JPH0830867B2 - 得られる色素画像の保存性が良好で液中の硫化が防止される写真用処理液 - Google Patents

得られる色素画像の保存性が良好で液中の硫化が防止される写真用処理液

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JPH0830867B2
JPH0830867B2 JP61231524A JP23152486A JPH0830867B2 JP H0830867 B2 JPH0830867 B2 JP H0830867B2 JP 61231524 A JP61231524 A JP 61231524A JP 23152486 A JP23152486 A JP 23152486A JP H0830867 B2 JPH0830867 B2 JP H0830867B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は写真用処理液に関し、詳しくは得られる色素
画像の保存性が良好で、液中の硫化が防止される定着能
を有する処理以後の処理液に適用して好ましい写真用処
理液に関する。
[発明の背景] 一般に写真用感光材料は、画像露光の後、現像、漂
白、定着、安定、漂白定着、水洗等の処理工程で処理さ
れる。このような処理工程において、近年の省資源、低
公害化等の観点から、種々の技術が開発されている。
例えば、水洗処理工程を省略、もしくは水洗水量を極
端に低減する方法として特開昭57-8543号公報に記載さ
れているような多段向流安定化処理技術や、特開昭58-1
34636号公報に記載されているようなビスマス錯塩を含
有する水洗代替処理液による処理技術が提案されてい
る。
また、各処理液の必要成分の補充を小容量に抑えて廃
液の量を減少させる濃厚低補充法等も知られている。
これらの技術を基本にして、近年配管設備が不要でど
こにでも設置できる小型の自動現像機が普及してきてい
る。
このような状況にあっては、各処理工程に用いられる
各種処理液の更新率が低いための問題が出てきている。
定着能を有する処理液には、一般に定着剤としてチオ
硫酸塩が用いられ、この定着能を有する処理液以後の各
処理液には感光材料等に付着して、このチオ硫酸塩が運
ばれて存在することになる。このチオ硫酸塩と銀の水溶
性錯体は空気酸化により容易に銀と反応して硫化銀の沈
殿を生成し、処理液を黒化し、感光材料の汚染原因とな
るため、通常チオ硫酸塩が存在する処理液系、例えば水
洗代替安定液、定着液、漂白定着液等には硫化を防止す
る目的で亜硫酸塩が添加されている。
しかしながら、前記した更新率が低い処理液では、上
記亜硫酸塩の保恒効果は不充分であり、特に小型の自動
現像機を用いる場合、処理量にバラツキがあって、極端
に処理量が少ない場合では保恒効果が発揮されない。
また、更新率が低い処理液には一般にカビの発生を防
止する防バイ剤が用いられるが、一部の防バイ剤は亜硫
酸塩と反応して失活したり、また亜硫酸塩が入ることで
逆にカビの増殖を助長する場合もありカビに対して亜硫
酸塩は有益なものではなかった。
さらに亜硫酸塩を添加することによって得られる写真
画像の保存性が劣化する事実も知られている。
このように、近年の写真処理技術の改良変化に伴ない
従来、チオ硫酸塩が存在する処理液に硫化防止の為の保
恒剤として用いられてきた亜硫酸塩では種々の問題点が
顕著になってきた。
本発明者等は、上記の問題点を解消するために種々検
討した結果、特定の濃度以上にチオ硫酸塩を含有する処
理液に特定の化合物を添加することにより、写真用処理
液として、得られる写真画像の保存性に悪影響を与えず
硫化が良好に防止され、その他の特性も優れていること
を見い出し本発明を為すに至ったものである。
[発明の目的] 従って、本発明の目的は、写真画像に悪影響を与えな
いで硫化が良好に防止される写真用処理液を提供するこ
とにある。
[発明の構成] 本発明の上記目的は、写真感光材料の現像処理後の処
理を行う写真用処理液において、チオ硫酸イオンを1.0
×10-2g/リットル以上含有し、さらに下記一般式
