JP3412001B2 - バルブシートの接合方法 - Google Patents

バルブシートの接合方法

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、抵抗熱接合法によ
ってバルブシートをシリンダヘッドに金属学的に接合す
る方法に関する。 【0002】 【従来の技術】4サイクルエンジンにおいては、燃焼室
に開口する吸・排気ポートが吸・排気バルブによってそ
れぞれ適当なタイミングで開閉されて所要のガス交換が
なされるが、シリンダヘッドの吸・排気ポートの周縁に
は、吸・排気バルブが間欠的に着座すべきバルブシート
が一般には圧入によって組み付けられていた。 【0003】ところで、圧入型バーブシートは必要強度
及び剛性を確保する必要からその厚さが比較的厚く設定
されており、又、所定の圧入代を要するためにその高さ
寸法も比較的大きく設定されている。このため、複数の
バルブを備える多バルブエンジンにあっては、バルブ間
の距離が大きくなり、バルブの大径化或はバルブの燃焼
ドーム中心近傍への配置に限界があり、吸入ガス量の増
大を図ることができなかった。 【0004】そこで、バルブシートを例えばFe燒結材
で構成し、これを抵抗熱接合法によってシリンダヘッド
の吸・排気ポートの周縁に接合する提案がなされてい
る。この抵抗熱接合法は、接合界面に固相拡散層を形成
するとともに、同接合界面の少なくともシリンダヘッド
側に塑性変形層を形成することによってバルブシートを
シリンダヘッドに金属学的に接合する方法である。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に抵抗熱接合法によってシリンダヘッドに接合されるバ
ルブシートには実用に耐え得る十分な接合強度が要求さ
れる他、接合後にクラックが発生しないことが求められ
る。又、シリンダヘッドにはバルブシートからの熱を効
率良く伝達することができるよう高い熱伝達率が要求さ
れる。 【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、バルブシートに高い接合強度
を確保しつつ、該バルブシートにクラックが発生するの
を防ぐとともに、シリンダヘッドに高い熱伝達率を確保
することができるバルブシートの接合方法を提供するこ
とにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、初晶と共晶の双方を含む組
織を有する亜共晶のAl−Si合金から成るシリンダヘ
ッドとこれよりも高い融点を有するFe系燒結材から成
るバルブシートとの接合界面に固相拡散層を形成すると
ともに、同接合界面の少なくともシリンダヘッド側に塑
性変形層を形成することによって、バルブシートをシリ
ンダヘッドに金属学的に接合するバルブシートの接合方
法において、前記バルブシートを電極により前記シリン
ダヘッドに加圧しながら、電極からバルブシートを介し
てシリンダヘッドに通電することによってバルブシート
とシリンダヘッドの接合界面付近を加熱し、その加熱温
度を、Al−Si合金の固相線温度を超えず、接合界面
付近においてAlの初晶α層の融点よりも低く、且つ、
Al−Siの共晶組織の融点よりも高い値に設定すると
ともに、通電時間を、Alの初晶α層が接合界面付近に
おいて固相のまま流動し得るに必要十分な値に設定する
ことによって、接合後のバルブシートとシリンダヘッド
との接合界面近傍の接合界面に沿ったシリンダヘッド側
断面に、Al−Si合金の共晶組織が消失した組織を部
分的に形成することを特徴とする。 【0008】 【0009】本発明によれば、シリンダヘッドを構成す
Al−Si合金において共晶凝固で晶出した共晶組織
の融点はAlの初晶α層のそれよりも低いため、該共晶
組織は接合過程の昇温によって優先的に溶融するが、固
相状態を保っているAlの初晶α層は接合中の加圧によ
って塑性変形し、この塑性変形によって、融点的に溶融
した共晶組織の層は接合界面外に排出され、溶融に至ら
なかったAlの初晶α層は塑性変形した状態で接合界面
近傍に残存する。この結果、接合後の接合界面近傍の接
