JPH08311663A - ニッケル被膜またはニッケル合金被膜の剥離液 - Google Patents

ニッケル被膜またはニッケル合金被膜の剥離液

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JPH08311663A
JPH08311663A JP14409095A JP14409095A JPH08311663A JP H08311663 A JPH08311663 A JP H08311663A JP 14409095 A JP14409095 A JP 14409095A JP 14409095 A JP14409095 A JP 14409095A JP H08311663 A JPH08311663 A JP H08311663A
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acid
sulfuric acid
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Kunio Chiba
国雄 千葉
Yutaka Kurokawa
裕 黒川
Hiroyuki Iwazawa
裕之 岩沢
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MERUTETSUKUSU KK
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    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23FNON-MECHANICAL REMOVAL OF METALLIC MATERIAL FROM SURFACE; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL; MULTI-STEP PROCESSES FOR SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL INVOLVING AT LEAST ONE PROCESS PROVIDED FOR IN CLASS C23 AND AT LEAST ONE PROCESS COVERED BY SUBCLASS C21D OR C22F OR CLASS C25
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    • C23F1/10Etching compositions
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    • C23F1/28Acidic compositions for etching iron group metals
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C23FNON-MECHANICAL REMOVAL OF METALLIC MATERIAL FROM SURFACE; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL; MULTI-STEP PROCESSES FOR SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL INVOLVING AT LEAST ONE PROCESS PROVIDED FOR IN CLASS C23 AND AT LEAST ONE PROCESS COVERED BY SUBCLASS C21D OR C22F OR CLASS C25
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 銅あるいは銅合金上のニッケル被膜またはニ
ッケル合金被膜の剥離速度が大きく、銅あるいは銅合金
の侵食およびレジストの浮きが極めて少なく、かつ、長
期にわたって安定して使用できるニッケル被膜またはニ
ッケル合金被膜の剥離液を提供する。 【構成】 無機酸、過酸化物および界面活性剤と、さら
に、必要に応じてアミン、アミノ基含有化合物、カルボ
ン酸およびこれらの誘導体のなかの1種以上からなる有
機物とを含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はニッケル被膜またはニッ
ケル合金被膜の剥離液に係り、特に銅または銅合金上に
形成されたニッケル被膜またはニッケル合金被膜を剥離
するための剥離液に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、プリント配線板において高密度配
線の要請が高まっている。プリント配線板の配線密度を
向上させるには、種々の方法が提案されているが、例え
ば、銅薄膜を有する基板上に所定のパターンでレジスト
層を形成し、銅薄膜が露出している箇所にニッケルめっ
き層またはニッケル合金めっき層を形成し、上記のレジ
スト層を除去した後、ニッケルめっき層またはニッケル
合金めっき層をマスクとして銅薄膜をエッチングし、そ
の後、ニッケルめっき層またはニッケル合金めっき層を
除去して銅配線パターンを形成する方法がある。
【0003】また、回路形成の完了したプリント配線板
の必要箇所に、無電解めっきによりニッケル層、金層を
パターン形成し、銅薄膜を保護して半田性を向上するこ
とが行われている。この場合、上記のニッケル層および
金層からなるパターンに欠陥が存在するときは、銅薄膜
上のニッケル層を除去して再度パターンを形成すること
ができる。
【0004】さらに、トランジスタやIC等の電子部品
を実装するためのリードフレームは、従来から銅合金で
形成されたものが多用されている。例えば、リードフレ
