JPH08310940A - 水中油型乳化化粧料 - Google Patents

水中油型乳化化粧料

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JPH08310940A
JPH08310940A JP14812095A JP14812095A JPH08310940A JP H08310940 A JPH08310940 A JP H08310940A JP 14812095 A JP14812095 A JP 14812095A JP 14812095 A JP14812095 A JP 14812095A JP H08310940 A JPH08310940 A JP H08310940A
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JP
Japan
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oil
water
emulsion
cosmetic
type emulsified
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JP14812095A
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English (en)
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Yasuyuki Yamamoto
泰之 山本
Koichi Ueda
光一 植田
Tatsuro Yamamura
達郎 山村
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Noevir Co Ltd
Original Assignee
Noevir Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 伸びが良好で薄く均一に塗布することがで
き、さらに耐水性及び化粧持続性が良く、保湿性に優
れ、且つ通常の石鹸のみで容易に除去することのできる
水中油型乳化化粧料を得る。 【構成】 親油性の界面活性剤、油及び水より、まず通
常の乳化法により油中水型の乳化組成物を調製した後、
高圧ホモジナイザー等により高い剪断力を加えて転相さ
せて水中油型の乳化化粧料とする。水相を外相とするた
め、保湿性に優れ、伸びが良く、且つ親水性の界面活性
剤を用いていないので、耐水性及び化粧持続性が良好で
ある。シリコーン油や紫外線吸収剤、紫外線散乱剤の配
合にも適する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、伸びが良好で薄く均一
に塗布することができ、さらに耐水性及び化粧持続性が
よく、保湿性に優れており、通常の石鹸により容易に除
去することのできる水中油型乳化化粧料に関する。さら
に詳しくは、親油性界面活性剤、油及び水を含有して成
り、乳液等の皮膚化粧料、乳化型ファンデーション,乳
化型アイカラー,乳化型チークカラー等のメイクアップ
化粧料、日焼け止め化粧料等に応用することのできるも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、水相を外相とする水中油型乳
化組成物は、乳液,クリーム等皮膚の保湿や健康の維
持、肌荒れの改善等を目的とした皮膚化粧料や皮膚外用
剤、或いは乳化型ファンデーション,乳化型アイカラ
ー,乳化型チークカラー等のメイクアップ化粧料等、幅
広く用いられてきた。
【0003】かかる乳化型化粧料は、伸びが良く、しっ
とりとした使用感を有しており、ファンデーション,ア
イカラー,チークカラー等メイクアップ化粧料として使
用した場合も、固形状のものに比べて保湿効果や皮膚状
態の改善などの効果を期待することもできる。しかしな
がら、油性成分を水相に分散させるには親水性の界面活
性剤が必要であるため、耐水性が悪く、汗等により容易
に化粧料が除去されたり、化粧くずれを起こしてしまう
という問題があった。従って、特にメイクアップ化粧料
の場合には、配合する顔料表面を疎水化処理して耐水性
の向上を図ってきたが、かかる顔料を配合した化粧料は
通常の石鹸のみでは除去できないため、専用の洗浄剤が
必要となる。
【0004】一方、親水性の界面活性剤を用いない油中
水型乳化化粧料は、皮膚への親和性,皮膚の保護や柔軟
性の維持,耐水性等の点で優れているが、べたつきや油