[I]、[II]および[III]でそれぞれ示される化合
物から選ばれる少なくとも1種の化合物を0.1〜50g/リ
ットル含有する写真用処理液により達成された。
一般式[I] 式中、R1およびR2はそれぞれ水素原子、アルキル基、
アシル基またはカルバモイル基を表わす。R3、R4および
R5はそれぞれ水素原子またはアルキル基を表わし、mは
0、1または2を表わす。Mは水素原子またはカチオン
を表わす。
一般式[II] 式中、R6は水素原子、アルキル基、シクロアルキル
基、アリール基、アシル基、アルキルスルホニル基、ア
リールスルホニル基、カルバモイル基、スルファモイル
基または複素環基を表わし、R7は水素原子、アルキル
基、シクロアルキル基、アリール基、アミノ基、ヒドラ
ジノ基、複素環基、ヒドロキシル基、アルコキシ基また
はアリールオキシ基を表わし、R8は水素原子、アルキル
基、シクロアルキル基またはアリール基を表わし、lは
0または1を表わし、l=0のとき、Zは ‐CO-、 を表わし、l=1のとき、Zは‐CO-、 または-SO2を表わす。ここでR9およびR10はそれぞれR3
と同義の基を表わす。
一般式[III] 式中、R11およびR12はそれぞれアルキル基または水素
原子を表わす。但しR1およびR2が同時に水素原子である
ことはない。また、R1およびR2は結合して環を形成して
もよい。
[発明の具体的構成] 本発明の写真用処理液は、チオ硫酸イオンを1×10-2
g/l以上、好ましくは1×10-2〜500g/l、より好ましく
は1×10-2〜300g/lを含有し、さらに一般式[I]、
[II]および[III]でそれぞれ示される化合物から選
ばれる少なくとも1種の化合物を含有する。
上記チオ硫酸イオンは、例えばチオ硫酸カリウム、チ
オ硫酸ナトリウム、チオ硫酸アンモニウム等の化合物と
して供給することができる。
以下、一般式[I]、[II]および[III]でそれぞ
れ示される化合物について説明する。
一般式[I]において、R1およびR2はそれぞれ水素原
子、アルキル基、アシル基またはカルバモイル基を表わ
すが、R1およびR2で表わされるアルキル基は好ましくは
炭素数1〜6のアルキル基であり、置換基(例えばヒド
ロキシ基、メトキシ基等のアルコキシ基等)を有するも
のも含む。アシル基としては、置換基(例えばアミノ基
等)を有するものも含み、例えばアセチル基、アミノア
セチル基等が挙げられる。
R3、R4およびR5は水素原子またはアルキル基を表わす
が、R3、R4およびR5で表わされるアルキル基は、好まし
くは炭素数1〜5のアルキル基であり、置換基(例えば
ヒドロキシ基、カルボキシ基等)を有するものも含む。
mは0、1または2を表わすが、好ましくは0または
1であり、特に好ましくは0である。
Mは水素原子またはカチオンを表わすが、カチオンと
しては、例えばカリウム、ナトリウム、アンモニウム等
が挙げられる。
上記R1およびR2において、好ましくは水素原子、メチ
ル基、エチル基であり、特に好ましくは共に水素原子の
場合である。
R3、R4およびR5において、好ましくは水素原子、メチ
ル基、エチル基、ヒドロキシメチル基であり、特に好ま
しくは、すべてが水素原子である場合である。
以下、一般式[I]で示される化合物の代表的具体例
を示すが、これらに限定されない。
一般式[II]において、R6が表わすアルキル基として
は直鎖または分岐でもよい。
R6が表わすシクロアルキル基としては、例えば、シク
ロペンチル基、シクロヘキシル基等が挙げられる。
上記アルキル基、シクロアルキル基は置換基を有する
ものを含む。置換基としては例えばハロゲン原子、ヒド
ロキシル基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル
基、カルバモイル基、アルコキシ基、アリールオキシ
基、スルホ基、アルキルスルホニル基、アリールスルホ
ニル基、スルファモイル基、アミノ基、アニリノ基、複
素環基(例えばピペリジノ基、モルフォリノ基)、アミ
ド基、ビニル基、アリール基、アンモニウム基、ホスホ
ニウム基等を1種または組み合わせた基が挙げられる。
