JPH08312800A - 接合型バルブシート - Google Patents

接合型バルブシート

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JPH08312800A
JPH08312800A JP7115809A JP11580995A JPH08312800A JP H08312800 A JPH08312800 A JP H08312800A JP 7115809 A JP7115809 A JP 7115809A JP 11580995 A JP11580995 A JP 11580995A JP H08312800 A JPH08312800 A JP H08312800A
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Japan
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valve seat
alloy
joined
type valve
cylinder head
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JP7115809A
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Junichi Inami
純一 稲波
Shuhei Adachi
修平 安達
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Yamaha Motor Co Ltd
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Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
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    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L3/00Lift-valve, i.e. cut-off apparatus with closure members having at least a component of their opening and closing motion perpendicular to the closing faces; Parts or accessories thereof
    • F01L3/22Valve-seats not provided for in preceding subgroups of this group; Fixing of valve-seats
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22FWORKING METALLIC POWDER; MANUFACTURE OF ARTICLES FROM METALLIC POWDER; MAKING METALLIC POWDER; APPARATUS OR DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR METALLIC POWDER
    • B22F7/00Manufacture of composite layers, workpieces, or articles, comprising metallic powder, by sintering the powder, with or without compacting wherein at least one part is obtained by sintering or compression
    • B22F7/06Manufacture of composite layers, workpieces, or articles, comprising metallic powder, by sintering the powder, with or without compacting wherein at least one part is obtained by sintering or compression of composite workpieces or articles from parts, e.g. to form tipped tools