っぽさといった使用感上好ましくない性状を有し、さっ
ぱりした清涼感のある使用感は得られにくかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来の水中油型乳化化粧料の有する問題点を解決し、
安定で且つ耐水性が高く、化粧持続性の良好な水中油型
乳化化粧料を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】今回われわれは、従来油
中水型乳化組成物の調製に使用されていた親油性界面活
性剤のみを用いて、安定な水中油型乳化組成物を調製で
きることを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0007】本発明においては、一般的な親油性界面活
性剤であれば特に限定されることなく使用することがで
きる。たとえば、ソルビタンモノステアレート,ソルビ
タンセスキステアレート,ソルビタンモノオレエート,
ソルビタンセスキオレエート等のソルビタン脂肪酸エス
テル類、ポリオキシエチレン(6EO)ソルビトールヘ
キサステアレート,ポリオキシエチレン(6EO)ソル
ビトールテトラオレエート等のポリオキシエチレン脂肪
酸エステル類、グリセリルモノステアレート等のグリセ
リン脂肪酸エステル類、ポリグリセリルモノステアレー
ト,ポリグリセリルモノオレエート等のポリグリセリン
脂肪酸エステル類、プロピレングリコールモノステアレ
ート等のプロピレングリコール脂肪酸エステル類、ポリ
オキシエチレン(2EO)モノステアレート,ポリオキ
シエチレン(4EO)モノステアレート等のポリエチレ
ングリコール脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレン
(2EO)セチルエーテル,ポリオキシエチレン(2E
O)オレイルエーテル等のポリオキシエチレンアルキル
エーテル類、ポリオキシエチレン(2EO)ノニルフェ
ニルエーテル,ポリオキシエチレン(5EO)ノニルフ
ェニルエーテル,ポリオキシエチレン(3EO)オクチ
ルフェニルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルフ
ェニルエーテル類、ポリオキシエチレン(5EO)硬化
ヒマシ油,ポリオキシエチレン(10EO)硬化ヒマシ
油等のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油類などが挙げら
れ、HLB値が1〜8くらいのものが好ましい。なお、
かかる界面活性剤の必要量は乳化化粧料組成物中の油分
の含量により定まるが、皮膚,眼への刺激等を考慮する
と少量に抑えるべきであり、2.0〜5.0重量%程度
が好ましい。
【0008】また、本発明において油としては、スクワ
ラン,流動パラフィン,イソパラフィン等の炭化水素
油、ラウリン酸,ミリスチン酸,パルミチン酸,ステア
リン酸,ヘン酸,オレイン酸等の脂肪酸類、セチルアル
コール,ステアリルアルコール,ベヘニルアルコール等
の高級脂肪族アルコール類、ミリスチン酸イソプロピ
ル,パルミチン酸イソプロピル,ミリスチン酸オクチル
ドデシル等の脂肪酸エステル類、アボカド油,アルモン
ド油,オリーブ油,大豆油,ヒマシ油等の植物油類、タ
ートル油,ミンク油等の動物油類、カルナウバロウ,キ
ャンデリラロウ,ホホバ油等の植物ロウ類、ミツロウ,
ラノリン等の動物油類、ジメチルポリシロキサン,メチ
ルハイドロジェンポリシロキサン,メチルフェニルポリ
シロキサン等のシリコーン油といった、一般的な化粧料
用の油脂を使用することができる。
【0009】本発明においては、さらにグリセリン,ジ
エチレングリコール,ブチレングリコール,ポリエチレ
ングリコール等の多価アルコール、アミノ酸、核酸、コ
ラーゲン,エラスチン等のタンパク質、ヒアルロン酸,
コンドロイチン硫酸等のムコ多糖類といった保湿剤や、
ビタミン類、動植物抽出物等の生理活性成分、アラント
イン,グリチルリチン酸,グリチルレチン酸等の抗炎症
剤などを配合して、皮膚化粧料或いは皮膚外用剤とする
ことができる。
【0010】また、タルク,カオリン,マイカ,セリサ
イト等の体質顔料、黄酸化鉄,ベンガラ,黒酸化鉄等の
着色顔料、雲母チタンなどのパール顔料、色素類等を分
散させてメイクアップ化粧料とすることもできる。疎水
化処理粉体等の表面処理粉体や複合化粉体の配合も可能
である。酸化チタン,酸化亜鉛,酸化ジルコニウム等の
紫外線散乱効果を有する粉体や紫外線吸収剤を配合し