合界面に沿ったシリンダヘッド側断面においてはAl−
Si合金の共晶組織が消失し、Alの初晶α層のみが存
在することとなる。 【0010】従って、接合界面のシリンダヘッド側は純
Alの組成に近くなって延性に富むため、エンジン運転
中の接合界面での熱応力が緩和され、接合後のバルブシ
ートにクラックが発生することがない。 【0011】又、溶融したAl−Si合金の共晶組織が
接合界面外に排出される過程で、バルブシートとシリン
ダヘッドの表面に被着されていた酸化皮膜や不純物等が
破壊されて接合界面外に同時に排出されるため、バルブ
シートに高い接合強度が確保される。 【0012】更に、熱伝導率の低いAl−Si合金の共
晶組織が接合界面近傍から消失することによって、純A
lの組成に近いシリンダヘッドの接合界面近傍の熱伝導
率が高くなり、バルブシートからの熱がシリンダヘッド
側へ効率良く伝達され、バルブシートの過熱が防がれ
る。 【0013】 【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。 【0014】先ず、4サイクルエンジンのシリンダヘッ
ド構造を図1及び図2に基づいて説明する。 【0015】図1は4サイクル5バルブエンジンのシリ
ンダヘッドの縦断面図、図2は図1のA部(吸気側のバ
ルブシート部)の拡大詳細図であり、該4サイクルエン
ジンは各気筒について3つの吸気バルブ1−1,1−2
(1−1は両側の吸気バルブ、1−2は中央の吸気バル
ブ(センターバルブ))と2つの排気バルブ2を備えて
いる。そして、軽量な亜共晶(初晶α層と共晶α層を含
む)Al−Si合金で構成されるシリンダヘッド3に形
成された3つの吸気ポート4と2つの排気ポート5はそ
れぞれ前記吸気バルブ1−1,1−2、排気バルブ2に
よって適当なタイミングで開閉され、これによって所要
のガス交換がなされる。尚、シリンダヘッド3の材料で
あるAl−Si合金としては、JIS:AC2B,AC
4B,AC4C等が選定される。 【0016】ところで、前記シリンダヘッド3の下面に
は、燃焼室16を構成する凹状の燃焼ドーム3aが形成
されており、同シリンダヘッド3に形成された前記吸気
ポート4と排気ポート5の燃焼室16への開口部周縁に
は、前記吸気バルブ1−1,1−2、排気バルブ2がそ
れぞれ間欠的に着座すべきバルブシート6,7が各々装
着されている。 【0017】而して、吸気バルブ1−1,1−2と排気
バルブ2はそれぞれバルブガイド8,9に摺動自在に挿
通しており、これらはバルブスプリング10,11によ
って閉じ方向に付勢されている。そして、吸気バルブ1
−1,1−2と排気バルブ2は、バルブリフタ12,1
3に摺接しながら回転するカム14,15によってそれ
ぞれ適当なタイミングで駆動される。尚、図1におい
て、17,18,19はシリンダヘッド3の吸気ポート
4と排気ポート5の周辺に形成されたウォータジャケッ
トである。 【0018】ここで、バルブシート6,7について説明
する。 【0019】本実施の形態においては、バルブシート
6,7は接合型バルブシートであって、これらは耐衝撃
性、耐摩耗性及び高温強度に優れたFe系燒結材によっ
てリング状に成形されており、抵抗熱接合法によってシ
リンダヘッド3に金属学的に接合されている。尚、バル
ブシート6,7に高い熱伝導性や耐衝撃性等を付与する
ため、該バルブシート6,7の材質であるFe系焼結材
にはCu等の金属が溶浸処理によって充填されている。 【0020】ここで、吸気側のバルブシート6の接合部
の詳細を図2に示すが、該バルブシート6とシリンダヘ
ッド3との接合界面を境としてシリンダヘッド3側には
後述の塑性変形層25が形成されている。 【0021】そして、バルブシート6の内周部には3つ
のテーパ面6a,6b,6cが形成されており、テーパ
面6bが前記吸気バルブ1−1,1−2の当り面(着座
面)となっている。又、バルブシート6の外周面には2
つのテーパ面6d,6eが形成され、両テーパ面6d,
6eが交わる部分は鈍角の突起部6fを構成している。
尚、排気側のバルブシート7の断面形状も吸気側のバル
