JPH08312220A - スライドドアとそのロック解除機構及びロック装置 - Google Patents

スライドドアとそのロック解除機構及びロック装置

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JPH08312220A
JPH08312220A JP14404095A JP14404095A JPH08312220A JP H08312220 A JPH08312220 A JP H08312220A JP 14404095 A JP14404095 A JP 14404095A JP 14404095 A JP14404095 A JP 14404095A JP H08312220 A JPH08312220 A JP H08312220A
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lock
cable
door
force
lever
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JP14404095A
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Koji Shimohara
浩次 下原
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Kyowa Sangyo Co Ltd
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Kyowa Sangyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 建設機械キャビンのドアのロック機構に関
し、構造が簡単で、ドアパネルが湾曲していても操作力
の伝達が正確かつ確実なロック解除機構を得る。また、
一つのロック装置で開閉両状態でのロックを可能にす
る。 【構成】 ドアハンドルの操作レバー9とドアの開閉位
置を固定するロック装置5、6との間の操作力及びスト
ロークの伝達経路中に、張力によって力を伝達するケー
ブル24と、力の伝達方向に長い長孔19とこの長孔内
を自由移動するスライダ22との対からなる連結対23
とを介在させ、開錠時に前記ケーブル24を屈折させ、
施錠時にその屈折を解くガイド体34を備えた施錠装置
35を設ける。ドアに内側ドアハンドルと外側ドアハン
ドルとを設けたときは、外側ドアハンドルに上記構造の
ロック解除機構を設ける。ロック装置のロックプレート
には、異なる方向に向いた2つのロック溝75、76を
設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、建設機械のキャビン
に設けられるスライドドアのように、ドアの開閉位置を
固定するロック装置がドアハンドルから離れた位置に設
けられているスライドドアのロック装置、そのロック解
除機構、並びにそのような装置及び機構を備えたスライ
ドドアに関するものである。
【0002】
【従来の技術】運転キャビンが旋回台上に搭載されてい
るパワーショベル等では、作業中にドアを開けたまま旋
回するときの危険を防止するため、スライド式のドアが
好んで用いられる。図12はパワーショベルのキャビン
の例を示したものであるが、ドアハンドル2がスライド
ドア3の前縁近くに設けられ、ドア3をその開閉両位置
でロックできるように、ロック装置5、6がドア3の後
縁側に設けられている。ドア3を開閉する際のロック解
除操作はハンドル2側で行われるから、ロックを解除す
るための操作力および操作ストロークをハンドル2から
遠く離れた位置にあるロック装置5、6に伝達しなけれ
ばならない。この力及びストロークの伝達部材として、
通常は長いロッドが用いられている。また図13に示す
ように、ドア3のロック装置は、閉状態と開状態とでは
ロック方向A、Bが異なるので、閉用と開用の二つのロ
ック装置5、6が上下に配置されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ドアパネルが平板状で
あって、ハンドルとロック装置の間を真っ直ぐなロッド
で連結することができる場合であって、施錠装置すなわ