て、日焼け止め化粧料とすることもできる。
【0011】本発明に係る水中油型乳化化粧料は、主と
して乳液状の形態で提供することができるが、さらに粘
度の高いペースト状〜クリーム状とすることも可能であ
る。乳液,化粧クリーム,水性タイプの乳液状ファンデ
ーション,乳液状のサンスクリーン剤,乳化型アイカラ
ー,乳化型チークカラー,乳化型アイライナー,乳化型
マスカラ,水性リップカラー等の剤形として提供し得
る。また、アイライナーやリップカラーにおいては、粘
度を調製することによって、筆ペンタイプの容器に充填
して提供するのに適した化粧料を得ることもできる。
【0012】なお、本発明に係る水中油型乳化化粧料
は、油相成分及び水相成分をそれぞれ混合して均一に溶
解させ、油相に水相を攪拌しながら徐々に加えてまず油
中水型エマルションを調製し、ついでホモジナイザー処
理等高い剪断力を加えることにより、転相させて水中油
型エマルションとして調製する。剪断力を加えるには、
高圧ホモジナイザー処理を行うのが、均一で微細なエマ
ルションを得ることができ、最も好ましい。
【0013】
【作用】本発明による水中油型乳化化粧料は、粒子径が
0.1〜0.2μm程度の微細なエマルション粒子を有
し、非常に安定で外観も良好である。そして伸びが良
く、皮膚に塗布すると均一に薄く皮膚表面に塗布するこ
とができる。また耐水性に優れ、化粧持ちも良好で、特
にメイクアップ化粧料の場合には色移りを起こすことが
ない。さらに洗顔時には通常の石鹸のみで容易に除去す
ることができる。
【0014】そして、水や汗に強く、化粧持続性に優れ
るため、保湿剤,生理活性成分,抗炎症剤,紫外線吸収
剤等、配合した有効成分の効果を十分発揮させることが
できる。
【0015】
【実施例】さらに本発明について、実施例により詳細に
説明する。
【0016】 [実施例1] エモリエントローション (1)スクワラン 5.0(重量%) (2)白色ワセリン 2.0 (3)ミツロウ 0.5 (4)ソルビタンセスキオレエート 2.0 (5)プロピレングリコール 5.0 (6)エタノール 5.0 (7)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (8)精製水 60.1 (9)カルボキシビニルポリマー(1.0重量%水溶液) 20.0 (10)水酸化カリウム 0.1 (11)香料 0.2 製法:(1)〜(4)の油相成分を混合,加熱溶解し、これに
(5)〜(8)の水相成分を混合,溶解したものを攪拌しなが
ら徐々に添加し、油中水型エマルションとする。ついで
これを高圧ホモジナイザー処理して水中油型エマルショ
ンとし、冷却後に(9)〜(11)を添加し、均一に混合す
る。
【0017】 [実施例2] 荒れ肌用ローション (1)マイクロクリスタリンワックス 1.0(重量%) (2)ミツロウ 2.0 (3)ラノリン 2.0 (4)流動パラフィン 10.0 (5)ソルビタンセスキオレエート 5.0 (6)グリセリン 6.0 (7)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (8)精製水 73.6 (9)グリチルリチン酸ジカリウム 0.1 (10)香料 0.2 製法:(1)〜(5)の油相成分を混合,加熱溶解し、これに
(6)〜(8)の水相成分を混合,溶解したものを攪拌しなが
ら徐々に添加し、油中水型エマルションとする。ついで
これを高圧ホモジナイザー処理して水中油型エマルショ
ンとし、冷却後に(9),(10)を添加し、均一に混合す
る。
【0018】 [実施例3] 乳液状ファンデーション(水性タイプ) (1)スクワラン 5.0(重量%) (2)ミリスチン酸オクチルドデシル 2.5 (3)精製ラノリン 1.5 (4)ソルビタンセスキオレエート 2.5 (5)1,3-ブチレングリコール 3.0 (6)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (7)精製水 68.7 (8)酸化チタン 8.0 (9)タルク 4.0 (10)黄酸化鉄 4.0 (11)ベンガラ 0.5 (12)黒酸化鉄 0.1 (13)香料 0.1 製法:(1)〜(4)の油相成分を混合,加熱溶解し、これに
(5),(6)及び(7)の一部の水相成分を混合,溶解したも
のを攪拌しながら徐々に添加し、油中水型エマルション
とする。ついでこれを高圧ホモジナイザー処理して水中
油型エマルションとし、冷却後に(7)の残部に分散させ
