JPH08311757A - 耐水性ポリビニルアルコール系繊維からなる不織布シート - Google Patents

耐水性ポリビニルアルコール系繊維からなる不織布シート

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JPH08311757A
JPH08311757A JP7115444A JP11544495A JPH08311757A JP H08311757 A JPH08311757 A JP H08311757A JP 7115444 A JP7115444 A JP 7115444A JP 11544495 A JP11544495 A JP 11544495A JP H08311757 A JPH08311757 A JP H08311757A
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woven fabric
water
pva
fiber
resistant
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JP7115444A
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Masaji Asano
正司 浅野
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Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐水性PVA系繊維からなる農業用不織布シ
ートであって、乾燥状態であっても湿潤状態であっても
高強力で、作物生育性良好で防霧性、防露性に優れ、実
用耐久性にも優れたものを提供する。 【構成】 耐水性ポリビニルアルコール系繊維から構成
された不織布において、該不織布の目付が25g/m2
〜70g/m2、該不織布表面の15%〜80%を占め
る部分が不織布全体に渉って連続相を形成する熱圧着部
により熱圧着され、かつ該不織布を構成する耐水性ポリ
ビニルアルコール系繊維の交点及び接触点が該不織布に
対して5重量%以上40重量%以下の耐水性バインダー
により接着されている不織布シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耐水性ポリビニルアルコ
ール(以下PVAと略記)系繊維からなる農業用に適し
た不織布シートに関するもので、従来製造困難とされて
いた耐水性PVA系繊維からなる不織布シートであっ
て、熱圧着と耐水性バインダーの併用によって不織布を
構成するPVA系繊維が接着されており、高引張強力、
かつ高引裂強力であってしかも通常の農業用不織布が有
すべき保温性、通気性といった性能、加えて防霧性、防
露性に優れ、かつ長期使用時の耐久性にも優れた不織布
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、高強力、保温、防霜、通気、透
湿、透光、低価格を目的とした農業用シート、例えば
“べたかけ用”、“ハウス内張りカーテン用”、“トン
ネル用”、としてポリエステルやポリオレフィンの長繊
維不織布、すなわちスパンボンド不織布がポリオレフィ
ンや塩ビ、酢ビのフイルム素材と競って広く利用される
様になってきた。これはスパンボンド不織布が、上記フ
イルム素材に比べ、引裂強力の様な機械的物性で優れる
と同時に、通気性に優れており、保温性、透光性におい
ても実用上大きな支障とならない事、すなわち作物生育
性が実用を満たす事が判明してきたからである。しか
し、これらスパンボンド不織布は素材ポリマーがポリエ
チレンテレフタレート(以下PETと略記)やポリプロ
ピレン(以下PPと略記)の様に疎水性のものに限られ
ているため、前記フイルム素材に比べると少しはよいも
のの、ハウス内張カーテン用として使用した場合、昼間
高温多湿となった後夜間から朝方にハウス内が低温にな
ると凝縮水が不織布全体に水滴となって付着滴下した
り、又再び朝日を受けてハウス内温度が上がると蒸発水
が内張りカーテン内で霧状になって各種作業を低下させ
るという欠点を有しており、いわゆる防霧、防露、防滴
の性能が良いとはいえない。そのためか、PETスパン
ボンドの片面にPVAの様な親水性樹脂を付着させたも
のが、防露、防滴、性能を改良した農業用シートとして
提案されている。この様なシートでは、狙いとする性能
は改良されるものの、その一方では通気性が大幅に低下
