JPH0830831A - 返却紙幣の一部引抜き検知装置 - Google Patents
返却紙幣の一部引抜き検知装置Info
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- JPH0830831A JPH0830831A JP6183989A JP18398994A JPH0830831A JP H0830831 A JPH0830831 A JP H0830831A JP 6183989 A JP6183989 A JP 6183989A JP 18398994 A JP18398994 A JP 18398994A JP H0830831 A JPH0830831 A JP H0830831A
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- Japan
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- bill
- banknotes
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 複数枚の返却紙幣を返却口に一括して返却す
るときの当該返却紙幣の一部引抜きを検知する。 【構成】 返却すべき複数枚の返却紙幣(B) を紙幣挟持
位置(P1)で挟持した紙幣搬送手段(3) が返却口(A) より
返却紙幣を引抜くことのできる紙幣引抜き位置(P2)まで
前進し、その紙幣搬送手段(3) が返却紙幣(B) の引抜き
に伴い返却口(A)に向け前進し規定の紙幣解放位置(P3)
に達して返却紙幣(B) を検知しなくなったとき紙幣挟持
位置(P1)まで後退し、紙幣搬送手段(3) が紙幣解放位置
(P3)に達したとき返却紙幣(3) の挟持状態を解除して返
却紙幣の引抜きを可能とし、その状態で紙幣搬送手段
(3) が返却紙幣(B) を一定時間以上継続して検知してい
るとき返却紙幣の一部引抜きと判定する構成とした。
るときの当該返却紙幣の一部引抜きを検知する。 【構成】 返却すべき複数枚の返却紙幣(B) を紙幣挟持
位置(P1)で挟持した紙幣搬送手段(3) が返却口(A) より
返却紙幣を引抜くことのできる紙幣引抜き位置(P2)まで
前進し、その紙幣搬送手段(3) が返却紙幣(B) の引抜き
に伴い返却口(A)に向け前進し規定の紙幣解放位置(P3)
に達して返却紙幣(B) を検知しなくなったとき紙幣挟持
位置(P1)まで後退し、紙幣搬送手段(3) が紙幣解放位置
(P3)に達したとき返却紙幣(3) の挟持状態を解除して返
却紙幣の引抜きを可能とし、その状態で紙幣搬送手段
(3) が返却紙幣(B) を一定時間以上継続して検知してい
るとき返却紙幣の一部引抜きと判定する構成とした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、飲料、煙草などの嗜好
品類、遊園地の入場券、鉄道路線の乗車券や乗越精算券
などの券類を販売する自動販売機、或いは現金支払機、
両替機などの紙幣処理装置に用いることのできる返却紙
幣の一部引抜き検知装置に関するものである。
品類、遊園地の入場券、鉄道路線の乗車券や乗越精算券
などの券類を販売する自動販売機、或いは現金支払機、
両替機などの紙幣処理装置に用いることのできる返却紙
幣の一部引抜き検知装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉄道路線の乗車券や乗越精算券などの券
類を販売する自動販売機、即ち、自動券売機や自動精算
機にあっては、現状、利用客の利便性を考慮して券を購
