JP2001106036A - 車椅子掃除機 - Google Patents

車椅子掃除機

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JP2001106036A
JP2001106036A JP29028199A JP29028199A JP2001106036A JP 2001106036 A JP2001106036 A JP 2001106036A JP 29028199 A JP29028199 A JP 29028199A JP 29028199 A JP29028199 A JP 29028199A JP 2001106036 A JP2001106036 A JP 2001106036A
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JP
Japan
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wheelchair
brush
belt conveyor
wheel
cover
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JP29028199A
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Yukinobu Yamamoto
幸信 山本
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KE Corp Co Ltd
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KE CORP KK
KE Corp Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車輪の清掃用のブラシ等が邪魔にならず、利
用者が車椅子を容易に乗り降りさせることができる車椅
子掃除機を提供する。 【解決手段】 車椅子の幅よりも広く、薄い枠状のフレ
ーム10の内側に、車椅子の走行方向に沿ってベルト2
1が移動するベルトコンベヤ20を設ける。ベルトコン
ベヤ20の前後に、前カバー60及び後カバー70を、
その端部がベルトコンベヤ20の表面に接触して、前側
のセット(前ローラ40、前ブラシ41、前紫外線灯4
2)と後側のセット(後ローラ50、後ブラシ51、後
紫外線灯52)とをそれぞれ被覆する閉鎖位置から、そ
の端部がベルトコンベヤ20の表面から持ち上がって、
前側のセットと後側のセットが露出する開放位置までの
間を、回動可能に設ける。フレーム10の前後に、緩や
かな傾斜を有する前スロープ30及び後スロープ31を
設置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車椅子の車輪に付
いた砂塵等を除去するための車椅子掃除機に係り、特
に、使用者が車椅子に乗ったままの状態で清掃できる車
椅子掃除機に関する。
【0002】
【従来の技術】車椅子の車輪は、屋外を走行すると、砂
や土などによって汚れが付着する。このため、室内へ入
る際には、その汚れを除去する必要がある。この清掃作
業は、雑巾等によって行う場合には、他人の手を借りる
か、車椅子に乗っている利用者がいったん下車するなど
の手間がかかる。
【0003】これに対処するため、車椅子に乗ったまま
の状態で、車輪の掃除ができる車椅子掃除機が提案され
ている。かかる車椅子掃除機によれば、利用者が乗車し
た状態で、椅子の部分を支えている大径の主輪も、利用
者の足の部分を支えている小径の補助輪も、同時に掃除
できるので便利である。
【0004】かかる車椅子掃除機は、一般的には、車椅
子の通路上に、車輪と交差するように複数本のローラー
を配置し、これらのローラによって車輪を回転させ、洗
浄液に漬けながら、回転ブラシによって車輪を洗浄する
ものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような車椅子掃除機には、以下のような問題点があっ
た。すなわち、車椅子の通路上にローラやブラシが露出
しているので、車輪の清掃の前後に、ローラやブラシを
乗り越える必要があり、利用者にとって大きな負担とな
っていた。
【0006】特に、大径の主輪と小径の補助輪を同時に