    • B22F7/062Manufacture of composite layers, workpieces, or articles, comprising metallic powder, by sintering the powder, with or without compacting wherein at least one part is obtained by sintering or compression of composite workpieces or articles from parts, e.g. to form tipped tools involving the connection or repairing of preformed parts
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 必要十分な強度で接合され得る接合型バルブ
シートを提供すること。 【構成】 母材表面に被膜4を形成して成る接合型バル
ブシート3において、前記母材をFe系、Cu系又はN
i系燒結材で構成するとともに、前記被膜4を、被接合
材料である鋳造Al合金との間で双方の材料の元素又は
主成分元素の融点よりも低い融点の共晶合金を形成する
Cu,Sn,Zn,Ag,Cu−Zn,Al,Al−S
i,Si等の材料で構成する。本発明によれば、被膜4
を例えばCuで構成した場合、Cuと被接合材料である
鋳造Al合金の主成分元素であるAlがそれぞれの融点
(1083℃,660℃)よりも低い融点(548℃)
の共晶合金を形成し、やがて被膜4が溶融するととも
に、Al材が接合界面において塑性流れを生じ、バルブ
シート3の母材と被接合材料との界面で固相拡散が生じ
てバルブシート3がシリンダヘッド1に強固に接合され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抵抗熱接合法によって
内燃エンジンのシリンダヘッドに接合される接合型バル
ブシートに関する。
【0002】
【従来の技術】内燃エンジンの分野においては、近年、
高速化の一環として多バルブ化が進んでおり、シリンダ
ヘッドの各気筒には複数の吸・排気ポートが近接して配
置されるため、各ポートの間隔が狭くなりつつあり、斯
かる状況下でバルブシートを吸・排気ポートの周縁に従
来通り圧入すると、シリンダヘッドのポート間に割れが
発生する等の問題が生ずる。
【0003】そこで、バルブシートをFe系燒結材で構
成し、これを抵抗熱溶接法等によってシリンダヘッドの
吸・排気ポートの周縁に接合する試みがなされている。
【0004】しかしながら、バルブシートの材料である
Fe系焼結材は圧粉体を焼結して得られるものである故
に鋳造Al合金から成るシリンダヘッドへの接合が難し
く、バルブシートの接合に必要十分な強度を確保するこ
とは至難であった。
【0005】そこで、本出願人は、母材表面に被膜を形
成して成る接合型バルブシートを先に提案した(特開平
7− 号において)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記提案に
係る接合型バルブシートが鋳造Al合金で構成される被
接合材であるシリンダヘッドに必要十分な強度で接合さ
れるためには、その母材と被膜の材質として最適なもの
を選定する必要があることが分かった。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、必要十分な強度で接合され得
る接合型バルブシートを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、母材表面に被膜を形成して成る接合型バ
ルブシートにおいて、前記母材をFe系、Cu系又はN
i系燒結材で構成するとともに、前記被膜を、被接合材
料である鋳造Al合金との間で双方の材料の元素又は主
成分元素の融点よりも低い融点の共晶合金を形成するC
u,Sn,Zn,Ag,Cu−Zn,Al,Al−S
i,Si等の材料で構成したことを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明によれば、接合型バルブシートを抵抗熱
接合法によって鋳造Al合金で構成される被接合材料に
接合する場合、該バルブシートを被接合材料に対して加
圧してこれに通電すれば、バルブシート表面にメッキ等
の方法でコーティングされたCu,Sn等の材料(被膜
材料)と被接合材料の間で一方又は双方の材料の構成元
素の原子拡散が起こり、界面近傍の材料組成が双方の異
なる元素から成る合金組成となる結果、各純物質より低
い温度にて液相を生じ得る状態となる。抵抗熱による界
面付近の温度上昇の結果、合金層に液相を生じ得るよう
になると、拡散・融解反応は一層促進され、液相の量は
増加するが、このとき、被接合材料の塑性変形が起こ
り、この塑性変形に乗じて液相は外部へ排出される。そ
して、排出された液相は、その部分にある未反応界面で
上記と同様の反応を促進させ、このようにして接合界面
が形成されながら拡大していく。通電と加圧が終わるま
