JPH08312948A - 給湯装置 - Google Patents

給湯装置

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JPH08312948A
JPH08312948A JP12223895A JP12223895A JPH08312948A JP H08312948 A JPH08312948 A JP H08312948A JP 12223895 A JP12223895 A JP 12223895A JP 12223895 A JP12223895 A JP 12223895A JP H08312948 A JPH08312948 A JP H08312948A
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fan
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幸一 金崎
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清隆 宮崎
Yoichi Kimura
洋一 木村
Yoshiko Uesugi
佳子 上杉
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 給湯装置の目詰まり等の異常状態を使用者に
知らせると共に、給湯装置の再使用を禁止し、異常な状
態で使用されることを防止する。 【構成】 給湯装置のバーナ4の燃焼が停止し、ファン
残しが終了した後、ファン3を最大回転させる。このと
きのファン電流値をファン電流比較回路で検出する。こ
れによって、給湯装置が異常な場合には、電流値が低下
していることがわかるのでその異常の有無が判別でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファンの電流値を検出
し、不完全燃焼で器具が不安全な状態になる前に、再運
転を禁止する給湯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の給湯装置の構成を図8に示す。
【0003】図において、水栓16を開けることによ
り、給水口11より、水量センサ9を経由して熱交換器
5に水が流れ、水量センサ9の信号が点火水量以上であ
れば、ファン3が回転し、点火電極15の放電開始後元
電磁弁1,比例制御弁2が開きバーナ4に点火する。バ
ーナ4に点火された火炎は、火炎検出装置14にて検出
され、燃焼を保持する。
【0004】バーナ4の火炎で加熱された熱交換器5内
の水は湯となり、出湯サーミスタ10,出湯口12を経
て、水栓16から出湯される。出湯される湯の温度は、
出湯サーミスタ10の信号を制御手段8が演算し、遠隔
操作用の外部制御手段17(リモコン)で設定した設定
温度(図示せず)と比較して、比例制御弁2の出力,フ
ァン3の出力を調節し、設定温度になるように制御す
る。燃焼に必要な空気は外装ケース18の一部に設けた
給気部7より吸入され、ファン3,バーナ4,熱交換器
5,排気部6を通り、排気ガスとして排出される。
【0005】次に、この給湯装置のフローチャートを1
0に、制御手段8をブロック図として図11に示す。S
1の外部制御手段17で湯温の設定(図示せず)を行
い、S2で水栓16を開くとS3〜S11に示すよう
に、水量センサ9,火炎検出装置14,出湯サーミスタ
10の信号を入力として、各設定値としきい値との判定
を行い、プロセッサによってファン3,元電磁弁1,比
例制御弁2を制御する。S12で消火水量になったこと
を判断し、S13で比例制御弁2と元電磁弁1を閉じ
る。燃焼が停止すると、S14でファン残しタイマがス
タートする。
【0006】ファン残しとは、水栓16の閉止時に発生
するバーナ4の余熱による熱交換器5内の異常加熱を防
止する働きがある。また、再出湯時の点火動作は水量セ
ンサ9のON信号でファン3が回転し、点火電極15が
放電しバーナ4に点火し熱交換器5を加熱する。この
時、水量センサ9がONしてファン3が回転し、点火に
必要な回転数まで上昇させるのに時間を要し、再出湯時
の湯温の安定化を悪化させることから、一定時間内にお
いて燃焼が停止してもファンを停止せず、再出湯時の点
火動作の遅れを防止し、湯温の安定化を図る働きがあ
る。
【0007】S15でファン残しタイマが終了するとS
20でファン3は停止し、S21の再運転待機状態とな