入した後に釣札として返却する複数枚の返却紙幣を紙幣
処理装置で紙幣返却口に一括して返却するようにしてい
る。このため、紙幣返却口に返却された複数枚の返却紙
幣のうち、1枚又は数枚の紙幣を引き抜く場合と、全く
引き抜かない場合の区別がつかず、返却すべき釣札の枚
数と実際の返却された釣札の枚数が不一致となり、利用
客と係員の間でのトラブルが発生する。
類を販売する自動販売機、即ち、自動券売機や自動精算
機にあっては、現状、利用客の利便性を考慮して券を購
入した後に釣札として返却する複数枚の返却紙幣を紙幣
処理装置で紙幣返却口に一括して返却するようにしてい
る。このため、紙幣返却口に返却された複数枚の返却紙
幣のうち、1枚又は数枚の紙幣を引き抜く場合と、全く
引き抜かない場合の区別がつかず、返却すべき釣札の枚
数と実際の返却された釣札の枚数が不一致となり、利用
客と係員の間でのトラブルが発生する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、紙幣処理装
置が返却すべき複数枚の返却紙幣を返却口に一括して返
却するとき当該返却紙幣の一部引抜きを検知することの
できる返却紙幣の一部引抜き検知装置を提供することを
目的とするものである。
置が返却すべき複数枚の返却紙幣を返却口に一括して返
却するとき当該返却紙幣の一部引抜きを検知することの
できる返却紙幣の一部引抜き検知装置を提供することを
目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、返却すべき複数枚の返却紙幣を返却口に向
け案内する紙幣案内路に一括して送り込まれる返却紙幣
を紙幣挟持位置で検知して搬送可能に挟持する紙幣搬送
手段を上記紙幣案内路に沿って往復移動自在に配置し、
この紙幣搬送手段の駆動源として当該紙幣搬送手段が返
却紙幣を検知したとき紙幣搬送手段を返却紙幣が返却口
より引抜き可能となる所定の紙幣引抜き位置まで前進さ
せ、その紙幣搬送手段が返却紙幣の引抜きに伴い紙幣引
抜き位置から返却口に向け前進して規定の紙幣解放位置
に達する移動距離に対応した信号を出力し、上記紙幣搬
送手段が紙幣解放位置で返却紙幣を検知しなくなったと
き当該紙幣搬送手段を紙幣挟持位置まで後退させる駆動
手段を用い、前記駆動手段からの出力信号に基づき紙幣
搬送手段が紙幣解放位置に達したことを検知して当該紙
幣搬送手段による返却紙幣の挟持状態を解除し、その状
態で紙幣搬送手段が返却紙幣を一定時間以上継続して検
知しているとき返却紙幣の一部引抜きと判定するよう構
成した。
成するため、返却すべき複数枚の返却紙幣を返却口に向
け案内する紙幣案内路に一括して送り込まれる返却紙幣
を紙幣挟持位置で検知して搬送可能に挟持する紙幣搬送
手段を上記紙幣案内路に沿って往復移動自在に配置し、
この紙幣搬送手段の駆動源として当該紙幣搬送手段が返
却紙幣を検知したとき紙幣搬送手段を返却紙幣が返却口
より引抜き可能となる所定の紙幣引抜き位置まで前進さ
せ、その紙幣搬送手段が返却紙幣の引抜きに伴い紙幣引
抜き位置から返却口に向け前進して規定の紙幣解放位置
に達する移動距離に対応した信号を出力し、上記紙幣搬
送手段が紙幣解放位置で返却紙幣を検知しなくなったと
き当該紙幣搬送手段を紙幣挟持位置まで後退させる駆動
手段を用い、前記駆動手段からの出力信号に基づき紙幣
搬送手段が紙幣解放位置に達したことを検知して当該紙
幣搬送手段による返却紙幣の挟持状態を解除し、その状
態で紙幣搬送手段が返却紙幣を一定時間以上継続して検
知しているとき返却紙幣の一部引抜きと判定するよう構
成した。
【0005】
【実施例】以下、本発明に係る返却紙幣の一部引抜き検