ーム上にICをボンディングする際、熱処理を施す場合
があり、その熱によって銅合金が酸化されるのを防止す
る目的でリードフレーム上にニッケル層を形成すること
が行われる。この場合、モールディング後、外装半田め
っきの前に上記のニッケル層を除去する工程が必要とな
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のような銅上ある
いは銅合金上のニッケル層またはニッケル合金層の除去
は、例えば、硝酸と過酸化水素を主成分とする酸性溶液
に、有機酸とベンゾトリアゾール等の含窒素複素環式化
合物を含有したエッチング液が使用されている(特開平
6−57454号)。上記のエッチング液では、硝酸と
過酸化水素を主成分とする酸性溶液がニッケル層または
ニッケル合金層を剥離する作用をもち、有機酸と含窒素
複素環式化合物は、銅の溶解抑制作用をなすものであ
る。
【0006】しかしながら、このようなエッチング液を
プリント配線板の製造に用いた場合、プリント配線板上
に形成されているレジストが、その下にある銅が侵食さ
れることにより浮き上がるという問題がある。また、含
窒素複素環式化合物は、ニッケル層やニッケル合金層の
剥離速度を低下させたり、有機被膜を形成して再めっき
性を悪くするという問題もあった。
【0007】本発明は上述のような事情に鑑みてなされ
たものであり、銅あるいは銅合金上のニッケル被膜また
はニッケル合金被膜の剥離速度が大きく、銅あるいは銅
合金の侵食およびレジストの浮きが極めて少なく、か
つ、長期にわたって安定して使用できるニッケル被膜ま
たはニッケル合金被膜の剥離液を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は、無機酸、過酸化物および界面活性
剤とを含有するような構成とした。また、前記無機酸の
含有量が0.5〜7.0モル/l、前記過酸化物の含有
量が0.02〜2.0モル/l、前記界面活性剤の含有
量が0.1〜180g/lであるような構成とした。さ
らに、アミン、アミノ基含有化合物、カルボン酸および
これらの誘導体のなかの1種以上からなる有機物を0〜
300g/lの範囲で含有するような構成とした。
【0009】このような本発明の剥離液は、従来の剥離
液に比べて、銅または銅合金上に形成されたニッケル薄
膜あるいはニッケル合金薄膜を速やかに剥離し、同時
に、銅または銅合金の溶解が抑制され、また、レジスト
の浮きも防止されるのでプリント配線板の製造に使用す
ることができ、さらに、使用安定性の高いものである。
【0010】本発明の剥離液を構成する無機酸は、ニッ
ケル被膜あるいはニッケル合金被膜の剥離に必要な酸度
を保持するものである。このような無機酸としては、硫
酸、硝酸、リン酸、硫酸水素ナトリウム等を使用するこ
とができ、剥離液中の無機酸の含有量は0.5〜7.0
モル/l、好ましくは0.8〜4.0モル/lである。
無機酸の含有量が0.5モル/l未満であると、剥離液
のニッケル被膜あるいはニッケル合金被膜に対する剥離
作用が不十分となり、また、無機酸の含有量が7.0モ
ル/lを超えると、銅または銅合金の溶解が大となり好
ましくない。
【0011】本発明の剥離液を構成する過酸化物は、ニ
ッケル被膜あるいはニッケル合金被膜を酸化して剥離を
促進する酸化剤としての作用をなすものである。このよ
うな過酸化物としていは、過酸化水素、過酸化ナトリウ
ム等を挙げることができる。剥離液中の過酸化物の含有
量は、0.02〜2.0モル/l、好ましくは0.07
〜0.75モル/lである。過酸化物の含有量が0.0
2モル/l未満であると、ニッケル被膜あるいはニッケ
ル合金被膜の剥離効果が不十分であり、一方、2.0モ
ル/lを超えると、銅または銅合金の溶解が過度となり
好ましくない。
【0012】本発明の剥離液は、上記のような無機酸と
過酸化物に、下記のような界面活性剤、さらには、必要
に応じて下記のような有機物を含有させたものである。
この界面活性剤や有機物は、銅あるいは銅合金の溶解を
抑制し、プリント配線板に使用されるレジストの浮きを
防止し、さらに、上記の過酸化物の分解を抑制する作用
もなす。
【0013】界面活性剤としては、水溶性の界面活性剤
を使用する。具体的には、ポリ(オキシエチレン、オキ
シプロピレン)トリオール、ポリ(オキシエチレン、オ
キシプロピレン)グリコールモノエーテル、ポリエチレ
ングリコール、ポリビニルアルコール、ポリオキシエチ
レン誘導体等のノニオン系界面活性剤、ポリエチレンポ
リアミン系カチオン樹脂、セチルトリメチルアンモニウ
ムクロライド、第4級アンモニウム塩等のカチオン系界
面活性剤、パーフルオロアルキルスルホン酸カリウム
塩、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウ
ム、アルキル(フェニル)エーテル硫酸エステル塩、ジ
オクチルスルホコハク酸ナトリウム等のアニオン系界面
活性剤、および、2−アルキルカルボキシエチルヒドロ
キシエチルイミダゾール等の両性界面活性剤を使用する
ことができる。
【0014】また、有機物としては、アミン、アミノ基
含有化合物、カルボン酸およびこれらの誘導体のなかの
1種以上からなる水溶性の有機物である。具体的には、
アミンとして、トリエタノールアミン、エチレンジアミ
ン、アミノピリジン等を挙げることができる。また、ア
ミノ基含有化合物としては、グルタミン酸、β−アラニ
ン、グリシン、アラニン、アントラニル酸、アスパラギ
ン酸、イミノニ酢酸等のアミノ酸、グルタミン酸モノナ
トリウム、アスパラギン酸ナトリウム等のアミノ酸誘導
体、スルファミン酸、スルファミン酸ナトリウム等を挙
げることができる。さらに、カルボン酸としては、クエ
ン酸、コハク酸、グルタル酸、酢酸等を挙げることがで
きる。
【0015】このような界面活性剤は、剥離液中に0.
