JPH08313061A - 温風暖房機 - Google Patents

温風暖房機

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JPH08313061A
JPH08313061A JP7119643A JP11964395A JPH08313061A JP H08313061 A JPH08313061 A JP H08313061A JP 7119643 A JP7119643 A JP 7119643A JP 11964395 A JP11964395 A JP 11964395A JP H08313061 A JPH08313061 A JP H08313061A
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blower
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幸弘 鈴木
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    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24HFLUID HEATERS, e.g. WATER OR AIR HEATERS, HAVING HEAT-GENERATING MEANS, e.g. HEAT PUMPS, IN GENERAL
    • F24H9/00Details
    • F24H9/20Arrangement or mounting of control or safety devices
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
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  • Direct Air Heating By Heater Or Combustion Gas (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】送風機の通電量の指示値に対する実際の通電量
の特性のばらつきにかかわらず、エアフィルタの目詰ま
りが過剰に進行した状態で送風機の回転数が目標回転数
に継続的に制御されるような事態を排除することができ
る温風暖房機を提供する。 【構成】対流ファン(送風機)5の通電量の指示値を生
成してファン通電回路40に出力する通電指示値生成部
44が検出回転数を目標回転数に一致させるように記憶
部41に予め保持した基準指示値を適宜補正しつつ指示
値を生成しているとき、ダクト内温度センサ15の検出
温度が所定温度以上となると、指示値偏差算出部45に
より現在の指示値と記憶部42に予め保持した許容下限
値との偏差を算出し、その指示値偏差分だけ記憶部4
1,42の基準指示値及び許容下限値を変更させてなる
値を記憶部41,42に新たに保持する。以後は更新さ
れた基準指示値及び許容下限値に基づき指示値を生成し
て対流ファン5を通電制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、温風暖房機に関する。
【0002】
【従来の技術】ガス温風暖房機等の温風暖房機において
は、温風の送風路に送風機により室内空気を吸引すると
共に、その吸引した室内空気を送風路の途中でバーナ等
の熱源部により加熱して室内に送出するものが一般に知
られており、この種のものでは、通常、送風路内に吸引
される室内空気中の埃や塵等を除去するためのエアフィ
ルタが送風路に装填されている。
【0003】一方、この種の温風暖房機にあっては、室
温センサにより得られる検出室温や使用者等により設定
された設定室温等に基づき送風機の目標回転数を設定し
つつ送風機の実回転数を検出し、その検出回転数が目標
回転数に一致するようにフィードバック制御を行うもの
が一般に知られている。この場合、このフィードバック
制御は、マイコン等を用いて例えば次のように行われ
る。
【0004】すなわち、送風機の回転数と通電量との標
準的な関係をあらかじめ通電量の基準値特性としてデー
タテーブルや演算式等を用いてメモリに記憶保持してお
き、温風暖房機の作動に際して送風機の目標回転数が設
定されると、その目標回転数から前記基準値特性に従っ
て送風機の通電量の基準指示値を決定する。そして、該
基準指示値を送風機の検出回転数と目標回転数との偏差
が0になるように適宜増減補正しつつ、その補正した指
示値を送風機のモータの通電回路に指示する。これによ
り、送風機は、その実回転数(検出回転数)が目標回転
数に一致するように通電制御される。
【0005】ところで、上記のように送風機の回転数の
フィードバック制御を行う温風暖房機にあっては、前記
エアフィルタに温風暖房機の長期的使用等により埃や塵
等が付着して該エアフィルタの目詰まりが生じると、送
風機の風量が減少して負荷が軽くなるため、前述のよう
に目標回転数に制御するための送風機の通電量の指示値
あるいはその指示値に応じた実際の通電量はエアフィル
タの目詰まりの進行に伴って減少していく。そして、エ
アフィルタの目詰まりがある程度以上に進行すると、送
風機の回転数を目標回転数に制御した状態では、風量不
足となって、送風路内の温度や送出温風の過剰な温度上
昇を生じる。
【0006】このため、本願出願人は、送風機の回転数
を目標回転数に一致させるための前述のようなフィード
バック制御を行っている際に、送風機の通電量の指示値
が送風機の各回転数についてあらかじめ定められた許容
下限値以下に低下したときに、該フィードバック制御で
は適正な風量を得ることができない程度にエアフィルタ
の目詰まりが進行したものとして、通電量の指示値を前
記許容下限値に保持するものを提案している(例えば特
願平5−290780号参照)。このようにすること
で、送風機の実回転数(検出回転数)は、エアフィルタ
