JPH08313189A - タンク内蔵型熱交換器 - Google Patents

タンク内蔵型熱交換器

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JPH08313189A
JPH08313189A JP12264095A JP12264095A JPH08313189A JP H08313189 A JPH08313189 A JP H08313189A JP 12264095 A JP12264095 A JP 12264095A JP 12264095 A JP12264095 A JP 12264095A JP H08313189 A JPH08313189 A JP H08313189A
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tank
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    • F28F9/0234Header boxes; End plates having a second heat exchanger disposed there within, e.g. oil cooler

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 取付作業性を確保しつつ、エンジン冷却水と
自動車の自動変速機オイルとの間で良好に熱交換可能な
タンク内蔵型熱交換器の提供。 【構成】 チューブ5の他端側開口端から排出された冷
却水は、最上部の偏平チューブ42aの上側偏平面43
aに衝突し、その後、流体流れ規制手段46a〜dによ
って冷却水の流れを規制し、積層された偏平チューブ4
2a〜dの所定間隔を冷却水が効率よく流れる。これに
より、偏平チューブ42a〜d内を流れる自動変速機用
オイルと下流側タンク部3内を流れる冷却水とは効率良
く熱交換交換可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジン冷却水が流れ
る冷却水路内に配される熱交換器に係り、特に、積層さ
れたチューブにて熱交換部を構成し、自動車の自動変速
機用オイルを冷却するタンク内蔵型熱交換器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のタンク内蔵型熱交換器は、例え
ば、図6に示されるように、タンク内蔵型熱交換器10
2は、エンジン冷却水を冷却するラジエータ110の下
流側タンク部100内に配設されており、そして、タン
ク内蔵型熱交換器102を構成するインナチューブ10
1は、ラジエータを通過する空気流れ方向(図6におい
て矢印で示す方向)に積層されている。また、インナチ
ューブ101内に自動変速機用オイルを供給する入口パ
イプ103、および該入口パイプ103から供給され、
インナチューブ101を通過した自動変速機用オイルを
自動変速機側に戻す出口パイプ(図示せず)は、ともに
下流側タンク部100のラジエータを通過する空気流れ
方向側に突出して配設されている。しかしながら、近
年、居住空間の拡大、エンジンの大型化および補機類の
増加等によりエンジンルーム内が高密度化しており、上
述したように入口パイプ103および出口パイプが下流
側タンク部100のラジエータを通過する空気流れ方向
側に突出して配設されていると、他の機能部品との関係
上、スペースの問題や入口パイプ103および出口パイ
プと自動変速機とを連結させる取付作業性が悪くなると
いう問題がある。
【0003】そこで、上記問題点を解決するために、図
7に示すように、図6に示す従来のタンク内蔵型熱交換
器102を90°回転させ、入口パイプ103と出口パ
イプとをラジエータ110のチューブ107の軸線方向
と同方向に向け且つ下流側タンク部100の底部に配置
して組付工程を行い易いようにすることが案出されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7に
示される従来のタンク内蔵型熱交換器においては、イン
ナチューブ101を上下方向に積層して配置しているた
め、下流側タンク部100上方のチューブ107から流
入するエンジン冷却水は、その多くが流路抵抗の少ない
下流側タンク部100の内壁105とインナチューブ1
01の側面との間を流れてしまい、エンジン冷却水とイ
ンナチューブ101内を流れる自動変速機オイルとの間
の熱交換効率が悪化してしまうという問題点を有する。
【0005】そこで、本発明は、上記の問題点に鑑みて
なされたものであり、取付作業性を確保しつつ、エンジ
ン冷却水と自動変速機オイルとの間で良好に熱交換を行