1〜180g/l、好ましくは0.2〜120g/lの
範囲で含有される。また、有機物は、剥離液中に0〜3
00g/l、好ましくは1〜150g/lの範囲で含有
される。剥離液に上記の界面活性剤および有機物がまっ
たく含有されない場合、銅あるいは銅合金の溶解が大き
くなり、さらに、過酸化物の分解やレジストの浮きが生
じることになる。一方、界面活性剤の含有量が180g
/lを超える場合、あるいは、有機物の含有量が300
g/lを超える場合には、無機酸および過酸化物による
ニッケル被膜あるいはニッケル合金被膜の剥離が遅くな
り好ましくない。
【0016】本発明の剥離液は、銅あるいは銅−スズ、
銅−鉄、銅−亜鉛、銅−ベリリウム等の銅合金上に電解
めっき、無電解めっきにより形成されたニッケル被膜あ
るいはニッケル−リン、ニッケル−ボロン等のニッケル
合金被膜を、従来の剥離液に比べて速やかに剥離し、こ
の際、銅または銅合金の溶解が抑制され、かつ、プリン
ト配線板に使用されるレジストの浮きも防止されるの
で、例えば、プリント配線板の製造やリードフレームの
製造に用いることができる。
【0017】
【作用】無機酸は、ニッケル被膜あるいはニッケル合金
被膜の剥離に必要な酸度を保持し、過酸化物はニッケル
被膜あるいはニッケル合金被膜を酸化して剥離を促進
し、界面活性剤や必要に応じて含有されるアミン、アミ
ノ基含有化合物、カルボン酸およびこれらの誘導体のな
かの1種以上からなる有機物は、銅あるいは銅合金の溶
解と過酸化物の分解を抑制するとともに、レジストの浮
きを抑制する。
【0018】
【実施例】ニッケル被膜およびニッケル合金被膜の形成 寸法30mm×50mmの銅基板および黄銅、リン青
銅、ベリリウム銅の各銅合金基板を準備した。
【0019】上記の銅基板上に、電気めっきによりニッ
ケル被膜(膜厚約10μm)を形成した。使用しためっ
き液の組成およびめっき条件は下記のとおりであった。
【0020】 (ニッケルめっき液の組成) ・硫酸ニッケル6水塩 … 270g/l ・塩化ニッケル6水塩 … 50g/l ・オルトホウ酸 … 30g/l ・サッカリン … 1g/l ・1.4−ブタンジオール … 0.1g/l (電気めっき条件) ・液温度 : 55℃ ・通電量 : 2A/dm2 ・通電時間 : 30分 また、上記の銅基板上に、無電解めっきによりニッケル
−リン合金被膜(膜厚約10μm)を形成した。使用し
ためっき液の組成およびめっき条件は下記のとおりであ
った。
【0021】 (無電解ニッケル−リンめっき液の組成) ・ニッケル … 6g/l ・次亜リン酸ナトリウム1水塩 … 30g/l ・リンゴ酸 … 15g/l ・コハク酸 … 10g/l ・水酸化ナトリウム … 12g/l ・鉛 … 1mg/l (無電解めっき条件) ・液温度 : 90℃ ・浸漬時間 : 30分 ・pH : 4.8 さらに、上記の銅基板上に、無電解めっきによりニッケ
ル−ボロン合金被膜(膜厚約10μm)を形成した。使
用しためっき液の組成およびめっき条件は下記のとおり
であった。
【0022】 (無電解ニッケル−ボロンめっき液の組成) ・ニッケル … 6g/l ・ジメチルアミンボラン … 3g/l ・グリシン … 20g/l ・リンゴ酸 … 25g/l ・アンモニア水 … 35g/l (無電解めっき条件) ・液温度 : 65℃ ・浸漬時間 : 30分 ・pH : 7.3剥離液の調製I(実施例1〜実施例6、比較例1〜2) 下記の組成の各剥離液を調製した。実施例2〜6および
比較例1〜2は、実施例1の無機酸(98%硫酸)の含
有量を変化させたものである。なお、液温度は40℃と
した。
【0023】(実施例1) ・硫酸 … 2.2モル/l 98%硫酸 (120ml/l) ・過酸化水素 …0.29モル/l 35%過酸化水素 (25ml/l) ・アミノ酸誘導体 グルタミン酸モノナトリウム1水和物 … 80g/l ・ノニオン系界面活性剤 三洋化成工業(株)製ニューポール GEP-2800 … 1g/l (実施例2) ・硫酸 … 2.8モル/l 98%硫酸 (150ml/l) ・過酸化水素 …0.29モル/l 35%過酸化水素 (25ml/l) ・アミノ酸誘導体 グルタミン酸モノナトリウム1水和物 … 80g/l ・ノニオン系界面活性剤 三洋化成工業(株)製ニューポール GEP-2800 … 1g/l (実施例3) ・硫酸 … 1.3モル/l 98%硫酸 (70ml/l) ・過酸化水素 …0.29モル/l 35%過酸化水素 (25ml/l) ・アミノ酸誘導体 グルタミン酸モノナトリウム1水和物 … 80g/l ・ノニオン系界面活性剤 三洋化成工業(株)製ニューポール GEP-2800 … 1g/l (実施例4) ・硫酸 … 0.9モル/l 98%硫酸 (50ml/l) ・過酸化水素 …0.29モル/l 35%過酸化水素 (25ml/l) ・アミノ酸誘導体 グルタミン酸モノナトリウム1水和物 … 80g/l ・ノニオン系界面活性剤 三洋化成工業(株)製ニューポール GEP-2800 … 1g/l (実施例5) ・硫酸 … 0.6モル/l 98%硫酸 (30ml/l) ・過酸化水素 …0.29モル/l 35%過酸化水素 (25ml/l) ・アミノ酸誘導体 グルタミン酸モノナトリウム1水和物 … 80g/l ・ノニオン系界面活性剤 三洋化成工業(株)製ニューポール GEP-2800 … 1g/l (実施例6) ・硫酸 … 5.5モル/l 98%硫酸 (300ml/l) ・過酸化水素 …0.29モル/l 35%過酸化水素 (25ml/l) ・アミノ酸誘導体 グルタミン酸モノナトリウム1水和物 … 80g/l ・ノニオン系界面活性剤 三洋化成工業(株)製ニューポール GEP-2800 … 1g/l (比較例1) ・硫酸 … 0.4モル/l 98%硫酸 (20ml/l) ・過酸化水素 …0.29モル/l 35%過酸化水素 (25ml/l) ・アミノ酸誘導体 グルタミン酸モノナトリウム1水和物 … 80g/l ・ノニオン系界面活性剤 三洋化成工業(株)製ニューポール GEP-2800 … 1g/l (比較例2) ・硫酸 … 7.4モル/l 98%硫酸 (400ml/l) ・過酸化水素 …0.29モル/l 35%過酸化水素 (25ml/l) ・アミノ酸誘導体 グルタミン酸モノナトリウム1水和物 … 80g/l ・ノニオン系界面活性剤 三洋化成工業(株)製ニューポール GEP-2800 … 1g/l 上記の各剥離液(実施例1〜6、比較例1〜2)に、上
述の銅基板、ニッケル−リン合金被膜を形成した銅基板
を5分間浸漬し、その浸漬前後の重量差からニッケル−
リン合金薄膜の溶解速度V1(μm/分)と銅の溶解速
度V2(μm/分)を測定し、溶解速度比V1/V2を
算出した。この溶解速度比V1/V2が10以上で、か
つ、ニッケル−リン合金薄膜の溶解速度V1が0.1μ
m/分以上のものを実用に供し得るレベルとした。結果
を下記の表1に示した。
【0024】また、下記の方法により、各剥離液(実施
例1〜6、比較例1〜2)のレジスト浮きの程度を評価
した。結果を下記の表1に示した。
【0025】(レジスト浮きの評価方法)レジストを施
したプリント配線板を剥離液に10分間浸漬し、その
後、テープ剥離試験(粘着テープ(コクヨ(株)製スー
パーテープ)使用、90°剥離)により評価を行った。
評価基準は剥離したテープに付着したレジストの量から
以下のように設定した。
【0026】(評価基準) ◎ :付着なし ◎〜○:ほとんど付着なし ○ :付着量が全レジストの10%程度 ○〜△:付着量が全レジストの10〜30%程度 △ :付着量が全レジストの30〜50%程度 × :付着量が全レジストの50%以上 さらに、下記の方法により、各剥離液(実施例1〜6、
比較例1〜2)の安定性を評価した。結果を下記の表1
に示した。
【0027】(剥離液の安定性の評価方法)剥離液に含
まれる過酸化水素の分解速度から安定性を評価した。評
価の条件は、過酸化水素の分解を促進するために液温度
を75℃とし、また、硫酸銅5水和物12g/lを添加
した。評価基準は試験開始から4時間経過後における過
酸化水素の残存量から以下のように設定した。
【0028】(評価基準) ◎ :初期濃度の80%以上が残存 ◎〜○:初期濃度の70%以上が残存 ○ :初期濃度の60%以上が残存 ○〜△:初期濃度の50%以上が残存 △ :初期濃度の50%以下が残存 尚、剥離液(実施例1)については、銅合金基板、ニッ
ケル薄膜を形成した銅基板、ニッケル−ボロン合金被膜
を形成した銅基板をそれぞれ5分間浸漬し、その浸漬前
後の重量差から溶解速度を測定し、結果を下記の表1に
示した。
【0029】
【表1】 表1に示されるように、本発明の剥離液である実施例1
〜6は、いずれも溶解速度比V1/V2が10以上で、
かつ、ニッケル−リン合金薄膜の溶解速度V1が0.1
μm/分以上であり、特に硫酸の含有量が0.8〜4.
0モル/lの範囲にある実施例1〜4は溶解速度比V1
/V2が極めて高いものであった。そして、これらの剥
離液は、いずれもレジストの浮きがなく、安定性の良好
なものであった。
【0030】また、剥離液(実施例1)は種々の銅合金
基板上のニッケル被膜あるいはニッケル合金被膜に対し
て良好な剥離適性を有することが確認された。
【0031】これに対して、比較例1はニッケル−リン
被膜の溶解速度V1が小さく、また、比較例2は銅基板
の溶解速度V2が大きく、いずれも溶解速度比V1/V
2が10未満であり、実用に供し得ないものであった。剥離液の調製II(実施例7〜実施例11、比較例3〜
4) 下記の組成の各剥離液を調製した。実施例7〜11およ
び比較例3〜4は、実施例1の過酸化物(35%過酸化
水素)の含有量を変化させたものである。なお、液温度
は40℃とした。