の目詰まりの進行による負荷の減少に伴って自然に増加
し(目標回転数よりも大きくなる)、それにより、エア
フィルタの目詰まりによる風量不足が補われる。
【0007】さらに、本願出願人が提案しているものに
あっては、エアフィルタの目詰まりがさらに大きく進行
し、目標回転数と検出回転数と偏差(検出回転数−目標
回転数)が所定量以上大きくなると、通電量の指示値を
増加し、それにより、送風機の通電量を増加させて該送
風機の回転数を積極的に増加させ、エアフィルタの重度
の目詰まりによる風量不足を解消するようにしている。
【0008】しかしながら、本願発明者等のさらなる検
討によれば、同一機種の温風暖房機であっても、個々の
製品によっては、エアフィルタの目詰まり状態が、本
来、フィードバック制御を中止すべき状態に達している
にもかかわらず、さらにエアフィルタの目詰まりが進行
するまで送風機の回転数のフィードバック制御が継続す
るという不都合を生じる場合があることが判明した。そ
して、この理由について、本願発明者等が検討したとこ
ろ、次のような知見を得た。
【0009】すなわち、送風機の実際の通電量は、基本
的には、前記通電回路に与える指示値に所定の関係でも
って対応したものとなるのであるが、通電回路を構成す
る抵抗や電源の特性のばらつき等に起因して、通電量の
指示値に対する実際の通電量が標準的な通電量と比較的
大きく相違する場合がある。例えば、通電量の指示値が
100mAであれば、送風機の通電量は概ね100mA
となるのであるが、製品によっては、実際の通電量が例
えば80mAとなる場合もある。
【0010】そして、特に、送風機の通電量の指示値に
対して実際の通電量が小さめなものとなる温風暖房機に
あっては、送風機をある目標回転数にフィードバック制
御しているときの通電量の指示値は、標準的な指示値に
較べて大きなものとなる。
【0011】このため、このような温風暖房機におい
て、送風機の回転数のフィードバック制御時に通電量の
指示値が前記許容下限値までに低下したときのエアフィ
ルタの目詰まり状態は、標準的な場合に較べて過剰に進
行したものとなり、これにより前記の不都合が生じるも
のと考えられる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる不都合
を解消し、送風機の通電量の指示値に対する実際の通電
量の特性のばらつきにかかわらず、エアフィルタの目詰
まりが過剰に進行した状態で送風機の回転数が目標回転
数に継続的に制御されるような事態を排除することがで
き、エアフィルタの目詰まり状態に対応した適正なタイ
ミングで該目詰まりによる風量不足を解消することがで
きる温風暖房機を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる目的を達
成するために、エアフィルタを装填した送風路と、該送
風路に室内空気を吸引し、その吸引した室内空気を熱源
部により加熱してなる温風を送出する送風機と、室温を
検出する室温検出手段と、少なくとも前記室温検出手段
の検出室温に基づき前記送風機の目標回転数を設定する
目標回転数設定手段と、前記送風機の回転数を検出する
回転数検出手段と、前記送風機の回転数と該送風機の通
電量の基準指示値との関係を示す基準値特性をあらかじ
め記憶保持した第1記憶手段と、前記送風機の回転数と
該送風機の通電量の指示値の許容下限値との関係を示す
下限値特性をあらかじめ記憶保持した第2記憶手段と、
前記目標回転数設定手段により設定された目標回転数か
ら第1記憶手段の前記基準値特性に従って得られる前記
送風機の通電量の基準指示値を、該目標回転数に前記回
転数検出手段の検出回転数を一致させるように、増減し
てなる指示値を生成・出力すると共に、該指示値が前記
目標回転数から前記第2記憶手段の下限値特性に従って
得られる前記許容下限値以下に低下したとき、該目標回
転数にかかわらず前記送風機の回転数を増加せしめるよ
うに該送風機の通電量の指示値を生成・出力する通電指
示値生成手段と、該通電指示値生成手段により生成され
た指示値に応じて前記送風機に通電せしめる通電回路と
を備えた温風暖房機において、前記送風路内の温度を検
出する送風路内温度検出手段と、前記通電指示値生成手
段が前記目標回転数に検出回転数を一致せしめるように
前記指示値を生成・出力しているときに前記送風路内温
度検出手段の検出温度が所定温度以上となったとき、そ
のときの前記通電指示値生成手段の指示値と前記目標回
転数から前記第2記憶手段の下限値特性に従って得られ
る許容下限値との偏差を求める指示値偏差算出手段と、
前記第1記憶手段の基準値特性及び第2記憶手段の下限
値特性における前記基準指示値及び許容下限値をそれぞ
れ前記指示値偏差算出手段により求められた指示値偏差
分だけ変更せしめてなる基準値特性及び下限値特性をそ
れぞれ新たに前記第1記憶手段及び第2記憶手段に記憶
保持せしめる特性更新手段とを備え、該特性更新手段に
よる基準値特性及び下限値特性の更新が行われた後は前
記通電指示値生成手段は新たに前記第1記憶手段及び第
2記憶手段にそれぞれ記憶保持された基準値特性及び下
限値特性に基づき前記指示値を生成・出力することを特
徴とする。
【0014】そして、前記通電指示値生成手段は、前記
目標回転数に検出回転数を一致せしめるように生成・出
力する前記指示値が前記許容下限値以下となったとき、
前記目標回転数と検出回転数との偏差が所定量に達する
まで該許容下限値を指示値として生成・出力する手段
と、前記目標回転数と検出回転数との偏差が所定量を越
えたとき、生成・出力する指示値を増加せしめる手段と
を備えることを特徴とする。
【0015】
【作用】本発明によれば、前記通電指示値生成手段が、
前記送風機の目標回転数に検出回転数を一致せしめるよ
うに前記第1記憶手段の基準値特性に基づく前記基準指
示値を増減してなる前記通電量の指示値を生成して前記
通電回路に出力しているとき、すなわち、送風機の目標
回転数への制御が行われているときに、前記エアフィル