R6が表わすアリール基としては置換(置換基としては
アルキル基、シクロアルキル基および上記で挙げた置換
基を含む。)しているものを含む。
R6が表わすアシル基としては脂肪族及び芳香族のもの
を含み、例えばアセチル基、プロピオニル基、ベンゾイ
ル基、p−スルホベンゾイル基、p−N,N−ジメチルア
ミノベンゾイル基、p−カルボキシベンゾイル基、m−
ヒドロキシベンゾイル基等の各基が挙げられる。
R6が表わす複素環基としては、置換基を有する飽和系
及び不飽和系のものを含み、例えばフリル基、チエニル
基、ピリジル基、スルホピリジル基、ピリミジル基、イ
ミダゾリル基、ベンゾチアゾリル基等の各基が挙げられ
る。
次にR7が表わすアルキル基、アリール基及び複素環基
は、R6が表わすアルキル基、シクロアルキル基、アリー
ル基及び複素環基と同義である。R7が表わすアルコキシ
基としては例えばメトキシ基、エトキシ基、2−ヒドロ
キシエトキシ基、3−スルホプロポキシ基等が挙げられ
る。R7が表わすアリールオキシ基としては、例えばフェ
ノキシ基等が挙げられる。
R7が表わすアミノ基は置換基を有するものも含み、例
えば、アミノ基、メチルアミノ基、p−アミノカルバミ
ドアニリノ基等が挙げられる。
次にR8が表わすアルキル基、シクロアルキル基、及び
アリール基はR6が表わすアルキル基、シクロアルキル基
及びアリール基と同義である。
なお、上記において、カルボキシル基、スルホ基等の
酸基はその塩も含む。
以下、一般式[II]で示される化合物の代表的具体例
を示すがこれらに限定されない。
一般式[III]において、R11及びR12は同時に水素原
子ではない、それぞれアルキル基または水素原子を表わ
すが、R11及びR12で表わされるアルキル基は同一でも異
なってもよく、それぞれ炭素数1〜3のアルキル基が好
ましく、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル
基、iso−プロピル基等が挙げられる。R11及びR12のア
ルキル基は置換基を有するものも含み、置換基として
は、アミノ基、アルコキシ基(例えばメトキシ基等)ス
ルホン酸基、カルボン酸基、水酸基等が挙げられ、これ
らについては、例えば、米国特許第3,287,125号、同第
3,293,034号、同第3,287,124号等に記載があるヒドロキ
シアミン類が挙げられる。
また、R11及びR12は、結合して環を構成してもよく、
例えばピペリジンやモルホリンの如き複素環を構成して
もよい。
以下に、一般式[III]で示される好ましい具体的例
示化合物を示す。
一般式[I]、[II]および[III]でそれぞれ示さ
れる化合物(以下、本発明の化合物という)は、塩酸
塩、硫酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、シュウ酸塩、
リン酸塩、酢酸塩等の塩のかたちで用いることもでき
る。
上記本発明の化合物は単独で用いても2種以上併用し
てもよく、その添加量は、本発明の写真用処理液の用
途、本発明の化合物の種類、その他併用される化合物等
によっても異なるが、本発明の写真用処理液1当たり
0.1〜50gであることが好ましく、より好ましくは1〜20
gである。
本発明の化合物は、保恒剤として用いられる化合物で
あり、硫化反応を防止すると共に、従来保恒剤として用
いられていた亜硫酸塩に比べて、得られる写真画像の保
存性を劣化することもなく、また、安定化液等に用いら
れるホルムアルデヒド等が混入しても保恒性の劣化が小
さい等の優れた特性を有することを見い出したものであ
る。
本発明の写真用処理液には、上記本発明の化合物以外
の保恒剤として、従来用いられている亜硫酸塩、さらに
はその他の化合物を併用することができる。
本発明の写真用処理液は、写真感光材料を処理する定
着能を有する処理液を含む、それ以後の処理液すべてに
適用でき、例えば定着液、漂白定着液、前定着液(定着
能を有する前処理液)、水洗代替安定液、安定化液等で
あることができ、これらの処理液の複数に適用すること
も勿論本発明に包含される。
