JPH08308879A - 車椅子の車輪清掃装置 - Google Patents

車椅子の車輪清掃装置

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JPH08308879A
JPH08308879A JP29918895A JP29918895A JPH08308879A JP H08308879 A JPH08308879 A JP H08308879A JP 29918895 A JP29918895 A JP 29918895A JP 29918895 A JP29918895 A JP 29918895A JP H08308879 A JPH08308879 A JP H08308879A
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JP
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wheel
wheelchair
cleaning
wheel cleaning
roll
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JP29918895A
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English (en)
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Mikiya Wada
三樹也 和田
Katsuyoshi Ochiai
克良 落合
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Individual
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  • Vehicle Cleaning, Maintenance, Repair, Refitting, And Outriggers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】身体障害者や病人等の車椅子利用者が、車椅子
に乗ったままの状態で車輪の清掃が出来るようにする。 【解決手段】車椅子が乗降する基台に、車輪清掃用ロー
ルと車輪回転用ロールとの組み合わせからなる車輪清掃
部を設け、この車輪清掃部に車椅子の大輪、小輪を載置
し、各ロールを回転させながら車椅子の大輪と小輪を同
時に清掃可能とする。車輪清掃部は、ブラシロールを挟
んで、両側に車輪回転用ロールを設け、電動機と連結さ
れて回転する。車輪清掃部の大輪載置する部位にはベル
ト式の拭き取り具が進退自在に設けてあること。小輪を
載置する部位がベルトで構成されていること。車椅子が
乗降する基台は、上下複数のプレートで構成され、上方
プレートに傾斜板、障害物検知センサーなどを設けてあ
ることを要件としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、身体障害者や病人
が車椅子に乗って室内へ出入りする時、車椅子に乗った
ままの状態で車椅子の車輪が清掃出来るようにした、車
椅子の車輪清掃装置に関する。
【0002】
【発明の属する技術分野】従来、身体障害者や病人が車
椅子に乗って室内へ出入りする時は、車椅子の車輪に塵
埃が付着していたり、車輪が汚れたりしていることが多
い。このため、入室前に雑巾等で車輪の塵埃や汚れを拭
き取ったり、室内用のタイヤに取り替えたり、室内専用
の車椅子を用意しておいたりすることが行なわれてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、雑巾等で車輪
の塵埃や汚れを拭き取る場合、大輪は乗車したまま何ん
とか出来たとしても、小輪については、大きく身をかが
めても困難な場合が多く、車輪を清掃するにあたって
は、他人の手を借りるか、車椅子に乗っている本人がい
ったん下車して清掃するしか手段がなかった。
【0004】更にまた、室内用のタイヤに取り替えた
り、室内専用の車椅子を用意しておいたりする場合も、
他人の手を借りるか、或いは車椅子に乗っている本人が
いったん下車してタイヤの交換作業を行なったり、別途
用意してある車椅子に乗り移ったりしなければならず、
非常に大変な作業を強いられるという問題があった。
【0005】そこで、本発明は、身体障害者や病人等の