タの目詰まり状態がある目詰まり状態まで進行すると、
通常的には、前記通電量の指示値が前記第2記憶手段の
下限値特性に基づく前記許容下限値以下に低下する。こ
のため、該通電指示値生成手段は、送風機の回転数を増
加させるように通電量の指示値を生成して通電回路に出
力するようになり、これによりエアフィルタの目詰まり
による風量不足が補われる。
【0016】一方、前記通電量の指示値に対して前記通
電回路が送風機に通電する実際の通電量が通常的な通電
量に較べて小さめなものとなる場合にあっては、前記送
風機の目標回転数への制御が行われているときに、前記
エアフィルタの目詰まり状態がある目詰まり状態(送風
機の回転数を目標回転数よりも増加させるべき状態)ま
で進行しても、前記通電量の指示値は前記許容下限値ま
で低下せず、従って、前記通電指示値生成手段は、送風
機の回転数を目標回転数に制御するための指示値の生成
・出力を継続しようとする。しかるに、この状態では、
エアフィルタの目詰まりによる風量不足のために、前記
送風路内の温度が過剰に上昇していき、前記送風路内温
度検出手段の検出温度が所定温度以上となる。このと
き、通電指示値生成手段の現在の指示値と前記第2記憶
手段の下限値特性に基づく許容下限値との偏差が指示値
偏差算出手段により求められ、その求められた指示値偏
差分だけ、前記第1記憶手段の基準値特性及び第2記憶
手段の下限値特性における前記基準指示値及び許容下限
値をそれぞれ変更せしめてなる基準値特性及び下限値特
性が前記特性更新手段により新たに前記第1記憶手段及
び第2記憶手段に記憶保持される。この場合、送風路内
温度検出手段の検出温度が所定温度以上となったときの
通電指示値生成手段の指示値は、前記エアフィルタの目
詰まり状態が、送風機の回転数を増加させるべき状態で
の指示値であるので、当該温風暖房機における本来の許
容下限値に相当するものとなる。従って、上記のように
第1記憶手段及び第2記憶手段に新たに記憶保持される
基準値特性及び下限値特性は、当該温風暖房機における
送風機の通電量の指示値に対する実際の通電量の特性に
整合したものとなる。そして、通電指示値生成手段は、
以後は上記のように更新された基準値特性及び下限値特
性に基づいて前述の通常的な場合と同様に指示値の生成
・出力を行うので、エアフィルタの目詰まり状態が前述
のようにある目詰まり状態まで進行した状態では、送風
機の回転数を増加させるようになり、これにより風量不
足が補われると共に、送風路内の温度のさらなる上昇が
抑制される。
【0017】かかる本発明において、前記通電指示値生
成手段は、その指示値がエアフィルタの目詰まりにより
前記許容下限値以下に低下したとき、まず、該許容下限
値を指示値として生成・出力する。このとき、前記通電
回路は一定の通電量で送風機に通電し、送風機の回転数
はエアフィルタの目詰まりの進行に伴う負荷の減少によ
り自然に増加する。これにより、エアフィルタの目詰ま
りによる風量低下が抑制される。そして、エアフィルタ
の目詰まりがさらに大きく進行して、送風機の検出回転
数と目標回転数との偏差が所定量を越えると、通電指示
値生成手段は、その指示値を増加させ、通電回路による
送風機への通電量を増加させる。これにより、送風機の
回転数は、積極的に増加されることとなって、エアフィ
ルタの目詰まりが大きく進行した状態でも必要な風量が
確保される。
【0018】
【実施例】本発明の第1実施例を図1乃至図7を参照し
て説明する。図1は本実施例の温風暖房機のシステム構
成図、図2は該温風暖房機の正面側から見た斜視図、図
3は該温風暖房機の背面側から見た斜視図、図4は該温
風暖房機の要部のブロック構成図、図5は該温風暖房機
の送風機の作動を説明するためのフローチャート、図6
及び図7は該温風暖房機の送風機の作動を説明するため
の線図である。
【0019】図1乃至図3を参照して、本実施例の温風
暖房機1はガス温風暖房機であり、室内に配置されるハ
ウジング2内に内蔵された暖房機本体3が、ダクト4
(送風路)、対流ファン5(送風機)、ガスバーナ6
(熱原部)、ダクト7及びガス供給管8を具備し、制御
ユニット9により制御されるようになっている。
【0020】ダクト4は、室内空気を取り込むための空
気吸入口10をハウジング2の背面に開口し、ハウジン
2の前面下部において温風吹出口11を開口している。
空気吸入口10には、塵や埃等がダクト4内に流入する
のを防ぐためにエアフィルタ12が取付けられている。
温風吹出口11には、その開口度合いや温風の吹出方向
を調節する可動式ルーバ13が取付けられ、この可動式
ルーバ13を駆動するためのギャドモータ14が設けら
れている。また、ダクト4の内部の空気吸入口10付近
の箇所には、サーミスタにより構成されたダクト内温度
センサ15(送風路内温度温度検出手段)が取付けら
れ、このダクト内温度センサ15は、ダクト4内の温度
に対応した電気出力を制御ユニット9に出力する。
【0021】対流ファン5は、通電電流に比例して回転
数が増大するモータ16と、モータ16により回転駆動
される回転羽根17とを有し、回転羽根17の回転によ
り空気吸入口10からダクト4内に室内空気sを吸入す
る。そして、吸入した室内空気sをダクト4内に組み込
まれたガスバーナ6の燃焼排気hと混合して加熱し、そ
れを温風mとして温風吹出口11から吹き出す。この対
流ファン5には、その回転数を検出するための回転数セ
ンサ18(回転数検出手段)が配設されている。回転数
センサ18は、モータ16の一回転毎に所定数のパルス
を発生するホールICにより構成されたものであり、そ
の出力を制御ユニット9に付与する。
【0022】ダクト4内に組み込まれたガスバーナ6
は、燃焼胴19内に燃焼プレート20を配し、混合気に
点火するための点火電極21を燃焼プレート20の下流
側に配している。このガスバーナ6の燃焼胴19はダク
ト4に連通し、その燃焼排気hがダクト4内に排出され
る。また、燃焼プレート20の下流側には異常燃焼を検