知装置を添付図面に示す実施例に基づいて、更に詳しく
説明する。本発明に係る返却紙幣の一部引抜き検知装置
は、飲料、煙草などの嗜好品類、遊園地の入場券、鉄道
路線の乗車券や乗越精算券などの券類を販売する自動販
売機のように、挿入口に挿入された紙幣を鑑別処理して
紙幣金庫に収納し、商品を販売した後に、釣札として返
却する複数枚の返却紙幣を返却口に一括して返却する紙
幣処理装置、或いは銀行などに設置されている現金支払
機や両替機などのように、複数枚の支払紙幣又は両替紙
幣を計数処理した後に返却口に一括して返却する紙幣処
理装置と共に用いられるものである。具体的には、図1
に示されるように、紙幣処理装置の返却口(A) と返却対
象となる複数枚の返却紙幣(B) を例えば搬送ベルト(図
示せず)などにより挟持し返却口(A) に向け一括して送
り出す紙幣排出機構との間に配置され、返却口(A) より
返却紙幣(B) を不正に抜き取られることを検知するもの
である。
知装置を添付図面に示す実施例に基づいて、更に詳しく
説明する。本発明に係る返却紙幣の一部引抜き検知装置
は、飲料、煙草などの嗜好品類、遊園地の入場券、鉄道
路線の乗車券や乗越精算券などの券類を販売する自動販
売機のように、挿入口に挿入された紙幣を鑑別処理して
紙幣金庫に収納し、商品を販売した後に、釣札として返
却する複数枚の返却紙幣を返却口に一括して返却する紙
幣処理装置、或いは銀行などに設置されている現金支払
機や両替機などのように、複数枚の支払紙幣又は両替紙
幣を計数処理した後に返却口に一括して返却する紙幣処
理装置と共に用いられるものである。具体的には、図1
に示されるように、紙幣処理装置の返却口(A) と返却対
象となる複数枚の返却紙幣(B) を例えば搬送ベルト(図
示せず)などにより挟持し返却口(A) に向け一括して送
り出す紙幣排出機構との間に配置され、返却口(A) より
返却紙幣(B) を不正に抜き取られることを検知するもの
である。
【0006】図2及び図3は本発明に係る返却紙幣の一
部引抜き検知装置の構造を示し、図4は同装置の制御ブ
ロック図を示している。本実施例装置は、前述した紙幣
搬出機構からの返却紙幣(B) を筐体(1) の両側板(11,1
1) の間に設けた紙幣案内路(2) で受けるようになって
いる(図2及び図3参照)。この紙幣案内路(2) は、筐
体(1) の両側板(11,11) の間において返却紙幣(B) の幅
方向の両側に内方開口の断面コ字形のガイド部材(21,2
1) を対向して配置することにより形成されている(図
2参照)。
部引抜き検知装置の構造を示し、図4は同装置の制御ブ
ロック図を示している。本実施例装置は、前述した紙幣
搬出機構からの返却紙幣(B) を筐体(1) の両側板(11,1
1) の間に設けた紙幣案内路(2) で受けるようになって
いる(図2及び図3参照)。この紙幣案内路(2) は、筐
体(1) の両側板(11,11) の間において返却紙幣(B) の幅
方向の両側に内方開口の断面コ字形のガイド部材(21,2
1) を対向して配置することにより形成されている(図
2参照)。
【0007】前記紙幣案内路(2) の幅方向の両側には、
紙幣搬送手段である一対の紙幣搬送機構(3,3) が対向し
て配置されている。これら両紙幣搬送機構(3) は、何れ
も紙幣案内路(2) の外側に筐体(1) の側板(11)と平行す
る支持部材(31)を有し、この支持部材(31)の上部に回転
自在に軸支した第1ローラ(32)が筐体(1) の両側板(11,
11) の内面上部で紙幣案内路(1) の長手方向に延びる第
1軌道部材(11a) に転動可能に嵌装され、上記支持部材