し透光性も確実に低下してしまう。さらに、PVA樹脂
が水溶性であるため使用が進むとPVA樹脂が脱落して
性能が低下するという問題がある。それに対して、PV
A繊維を素材とした、短繊維不織布も長繊維不織布も既
に公知であるが、いづれの場合も不織布を構成するPV
A繊維の接着にはアクリル系、メラミン系、PVA系等
のポリマーがケミカルバインダーとして単独又は複合し
て使用されている。この場合、得られる不織布は強力が
高くならず、嵩高な仕上りとなって光の透過性の小さい
ものとなり、実使用においても毛羽立ちやすい等の問題
があった。
【0003】それに対して特公平5−40055号公報
で、難溶性PVA系繊維ウェブを該ウェブに対して水を
付与した後、圧着面積がウェブの5〜40%となるよう
に部分圧着する事によって不織布接着を行ない難溶性P
VA系繊維不織布を得る方法が提案されている。この方
法では、難溶性PVA繊維の熱圧着不織布が得られるも
のの、この場合水分を付与したウェブをエンボス処理す
る事は、エンボスロール温度を一定に保つ事が非常に難
しく、またウェブ全体を瞬間的に均一に所定温度にする
事が難しく結果として接着が不均一、つまり部分的に不
織布強力にムラが出やすいという問題がある。
【0004】それに対して本発明者等は特願平6−21
5392号において、耐水性PVA系繊維からなる不織
布の場合、特定な熱エンボス条件で処理し、熱圧着した
ものが、高裂断長であり、引裂強力も実用に充分に供せ
るレベルであって作物生育性が良好であり、更に“防露
性”“防霧性”にも優れたものとなる事を見出し提案し
ている。この提案の耐水性PVA繊維からなる農業用不
織シートは種々の優れた特徴を有す事から、色々な実用
の場で使用された。その結果、作物生育性は良好であ
り、不織布強力が高く通常の取扱いでは破れなどのトラ
ブルはなかったものの、ビニールハウス内に一旦張った
不織布シートを、日常の使用において自動開閉機等でシ
ートを巻き上げ(開)、巻き降ろし(閉)を繰り返し行
なうと開閉用の針金と接着する部分が比較的短期間にそ
の表面から毛羽立ち、それが急速に拡大して、巻き上げ
巻き降ろしが困難となったり、不織布が遂には破れると
いった問題がかなりの頻度で発生した。この原因につい
て調査したところ、不織布の巻き上げ、巻き降ろし時に
そのために使用される針金と不織布が毎回同じ個所で擦
れ合うため、不織布の熱圧着されていない部分の繊維が
切れたりほつれたりといった損傷を受けて上記の様なも
もけや毛羽立ちの原因となっている可能性大である事を
認めた。更に、又当該不織シートは、農業用ハウス内で
使用中に室の霧や露を吸収して濡れてくると、その様な
湿潤状態では裂断長や引裂強力がかなり低下するため実
用中に、シート破れを生じるケースも認められた。
【0005】それに対して本発明者等は、特願平6−2
18717号において、耐水性PVA系繊維からなる不
織布で熱エンボスカレンダー処理により熱圧着したもの
に対して耐水性バインダー処理によるバインダー接着を
付与したものが、湿潤状態裂断長や引裂強力の低下の少
ない事を見出し提案をした。この不織布は農業用シート
として実用使用テストされたが、その結果、湿潤状態裂
断長や引裂強度等の平均値では高いものの、部分的に高
くない部分が存在し、その部分で破れ等が生じることが
あること、特に自動開閉機等でシートの巻き上げ
(開)、巻き降ろし(閉)を繰り返し行なうと開閉用の
針金と接触する部分の一部が、毛羽立ち、ももけ、を発
生、そのため、シートの開閉が困難となり、遂にはシー
トが破れるといった問題については完全に解消する事が
できず、実用上は課題の残るものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、従来技術
では耐水性PVA系繊維からなる農業用不織布シートに
おいて、乾燥状態でも湿潤状態においても高引張強力、
高引裂強力であって保温性や透湿性が良好であるため作
物生育性が良好であり、防霧性、防露性の性能に優れ、
更に、自動開閉機等で繰り返し巻き上げ(開)巻き下げ
(閉)といった実使用においては、避け難い外力の作用
によっても長期間ももけたりほつれたりしない様な耐久
性にも優れた農業用不織布シートは得る事は出来なかっ
た。本発明の課題はこのような理想的ともいうべき農業
用不織布シートを提供する事である。本発明者等が既に
特願平6−218717号で提案している耐水性PVA
系不織布において、PVA系繊維からなる繊維の交点及