車椅子の利用者が、車椅子に乗ったたままの状態で車輪
の清掃が出来るようにした、車椅子の車輪清掃装置を提
供するのを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するため、車椅子が乗降する基台に、車輪清掃用ロール
と車輪回転用ロールとの組み合わせからなる車輪清掃部
を設け、この車輪清掃部に車椅子の大輪、小輪を載置
し、前記各ロールを回転させながら車椅子の大輪と小輪
を同時に清掃可能としたこと。車輪清掃部は、車輪清掃
用ロールを挟んで両側に一対の車輪回転用ロールを設け
て構成したこと。車輪清掃部は、車輪清掃用ロールを挟
んで両側に一対の車輪回転用ロールを設けて構成し、そ
れぞれが連動して回転するよう、回転体で相互に連結さ
れていること。車輪清掃部は、車椅子の大輪を載置する
部位にベルト式の拭き取り具を進退自在に設けたこと。
車輪清掃部は、小輪を載置する部位をベルト式の清掃具
で構成したこと。車輪清掃部は、車椅子の大輪を載置す
る部位にベルト式の拭き取り具を進退自在に設けると共
に小輪を載置する部位をベルト式の清掃具で構成したこ
と。車輪清掃用ロールは、ブラシロールであること。車
輪清掃部は、車輪回転用ロールまたはベルトと電動機と
が回動可能に連結され、それぞれのロールまたはベルト
が同期して回転するよう構成してあること。車輪清掃部
は、洗浄液の貯溜槽と拭き取り具とを具備しているこ
と。車椅子が乗降する基台は、上下複数のプレートで構
成され、上方のプレートには車輪清掃部を露出させた開
口部を設け、下方のプレートには清掃用ロール、車輪回
転用ロールを設け、前記上方プレートの車椅子走行方向
端部に、車椅子が乗降するための傾斜板を取り付けてな
ること。車椅子が乗降する基台の下方のプレートには電
動機を設けてあること。車椅子が乗降する基台の下方の
プレートには、ベルト式の清掃具を設けてあること。車
椅子が乗降する基台は、障害物検知センサーを具備して
いることをその手段としている。
【0007】本発明によれば、車椅子が乗降する基台
に、車輪清掃用ロールと車輪回転用ロールとの組み合わ
せからなる車輪清掃部を設け、この車輪清掃部に車椅子
の大輪、小輪を載置し、前記各ロールを回転させながら
車椅子の大輪と小輪を同時に清掃可能としたので、手
動、電動を問わず、車椅子に乗車したままの状態で簡単
かつ容易に車輪を清掃することが出来る。
【0008】車輪清掃部は、車輪清掃用ロールを挟んで
両側に一対の車輪回転用ロールを設けて構成したこと。
更に、それぞれのロールが連動して回転するよう、回転
体で相互に連結されていること。車輪清掃用ロールは、
ブラシロールであること。車輪回転用ロールまたはベル
トと電動機とが回動可能に連結され、それぞれのロール
またはベルトが同期して回転するよう構成してあるこ
と、などから、車輪の清掃を十分かつ円滑に行なうこと
が出来る。
【0009】車輪清掃部は、車椅子の大輪を載置する部
位にベルト式の拭き取り具を進退自在に設けたことによ
り、車椅子の走行に支障を与えることなく、かつベルト
を少しずつ回動させることで拭き取り具の交換頻度を大
幅に低減することが出来る。
【0010】車輪清掃部は、小輪を載置する部位をベル
ト式の清掃具で構成したことから、車椅子の寸法やサイ
ズによって大輪と小輪の位置が変化しても、車輪を載置
する範囲が広いので清掃に支障を生ずることがない。
【0011】車輪清掃部は、車椅子の大輪を載置する部
位にベルト式の拭き取り具を進退自在に設けると共に小
輪を載置する部位をベルト式の清掃具で構成したことか
ら、車椅子の走行に支障を与えることなく、かつベルト
を少しずつ回動させることで拭き取り具の交換頻度を大
幅に低減することが出来ると共に、車椅子の寸法やサイ
ズによって大輪と小輪の位置が変化しても、車輪を載置
する範囲が広いので清掃に支障を生ずることがないとい
う相乗作用をもたらす。
【0012】車輪清掃部は、洗浄液の貯溜槽と拭き取り
具とを具備しているから、清掃を十分に行なうことが出
来ると共に、洗浄液を拭き取ることで、室内を濡らした
り、汚したりすることがない。
【0013】車椅子が乗降する基台は、上下複数のプレ
ートで構成され、上方のプレートには車輪清掃部を露出
させた開口部を設け、下方のプレートには清掃用ロー
ル、車輪回転用ロールを設け、前記上方プレートの車椅
子走行方向端部に、車椅子が乗降するための傾斜板を取
り付けてあるから、乗降や清掃が容易である。そして室