(31)の下部に回転自在に軸支した第2ローラ(33)が筐体
(1) の底板(12)上で紙幣案内路(1) の長手方向に延びる
第2軌道部材(12a) に転動可能に嵌装されている。前記
各支持部材(31)は、上下方向に延びる一対の長孔(31a)
を有し当該長孔(31a) には紙幣案内路(2) 側の内側面に
返却紙幣(B) を光学的に検知する投光素子及び受光素子
より成るフォトセンサー(PH)を一体に有し、かつ返却紙
幣(B) の後端部を挟持したり当該返却紙幣(B) の挟持状
態を解除したりする一対の挟持部材(34)が上下動自在に
取り付けられている。前記各フォトセンサー(PH)は、制
御手段である制御器(C) に接続され(図4参照)、投光
素子が受光素子に向け発した光線が返却紙幣(B) により
遮られると制御器(C) に紙幣検知信号を出力する。前記
各挟持部材(34)は、上記支持部材(31)の外側面に固着し
た電磁ソレノイド(SL)とリンク機構(36)を介して連結さ
れている。これら各電磁ソレノイド(SL)は、制御器(C)
に接続されていて(図4参照)、制御器(C) にフォトセ
ンサー(PH)より紙幣検知信号が入力すると励磁状態とな
って夫々の挟持部材(34)をリンク機構(35)を介し接近せ
しめ、逆に、フォトセンサー(PH)が制御器(C) に紙幣検
知信号を出力しないとき非励磁状態となって夫々の挟持
部材(34)をリンク機構(35)を介し離反せしめる。即ち、
前記各電磁ソレノイド(SL)は、励磁状態でリンク機構(3
5)の第1リンク(35a) を下降させて上方の挟持部材(34)
を下げ、これと同時に第1リンク(35a) に連結されてい
る第2リンク(35b) を中央の支軸(35c) を支点に回動さ
せて下方の挟持部材(34)を上げることにより、返却紙幣
(B) を搬送可能に挟持するよう上下の挟持部材(34)を作
動させ、非励磁状態でリンク機構(35)の第1リンク(35
a) を上昇させて上方の挟持部材(34)を上げ、これと同
時に第2リンク(35b) を支軸(35c) を支点に先の方向と
は逆方向へ回動させて下方の挟持部材(34)を下げること
により、上下の挟持部材(34)での返却紙幣(B) の挟持状
態を解除するよう作動させる。前記両紙幣搬送機構(3)
の各支持部材(31)は、筐体(1) の各側板(11)の両側端部
の上面において紙幣案内路(2) の幅方向の両側に対向し
て配置した駆動用ローラ(4) 及び従動用ローラ(5) に個
々に巻回されている搬送ベルト(6) に一体に連結され、
後述の駆動モータ(M) により紙幣案内路(2) に沿って往
復移動するよう作動される。
紙幣搬送手段である一対の紙幣搬送機構(3,3) が対向し
て配置されている。これら両紙幣搬送機構(3) は、何れ
も紙幣案内路(2) の外側に筐体(1) の側板(11)と平行す
る支持部材(31)を有し、この支持部材(31)の上部に回転
自在に軸支した第1ローラ(32)が筐体(1) の両側板(11,
11) の内面上部で紙幣案内路(1) の長手方向に延びる第
1軌道部材(11a) に転動可能に嵌装され、上記支持部材
(31)の下部に回転自在に軸支した第2ローラ(33)が筐体
(1) の底板(12)上で紙幣案内路(1) の長手方向に延びる
第2軌道部材(12a) に転動可能に嵌装されている。前記
各支持部材(31)は、上下方向に延びる一対の長孔(31a)
を有し当該長孔(31a) には紙幣案内路(2) 側の内側面に
返却紙幣(B) を光学的に検知する投光素子及び受光素子
より成るフォトセンサー(PH)を一体に有し、かつ返却紙
幣(B) の後端部を挟持したり当該返却紙幣(B) の挟持状