び接触点の少なくとも一部が融着と耐水性バインダーに
より接着されているものについて、カレンダーエンボス
接着構造とバインダー付与条件等について詳細に検討し
た結果本発明に至った。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、耐水
性PVA系繊維から構成された不織布において、該不織
布の目付が25g/m2〜70g/m2、該不織布表面の
15〜80%を占める部分が連続相を形成する熱圧部に
より熱圧着され、かつ該不織布を構成する耐水性ポリビ
ニルアルコール系繊維の交点及び接触点が耐水性バイン
ダーにより接着されており、該バインダー付与量が不織
布重量に対して5〜40重量%である不織布シートであ
る。
【0008】本発明でいう耐水性PVA系繊維とは、繊
維横断面が海島構造を有する多成分繊維であって、融点
220℃以上であるPVA系ポリマーが海成分であり、
融点又は融着温度が210℃未満の耐水性ポリマーが島
成分をなすものである。海成分のPVA系ポリマーの融
点が220℃未満の場合には、PVA系繊維は耐水性が
不十分となって実用に供することが可能な繊維とならな
い。PVA系繊維の親水性の性質により吸湿性に優れて
空気中から凝縮する水分を素早く吸収して霧の発生や結
露の発生を抑えるが、水に溶けたり、濡れた場合に大き
く収縮する事なく耐水性にも優れたものとなるためには
海成分PVA系ポリマーの融点が225℃以上あると更
に好ましい。島成分ポリマーが熱圧着により繊維内部か
ら繊維表面に押し出されて繊維間を固定する接着剤とし
て働くこととなる。本発明の耐水性PVA系繊維からな
る農業用シートはハウス内張カーテン用に使った場合、
昼間高温多湿となつた後、夜間から朝方にかけて外気及
びハウス内が低温になると空中の過飽和の水分が凝縮し
てシート全体に水滴となって付着する“結露”やそれか
ら“滴下”したり、再び朝日を受けてハウス内温度が上
昇すると蒸発水が内張カーテン内で霧状になって各種作
業性を低下させるといった問題がない。すなわち“防霧
性”“防露性”に優れたものとなる。この原因は本発明
シートを構成しているPVA系繊維が親水性に富むもの
であることにある。
【0009】海成分を構成するPVA系ポリマーの具体
例をあげると、重合度500〜24,000で、ケン化
度が99〜100モル%の高ケン化度PVAである。重
合度が1500〜4000、ケン化度が99.5〜10
0モル%であると耐水性及び熱圧着性の点でさらに好ま
しい。またエチレン、アリルアルコール、イタコン酸、
アクリル酸、無水マレイン酸とその開環物、アリールス
ルホン酸、ピバリン酸ビニルの如く炭素数が4以上の脂
肪酸ビニルエステル、ビニルピロリドン及び上記イオン
性基の一部または全量中和物などの変性ユニットにより
変性したPVAも包含される。変性ユニットの量は1モ
ル%未満、好ましくは0.5モル%以下である。変性ユ
ニットの導入法は、共重合でも後反応でも特別な限定は
ない。変性ユニットの分布はランダムでも、ブロックで
も限定はない。ブロック的に分布させると結晶化阻害効
果が小さく、ランダムより多く変性しても高融点を保ち
うる。高ケン化度の高融点PVA系ポリマーを連続相と
することにより高融点ポリマー単独繊維に近い高強度と
いう性能を得ることができ、また繊維の最表層を高融点
ポリマーとすることにより、繊維製造工程における硬着
を防止することが可能となる。
【0010】島成分を構成するポリマーは融点又は融着
温度(これらを含めて融点と称す)が210℃未満であ
らねばならず、島成分のポリマーの融点が210℃以上
であると熱圧着温度が高くなり過ぎ、熱接着時海成分の
PVA系ポリマーの配向性・結晶性を破壊して熱圧着後
不織布強力の著しい低下を生じるので好ましくない。従
って島成分ポリマーの融点は200℃以下にあるとより
好ましく、190℃以下であると更に好ましい。融点を
持たない耐水性の非晶ポリマーであっても、その非晶性
ポリマーチップを所定温度に加熱し、0.1kg/cm
2の圧力を10分間印加した際チップ同志が融着してチ
ップ間の境界が判別できなくなる最低温度を融着温度と
した時、融着温度が210℃未満の耐水性非晶ポリマー
は本発明の耐水性ポリマーに包含され、島成分耐水性ポ
リマーとして有効に用いることができる。島成分耐水性
ポリマーの融点、あるいは融着温度(以下この温度も融
点という語に含めて使用する)が200℃以下であると
より好ましく、190℃以下であるとさらに好ましい。
さらに海成分と島成分の融点差が15℃以上であると、