清掃するには、両方の車輪をそれぞれローラやブラシの
間にセットする必要がある。しかし、清掃の前後におい
て、ローラやブラシを両方の車輪で乗り越えるには、か
なりの力が必要となる。
【0007】また、車椅子の通路は、歩行者や他の作業
者の通路としても利用されるため、その表面にローラや
ブラシが露出していると、歩行者などの通行の障害とな
る問題もあった。
【0008】さらに、洗浄水を使用するため、給排水設
備が必要となり、設置に手間がかかるともに、設備費、
工事費等が高くなる。また、洗浄水のふき取りや乾燥が
必要となり、清掃作業に手間がかかる。これに対処する
ため、洗浄水を使用しない場合には、複数のローラのそ
れぞれに汚れが付着し易く、汚れの回収処理が困難とな
る。
【0009】本発明は、上記のような従来技術の問題点
を解決するために提案されたものであり、その目的は、
車輪の清掃用のブラシ等が邪魔にならず、利用者が車椅
子を容易に乗り降りさせることができるとともに、歩行
者の通行の邪魔にならない車椅子掃除機を提供すること
にある。
【0010】また、本発明の他の目的は、設置のための
費用や手間がかからず、清掃作業を容易に行うことがで
きる車椅子掃除機を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、車椅子の車輪を回転させる回転手段
と、前記回転手段によって回転する車輪に接して清掃す
るブラシとを有する車椅子掃除機において、以下のよう
な技術的特徴を有する。
【0012】すなわち、請求項1記載の発明は、前記回
転手段は、ベルトコンベヤであり、前記ブラシは、前記
ベルトコンベヤ上の車輪に接する清掃位置と、前記車輪
から離れる収納位置との間を移動可能に設けられ、収納
位置にある前記ブラシを覆う閉鎖位置と、清掃位置にあ
る前記ブラシが露出する開放位置との間を移動可能なカ
バーが設けられ、閉鎖位置にある前記カバーにおけるベ
ルトコンベヤ側の端部は、その高さが前記ベルトコンベ
ヤと同等に設定されていることを特徴とする。以上のよ
うな請求項1記載の発明では、カバーを閉鎖位置とすれ
ば、ブラシがカバー内に収納されるとともに、カバーの
端部がベルトコンベヤと同等の高さとなるので、車椅子
を移動させる際の障害がなくなり、ベルトコンベヤ上に
容易に乗せることができる。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載の車
椅子掃除機において、前記ブラシは、車椅子の主輪に対
応する後ブラシと、補助輪に対応する前ブラシとを有
し、前記後ブラシは、前記ベルトコンベヤに接する位置
に設けられていることを特徴とする。以上のような請求
項2記載の発明では、後ブラシによって、主輪とベルト
コンベヤを同時に清掃することができるので、走行面が
汚れにくい。また、前ブラシによって補助輪から落とさ
れた砂塵は、ベルトコンベヤによって後方に移動し、後
ブラシによって清掃されるので、砂塵の回収が容易とな
る。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求
項2記載の車椅子掃除機において、前記車輪の水平移動
を規制する規制ローラが、前記車輪に当接する規制位置
と、前記車輪から離れて前記カバーに覆われる収納位置
との間を移動可能に設けられていることを特徴とする。
以上のような請求項3記載の発明では、車輪の清掃時に
は、規制ローラを車輪に当接させることによって、車輪
の回転を確保しつつ、ベルトコンベヤによる車椅子の水
平移動とブラシの変形を防止できる。ベルトコンベヤ上
への車椅子の乗り降りの際には、規制ローラはカバーに
覆われるので、車椅子の走行の邪魔にならない。
【0015】請求項4記載の発明は、請求項1〜3のい
ずれか1項に記載の車椅子掃除機において、前記車輪に
紫外線を照射する照射位置と、収納位置にある前記カバ
ーに覆われる非照射位置との間を移動可能な紫外線灯が
設けられていることを特徴とする。以上のような請求項
4記載の発明では、車輪の清掃時には、紫外線を照射し
て殺菌することができる。ベルトコンベヤ上への車椅子
の乗り降りの際には、紫外線灯はカバーに覆われるの
で、車椅子の走行の邪魔にならない。
【0016】請求項5記載の発明は、請求項4記載の車
椅子掃除機において、前記ブラシ、前記カバー、前記ロ