なうことができるタンク内蔵型熱交換器を提供すること
を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、チューブの一端側開口端と連結する上流
側タンク部と、上記チューブの他端側開口端と連結する
下流側タンク部とを有するラジエータと、第1の熱交換
流体が上記チューブの他端側開口端を介して排出される
上記下流側タンク部内に配設された熱交換部とからな
り、該熱交換部において、下流側タンク部内の第1の熱
交換流体と、上記熱交換部内を流れる第2の熱交換流体
との間で熱交換が行なわれるタンク内蔵型熱交換器にお
いて、上記熱交換部の一端と連通し、上記チューブの他
端開口端と対向する下流側タンク部の底部を貫通して外
部に延出し、第2の熱交換流体を上記熱交換部に供給す
る入口配管と、上記熱交換部の他端と連通し、上記入口
配管と同一底面を貫通して外部に延出し、第2の熱交換
流体を上記熱交換部から排出する出口配管とからなり、
上記熱交換部は、上記下流側タンク部の長手方向に長く
形成されて、第2の熱交換流体が流れる流体通路を具備
する複数個の偏平チューブからなり、該複数個の偏平チ
ューブは、第1の熱交換流体の排出方向と垂直でしかも
所定間隔を保持しつつ流体接続されて積層され、且つ、
最上部に配置された偏平チューブは、上端偏平面が上記
チューブの他端開口端と対向するように配設されてお
り、さらに、上記複数個の偏平チューブには、上記第1
の熱交換流体の流れを規制する流体流れ規制手段が設け
られていることを特徴とするものである。
【0007】上記流体流れ規制手段は、上記複数個の偏
平チューブを、該偏平チューブの長手方向と垂直な左右
方向に所定量だけ交互に偏倚突出するように千鳥状に積
層した構成からなる。また、上記流体流れ規制手段は、
上記偏平チューブの一偏平面を構成する橋桁部材の足部
に一体的に設けられた突起部を、該偏平チューブの長手
方向と垂直な左右方向に交互に千鳥状に配設した構成か
らなる。さらに、偏平チューブとフィン部材とが入口配
管の軸線方向に交互に積層されており、該フィン部材の
端部には、偏平チューブの幅よりも左右方向に交互に外
方に延出した一体的な突出部が千鳥状に配設されて、上
記流体流れ規制手段を構成している。
【0008】また、上記偏平チューブ内には、熱交換率
を高めるインナーフィンが配設されている。さらに、上
記第1の熱交換流体はエンジン冷却水であり、上記第2
の熱交換流体は自動車の自動変速機用オイルであること
が好ましい。
【0009】
【作用】以上に述べた本発明の構成によると、チューブ
の一端側開口端から注入した第1の熱交換流体は、他端
側開口端より下流側タンク部内に排出される。そして、
該下流側タンク部内には、所定間隔をあけて積層された
偏平チューブが配設されている。上記チューブの他端側
開口端に最も近接する偏平チューブは、その上側偏平面
が該他端側開口端と対向するように配設されている。つ
まり、チューブの他端側開口端から排出された第1の熱
交換流体は、最上部に配置された偏平チューブの上側偏
平面に衝突し、その後、流体流れ規制手段によって、該
第1の熱交換流体の流れを規制し、積層された偏平チュ
ーブの所定間隔を第1の熱交換流体が効率よく流れるよ
うになる。これによって、偏平チューブ内を流れる第2
の熱交換流体と下流側タンク部内を流れる第1の熱交換
流体とは効率良く熱交換可能となる。また、入口配管お
よび出口配管の一端は、上記チューブの他端側開口端と
対向する下流側タンク部の同一底部を貫通して同一方向
外方に突出しているために、他のエンジンルーム内の機
能部品と干渉しにくく、エンジンルームのスペースを有
効に使うことができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図1及び図2に
基づいて説明する。図1は、本発明の各実施例が適用さ
れるラジエータ単体の正面図である。ラジエータ1は、
第1の熱交換流体であるエンジン冷却水(以下、「冷却
水」と称する。)を冷却するものであり、上流側タンク
部2、下流側タンク部3、この2つのタンク部を連通さ
せる複数のチューブ5および該チューブ5間に配設され
たコルゲートフィン6から構成され、それ自体公知のも
のである。そして、エンジン(図示せず)内を循環した
冷却水は、まず上流側タンク部2内に取り入れられ、該
上流側タンク部2内と連通したチューブ5の一端側開口
部(図示せず)から該チューブ5内に送られる。そし
て、該冷却水はチューブ5の他端側開口部から下流側タ
ンク部3内へと排出される。
【0011】図2は、図1のA−A線にて切断した本発
明の第1実施例の断面図である。下流側タンク部3は、