熱圧着時の繊維寸法変化が小さくなるので好ましい。融
点差が30℃以上であるとより好ましく、50℃以上で
あるとさらに好ましい。融点が210℃未満の耐水性ポ
リマーは低配向、低結晶性であるため、繊維のマトリッ
クスである海成分に用いると、低強度、低耐熱性となる
ので不都合である。また低融点ポリマーが繊維最表面に
存在すると繊維製造工程において硬着し易く、この点か
らも低融点ポリマーは島成分とすることが必要である。
【0011】本発明にいう融点210℃未満の耐水性ポ
リマーの具体例としては、エチレン/ビニルアルコール
コポリマー(モル組成比=50/50〜20/80)、
エチレン/酢ビコポリマー(モル組成比=92/8〜2
0/80)、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマ
ール、炭素数3〜20の脂肪酸のビニルエステルで変性
されたPVA、変性アクリル樹脂、ポリイソプレンなど
の炭化水素系エラストマー、ポリウレタン系エラストマ
ーなどがあげられる。とりわけ、PVA系繊維への優れ
た熱接着性、性能再現性(安定性)、コストの点で、エ
チレン/ビニルアルコールコポリマー(モル組成比=5
0/50〜20/80)、エチレン/酢ビコポリマー
(モル組成比=92/8〜20/80)のPVA系ポリ
マーが有用である。
【0012】海成分/島成分の重量比は98/2〜55
/45の範囲が好ましい。海成分の高融点PVA系ポリ
マーが55%より少ないと高強度繊維が得られない。ま
たこの高融点PVA系ポリマーが55%より少なくな
り、低融点耐水性ポリマーが45%より多くなると、低
融点耐水性ポリマーが海成分となる傾向になり、硬着の
点で好ましくない。一方、低融点耐水性ポリマーが2%
より少ないと、実用に耐える熱圧着性能を得ることがで
きない。強度と熱圧着性のバランスより、海/島ブレン
ド比が95/5〜60/40であるとより好ましく、9
2/8〜70/30であるとさらに好ましい。
【0013】また島成分の低融点ポリマーは繊維の最表
層に存在すること(すなわち繊維表面に露出しているこ
と)は好ましくないが、最表層近くに存在することが好
ましい。最表層近辺での海成分の最小厚み(島成分の低
融点ポリマーの繊維最表面までの最近接距離)は、熱圧
着時最表層の高融点PVA系ポリマーが破れ、島成分の
低融点耐水性ポリマーが表面に押し出され接着力を得る
ために関係する。最表層より0.01〜2μの内側に島
成分の少なくとも一部を存在させることが好ましい。島
成分は繊維断面方向に均一に分布させてもよいが、表面
側に集中して分布させることが好ましい。また島成分は
繊維軸方向に連続であってもよいが、必ずしも連続であ
る必要はなく、球状或いは断続した細長い棒状あるいは
ラグビーボール状であってもよい。
【0014】このような海島構造繊維は、例えば海成分
ポリマーと島成分ポリマーをジメチルスルホキシド等の
有機溶媒に溶解し、これを紡糸原液として、メタノール
やエタノールやアセトン、あるいはこれらと該有機溶媒
の混合液からなる凝固浴中に湿式紡糸あるいは乾湿式紡
糸し、得られた紡糸原糸を湿延伸、乾燥、乾熱延伸し、
さらに必要により熱処理することにより得られる。この
様な耐水性PVA系繊維の製造は例えば本発明者等が既
に提案している特願平6−68543号に記載の方法に
より製造される。
【0015】次に本発明の農業用シートを構成する不織
布において重要な点として目付が25g/m2〜70g
/m2である事がある。すなわち目付が25g/m2より
小さくなると不織布引張及び引裂強力が小さくて、例え
ばハウス内張カーテンとして使用する場合、自動開閉機
で開閉を繰り返す時などその張力によって破れてしまう
とか、又保温効果や吸湿吸水性による防露、防滴効果が
十分発揮されないという問題がある。一方、目付が70
g/m2より大となると不織布の光透過性が不足となっ
てしまうためか作物の生育性が劣り本発明の目的とする
“ハウス内張カーテン用”“トンネル用”農業シートと
しては不適となる。又経済性、すなわち不織布コストも
高くなって不適当である。
【0016】次に本発明の農業用シートにおいて重要な
点として、該不織布の表面の15〜80%を占める部分
が連続相を形成する熱圧着部により熱圧着されたもので
ある事がある。熱圧着部が不連続、例えば「点状」、
「四角状」、「円形状」のエンボス形状の場合(図1
(c)参照)には本発明の効果は得られない。すなわち
不織布へ引張や引裂の外力が加わった場合、熱圧着部と