知するためのサーモカップル22が配置され、このサー
モカップル22は、ガスバーナ6の燃焼炎に晒されて起
電力を発生し、それを制御ユニット9に出力する。
【0023】ダクト7は、室内空気sと燃料ガスとをガ
スバーナ6に供給するための通路であり、ガスバーナ6
の燃焼胴19内と連通し且つダクト4と画成してハウジ
ング2内に組み込まれ、ハウジング2の背面で開口した
室内空気sの吸入口23を有している。そして、ダクト
7の吸入口23からガスバーナ6に至る途中箇所には、
ガス供給管8の先端に取付けられたノズル24が導入さ
れている。このダクト7には、対流ファン5の回転作動
により吸入口23から室内空気sが吸入され、その吸入
された室内空気sがガスバーナ6に至る過程でガス供給
管8のノズル24から噴出される燃料ガスと混合し、そ
の混合気がガスバーナ6に供給される。尚、吸入口23
は、エアフィルタ12により覆われている。また、ダク
ト7の内部の吸入口23付近の箇所にはサーミスタによ
り構成された室温センサ26が取付けられ、このダクト
内温度センサ15は、室温に対応した電気出力を制御ユ
ニット9に出力する。
【0024】ノズル24をダクト7内に導入したガス供
給管8には、その上流側より、電磁弁27,28及び比
例弁29が順に配設されている。
【0025】電磁弁27,28は、通電により開弁状態
になると燃料ガスをノズル24方向へ通過させ、通電停
止により閉弁状態となると燃料ガスの通過を遮断する。
【0026】比例弁29は、通電電流の大きさに伴って
開度が増大する弁であり、通電電流とガスバーナ6への
供給ガス量とが比例する。
【0027】ハウジング2の上面には運転スイッチ31
が設けられ、さらにハウジング2の上面に設けられた開
閉蓋2a(図2参照)の内側には、温調スイッチ32,
33及びフィルタランプ34が配設されている。
【0028】運転スイッチ31は、そのON/OFF操
作により暖房運転の開始や終了を制御ユニット9に指示
する。
【0029】温調スイッチ32,33は、室温を設定す
るための押しボタンスイッチであり、それぞれ押圧によ
り、設定室温を1°Cづつ上昇及び下降させて制御ユニ
ット9に指示する。
【0030】フィルタランプ34は、その点灯によりエ
アフィルタ12の目詰まりによる清掃の必要性を使用者
に報知するものであり、制御ユニット9により通電制御
される。
【0031】図4を参照して、制御ユニット9は、運転
制御回路35、温調制御回路36、燃焼制御回路37、
ファン制御回路38、目詰まり判定回路39及びファン
通電回路40を備えている。
【0032】運転制御回路35は、運転スイッチ31か
らの指示信号、サーモカップル22が送出する起電力、
及び目詰まり判定回路39が後述するように送出する運
転停止信号に基づいて、電磁弁27,28の通電を制御
する。
【0033】温調制御回路36は、室温センサ26によ
る検出室温と、温調スイッチ32,33で設定される設
定室温とに基づいてガスバーナ6の燃焼強度を決定し、
その決定した燃焼強度を示す燃焼強度信号を燃焼制御回
路37及びファン制御回路38に出力する。
【0034】燃焼制御回路37は、温調制御回路36か
ら付与される燃焼強度信号に基づいてガスバーナ6への
供給ガス量を決定し、この供給ガス量となる開度が得ら
れる比例弁電流を比例弁29に通電する。また、燃焼制
御回路37は、点火電極21への通電を制御する。
【0035】ファン制御回路38はマイクロコンピュー
タ等により構成され、その機能的構成として、記憶部4
1,42(第1及び第2記憶手段)、目標回転数設定部
43(目標回転数設定手段)、通電指示値生成部44
(通電指示値生成手段)、指示値偏差算出部45(指示
値偏差算出手段)及び特性更新部46(特性更新手段)
を備える。
【0036】記憶部41,42は単一もしくは各別のR
AMにより構成され、記憶部41には、図6に実線aで
示すように、対流ファン5の回転数と対流ファン5のモ
ータ16への通電量の基準指示値との関係を示す基準値
特性が例えばデータテーブルとして記憶保持されてい
る。この基準値特性aは、エアフィルタ12の目詰まり
がない正常な場合において、対流ファン5の各回転数に
対応したモータ16への標準的な通電量の指示値を示す
ものである。また、記憶部42には、図6に実線bで示
すように、対流ファン5の回転数と対流ファン5のモー
タ16への通電量の指示値の許容下限値との関係を示す
下限値特性が例えばデータテーブルとして記憶保持され
ている。この下限値特性bは、エアフィルタ12の目詰
まりが進行した場合に、対流ファン5の各回転数におい
て適正な風量を確保し得る限界の標準的な通電量の指示
値を示すものであり、基準値特性aよりも若干小さな指
示値に定められている。
【0037】目標回転数設定部43は、温調制御回路3
6から付与される燃焼強度信号に基づいて、ガスバーナ
6の燃焼強度に見合った量の室内空気をダクト4,7に
取り込むための対流ファン5の目標回転数をあらかじめ
定められたデータテーブル等に従って設定する。この場
合、図6に示すように、ガスバーナ6の燃焼強度が、例
えばN1 ,N2 ,……,Nn と高くなる程、目標回転数
がM1 ,M2 ,……,Mn と大きくなるように燃焼強度
に対応して定められている。
【0038】通電指示値生成部44は、基本的には、上
記のように設定される目標回転数から記憶部41の基準
値特性aに従って該目標回転数に対応した通電量の基準
指示値を求めると共に、その求めた基準指示値を目標回
転数と回転数センサ18から与えられる対流ファン5の
検出回転数との偏差に応じて補正することで、対流ファ
ン5の実回転数(検出回転数)を目標回転数に一致させ
るための通電量の指示値を生成し、それをファン通電回
路40に出力する。尚、通電指示値生成部44は、上記
のように生成した指示値が、設定された目標回転数から
記憶部42の下限値特性bに従って求められる許容下限
値以下となったときには、上記とは別の態様で指示値を