アルミニウム等からなり一端が開口した断面コの字状に
形成されており、チューブ5とコルゲートフィン6との
積層方向に長い幅を有して形成されている。下流側タン
ク部3の開口端8は、ラッパ状に拡がっており、ラジエ
ータ1のコア部4(チューブ5とコルゲートフィン6と
が積層された部分)と下流側タンク部3とを固定するた
めの固定部を構成している。下流側タンク部3の開口端
8には、該開口端8を閉鎖するようにアルミニウム製の
座板9が配設されている。座板9の空気流れ方向(図2
における左右方向)における両端部は、下流側タンク部
3の開口端8の周囲を覆うようにかしめられており、こ
れにより下流側タンク部3とラジエータ1のコア部4と
が固定されている。上記座板9には、その長手方向(チ
ューブ5とコルゲートフィン6との積層方向)に向かっ
て等間隔に長孔形状の差込孔10が形成されており、該
差込孔10にラジエータ1のチューブ5の一端部が差し
込まれ、座板9とチューブ5とがろう付けによって熱的
結合している。なお、該上流側タンク部2とラジエータ
1のコア部7も同様の構成になっているので説明を省略
する。下流側タンク部3の底部11におけるチューブ5
の他端側開口部12に対向する部位には、該下流側タン
ク部3の内外を連通する連通孔13が形成されている。
【0012】タンク内蔵型熱交換器は、上記下流側タン
ク部3内に配設されており、入口配管15と、出口配管
16(図1参照)と、固定部材17と、偏平チューブ1
8a〜18dおよび固定リング20a〜20cとにより
構成される熱交換部21とを備えている。固定部材17
は、アルミニムの円柱材を切削加工によって円筒状に形
成されており、偏平チューブ18a〜18dおよび固定
リング20a〜20c等にて構成される熱交換部21を
下流側タンク部3内に配置固定するものである。下流側
タンク部3内に配設された固定部材17は、上方から下
方に向けて第1円筒部22、該第1円筒部22より外径
が大きい第2円筒部23、第1円筒部22とほぼ外径が
等しい第3円筒部25からなる。該第3円筒部25は連
通孔13に嵌合しており、また、第2円筒部23の下方
の端面は、下流側タンク部3の底部11の内面に当接し
ている。上記第2円筒部の下方の端面には円周状に窪ん
だ凹部が形成されており、該凹部には、ゴム等からなる
シール部材26が配設され、第2円筒部23の端面と下
流側タンク部3の底部11の内面とを密着させている。
第2円筒部23の内周壁の途中部位から第3円筒部25
の内周壁にかけては、入口配管15を接続するためのタ
ップ部27(雌ネジ)が形成されている。入口配管15
は、アルミニウム等によって円筒状に形成されており、
自動変速機用オイルを各偏平チューブ18a〜18d内
の流体通路28に供給するためのものである。入口配管
15の途中部位には、その外周に沿ってフランジ部30
が一体的に形成されている。さらに上記タップ部27の
上方には、窪んだ凹部が形成されており、該凹部には、
ゴム等からなるリング状のシール部材31が設けられて
いる。
【0013】上記入口配管15は、2枚のワッシャ3
2,33を介して固定部材17の内部に挿入され、ま
た、該入口配管15の雄ネジは固定部材のタップ部27
に螺着される。そして、この螺着が進むにつれて、フラ
ンジ部30がワッシャ32,33を介して下流側タンク
部3の底部11を上方に押しつけ、一方、固定部材17
には下方に向かって力が作用する。これによって固定部
材17の第2円筒部23とフランジ部30とが底部11
を挟持し、シール部材25が下流側タンク部3の底部1
1の内面に押圧されて密着し、下流側タンク部3内を流
れる冷却水が連通孔13を介して外部に洩出するのを防
止している。また、入口配管15に設けられたシール部
材31が固定部材17の内周壁と密着しているために、
該入口配管15から流入し冷却水により冷却されるべき
自動車の自動変速機用オイル(第2の熱交換流体)が下
流側タンク部内に洩出するのを防止している。
【0014】偏平チューブ18a〜18dは、下流側タ
ンク部3内に配設されており、ろう材が被覆されたアル
ミニウム合金によって長手方向に長方形状に形成されて
いる。偏平チューブ18a〜18dの内部には、下流側
タンク部3の長手方向に向かって自動変速機用オイルを
流すための流体通路28が形成されている。該流体通路
28内には、インナーフィンが配設されており、冷却水
により冷却されるべき自動変速機用オイルと該冷却水と
の熱交換効率を高めている。偏平チューブ18a〜18
dは、ラジエータ1のチューブ5の他端側開口端12に
向って夫々所定間隔を有して略平行に積層されている。
また、チューブ5の他端側開口部12に最も近接する偏
平チューブ18aの上側偏平面35は、上記チューブ5