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなシーケンスでは給気部7,ファン3,熱交換器5及
び排気部6がほこり等で目詰まりし、空気不足により燃
焼異常が発生する状態でも、給湯装置の異常を検出する
ことはできない。
【0009】火炎の状態を検出できる手段として火炎検
出装置14が設けてあるが、この機能は、火炎の有無の
検出に用いているだけである。火炎検出装置にはその速
応性から一般的にはフレームロッドが用いられるが、こ
のフレームロッドの発生電流と燃焼性(CO/CO2)
との相関はなく、燃焼が不完全燃焼状態にあっても検出
することはできないという課題を有していた。
【0010】そこで本発明は、燃焼が不完全燃焼状態に
なる前に、給湯装置を安全に停止させることを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の給湯装置の第1の手段は、燃焼が停止しフ
ァン残しが終了した時点より、ファンを最大回転速度に
て一定時間回転させ、その時点のファンの電流値を、制
御手段に設けたファン電流比較回路で、予め設定された
ファン電流のしきい値と比較する。これがしきい値以下
であればファンを停止し、運転を禁止するシーケンスを
制御手段に備えている。
【0012】また本発明の第2の手段は、燃焼が停止し
ファン残しが終了した時点より、ファンを一定時間最大
回転速度にて回転させる。その時の電流を制御手段に設
けたファン電流比較回路で、予め設定されたファン電流
のしきい値と比較し、しきい値以下であれば制御手段の
メモリに記憶される。その記憶回数が予め制御手段に設
定された記憶回数以上連続してしきい値以下であれば、
ファンを停止し運転を禁止するシーケンスを制御手段に
備えている。
【0013】本発明の第3の手段は、再運転を禁止した
時に、外部制御手段に備えられた報知手段によって異常
を表示及び報知するシーケンスを制御手段に備えてい
る。
【0014】本発明の第4の手段は、ファン電流値が制
御手段に設けたファン電流比較回路で、予め設定された
しきい値以下であるか判定する。しきい値以下であると
いう判定回数が、制御手段に予め設定された回数以上連
続してなると、異常発生タイマをスタートさせる。同時
に使用者に報知手段によって表示及び報知し、異常発生
タイマが終了するまで通常使用できるシーケンスを制御
手段、及び外部制御手段に備えている。
【0015】本発明の第5の手段は、ファン電流値が制
御手段に設けたファン電流比較回路で、予め設定された
しきい値以下に、予め制御手段に設定された回数以上連
続してなると、比例制御弁の出力を制御手段に設定され
た出力まで制限(ダウン)させる命令をメモリに記憶さ
せる。同時に異常発生タイマをスタートさせ、使用者に
外部制御手段に設けた報知手段によって表示及び報知
し、異常発生タイマが終了するまでは、比例制御弁出力
の最大出力が制限(ダウン)された状態で使用できるシ
ーケンスを制御手段、及び外部制御手段に備えている。
【0016】
【作用】本発明は、上記した第1の手段によれば、ファ
ン残し終了後ファンを最大回転速度にし、その時のファ
ン電流を検出することができる。この時、給湯装置の給
気から排気経路にホコリ等が詰まり、空気不足による燃
焼異常が発生している場合、ファン電流は低下している
ため、このファン電流の低下値を検出することが可能に
なる。制御手段で予め設定されたしきい値と比較するこ
とにより、安全に燃焼を停止させ、運転を禁止させるこ
とができる。
【0017】また本発明の第2の手段によれば、ファン
残し終了後のファン電流判定中に、ファン電流が一時的
に外的要因(例えば給湯装置の設置不良により、強風時
に排気部に強い逆圧が加わる)により低下することが考
えられる。この場合、ファン電流値がしきい値以下に、
制御手段に設定された回数以上、連続してならないと燃
焼異常と判定しないため、誤作動を防止することができ
る。しかも確実かつ安全に燃焼を停止し運転を禁止させ
ることができる。
【0018】本発明の第3の手段によれば、給湯装置が
強風等による外的要因で、設置不良と判断して再運転禁
止シーケンスになった時に、使用者に外部制御手段に設
けた報知手段によって報知するので、使用者が給湯装置
の設置状態を正確に把握することができ、素早く的確な
対応が可能になる。
【0019】本発明の第4の手段によれば、給湯装置が
ファン残し後のファン電流の判定で、異常が発生したこ
とを制御手段のファン電流比較回路で判断し、報知手段