ちハンドルを操作してもロックを解除できないようにす
る装置を、ハンドルを動かないように固定する構造で設
けることができるときは、ロッドでハンドルの動きをロ
ック装置に伝達する構造は、簡単で動作も確実である。
【0004】しかしハンドルがドアの外側と内側とに設
けられ、施錠されたときでも内側のハンドルからであれ
ばロックを解除することができるようにしようとする
と、外側のハンドルからロック装置に至る力とストロー
クの伝達経路内に施錠装置によって自由になったり固定
されたりする遊びを設けてやらねばならず、複雑なリン
ク機構が必要になる。
【0005】さらに旋回台上に搭載されたたとえばパワ
ーショベルやクレーンなどのキャビンにおいて、旋回時
の事故を防止するとともにキャビン内空間を広くする目
的で、キャビンの側壁を円弧とした場合のように、スラ
イドドアのドアパネルがカーブしているときは、ドアの
前縁側に設けたハンドルと後縁側に設けたロック装置と
を繋ぐロッドが湾曲ロッドになるため、操作力によって
ロッドが撓んでストロークが正確に伝達されなかった
り、ハンドル側とロック装置側とで力の方向がずれるた
めにロッドの連結部等にこじりを生じ、力の伝達効率が
悪くなる等の問題が生じる。
【0006】また開用と閉用の二つのロック装置を設け
ることは、スペース及びコストに無駄を生じ、また両者
のリンケージを考慮してやらなければならず、ドアの構
造が複雑になっていた。
【0007】この発明は、上述した問題の発生に鑑み、
ハンドルとロック装置とが離れた位置に設けられてお
り、ハンドルがドアの内側と外側とに設けられ、外側の
ハンドルからのロック解除操作のみを無効にする施錠装
置が設けられるような場合に特に有効なロック解除機構
を得ることを課題としている。また施錠装置を設けたと
きの構造が極めて簡単で、ドアパネルが湾曲していると
きでも操作力とストロークの伝達を正確かつ確実に行う
ことができるロック解除装置を得ることを課題としてい
る。更に、一つのロック装置でスライドドアを閉状態と
開状態の両方でロックできるロック装置を得ることを課
題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明のスライドドア
のロック解除機構は、ドアハンドルに設けた操作レバー
9とドアの開閉位置を固定するロック装置5、6の解除
レバー13、14との間の操作力及びストロークの伝達
経路中に、張力によって力を伝達するケーブル24と、
力の伝達方向に長い長孔19とこの長孔内を自由移動す
るスライダ22との対からなる連結対23とが介在して
おり、更に開錠時に前記ケーブル24を屈折させ、施錠
時にその屈折を解くガイド体34を備えた施錠装置35
が設けられていることを特徴とするものである。
【0009】ドアに内側ドアハンドルと外側ドアハンド
ルとを設けたときは、外側ドアハンドルに上記構造のロ
ック解除機構を設け、内側ドアハンドルに設けた内側操
作レバー8とロック装置5、6の解除レバー13、14
との間には、その操作力及びストロークの伝達経路中
に、張力によって力を伝達する内側用ケーブル26を介
在させる。
【0010】上記構造におけるケーブル24は、ケーブ
ルガイド28により、屈曲したドアパネル31の屈曲に
沿うように案内される。
【0011】またこの発明のスライドドアのロック解除
装置は、不動部材に設けた2つのロック片61、62と
係合して、スライドドア3を閉状態と開状態とで保持す
るスライドドアのロック装置において、ロック装置の支
持部材70は、ロック片61、62をそれぞれ案内する
2つのガイド溝66、67を備え、この支持部材に回動
自在に装着されたロック板78は、ロック位置でそれぞ
れが前記ガイド溝66、67と直交する方向を向く2つ
のロック溝75、76と、爪77、87とを備え、ロッ
ク板78に隣接して支持部材70に揺動自在に装着され
た解除レバー82は、前記爪77、87と係合してロッ
ク板78をロック位置で固定する受面80を備え、爪7
7、87と受面80とが係合したときロック溝75、7
6は、ガイド溝66、67に対してそれぞれ交叉する方
向に向いてガイド溝66、67のいずれかに進入したロ
ック片61又は62を保持し、爪77、87と受面80
とを係合させる方向にロック板78及び解除レバー82