内側との段差が大きい場合でも、傾斜板の角度調整で対
応可能であるから、入室時に建造物の影響を受けること
がない。
【0014】更にまた、車椅子が乗降する基台の下方の
プレートには電動機を設けてあること。車椅子が乗降す
る基台の下方のプレートには、ベルト式の清掃具を設け
てあること。車椅子が乗降する基台は、障害物検知セン
サーを具備していることなどから、車椅子を円滑に走行
させることが出来る。しかも車椅子が乗降しないかぎり
作動しないので、子供が誤って操作することもなく安全
である。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の1実施形態を示
す全体斜視図、図2はその内部構造を示す全体斜視図、
図3は断面図である。図において、1は車椅子が乗降す
る基台で、上下複数のプレート1a、1bで構成され、
上方のプレート1aには、車輪清掃部2を露出させた開
口部3a、3bを設け、下方のプレート1bには、清掃
用ロール4a、車輪回転用ロール4b、4c、拭き取り
具5、洗浄液の貯溜槽6、電動機7を設け、前記上方プ
レート1aの車椅子走行方向端部に、車椅子が乗降する
ための傾斜板8、8aを取り付けてある。特に傾斜板8
aは車椅子の上り口、実施形態では玄関のカマチ13が
高かったり、低かったり、室内側との段差が大きい場合
でも、円滑に出入り出来るよう、蝶番のようなもので折
り畳み可能にされ、上り口の高さに応じて傾斜角度を調
整出来るようになっている。もちろん、これに限らず、
基台に収納して進退自在にしたり、脱着自在にしたり、
或いはリフター式にして昇降させたり、適宜の手段を採
用出来るのは言うまでもない。尚、前記開口部3a、3
bのうち、3aは清掃用ロール4a、車輪回転用ロール
4b、4cの露出部を、3bは拭き取り具の露出部を示
す。
【0016】車輪清掃部2は、車輪清掃用ロール4aと
車輪回転用ロール4b、4cとの組み合わせからなり、
車椅子9の大輪9a、小輪9bを載置して、前記車輪回
転用ロール4b、4c、車輪清掃用ロール4aを回転さ
せながら車椅子の大輪9aと小輪9bを同時に清掃可能
としてある。尚、車輪清掃用ロール4aとしては、本発
明の場合ブラシロールを用いたが、車輪の清掃が可能な
ものであれば、適宜のものを用いることが出来る。更に
また、車輪回転用ロール4b、4cとしてはロール軸方
向表面に多数の溝を付したロールを用いたが、これまた
車輪の回転が可能なものであれば適宜のものを用いるこ
とが出来る。
【0017】そして、この車輪清掃部2は、車輪清掃用
ロール4aを挟んで両側に一対の車輪回転用ロール4
b、4cを設けて構成し、それぞれが連動して回転する
よう、回転体4A、4B、4Cで相互に連結されてい
る。本実施例では、回転体として歯車を用いているが、
それぞれのロールが連動して回転するよう構成されるも
のであれば、適宜の回転体を用いることができる。そし
てこれらのロールのうち一つ、例えば実施例では回転用
ロール4cに同軸で直結された回転体4Cと、電動機7
とが回動可能に、チエーン10a、10bやベルトで連
結され、それぞれのロールが同期して回転するよう、操
作盤11を介して電気的に制御されるようになってい
る。この操作盤11は、本人が車上からボタン操作で電
源のON、OFFを行なうようになっており、更に、拭
き取り具5の進退を行なう操作ボタンも設けられてい
る。12a、12bは基台1に設けた障害物検知センサ
ーで、車椅子が乗降した時だけ車輪清掃部が作動するよ
うになっており、誤って子供が電源をONするようなこ
とがあっても作動しないようになっている。そしてこの
障害物検知センサーは、人間の進入で誤作動しないよ
う、両センサー12a、12bが感知しないと作動しな
いようになっている。実施例では金属検知センサーを設
けてあるが、人間との識別が可能なものであれば、レー
ザービームや、他の各種センサーを適宜の個数設置する
ことが出来る。
【0018】更にまた、車輪清掃部2は、拭き取り具5
と洗浄液の貯溜槽6とを具備しており、車輪清掃用ロー
ル4aの一部が洗浄液の貯溜槽6に浸漬して設けられ
る。洗浄液としては、主に水が用いられ、耐水性の容器
に収容されている。拭き取り具5は車椅子の乗降に支障
のないよう、洗浄液の貯溜槽6の近傍に、油圧シリンダ
ーで伸縮自在に設けられ、車輪洗浄時、車輪のゴムタイ
ヤ表面に当接させることで、洗浄液を拭き取るようにな
っている。この拭き取り具5は、洗浄液が水の場合は繊