にて使用者が給湯装置が異常であることを認知すること
ができる。同時に異常が発生してから制御手段に設定さ
れた一定期間、給湯装置は使用可能であるため、故障修
理できるまでにある程度の時間的余裕があり、故障修理
するまでの給湯装置の使用不可能な期間が減少できる。
【0020】本発明の第5の手段によれば、給湯装置が
ファン残し後のファン電流の判定で、異常が発生したこ
とを制御手段で判断した時点より、給湯装置の最大出力
を制限(ダウン)させているので、給湯装置の故障修理
までの期間を安全(初期燃焼状態とCO/CO2が同レ
ベルにする等)に使用することができる。
【0021】また、給湯装置の燃焼状態を初期燃焼状態
と同レベルにすることにより、これより給湯装置が不安
全な状態になるまでに相応の時間を要するため、設置し
てから第一回メンテ修理迄の期間が長くなり使用者に長
期間安全に使用してもらえる。
【0022】特に、ファン電流の判定を燃焼終了後のフ
ァン残し後に設定したのは次の理由による。
【0023】第1に、ファン電流の判定を燃焼中に設定
した場合、燃焼負荷によりファン回転速度が大きく変化
し、しきい値を設定するのは困難である。
【0024】第2に、ファン電流の判定を燃焼前に設定
した場合、外気温の差、特に低温時にファンの軸受けグ
リスの硬化によるファン電流の変化が大きく、この場合
もしきい値を設定するのは困難である。
【0025】第3に、燃焼終了後のファン残し直後にフ
ァン電流の判定を設定した場合、ファン残しに入る前に
どれだけ燃焼装置が燃焼しているかによってファン残し
中のファン電流値にバラツキが発生する。
【0026】以上のことから、ファン電流を判定するタ
イミングは燃焼後ファン残しタイマーが終了する直前、
ファン残し中に燃焼装置が冷却されていて、且つ、ファ
ンの軸受けグリスが安定している場合、最もファン回転
速度とファン電流との相関とれるタイミングである。
【0027】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例について図1,
図2,図3及び図9を参照しながら説明する。本発明に
おける給湯機の構成は、従来の技術で説明した図9の構
成と同一であるため、説明を省略する。図1でシーケン
スのS1〜S15までは従来の技術で説明した動作と同
一であるので、説明を省略する。
【0028】図において、S15のファン残しタイマが
終了すると、ファン3は停止せず、最大設定回転速度に
なる。これと同時にS17の判定タイマがスタートし、
S18のファン電流のしきい値の判定を図3に示す制御
手段8のファン電流比較回路8bで行う。
【0029】この時、給湯装置の給気から排気径路が、
ホコリ等で閉塞状態にあった場合で、ファン電流比較回
路8bで判定された結果、ファン電流が制御手段8で設
定されたしきい値以下である場合、S22でファン3を
停止し、S23で再運転禁止命令が図3に示す制御手段
8のメモリ8aに記憶され、給湯装置を再使用できない
状態にする。
【0030】S14のファン残し時のファン3の電流値
は図2の様に変化する。ファン3の電流は最初高く、途
中から低くなっているのは、水栓16を開から閉にする
と、熱交換器5内はバーナ4の余熱により加熱され、外
部制御装置17で設定された温度より高くなる。この時
点で再出湯をすると熱交換器5内の高温な湯が出湯され
ることになる。この現象を軽減するため、出湯を停止し
た場合、最初ファン3の回転速度を大きく(強回転)し
て熱交換器5内が設定温度より高くなることを防止して
いる。またファン3がこのまま強回転であると、今度は
熱交換器5内の温度が外部制御装置17で設定した温度
より低くなるため、熱交換器5内の温度低下を防止する
ためファン回転速度を低くしている。
【0031】ファン3のファン残し時間は、シャワー使
用実態のモニター調査などから、5分程度に設定されて
いる。ファン残しタイマが終了後S16でファン回転速
度を最大にし、S17で判定タイマをスタートさせ、タ
イマが終了するまでにファン電流値を制御手段8にて設
定してあるファン電流しきい値と、最大速度で回転させ
てあるファン電流値とをS18で比較判定する。この結
果、電流値がしきい値以下であれば、S22でファン3
を停止し、S23で制御手段8のメモリ8aに再運転禁
止命令を記憶させる。
【0032】S18でファン電流値がしきい値以上であ
れば、S20,S21と通常使用状態でファン3は停止
し、再運転待機状態となる。
【0033】以上、ファン残し後のファン電流値を監視