を付勢するバネ83、84を備えていることを特徴とす
るものである。
【0012】
【作用】請求項1及び請求項2のロック解除機構におい
ては、施錠装置35が開錠されているときは、ガイド体
34がケーブル(請求項2では外側用ケーブル)24を
屈折させており、この屈折によりケーブル24の有効長
さが短くなってスライダ22が長孔19のケーブル側端
部に位置するから、操作レバー(請求項2では外側操作
レバー)9が操作されてケーブル24が引かれると、そ
れが長孔19とスライダ22からなる連結対23を経て
ロック装置5、6の解除レバー13、14に伝達され、
ロックが解除される。
【0013】一方、施錠装置を施錠したときは、ガイド
体34が後退してケーブル24を緩ませ、スライダ22
は長孔19の反ケーブル側に移動する。このため施錠状
態においては、操作レバー9を操作しても、スライダ2
2が長孔19に沿って遊動するのみで、操作力が解除レ
バー13、14に伝達されず、従ってロックを解除する
ことができない。
【0014】請求項2の構成では、長孔19とスライダ
22からなる連結対23及びケーブルを屈折させる施錠
装置のガイド体34が外側操作レバー9の力の伝達経路
にのみ設けられているので、施錠装置35が施錠されて
いても、内側操作レバー8を操作したときは、ロック装
置5、6のロックを解除することができ、ドアを開ける
ことができる。この内側からのロック解除は、施錠装置
のガイド体34の進出状態及び連結対23の長孔19と
スライド22の位置関係を変化させないので、施錠状態
で内側から開けられたドアが再び閉じられると、元の施
錠状態に戻り、外側からは開けることができない。
【0015】そして請求項1、2の構成によれば、施錠
装置35は、ガイド体34をケーブル24を屈折させる
状態とその屈折を解く状態とに移動させるだけの構成で
あればよいので、構造を非常に簡単にできる。またハン
ドルを内側と外側とに設けて、施錠時に外側用ハンドル
からのロック解除操作のみを無効にすることも簡単な構
造で実現できる。
【0016】また請求項3の構成によれば、湾曲したド
アパネル内に当該ドアの湾曲に沿った力とストロークの
伝達経路を形成することができ、操作力が可撓性のある
ケーブル24、26の張力によって伝達されるので、力
の伝達経路が湾曲していても、撓み等によるストローク
の誤差やこじり等による力の損失が生じない。
【0017】請求項4記載のスライドドアのロック装置
は、閉状態にあるスライドドア3のハンドル1、2を操
作すると、ロック解除機構によって解除レバー82が回
動してロック板78が回転可能となる。この状態でスラ
イドドアを手前側に引くとロック片61がロック板78
及び基板64から外れる。その後、ロック板78はさら
に回転して爪77が解除レバーの第2の受面80に当接
してとまる。この係止位置は、ロック溝75、76の開
口がガイド溝の頂部85、86に臨む位置である。
【0018】そしてスライドドア3を開状態に移動さ
せ、移動端においてスライドドアのロック装置がロック
片62に押しつけられると、基板のガイド溝66、67
によって案内されたロック片62がロック溝75に係合
してロック板78を回転させる。これにより、爪77が
解除レバー82の第1の受面79で係止され、ロック片
62が基板64とロック板78で保持され、ドアが開状
態で保持される。
【0019】スライドドアが開状態から閉状態に移動す
るときも、前記動作と同様の動作でロック装置からロッ
ク片62が解放され、閉状態に移動後ロック装置がロッ
ク片61に係合して閉状態となる。
【0020】上記のように請求項4のロック装置では、
1枚のロック板78で異なる方向から進入するロック片
61、62をいずれもロックでき、また解除レバー82
の同一の操作でロック片61、62のいずれをも開放で
きるから、構造が簡単になる。
【0021】請求項5記載の構造は、前記ロック解除機
構とロック装置とを備えたものであるから、ドアパネル
が湾曲していても内部構造が簡単なスライドドアを製作
することができる。
【0022】
【実施例】図1ないし図4はこの発明の第1実施例を示
すものである。ドアを開閉するハンドル1、2は、ドア
3(図4)の前縁4側に配置され、ロック装置5、6は
後縁7側に配置されている。ドア3にはその内側と外側