生成するのであるが、これについては後述する。
【0039】指示値偏差算出部45は、目詰まり判定回
路39が後述するように送出する特性更新指示信号に応
じて、そのときの通電指示値生成部44の指示値と、そ
のときの目標回転数から記憶部42の下限値特性bに従
って求められる許容下限値との偏差を求める。
【0040】特性更新部46は、目詰まり判定回路39
の特性更新指示信号に応じて指示値偏差算出部45によ
り求められる指示値偏差に従って、記憶部41,42の
基準値特性a及び下限値特性bを更新し、それを新たに
記憶部41,42に記憶保持させる。
【0041】ファン通電回路40は、図示しない電源や
抵抗、半導体スイッチ素子、オペアンプ等を用いて構成
されたものであり、基本的には、通電指示値生成部44
が生成・出力する指示値により示される通電量でもって
対流ファン5のモータ16に通電する。
【0042】目詰まり判定回路39は、ダクト内温度セ
ンサ15による検出温度が入力される比較部47,4
8,49を有する。
【0043】比較部47は、ダクト内温度センサ15に
よる検出温度が第1所定温度以上に上昇すると、記憶部
41,42の基準値特性a及び下限値特性bの更新を行
うための特性更新指示信号をファン制御回路38に出力
する。
【0044】比較部48は、ダクト内温度センサ15に
よる検出温度が第2所定温度(>第1所定温度)以上に
上昇するとフィルタランプ34に通電して点灯させる。
【0045】比較部49は、ダクト内温度センサ15に
よる検出温度が第3所定温度(>第2所定温度)以上に
上昇すると運転制御回路35に運転停止指示信号を出力
する。
【0046】次に、本実施例のガス温風暖房機1の作動
を説明する。
【0047】使用者が運転スイッチ31をON操作する
と、それに応じて制御ユニット9の制御により運転が開
始する。このとき、制御ユニット9は、対流ファン5の
モータ16、点火電極21、電磁弁27,28に通電を
行い、対流ファン5の回転羽根17の回転による室内空
気sのダクト4,7への吸引を開始せしめると共に、ガ
スバーナ6へのガス供給及びその着火・燃焼を開始せし
める。
【0048】一方、回転羽根17の回転によって、エア
フィルタ12を介して空気吸入口10からダクト4内に
取り込まれた室内空気sは、ガスバーナ6の燃焼排気h
と混合されることにより温風mとなり、温風吹出口11
から室内に吹き出される。
【0049】このような運転時において、制御ユニット
9による対流ファン5のモータ16への通電制御は、図
5に示すフローチャートに基づいて行われる。
【0050】すなわち、STEP1において、ファン制
御回路38は、温調制御回路36が出力する燃焼強度信
号から目標回転数設定部43により設定される目標回転
数に回転数センサ18の検出回転数を一致させるように
モータ16への通電量をファン通電回路40を介してフ
ィードバック制御する。さらに詳細には、ファン制御回
路38の通電指示値生成部44は、目標回転数設定部4
3により設定された目標回転数から記憶部41の基準値
特性に従って求められる基準指示値を、目標回転数と検
出回転数の偏差に応じて適宜補正することで、その偏差
を解消するような通電量の指示値を生成し、それをファ
ン通電回路40に出力する。そして、ファン通電回路4
0は、基本的には、与えられた指示値に対応した通電量
でモータ16に通電せしめ、これにより、目標回転数と
検出回転数とが一致するようにフィードバック制御され
る。
【0051】この場合、エアフィルタ12の目詰まりが
なく、あるいは、軽度である場合には、通電指示値生成
部44が生成・出力する指示値は、通常的には、図6の
基準値特性aのラインの近傍から下限値特性bのライン
の近傍箇所までの範囲に位置し、エアフィルタ12の目
詰まりが進行する程、下限値特性bの許容下限値に向か
って低下していく。例えば、ガスバーナ6の燃焼強度が
N4 であるとすると、目標回転数はM4 で、この目標回
転数M4 に検出回転数が制御された状態でエアフィルタ
12の目詰まりが軽度で進行すると、通電指示値生成部
44の指示値は概ね基準指示値S4 から許容下限値S4'
に向かって低下する(図7の動作線cを参照)。尚、フ
ァン通電回路40の抵抗や電源の特性のばらつき等に起
因して、通電指示値生成部44の指示値に対してモータ
16に実際に流れる通電量が比較的小さめになる場合に
は、目標回転数と検出回転数とを一致させるための通電
量の指示値は大きくなるため、例えば基準指示値よりも
大きな状態で、エアフィルタ12の目詰まりの進行に伴
って指示値が低下していくような場合もある。
【0052】STEP2において、比較部47により、
ダクト内温度センサ15の検出温度が第1所定温度以上
であるか否かが判別される。このとき、通常的には、ダ
クト4内の検出温度は第1所定温度に到達するまでには
上昇せず(STEP2でNO)、STEP5に進む。
尚、ダクト4内の検出温度が第1所定温度以上に上昇し
た場合(STEP2でYES)の処理については後述す
る。
【0053】STEP5において、通電指示値生成部4
4は、STEP1で生成した指示値が記憶部42の下限
値特性における許容下限値以下であるか否かを判別す
る。このとき、エアフィルタ12の目詰まりがなく、あ
るいは軽度である場合には(STEP5でNO)、ST
EP1で目標回転数と検出回転数とを一致させるように
生成された指示値は許容下限値よりも大きな値となって
おり、この場合にはSTEP1に戻って、検出回転数を
目標回転数に一致させる制御が継続する。一方、エアフ
ィルタ12の目詰まりが中度程度に進行していると、S
TEP1で生成した指示値は通常的には許容下限値以下
となり(STEP5でYES)、この場合には、STE
P6に進む。例えば、図6において目標回転数がM4
(燃焼強度N4 )である場合に、エアフィルタ12の目
詰まりが中度程度に進行していると、STEP1で生成
する指示値は通常的にはS4'以下となり、このとき、S