することにより、給湯装置が安全な状態で使用されてい
るか、また、給湯装置が異常な状態にあるかを判断し、
即座に停止することができる。
【0034】次に第2の実施例について、図4を参照し
ながら説明する。シーケンスのS1からS17までは第
1の実施例の動作と同一である。
【0035】制御手段8のファン電流比較回路8bでS
18でファン電流がしきい値以下であると判定した場
合、S24で制御手段8のメモリ8aに回数を記憶す
る。次に、S25でメモリ8aに記憶した回数と、制御
手段8に予め設定されている設定回数とを比較して、記
憶回数が連続且つ設定回数以上であれば、S22でファ
ン3を停止しS23で制御手段8のメモリ8aに再運転
禁止命令を記憶させる。
【0036】また、S18でファン3の電流がしきい値
以上であれば、メモリ8aに記憶されている情報はS3
0で消去される。これは、ファン電流判定時に排気部へ
の強い逆風等によるファン電流低下を判別することがで
き、このシーケンスによる誤動作を防止し、給湯装置の
給気から排気経路までの目詰まり異常のみを検出するこ
とができる。
【0037】そして、S19で判定タイマが終了した
後、S20でファン3が停止し、S21で再運転待機状
態となる。
【0038】次に、第3の実施例について、図5を参照
しながら説明する。シーケンスのS1からS17までは
第1の実施例の動作と同一である。
【0039】制御手段8のファン電流比較回路8bでS
18でファン電流がしきい値以下であると判定した場
合、S24で制御手段8のメモリ8aに回数を記憶す
る。そしてS25でメモリ8aに記憶した回数と、制御
手段8に設定されている設定回数とを比較して、記憶回
数が連続且つ設定回数以上であれば、S22でファン3
を停止しS26でリモコン(外部制御手段17)に異常
を報知させる。ここで使用者は給湯装置の異常を素早く
認識できる。
【0040】また、異常報知と同時にS23で制御手段
8のメモリ8aに再運転禁止命令を記憶させることによ
り、使用者が給湯装置が異常なまま使用するということ
を防止できる。
【0041】また、S18でファン3の電流がしきい値
以上であれば、メモリ8aに記憶されている情報はS3
0で消去され、S19で判定タイマが終了した後、S2
0でファン3が停止し、S21で再運転待機状態とな
る。
【0042】次に、第4の実施例について、図6を参照
しながら説明する。シーケンスのS1からS17までは
第1の実施例の動作と同一である。
【0043】制御手段8のファン電流比較回路8bでS
18でファン電流がしきい値以下であると判定した場
合、S24で制御手段8のメモリ8aに回数を記憶す
る。そして、S25でメモリ8aに記憶した回数と、制
御手段8に設定されている設定回数とを比較して、記憶
回数が連続且つ設定回数以上であれば、S27で異常発
生タイマをスタートし、同時にリモコン(外部制御手段
17)に異常を報知させる。
【0044】また、S28で異常発生タイマーが終了す
るとファン3を停止しS23で制御手段8のメモリ8a
に再運転禁止命令を記憶させる。これは、ファン電流判
定しきい値を安全側に設定すれば、異常発生タイマの時
間を自由に選択する事が可能になり、給湯装置に使用禁
止にするまでの時間を任意に設定できるということにな
る。このことにより使用者は、給湯装置が突然使用でき
なくなるのではなく、給湯装置の異常を認識して故障修
理を依頼、点検するまでの間、給湯装置を安全に使用す
ることができる。
【0045】また、S18でファン3の電流がしきい値
以上であれば、メモリ8aに記憶されている情報はS3
0で消去され、S19で判定タイマが終了した後、S2
0でファン3が停止し、S21で再運転待機状態とな
る。同じくS27でスタートさせた異常発生タイマーが
終了するまでは、S19からS21の再運転待機シーケ
ンスを実行する。
【0046】次に第5の実施例について、図7と図8を
参照しながら説明する。シーケンスのS1からS17ま
では第1の実施例の動作と同一である。
【0047】制御手段8のファン電流比較回路8bでS
18でファン電流がしきい値以下であると判定した場
合、S24で制御手段8のメモリ8aに回数を記憶す
る。そして、S25でメモリ8aに記憶した回数と、制
御手段8に設定されている設定回数とを比較して、記憶
回数が連続且つ設定回数以上であれば、S29で比例制
御弁2の最大出力を図8に示すA0からA1まで制限
(ダウン)させる命令を制御手段8のメモリ8aに記憶