とにハンドル1、2が設けられ、内側ハンドル1には内
側操作レバー8が、外側ハンドル2には外側操作レバー
9が、ピン11、12でドア3に枢着して設けられてい
る(図4には内側レバー及びその操作力の伝達経路は示
していない)。二つのロック装置5、6は、ドアの閉状
態を保持するロック装置5と開状態を保持するロック装
置6であり、それぞれ図示しないバネでロック方向に付
勢された解除レバー13、14を備えている。
【0023】ロック装置5、6に近いドアパネル内に
は、クランク板15がその枢支孔16まわりに揺動自在
に装着されており、このクランク板と二つの解除レバー
13、14とがそれぞれロッド17、18で連結されて
いる。クランク板15には、その揺動時の接線方向に長
い長孔19が設けられており、コ字ブラケット21の先
端に架設したスライダピン22が長孔19に移動自在に
挿通されて、遊びを有する連結対23が形成されてい
る。
【0024】コ字ブラケット21は、ケーブル(外側用
ケーブル)24によって外側操作レバー9の揺動端25
に連結されている。またクランク板15は、別のケーブ
ル(内側用ケーブル)26により、内側操作レバー8の
揺動端27に連結されている。ケーブル24と27と
は、可撓性ガイドチューブ28、29により、操作ハン
ドル2、1の近傍からクランク板15の近くまで、ドア
パネル31の円弧状の湾曲に沿って案内されている(図
4参照)。
【0025】外側用ケーブル24は、可撓性ガイドチュ
ーブ28の出口とクランク板15との間である程度の長
さ露出しており、この露出した外側用ケーブル24に沿
って固定のガイドピン32、33と、その中間に位置す
る旋回ガイドピン34とが配置されている。旋回ガイド
ピン34は、施錠装置35のシリンダ36に固定したレ
バー37の先端に固着されている。各ガイドピン32、
34、33は、外側用ケーブル24の露出部を案内する
周溝を備えている。これらのガイドピン32、34、3
3は、その中心軸まわりに回転自在なローラで構成する
のが好ましいが、回転しないピンまたは板金を折り曲げ
たようなものであってもよい。
【0026】可撓性ガイドチューブ28、29の両端
は、ドアパネル31に設けた固定ブラケット41、42
及び43、44に固定されており、その一方の端部は、
チューブ28、29に対して自由回転する雄ネジ45、
46で固定ブラケット42、44に螺着されている。こ
の雄ネジ45、46を回転させることにより、ケーブル
24、46の実効長さを調整できる(図3参照)。
【0027】図1は施錠装置35が開錠されているとき
の状態で、旋回ガイドピン34が上方に回動した位置に
あり、外側用ケーブル24がく字状に屈折している。そ
してこのケーブルの屈折により、コ字ブラケット21が
引き寄せられて、スライダピン22は長孔19のケーブ
ル側端部に位置している。
【0028】図1に示す状態で、ロック装置5または6
により、ドアが閉状態または開状態でロックされている
とき、外側操作レバー9を矢印X方向に操作すると、そ
の操作力及び揺動ストロークは、外側用ケーブル24の
張力により伝達されて、コ字ブラケット21を引き、ス
ライダピン22が長孔19のケーブル側端部に位置して
いるため、クランク板15にそのまま伝達されて、ロッ
ド17、18が解除レバー13、14を引いて、ロック
装置5、6のロックを解除する。内側操作レバー8が図
で矢印Y方向に操作されたときも、その操作力及び揺動
ストロークが内側用ケーブル26の張力によりクランク
板15に伝達されて、クランク板15を揺動させ、同様
にロック装置5、6のロックを解除する。
【0029】一方、施錠装置35を施錠した図2の状態
では、シリンダ36の回動により、旋回ガイドピン34
が下方に退避して、外側用ケーブル24は固定ガイドピ
ン32と33との間で直線状になっている。このため外
側用ケーブル24の実効長さが長くなり、スライダピン
22は長孔19の反ケーブル側に移動する。この図2に
示す状態では、外側操作レバー9を操作してコ字ブラケ
ット21を引いても、スライダピン22が長孔19内を
移動するだけでクランク板15を揺動させないから、ロ
ック装置5、6のロックを解除することができない。一
方内側操作レバー8は内側用ケーブル26で直接クラン
ク板15に連結されているため、施錠装置35が施錠さ