非圧着部の境界部に応力が集中するためか十分な強力を
有する不織布とはならない。又、不織布が嵩高となつて
しまうため開閉時とりわけ巻き上げた時その巻径が大き
くなり余分なスペースが必要となりよくない。本発明に
おいては、不織布を構成する繊維は長繊維、短繊維のい
づれのタイプも含むものであるが、短繊維の場合、この
様な傾向が大である。本発明のように熱圧着部が連続相
を形成し、かつ好ましくは不織布全体にわたり熱圧着部
が形成されている場合には、各種外力が不織布全体に分
散するため不織布を構成する繊維が長繊維でも短繊維の
いづれであっても十分な強力が得られる。かつ不織布も
嵩高なものとはならずコンパクトに巻き上げができる。
かかる熱圧着部は実質的に連続相を形成していればどの
様な形態を有していてもよいが、好ましい連続相の形態
としては、図1(a)、(b)のようなものが挙げられ
る。なお、これら図1(a)と(b)は連続相の形態を
模式的に示したものである。また本発明の効果を損なわ
ない程度であれば、部分的に不連続な熱圧着部を有して
いてもよい。
【0017】さらに、熱圧着部の占める面積割合が15
%未満の場合は、不織布強力発現の主体となる熱圧着部
が少なすぎて十分な不織布強力が得られないと同時に後
述する様な耐水性バインダーを併用付与したとしても当
該不織布をハウス内へ張って使用する時、自動開閉機等
で繰り返し開閉が長期に継続されると不織布表面の熱圧
着されていない部分の繊維がももけたりほつれたりし更
には破れるという問題が発生してしまう。また熱圧着部
の占める面積割合が80%を越える場合には、熱圧着部
の圧着程度が不均一となりやすく、圧着が不十分な部分
が原因で繊維がももけたりほつれたりすることとなり、
さらに部分的に光透過率が低い部分が存在して植物の均
一な生育が得られないこととなる。従って、本発明の不
織布シートにおいては不織布の表面の15%〜80%を
占める部分が連続相を形成する熱圧着部により熱接着さ
れていなければならない。
【0018】次に本発明の不織布シートにおいて肝要な
点として当該不織布を構成するPVA系繊維の交点及び
接触点が耐水性バインダーにより接着されている事があ
る。すなわち、本発明においてPVA系繊維の交点及び
接触点が前記熱圧着に加えて耐水性バインダーにより接
着されている事が重要である。耐水性バインダーの付与
量としては樹脂分で不織布に対して5〜40重量%であ
る。前記熱圧着により熱接着されたPVA系不織布に耐
水性バインダーを5重量%未満付与し、該不織布中の耐
水性PVA系繊維の交点及び接触点の一部にバインダー
接着を併用しても、乾燥状態、湿潤状態いづれにおいて
も不織布強力の向上は十分には認められないし、自動開
閉機等で繰り返し開閉を長期に実施した場合の不織布表
面のももけやほつれの発生を十分には防止できない。耐
久性が必ずしも満足できるものとはならない。それに対
して耐水性バインダーを40重量%を越えて付与した場
合、不織布中の耐水性PVA系繊維の交点及び接触点だ
けでなく不織布全体にバインダーが接着、付着してしま
うため、耐水性PVA系繊維の表面が耐水性バインダー
でほぼ覆われてしまい、PVA系繊維の優れた特長であ
る吸湿性が損なわれる。
【0019】本発明で言う耐水性バインダーとは80℃
の水に1時間浸しても溶解しないポリマーからなるもの
であって、PVA系繊維自体の吸湿性を損なわないもの
であれば制限はない。例えばポリアクリル酸エステル系
樹脂、ポリウレタン系樹脂、酢ビ・エチレン系共重合樹
脂等が上げられる。
【0020】以上述べたような構成とすることによりさ
らに後述する条件を採用することにより、本発明の不織
布シートは、乾燥状態でのタテ方向とヨコ方向の平均裂
断長が6km以上、湿潤状態でタテ方向とヨコ方向の平
均裂断長が5km以上となる。乾燥状態タテ方向とヨコ
方向の平均裂断長が6k未満であるとか、湿潤状態での
タテ方向とヨコ方向の平均裂断長が5km未満である時
には、当該不織布シートを農業用ハウス内、外において
実使用する場合において自動開閉機等で繰り返し行なわ
れる巻き上げ(開)、巻き降し展張(閉)中にシートに
かかる各種張力やシートを支えたり、開閉用のための針
金等との繰り返し接触、摩耗によって、シートがももけ
たり、毛羽立ちを完全に防せぐ事ができず、そのためシ
ートの破れが発生してしまう。この様なトラブルの発生
を防止するために、本発明の不織布シートの乾燥状態に
おけるタテ方向とヨコ方向の平均裂断長6km以上であ
