JPH08310390A - 車両用の接着方法とその設備 - Google Patents

車両用の接着方法とその設備

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JPH08310390A
JPH08310390A JP7119420A JP11942095A JPH08310390A JP H08310390 A JPH08310390 A JP H08310390A JP 7119420 A JP7119420 A JP 7119420A JP 11942095 A JP11942095 A JP 11942095A JP H08310390 A JPH08310390 A JP H08310390A
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Japan
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heated
flexible
heat insulating
insulating sheet
flexible heater
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JP7119420A
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English (en)
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Toyoji Yabuta
豊次 藪田
Kosuke Yui
孝輔 油井
Jun Kashima
純 鹿島
Yoshinori Kono
良典 河野
Takashi Fukuda
崇 福田
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Kinki Sharyo Co Ltd
Original Assignee
Kinki Sharyo Co Ltd
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  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 作業性がよく外観の仕上がりもよくなるよう
にする。 【構成】 置き台5の被加熱体1の骨材3等の各種付帯
物を熱硬化性接着剤4により接着する一面とは反対側の
他面と相似な形状を有した受載面5a上に、フレキシブ
ル断熱シートを介し被加熱体を前記他面の側で受載し、
被加熱体1の上からシート状のフレキシブルヒータ7を
被せて被加熱体1をフレキシブヒータ7とフレキシブル
断熱シート6との間に包み込み、この状態でフレキシブ
ルヒータ7により被加熱体1を加熱して前記熱硬化性接
着剤4を熱硬化させ、前記接着を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鉄道車両等の各種車両用
の接着方法およびその装置に関し、詳しくは、板材とこ
れの一面に各種付帯部材を熱硬化性接着剤による接着を
全体または一部に伴って取付ける車両用の構体等その他
の部分品を被加熱体とする車両用の接着方法およびその
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両構体またはこれの部品の組み立てに
接着剤を使用または併用することは、強度および剛性の
向上、水密気密性の確保、外観仕上がりの向上等の点で
優れている。
【0003】強度上の必要から、硬化後の強度が高い加
熱硬化型接着剤、例えば1液エポキシ系接着剤等を使用
する場合には、接着剤を加熱硬化させるための被加熱体
に対応した加熱装置を必要とするが、鉄道車両のように
多種少量生産となる場合に、異なる車種あるいは異なる
部品に対して共通に使用できる汎用性のある接着方式と
して、図4の(a)および(b)に示す帯状部分加熱方
式がある。
【0004】この方式では、加熱ヒータaが帯状の簡単
なものでよい反面、被加熱体bの接着剤gにより接着す
る部分だけを加熱する状態になるので、被加熱体内で温
度分布が不均一になり易く、温度むらによって生じる熱