維類を集束したモップのようなものでよく、用いる洗浄
液の種類に応じて適宜のものを採用することが出来る。
更にまた油圧シリンダーに限らず、レバーやバネ、もし
くは電動で傾動もしくは倒立させたり、他の手段で進退
自在にするなど、適宜の手段を採用することが出来る。
【0019】図4は、小輪9bを清掃する際の実施態様
を、拡大断面図で示したもので、車輪清掃用のブラシロ
ール4a、車輪回転用ロール4b、4c、洗浄液の貯溜
槽6で構成される車輪清掃部で清掃後、操作盤11を操
作し、拭き取り具5を作動させ、シリンダー5aで繊維
類を集束したモップ5bを車輪のゴムタイヤ表面に当接
させ、洗浄液を拭き取るようにしたものである。モップ
5bは面ファスナー5cなどにより脱着自在とされ、交
換可能になっている。もちろん、進退自在とするにあた
っては、シリンダーに限らず、レバーやバネ、もしくは
電動で傾動もしくは倒立させたり、他の手段で進退自在
にしたり、適宜の手段を採用出来るのは前述したと同様
である。
【0020】尚、前記実施形態では、車輪清掃部を電動
で行なう場合について述べたが、手動式でも良い。手動
式の場合は、基台1に別途レバー類を設け、レバーを傾
動させることで車上から回転ローラー4b、4cにブレ
ーキをかけておき、車椅子9を載置してからブレーキを
解除し、大輪9aを手動で回転させることにより、チエ
ーン10a、10bを介して小輪部の回転ローラー4
b、4cも同時に回転させ、大輪、小輪の両方を清掃す
るものである。拭き取りについても、拭き取り具5をレ
バー類で傾動させることにより行なうことが出来る。清
掃が終了すれば、再度ブレーキをかけてローラーが回転
しないようにして基台から降りるようにする。そして、
このような手動式の場合は、車輪清掃部の回転ローラー
の抵抗を利用することにより、車椅子によるマラソン、
バスケットなどの各種スポーツにおけるトレーニングマ
シンとして活用することも出来る。
【0021】図5、図6は他の実施形態を示すもので、
図5は全体斜視図、図6はその一部拡大断面図を示す。
これは、車椅子の寸法やサイズによって大輪9aと小輪
9bの位置が変化した場合でも円滑な清掃が出来るよう
に、車椅子の小輪9bを載置する部分を、モップや化学
雑巾のような乾式の清掃具からなるエンドレスベルト1
4で構成し、車輪回転用ロール4c、電動機7、プーリ
ー14aを介して回動可能に連結したものである。この
場合、洗浄液の貯溜槽6は不要となる。これによって、
車輪を載置する範囲が広くなるから、車椅子の寸法やサ
イズによって大輪9aと小輪9bの位置が変化しても、
清掃に支障を来すことがない。
【0022】図7は更に他の実施形態を示す全体斜視
図、図8はその内部構造を示す全体斜視図、図9は断面
図を示すもので、車椅子の大輪を載置する部位に、ベル
ト式の拭き取り具5dを進退自在に設けたものである。
拭き取り具5dは、繊維類のエンドレスベルトで構成さ
れ、図9の図中矢印のごとく傾動することで進退自在と
なっている。このベルトは、車椅子が走行する時は車椅
子の重量で平坦になり、その時にロックされる機構にな
っている。そして拭き取りの時は、操作盤11を操作
し、ロックを解除することで跳ね上がり、車輪のゴムタ
イヤ表面に当接し、洗浄液を拭き取るようになってい
る。但し、大輪は汚れがひどく、直ぐに拭き取り具が汚
くなるので、交換頻度を少なくすべく、通常はタイミン
グベルトと称するものを、車椅子の幅方向に支持部材5
eを介して設置し、図8の図中矢印のごとく少しずつ回
動させ、常に新しい面をタイヤに当接させて使用する。
これによって、ベルトが一周するまでは、拭き取り具5
dを交換する必要がない。
【0023】拭き取り具5dを最も効率よく使用するに
は、進退させるタイミングを調整することである。すな
わち、予め大輪9aをブラシロール4c上で1〜2回転
させて殆どの汚れを落し、それから拭き取り具5dのロ
ックを解除し、跳ね上げるようにして傾動させ、タイヤ
に当接させて拭き取れば拭き取り具5dの汚れは軽減さ
れ、交換頻度も少なく出来る。
【0024】拭き取り具5dを跳ね上げるタイミングと
しては操作盤11の操作に限らず、タイヤが1〜2回転
したらそれをセンサーが読み取り、その信号で拭き取り
具5dを傾動させても良いが、本実施形態では、タイヤ
が1回転する時間をタイマー設定しておき、基台1に組
み込まれた制御機構(図略)で作動するようにしてあ
る。更にまた、ベルトが1回に回動する距離についても