ブシート6のそれと同様であるため、これについての説
明は省略する。 【0022】次に、吸気側のバルブシート6のシリンダ
ヘッド3への接合プロセスを図3乃至図10に基づいて
説明する。尚、図3は抵抗溶接機の概略構成図、図4乃
至図9はバルブシートの接合プロセスを説明するための
部分断面図、図10は図6のB部拡大詳細図である。 【0023】図3に示す抵抗溶接機20は、加圧装置2
1と、該加圧装置21によって加圧される電極22と、
該電極22に給電するための不図示の給電装置を含んで
構成されている。電極22はCu又はその合金で構成さ
れ、その中心部には円孔22aが貫設されており、該円
孔22aには丸棒状のガイドバー23が摺動自在に嵌装
されている。 【0024】而して、上記構成を有する抵抗溶接機20
にはシリンダヘッド3とシートリング材6’が図示のよ
うにセットされる。即ち、シリンダヘッド3は、これに
形成されたバルブガイド孔3bに抵抗溶接機20の前記
ガイドバー23が嵌合されることによって位置決めさ
れ、該シリンダヘッド3に形成された吸気ポート4の開
口部周縁が電極22に対して正確に位置決めされる。
尚、シートリング材6’はバルブシート6の素材であっ
て、これはFe系燒結材によってリング状に成形され、
その断面形状の詳細は図4に示される。 【0025】上記シートリング材6’のシリンダヘッド
3への接合に際しては、図4に示すように、該シートリ
ング材6’はその外周の突起部6a’がシリンダヘッド
3の吸気ポート4の開口部周縁に当接する状態でセット
され、その後、図3に示す加圧装置21によって電極2
2がガイドバー23に沿って下動されてシートリング材
6’の内周テーパ面6b’に嵌合され、シートリング材
6’が電極22によって所定の加圧力Pで加圧され始め
る。 【0026】上述のようにシートリング材6’を電極2
2によって加圧しながら、電極22によってシートリン
グ6’に通電がなされると、該シートリング材6’から
シリンダヘッド3へと電流が流れ、両者の接触部及びそ
の周辺が加熱される。すると、シリンダヘッド3を構成
する亜共晶のAl−Si合金において共晶凝固で晶出し
た共晶Siの融点はAlの初晶α層のそれよりも低いた
め、該共晶Siは接合過程の昇温によって優先的に溶融
するが、固相状態を保っているAlの初晶α層は接合中
の加圧によって塑性変形し、図5に示すようにシートリ
ング材6’がシリンダヘッド3に沈み込んでいく。 【0027】ところで、本実施の形態においては、低融
点材料であるA1−Si合金製のシリンダヘッド3の接
合プロセスにおける加熱温度はA1−Si合金の固相線
温度を超えないよう制御され、A1−Si合金における
Alの初晶α層が接合界面付近において固相のまま塑性
流動し得る温度範囲内に設定される。尚、抵抗溶接機2
0の電極22への通電時間は、A1の初晶α層が接合界
面付近において固相のまま塑性流動し得るに必要十分な
通電時間とされる。 【0028】そして、シリンダヘッド3を構成するAl
−Si合金において前述のようにAlの初晶α層が塑性
変形すると、優先的に溶融した共晶Siの層は接合界面
外に排出され、溶融に至らなかったAlの初晶α層は塑
性変形した状態で接合界面近傍に残存する。この結果、
図11に示すように、シリンダヘッド3とシートリング
材6’の接合界面近傍の接合界面に沿ったシリンダヘッ
ド3側の断面(図11の領域a)においては、Al−S
i合金の共晶Si組織が消失し、Alの初晶α層のみが
存在することとなる。尚、図11は図7のC部拡大(5
00倍に拡大)断面図であり、図示の領域aを除く領域
bには共晶Siが存在している。 【0029】ところで、実際にはAlの共晶α層と初晶
α層の区別はつきにくいため、接合界面のシリンダヘッ
ド3側では共晶Siのみが消失したような様相を呈す
る。 【0030】ここで、シリンダヘッド3を構成するAl
−Si合金としてAC4C,AC4B,AC2Bを選定
したときの各母材と排出部(接合界面外に排出された部
分)に含有されるSi成分量(wt%)をそれぞれ実測
した結果を図12に示すが、何れの材質(AC4C,A