歪みのために接着部が離れたり、外板cや骨材r等の構
成材が変形したりして、良好な仕上がり状態を得にく
い。
【0005】そこで、被加熱体を全面加熱する方式も採
られている。図5は全面加熱方式の従来例を示してい
る。
【0006】これについて説明すると、被加熱体bの外
板cの側でこれに相似な形状をした置き台dの上に、熱
板eを介して載置し、この熱板eによって被加熱体bの
全面を加熱することにより、接着剤gによる接着を行っ
ている。
【0007】しかし、このような全面加熱方式であって
も、被加熱体bの骨材r等が当接している部分とそうで
ない部分との熱容量が極端に違うと云ったことのために
被加熱体b内に幾分なり生じる不均一な温度分布によっ
て、被加熱体bに多少の熱変形が生じる。従って、実際
には前記のような熱変形を拘束力により抑えるために、
硬い熱板eと、被加熱体bおよび熱板eを拘束する剛性
の高い拘束治具hとを用いている。
【0008】硬い熱板eは一般に重く、仮に小さく分割
したとしても総重量に変わりはなく、その設置あるいは
撤去に要する労力は少なくない。また拘束治具hは被加
熱体bを入れ換えるごとに締付け/開放を繰り返さなけ
ればならないので、そのための手間は大きなものとな
る。したがって、作業性が悪く多くの労力と時間、費用
が掛かる。
【0009】近時では、前記のような問題を解消するも
のとして、図6に示すようなものも提案され、採用され
ている。
【0010】このものは、被加熱体bの外板cの側でこ
れに相似な形状をした置き台dの上に、フレキシブルヒ
ータiを介して載置し、被加熱体bの上にハードな断熱
カバーjを被せてフレキシブルヒータiの上で被加熱体
bを囲い、この状態でフレキシブルヒータiにより被加
熱体bを加熱して接着を行っている。
【0011】これによると、図5の硬い熱板eと剛性の
高い拘束治具hとを用いるような場合に比し、設備と作
業が簡略化するので、作業性が向上し、労力と時間、お
よび費用を軽減することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図6に示す従
来例でも、被加熱体bの外板cの下面のみを加熱するた
め、フレキシブルヒータiと外板cとが直接接触してお
り、かつ被加熱体bの上面は断熱カバーjで覆われてい
るにしてもヒータがないので、外板cの裏面の骨材r等
の有無による熱容量差による外板cの不均一な温度分布
は解消し切れず、温度差ができやすい。また、被加熱体
bの厚み方向の温度差によって、被加熱体bに反りが生
じやすく、反りが生じた場合に、フレキシブルヒータi
と外板cとに隙間が生じ、フレキシブルヒータiが下に
あるために自由に撓めるものでありながら、自重によっ
て外板cに添うことはできないので、前記隙間は無くな
らない。このため、外板cの温度むらがさらに増大する
結果となり、場合によっては接着剤の所要硬化温度に達
しない箇所ができることもあり、仕上がった外板cの表
面はよくならないことが多々ある。
【0013】本発明はこのような問題を解消することを
課題とし、作業性がよく外観の仕上がりもよくなる車両
用の接着方法およびその設備を提供することを目的とす
るものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の車両用の接着方
法は、上記のような目的を達成するために、板材とこれ
の一面に各種付帯部材を熱硬化性接着剤による接着を全
体または一部に伴って取付ける車両用の構体等その他の
部分品を被加熱体とし、置き台の被加熱体の前記一面と
は反対側の他面と相似な形状を有した受載面上に、フレ
キシブル断熱シートを介し被加熱体を前記他面の側で受
載し、被加熱体の上からシート状のフレキシブルヒータ
を被せて被加熱体をフレキシブルヒータとフレキシブル
断熱シートとの間に包み込み、この状態でフレキシブル
ヒータにより被加熱体を加熱して前記熱硬化性接着剤を
熱硬化させ、前記接着を行うことを主たる特徴とするも
のである。
【0015】さらに、フレキシブル断熱シートと被加熱
体との間にフレキシブルヒータを介装して、フレキシブ
ル断熱シート上の被加熱体を一面側および他面側の各フ
レキシブルヒータで包み込み、この状態で各フレキシブ
ルヒータにより被加熱体を加熱して前記熱硬化性接着剤