TEP6が実行される。尚、エアフィルタ12の目詰ま
りが中度程度に進行している段階で、仮に許容下限値以
下の指示値で検出回転数を目標回転数に一致させるよう
に対流ファン5のモータ16を通電制御すると、ダクト
4内を流れる風量が不足気味となって、ダクト4内の温
度が過剰な温度上昇を生じる。
【0054】STEP6において、通電指示値生成部4
4は、検出回転数を目標回転数に一致させるための指示
値が許容下限値以下であるため、フィードバック制御を
中止して、該許容下限値を指示値としてファン通電回路
40に出力し、STEP7に進む。
【0055】このとき、図6において目標回転数がM4
(燃焼強度N4 )であると、指示値は該目標回転数M4
に対応した許容下限値S4'に固定保持され、その指示値
を受けるファン通電回路40は、該指示値に対応した一
定の通電量でモータ16に通電する。このため、この状
態でエアフィルタ12の目詰まりが進行していくと、モ
ータ16の負荷が減少して対流ファン5の回転数が図7
の動作線dで示すように自然に増加していく(検出回転
数と目標回転数との差が大きくなる)。これにより、必
要限の風量が確保される。
【0056】このように許容下限値を指示値として生成
・出力している過程で、STEP7において、(検出回
転数−目標回転数)が規定値以上に達したか否かが判別
され、(検出回転数−目標回転数)が規定値以上に達す
るまで(STEP7でNO)、STEP6の処理が行わ
れる。そして、エアフィルタ12の目詰まりが重度に進
行して(検出回転数−目標回転数)≧規定値となると、
STEP8において、通電指示値生成部44は、指示値
を所定量だけ増加させ、STEP9に進む。例えば、図
6において目標回転数がM4 の場合は、指示値は許容下
限値S4'からΔTだけ増加させる。これにより、ファン
通電回路40によるモータ16の通電量が指示値の増加
量に相当する分だけ増加されて対流ファン5の回転数が
必要な風量を確保するように積極的に増加される。
【0057】次いで、STEP9において、(検出回転
数−目標回転数)≦一定値が成立するか否かを判別し、
成立する場合(YES)はSTEP1に戻り、成立しな
い場合(NO)はSTEP10に進む。
【0058】すなわち、途中で清掃によりエアフィルタ
12の目詰まりが解消されると、(検出回転数−目標回
転数)が一定値以下となるので、この場合は、検出回転
数が目標回転数に一致するように指示値を生成するST
EP1のフィードバック制御に復帰する。
【0059】そして、STEP9の条件が成立しない場
合には、STEP10において所定時間が経過した後、
STEP11において、所定量増加させた指示値が記憶
部41の基準値特性における基準指示値以上であるか否
かが判別され、基準指示値に満たない場合(STEP1
1でNO)は、STEP8に戻って、通電指示値生成部
44は、指示値をさらに所定量増加させる。また、指示
値≧基準指示値となった場合(STEP11でYES)
には、STEP12において、通電指示値生成部44
は、基準指示値を指示値をファン通電回路40に出力
し、STEP6に戻る。
【0060】このようなSTEP8〜12の処理によ
り、エアフィルタ12の目詰まりが重度に進行している
段階では、通電指示値生成部44の指示値は許容下限値
から基準指示値まで所定時間毎に所定量づつ徐々に増加
される。これにより、対流ファン5の回転数は必要な風
量が確保し得るように徐々に増加していく(図7の動作
線eを参照)。この場合、上記のように指示値を徐々に
増加させるのは、指示値の急増による対流ファン5の回
転数のオーバーシュート等の過渡現象を緩和するためで
ある。また、エアフィルタ12の重度の目詰まりの場合
に、指示値の増加を基準指示値を上限として制限するの
は、対流ファン5の過剰な高速回転による負担増や騒音
の増加を防止するためである。
【0061】尚、エアフィルタ12の目詰まりが重度に
進行した段階で、上記のように指示値を増加させて対流
ファン5の回転数を増加させても風量不足を生じる場合
には、ダクト4内の温度が過剰に上昇し、ダクト内温度
センサ15の検出温度が前記比較部48,49の第2所
定温度や第3所定温度以上となる。このとき、比較部4
8は検出温度が第2所定温度以上となると、フィルタラ
ンプ34を点灯させてエアフィルタ12の清掃の必要生
を使用者に報知する。また、比較部49は、検出温度が
第3所定温度以上となると、運転停止信号を運転制御回
路35に出力してガス温風暖房機1の運転を停止させ
る。
【0062】ところで、前述のような対流ファン5の制
御において、ファン通電回路40の抵抗や電源の特性の
ばらつき等に起因して、通電指示値生成部44の指示値
に対してモータ16に実際に流れる通電量が比較的小さ
めになる場合には、前記STEP1において目標回転数
と検出回転数とを一致させるための通電量の指示値は通
常の場合に較べてきくなる。そして、このような場合に
は、エアフィルタ12の目詰まりが軽度段階から中度段
階に進行しても、通電指示値生成部44の指示値は第2
記憶部42の下限値特性の許容下限値まで低下せず、通
電指示値生成部44は、目標回転数と検出回転数とを一
致させるためにエアフィルタ12の目詰まりの進行に伴
って指示値をさらに低下させようとする。しかるに、こ
のような状態では、風量不足気味となるため、ダクト4
内の温度(ダクト内温度センサ15の検出温度)が上昇
する。このため、図5のSTEP2において、ダクト内
温度センサ15の検出温度が比較部47の第1所定温度
以上となる(YES)。
【0063】このとき、STEP3において、ファン制
御回路38の指示値偏差算出部45は、比較部47の出
力に応じて通電指示値生成部44の現在の指示値と記憶
部42の下限値特性における許容下限値との偏差を指示
値偏差として求める。
【0064】次いでSTEP4において、特性更新部4
6は、求められた指示値偏差に従って記憶部41,42
の基準値特性及び下限値特性を更新し、その更新した特