の他端側開口部12に対向するように配設されている。
偏平チューブ18a〜18dは、チューブ5の他端側開
口端12から流出する冷却水の流れ方向に対して垂直
で、図2の正面からみて左右方向に所定量だけ交互に偏
倚突出するように千鳥状に積層されている。そして、複
数の偏平チューブを左右方向に千鳥状に偏倚させること
により、冷却水の流れを規制する流体流れ規制手段を構
成しており、従って、該手段により下流側タンク部3内
を流れる冷却水の流れを規制することができる。また、
偏平チューブの左右の偏倚量を変えることにより流体流
れ規制の程度を変更することができる。
【0015】偏平チューブ18b〜18dの上、下側偏
平面には、円形状に穿設された取入口36b〜36dが
形成されている。また、偏平チューブ18aには下側偏
平面にだけに、取入口36b〜36dと同様な取入口3
6aが形成されている。上記偏平チューブ18a〜18
dの下側偏平面に設けられた取入口36a〜36dは、
入口配管15から流入する自動変速機用オイルを偏平チ
ューブ18a〜18dの流体通路28に送るためのもの
である。一方、偏平チューブ18b〜18dの上側偏平
面に設けられた取入口36b〜36dは、流体通路28
に流入する自動変速機用オイルを分流させると共に、上
方の流体通路28に送るためのものである。偏平チュー
ブ18dの下側偏平面と、固定部材17の第1円筒部2
2の端面とは、ろう付けによって熱的結合しており、入
口配管15と偏平チューブ18dの下側偏平面における
取入口36dとが連通している。
【0016】固定リング20a〜20cは、ろう材が被
覆されたアルミニウム合金にて円筒状に形成されてお
り、それぞれ、偏平チューブ18dの上側偏平面の取入
口36dと偏平チューブ18cの下側偏平面の取入口3
6cとを、偏平チューブ18cの上側偏平面の取入口3
6cと偏平チューブ18bの下側偏平面の取入口36c
とを、偏平チューブ18bの上側偏平面の取入口36b
と偏平チューブ18aの下側偏平面の取入口36aとを
連通させるように配設固定されている。これによって、
夫々の偏平チューブ18a〜18dは、固定リング20
a〜20cの高さ分だけ間隔を有して積層されている。
【0017】また、偏平チューブ18a〜18bの長手
方向における他端部には、出口配管16(図1参照)が
配設されており、出口配管16の構成は、入口配管15
と同様の構成となっているため、ここでは説明を省略す
るが、偏平チューブ18a〜18dの流体通路28の一
端側と入口配管15とが、また、流体通路28の他端側
と出口配管16とが連通しており、入口配管15および
出口配管16の一端側は、夫々、連通孔13を貫通して
下流側タンク部3から外方に突出した状態で取り付けら
れている。
【0018】次に、本発明の第1実施例におけるタンク
内蔵型熱交換器の作動について説明する。なお、図2に
おいて、下流側タンク部3内の矢印は冷却水の流れを示
す。今、上流側タンク部2より、チューブ5に送られた
冷却水は、偏平チューブ18aの上側偏平面35に向か
ってチューブ5の他端側開口部12より排出される。そ
して、該上側偏平面35に衝突した冷却水は、図2の正
面からみて左右方向に分流して下方に流れる。ここで、
右方向に分流した冷却水は、偏平チューブ18bが偏平
チューブ18aに比べて右方向に偏倚しているため、偏
平チューブ18bの幅方向における端部と下流側タンク
部3の内壁39との間で流れ方向が規制され、偏平チュ
ーブ18aと偏平チューブ18bとの所定間隔を流れる
ようになる。一方、左方向に分流した冷却水は、下方に
流れ易くなるが、偏平チューブ18cによって流れ方向
が規制されるため、偏平チューブ18bと偏平チューブ
18cとの所定間隔を流れるようになる。このように、
偏平チューブ18a〜18dを図2の正面からみて左右
方向に所定量だけ交互に偏倚突出するように千鳥状に積
層することにより、下流側タンク部3内を流れる冷却水
の流れ方向を規制することが可能となり、冷却水と偏平
チューブ内を流れる自動変速機用オイルとが良好に熱交
換することが可能となる。そして、偏平チューブの左右
の偏倚量を変えることにより、熱交換の程度を変更する
ことができる。また、一般に、自動車用のラジエータ1
は、図3に示すようにコア部4の通風面が地面に対して
垂直に起立した状態でエンジンルーム内に取り付けられ
ており、入口配管15および出口配管16の夫々が下流
側タンク部3の底部11に取り付けられているために、
エンジンルーム38内に上記タンク内蔵型熱交換器を備
えるラジエータ1が搭載された場合、他の機能部品と干
渉することがなく、エンジンルーム38のスペースを有
効に利用することができるばかりでなく、入口配管15