ーラ及び前記紫外線灯の移動を連動させるリンク機構が
設けられ、前記リンク機構を操作する操作手段と、前記
操作手段の操作を検知して、前記ベルトコンベヤの駆動
源及び前記紫外線灯への通電を開閉するスイッチが設け
られていることを特徴とする。以上のような請求項5記
載の発明では、操作手段によって全ての操作を行うこと
ができるので、ベルトコンベヤへの昇降、車輪の清掃
を、車椅子の利用者が単独で容易に行うことができる。
【0017】請求項6記載の発明は、請求項1〜5のい
ずれか1項に記載の車椅子掃除機において、前記ブラシ
及び前記ベルトコンベヤの近傍には、前記車輪及び前記
ベルトコンベヤからの砂塵の吸引口を備えた吸引具が設
けられ、前記吸引具は、電気掃除機の吸気側に接続可能
な接続具に連通されていることを特徴とする。以上のよ
うな請求項6記載の発明では、ブラシから落下した砂塵
を、吸引具を介して電気掃除機によって回収することが
できるので、特に複雑な機構を設けることなく、簡易な
手段で砂塵を容易に回収できる。
【0018】
【発明の実施の形態】(1)実施の形態の構成 本発明の具体的な実施の形態を、図1〜4を参照して以
下に説明する。なお、図1は、本実施の形態による車椅
子掃除機の清掃時を示す外観斜視図、図2は、図1の車
椅子掃除機の車椅子昇降時を示す透視側面図、図3は、
図1の車椅子掃除機の清掃時を示す透視側面図、図4
は、図1の実施の形態の平面図である。
【0019】また、図2及び図3においては、説明の便
宜のため、フレームの図示を省略し、部材が重なり合っ
ている部分も一部実線で示している。図4においては、
説明の便宜のため、ベルトコンベヤの図示を省略してい
る。
【0020】1−1.全体構成 まず、図1に示すように、本実施の形態の車椅子掃除機
は、車椅子の幅よりも広く、薄い枠状のフレーム10を
備えている。このフレーム10の内側には、車椅子の走
行方向に沿ってベルト21が移動するベルトコンベヤ2
0が設けられている。フレーム10内におけるベルトコ
ンベヤ20の前後には、それぞれ前カバー60及び後カ
バー70が、開閉自在に設けられている。
【0021】さらに、フレーム10の前後には、設置面
から前カバー60及び後カバー70の高さまでの緩やか
な傾斜を有する前スロープ30及び後スロープ31が設
置されている。
【0022】1−2.ベルトコンベヤ ベルトコンベヤ20のベルト21は、図2及び図3に示
すように、フレーム10内の前側と後側に設けられた前
コンベヤローラ22及び後コンベヤローラ23の間に、
無端状に巻かれている。このベルト21における上下の
水平面の間には、フレーム10内に固定された水平なテ
ーブル24が挿入されている。
【0023】そして、後コンベヤローラ23は、図4に
示すように、フレーム10の脇に配設されたモータ25
を駆動源として、回動可能に設けられている。従って、
後コンベヤローラ23の回動によって、ベルト21が移
動する構成となっている。また、ベルト21の幅は、ほ
ぼフレーム10の内幅と同様に設けられており、車椅子
の両輪が、ベルト21の幅内に収まるような寸法に設定
されている。
【0024】1−3.前後のローラ、ブラシ及び紫外線
灯 ベルトコンベヤ20の前後端とフレーム10の前後端と
の間には、図2及び図3に示すように、それぞれ車椅子
Cの補助輪W1を清掃するための前ローラ40、前ブラ
シ41及び前紫外線灯42のセットと、主輪W2を清掃
するための後ローラ50、後ブラシ51及び後紫外線灯
52のセットが配置されている。
【0025】前ローラ40の両端は、それぞれフレーム
10内の左右に設けられた前リフトプレート43の一端
部に支持されている。左右の前リフトプレート43の他
端部には、左右方向に長く、互いに平行な2本のカムロ
ーラ44,45の両端が取り付けられている。そして、
フレーム10の内側面には、カムプレート11が固定さ
れている。このカムプレート11には、上下並んだ二列
のカム孔11a,11bが形成されている。カム孔11
a,11bには、それぞれカムローラ44,45がスラ
イド移動可能に挿通され、カムローラ44,45が後方
へ移動するに従って、前リフトプレート43が立ち上が
るように、カム孔11a,11bの傾斜角度及び間隔が
設定されている。
【0026】また、前ブラシ41は、前ローラ40にお
ける左右の補助輪W1に対応する位置に設けられてい