でこの一連の反応が繰り返され、最後に合金組成の液相
が界面外へ排出された状態で接合型バルブシートが被接
合材料に強固に接合される。
【0010】
【実施例】以下に本発明の一実施例を添付図面に基づい
て説明する。
【0011】図1乃至図6は本発明に係る接合型バルブ
シートの接合プロセスを説明するための半裁断面図、図
7は図2のA部拡大詳細図、図8は図3のB部拡大詳細
図、図9は接合型バルブシートの断面形状を示す図、図
10はバルブシートの接合強度と被膜厚さとの関係を示
す図、図11はAl−Cu合金の状態図である。
【0012】図1において、1は軽量な鋳造Al合金で
構成されるシリンダヘッドであって、これのポート2の
周縁には上方に向かって拡径するリング状のテーパ面2
a,2b,2cが形成されている。
【0013】ここで、シリンダヘッド1の材料である鋳
造Al合金としてはAC2B,AC4B,AC4C等が
選定される。これらの化学成分は次表に示される。
【0014】
【表1】 又、図1において、3は本発明に係る接合型バルブシー
トであって、これはFe系、Cu系又はNi系燒結材に
よってリング状に成形された母材の表面に被膜4(図7
参照)を0.1μm以上30μm以下の厚さに形成して
構成されている。
【0015】ここで、一般にバルブシートに要求される
機能について説明する。
【0016】4サイクルエンジンにおいては、燃焼室に
おける吸・排気バルブとバルブシートとのシール性がエ
ンジンの性能及び耐久性に大きな影響を及ぼす。そし
て、エンジン運転中にバルブシートにはバルブが繰り返
し衝突するため、バルブシートには高い耐摩耗性が要求
される。
【0017】又、バルブの熱の多くはバルブシートを通
ってシリンダヘッドに逃げるため、バルブシートの熱伝
導性を高めることはバルブ温度の低減に寄与する。バル
ブ温度が下がることにより、異常燃焼の防止、バルブの
耐久性向上が図られる。又、バルブシートの熱伝導性の
向上によって該バルブシート自体の温度が下がり、その
耐摩耗性も高められる。従って、バルブシートには高い
熱伝導性が要求される。
【0018】更に、エンジン運転中に高温となるバルブ
シートの熱負荷はエンジンの出力の増大と共に大きくな
り、高温酸化がバルブシートの耐久性を低下させる。こ
のため、バルブシートには高い耐酸化性が要求される。
【0019】而して、本発明では、接合型バルブシート
3の母材の材質として、Fe系、Cu系又はNi系燒結
材を選定し、これらに高い耐摩耗性、熱伝導性及び耐酸
化性を付与するために次表のような手段を講じた。
【0020】
【表2】 ここで、接合型バルブシート3の断面形状の詳細を図9
に示すが、該接合型バルブシート3の内周部には角度α
1 =45°のテーパ面3aが形成され、外周部には角度
α2 =α3 =15°のテーパ面3b,3cが形成され、
両テーパ面3b,3cが交わる突起部3dはR1(半径
1mm)の円弧加工が施されている。
【0021】ところで、上記被膜4の材料としては、シ
リンダヘッド1の材料である鋳造Al合金(AC2B,
AC4B,AC4C)の主成分元素であるAlと当該材
料の元素又は主成分元素との間で、Al及び当該材料の
元素又は主成分元素の融点よりも低い融点の共晶合金を
形成する材料が選定され、斯かる材料として本発明では
被膜4の形成方法に応じて表3に示すものを選定する。
【0022】
【表3】 ここで、被膜4の材料としてCuを選定した場合につい
て説明する。
【0023】図11のAl−Cu合金の状態図に示すよ
うに、Al,Cu単体の融点はそれぞれ660℃,10
83℃であるのに対し、Al−Cu合金の共晶点eの温
度T1 はAl,Cuの融点(660℃,1083℃)よ
りも低い548℃であり、従って、被膜4の材料の元素
Cuは、シリンダヘッド1の主成分元素Alとの間に、
Al,Cu単体の融点(660℃,1083℃)よりも
低い融点(548℃)の共晶合金を形成する。
【0024】次に、本発明に係る接合型バルブシート3
をシリンダヘッド1に接合するプロセスを図1乃至図8
に従って説明する。
【0025】先ず、図1に示すように、接合型バルブシ
ート3はその外周の突起部3dがシリンダヘッド1のポ
ート2の周縁の突起部2dに当接する状態でセットされ
る。
【0026】次に、図2に示すようにガイドバー5に沿
って上下動する抵抗溶接機の電極6が接合型バルブシー
ト3の内周テーパ面3aに嵌合され、接合型バルブシー
ト3が電極6によって所定の力Fで加圧されてシリンダ
ヘッド1に押圧される。このとき、シリンダヘッド1の
材料であるAl合金と被膜4の材料であるCuがそれぞ
れ固相状態で接触・押圧される。このときのバルブシー
ト3とシリンダヘッド1との接触部の状態を図7に示
す。
【0027】そして、図2に示す加圧状態から電極6に