および出口配管16とを自動変速機40と連結するため
のパイプ41を接続する作業が行い易くなる。
【0019】図4に本発明の第2実施例を示す。図4に
示すように、内部にインナーフィンを収納する偏平チュ
ーブ42a〜42dは、ラジエータ1のチューブ5の他
端側開口端12に向って夫々所定間隔を有して略平行に
積層されている。そして、上側偏平面を構成する橋桁部
材43aの足部45aを下側偏平面を構成する橋桁部材
43bの足部45aが外方から挟み込むようにして上記
偏平チューブ42a〜42dは形成される。第2実施例
においては、第1実施例のように偏平チューブを左右方
向にずらしていない。その代り、第2実施例において
は、偏平チューブ42a,42cにおける橋桁部材43
bの足部45a,45cには、図4を正面からみて右側
に水平方向に延設された突起部46a,46cが一体的
に形成されており、同様にして、偏平チューブ42b,
42dにおける橋桁部材43bの足部45b,45dに
は、図4を平面からみて左側に水平方向に延設された突
起部46b,46dが一体的に形成されている。そし
て、該突起部46a〜46dが冷却水の流れを規制する
流体流れ規制手段を構成しており、該突起部46a〜4
6dにより下流側タンク部3内を流れる冷却水の流れを
規制することができる。換言すれば、偏平チューブ42
a〜42dは、チューブ5の他端側開口部12から流出
する冷却水の流れ方向に対して垂直で、図4の正面から
みて左右方向に交互に延出した突起部46a〜46cが
千鳥状に配設され、所定間隔を有して積層されている。
また、上記突起部46a〜46cの水平方向長さを変え
ることにより、流体流れ規制の程度を変更することがで
きる。そして、第1実施例のものと同様の作用効果を得
ることができる。
【0020】図5に本発明の第3実施例を示す。図5に
示すように、偏平チューブ47a〜47eは第2実施例
と同様、左右方向にずらしていない。その代り、偏平チ
ューブと、熱交換効率を高めるフィン部材48とが入口
配管15の軸線方向に対して交互に積層されており、該
フィン部材48の端部には、図5の平面からみて、偏平
チューブ47a〜47eの端部よりも左右方向に交互に
外方に延出した一体的な突出部50が千鳥状に配設され
ている。そして、該突出部50が冷却水の流れを規制す
る流体流れ規制手段を構成しており、該突出部50によ
り下流側タンク部3内を流れる冷却水の流れを規制する
ことができる。また、上記突出部50の水平方向長さを
変えることにより、流体流れ規制の程度を変更すること
ができる。そして、第1実施例のものと同様の作用効果
を得ることができる。
【0021】
【発明の効果】本発明は、上述のとおり構成されている
ので、次に記載する効果を奏することができる。
【0022】下流側タンク部内に配置され、該下流側タ
ンク部内の長手方向に長く形成された熱交換部は、第2
の熱交換流体が流れる流体通路を具備する複数個の偏平
チューブからなり、該複数個の偏平チューブは、第1の
熱交換流体の排出方向と垂直でしかも所定間隔を保持し
つつ流体接続されて積層され、且つ、最上部に配置され
た偏平チューブは、上端偏平面が上記チューブの他端開
口端と対向するように配設されており、さらに、上記複
数個の偏平チューブには、上記第1の熱交換流体の流れ
を規制する流体流れ規制手段が設けられているので、チ
ューブの他端側開口端から排出された第1の熱交換流体
は、この最上部に配置された偏平チューブの上側偏平面
に衝突し、その後、流体流れ規制手段によって、該第1
の熱交換流体の流れを規制し、積層された偏平チューブ
の所定間隔を第1の熱交換流体が効率よく流れるように
なる。これによって、偏平チューブ内を流れる第2の熱
交換流体と下流側タンク部内を流れる第1の熱交換流体
とは効率良く熱交換することができる。
【0023】また、入口配管および出口配管の一端は、
上記チューブの他端側開口端と対向する下流側タンクの
同一底部を貫通して同一方向外方に突出しているため
に、他のエンジンルーム内の機能部品と干渉しにくく、
エンジンルームのスペースを有効に使うことができる。
従って、エンジンルーム内での効率のよい取付作業性を
確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施例が適用されるラジエータ単体
の正面図である。
【図2】図1のA−A線にて切断した本発明の第1実施
例における要部詳細断面図である。
【図3】エンジンルーム内の概略図である。
【図4】本発明の第2実施例における要部詳細断面図で
ある。
【図5】本発明の第3実施例における要部詳細断面図で
ある。
【図6】従来のタンク内蔵型熱交換器の断面図である。