させる。同時にリモコン(外部制御手段17)に異常を
報知させる。このとき使用者は給湯装置の異常を認識
し、素早く対応することができる。
【0048】また、S27で異常発生タイマをスタート
し、異常発生タイマーが終了するまでは、S19からS
21の再運転待機シーケンスを実行するので、使用者が
給湯装置を使用できなくなるということはない。S28
で異常発生タイマーが終了し、ファン3を停止、S23
で制御手段8のメモリ8aに再運転禁止命令を記憶させ
る。この時点で使用者は給湯装置が使用不可能になる。
【0049】また、S18でファン3の電流がしきい値
以上であれば、メモリ8aに記憶されている情報はS3
0で消去される。これは、ファン電流がしきい値以下に
なることが連続して発生しない限り、給湯装置の異常と
判定しないことになり、一時的な排気部等へ逆圧が加わ
っての異常か、給湯装置の目詰まり等による異常かを判
断することができる。給湯装置に異常がない場合は、S
19で判定タイマが終了し、S20でファン3が停止
し、S21で再運転待機状態となる。
【0050】続いて、S29で能力を制限(ダウン)さ
せた時の燃焼特性について図8を用いて説明する。X軸
は比例制御弁2の出力、第1Y軸は排気部6から排出さ
れるCO/CO2、第2Y軸は判定タイマ中のファン3
の電流値を表す。点線は、給湯装置が正常燃焼している
ときの燃焼特性である。実線は、給気部7から排気部6
までの給気から排気までの経路にホコリ等が詰まった状
態を示す。
【0051】給湯装置が正常燃焼時と目詰まり時では、
比例制御弁2が最大出力した時のCO/CO2はC0
らC1 まで変化する。これは、給・排気経路が目詰まり
状態にあるため、ファン3から供給される空気量が減少
するためである。ファン3から送り出される空気量が減
少すると、ファン3の仕事量が減少しファン電流もB 0
からB1 まで減少する。これは、燃焼が停止している場
合にも同現象が発生しているため、この電流低下を検出
して制御手段8のファン電流比較回路8bにより給湯装
置が異常であることを判定している。
【0052】異常が発生した時点より比例制御弁2の最
大出力をA0 からA1 に制限(ダウン)させることによ
り、CO/CO2の値はC1 からC2 に低減され正常燃
焼時のCO/CO2と同レベルとなる。このことによ
り、使用者は故障修理までの間、給湯装置を安全に使用
することが可能となる。
【0053】
【発明の効果】以上の説明から明らかのように本発明の
給湯装置によれば次の効果が得られる。
【0054】本発明の請求項1による給湯装置では、給
湯装置の給気部から排気部の径路にホコリ等が詰まり、
空気不足による燃焼異常が発生した場合においても、燃
焼装置が危険な状態になる前に、自動的且つ安全に器具
を停止できるので、使用者が給湯装置を不安全な状態の
まま使用することを防止することができる。
【0055】本発明の請求項2による給湯装置では、給
湯装置の給気部から排気部の径路にホコリ等が詰まり、
給湯装置が空気不足による不完全燃焼を起こす状態か、
一時的な現象(強風により排気部へ逆風圧がかかった場
合など)による不完全燃焼かを、複数回異常検出が連続
することと条件づけすることにより判断することがで
き、燃焼装置の異常を的確に判断できるため、このシー
ケンスによる誤動作を防止することができる。
【0056】本発明の請求項3による給湯装置では、給
湯装置の異常を的確に判断でき、給湯装置が何故使用で
きないのか、外部制御手段に設けた報知手段にて使用者
に報知することができるので、故障修理が迅速且つ故障
内容も的確に判断することができ、使用者が給湯装置の
使用不可能な時間を短くすることができる。
【0057】本発明の請求項4による給湯装置では、給
湯装置の異常を前もって使用者に報知することができる
ので、給湯装置が突然使用不能になることを防止でき、
また、給湯装置に異常が発生し危険な状態になる前に故
障修理が可能になり、外部制御手段によって故障内容も
的確に把握することができるので、修理に要する時間も
短くできる。
【0058】本発明の請求項5による給湯装置では、給
湯装置に異常が発生した場合に、使用者が給湯装置の異
常を認識して、故障修理を依頼し完了するまでの期間、
給湯装置の燃焼状態を初期の状態に戻しているので、例
えば、給湯装置の故障修理までに時間がかかったり、使
用者が給湯装置の異常を認知するのが遅れた場合など
に、給湯装置が異常で危険な状態になるのを防止するこ