を熱硬化させ、前記接着を行うのが好適である。
【0016】本発明の車両用の接着設備は、上記のよう
な目的を達成するために、被加熱体の他面の形状と相似
形な受載面を有する置き台と、この置き台の上に載置さ
れて前記受載面の形状になじむフレキシブル断熱シート
と、1枚または2枚のフレキシブルヒータを組み合わせ
備えたことを主たる特徴とするものである。
【0017】フレキシブルヒータは、一面側に断熱層が
設けられているのが好適である。
【0018】
【作用】本発明の車両用の接着方法の主たる特徴の上記
構成では、被加熱体を、これの板材の各種付帯部材が取
付けられる一面とは反対側の他面にて、これと相似な形
状を有した受載面上に、フレキシブル断熱シートを介し
載置するので、置き台の上面形状のみによってフレキシ
ブル断熱シートを被加熱体の板材の全面に隙間なく密着
させられるので、板材から下方への放熱を均一に抑制す
ることができる。
【0019】前記被加熱体の上からシート状のフレキシ
ブルヒータを被せるだけで、これの撓み特性を利用して
被加熱体をフレキシブルヒータとフレキシブル断熱シー
トとの間に容易に包み込めるし、フレキシブルヒータは
自由な撓み特性があって自重にて被加熱体の上向きとな
っている一面によく添い、この一面側で各種付帯部材が
形成している板材上の各種凸部に着座してこれを直接加
熱できるようにすることができ、また、凸部のない部分
では垂れ下がり状態にて板材との間の空隙を狭めるの
で、被加熱体を効率良く加熱できるようにすることがで
きる。
【0020】このような状態にして、最後にフレキシブ
ルヒータにより被加熱体を加熱し板材と各種付帯物との
間の熱硬化性接着剤を熱硬化させてこれらの接着を行う
が、フレキシブルヒータからの熱は被加熱体の前記各種
付帯物によって熱容量が高くなっている部分には直接熱
伝導してこの部分を強く加熱しながら、板材の側に熱が
伝わるようにするとともに、板材の各種付帯物のない部
分では前記狭い空間での効率のよい輻射熱による緩やか
な加熱を行って、被加熱体の全体を均一に加熱しやすく
するとともに、板材の下に向いた他面側での放熱を前記
のように均一に抑制して、板材は勿論、被加熱体全体の
温度分布がほぼ均一になるので、熱歪みが生じたり、板
材が変形したりせず、また、各部の熱硬化性接着剤をむ
らなく十分に硬化させられ、接着および外観ともに良好
な仕上がり状態が得られる。しかも、フレキシブル断熱
シートおよびフレキシブルヒータは共に取扱いやすく作
業性がよいのに加え、前記効率のよい加熱と相まって、
作業時間が短縮しコストの低減を図ることができる。
【0021】前記フレキシブル断熱シートと被加熱体と
の間にフレキシブルヒータをさらに介装して、フレキシ
ブル断熱シート上の被加熱体を一面側および他面側の各
フレキシブルヒータで包み込み、この状態で各フレキシ
ブルヒータにより被加熱体を加熱して前記熱硬化性接着
剤を熱硬化させ、前記接着を行う構成では、被加熱体の
下方からの均一で適度な加熱も加わって、被加熱体への
単位時間当たりの入熱量がむらなく増大するので、被加
熱体を必要温度にまで昇温させるのに要する時間がさら
に短縮して作業時間がさらに短縮するし、昇温時間の短
縮によって板材の温度が局部的に高温になるようなこと
をさらに防止しやすくするので、より均一な加熱にてよ
り良好な仕上がり状態が得られる。
【0022】本発明の車両用の接着設備の主たる特徴の
上記構成では、置き台、フレキシブル断熱シート、1枚
または2枚のフレキシブルヒータのそれぞれによって、
前記の方法を達成することができる。
【0023】フレキシブルヒータが一面側に断熱層を設
けられている構成では、フレキシブルヒータの被加熱体
と対向しない背面側に断熱層が位置するようにして用い
ることにより、背面側への無駄な放熱を防止するととも
に外気の影響を受けにくくして、熱効率および温度むら
発生の防止をさらに図ることができる。
【0024】
【実施例】以下、本発明に係る幾つかの実施例としての
車両用の接着方法および設備につき図1〜図4に基づい
て説明する。
【0025】図1、図2は本発明の第1の実施例を示し
ている。本実施例は鉄道車両の側構体を被加熱体1とし
た場合で、被加熱体1は図1に示すように板材である外