タイマー設定で行なうようにしたが、制御手段について
は適宜の手段を採用出来るのは言うまでもない。
【0025】図10は更に他の実施形態を示す全体斜視
図、図11はその内部構造を示す全体斜視図、図12は
断面図を示すもので、車椅子の小輪を載置する部位に、
ベルト式の清掃具14bを設けたものである。ベルト式
の清掃具14bは、複数のローラーを電動機7、プーリ
ー14aを介して回動可能に連結され、ベルトはモップ
や化学雑巾のような乾式の清掃具で構成されている。そ
してまた、ベルト式の清掃具14bの背面には、ベルト
の清掃具として、ブラシローラー14cが設けられて汚
れを拭き取るようになっている。洗浄液の貯溜槽6は適
宜設けるものとし、通常は乾式の清掃具で十分である。
このような構成にすることで、車輪を載置する範囲が広
くなるから、車椅子の寸法やサイズによって大輪9aと
小輪9bの位置が変化しても、清掃に支障を来すことが
ない。しかもブラシローラー14cによって、ベルト式
の清掃具14bの汚れも除去され、円滑な清掃が出来る
ことになる。
【0026】更にまた、本実施形態では、車椅子の大輪
を載置する部位にベルト式の拭き取り具5dを進退自在
に設けると共に小輪を載置する部位をベルト式の清掃具
14bで構成した。拭き取り具5dの構成および作動要
領は前述したと同様であり、ベルト式の清掃具14bの
構成および作動要領も図5、図6とほぼ同様である。こ
れによって、車椅子の寸法やサイズによって大輪9aと
小輪9bの位置が変化しても、清掃に支障を来すことが
ないし、拭き取り具5dの交換頻度も少なく出来るとい
う相乗効果を奏する。
【0027】車輪を清掃するにあたっては、図1に示す
ごとく、傾斜板8から実線矢印方向の位置で基台1上に
乗り、図3に示すごとく、車椅子9それぞれの大輪9
a、小輪9bを、車輪回転用ロール4b、4c、車輪清
掃用ロール4aからなる車輪清掃部2に載置し、操作盤
11で電源をONにし、前記各ロールを回転させながら
車椅子の大輪9aと小輪9bを同時に清掃するものであ
る。清掃後は、操作盤11の操作もしくはタイマーなど
で拭き取り具5を伸長或いは倒立させ、タイヤ表面に当
接させて水分を除去した後、操作盤11で電源をOFF
とし、車椅子に乗ったまま、上り口、実施例では玄関の
カマチ13から入室するものである。退室するにあたっ
ては、図中破線矢印のごとく、車輪清掃部2の横から出
て行くものである。これらの操作は、他の実施形態につ
いてもほぼ同様である。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、身体障害者や病人等の
車椅子の利用者が、電動、手動を問わず、車椅子に乗っ
たたままの状態で、大輪、小輪何れの車輪も簡単かつ容
易に、それでいて十分な清掃が円滑に出来る。特に従来
は小輪部の清掃が困難であったが、本発明によれば容易
に出来る。しかも、室内に入る際、上り口の段差が大き
くても、傾斜板の採用によって、基台への乗降はもちろ
ん、入室も容易となり、建造物の影響を受けることがな
い。従って、従来は他人の手を借りたり、室内用のタイ
ヤに取り替えたり、室内専用の車椅子を用意しておいた
りしたが、それらがすべて不要になる。
【0029】更にまた、小輪を載置する車輪清掃部を、
ベルト式の清掃具にしてあるので、車椅子の寸法やサイ
ズによって、大輪、小輪の位置が変化しても、簡単かつ
容易に、十分な清掃が円滑に出来る。そしてまた、拭き
取り具をベルト式にすることで、拭き取り具の交換頻度
を少なくできる。しかも進退自在であること、基台には
障害物検知センサーが設けられていること、などともあ
いまって、車椅子の走行と清掃が円滑かつ十分に出来る
と共に、子供が誤って作動させるようなこともなく、安
全である。
【0030】そしてまた、手動式の場合は、車椅子に乗
ったまま、車椅子の大輪を回転させ、基台の回転ローラ
ーを回動させることにより、車椅子によるスポーツのト
レーニングマシンとしても活用出来るなど、種々の優れ
た効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態を示す全体斜視図
【図2】図1の内部構造を示す全体斜視図
【図3】図1、図2の断面図
【図4】本発明の実施態様を示す拡大断面図
【図5】本発明の他の実施形態を示す内部構造の全体斜
視図
【図6】図5の断面図
【図7】本発明の他の実施形態を示す全体斜視図