本発明においては、本発明の写真用処理液が定着液、
漂白定着液、水洗代替安定液である場合に本発明の効果
が有効に発揮され、水洗代替安定液である場合特に有効
である。
本発明の写真用処理液を定着液、漂白定着液、前定着
液、水洗代替安定液、安定化液に適用する場合、それぞ
れ通常定着液、漂白定着、前定着液、水洗代替安定液、
安定化液に添加できる化合物を任意に用いることができ
る。
即ち本発明を定着液に適用する場合、前記チオ硫酸塩
および本発明の化合物を含有する以外に、チオ硫酸塩以
外の定着剤、保恒剤やpH緩衝剤を含むことができる。
更に、臭化ナトリウム、塩化ナトリウム、臭化アンモ
ニウム等の再ハロゲン化剤、有機キレート剤、安定剤、
可溶化剤、ステイン防止剤、その他の添加剤や、有機溶
媒を適宜含有せしめることができる。さらにまた、各種
の蛍光増白剤や消泡剤あるいは界面活性剤や防ばい剤を
含有せしめることもできる。
本発明を漂白定着液に適用する場合、上記定着液に用
いられる各種化合物をすべて用いることができ、さら
に、漂白剤として例えば赤血塩、塩化鉄(英国特許第73
6,881号、特公昭56-44424号各公報記載)、過硫酸(独
国特許第2,141,199号公報記載)、過酸化水素(特公昭5
8-11617号、同58-11618号各公報記載)の他に、エチレ
ンジアミン四酢酸第2鉄錯塩等の有機酸第2鉄錯塩を用
いることができる。
有機酸の第2鉄錯塩は、フリーの酸(水素塩)、ナト
リウム塩、カリウム塩、リチウム塩等のアルカリ金属
塩、もしくはアンモニウム塩、または水溶性アミン塩例
えばトリエタノールアミン塩等として使われる。
さらに、漂白促進剤として、例えば米国特許第3,893,
858号、英国特許第1,138,842号、特開昭53-141623号、
同54-52534号、特開昭53-95631号等に記載の種々のメル
カプト化合物、特開昭53-95630号に記載のジスルフィド
結合を有する化合物、特公昭53-9854号に記載のチアゾ
リジン誘導体、特開昭53-94927号に記載のイソチオ尿素
誘導体、特公昭45-8506号、同49-26586号に記載のチオ
尿素誘導体、特開昭49-42349号に記載のチオアミド化合
物、特開昭55-26506号に記載のジチオカルバミン酸塩
類、特開昭60-95540号、同61-75352号、同61-83537号等
に記載の化合物等を用いることもでき、さらにまた、ビ
ニルピロリドン核を有する重合体または共重合体を添加
することもできる。
本発明の写真用処理液を水洗代替安定液に適用する場
合、水洗代替安定液には防黴剤を含有させることが好ま
しい。
好ましく用いられる防黴剤は、ピリジン系化合物、グ
アニジン系化合物、四級アンモニウム系化合物である。
水洗代替処理液への防黴剤の添加量は、水洗代替安定
液1当たり0.002g〜50gの範囲で用いられ、好ましく
は0.005g〜10gの範囲で使用される。
水洗代替安定液に添加するに望ましい化合物として
は、アンモニウム化合物があげられる。
アンモニウム化合物の添加量は、安定液1当たり0.
001モル〜1.0モルの範囲であり、好ましくは、0.002〜
0.2モルの範囲である。
水洗代替安定液には添加できる上記以外の化合物とし
ては有機酸塩、pH調整剤、蛍光増白剤、ポリビニルピロ
リドン、ポリエチレングリコール、活性剤、硬膜剤、あ
るいは金属キレート剤、界面活性剤、防腐剤、Bi、Mg、
Zn、Ni、Al,Sn、Ti、Zr等の金属塩などを添加すること
ができる。
なお、上記の水洗代替安定液とは、定着能を有する処
理液、例えば定着液または漂白定着液で処理し、引き続
いて実質的に水洗することなく、直接水洗代替安定化処
理する際に用いられる処理液をいう。
また、処理用感光材料がネガ用である場合、上記水洗
代替安定液にさらに写真画像保存性改良のためアルデヒ
ド誘導体等を含有する安定化液による処理がされるが、
この場合の安定化液に本発明を適用することもできる。
[発明の具体的効果] 以上説明した如くの本発明の写真用処理液において
は、定着能を有する処理以後の処理液に適用して、得ら