態を解除したりする一対の挟持部材(34)が上下動自在に
取り付けられている。前記各フォトセンサー(PH)は、制
御手段である制御器(C) に接続され(図4参照)、投光
素子が受光素子に向け発した光線が返却紙幣(B) により
遮られると制御器(C) に紙幣検知信号を出力する。前記
各挟持部材(34)は、上記支持部材(31)の外側面に固着し
た電磁ソレノイド(SL)とリンク機構(36)を介して連結さ
れている。これら各電磁ソレノイド(SL)は、制御器(C)
に接続されていて(図4参照)、制御器(C) にフォトセ
ンサー(PH)より紙幣検知信号が入力すると励磁状態とな
って夫々の挟持部材(34)をリンク機構(35)を介し接近せ
しめ、逆に、フォトセンサー(PH)が制御器(C) に紙幣検
知信号を出力しないとき非励磁状態となって夫々の挟持
部材(34)をリンク機構(35)を介し離反せしめる。即ち、
前記各電磁ソレノイド(SL)は、励磁状態でリンク機構(3
5)の第1リンク(35a) を下降させて上方の挟持部材(34)
を下げ、これと同時に第1リンク(35a) に連結されてい
る第2リンク(35b) を中央の支軸(35c) を支点に回動さ
せて下方の挟持部材(34)を上げることにより、返却紙幣
(B) を搬送可能に挟持するよう上下の挟持部材(34)を作
動させ、非励磁状態でリンク機構(35)の第1リンク(35
a) を上昇させて上方の挟持部材(34)を上げ、これと同
時に第2リンク(35b) を支軸(35c) を支点に先の方向と
は逆方向へ回動させて下方の挟持部材(34)を下げること
により、上下の挟持部材(34)での返却紙幣(B) の挟持状
態を解除するよう作動させる。前記両紙幣搬送機構(3)
の各支持部材(31)は、筐体(1) の各側板(11)の両側端部
の上面において紙幣案内路(2) の幅方向の両側に対向し
て配置した駆動用ローラ(4) 及び従動用ローラ(5) に個
々に巻回されている搬送ベルト(6) に一体に連結され、
後述の駆動モータ(M) により紙幣案内路(2) に沿って往
復移動するよう作動される。
【0008】駆動モータ(M) は、その回転軸(M1)に固着
された駆動用ローラ(4) を正転又は反転させることによ
り搬送ベルト(6) を介し紙幣搬送機構(3) の支持部材(3
1)を紙幣案内路(2) に沿って往復移動させる(図3参
照)。前記駆動モータ(M) は、無負荷状態での回転軸(M
1)の回転数を検出するロータリーエンコーダー(図示せ
ず)を内部に有し、前述の制御器(C) により下記の如く
駆動される。即ち、前記駆動モータ(M) は、制御器(C)
に紙幣検知信号が入力したとき制御器(C) により駆動さ
れて紙幣搬送機構(3) の上下の挟持部材(34)が返却紙幣
(B) の後端部を挟持する紙幣挟持位置(P1)から当該返却
紙幣(B) を返却口(A) より引抜き可能となる所定の紙幣
引抜き位置(P2)まで搬送ベルト(6) を返却口(A) 側に向
け前進させ、その紙幣搬送機構(3) が返却紙幣(B) の引
抜きに伴い返却口(A) に向け前進し規定の紙幣解放位置
(P3)に達する移動距離に対応した信号を制御器(C) に出
力し、制御器(C) に紙幣解放位置(P3)で紙幣検知信号の
入力がないとき制御器(C) により駆動されて紙幣搬送機
構(3) が紙幣解放位置(P3)から紙幣挟持位置(P1)まで戻
るようベルト(6) を後退させる。
された駆動用ローラ(4) を正転又は反転させることによ
り搬送ベルト(6) を介し紙幣搬送機構(3) の支持部材(3
1)を紙幣案内路(2) に沿って往復移動させる(図3参