れた状態においても、内側操作レバー8を操作すること
によって、ロック装置5、6のロックを解除することが
できる。
【0030】図5及び図6はこの発明の第2実施例を示
したものである。この第2実施例のものでは、第1実施
例のクランク板15の代わりに、スライド板51を用い
ており、スライド板51のスライド動作を連結ロッド5
2でベルクランク53に伝達し、ベルクランク53の揺
動をロッド17、18でロック装置5及び6の解除レバ
ー13、14に伝達している。
【0031】スライド板51は、フレーム板55の上下
のフランジ56及びフレーム板55に植立したピン57
に遊嵌するガイド孔58で図の左右方向に自由移動可能
にガイドされている。内側用ケーブル26及び外側用ケ
ーブル24は、このスライド板51のケーブル側端縁に
設けたL型の屈曲縁59に設けた透孔を貫通し、その貫
通端に係止駒60が固着されている。内側用ケーブル2
6の係止駒はL型屈曲縁59に当接しており、外側用ケ
ーブル24の係止駒60とL型屈曲縁59との間には遊
隙がある。旋回ガイドピン34が上動したとき、上記遊
隙がなくなり、外側用ケーブル24の動きがスライド板
51に伝達される。一方、旋回ガイドピン34が下動し
たときは、外側用ケーブル24が緩み、係止駒60とス
ライド板の屈曲縁59との間に遊隙ができて、動きが伝
達されない。
【0032】またこの第2実施例のものでは、外側用ケ
ーブル24を可撓性ガイドチューブを用いないで、固定
ガイドピン32、33で案内しており、またこの固定ガ
イドピン32、33の中間に設けた旋回ガイドピン34
には、自由回転ローラ54を軸着している。
【0033】図7及び図8はこの発明のロック装置の実
施例を示したものである。この発明のロック装置は、ス
ライドドア3の開閉両端におけるロックを1個の装置で
可能とするもので、前記実施例における2個のロック装
置5、6の機能を1個で達成するものである。
【0034】図7にはロック装置が係合するロック片6
1、62が示されている。ロック片61は、スライドド
ア3を閉状態でロックするものであり、ロック片62は
開状態でロックするものである。ロック装置63は、基
板64とカバー65とを備えた支持ケース70、支持ケ
ース70に揺動自在に装着されたロック板78と解除レ
バー82及びそれらの復帰バネ83、84を備えてい
る。支持ケースの基板64及びカバー65にはロック片
61、62を案内するガイド溝66、67が設けられて
いる。図上奥側のガイド溝66は、スライドドアの閉鎖
端での移動方向(図13のA方向)に向いて開口してお
り、図上右側のガイド溝67はスライドドアの開放端で
の移動方向(図13のB方向)に向いて開口している。
【0035】ロック板78は、支点ピン71で支持ケー
ス70に枢支されている。上記支点ピン71は、支持ケ
ースのガイド溝66、67から等距離の位置、即ちガイ
ド溝の一方66を支点ピン71回りに幾何学的に回動さ
せたとき他方のガイド溝67に重ね合わせることができ
る位置に設けられる。解除レバー82は、支点ピン71
から所定距離離れた位置に平行に設けた第2支点ピン7
3で枢支されている。
【0036】ロック板78には、ロック片61、62を
係止する位置(ロック位置)に回動したときにそれぞれ
ガイド溝66、67と直交する方向を向くロック溝7
5、76と、ロック位置で後述する解除レバー82と係
合してロック板78の復帰を止める爪77とが設けられ
ている。第2支点ピン73に枢支された解除レバー82
には、前記爪と係合する2個の受面79、80及び連結
孔81が設けられている。受面の一方(第1受面)79
は、復帰位置(ロック解除位置)で爪77と係合し、他
方(第2受面)80は、ロック位置で爪77と係合す
る。連結孔81にはケーブル24、26で操作されるク
ランク板15(第1実施例参照)から延びたロッド17
が連結されている。
【0037】図9及び図10は、爪と受面との位置関係
を示したものである。解除レバーの受面79、80は、
ロック板の爪77の移動軌跡上に位置している。更に爪
77から受面79、80に掛かる力を充分に受け止めら
れるように、第2支点ピン73は爪77の移動軌跡の略
接線上に配置されている。支持ケースの基板64とロッ