板2の一面に骨材3等の各種付帯部材が熱硬化性接着剤
4により一部または全体を接着する。
【0026】このための設備として、図1に示すように
被加熱体1の骨材3等が設けられない他面の形状と相似
形な受載面5aを有する置き台5と、この置き台5の上
に載置されて前記受載面5aの形状になじむフレキシブ
ル断熱シート6と、1枚のフレキシブルヒータ7を組み
合わせ備えている。
【0027】置き台5は図5に示す従来例のような金属
や木材、有機物樹脂製等の耐熱性と適当な剛性のある材
料よりなる枠状のものを採用することができる。しか
し、前記受載面5aの条件を満足する限り他の適当なも
のであってもよい。
【0028】フレキシブル断熱シート6は、被加熱体1
から置き台5側への放熱を防止するとともに、外板2が
直接受載面5aに接して傷が付くのを防止する緩衝材を
兼ねる。このため、ガラス繊維や発泡樹脂等の比較的柔
らかく弾力のあるものを材料とし、かつ取扱いが容易な
ように軽量なものが好適である。フレキシブル断熱シー
ト6の厚みは、雰囲気温度と必要な上昇温度とから決め
られるが、前記緩衝材をも兼ねるので、例えば50mm
程度以上とするのが好ましい。
【0029】フレキシブルヒータ7は、毛布状の不織布
で表面を覆い、内部の薄型発熱体が電気絶縁性のある柔
軟なカバーで覆われた構造のものである。この薄型フレ
キシブルヒータ7はそのメーカーより供給されるもので
あり、フレキシブルな特性を有していればよい。大きさ
は被加熱体1の大きさより少し大きいのが好適である
が、小さくても寄せ合わせて用いればよい。例えば15
00mm×4000mm程度とするのが好適である。
【0030】以上のような設備を用いて接着を行うに
は、図1に示すように、置き台5の被加熱体1の前記一
面とは反対側の他面と相似な形状を有した受載面5a上
に、フレキシブル断熱シート6を介し被加熱体を1前記
他面の側で受載し、被加熱体1の上からシート状のフレ
キシブルヒータ7を被せて被加熱体1をフレキシブルフ
ィータ7とフレキシブル断熱シート6との間に包み込
み、この状態でフレキシブルヒータ7により被加熱体1
を加熱して前記熱硬化性接着剤4を熱硬化させ、前記外
板2と骨材3等の各種付帯物との接着を行う。
【0031】このような接着方法では、被加熱体1を、
これの外板2の骨材3等の各種付帯部材が取付けられる
一面とは反対側の他面にて、これと相似な形状を有した
受載面5a上に、フレキシブル断熱シート6を介し載置
するので、置き台5の上面形状のみによってフレキシブ
ル断熱シート6を被加熱体1の外板2の全面に隙間なく
密着させられるので、外板2から下方、つまり置き台5
側への放熱を均一に抑制することができる。
【0032】また、前記被加熱体1の上からシート状の
フレキシブルヒータ7を被せるだけで、これの撓み特性
を利用して被加熱体1をフレキシブルヒータ7とフレキ
シブル断熱シート6との間に図1に示すように容易に包
み込めるし、フレキシブルヒータ7は自由な撓み特性が
あって自重にて被加熱体1の上向きとなっている一面に
よく添い、この一面側で骨材3等の各種付帯部材が形成
している外板2上の各種凸部11に着座してこれを直接
加熱できるようにすることができ、また、凸部11のな
い部分では垂れ下がり状態にて外板2との間の空隙12
を狭めるので、被加熱体1を効率良く加熱できるように
することができる。
【0033】そして、このような状態にして、最後にフ
レキシブルヒータ7により被加熱体1を加熱し外板2と
骨材3等の各種付帯物との間の熱硬化性接着剤4を熱硬
化させてこれらの接着を行うが、フレキシブルヒータ7
からの熱は被加熱体1の前記骨材3等の各種付帯物がな
す凸部11によって熱容量が高くなっている部分には直
接熱伝導してこの部分を強く加熱しながら、外板2の側
に熱が伝わるようにするとともに、外板2の骨材3等の
各種付帯物のない部分では前記狭い空隙12での効率の
よい輻射熱による緩やかな加熱を行って、被加熱体1の
全体を均一に加熱しやすくするとともに、外板2の下に
向いた他面側での放熱を前記のように均一に抑制して、
外板2は勿論、被加熱体1全体の温度分布がほぼ均一に
なるので、熱歪みが生じたり、外板2が変形したりせ
ず、また、各部の熱硬化性接着剤4をむらなく十分に硬