る。この前ブラシ41は、前ローラ40の上下に配設さ
れた二列構成であり、その先端が後方に突出している。
さらに、前リフトプレート43における前ブラシ41の
下方には、それぞれ前紫外線灯42が取り付けられてい
る。
【0027】一方、後ブラシ51は、円筒状の軸ローラ
の側面周囲に、ベルト21に接する放射状のブラシを配
設したものである。この後ブラシ51の両端は、後コン
ベヤローラ23の両端にそれぞれ設けられたターンプレ
ート53の一端に、回動可能に支持されている。ターン
プレート53は、後コンベヤローラ23を軸として、回
動可能に設けられている。
【0028】そして、後コンベヤローラ23と後ブラシ
51の端部には、互いにかみ合うギア23a,51aが
設けられ、後コンベヤローラ23の回動が後ブラシ51
に伝達される構成となっている。さらに、左右のターン
プレート53の他端には、左右方向に長い1本のリンク
ローラ54の端部が、それぞれ取り付けられている。
【0029】フレーム10内の左右であって、ターンプ
レート53の後方には、それぞれ後リフトプレート55
が設けられている。この左右の後リフトプレート55の
一端には、後ローラ50の両端が回動可能に支持されて
いる。また、左右の後リフトプレート55の他端と、左
右のターンプレート53におけるリンクローラ54の端
部との間は、前後方向の連結プレート56を介して、回
動可能に連結されている。
【0030】このため、ターンプレート53の回動に従
って、後ブラシ51が上昇するとともに、後ローラ50
が上昇するように、後リフトプレート55が回動する構
成となっている。また、後リフトプレート55には、そ
の長手方向にスライド孔55aが形成されている。
【0031】1−4.前後のカバー 前ローラ40、前ブラシ41及び前紫外線灯42のセッ
トを覆う前カバー60は、その前端側に設けられた支軸
を中心として、ベルトコンベヤ20側が上下に開閉する
ように設けられている。
【0032】一方、後ローラ50、後ブラシ51及び後
紫外線灯52のセットを覆う後カバー70は、その左右
の後端側に設けられた二本の小リンク71,72を介し
て、フレーム10内に回動可能に支持されている。ま
た、後カバー70の両サイドには、垂直方向に屈曲され
た側面部(図示せず)が設けられ、この側面部には、後
リフトプレート55のスライド孔55aに、スライド移
動可能に挿通されたピン73が設けられている。さら
に、後カバー70には、車椅子Cの左右の主輪W2に対
応する位置に、後紫外線灯52が取り付けられている。
【0033】従って、前カバー60及び後カバー70
は、その端部がベルトコンベヤ20の表面に接触して、
前側のセット(前ローラ40、前ブラシ41、前紫外線
灯42)と後側のセット(後ローラ50、後ブラシ5
1、後紫外線灯52)とをそれぞれ被覆する閉鎖位置か
ら、その端部がベルトコンベヤ20の表面から持ち上が
って、前側のセットと後側のセットが露出する開放位置
までの間を、回動可能に設けられている。
【0034】1−5.操作レバーとリンク機構 上述のような前カバー60及び後カバー70の開閉動作
は、フレーム10の一方の側部に設けられた操作レバー
80を前後に倒すことにより行われる。この操作レバー
80は、図4に示すように、フレーム10内部における
ベルトコンベヤ20下部に設けられたリンク機構90に
接続されている。
【0035】このリンク機構90を以下に説明する。な
お、図4におけるリンク用の部材は、その一部を一点鎖
線によって示し、図示を簡略化している。すなわち、フ
レーム10の長手方向の中間には、左右に亘る長さのボ
トムプレート12が固定されている。このボトムプレー
ト12には、クランク形状の二つのクランクプレート9
1,92が左右に並んで、軸91a,92aを中心に回
動可能に取りつけられている。二つのクランクプレート
91,92の一端は、互いに同期して同方向に回動可能
となるように、横リンクプレート93によって連結され
ている。そして、一方のクランクプレート91の端部
は、長手方向に延長され、リンクレバー94を介して、
操作レバー80に接続されている。
【0036】二つのクランクプレート91,92の他端
は、それぞれリンクロッド95a,95b及び引きバネ
96a,96bを介して、カムローラ45に連結されて