り、湿潤状態でのタテ方向とヨコ方向の平均裂断長は5
km以上であることが好ましい。このように乾燥状態及
び湿潤状態でのタテヨコ平均裂断長を満足するために
は、不織布を構成する繊維として高強度のものを用い、
不織布目付を適当に高める、不織布の熱カレンダー接着
と耐水性バインダーによる接着を好適に実施する等の方
法を用いればよい。
【0021】次に本発明の耐水性PVA系繊維からなる
不織布シートの製造方法について記載する。すなわち、
本発明の不織布シートを構成する耐水性PVA系繊維
は、本発明者等が既に提案している特願平5−2650
22号に記載の方法によって短繊維不織布用の短繊維タ
イプすなわち“ステープル”が、又、同様に本発明者等
が既に提案している特願平6−68543号に記載の方
法によって長繊維不織布用の長繊維タイプすなわち“フ
ィラメント束”が製造できる。
【0022】本発明の不織布のうち短繊維不織布は上記
“ステープル”を汎用のカードタイプのウエバーにより
短繊維ウエブとして後下記する方法で熱カレンダー接着
と耐水性バインダーによる接着を併用する事により製造
できる。又、本発明の農業用不織布シートを構成する不
織布のうち長繊維不織布は、上記“フィラメント束”を
本発明者等が特開平5−125648号で提案した方法
により開繊、交絡、捕集して、巾方向に目付変動率の小
さい連続フィラメントウエブすなわち長繊維ウエブ化し
た後、上記の様に熱カレンダー接着と耐水性バインダー
による接着を併用する事により製造できる。尚、耐水性
バインダーによる不織布の接着する方法としては、バイ
ンダー樹脂液中にウエブを含浸した後搾液する方法、バ
インダー樹脂液をウエブ上にスプレーした後必要により
搾液する方法、バインダー樹脂液をローラーでウエブを
塗布した後必要により搾液する方法等が挙げられるが、
これ以外でもよい。要はPVA系繊維ウエブにバインダ
ー樹脂液が付与される方法ならば制限はない。バインダ
ー樹脂付与に先立ってカレンダー処理が行われる。すな
わち短繊維タイプウエブの場合も長繊維タイプウエブの
場合も、ロールの圧着部が連続相をなし、かつ圧着部の
占める面積割合が15〜80%のエンボスロールでロー
ル温度150℃以上230℃以下線圧1kg/cmまた
は面圧2kg/cm2以上、線圧100kg/cmまた
は面圧200kg/cm2以下の条件でカレンダー処理
する事によって、それぞれ本発明の長繊維不織布シート
及び短繊維不織布シートとなすことができる。
【0023】本発明によって得られる耐水性PVA系繊
維からなる不織布シートは、熱圧着と耐水性カレンダー
接着の併用によって不織布を構成するPVA系繊維が接
着されていて、乾燥状態でも湿潤状態でも高引張強力を
有すと同時に農業用不織布として先ず具備すべき保温
性、通気性といった性能の結果としての良好な作物生育
性に加えてPVA系繊維の親水性に起因する防霧性、防
露性に優れているため、各種の農業用途に好適に使用す
る事ができる。
【0024】
【実施例】次に本発明を実施例により説明するが、本発
明はこれら実施例によって限定されるものではない。実
施例中%は特にことわらない限り重量にもとづく値であ
る。実施例、比較例中の不織布の強度および伸度はイン
ストロン引張試験機で試料つかみ幅を2.5cm、試料
つかみ間隔10cm、引張速度5cm/分で測定した。
湿潤状態の強度および伸度はサンプルを2時間以上常温
の水に浸した後、他は同一の条件で測定した。防霧性
は、作製した各農業用不織布をハウス内にカーテン状に
張って使う“ハウス内張りカーテン”として使用しその
内でコマツナの栽培を行ない、その際のカーテン内の霧
の発生状況により評価した。又防露性は同様の実使用時
に農業用不織布シートへの水滴付着と落下状況を観察評
価した。更に作製した各農業用不織布シートの作物生育
性は上記実用栽培において、種からの発芽率及び作物の
収穫量を調査し良否を判定した。実使用時の耐久性は内
張カーテンを1日3回づつ巻き上げおよび巻き降しをし
て、不織布の破れやほつれ、ももけ等の発生状況を観察
して評価した。以上の防霧性、防露性、生育性、不織布
の実用機械物性は良いものから不良のものまで◎、○、
△、×の4段階評価した。◎、○は実用性ありで△、×
は実用性なし。通気性はフラジール法(JIS L−1
096 6.27A法)で測定した。光線透光率はJI
S K7105 5.5により全光線透過率として測定
した。ポリマーの融点はメトラー社示差走査熱量測定装
置(DSC−20)を用いて、試料ポリマーを窒素下2