性を新たに記憶部41,42に記憶保持させる。この場
合、基準値特性及び下限値特性の更新は、それらの特性
における各回転数に対応した基準指示値及び下限指示値
を指示値偏差分だけ増加させることにより行われる。
【0065】具体的には、図6において、目標回転数が
M4 である場合に、ダクト内温度センサ15の検出温度
が第1所定温度以上となったときの指示値をSx (>S
4')とすると、指示値偏差算出部45により求められる
指示値偏差ΔSは(Sx −S4')であり、このとき、特
性更新部46により新たに記憶部41,42に記憶保持
される基準値特性及び下限値特性は、それぞれ仮想線
a’,b’で示すように、元の基準値特性a及び下限値
特性bを指示値偏差ΔSだけ指示値の増加側に平行移動
させた形の特性となる。
【0066】このように新たに設定された基準値特性
a’及び下限値特性b’は、ファン通電回路40の抵抗
や電源の特性に整合したものとなる。
【0067】このように基準値特性及び下限値特性が更
新された後には、その更新された基準値特性及び下限値
特性に基づいて、前述の処理が行われる。この場合、前
記STEP5の判別において、通電指示値生成部44の
指示値は新たな下限値特性における許容下限値以下とな
るため、前述の通常的な場合と全く同様にエアフィルタ
12の目詰まりの進行に伴ってSTEP6以降の処理が
行われ、必要な風量を確保するように対流ファン5の回
転数が制御される。
【0068】従って、本実施例のガス温風暖房機1によ
れば、ファン通電回路40の抵抗や電源の特性のばらつ
き等に起因して、通電指示値生成部44の指示値に対し
てモータ16に実際に流れる通電量が比較的小さめにな
るような場合であっても、エアフィルタ12の目詰まり
状態に対応した適正な対流ファン5の制御を行うことが
できる。
【0069】次に、本発明の温風暖房機の第2実施例を
図1乃至図4、図6及び図8を参照して説明する。
【0070】尚、本実施例の温風暖房機は、第1実施例
のガス温風暖房機1と同一構成のもので、対流ファン5
の制御態様のみが相違するものであるので、以下、第1
実施例と同一の参照符号を用いて構成の説明を省略し、
対流ファン5の制御態様のみを説明する。
【0071】本実施例における対流ファン5のモータ1
6の通電制御は、図8に示すフローチャートに従って行
われる。
【0072】この場合、エアフィルタ12の目詰まりが
なく、あるいは軽度段階におけるSTEP1〜5の処理
は第1実施例と同一であり、通電指示値生成部44は対
流ファン5の検出回転数を目標回転数に一致させるよう
に指示値を生成してファン通電回路40に出力する。ま
た、ダクト内温度センサ15の検出温度が比較部47の
第1所定温度以上となったときには、特性更新部46に
より記憶部41,42の基準値特性及び下限値特性が更
新される。
【0073】そして、エアフィルタ12の目詰まりが中
度に進行し、STEP5において、検出回転数を目標回
転数に一致させるような指示値が記憶部42の下限値特
性(STEP4で更新された場合はその更新後の下限値
特性)における許容下限値以下となると、通電指示値生
成部44は、STEP6,7の処理により、第1実施例
と同様に(検出回転数−目標回転数)≧規定値となるま
で(エアフィルタ12の目詰まりが重度に進行するま
で)許容下限値を指示値としてファン通電回路40に出
力する。次いで、STEP7において、エアフィルタ1
2の目詰まりが重度に進行し、(検出回転数−目標回転
数)≧規定値となると、STEP8〜10のループ処理
において、通電指示値生成部44は、記憶部42の下限
値特性における許容下限値を一定時間毎に検出回転数に
比例した割合でもって所定量づつ修正(増加)しつつ指
示値を生成する。この場合、本実施例においては、通電
指示値生成部44は、基本的には検出回転数を目標回転
数に一致させるように指示値を生成するのであるが、エ
アフィルタ12の目詰まりが重度に進行した段階では、
該指示値が上記のように記憶部42の下限値特性におけ
る許容下限値を所定量づづ増加・修正してなる許容下限
値以下となるので、通電指示値生成部44はその修正し
た許容下限値を指示値としてファン通電回路40に出力
する。尚、この許容下限値の修正においては、記憶部4
2に記憶保持されている下限値特性自体は修正されな
い。
【0074】これにより、通電指示値生成部44の指示
値は、許容下限値の一定時間毎の増加・修正に伴って徐
々に増加していき、対流ファン5の回転数が、第1実施
例の場合と同様に必要な風量を確保し得るように上昇さ
れる。尚、許容下限値の一定時間毎の増加・修正は、最
終的に修正してなる許容下限値が記憶部41の基準値特
性における基準指示値に達するまで行われ、該基準指示
値に達した後には、該基準指示値をファン通電回路40
に出力する。また、許容下限値の一定時間毎の増加・修
正の過程で、エアフィルタ12が清掃され、STEP1
0において(検出回転数−目標回転数)<一定値となっ
た場合には、STEP1に戻る。
【0075】従って、本実施例のガス温風暖房機1にお
いても、ファン通電回路40の抵抗や電源の特性のばら
つき等に起因して、通電指示値生成部44の指示値に対
してモータ16に実際に流れる通電量が比較的小さめに
なるような場合であっても、エアフィルタ12の目詰ま
り状態に対応した適正な対流ファン5の制御を行うこと
ができる。
【0076】尚、本実施例ではガス温風暖房機を例にと
って説明したが、石油式の温風暖房機等においても本発
明を適用することができることはもちろんである。
【0077】
【発明の効果】上記の説明から明らかなように、本発明
によれば、通電指示値生成手段により、送風機の検出回
転数が目標回転数に一致するように、第1記憶手段の基
準値特性に基づく基準指示値を増減してなる指示値を生
成して通電回路に出力しているときに、送風路内温度検
出手段の検出温度が所定温度以上となったとき、指示値
偏差算出手段により、現在の指示値と第2記憶手段の下