いる。なお、図3に示すように、リンクロッド95a,
95bとカムローラ45との連結部Jは、前後にフック
を有し、このフックの間隔が、引きバネ96a,96b
の伸縮を許容する遊びとなっている。
【0037】さらに、二つのクランクプレート91,9
2の他端と軸91a,92aとの間は、縦リンクプレー
ト97,98を介して、リンクローラ54に連結されて
いる。また、フレーム10における操作レバー80の近
傍には、操作レバー80の傾斜を検知して、モータ2
5、前紫外線灯42及び後紫外線灯52のオンオフを制
御するリミットスイッチ81が設けられている。
【0038】1−6.集塵機構部 後ブラシ51の下部近傍における砂塵の落下箇所には、
図3に示すように、吸引具100が設けられている。こ
の吸引具100は、図4に示すように、後ブラシ51と
平行な管状体であり、その側面には、砂塵を吸入するた
めの吸入口101が多数形成されている。吸引具100
の中間は、配管102の一端に接続されている。配管1
02の他端はフレーム10の後端に取り付けられてい
る。
【0039】そして、配管102の他端には、接続パイ
プ103の一端が接続されている。接続パイプ103の
他端は、家庭用電気掃除機BのホースHの先端が、接続
可能に設けられている。さらに、フレーム10の側面に
は、リミットスイッチ81によってオンオフが制御され
るコンセント104が設けられている。
【0040】なお、いつでも使用できるように、あらか
じめ、家庭用電気掃除機BのホースHの先端を接続パイ
プ103に接続し、プラグPをコンセント104に差し
込んでおく。そして、家庭用電気掃除機Bのスイッチを
オンにしておく。
【0041】(2)実施の形態の作用 以上のような構成を有する本実施の形態の作用は、以下
の通りである。 2−1.車椅子の乗り込み まず、初期状態においては、図2に示すように、前カバ
ー60及び後カバー70は閉鎖位置にあるので、前カバ
ー60から、ベルトコンベヤ20、後カバー70までが
平坦な状態となっている。車椅子Cの利用者は、後方に
配置された後スロープ31を利用して、後カバー70か
らベルトコンベヤ20上へ乗り込み、そのほぼ中央で停
止する。この時は、車椅子Cの通路上には、後側のセッ
ト(後ローラ50、後ブラシ51、後紫外線灯52)が
露出していないので、簡単に移動させることができる。
【0042】2−2.清掃の開始 次に、車椅子Cの利用者が、フレーム10の側部の操作
レバー80を後方に引くと、図3に示すように、前カバ
ー60及び後カバー70が開き、その下から、前ローラ
40及び前ブラシ41、後ローラ50及び後ブラシ51
がせり出して来る。この動作の詳細を、以下に説明す
る。まず、操作レバー80が引かれると、横リンクプレ
ート93によって連結された2つのクランクプレート9
1,92が、図4における反時計方向に回動する。この
ため、引きバネ96a,96b及びリンクロッド95
a,95bを介して、カムローラ45が後方に付勢され
る。同時に、縦リンクプレート97,98を介して、リ
ンクローラ54が後方に付勢される。
【0043】すると、図3に示すように、2つのカムロ
ーラ44,45が、カム孔11a,11bに沿って後方
にスライド移動するので、前リフトプレート43が後方
に移動しながら立ち上がる。このため、前リフトプレー
ト43によって押し上げられて、前カバー60が開くと
ともに、前ローラ40及び前ブラシ41が、前カバー6
0から露出して、補助輪W1に接する位置までせり上が
る。
【0044】一方、後方のリンクローラ54が後方に付
勢されると、図2及び図3に示すように、ターンプレー
ト53が反時計方向に回動して、後ブラシ51が上昇
し、車椅子Cの主輪W2に接する。同時に、連結プレー
ト56を介して、後リフトプレート55の端部が後方に
付勢されるので、後リフトプレート55が立ち上がる。
【0045】この時、ピン73がスライド孔55aに沿
って後方にスライド移動するので、後カバー70が後方
に移動しながら押し上げられて開く。従って、後ローラ
50が、後カバー70から露出して、車椅子Cの主輪W
2に接する位置までせり上がる。
【0046】さらに、操作レバー80を引くと、その傾
きがリミットスイッチ81によって検知され、前紫外線
灯42及び後紫外線灯52が点灯して補助輪W1及び主
輪W2に対して紫外線が照射されるとともに、家庭用電