C4B,AC2B)についても排出部のSi成分量が母
材のそれよりも多くなっており、このことは図11に示
す領域aに存在していた共晶Siが接合界面外に排出さ
れたことを意味している。 【0031】而して、前述の温度範囲で前述のようにシ
ートリング材6’とシリンダヘッド3との接触部及びそ
の周辺が加熱されると、温度上昇によって活発化した原
子運動の結果、図10に示すようにFe原子とA1原子
の固相拡散が起き、この固相拡散によってシートリング
材6’がシリンダヘッド3に金属学的に強固に接合さ
れ、接合界面にはFe−A1合金塑性を有する非常に薄
い不図示の固相拡散層が形成される。 【0032】又、同時にシリンダヘッド3を構成するA
1−Si合金におけるAlの初晶α層のシートリング材
6’との接合界面での図10の矢印方向の塑性流れによ
って、両金属材料の表面に被着されていた酸化皮膜や不
純物等は破壊されて接合界面外へ押し出されるため、酸
化皮膜や不純物が接合界面に巻き込まれることがない。 【0033】而して、図7に示すようにシートリング材
6’がシリンダヘッド3に所定量だけ沈み込むと、電極
22への通電が終了し、シートリング材6’はシリンダ
ヘッド3の吸気ポート4の開口部周縁に強固に接合され
る。そして、図7乃至図10に示すように接合界面を境
としてシリンダヘッド3側(A1−Si合金側)には所
定厚さの塑性変形層25が形成される。 【0034】以上のようにしてシートリング材6’がシ
リンダヘッド3の吸気ポート4の開口部周縁に金属学的
に接合されると、図8に示すように、電極22を取り除
いてシートリング材6’への加圧を解除し、最後に図9
に示すようにシートリング材6’を機械加工によって所
定の形状に仕上加工してバルブシート6として仕上げれ
ば、該バルブシート6のシリンダヘッド3への接合作業
が完了し、バルブシート6はシリンダヘッド3の吸気ポ
ート4の開口部周縁に強固に接合されて一体化される。 【0035】尚、以上は吸気側のバルブシート6の接合
プロセスについて説明したが、排気側のバルブシート7
も同様にしてシリンダヘッド3に強固に接合される。 【0036】以上のように、本実施の形態においては、
接合後のシリンダヘッド3とバルブシート6との接合界
面近傍の接合界面に沿ったシリンダヘッド3側の断面
(図11の領域a)においてはAl−Si合金の共晶S
iが消失し、Alの初晶α層のみが存在することとなる
ため、その部分は純Alの組成に近くなって延性に
、従って、エンジン運転中の接合界面での熱応力が緩
和され、接合後のバルブシート6にクラックが発生する
ことがない。 【0037】又、溶融した共晶Siが接合界面外に排出
される過程で、シートリング材6’とシリンダヘッド3
の表面に被着されていた酸化皮膜や不純物等が破壊され
て接合界面外に同時に排出されるため、バルブシート6
に高い接合強度が確保される。 【0038】更に、熱伝導率の低い共晶Siが接合界面
近傍から消失することによって、純Alの組成に近いシ
リンダヘッド3の接合界面近傍(図11の領域a)の熱
伝導率が高くなり、バルブシート6からの熱がシリンダ
ヘッド3側へ効率良く伝達され、バルブシート6の過熱
が防がれる。 【0039】 【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、初晶と共晶の双方を含む組織を有する亜共晶の
Al−Si合金から成るシリンダヘッドとこれよりも高
い融点を有するFe系燒結材から成るバルブシートとの
接合界面に固相拡散層を形成するとともに、同接合界面
の少なくともシリンダヘッド側に塑性変形層を形成する
ことによって、バルブシートをシリンダヘッドに金属学
的に接合するバルブシートの接合方法において、前記バ
ルブシートを電極により前記シリンダヘッドに加圧しな
がら、電極からバルブシートを介してシリンダヘッドに
通電することによってバルブシートとシリンダヘッドの
接合界面付近を加熱し、その加熱温度を、Al−Si合
金の固相線温度を超えず、接合界面付近においてAlの
初晶α層の融点よりも低く、且つ、Al−Siの共晶組