化させられ、接着および外観ともに良好な仕上がり状態
が得られる。しかも、フレキシブル断熱シート6および
フレキシブルヒータ7は共に取扱いやすく作業性がよい
のに加え、前記効率のよい加熱と相まって、作業時間が
短縮しコストの低減を図ることができる。
【0034】前記接着する際のフレキシブルヒータ7の
温度制御を行うのに、図2に示すような温度制御器13
が接続されている。温度制御器13の電源供給部13a
はフレキシブルヒータ7の給電用リード線7aと結線さ
れ、温度制御部13bはフレキシブルヒータ7の各部に
設けた温度センサ14からの温度検出用リード線7bと
結線され、フレキシブルヒータ7の必要各部の温度情報
を基に、フレキシブルヒータ7が設定された所定の温度
になるように給電電圧を調整する。温度設定は温度制御
部13b部で種々に設定できるようにしておくのが、各
種の接着作業を行うのに便利である。
【0035】なお、図1に示すように、フレキシブルヒ
ータ7の一面側に断熱層7cを設けたものとしてある。
したがって、フレキシブルヒータ7の被加熱体1と対向
しない背面側に断熱層7cが位置するようにして用いる
ことにより、背面側への無駄な放熱を防止するとともに
外気の影響を受けにくくして、熱効率および温度むら発
生の防止をさらに図ることができる。
【0036】図3は本発明の第2の実施例としての接着
方法および設備を示し、第1の実施例よりもさらに、フ
レキシブル断熱シート6と被加熱体1との間に今1つの
フレキシブルヒータ7を介装して、フレキシブル断熱シ
ート6上の被加熱体1を一面側および他面側の各フレキ
シブルヒータ7、7で包み込み、この状態で各フレキシ
ブルヒータ7、7により被加熱体1を加熱して前記熱硬
化性接着剤4を熱硬化させ、前記接着を行う。
【0037】このようにすると、被加熱体1の下方から
の均一で適度な加熱も加わって、被加熱体1への単位時
間当たりの入熱量がむらなく増大するので、被加熱体1
を必要温度にまで昇温させるのに要する時間がさらに短
縮して作業時間がさらに短縮するし、昇温時間の短縮に
よって外板2の温度が局部的に高温になるようなことを
さらに防止しやすくするので、より均一な加熱にてより
良好な仕上がり状態が得られる。
【0038】
【発明の効果】本発明の車両用の接着方法の主たる特徴
によれば、フレキシブルヒータからの熱は被加熱体の前
記各種付帯物によって熱容量が高くなっている部分には
直接熱伝導してこの部分を強く加熱しながら、板材の側
に熱が伝わるようにするとともに、板材の各種付帯物の
ない部分では前記狭い空間での効率のよい輻射熱による
緩やかな加熱を行って、被加熱体の全体を均一に加熱し
やすくするとともに、板材の下に向いた他面側での放熱
をこれにフレキシブル断熱シートが密着して均一に抑制
して、板材は勿論、被加熱体全体の温度分布がほぼ均一
になるので、熱歪みが生じたり、板材が変形したりせ
ず、また、各部の熱硬化性接着剤をむらなく十分に硬化
させられ、接着および外観ともに良好な仕上がり状態が
得られる。しかも、フレキシブル断熱シートおよびフレ
キシブルヒータは共に取扱いやすく作業性がよいのに加
え、前記効率のよい加熱と相まって、作業時間が短縮し
コストの低減を図ることができる。
【0039】前記フレキシブル断熱シートと被加熱体と
の間にフレキシブルヒータをさらに介装して、フレキシ
ブル断熱シート上の被加熱体を一面側および他面側の各
フレキシブルヒータで包み込み、この状態で各フレキシ
ブルヒータにより被加熱体を加熱して前記熱硬化性接着
剤を熱硬化させ、前記接着を行う構成の方法によれば、
被加熱体の下方からの均一で適度な加熱も加わって、被
加熱体への単位時間当たりの入熱量がむらなく増大する
ので、被加熱体を必要温度にまで昇温させるのに要する
時間がさらに短縮して作業時間がさらに短縮するし、昇
温時間の短縮によって板材の温度が局部的に高温になる
ようなことをさらに防止しやすくするので、より均一な
加熱にてより良好な仕上がり状態が得られる。
【0040】本発明の車両用の接着設備の主たる特徴に
よれば、置き台、フレキシブル断熱シート、1枚または
2枚のフレキシブルヒータのそれぞれによって、前記の
方法を達成することができる。