照)。前記駆動モータ(M) は、無負荷状態での回転軸(M
1)の回転数を検出するロータリーエンコーダー(図示せ
ず)を内部に有し、前述の制御器(C) により下記の如く
駆動される。即ち、前記駆動モータ(M) は、制御器(C)
に紙幣検知信号が入力したとき制御器(C) により駆動さ
れて紙幣搬送機構(3) の上下の挟持部材(34)が返却紙幣
(B) の後端部を挟持する紙幣挟持位置(P1)から当該返却
紙幣(B) を返却口(A) より引抜き可能となる所定の紙幣
引抜き位置(P2)まで搬送ベルト(6) を返却口(A) 側に向
け前進させ、その紙幣搬送機構(3) が返却紙幣(B) の引
抜きに伴い返却口(A) に向け前進し規定の紙幣解放位置
(P3)に達する移動距離に対応した信号を制御器(C) に出
力し、制御器(C) に紙幣解放位置(P3)で紙幣検知信号の
入力がないとき制御器(C) により駆動されて紙幣搬送機
構(3) が紙幣解放位置(P3)から紙幣挟持位置(P1)まで戻
るようベルト(6) を後退させる。
【0009】制御器(C) は、CPUなどから成って前述
の如き紙幣搬送機構(3) の電磁ソレノイド(SL)及び駆動
モータ(M) を制御すると共に、駆動モータ(M) からの出
力信号に基づき紙幣搬送機構(3) が紙幣解放位置(P3)に
達したことを検知して電磁ソレノイド(SL)を非励磁状態
とし、その状態で紙幣搬送機構(3) のフォトセンサー(P
H)より紙幣検知信号を一定時間以上継続して入力したと
き返却紙幣(B) の不正引抜きと判定して警報ランプなど
の警報器(W) を点燈させることにより、返却紙幣の一部
引抜きが発生したことを係員などに知らせるようになっ
ている。
の如き紙幣搬送機構(3) の電磁ソレノイド(SL)及び駆動
モータ(M) を制御すると共に、駆動モータ(M) からの出
力信号に基づき紙幣搬送機構(3) が紙幣解放位置(P3)に
達したことを検知して電磁ソレノイド(SL)を非励磁状態
とし、その状態で紙幣搬送機構(3) のフォトセンサー(P
H)より紙幣検知信号を一定時間以上継続して入力したと
き返却紙幣(B) の不正引抜きと判定して警報ランプなど
の警報器(W) を点燈させることにより、返却紙幣の一部
引抜きが発生したことを係員などに知らせるようになっ
ている。
【0010】上述の如き構成された本実施例装置の紙幣
挟持位置(P1)、紙幣引抜き位置(P2)及び紙幣解放位置(P
3)での紙幣搬送機構(3) の動作を図5に基づいて説明す
れば、紙幣案内路(2) に一括して送り込まれた返却紙幣
(B) を紙幣搬送機構(3) のフォトセンサー(PH)が検知す
ると、紙幣搬送機構(3) の上下の挟持部材(34)が接近し
て紙幣挟持位置(P1)で返却紙幣(B) の後端部を挟持し、
その状態で紙幣搬送機構(3) が紙幣挟持位置(P1)から紙
幣引抜き位置(P2)に向け前進する(図5(A) 参照)。紙
幣搬送機構(3) は、返却紙幣(B) の先端部が返却口(A)
より僅かに突出する紙幣引抜き位置(P2)で停止して客の
返却紙幣(B) の引抜きを待つ(図5(B)参照)。そし
て、客による返却紙幣(B) の引抜きに伴い紙幣搬送機構
(3) が紙幣解放位置(P3)に達すると、紙幣搬送機構(3)
の上下の挟持部材(34)が離反して返却紙幣(B) の挟持状
態を解除し、これにより返却口(A) からの返却紙幣(B)
の引抜きが可能となる(図5(C) 参照)。ところで、上
記紙幣抜取り位置(P2)での紙幣搬送機構(3) の待機状態
おいて、例えば、客が返却紙幣(B) の中から数枚引き抜
こうとすると、その紙幣の引抜きに伴い紙幣搬送機構