気掃除機Bが作動する。同時に、モータ25が作動し
て、ベルトコンベヤ20のベルト21が、車椅子Cを乗
せたままの状態で後方への移動を開始するとともに、後
ブラシ51が回転する。
【0047】すると、車椅子Cの主輪W2が後ローラ5
0に当たって後方への移動が規制されるが、主輪W2は
ベルトコンベヤ20によって空転する。この時、主輪W
2の回転に比較して高速に回転する後ブラシ51によっ
て、主輪W2に付いた砂塵とベルト21上の砂塵が掻き
落とされる。落下した砂塵は、吸引具100の吸入口1
01から吸い込まれて、配管102、接続パイプ103
及びホースHを介して、家庭用電気掃除機Bにおいて回
収される。
【0048】一方、補助輪W1もベルトコンベヤ20に
よって空転し、その砂塵が前ブラシ41によって掻き落
とされる。落ちた砂塵は、ベルト21によって後方に運
ばれ、後ブラシ51によって清掃される。この砂塵も、
上記と同様に家庭用電気掃除機Bにおいて回収される。
なお、前ローラ40及び後ローラ50は、前ブラシ41
及び後ブラシ51内への補助輪W1及び主輪W2のめり
込みを防止するストッパーとしての機能も有している。
【0049】2−3.清掃の終了 補助輪W1及び主輪W2の清掃が終了した後は、操作レ
バー80を前方に倒す。すると、その傾きがリミットス
イッチ81によって検知され、前紫外線灯42及び後紫
外線灯52が消灯するとともに、モータ25が停止して
ベルトコンベヤ20の移動が止まる。同時に、家庭用電
気掃除機Bも停止する。
【0050】さらに、操作レバー80を前方に倒すと、
前ローラ40及び前ブラシ41、後ローラ50及び後ブ
ラシ51がフレーム10の内部に引き込まれるととも
に、これらの上方を前カバー60及び後カバー70が覆
うことにより、前カバー60から、ベルトコンベヤ2
0、後カバー70までを平坦にする。
【0051】この動作の詳細を以下に説明する。まず、
操作レバー80が前方に倒されると、横リンクプレート
93によって連結された2つのクランクプレート91,
92が、図4における時計方向に回動する。このため、
引きバネ96a,96b及びリンクロッド95a,95
bを介して、カムローラ45が前方に付勢される。同時
に、縦リンクプレート97,98を介して、リンクロー
ラ54が前方に付勢される。
【0052】すると、図2に示すように、2つのカムロ
ーラ44,45が、カム孔11a,11bに沿って前方
にスライド移動するので、前リフトプレート43が前方
に移動しながら倒れる。このため、前カバー60が自重
によって下方へ回動して閉じるとともに、前ローラ4
0、前ブラシ41及び前紫外線灯42が前カバー60に
覆われて収納される。
【0053】一方、後方のリンクローラ54が前方に付
勢されると、図3及び図2に示すように、ターンプレー
ト53が時計方向に回動して、後ブラシ51が下降し、
車椅子Cの主輪W2から離れる。同時に、連結プレート
56を介して、後リフトプレート55の端部が前方に付
勢されるので、後リフトプレート55が倒れる。この
時、ピン73がスライド孔55aに沿って前方にスライ
ド移動するので、後カバー70が前方に移動しながら倒
れて閉じるとともに、後ローラ50、後ブラシ51及び
後紫外線灯52が、後カバー70に覆われて収納され
る。
【0054】車椅子Cの利用者は、ベルトコンベヤ20
から前カバー60上へ移動し、前方に配置された前スロ
ープ30を利用して、設置面に降りることによって、清
掃作業を終了する。
【0055】(3)実施の形態の効果 以上のような本実施の形態によれば、通路全体を平坦と
することができるので、車椅子Cの利用者は容易に乗り
降りができるとともに、歩行者などの通行の邪魔になる
ことがない。特に、通常の家庭では、車椅子Cのために
専用の進入路をとることができないが、かかる狭いスペ
ースに置いた場合であっても、車椅子Cを利用する人
も、通常の歩行者も安全かつスムーズに装置の上を通過
することができる。
【0056】また、平坦なベルトコンベヤ20によって
補助輪W1と主輪W2を回転させるので、露出したロー
ラを複数並べる場合に比べて凹凸が少なく、利用者の恐
怖感はない。特に、通常の歩行者は平坦なベルト21の
上を歩けばよいので、露出したローラ上を歩いて足を滑
らせる危険性もなく安全である。
【0057】また、ベルトコンベヤ20によって補助輪