【図8】図7の内部構造を示す全体斜視図
【図9】図7、図8の断面図
【図10】本発明の他の実施形態を示す全体斜視図
【図11】図10の内部構造を示す全体斜視図
【図12】図10、図11の断面図
【符合の説明】
1 基台 1a 上方のプレート 1b 下方のプレート 2 車輪清掃部 3a、3b 開口部 4a 清掃用ロール 4b、4c 車輪回転用ロール 5 拭き取り具 5a シリンダー 5b モップ 5c 面ファスナー 5d ベルト式拭き取り具 6 洗浄液の貯溜槽 7 電動機 12a、12b
障害物検知センサー 8傾斜板 13 玄関のカマ
チ 9 車椅子 14 エンドレス
ベルト 9a 大輪 14a プーリー 9b 小輪 14b ベルト式
清掃具 10a、10b チエーン 14c ブラシロ
ール 11 操作盤

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車椅子が乗降する基台に、車輪清掃用ロー
    ルと車輪回転用ロールとの組み合わせからなる車輪清掃
    部を設け、この車輪清掃部に車椅子の大輪、小輪を載置
    し、前記各ロールを回転させながら車椅子の大輪と小輪
    を同時に清掃可能としたことを特徴とする車椅子の車輪
    清掃装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の車輪清掃部は、車輪清掃
    用ロールを挟んで両側に一対の車輪回転用ロールを設け
    て構成したことを特徴とする車椅子の車輪清掃装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の車輪清掃
    部は、車輪清掃用ロールを挟んで両側に一対の車輪回転
    用ロールを設けて構成し、それぞれが連動して回転する
    よう、回転体で相互に連結されていることを特徴とする
    車椅子の車輪清掃装置。
  4. 【請求項4】請求項1ないし請求項3に記載の車輪清掃
    部は、車椅子の大輪を載置する部位にベルト式の拭き取
    り具を進退自在に設けたことを特徴とする車椅子の車輪
    清掃装置。
  5. 【請求項5】請求項1ないし請求項4に記載の車輪清掃
    部は、小輪を載置する部位をベルト式の清掃具で構成し
    たことを特徴とする車椅子の車輪清掃装置。
  6. 【請求項6】請求項1ないし請求項5に記載の車輪清掃
    部は、車椅子の大輪を載置する部位にベルト式の拭き取
    り具を進退自在に設けると共に小輪を載置する部位をベ
    ルト式の清掃具で構成したことを特徴とする車椅子の車
    輪清掃装置。
  7. 【請求項7】請求項1ないし請求項3に記載の車輪清掃
    用ロールは、ブラシロールであることをを特徴とする車
    椅子の車輪清掃装置。
  8. 【請求項8】請求項1ないし請求項6に記載の車輪清掃
    部は、車輪回転用ロールまたはベルトと電動機とが回動
    可能に連結され、それぞれのロールまたはベルトが同期
    して回転するよう構成してあることを特徴とする車椅子
    の車輪清掃装置。
  9. 【請求項9】請求項1ないし請求項6、及び請求項8に
    記載の車輪清掃部は、洗浄液の貯溜槽と拭き取り具とを
    具備していることを特徴とする車椅子の車輪清掃装置。
  10. 【請求項10】請求項1に記載の車椅子が乗降する基台
    は、上下複数のプレートで構成され、上方のプレートに
    は車輪清掃部を露出させた開口部を設け、下方のプレー
    トには清掃用ロール、車輪回転用ロールを設け、前記上
    方プレートの車椅子走行方向端部に、車椅子が乗降する
    ための傾斜板を取り付けてなることを特徴とする車椅子
    の車輪清掃装置。
  11. 【請求項11】請求項10に記載の車椅子が乗降する基
    台の下方のプレートには電動機を設けてあることを特徴
    とする車椅子の車輪清掃装置。
  12. 【請求項12】請求項10に記載の車椅子が乗降する基
    台の下方のプレートには、ベルト式の清掃具を設けてあ
    ることを特徴とする車椅子の車輪清掃装置。
  13. 【請求項13】請求項10に記載の車椅子が乗降する基
    台は、障害物検知センサーを具備していることを特徴と
    する車椅子の車輪清掃装置。
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