ク板78との間には、復帰バネ83が介装されており、
復帰バネ83は爪77が解除レバー82の受面79、8
0に係合する方向(図の右回り)にロック板78を付勢
している。また、基板64と解除レバー82との間に
は、第2復帰バネ84が介装されており、この第2復帰
バネは、受面79、80と爪77とが係合する方向(図
の左回り)に解除レバー82を付勢している。
【0038】図9は、ロック装置がロック片を解放した
状態であり、爪77は、解除レバーの第1受面79に当
接しており、ロック板のロック溝75、76は、ガイド
溝66、67の頂部85、86に向いて開口している。
図10は、ロック装置がロック片を保持した状態であ
り、爪77は、解除レバー82の第2受面80に当接し
ており、ロック板78のロック溝75、76は、支持ケ
ースのガイド溝66、67の底部に位置し、ガイド溝6
6、67と略直交する方向を向いている。図10のロッ
ク状態では、ロック溝75、76とガイド溝66、67
とがロック片61、62を保持し、スライドドア3が開
状態又は閉状態でロックされる。
【0039】図10に示すロック状態において、操作レ
バー8、9(図1参照)を操作すると、ロッド17は図
上左側に移動し、解除レバー82を右回動して第2受面
80から爪77を外す。この状態でスライドドアを移動
させてロック片61又は62を離脱させると、ロック板
78が巻きバネ83によって右回動してその爪77を第
1受面79に当接させ、図9に示す解放状態で停止す
る。ドアを開放端または閉鎖端に移動させると、解放状
態のロック装置がロック片62又は61に向けて移動
し、ロック片62又は61はガイド溝67、66に案内
され、ロック板78を図上左回動させながらロック溝7
5、76に進入する。ロック片61、62がガイド溝6
6、67の底部に達すると、爪77が第2の受面80に
係合してロック片62又は61が保持される。
【0040】図11は、ロック板78の爪を2段爪87
としたもので、爪の先端側88と解除レバー82の第2
受面80とが係合したときにドア3がいわゆる半ドア状
態でロックされ、爪の奥側89と第2受面80とが係合
したときにドア3が完全にロックされる。このような構
造は、ドア3が確りとロックされていないときは半ドア
状態となってドア3ががたつくので、ドア3が確りロッ
クされていないことがすぐに分かるという利点がある。
【0041】
【発明の効果】以上説明したこの発明により、内側と外
側とにドア開閉用のハンドルを設けたスライドドアにお
いて、ドアのロックを内側のハンドルから解錠でき、外
側からは解錠できないようにするロック解除機構を簡単
な構造で実現することができる。
【0042】またこの発明により、屈曲したドアの離れ
た位置に設けたハンドルとロック装置との間でのロック
解除力及びストロークの伝達を正確かつ円滑に行うこと
ができるロック解除機構を得ることができる。
【0043】さらにこの発明のロック装置によれば、一
つのロック装置によりスライドドアを開状態及び閉状態
で保持することができるので、スライドドアの構造が簡
単になり、スライドドアにおけるロック装置のレイアウ
トが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の構成を模式的に示す斜視図
【図2】施錠状態を示す要部の斜視図
【図3】ケーブルを案内する可撓性ガイドチューブの端
部の断面図
【図4】ドアパネルに装着した状態で示す要部の平面図
【図5】第2実施例の側面図
【図6】第2実施例の平面図
【図7】ロック装置及びロック片の分解斜視図
【図8】ロック装置の断面図
【図9】解放状態のロック装置を示す平面図
【図10】保持状態のロック装置を示す平面図
【図11】2段階のロック装置を示す平面図
【図12】従来のスライドドアとロック装置とを示す側
面図
【図13】閉状態及び開状態のスライドドアを示す平面
【符号の説明】
3 ドア 5,6 ロック装置 8 内側操作レバー 9 外側操作レバー 13,14 解除レバー 19 長孔 21 コ字ブラケット 22 スライダピン 23 連結対 24,26 ケーブル 28 可撓性ガイドチューブ 31 ドアパネル 34 旋回ガイドピン 35 旋錠装置 61 ロック片 63 ロック装置 65 カバー 66,67 ガイド溝 75,76 ロック溝 77 爪 78 ロック板 79,80 受面 83 巻バネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E05C 9/00 E05C 9/00 A