W1と主輪W2を同時に回転させることができるので、
駆動系の構成を簡単にすることができる。
【0058】また、後ブラシ51によって、主輪W2と
ベルト21を同時に掃除することができるとともに、前
ブラシ41によって補助輪W1からベルト21上に落ち
た砂塵も掃除できるので、走行面が汚れにくい。特に、
後ブラシ51の下部の一箇所に砂塵がまとまって落ちる
ので、当該箇所から吸引具100を介して、家庭用電気
掃除機Bによって砂塵を除去することができ、砂塵の回
収作業が容易となる。さらに、家庭用電気掃除機Bを用
いるので、個人のユーザにとっても利用し易く、特別な
吸引回収機構が不要となるので、コストを抑えることが
できる。
【0059】また、前ローラ40及び後ローラ50がス
トッパーとなるので、清掃中に車椅子Cが移動する危険
が防止されるとともに、補助輪W1及び主輪W2が前ブ
ラシ41及び後ブラシ51に必要以上にめり込んで変形
することが防止される。
【0060】また、清掃に洗浄水を使わないため、給排
水設備が不要となり、設備費を節約することができる。
特に、薄い箱型のため、床や地面に直接置くことも可能
であり、据付工事が不要となる。さらに、洗浄水のふき
取りや乾燥、水の交換の手間もかからない。
【0061】また、清掃中には、補助輪W1及び主輪W
2に対して、前紫外線灯42及び後紫外線灯52によっ
て紫外線を照射して殺菌を行うことができるので、衛生
的である。
【0062】(4)他の実施の形態 なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるもの
ではなく、具体的な各部材の大きさ、形状、数量、配
置、あるいは各々の取り付け位置及び方法等は、適宜変
更可能である。
【0063】例えば、リンク機構の構成は、上記の実施
の形態には限定されず、利用者の操作によって、カバー
が開いた時にローラやブラシが露出し、カバーが閉じた
時にローラやブラシが収納されるものであれば、どのよ
うな構成であってもよい。
【0064】また、リンク機構、モータのオンオフ、紫
外線灯のオンオフ、家庭用電気掃除機のオンオフの操作
は、操作レバーによるものには限定されない。例えば、
リンク機構をモータ等によって駆動する構成とし、押し
ボタンスイッチやタッチセンサ等によって操作入力を検
知した場合に、これに基づいてリンク機構のモータ、ベ
ルトコンベヤのモータ、紫外線灯、家庭用電気掃除機が
通電される構成としてもよい。
【0065】また、前ローラ及び後ローラは、回転する
構成としても、回転しない構成としてもよいが、主輪お
よび補助輪の回転を確保するために、ローラ形状とする
必要がある。さらに、前後のスロープのいずれか一方を
省略して、スロープのある側からのみ乗り降りする構成
とすれば、設置スペースを節約することができる。
【0066】また、集塵機構部についても、上記のよう
な実施の形態に限定されるものではなく、掃除機によっ
て砂塵を回収できる構成であればよい。接続される掃除
機もどのような種類のものであってもよい。さらに、集
塵機構部を省略して、構成をより一層簡略化することも
できる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
車輪の清掃用のブラシ等が邪魔にならず、利用者が車椅
子を容易に乗り降りさせることができるともに、歩行者
の通行の邪魔にならない車椅子掃除機を提供することが
できる。
【0068】また、本発明によれば、設置のための費用
や手間がかからず、清掃作業を容易に行うことが可能な
車椅子掃除機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車椅子掃除機の一つの実施の形態にお
ける清掃時を示す外観斜視図である。
【図2】図1の実施の形態における車椅子昇降時を示す
透視側面図である。
【図3】図1の実施の形態における清掃時を示す透視側
面図である。
【図4】図1の実施の形態における平面図である。
【符号の説明】