【図7】同じく、従来のタンク内蔵型熱交換器の断面図
である。
【符号の説明】
1…ラジエータ 2…上流側タンク部 3…下流側タンク部 4…コア部 5…チューブ 6…コルゲートフィン 11…底部 12…他端側開口端 15…入口配管 16…出口配管 18a〜18d,42a〜42d,47a〜47d…偏
平チューブ 20a〜20c…固定リング 21…熱交換部 28…流体通路 35…上側偏平面 38…エンジンルーム 43a,43b…橋桁 45a,45b,45c,45d…足部 46a〜46d…突起部 48…フィン部 50…突出部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チューブの一端側開口端と連結する上流
    側タンク部と、上記チューブの他端側開口端と連結する
    下流側タンク部とを有するラジエータと、第1の熱交換
    流体が上記チューブの他端側開口端を介して排出される
    上記下流側タンク部内に配設された熱交換部とからな
    り、該熱交換部において、下流側タンク部内の第1の熱
    交換流体と、上記熱交換部内を流れる第2の熱交換流体
    との間で熱交換が行なわれるタンク内蔵型熱交換器にお
    いて、上記熱交換部の一端と連通し、上記チューブの他
    端開口端と対向する下流側タンク部の底部を貫通して外
    部に延出し、第2の熱交換流体を上記熱交換部に供給す
    る入口配管と、上記熱交換部の他端と連通し、上記入口
    配管と同一底面を貫通して外部に延出し、第2の熱交換
    流体を上記熱交換部から排出する出口配管とからなり、
    上記熱交換部は、上記下流側タンク部の長手方向に長く
    形成されて、第2の熱交換流体が流れる流体通路を具備
    する複数個の偏平チューブからなり、該複数個の偏平チ
    ューブは、第1の熱交換流体の排出方向と垂直でしかも
    所定間隔を保持しつつ流体接続されて積層され、且つ、
    最上部に配置された偏平チューブは、上端偏平面が上記
    チューブの他端開口端と対向するように配設されてお
    り、さらに、上記複数個の偏平チューブには、上記第1
    の熱交換流体の流れを規制する流体流れ規制手段が設け
    られていることを特徴とするタンク内蔵型熱交換器。
  2. 【請求項2】 上記流体流れ規制手段は、上記複数個の
    偏平チューブを、該偏平チューブの長手方向と垂直な左
    右方向に所定量だけ交互に偏倚突出するように千鳥状に
    積層したことを特徴とする請求項1のタンク内蔵型熱交
    換器。
  3. 【請求項3】 上記流体流れ規制手段は、上記偏平チュ
    ーブの一偏平面を構成する橋桁部材の足部に一体的に設
    けられた突起部を、該偏平チューブの長手方向と垂直な
    左右方向に交互に千鳥状に配設したことを特徴とする請
    求項1のタンク内蔵型熱交換器。
  4. 【請求項4】 偏平チューブとフィン部材とが入口配管
    の軸線方向に交互に積層されており、該フィン部材の端
    部には、偏平チューブの幅よりも左右方向に交互に外方
    に延出した一体的な突出部が千鳥状に配設されて、上記
    流体流れ規制手段を構成していることを特徴とする請求
    項1のタンク内蔵型熱交換器。
  5. 【請求項5】 上記偏平チューブ内には、熱交換率を高
    めるインナーフィンが配設されていることを特徴とする
    請求項1のタンク内蔵型熱交換器。
  6. 【請求項6】 上記第1の熱交換流体はエンジン冷却水
    であり、上記第2の熱交換流体は自動車の自動変速機用
    オイルであることを特徴とする請求項1のタンク内蔵型
    熱交換器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003090693A (ja) * 2001-07-10 2003-03-28 Denso Corp 排気熱交換器
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JP2014009848A (ja) * 2012-06-28 2014-01-20 Calsonic Kansei Corp 車両用熱交換装置
JP2016183788A (ja) * 2015-03-25 2016-10-20 株式会社デンソー 熱交換器
CN112857127A (zh) * 2021-01-18 2021-05-28 中国神华煤制油化工有限公司 自清洗封头盖及换热设备

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