0℃/分の速度で昇温した際の吸熱ピークを示す温度で
ある。
【0025】実施例1 重合度2400、ケン化度99.8モル%で融点が23
5℃のPVAと重合度940、融着温度50℃以下のエ
チレン/酢ビ=32/68(モル比)コポリマー(以下
EVACと略記)をPVA/EVAC(重量比)=90
/10の比で混合ジメチルスルホキサイドに溶解したの
ち、メタノール浴へ湿式紡糸、乾熱延伸により、耐水性
PVA系繊維1000d/500fのフィラメント束を
得た。この時フィラメント束には撚りが入らぬよう巻取
を行なった。得られた繊維の断面は、PVAが海成分、
EVACが島成分となっており、島成分の多くが繊維表
層部に分かれて存在しており、島成分は繊維表面には露
出していなかった。このフィラメント束を特開平5−1
25648号で本発明者等提案の方法により、開繊、捕
集して目付33g/m2のPVA系長繊維ウエブを得、
これを圧着部が図1(a)に示される「織目柄」と称す
連続相をなす圧着部面積比20%のエンボスロールを用
いてロール温度210℃、ロール線圧30kg/cm、
処理速度40m/分の条件で熱接着し、ついでバインダ
ー槽でポリアクリル酸エステル系バインダーエマルジョ
ン液(大日本インキ化学工業(株)製ボンコートAN4
02)を含浸、ニップロールにより搾液することによ
り、耐水性バインダーの付与処理を行なった。バインダ
ーの付着量は固形分で繊維/バインダー=80/20
(重量比)となるようにし、バインダーのキュアリング
は130℃、5分間行なった。バインダーが繊維の交点
及び接触点の一部分に付着していた。これによって耐水
性PVA系繊維農業用不織布シートを得た。得られた不
織布の物性を表2に示すが本発明を満足するものとなっ
た。
【0026】該不織布シートを使ってハウス内張カーテ
ンを作成、無加温の自動開閉機付きのビニールハウス内
に展張して、ホウレンソウの栽培を種播段階から収穫ま
で行なって、その実用性を評価した。結果は表3に示す
が本発明を満足する本農業用不織布シートは作物の生育
性及び実用耐久性が良好で、防霧性、防露性にも優れた
ものとなった。
【0027】実施例2 実施例1で得られた耐水性PVA繊維を集束、捲縮、切
断して、2dr、繊維長51mmのステープルを得た。
これをランダムウエバーにより目付33g/m2の短繊
維ウエブを作成、ついで実施例1と同一の条件でエンボ
スカレンダー処理、バインダー付与処理を行なった。得
られた不織布の物性は表2に示すが本発明を満足するも
のであった。又実施例1と全く同様に無加温ビニールハ
ウス内において実用作物栽培を行なったが、結果は表3
に示すが、本発明を満足する本農業用不織布シートは作
物の生育性及び実用耐久性が良好で、防霧性、防露性に
も優れたものとなった。
【0028】実施例3 実施例2において、不織布目付を69g/m2に又熱圧
着部が図1(a)に示す「織目柄」と称す連続相をなす
圧着部面積比を60%に変更してそれ以外を全て同一に
作成する事によって耐水性PVA系繊維からなる不織布
シートを得た。これを実施例2と同様の方法で農業用シ
ートとして実用評価した。本発明を満たす本実施例では
表2および3に示す様に良好な結果が得られた。
【0029】比較例1 実施例2において熱圧着部面積比が100%となり不織
布全体を占める、上、下ロールともフラットロールでカ
レンダー加工する以外は全く同一の方法で耐水性PVA
系繊維不織布シートを得た。これは表2に不織布物性を
示す通り、平均裂断長や光透過性の平均値では優れた値
が得られたものの部分的に裂断長や光透過性の大きな劣
る部分が存在していた。又実施例2と同じ方法で農業用
不織布シートとして実用性評価をした。その結果、作物
生育性に不均一さが見られ、さらに実用耐久性において
も強度の低い部分が原因で繊維のももけ、ほつれが生じ
た。
【0030】比較例2 比較例1において不織布目付を26g/m2、繊維/バ
インダーを70/30とする以外は全く、同じ条件で加
工して耐水性PVA系繊維不織布シートを得た。表2に
不織布物性を示す。この不織布は比較例1と同様の問題
点を有していた。また農業用不織布シートとして実用性
評価を行なった結果、比較例1と同様な問題を生じた。
【0031】比較例3 実施例2と全く同様の条件で不織布目付だけを23g/
2へ変更した耐水性PVA系不織布シートを得た。又
実施例2と同じ方法で農業用不織布として実用性評価を
行なった。結果は表3に示す様に本発明を満たさない本
比較例では生育性と実用耐久性が不良となった。