10…フレーム 11…カムプレート 11a,11b…カム孔 12…ボトムプレート 20…ベルトコンベヤ 21…ベルト 22…前コンベヤローラ 23…後コンベヤローラ 23a,51a…ギア 24…テーブル 25…モータ 30…前スロープ 31…後スロープ 40…前ローラ 41…前ブラシ 42…前紫外線灯 43…前リフトプレート 44,45…カムローラ 50…後ローラ 51…後ブラシ 52…後紫外線灯 53…ターンプレート 54…リンクローラ 55…後リフトプレート 55a…スライド孔 56…連結プレート 60…前カバー 70…後カバー 71,72…小リンク 73…ピン 80…操作レバー 81…リミットスイッチ 90…リンク機構 91,92…クランクプレート 91a,92a…軸 93…横リンクプレート 94…リンクレバー 95a,95b…リンクロッド 96a,96b…引きバネ 97,98…縦リンクプレート 100…吸引具 101…吸入口 102…配管 103…接続パイプ 104…コンセント B…家庭用電気掃除機 C…車椅子 H…ホース J…連結部 P…プラグ W1…補助輪 W2…主輪

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車椅子の車輪を回転させる回転手段と、
    前記回転手段によって回転する車輪に接して清掃するブ
    ラシとを有する車椅子掃除機において、 前記回転手段は、ベルトコンベヤであり、 前記ブラシは、前記ベルトコンベヤ上の車輪に接する清
    掃位置と、前記車輪から離れる収納位置との間を移動可
    能に設けられ、 収納位置にある前記ブラシを覆う閉鎖位置と、清掃位置
    にある前記ブラシが露出する開放位置との間を移動可能
    なカバーが設けられ、 閉鎖位置にある前記カバーにおけるベルトコンベヤ側の
    端部は、その高さが前記ベルトコンベヤと同等に設定さ
    れていることを特徴とする車椅子掃除機。
  2. 【請求項2】 前記ブラシは、車椅子の主輪に対応する
    後ブラシと、補助輪に対応する前ブラシとを有し、 前記後ブラシは、前記ベルトコンベヤに接する位置に設
    けられていることを特徴とする請求項1記載の車椅子掃
    除機。
  3. 【請求項3】 前記車輪の水平移動を規制する規制ロー
    ラが、前記車輪に当接する規制位置と、前記車輪から離
    れて前記カバーに覆われる収納位置との間を移動可能に
    設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2
    記載の車椅子掃除機。
  4. 【請求項4】 前記車輪に紫外線を照射する照射位置
    と、収納位置にある前記カバーに覆われる非照射位置と
    の間を移動可能な紫外線灯が設けられていることを特徴
    とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車椅子掃除
    機。
  5. 【請求項5】 前記ブラシ、前記カバー、前記ローラ及
    び前記紫外線灯の移動を連動させるリンク機構が設けら
    れ、 前記リンク機構を操作する操作手段と、 前記操作手段の操作を検知して、前記ベルトコンベヤの
    駆動源及び前記紫外線灯への通電を開閉するスイッチが
    設けられていることを特徴とする請求項4記載の車椅子
    掃除機。
  6. 【請求項6】 前記ブラシ及び前記ベルトコンベヤの近
    傍には、前記車輪及び前記ベルトコンベヤからの砂塵の
    吸引口を備えた吸引具が設けられ、 前記吸引具は、電気掃除機の吸気側に接続可能な接続具
    に連通されていることを特徴とする請求項1〜5のいず
    れか1項に記載の車椅子掃除機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105327869A (zh) * 2015-12-02 2016-02-17 电子科技大学 轮椅车轮自动清洁装置
CN108816872A (zh) * 2018-04-30 2018-11-16 中山广毅自动化设备有限公司 一种轮椅轮子自动清洗装置
KR20220074049A (ko) * 2020-11-27 2022-06-03 김강 휴대용 휠체어 바퀴 세척 장치
US11964637B2 (en) 2020-03-18 2024-04-23 Eric Paad Tire cleaning mechanism for wheelchair and methods of use

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