【0041】フレキシブルヒータが一面側に断熱層を設
けられている構成の設備によれば、フレキシブルヒータ
の被加熱体と対向しない背面側に断熱層が位置するよう
にして用いることにより、背面側への無駄な放熱を防止
するとともに外気の影響を受けにくくして、熱効率およ
び温度むら発生の防止をさらに図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例としての接着方法および
設備を示す断面図である。
【図2】図1のフレキシブルヒータの温度制御状態を示
す斜視図である。
【図3】本発明の第2の実施例としての接着方法および
設備を示す断面図である。
【図4】1つの従来例を示す断面図である。
【図5】他の従来例を示す斜視図である。
【図6】さらに別の従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 被加熱体 2 外板 3 骨材 4 熱硬化性接着剤 6 フレキシブル断熱シート 7 フレキシブルヒータ 7c 断熱層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河野 良典 大阪府東大阪市稲田新町3丁目9番60号 近畿車輛株式会社内 (72)発明者 福田 崇 大阪府東大阪市稲田新町3丁目9番60号 近畿車輛株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板材とこれの一面に各種付帯部材を熱硬
    化性接着剤による接着を全体または一部に伴って取付け
    る車両用の構体等その他の部分品を被加熱体とする車両
    用の接着方法であって、 置き台の被加熱体の前記一面とは反対側の他面と相似な
    形状を有した受載面上に、フレキシブル断熱シートを介
    し被加熱体を前記他面の側で受載し、被加熱体の上から
    シート状のフレキシブルヒータを被せて被加熱体をフレ
    キシブルヒータとフレキシブル断熱シートとの間に包み
    込み、この状態でフレキシブルヒータにより被加熱体を
    加熱して前記熱硬化性接着剤を熱硬化させ、前記接着を
    行うことを特徴とする車両用の接着方法。
  2. 【請求項2】 フレキシブル断熱シートと被加熱体との
    間にフレキシブルヒータを介装して、フレキシブル断熱
    シート上の被加熱体を一面側および他面側の各フレキシ
    ブルヒータで包み込み、この状態で各フレキシブルヒー
    タにより被加熱体を加熱して前記熱硬化性接着剤を熱硬
    化させ、前記接着を行う請求項1に記載の車両用の接着
    方法。
  3. 【請求項3】 被加熱体の他面の形状と相似形な受載面
    を有する置き台と、この置き台の上に載置されて前記受
    載面の形状になじむフレキシブル断熱シートと、1枚ま
    たは2枚のフレキシブルヒータを組み合わせ備えたこと
    を特徴とする車両用の接着設備。
  4. 【請求項4】 フレキシブルヒータは、一面側に断熱層
    が設けられている請求項3に記載の車両用の接着設備。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009523184A (ja) * 2006-01-11 2009-06-18 エアバス ドイッチュラント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 要素間を接着する方法及び装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009523184A (ja) * 2006-01-11 2009-06-18 エアバス ドイッチュラント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 要素間を接着する方法及び装置
US20090166346A1 (en) * 2006-01-11 2009-07-02 Udo Ketelhut Method and Device for Producing a Bond of Components

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