【0032】(実施例7) ・硫酸 … 2.2モル/l 98%硫酸 (120ml/l) ・過酸化水素 …0.58モル/l 35%過酸化水素 (50ml/l) ・アミノ酸誘導体 グルタミン酸モノナトリウム1水和物 … 80g/l ・ノニオン系界面活性剤 三洋化成工業(株)製ニューポール GEP-2800 … 1g/l (実施例8) ・硫酸 … 2.2モル/l 98%硫酸 (120ml/l) ・過酸化水素 … 1.2モル/l 35%過酸化水素 (100ml/l) ・アミノ酸誘導体 グルタミン酸モノナトリウム1水和物 … 80g/l ・ノニオン系界面活性剤 三洋化成工業(株)製ニューポール GEP-2800 … 1g/l (実施例9) ・硫酸 … 2.2モル/l 98%硫酸 (120ml/l) ・過酸化水素 … 1.7モル/l 35%過酸化水素 (150ml/l) ・アミノ酸誘導体 グルタミン酸モノナトリウム1水和物 … 80g/l ・ノニオン系界面活性剤 三洋化成工業(株)製ニューポール GEP-2800 … 1g/l (実施例10) ・硫酸 … 2.2モル/l 98%硫酸 (120ml/l) ・過酸化水素 …0.12モル/l 35%過酸化水素 (10ml/l) ・アミノ酸誘導体 グルタミン酸モノナトリウム1水和物 … 80g/l ・ノニオン系界面活性剤 三洋化成工業(株)製ニューポール GEP-2800 … 1g/l (実施例11) ・硫酸 … 2.2モル/l 98%硫酸 (120ml/l) ・過酸化水素 …0.023モル/l 35%過酸化水素 (2ml/l) ・アミノ酸誘導体 グルタミン酸モノナトリウム1水和物 … 80g/l ・ノニオン系界面活性剤 三洋化成工業(株)製ニューポール GEP-2800 … 1g/l (比較例3) ・硫酸 … 2.2モル/l 98%硫酸 (120ml/l) ・過酸化水素 …0.012モル/l 35%過酸化水素 (1ml/l) ・アミノ酸誘導体 グルタミン酸モノナトリウム1水和物 … 80g/l ・ノニオン系界面活性剤 三洋化成工業(株)製ニューポール GEP-2800 … 1g/l (比較例4) ・硫酸 … 2.2モル/l 98%硫酸 (120ml/l) ・過酸化水素 … 2.3モル/l 35%過酸化水素 (200ml/l) ・アミノ酸誘導体 グルタミン酸モノナトリウム1水和物 … 80g/l ・ノニオン系界面活性剤 三洋化成工業(株)製ニューポール GEP-2800 … 1g/l 上記の各剥離液(実施例7〜11、比較例3〜4)につ
いて、実施例1と同様にニッケル−リン合金薄膜の溶解
速度V1(μm/分)と銅の溶解速度V2(μm/分)
を測定し、溶解速度比V1/V2を算出した。また、実
施例1と同様にして、各剥離液(実施例7〜11、比較
例3〜4)のレジスト浮きの程度を評価した。結果を下
記の表2に示した。
【0033】
【表2】 表2に示されるように、本発明の剥離液である実施例7
〜11は、いずれも溶解速度比V1/V2が10以上
で、かつ、ニッケル−リン合金薄膜の溶解速度V1が
0.1μm/分以上であり、特に過酸化水素の含有量が
0.07〜0.75モル/lの範囲にある実施例7、1
0(表1の実施例1も同様)は溶解速度比V1/V2が
極めて高いものであった。そして、これらの剥離液は、
いずれもレジストの浮きがなく、安定性の良好なもので
あった。
【0034】これに対して、比較例3は過酸化水素の含
有量が不足してニッケル−リン被膜の溶解速度V1が
0.1μm/分未満であり、また、比較例2は過酸化水
素の含有量が過度なため銅基板の溶解速度V2が大きく
溶解速度比V1/V2が10未満であり、実用に供し得
ないものであった。剥離液の調製III (実施例12〜実施例16) 下記の組成の各剥離液を調製した。実施例12〜16
は、実施例1のアミノ酸誘導体(グルタミン酸モノナト
リウム1水和物)の含有量を変化させたものである。な
お、液温度は40℃とした。
【0035】(実施例12) ・硫酸 … 2.2モル/l 98%硫酸 (120ml/l) ・過酸化水素 …0.29モル/l 35%過酸化水素 (25ml/l) ・アミノ酸誘導体 グルタミン酸モノナトリウム1水和物 … 120g/l ・ノニオン系界面活性剤 三洋化成工業(株)製ニューポール GEP-2800 … 1g/l (実施例13) ・硫酸 … 2.2モル/l 98%硫酸 (120ml/l) ・過酸化水素 …0.29モル/l 35%過酸化水素 (25ml/l) ・アミノ酸誘導体 グルタミン酸モノナトリウム1水和物 … 200g/l ・ノニオン系界面活性剤 三洋化成工業(株)製ニューポール GEP-2800 … 1g/l (実施例14) ・硫酸 … 2.2モル/l 98%硫酸 (120ml/l) ・過酸化水素 …0.29モル/l 35%過酸化水素 (25ml/l) ・アミノ酸誘導体 グルタミン酸モノナトリウム1水和物 … 5g/l ・ノニオン系界面活性剤 三洋化成工業(株)製ニューポール GEP-2800 … 1g/l (実施例15) ・硫酸 … 2.2モル/l 98%硫酸 (120ml/l) ・過酸化水素 …0.29モル/l 35%過酸化水素 (25ml/l) ・アミノ酸誘導体 グルタミン酸モノナトリウム1水和物 … 2g/l ・ノニオン系界面活性剤 三洋化成工業(株)製ニューポール GEP-2800 … 1g/l (実施例16) ・硫酸 … 2.2モル/l 98%硫酸 (120ml/l) ・過酸化水素 …0.29モル/l 35%過酸化水素 (25ml/l) ・アミノ酸誘導体 グルタミン酸モノナトリウム1水和物 … 0g/l ・ノニオン系界面活性剤 三洋化成工業(株)製ニューポール GEP-2800 … 1g/l 上記の各剥離液(実施例12〜16)について、実施例