た(8)〜(12)と、(13)とを添加し、均一に混合する。
【0019】 [実施例4] 乳液状ファンデーション(ペーストタイプ) (1)スクワラン 5.0(重量%) (2)ミリスチン酸オクチルドデシル 2.5 (3)精製ラノリン 1.5 (4)ステアリン酸 2.0 (5)セタノール 2.0 (6)ソルビタンセスキオレエート 4.5 (7)1,3-ブチレングリコール 3.0 (8)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (9)精製水 62.7 (10)酸化チタン 8.0 (11)タルク 4.0 (12)黄酸化鉄 4.0 (13)ベンガラ 0.5 (14)黒酸化鉄 0.1 (15)香料 0.1 製法:(1)〜(6)の油相成分を混合,加熱溶解し、これに
(7),(8)及び(9)の一部の水相成分を混合,溶解したも
のを攪拌しながら徐々に添加し、油中水型エマルション
とする。ついでこれを高圧ホモジナイザー処理して水中
油型エマルションとし、冷却後に(9)の残部に分散させ
た(10)〜(14)と、(15)とを添加し、均一に混合する。
【0020】 [実施例5] 日焼け止めローション(乳液タイプ) (1)メチルフェニルポリシロキサン 10.0(重量%) (2)スクワラン 5.0 (3)精製ラノリン 5.0 (4)ソルビタンモノオレエート 5.0 (5)パラメトキシ桂皮酸エチルヘキシル 5.0 (6)1,3-ブチレングリコール 5.0 (7)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (8)精製水 54.8 (9)酸化チタン 10.0 (10)香料 0.1 製法:(1)〜(5)の油相成分を混合,加熱溶解し、これに
(6),(7)及び(8)の一部の水相成分を混合,溶解したも
のを攪拌しながら徐々に添加し、油中水型エマルション
とする。ついでこれを高圧ホモジナイザー処理して水中
油型エマルションとし、冷却後に(8)の残部に分散させ
た(9)と、(10)とを添加して、均一に混合する。
【0021】 [実施例6] 乳化型アイカラー (1)ステアリルアルコール 5.0(重量%) (2)白色ワセリン 15.0 (3)パルミチン酸イソプロピル 5.0 (4)精製ラノリン 5.0 (5)ポリオキシエチレン(5EO)硬化ヒマシ油 5.0 (6)1,3-ブチレングリコール 5.0 (7)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (8)精製水 40.3 (9)酸化チタン 5.0 (10)カオリン 2.5 (11)タルク 10.0 (12)グンジョウ 2.0 (13)香料 0.1 製法:(1)〜(5)の油相成分を混合,加熱溶解し、これに
(6),(7)及び(8)の一部の水相成分を混合,溶解したも
のを攪拌しながら徐々に添加し、油中水型エマルション
とする。ついでこれを高圧ホモジナイザー処理して水中
油型エマルションとし、冷却後に(8)の残部に分散させ
た(9)〜(12)と、(13)を添加し、均一に混合する。
【0022】 [実施例7] 乳化型チークカラー (1)ステアリン酸 2.0(重量%) (2)セタノール 3.0 (3)精製ラノリン 3.0 (4)スクワラン 10.0 (5)ミリスチン酸イソプロピル 7.0 (6)ソルビタンモノステアレート 5.0 (7)プロピレングリコール 5.0 (8)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (9)精製水 54.0 (10)雲母チタン 1.0 (11)マイカ 8.0 (12)セリサイト 1.0 (13)ベンガラ 0.5 (14)黄酸化鉄 0.3 (15)香料 0.1 製法:(1)〜(6)の油相成分を混合,加熱溶解し、これに
(7),(8)及び(9)の一部の水相成分を混合,溶解したも
のを攪拌しながら徐々に添加し、油中水型エマルション
とする。ついでこれを高圧ホモジナイザー処理して水中
油型エマルションとし、冷却後に(9)の残部に分散させ
た(10)〜(14)と、(15)を添加し、均一に混合する。
【0023】 [実施例8] 乳化型アイライナー (1)スクワラン 5.0(重量%) (2)ミツロウ 2.0 (3)カルナウバロウ 0.5 (4)ソルビタンモノオレエート 3.0 (5)1,3-ブチレングリコール 6.0 (6)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (7)精製水 74.1 (8)タルク 5.0 (9)黒酸化鉄 4.0 (10)グンジョウ 0.2 (11)香料 0.1 製法:(1)〜(4)の油相成分を混合,加熱溶解し、これに