れる色素画像の保存性が良好でかつ、液中の硫化が良好
に防止でき、さらに安定化液等からのコンタミがあった
場合においても硫化が良好に防止される特性を有するも
のであった。
[発明の具体的実施例] 以下、本発明の実施例により具体的に説明するが、本
発明の実施の態様はこれらに限定されない。
実施例−1 以下の写真用処理液を調製した。
[写真用処理液A](水洗代替安定液) 上記の写真用処理液Aを用いて、サクラカラーSR400
フィルム試料(小西六写真工業社製)にステップウエッ
ジを介して露光を与え、下記の処理工程で処理した。
[処理工程] 上記の(4)水洗代替安定化に、前記の写真用処理液
Aを用いた。その他に用いた処理液組成を以下に示す。
[発色現像液] [発色現像液補充用液] [漂白液] [漂白補充用液] [定着液] [定着補充用液] なお、写真用処理液Aの補充用液は、原液と同じもの
を用いた。
発色現像液補充用液は、カラーネガフィルム100cm2
たり15ml発色現像液に補充し、漂白補充用液は、カラー
ネガフィルム100cm2当たり3ml漂白浴に補充し、さらに
定着補充用液、写真用処理液Aおよび安定化補充用液
は、カラーネガフィルム100cm2当たり、それぞれ10mlで
定着浴、写真用処理液Aおよび安定化浴に補充した。
感光材料試料を1日当たり32,000cm2、40日間連続処
理して、疲労した写真用処理液を得た。ここで疲労した
写真処理液B中のチオ硫酸イオン濃度は0.076モル/lで
あった。この疲労した写真用処理液Bの沈澱の発生状
況、カビの発生状況を調べ、さらに疲労した写真用処理
液を用いて感光材料試料を処理して得られた色素画像の
保存性を以下の如くに調べた。
(1)沈澱の発生 疲労した写真用処理液Aを室温、空気解放条件下、処
理液の調製日から硫化銀沈澱の発生までの期間(日)を
目視で観察した。
(2)画像保存性 上記の疲労した処理液で処理した試料を65℃77%RHの
条件で1週間保存した後、未発色部分のイエロー濃度を
保存前の濃度と比較して透過濃度で光学濃度計PDA-65
(小西六写真工業製)を用いて測定した。
以上の結果を表−2に示す。
(3)カビの発生 目視で処理液中に発生するカビの様子を見た。
表−2の結果から明らかなように、亜硫酸塩を保恒剤
として用いた処理液No.A−1〜A−5では、硫化銀の発
生が遅く保恒性は良好であるが、一部でカビの発生が見
られ、得られた色素画像の未露光部のイエロー最小濃度
が大きく実用的でない。これに対し、本発明の化合物を
保恒剤として用いた処理液No.A-11〜A-40では、硫化銀
の発生は上記亜硫酸塩を用いた処理液ほどではないが保
恒性は充分であり、カビの発生もなく、さらに得られた
色素画像の未露光部のイエロー濃度も充分に小さく、優
れたものである。
なお、水洗代替安定化液においては、感光材料の処理
を実施することにより、前段の定着能を有する液で処理
された感光材料に付着してチオ硫酸塩が水洗代替安定化
液中に運び込まれる。従って、通常、処理開始前では水
洗代替安定化液中にチオ硫酸イオンは存在させる必要は
ない。本発明者等は写真用処理液としてチオ硫酸塩を含
有させない系においても同様に実験したが、最終チオ硫
酸イオン濃度は0.076モル/lであり、上記の予めチオ硫
酸塩を5g/l添加した実験と全く同様の結果を得て、本発
明の効果を確認した。
実施例−2 以下の写真用処理液Bを調製した。
[写真用処理液B](水洗代替安定液) 上記の写真用処理液Bを用いて、サクラカラーSRペー
パー(ロール状)ペーパー試料(小西六写真工業社製)
に絵焼露光を与え下記の処理工程で処理を施した。
上記の(3)水洗代替安定化に前記の写真用処理液B
を用いた。その他の用いた処理液組成を以下に示す。
処理液組成 <発色現像タンク液> <発色現像補充用液> <漂白定着タンク液> <漂白定着補充用液> なお、写真用処理液Bの補充用液は原液と同じものを
用いた。
補充量はカラーペーパー100cm2当たりそれぞれ発色現
像タンクへの補充量として発色現像補充用液を2.0ml、
漂白定着タンクへの補充量として漂白定着補充用液を1.