1と同様にニッケル−リン合金薄膜の溶解速度V1(μ
m/分)と銅の溶解速度V2(μm/分)を測定し、溶
解速度比V1/V2を算出した。また、実施例1と同様
にして、各剥離液(実施例12〜16)のレジスト浮き
の程度を評価した。結果を下記の表3に示した。
【0036】
【表3】 表3に示されるように、本発明の剥離液である実施例1
2〜16は、いずれも溶解速度比V1/V2が10以上
で、かつ、ニッケル−リン合金薄膜の溶解速度V1が
0.1μm/分以上であり、特にアミノ酸誘導体(グル
タミン酸モノナトリウム1水和物)の含有量が1〜15
0g/lの範囲にある実施例12、14、15(表1の
実施例1も同様)は溶解速度比V1/V2が極めて高
く、かつ、レジストの浮きの防止効果も良好であった。
尚、界面活性剤は含有するがアミノ酸誘導体等の有機物
を含有しない実施例16は、界面活性剤とアミノ酸誘導
体の双方を含有する実施例12〜15に比べて、レジス
ト浮きの防止効果が低いものであった。剥離液の調製IV(実施例17〜実施例20、比較例5) 下記の組成の各剥離液を調製した。実施例17〜20お
よび比較例5は、実施例1のノニオン系界面活性剤の含
有量を変化させたものである。なお、液温度は40℃と
した。
【0037】(実施例17) ・硫酸 … 2.2モル/l 98%硫酸 (120ml/l) ・過酸化水素 …0.29モル/l 35%過酸化水素 (25ml/l) ・アミノ酸誘導体 グルタミン酸モノナトリウム1水和物 … 80g/l ・ノニオン系界面活性剤 三洋化成工業(株)製ニューポール GEP-2800 … 100g/l (実施例18) ・硫酸 … 2.2モル/l 98%硫酸 (120ml/l) ・過酸化水素 …0.29モル/l 35%過酸化水素 (25ml/l) ・アミノ酸誘導体 グルタミン酸モノナトリウム1水和物 … 80g/l ・ノニオン系界面活性剤 三洋化成工業(株)製ニューポール GEP-2800 … 150g/l (実施例19) ・硫酸 … 2.2モル/l 98%硫酸 (120ml/l) ・過酸化水素 …0.29モル/l 35%過酸化水素 (25ml/l) ・アミノ酸誘導体 グルタミン酸モノナトリウム1水和物 … 80g/l ・ノニオン系界面活性剤 三洋化成工業(株)製ニューポール GEP-2800 … 170g/l (実施例20) ・硫酸 … 2.2モル/l 98%硫酸 (120ml/l) ・過酸化水素 …0.29モル/l 35%過酸化水素 (25ml/l) ・アミノ酸誘導体 グルタミン酸モノナトリウム1水和物 … 80g/l ・ノニオン系界面活性剤 三洋化成工業(株)製ニューポール GEP-2800 … 0.2g/l (比較例5) ・硫酸 … 2.2モル/l 98%硫酸 (120ml/l) ・過酸化水素 …0.29モル/l 35%過酸化水素 (25ml/l) ・アミノ酸誘導体 グルタミン酸モノナトリウム1水和物 … 80g/l ・ノニオン系界面活性剤 三洋化成工業(株)製ニューポール GEP-2800 … 0g/l 上記の各剥離液(実施例17〜20、比較例5)につい
て、実施例1と同様にニッケル−リン合金薄膜の溶解速
度V1(μm/分)と銅の溶解速度V2(μm/分)を
測定し、溶解速度比V1/V2を算出した。また、実施
例1と同様にして、各剥離液(実施例17〜20、比較
例5)のレジスト浮きの程度を評価した。結果を下記の
表4に示した。
【0038】
【表4】 表4に示されるように、本発明の剥離液である実施例1
7〜20は、いずれも溶解速度比V1/V2が10以上
で、かつ、ニッケル−リン合金薄膜の剥離速度V1が
0.1μm/分以上であり、特にノニオン界面活性剤の
含有量が0.2〜120g/lの範囲にある実施例1
7、20(表1の実施例1も同様)は溶解速度比V1/
V2が極めて高く、かつ、レジスト浮きの防止効果も良
好であった。尚、界面活性剤を含有しない比較例5は、
ノニオン界面活性剤とアミノ酸誘導体の双方を含有する
実施例17〜20に比べて、溶解速度比V1/V2およ
びレジスト浮きの防止効果が低いものであった。剥離液の調製V(実施例21〜実施例24) 下記の組成の各剥離液を調製した。実施例21〜23は
実施例1の無機酸を他の無機酸に代えたものであり、実
施例24は実施例1の過酸化物を他の過酸化物に代えた
ものである。なお、液温度は40℃とした。