織の融点よりも高い値に設定するとともに、通電時間
を、Alの初晶α層が接合界面付近において固相のまま
流動し得るに必要十分な値に設定することによって、
合後のバルブシートとシリンダヘッドとの接合界面近傍
の接合界面に沿ったシリンダヘッド側断面に、Al−S
合金の共晶組織が消失した組織を部分的に形成するよ
うにしたため、バルブシートに高い接合強度を確保しつ
つ、該バルブシートにクラックが発生するのを防ぐとと
もに、シリンダヘッドに高い熱伝導率を確保することが
できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】 【図1】接合型バルブシートを備える4サイクルエンジ
ンのシリンダヘッドの縦断面図である。 【図2】図1のA部(吸気側のバルブシート部)拡大断
面図である。 【図3】抵抗溶接機の概略構成図である。 【図4】接合型バルブシートの接合プロセスを説明する
ための部分断面図である。 【図5】接合型バルブシートの接合プロセスを説明する
ための部分断面図である。 【図6】接合型バルブシートの接合プロセスを説明する
ための部分断面図である。 【図7】接合型バルブシートの接合プロセスを説明する
ための部分断面図である。 【図8】接合型バルブシートの接合プロセスを説明する
ための部分断面図である。 【図9】接合型バルブシートの接合プロセスを説明する
ための部分断面図である。 【図10】図6のB部拡大断面図である。 【図11】図7のC部拡大断面図である。 【図12】Al−Si合金としてAC4C,AC4B,
AC2Bを選定したときの各母材と排出部(接合界面外
に排出された部分)に含有されるSi成分量(wt%)
を実測した結果を示す図である。 【符号の説明】 3 シリンダヘッド 6,7 バルブシート 6’ シートリング材 20 抵抗溶接機 21 加圧装置 22 電極 25 塑性変形層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F01L 3/02 F01L 3/02 F (56)参考文献 特開 平7−34965(JP,A) 特開 昭61−193773(JP,A) 特開 昭57−79087(JP,A) 特開 昭56−62685(JP,A) 特開 昭55−57388(JP,A) 特開 平7−189628(JP,A) 特公 昭39−25472(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02F 1/24 F01L 3/02 B23K 11/00 B23K 20/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 初晶と共晶の双方を含む組織を有する
    共晶のAl−Si合金から成るシリンダヘッドとこれよ
    りも高い融点を有するFe系燒結材から成るバルブシー
    トとの接合界面に固相拡散層を形成するとともに、同接
    合界面の少なくともシリンダヘッド側に塑性変形層を形
    成することによって、バルブシートをシリンダヘッドに
    金属学的に接合するバルブシートの接合方法において、前記バルブシートを電極により前記シリンダヘッドに加
    圧しながら、電極からバルブシートを介してシリンダヘ
    ッドに通電することによってバルブシートとシリンダヘ
    ッドの接合界面付近を加熱し、その加熱温度を、Al−
    Si合金の固相線温度を超えず、接合界面付近において
    Alの初晶α層の融点よりも低く、且つ、Al−Siの
    共晶組織の融点よりも高い値に設定するとともに、通電
    時間を、Alの初晶α層が接合界面付近において固相の
    まま流動し得るに必要十分な値に設定することによっ
    て、 接合後のバルブシートとシリンダヘッドとの接合界
    面近傍の接合界面に沿ったシリンダヘッド側断面に、
    l−Si合金の共晶組織が消失した組織を部分的に形成
    することを特徴とするバルブシートの接合方法。
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