(5),(6)及び(7)の一部の水相成分を混合,溶解したも
のを攪拌しながら徐々に添加し、油中水型エマルション
とする。ついでこれを高圧ホモジナイザー処理して水中
油型エマルションとし、冷却後に(7)の残部に分散させ
た(8)〜(10)と、(11)を添加し、均一に混合する。
【0024】 [実施例9] 乳化型マスカラ (1)スクワラン 3.5(重量%) (2)ミツロウ 3.0 (3)カルナウバロウ 4.5 (4)ベヘニルアルコール 4.0 (5)ソルビタンセスキステアレート 3.5 (6)1,3-ブチレングリコール 5.0 (7)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (8)精製水 67.1 (9)タルク 5.0 (10)黒酸化鉄 4.0 (11)グンジョウ 0.2 (12)香料 0.1 製法:(1)〜(5)の油相成分を混合,加熱溶解し、これに
(6),(7)及び(8)の一部の水相成分を混合,溶解したも
のを攪拌しながら徐々に添加し、油中水型エマルション
とする。ついでこれを高圧ホモジナイザー処理して水中
油型エマルションとし、冷却後に(8)の残部に分散させ
た(9)〜(11)と、(12)を添加し、均一に混合する。
【0025】 [実施例10] 水性口紅(筆ペンタイプ) (1)スクワラン 4.0(重量%) (2)ホホバ油 1.5 (3)ミリスチン酸オクチルドデシル 2.5 (4)ポリオキシエチレン(10EO)硬化ヒマシ油 2.5 (5)酢酸トコフェロール 0.2 (6)グリセリン 3.0 (7)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (8)精製水 81.0 (9)酸化チタン 1.0 (10)赤色201号 1.0 (11)赤色202号 2.0 (12)黄色4号アルミニウムレーキ 1.0 (13)赤色223号 0.1 (14)香料 0.1 製法:(1)〜(5)の油相成分を混合,加熱溶解し、これに
(6),(7)及び(8)の一部の水相成分を混合,溶解したも
のを攪拌しながら徐々に添加し、油中水型エマルション
とする。ついでこれを高圧ホモジナイザー処理して水中
油型エマルションとし、冷却後に(8)の残部に分散させ
た(9)〜(13)と、(14)を添加し、均一に混合する。
【0026】本発明の上記実施例についてまず撥水性及
び耐水性の評価を行った。撥水性は接触角の測定によ
り、また耐水性は、5平方cmの豚皮に試料約0.1g
を塗布して重量を精秤し、流水にて1分間処理した後風
乾して秤量し、減少した重量から化粧料の残存率を求め
て評価した。この際、各実施例処方中の親油性界面活性
剤を、それぞれ20モル以上の重合度のポリオキシエチ
レン鎖を有する親水性のソルビタン脂肪酸エステル又は
硬化ヒマシ油に代替したものを比較例1〜比較例10と
した。結果は表1及び表2に示した。
【表1】
【表2】
【0027】表1より、本発明の実施例においては、い
ずれも接触角は50゜以上と高い撥水性を示していた
が、比較例はすべて30゜以下と低い値を示していた。
また、表2においては、本発明の実施例ではいずれも流
水処理に対して90%以上と優れた残存性を示していた
が、比較例ではほぼ20%以下と、ほとんど流れ落ちて
しまうことが示された。
【0028】次に実施例1及び実施例2について、保湿
性及び肌荒れ改善効果を評価した。この際上記比較例の
他に、親油性界面活性剤を用いて調製された市販の油中
水型乳化組成物であるエモリエントクリームを比較例1
1として追加した。保湿性は各試料を前腕内側に0.1
g塗布した後、4時間経過後の皮膚の水分量と、経表皮
水分蒸散量(TWL)を求めて評価した。なお、皮膚水
分量はインピーダンスメーターにより、TWLはエバポ
リメーターにより測定し、何も塗布しない場合を対照と
した。また、肌荒れ改善効果は、肌荒れ症状を有するパ
ネラー20名にブラインドにて各試料を1カ月間使用さ
せ、症状の改善の状態を観察して評価した。改善効果
は、「改善」;5点、「やや改善」;4点、「変化な
し」;3点、「やや悪化」;2点、「悪化」;1点と点
数化して評価し、パネラー20名の平均値にて示した。
以上の結果を表3に示す。
【表3】
【0029】本発明の実施例1及び実施例2を塗布した
場合、化粧膜が良好に保持されるため、比較例1及び比