5ml、安定槽への補充量として写真用処理液Bを2.8ml補
充した。
上記の条件で1日当たりカラーペーパー1.5m2を連続
して40日間処理を続け疲労した写真用処理液を得た。
ここで疲労した写真用処理液B中のチオ硫酸イオン濃
度は0.090モル/lであった。この疲労した写真用処理液
Bの沈澱の発生状況、カビの発生状況を実施例−1と同
様にして調べ、さらに疲労した写真用処理液を用いてペ
ーパー試料を処理して得られた色素画像の保存性を実施
例−1と同様にして調べた。
結果を表−4に示す。
表−4の結果から、本発明の写真用処理液をペーパー
処理用の水洗代替安定化液として用いた場合においても
実施例−1と同様に硫化銀の沈澱の発生が良好に抑えら
れ、カビの発生もなく、さらにえられた色素画像の未露
光部のイエロー濃度も充分に低く抑えられていることが
わかる。なお、実施例−1と同様に写真用処理液Bとし
てチオ硫酸塩を含有させない系においても同様な実験を
したが、最終チオ硫酸イオン濃度は0.090モル/lであ
り、上記と全く同様の結果を得て本発明の効果を確認し
た。
実施例−3 実施例−1において、安定化液を調製直後の写真用処
理液Aに対して0.4体積%の割合で添加し、写真用処理
液A′を得、該処理液A′を室温、空気解放下保存し、
硫化銀の沈澱の発生を実施例−1と同様にして調べた。
結果を表−5に示す。
表−5の結果から、本発明の写真用処理液がアルデヒ
ド類を含有する安定化液によるコンタミを受けても、硫
化銀の沈澱の発生が良好に防止されることがわかる。
実施例−4 以下の写真用処理液Cを調製した。
[写真用処理液C](定着液) 上記の写真用処理液Cを実施例−1の定着処理工程に
用いる以外は、実施例−1と同様にして処理し、疲労し
た写真用処理液Cを作り、これを室温、空気解放下に保
存し、硫化までの日数を比較した。
さらに疲労した写真用処理液を用いて実施例−1の感
光材料試料を処理し、得られた感材試料を75℃,60%RH
の条件で10日間保存した後、最大発色濃度を保存前の濃
度と比較して(ここでは疲労した処理液の影響を受けや
すい赤色色素の最大発色濃度の変化ΔDRで代表した。)
透過濃度で光学濃度計PDA-65を用いて測定した。
結果を表−7に示す。
表−7の結果より、本発明の写真用処理液を定着液に
適用しても良好な沈澱防止効果が得られることがわか
る。さらに得られた色素画像の最大発色濃度の低下も小
さく、画像保存性も極めて良好であることがわかる。
実施例−5 以下の写真用処理液を調製した。
[写真用処理液D](漂白定着液) 上記の写真用処理液Dを実施例−1の漂白と定着の両
工程の代わりに1浴の漂白定着工程に用いる以外は実施
例−1と同様に処理した。なお、写真用処理液Dの補充
用液は原液と同じものを、感光材料試料100cm2当たり14
mlで補充した。連続処理し疲労した写真用処理液Dの硫
化を実施例−1と同様にして調べ、さらに疲労した写真
用処理液を用いて、実施例−1の感光材料試料を処理
し、得られた感材試料を75℃、25%RHの条件で10日間保
存した後、実施例−4と同様にして最大発色濃度の保存
前後の変化を調べた。結果を表−9に示す。
表−9の結果から、本発明の写真用処理液を漂白定着
液に適用しても良好な沈澱防止効果が得られ、さらに最
大発色濃度の低下も小さく画像保存性も極めて良好であ
ることがわかる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】写真感光材料の現像処理後の処理を行う写
    真用処理液において、チオ硫酸イオンを1.0×10-2g/リ
    ットル以上含有し、さらに下記一般式[I]、[II]お
    よび[III]でそれぞれ示される化合物から選ばれる少
    なくとも1種の化合物を0.1〜50g/リットル含有するこ
    とを特徴とする写真用処理液。 一般式[I] (式中、R1およびR2はそれぞれ水素原子、アルキル基、
    アシル基またはカルバモイル基を表わす。R3、R4および
    R5はそれぞれ水素原子またはアルキル基を表わし、mは
    0、1または2を表わす。Mは水素原子またはカチオン
    を表わす。) 一般式[II] (式中、R6は水素原子、アルキル基、シクロアルキル
    基、アリール基、アシル基、アルキルスルホニル基、ア
    リールスルホニル基、カルバモイル基、スルファモイル
    基または複素環基を表わし、R7は水素原子、アルキル
    基、シクロアルキル基、アリール基、アミノ基、ヒドラ
    ジノ基、複素環基、ヒドロキシル基、アルコキシ基また
    はアリールオキシ基を表わし、R8は水素原子、アルキル
    基、シクロアルキル基またはアリール基を表わし、lは
    0または1を表わし、l=0のとき、Zは を表わし、l=1のとき、Zは‐CO-、 または-SO2を表わす。ここでR9およびR10はそれぞれR3
    と同義の基を表わす。) 一般式[III] (式中、R11およびR12はそれぞれアルキル基または水素
    原子を表わす。但し、R1およびR2が同時に水素原子であ
    ることはない。また、R1およびR2は結合して環を形成し
    てもよい。)
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