とができる。且つ安全に燃焼装置を停止し、再使用禁止
することができる。
【0059】また、ファン電流しきい値をファン残し終
了後に設定したことにより、ファン電流と回転速度の相
関が、環境温度や燃焼装置の停止する前の燃焼状態等に
影響を受けにくくなり、このシーケンスによる精度を向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における給湯装置のフロ
ーチャート
【図2】同装置において、シーケンスのファン残し中の
ファン電流値を示す特性図
【図3】同装置の制御手段のブロック図
【図4】本発明の第2の実施例における給湯装置のフロ
ーチャート
【図5】本発明の第3の実施例における給湯装置のフロ
ーチャート
【図6】本発明の第4の実施例における給湯装置のフロ
ーチャート
【図7】本発明の第5の実施例における給湯装置のフロ
ーチャート
【図8】同装置において給・排気径路目詰まり時の燃焼
特性図
【図9】給湯装置の構成図
【図10】従来の給湯装置のフローチャート
【図11】同装置のブロック図
【符号の説明】
1 比例制御弁 3 ファン 4 バーナ 5 熱交換器 8 制御手段 8a メモリ 8b ファン電流比較回路 10 出湯サーミスタ 17 外部制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上杉 佳子 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料を燃焼させるバーナと、燃焼に必要な
    空気を送るファンと、前記バーナで発生した熱を水に伝
    達させる熱交換器と、前記熱交換器で加熱された水の温
    度を検出する出湯サーミスタと、前記出湯サーミスタの
    信号によって設定温度になるように前記バーナの出力を
    調節する比例制御弁と、前記出湯サーミスタの信号によ
    り前記比例制御弁と前記ファンの出力を制御する制御手
    段と、前記ファンの電流値を検出し予め定められたしき
    い値と比較するファン電流比較回路とを備え、前記制御
    手段は、給湯を停止してファンだけを所定時間回転する
    ファン残し終了後にファンの回転速度を最大にし、前記
    ファンの電流値がしきい値以下の場合には再運転を不可
    能にした給湯装置。
  2. 【請求項2】ファンの電流値がしきい値以下の場合には
    メモリに記憶され、この記憶の回数が連続且つ設定され
    た回数以上のとき再運転を不可能にした請求項1記載の
    給湯装置。
  3. 【請求項3】外部制御手段に備えられた報知手段によっ
    て、その旨を報知する請求項2記載の給湯装置。
  4. 【請求項4】ファンの電流値がしきい値以下の場合には
    メモリに記憶され、この記憶の回数が連続且つ設定され
    た回数以上になった時点より、運転時間を積算する異常
    発生タイマをスタートさせ、外部制御手段に備えられた
    報知手段によって、その旨を報知し、異常発生タイマが
    終了するまで再運転を可能にし、異常発生タイマ終了後
    は再運転を禁止する請求項1記載の給湯装置。
  5. 【請求項5】ファンの電流値がしきい値以下の場合には
    メモリに記憶され、この記憶の回数が連続且つ設定され
    た回数以上になった時点より、比例制御弁の最大出力を
    制限(ダウン)させる命令をメモリに記憶し、運転時間
    を積算する異常発生タイマをスタートさせて外部制御手
    段に備えられた報知手段によってその旨を報知し、かつ
    異常発生タイマが終了するまで比例制御弁の最大出力を
    制限(ダウン)させた状態で運転し、前記異常発生タイ
    マの終了後は、運転を禁止する請求項1記載の給湯装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004169978A (ja) * 2002-11-19 2004-06-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd 給湯機
JP2008259725A (ja) * 2007-04-13 2008-10-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd 機器の制御装置およびこれを備えた食器洗い機

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