(3) が紙幣解放位置(P3)に達して上下の挟持部材(34)が
返却紙幣(B) の挟持状態を解除するが(図5(D)参
照)、引き抜かれていない残りの紙幣で紙幣機構機構
(3) のフォトセンサー(PH)が遮光状態となる(図5(E)
参照)。しかして、制御器(C) は、紙幣解放位置(P3)で
上記フォトセンサー(PH)より入力される紙幣検知信号が
一定時間以上継続すると、返却紙幣の不正引抜きと判定
して警報器(W) を点燈させる。なお、返却口(A) から客
が返却紙幣(B) を引抜く場合、その返却紙幣(B) を一度
に引き抜くかずに数回に分けて引抜くことがあるので、
返却紙幣の一部引抜きと判定する判定基準となる設定時
間は数回に分けて返却紙幣を引抜く時間を見越して当該
引抜きに要する時間よりも長くなるよう設定してある。
挟持位置(P1)、紙幣引抜き位置(P2)及び紙幣解放位置(P
3)での紙幣搬送機構(3) の動作を図5に基づいて説明す
れば、紙幣案内路(2) に一括して送り込まれた返却紙幣
(B) を紙幣搬送機構(3) のフォトセンサー(PH)が検知す
ると、紙幣搬送機構(3) の上下の挟持部材(34)が接近し
て紙幣挟持位置(P1)で返却紙幣(B) の後端部を挟持し、
その状態で紙幣搬送機構(3) が紙幣挟持位置(P1)から紙
幣引抜き位置(P2)に向け前進する(図5(A) 参照)。紙
幣搬送機構(3) は、返却紙幣(B) の先端部が返却口(A)
より僅かに突出する紙幣引抜き位置(P2)で停止して客の
返却紙幣(B) の引抜きを待つ(図5(B)参照)。そし
て、客による返却紙幣(B) の引抜きに伴い紙幣搬送機構
(3) が紙幣解放位置(P3)に達すると、紙幣搬送機構(3)
の上下の挟持部材(34)が離反して返却紙幣(B) の挟持状
態を解除し、これにより返却口(A) からの返却紙幣(B)
の引抜きが可能となる(図5(C) 参照)。ところで、上
記紙幣抜取り位置(P2)での紙幣搬送機構(3) の待機状態
おいて、例えば、客が返却紙幣(B) の中から数枚引き抜
こうとすると、その紙幣の引抜きに伴い紙幣搬送機構
(3) が紙幣解放位置(P3)に達して上下の挟持部材(34)が
返却紙幣(B) の挟持状態を解除するが(図5(D)参
照)、引き抜かれていない残りの紙幣で紙幣機構機構
(3) のフォトセンサー(PH)が遮光状態となる(図5(E)
参照)。しかして、制御器(C) は、紙幣解放位置(P3)で
上記フォトセンサー(PH)より入力される紙幣検知信号が
一定時間以上継続すると、返却紙幣の不正引抜きと判定
して警報器(W) を点燈させる。なお、返却口(A) から客
が返却紙幣(B) を引抜く場合、その返却紙幣(B) を一度
に引き抜くかずに数回に分けて引抜くことがあるので、
返却紙幣の一部引抜きと判定する判定基準となる設定時
間は数回に分けて返却紙幣を引抜く時間を見越して当該
引抜きに要する時間よりも長くなるよう設定してある。
【0011】本発明は概ね上述した如く構成されている
が、例えば、筐体(1) の両側板(11)に紙幣解放位置(P3)
上に紙幣搬送機構(3) の挟持部材(34)を光学的に検知し
て制御器(C) に検知信号を出力するフォトセンサーを設
けてもよい。この場合、制御器(C) は、上記フォトセン
サーからの検知信号を入力することにより紙幣搬送機構
(3) が紙幣引抜き位置(P2)から紙幣解放位置(P3)に達し
たことを判断できるので、ロータリーエンコーダーを不
要とした安価な駆動モータを用いることができる。
が、例えば、筐体(1) の両側板(11)に紙幣解放位置(P3)
上に紙幣搬送機構(3) の挟持部材(34)を光学的に検知し
て制御器(C) に検知信号を出力するフォトセンサーを設