【0039】(実施例21) ・リン酸 … 3.4モル/l 89%リン酸 (200ml/l) ・過酸化水素 …0.29モル/l 35%過酸化水素 (25ml/l) ・アミノ酸誘導体 グルタミン酸モノナトリウム1水和物 … 80g/l ・ノニオン系界面活性剤 三洋化成工業(株)製ニューポール GEP-2800 … 1g/l (実施例22) ・硝酸 … 2.3モル/l 67.5%硝酸 (150ml/l) ・過酸化水素 …0.29モル/l 35%過酸化水素 (25ml/l) ・アミノ酸誘導体 グルタミン酸モノナトリウム1水和物 … 80g/l ・ノニオン系界面活性剤 三洋化成工業(株)製ニューポール GEP-2800 … 1g/l (実施例23) ・硫酸水素ナトリウム … 2.5モル/l (300g/l) ・過酸化水素 …0.29モル/l 35%過酸化水素 (25ml/l) ・アミノ酸誘導体 グルタミン酸モノナトリウム1水和物 … 80g/l ・ノニオン系界面活性剤 三洋化成工業(株)製ニューポール GEP-2800 … 1g/l (実施例24) ・硫酸 … 2.2モル/l 98%硫酸 (120ml/l) ・過酸化ナトリウム …0.29モル/l (23g/l) ・アミノ酸誘導体 グルタミン酸モノナトリウム1水和物 … 80g/l ・ノニオン系界面活性剤 三洋化成工業(株)製ニューポール GEP-2800 … 1g/l 上記の各剥離液(実施例21〜24)について、実施例
1と同様にニッケル−リン合金薄膜の溶解速度V1(μ
m/分)と銅の溶解速度V2(μm/分)を測定し、溶
解速度比V1/V2を算出した。また、実施例1と同様
にして、各剥離液(実施例21〜24)のレジスト浮き
の程度を評価した。結果を下記の表5に示した。
【0040】
【表5】 表5に示されるように、本発明の剥離液である実施例2
1〜24は、いずれも溶解速度比V1/V2が10以上
で、かつ、ニッケル−リン合金薄膜の剥離速度V1が
0.1μm/分以上であり、さらに、レジスト浮きの防
止効果も良好であった。剥離液の調製VI(実施例25〜実施例34) 下記の組成の各剥離液を調製した。実施例25〜29は
実施例1の有機物を他の有機物に代えたものであり、実
施例30〜34は実施例1の界面活性剤を他の界面活性
剤に代えたものである。
【0041】(実施例25) ・硫酸 … 2.2モル/l 98%硫酸 (120ml/l) ・過酸化水素 …0.29モル/l 35%過酸化水素 (25ml/l) ・アミノ酸 β−アラニン … 50g/l ・ノニオン系界面活性剤 三洋化成工業(株)製ニューポール GEP-2800 … 1g/l (実施例26) ・硫酸 … 2.2モル/l 98%硫酸 (120ml/l) ・過酸化水素 …0.29モル/l 35%過酸化水素 (25ml/l) ・カルボン酸誘導体 コハク酸二ナトリウム6水和物 … 50g/l ・ノニオン系界面活性剤 三洋化成工業(株)製ニューポール GEP-2800 … 1g/l (実施例27) ・硫酸 … 2.2モル/l 98%硫酸 (120ml/l) ・過酸化水素 …0.29モル/l 35%過酸化水素 (25ml/l) ・カルボン酸誘導体 酢酸ナトリウム … 50g/l ・ノニオン系界面活性剤 三洋化成工業(株)製ニューポール GEP-2800 … 1g/l (実施例28) ・硫酸 … 2.2モル/l 98%硫酸 (120ml/l) ・過酸化水素 …0.29モル/l 35%過酸化水素 (25ml/l) ・アミン トリエタノールアミン … 50g/l ・ノニオン系界面活性剤 三洋化成工業(株)製ニューポール GEP-2800 … 1g/l (実施例29) ・硫酸 … 2.2モル/l 98%硫酸 (120ml/l) ・過酸化水素 …0.29モル/l 35%過酸化水素 (25ml/l) ・アミノ基含有化合物 スルファミン酸ナトリウム … 50g/l ・ノニオン系界面活性剤 三洋化成工業(株)製ニューポール GEP-2800 … 1g/l (実施例30) ・硫酸 … 2.2モル/l 98%硫酸 (120ml/l) ・過酸化水素 …0.29モル/l 35%過酸化水素 (25ml/l) ・アミノ酸誘導体 グルタミン酸モノナトリウム1水和物 … 70g/l ・ノニオン系界面活性剤 ライオン(株)製PEG−4000 … 1g/l (実施例31) ・硫酸 … 2.2モル/l 98%硫酸 (120ml/l) ・過酸化水素 …0.29モル/l 35%過酸化水素 (25ml/l) ・アミノ酸誘導体 グルタミン酸モノナトリウム1水和物 … 70g/l ・カチオン系界面活性剤 共栄社油脂化学工業(株)製アデミンK−20 … 1g/l (実施例32) ・硫酸 … 2.2モル/l 98%硫酸 (120ml/l) ・過酸化水素 …0.29モル/l 35%過酸化水素 (25ml/l) ・アミノ酸誘導体 グルタミン酸モノナトリウム1水和物 … 70g/l ・カチオン系界面活性剤 花王(株)製コータミン60W … 1g/l (実施例33) ・硫酸 … 2.2モル/l 98%硫酸 (120ml/l) ・過酸化水素 …0.29モル/l 35%過酸化水素 (25ml/l) ・アミノ酸誘導体 グルタミン酸モノナトリウム1水和物 … 70g/l ・アニオン系界面活性剤 三洋化成工業(株)製サンデットBL … 1g/l (実施例34) ・硫酸 … 2.2モル/l 98%硫酸 (120ml/l) ・過酸化水素 …0.29モル/l 35%過酸化水素 (25ml/l) ・アミノ酸誘導体 グルタミン酸モノナトリウム1水和物 … 70g/l ・両性系界面活性剤 ライオン(株)製エナジコールC−40H … 1g/l 上記の各剥離液(実施例25〜34)について、実施例