よってバルブシート3に通電がなされると(図3参
照)、該バルブシート3からシリンダヘッド1へと電流
が流れ、両者の接触部及びその周辺が加熱される。この
とき、温度上昇によって活発になった原子運動の結果、
両者の接触部ではCu及びAl原子の相互拡散が起き、
Cu−Al合金組成を有する拡散層が生じる。
【0028】而して、加熱温度がCu−Al合金の液相
を生じるに十分な温度に達すると、バルブシート3とシ
リンダヘッド1との接触部に融解が始まり、この融解は
時間の経過と共に進行し、図8に詳細に示すように、バ
ルブシート3の母材であるFe系燒結材とシリンダヘッ
ド1とが直接接触する。このとき、シリンダヘッド1の
Al材はバルブシート3との接合界面において図8の矢
印方向の塑性流れを生じ、前記反応で生じた液相を外部
へ排出するとともに、接触界面においてはFe原子とA
l原子の固相相互拡散によってバルブシート3がシリン
ダヘッド1のポート2の周縁に強固に接合される。
【0029】上述のメカニズムによってバルブシート3
がシリンダヘッド1に強固に接合されると、通電を遮断
する。すると、図4に示すようにバルブシート3とシリ
ンダヘッド1の接合界面にはAlの塑性変形層7が形成
され、界面端部には排出された液相が凝固した部分が形
成される。
【0030】次に、図5に示すように、電極6を取り除
いてバルブシート3への加圧を解除し、最後に図6に示
すようにバルブシート3を機械加工によって所定の形状
に仕上加工すれば、バルブシート3のシリンダヘッド1
への接合作業が完了し、バルブシート3はシリンダヘッ
ド1のポート2の周縁に強固に接合一体化される。
【0031】ここで、本発明者が被膜4の厚さを変えて
バルブシート1の接合強度を実測した結果を図10に示
す。
【0032】図10に示す結果から、バルブシート1の
接合強度は被膜4の厚さが0.1μm〜3μmであると
きに高い値を示すことが分かり、実用的に十分な接合強
度を得るには、被膜4の厚さとしては0.1μm以上3
0μm以下が適当であることが確認された。
【0033】ところで、一般にバルブシートのシリンダ
ヘッドへの接合においてバルブシートに要求される機能
は次の通りである。
【0034】即ち、接合時にバルブシートには大電流が
負荷され、バルブシート材自身の抵抗により発熱が生じ
る。このとき、バルブシートの導電性が低いと該バルブ
シート内部の発熱量が大きくなるため、バルブシートを
特にFe系燒結材で構成した場合には、相変態(マルテ
ンサイト化)による著しい硬化を生じてバルブシートと
しての機能が失われる。又、バルブシートの導電性が高
過ぎる場合には、発熱が得られず、該バルブシートの接
合が不可能となるため、バルブシートには或る範囲の導
電性が要求される。
【0035】又、接合時にバルブシートには大電流が負
荷され、バルブシート材自身の抵抗により発熱が生じ
る。このとき、バルブシートの熱伝導性が低いと該バル
ブシート内部で発生した熱の逃げが不十分となり、バル
ブシートを特にFe系燒結材で構成した場合には、相変
態(マルテンサイト化)による著しい硬化を生じてバル
ブシートとしての機能が失われる。従って、バルブシー
トには高い熱伝導性が要求される。
【0036】更に、接合時にバルブシートには大電流が
負荷され、バルブシート材自身の抵抗により発熱が生じ
る。このとき、同時に加圧も行われるため、バルブシー
ト材は高温で高応力が負荷された状態となり、高温強度
(高温での変形抵抗、伸び等)が不足する場合には、接
合中のバルブシートに割れや著しい変形が発生する。従
って、バルブシートには高い高温強度が要求される。
【0037】而して、本発明では、接合型バルブシート
3の母材の材質として、Fe系、Cu系又はNi系燒結
材を選定し、これらに所要の導電性、熱伝導性及び高温
強度を付与するために次表のような手段を講じた。
【0038】
【表4】 尚、バルブシートの表面に形成される被膜の材料として
は、表3に示すようにCu以外にZn,Sn,Ag,S
i等を用いることができ、図12、図13、図14、図
15にAl−Zn合金、Al−Sn合金、Ag−Al合
金、Al−Si合金の状態図をそれぞれ示す。
【0039】図12に示すAl−Zn合金の状態図によ
れば、Al,Zn単体の融点がそれぞれ660℃、41
9℃であるのに対し、Al−Zn合金の共晶点eの温度
1は382℃であって、Al,Zn単体の融点よりも
低い値を示す。
【0040】又、図13に示すAl−Sn合金の状態図
によれば、Al,Sn単体の融点がそれぞれ660℃、
232℃であるのに対し、Al−Sn合金の共晶点eの
温度T1 は228.3℃であって、Al,Sn単体の融
点よりも低い値を示す。
【0041】更に、図14に示すAg−Al合金の状態
図によれば、Ag,Al単体の融点がそれぞれ950.