【0032】比較例4 実施例2と全く同様の条件で不織布目付だけを79g/
2へ変更した耐水性PVA系不織布を得た。又実施例
2と同じ方法で農業用不織布シートとして実用性評価を
行なった。結果は表3に示す様に本発明を満たさない本
比較例では光の透過率と通気性が小さいためか作物生育
性が不良となった。
【0033】比較例5 実施例2と全く同様の条件で熱圧着部の面積比のみを1
0%に変更した耐水性PVA系繊維不織布シートを得
た。又実施例2と同じ方法で農業用不織布シートとして
実用性を評価した。結果は表3に示す様に本発明を満た
さない本比較例では実用耐久性が不良となった。
【0034】比較例6 実施例2と全く同様の条件で繊維/バインダーのみを9
2/8と変更した耐水性PVA系繊維不織布シートを得
た。又実施例2と同じ方法で農業用不織布シートとして
実用性を評価した。結果は表3に示す様に本発明を満た
さない本比較例では実用耐久性が不良となった。
【0035】比較例7 実施例2と全く同様の条件で繊維/バインダー(重量
比)のみを50/50と変更した耐水性PVA系不織布
シートを得た。又実施例2と同じ方法で農業用不織布シ
ートとして実用性を評価した。結果は表3に示す様に本
発明を満たさない本比較例では、PVA系繊維の多くの
部分がアクリル酸エステルバインダーによって覆われる
ために吸湿性が低下するためか、防霧性や防露性に乏し
いものとなった。
【0036】比較例8 実施例2において、カレンダーエンボス接着におけるエ
ンボスロールを「正四角柄」と称す不連続点状のエンボ
ス点(1辺1.0mmの正方形、図1(c)参照)有し
圧着部の面積割合が20%を用いる様条件変更する以外
は全く同一条件で耐水性PVA系不織布シートを得た。
実施例2と同じ方法で農業用不織布として実用評価し
た。結果は表3に示す様に本発明を満たさない本比較例
では、実用耐久性が不良となった。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】
【表3】
【0040】
【発明の効果】本発明によって得られる耐水性PVA系
繊維からなる不織布シートは、熱圧着と耐水性バインダ
ー接着の併用によって不織布を構成するPVA系繊維が
接着されていて、従来困難であった、乾燥状態でも湿潤
状態でも高引張強力を有すると同時に農業用不織布とし
て具備すべき保温性、通気性、光透過性といった性能の
結果としての良好な作物生育性に加えてPVA系繊維の
親水性に起因する防霧性、防露性に優れ、かつ実用耐久
性にも優れているため、各種農業用途に好適に使用でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)及び(b)は熱圧着部が連続相を有
するエンボスローラーの具体例であり、図1(c)は熱
圧着部が不連続なものの一例である。なお、斜線部は熱
圧着部を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐水性ポリビニルアルコール系繊維から
    構成された不織布において、該不織布の目付が25g/
    2〜70g/m2、該不織布表面の15%〜80%を占
    める部分が連続相を形成する熱圧着部により熱接着さ
    れ、かつ該不織布を構成する耐水性ポリビニルアルコー
    ル系繊維の交点及び接触点が耐水性バインダーにより接
    着されており、該バインダー付与量が不織布重量に対し
    て5〜40重量%である不織布シート。
JP7115444A 1995-05-15 1995-05-15 耐水性ポリビニルアルコール系繊維からなる不織布シート Pending JPH08311757A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000058539A1 (en) * 1999-03-26 2000-10-05 Isolyser Company, Inc. Spunlaced poly(vinyl alcohol) fabrics
US6420284B1 (en) 1999-03-26 2002-07-16 Isolyser Company, Inc. Poly (vinyl alcohol) wipes
JP2021167492A (ja) * 2020-04-09 2021-10-21 花王株式会社 不織布

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