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドアハンドルに設けた操作レバー(9) と
    ドアの開閉位置を固定するロック装置(5,6) の解除レバ
    ー(13,14) との間の操作力及びストロークの伝達経路中
    に、張力によって力を伝達するケーブル(24)と、力の伝
    達方向に長い長孔(19)とこの長孔内を自由移動するスラ
    イダ(22)との対からなる連結対(23)とが介在しており、
    開錠時に前記ケーブル(24)を屈折させ、施錠時にその屈
    折を解くガイド体(34)を備えた施錠装置(35)が設けられ
    ていることを特徴とする、スライドドアのロック解除機
    構。
  2. 【請求項2】 内側ドアハンドルに設けた内側操作レバ
    ー(8) と外側ドアハンドルに設けた外側操作レバー(9)
    とを備え、内側操作レバー(8) とロック装置(5,6) の解
    除レバー(13,14) との間の操作力及びストロークの伝達
    経路中に、張力によって力を伝達する内側用ケーブル(2
    6)が介在しており、外側操作レバー(9) とロック装置
    (5,6) の解除レバー(13,14) との間の操作力及びストロ
    ークの伝達経路中に、張力によって力を伝達する外側用
    ケーブル(24)と、力の伝達方向に長い長孔(19)とこの長
    孔に沿って移動自在なスライダ(22)との対からなる連結
    対(23)とが介在しており、開錠時に外側用ケーブル(24)
    を屈折させ、施錠時にその屈折を解放するガイド体(34)
    を備えた施錠装置(35)を備えていることを特徴とする、
    スライドドアのロック解除機構。
  3. 【請求項3】 ハンドルに設けた操作レバー(9) とこれ
    から離れた位置に設けたロック装置(5,6) の解除レバー
    (13,14) との間の操作力及びストロークの伝達経路中
    に、張力によって力を伝達するケーブル(24)が介在して
    おり、このケーブル(24)はケーブルガイド(28)により、
    屈曲したドアパネル(31)の屈曲に沿うように案内されて
    いることを特徴とする、請求項1又は2記載のスライド
    ドアのロック解除機構。
  4. 【請求項4】 不動部材に設けた2つのロック片(61,6
    2) と係合して、スライドドア(3) を閉状態と開状態と
    で保持するスライドドアのロック装置において、ロック
    装置の支持部材(70)はロック片(61,62) をそれぞれ案内
    する2つのガイド溝(66,67) を備え、この支持部材に回
    動自在に装着されたロック板(78)はロック位置でそれぞ
    れが前記ガイド溝(66,67) と直交する方向を向く2つの
    ロック溝(75,76) と爪(77,87) とを備え、ロック板(78)
    に隣接して支持部材(70)に揺動自在に装着された解除レ
    バー(82)は前記爪(77,87) と係合してロック板(78)をロ
    ック位置で固定する受面(80)を備え、爪(77,87) と受面
    (80)とが係合したときロック溝(75,76) はガイド溝(66,
    67) に対してそれぞれ交叉する方向に向いてガイド溝(6
    6,67) のいずれかに進入したロック片(61)又は(62)を保
    持し、爪(77,87) と受面(80)とを係合させる方向にロッ
    ク板(78)及び解除レバー(82)を付勢するバネ(83,84) を
    備えていることを特徴とする、スライドドアのロック装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし3記載のロック解除機構
    と請求項4記載のロック装置とを備えた、スライドド
    ア。
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