較例2に比べてTWL抑制効果が高く、皮膚に対する保
湿効果も高いことが表3より明らかである。また、比較
例11については閉塞性によるTWLの抑制効果は大き
いが、皮膚に対する保湿効果は不十分であった。
【0030】さらに、実施例3〜実施例10について使
用試験を行った。使用試験は、各試料を20〜50才代
のパネラー30名にそれぞれブラインドにて使用させ、
「伸び」,「塗布性」,「化粧持続性」,「色移り」,
「しっとり感」及び「石鹸による洗い落ち」について評
価させた。評価は表4に示す評価基準により行わせ、そ
れぞれ点数化して全パネラーの平均値にて示した。な
お、これらの評価,試験を行う際、上記の比較例3〜比
較例10に加えて、親油性界面活性剤により乳化した市
販の油中水型乳液状ファンデーションを比較例12、日
焼け止めローションを比較例13として追加した。結果
は、実施例3〜実施例5及び比較例3〜比較例5,比較
例12,比較例13については表5に、実施例6〜実施
例10及び比較例6〜比較例10については表6に示し
た。
【表5】
【表6】
【0031】表5において、本発明の実施例3〜実施例
5については、いずれも良好な伸び,塗布性,しっとり
感を有しており、化粧持続性にも優れ、色移りもほとん
どなく、石鹸によって容易に洗い落とすことができると
評価されていた。これに対し、比較例3〜比較例5は化
粧持続性が悪く、色移りも顕著であり、一方比較例12
及び比較例13については、伸び及び塗布性が実施例よ
り劣り、特にしっとり感及び洗い落ちについての評価が
悪かった。
【0032】表6においても、本発明の実施例6〜実施
例10については、いずれも良好な伸び,塗布性,しっ
とり感を有しており、化粧持続性にも優れ、色移りもほ
とんどなく、石鹸によって容易に洗い落とすことができ
ると評価されていた。これに対し、比較例6〜比較例1
0は化粧持続性が悪く、色移りも顕著であった。
【0033】なお、本発明の実施例のいずれにおいて
も、使用試験中に皮膚刺激性や皮膚感作性は認められな
かった。
【0034】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明により、伸
びが良好で薄く均一に塗布することができ、さらに耐水
性及び化粧持続性がよく、保湿性に優れており、通常の
石鹸により容易に除去することのできる、非常に有用な
水中油型乳化化粧料を提供することができた。
【表4】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親油性界面活性剤、油及び水を含有して
    成る水中油型乳化化粧料。
  2. 【請求項2】 高圧ホモジナイザーにより剪断力を加え
    て調製することを特徴とする、請求項1に記載の水中油
    型乳化化粧料。
  3. 【請求項3】 油成分としてシリコーン油を含有するこ
    とを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の水中油
    型乳化化粧料。
  4. 【請求項4】 酸化チタン,酸化亜鉛及び酸化ジルコニ
    ウムより成る群から選ばれる1種又は2種以上、及び/
    又は紫外線吸収剤を含有して成ることを特徴とする、日
    焼け止め用の請求項1乃至請求項3に記載の水中油型乳
    化化粧料。
JP14812095A 1995-05-22 1995-05-22 水中油型乳化化粧料 Pending JPH08310940A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007013484A1 (ja) 2005-07-26 2007-02-01 Shiseido Co., Ltd. 乳化型皮膚外用剤
JP2007161618A (ja) * 2005-12-12 2007-06-28 Kao Corp 水中油型乳化組成物
KR102270816B1 (ko) * 2020-12-18 2021-07-02 주식회사 에코텍아이앤씨 마이크로 스피큘이 함유된 천연 화장료 제조방법
FR3115690A1 (fr) * 2020-11-02 2022-05-06 L'oreal Système et procédé pour application de base à des cosmétiques pour les yeux

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