限値特性に基づく許容下限値との偏差(指示値偏差)を
求めると共に、特性更新手段により、その指示値偏差分
だけ、第1記憶手段の基準値特性に基づく基準指示値と
第2記憶手段の下限値特性に基づく許容下限値とをそれ
ぞれ変更させてなる基準値特性及び下限値特性を新たに
第1及び第2記憶手段に記憶保持させ、以後は、その更
新された基準値特性及び下限値特性に基づき送風機の通
電量の指示値を生成・出力するようにしたことによっ
て、送風機の通電量の指示値に対する実際の通電量の特
性のばらつきにかかわらず、エアフィルタの目詰まりが
過剰に進行した状態で送風機の回転数が目標回転数に継
続的に制御されるような事態を排除することができ、エ
アフィルタの目詰まり状態に対応した適正なタイミング
で該目詰まりによる風量不足を解消することができる。
【0078】そして、通電指示値生成手段が、目標回転
数に検出回転数を一致せしめるように生成・出力する前
記指示値が前記許容下限値以下となったとき、目標回転
数と検出回転数との偏差が所定量に達するまで許容下限
値を指示値として生成・出力し、その後目標回転数と検
出回転数との偏差が所定量を越えたとき、生成・出力す
る指示値を増加せしめるようにしたことによって、エア
フィルタの目詰まり状態に対応した必要風量の確保を的
確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のガス温風暖房機のシステム構
成図。
【図2】図1のガス温風暖房機の正面側から見た斜視
図。
【図3】図1のガス温風暖房機の背面側から見た斜視
図。
【図4】図1のガス温風暖房機の要部のブロック構成
図。
【図5】図1はガス温風暖房機の送風機の第1実施例に
おける作動を説明するためのフローチャート。
【図6】図1のガス温風暖房機の送風機の作動(第1実
施例)を説明するための線図。
【図7】図1のガス温風暖房機の送風機の作動(第1実
施例)を説明するための線図。
【図8】図1はガス温風暖房機の送風機の第2実施例に
おける作動を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
1…温風暖房機、4…ダクト(送風路)、5…対流ファ
ン(送風機)、6…ガスバーナ(熱源部)、15…ダク
ト内温度センサ(送風路内温度検出手段)、26…室温
センサ(室温検出手段)、41,42…記憶部、43…
目標回転数設定部、44…通電指示値生成部、45…指
示値偏差算出部、46…特性更新部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エアフィルタを装填した送風路と、該送風
    路に室内空気を吸引し、その吸引した室内空気を熱源部
    により加熱してなる温風を送出する送風機と、室温を検
    出する室温検出手段と、少なくとも前記室温検出手段の
    検出室温に基づき前記送風機の目標回転数を設定する目
    標回転数設定手段と、前記送風機の回転数を検出する回
    転数検出手段と、前記送風機の回転数と該送風機の通電
    量の基準指示値との関係を示す基準値特性をあらかじめ
    記憶保持した第1記憶手段と、前記送風機の回転数と該
    送風機の通電量の指示値の許容下限値との関係を示す下
    限値特性をあらかじめ記憶保持した第2記憶手段と、前
    記目標回転数設定手段により設定された目標回転数から
    第1記憶手段の前記基準値特性に従って得られる前記送
    風機の通電量の基準指示値を、該目標回転数に前記回転
    数検出手段の検出回転数を一致させるように、増減して
    なる指示値を生成・出力すると共に、該指示値が前記目
    標回転数から前記第2記憶手段の下限値特性に従って得
    られる前記許容下限値以下に低下したとき、該目標回転
    数にかかわらず前記送風機の回転数を増加せしめるよう
    に該送風機の通電量の指示値を生成・出力する通電指示
    値生成手段と、該通電指示値生成手段により生成された
    指示値に応じて前記送風機に通電せしめる通電回路とを
    備えた温風暖房機において、 前記送風路内の温度を検出する送風路内温度検出手段
    と、前記通電指示値生成手段が前記目標回転数に検出回
    転数を一致せしめるように前記指示値を生成・出力して
    いるときに前記送風路内温度検出手段の検出温度が所定
    温度以上となったとき、そのときの前記通電指示値生成
    手段の指示値と前記目標回転数から前記第2記憶手段の
    下限値特性に従って得られる許容下限値との偏差を求め
    る指示値偏差算出手段と、前記第1記憶手段の基準値特
    性及び第2記憶手段の下限値特性における前記基準指示
    値及び許容下限値をそれぞれ前記指示値偏差算出手段に
    より求められた指示値偏差分だけ変更せしめてなる基準
    値特性及び下限値特性をそれぞれ新たに前記第1記憶手
    段及び第2記憶手段に記憶保持せしめる特性更新手段と
    を備え、該特性更新手段による基準値特性及び下限値特
    性の更新が行われた後は前記通電指示値生成手段は新た
    に前記第1記憶手段及び第2記憶手段にそれぞれ記憶保
    持された基準値特性及び下限値特性に基づき前記指示値
    を生成・出力することを特徴とする温風暖房機。
  2. 【請求項2】前記通電指示値生成手段は、前記目標回転
    数に検出回転数を一致せしめるように生成・出力する前
    記指示値が前記許容下限値以下となったとき、前記目標
    回転数と検出回転数との偏差が所定量に達するまで該許
    容下限値を指示値として生成・出力する手段と、前記目
    標回転数と検出回転数との偏差が所定量を越えたとき、
    生成・出力する指示値を増加せしめる手段とを備えるこ
    とを特徴とする請求項1記載の温風暖房機。
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