1と同様にニッケル−リン合金薄膜の溶解速度V1(μ
m/分)と銅の溶解速度V2(μm/分)を測定し、溶
解速度比V1/V2を算出した。また、実施例1と同様
にして、各剥離液(実施例25〜34)のレジスト浮き
の程度を評価した。結果を下記の表6に示した。
【0042】
【表6】 表6に示されるように、本発明の剥離液である実施例2
5〜34は、いずれも溶解速度比V1/V2が10以上
で、かつ、ニッケル−リン合金薄膜の剥離速度V1が
0.1μm/分以上であり、さらに、レジスト浮きの防
止効果も良好であった。剥離液の調製VII (比較例6〜比較例11) 比較として下記の組成の各剥離液を調製した。なお、液
温度は40℃とした。
【0043】(比較例6) ・硫酸 … 2.2モル/l 98%硫酸 (120ml/l) ・過酸化水素 …0.29モル/l 35%過酸化水素 (25ml/l) (比較例7) ・硫酸 … 3.7モル/l 98%硫酸 (200ml/l) ・過酸化水素 …0.23モル/l 35%過酸化水素 (20ml/l) (比較例8) ・硝酸 … 3.0モル/l 67.5%硝酸 (200ml/l) ・過酸化水素 …0.23モル/l 35%過酸化水素 (20ml/l) (比較例9) ・硝酸 … 3.7モル/l 67.5%硝酸 (200ml/l) ・過酸化水素 …0.29モル/l 35%過酸化水素 (25ml/l) ・ベンゾトリアゾール … 2g/l (比較例10) ・硝酸 … 3.7モル/l 67.5%硝酸 (250ml/l) ・過酸化水素 …0.29モル/l 35%過酸化水素 (25ml/l) ・ベンゾトリアゾール … 2g/l (比較例11) ・硝酸 … 3.0モル/l 67.5%硝酸 (200ml/l) ・過酸化水素 …0.29モル/l 35%過酸化水素 (25ml/l) ・ベンゾトリアゾール … 2g/l ・グルタル酸 … 60g/l 上記の各剥離液(比較例6〜11)について、実施例1
と同様にニッケル−リン合金薄膜の溶解速度V1(μm
/分)と銅の溶解速度V2(μm/分)を測定し、溶解
速度比V1/V2を算出した。また、実施例1と同様に
して、各剥離液(比較例6〜11)のレジスト浮きの程
度を評価した。結果を下記の表7に示した。
【0044】
【表7】 表7に示されるように、比較としての剥離液である比較
例6〜9は、いずれも溶解速度比V1/V2が10未満
であり、かつ、レジスト浮きを生じることが確認され
た。また、比較例10、11は、溶解速度比V1/V2
が10以上であるものの、レジスト浮きの防止効果が不
十分であった。
【0045】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば無
機酸および過酸化物と、これらに、界面活性剤、さら
に、必要に応じてアミン、アミノ基含有化合物、カルボ
ン酸およびこれらの誘導体のなかの1種以上からなる有
機物を含有させ、無機酸によってニッケル被膜あるいは
ニッケル合金被膜の剥離に必要な酸度を保持し、過酸化
物によってニッケル被膜あるいはニッケル合金被膜を酸
化して剥離を促進し、界面活性剤や有機物によって銅あ
るいは銅合金の溶解と過酸化物の分解を抑制するととも
に、レジストの侵食を抑制し、これにより銅あるいは銅
合金上のニッケル被膜またはニッケル合金被膜の剥離速
度が大きく、同時に、銅あるいは銅合金の侵食およびレ
ジストの浮きが極めて少なく、また、過酸化物の分解を
生じることなく長期にわたって安定して使用できる剥離
液が可能となる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無機酸、過酸化物および界面活性剤とを
    含有することを特徴とするニッケル被膜またはニッケル
    合金被膜の剥離液。
  2. 【請求項2】 前記無機酸の含有量が0.5〜7.0モ
    ル/l、前記過酸化物の含有量が0.02〜2.0モル
    /l、前記界面活性剤の含有量が0.1〜180g/l
    であることを特徴とする請求項1に記載のニッケル被膜
    またはニッケル合金被膜の剥離液。
  3. 【請求項3】 さらに、アミン、アミノ基含有化合物、
    カルボン酸およびこれらの誘導体のなかの1種以上から
    なる有機物を0〜300g/lの範囲で含有することを
    特徴とする請求項1または請求項2に記載のニッケル被
    膜またはニッケル合金被膜の剥離液。
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