5℃、660℃であるのに対し、Ag−Al合金の共晶
点eの温度T1 は566℃であって、Ag,Al単体の
融点よりも低い値を示す。
【0042】同様に図15に示すAl−Si合金の状態
図によれば、Al,Si単体の融点がそれぞれ660
℃、1430℃であるのに対し、Al−Si合金の共晶
点eの温度T1 は577℃であって、Al,Si単体の
融点よりも低い値を示す。
【0043】従って、被膜の材料としてはZn,Sn,
Ag,Si又はこれらを主成分元素とする合金を用いる
ことができる。
【0044】又、バルブシートの表面に被膜を形成する
方法としては、前記電気メッキ、無電解メッキ、溶射等
の他、溶融メッキ、物理的蒸着法、化学的蒸着法、塗布
等の方法を用いることができる。
【0045】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、母材表面に被膜を形成して成る接合型バルブシ
ートにおいて、前記母材をFe系、Cu系又はNi系燒
結材で構成するとともに、前記被膜を、被接合材料であ
る鋳造Al合金との間で双方の材料の元素又は主成分元
素の融点よりも低い融点の共晶合金を形成するCu,S
n,Zn,Ag,Cu−Zn,Al,Al−Si,Si
等の材料で構成したため、該接合型バルブシートを必要
十分な強度で接合することができるという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る接合型バルブシートの接合プロセ
スを説明するための半裁断面図である。
【図2】本発明に係る接合型バルブシートの接合プロセ
スを説明するための半裁断面図である。
【図3】本発明に係る接合型バルブシートの接合プロセ
スを説明するための半裁断面図である。
【図4】本発明に係る接合型バルブシートの接合プロセ
スを説明するための半裁断面図である。
【図5】本発明に係る接合型バルブシートの接合プロセ
スを説明するための半裁断面図である。
【図6】本発明に係る接合型バルブシートの接合プロセ
スを説明するための半裁断面図である。
【図7】図2のA部拡大詳細図である。
【図8】図3のB部拡大詳細図である。
【図9】本発明に係る接合型バルブシートの断面形状を
示す図である。
【図10】バルブシートの接合強度と被膜厚さとの関係
を示す図である。
【図11】Al−Cu合金の状態図である。
【図12】Al−Zn合金の状態図である。
【図13】Al−Sn合金の状態図である。
【図14】Ag−Al合金の状態図である。
【図15】Al−Si合金の状態図である。
【符号の説明】
1 シリンダヘッド(被接合材料) 3 接合型バルブシート 4 被膜

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 母材表面に被膜を形成して成る接合型バ
    ルブシートにおいて、前記母材をFe系、Cu系又はN
    i系燒結材で構成するとともに、前記被膜を、被接合材
    料である鋳造Al合金との間で双方の材料の元素又は主
    成分元素の融点よりも低い融点の共晶合金を形成するC
    u,Sn,Zn,Ag,Cu−Zn,Al,Al−S
    i,Si等の材料で構成したことを特徴とする接合型バ
    ルブシート。
JP7115809A 1995-05-15 1995-05-15 接合型バルブシート Pending JPH08312800A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7115809A JPH08312800A (ja) 1995-05-15 1995-05-15 接合型バルブシート
US08/645,025 US5692726A (en) 1995-05-15 1996-05-15 Bonded valve seat
EP96107813A EP0743428B1 (en) 1995-05-15 1996-05-15 Valve seat insert
DE69612134T DE69612134T2 (de) 1995-05-15 1996-05-15 Ventilsitzeinsatz

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DE (1) DE69612134T2 (ja)

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