けてもよい。この場合、制御器(C) は、上記フォトセン
サーからの検知信号を入力することにより紙幣搬送機構
(3) が紙幣引抜き位置(P2)から紙幣解放位置(P3)に達し
たことを判断できるので、ロータリーエンコーダーを不
要とした安価な駆動モータを用いることができる。
【0012】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の返却紙
幣の一部引抜き検知装置は、返却すべき複数枚の返却紙
幣を紙幣挟持位置で挟持した紙幣搬送手段が返却口より
返却紙幣を引抜くことのできる紙幣引抜き位置まで前進
し、その紙幣搬送手段が返却紙幣の引抜きに伴い返却口
に向け前進し規定の紙幣解放位置に達して返却紙幣を検
知しなくなったとき紙幣挟持位置まで後退し、紙幣搬送
手段が紙幣解放位置に達したとき返却紙幣の挟持状態を
解除して返却紙幣の引抜きを可能とし、その状態で紙幣
搬送手段が返却紙幣を一定時間以上継続して検知してい
るとき返却紙幣の一部引抜きと判定するよう構成したの
で、返却口に一括して返却する返却紙幣の一部引抜きを
確実に検知することができる。
幣の一部引抜き検知装置は、返却すべき複数枚の返却紙
幣を紙幣挟持位置で挟持した紙幣搬送手段が返却口より
返却紙幣を引抜くことのできる紙幣引抜き位置まで前進
し、その紙幣搬送手段が返却紙幣の引抜きに伴い返却口
に向け前進し規定の紙幣解放位置に達して返却紙幣を検
知しなくなったとき紙幣挟持位置まで後退し、紙幣搬送
手段が紙幣解放位置に達したとき返却紙幣の挟持状態を
解除して返却紙幣の引抜きを可能とし、その状態で紙幣
搬送手段が返却紙幣を一定時間以上継続して検知してい
るとき返却紙幣の一部引抜きと判定するよう構成したの
で、返却口に一括して返却する返却紙幣の一部引抜きを
確実に検知することができる。
【図1】本発明に係る返却紙幣の一部引抜き検知装置の
具体的な設置箇所を表した概略図である。
具体的な設置箇所を表した概略図である。
【図2】本発明に係る返却紙幣の一部引抜き検知装置の
正面図である。
正面図である。
【図3】図2のIII −III 線断面図である。
【図4】本発明に係る返却紙幣の一部引抜き検知装置の
制御ブロック図である。
制御ブロック図である。
【図5】本発明に係る返却紙幣の一部引抜き検知装置の
紙幣挟持位置、紙幣引抜き位置及び紙幣解放位置での紙
幣搬送機構の動作説明図である。
紙幣挟持位置、紙幣引抜き位置及び紙幣解放位置での紙
幣搬送機構の動作説明図である。
(A) 返却口 (B) 返却紙幣 (P1) 紙幣挟持位置 (P2) 紙幣引抜き位置 (P3) 紙幣解放位置 (2) 紙幣案内路 (3) 紙幣搬送手段(紙幣搬送機構) (C) 制御手段(制御器) (M) 駆動手段(駆動モータ)
Claims (1)
- 【請求項1】 返却すべき複数枚の返却紙幣(B) を返却
口(A) に案内する紙幣案内路(2) に沿って往復移動自在
に配置され当該紙幣案内路(2) に一括して送り込まれる
返却紙幣(B) を紙幣挟持位置(P1)で検知して搬送可能に
挟持する紙幣搬送手段(3) と、この紙幣搬送手段(3) を
紙幣案内路(2) に沿って前進又は後退させる駆動手段
(M) と、前記紙幣搬送手段(3) 及び駆動手段(M) を制御
すると共に返却紙幣(B) の一部引抜きを判定する制御手
段(C) とを備え、前記駆動手段(M) は紙幣搬送手段(3)
が返却紙幣(B) を検知したとき制御手段(C) により駆動
されて当該紙幣搬送手段(3) を返却紙幣(B) が返却口
(A) より引抜き可能となる所定の紙幣引抜き位置(P2)ま
で前進させ、その紙幣搬送手段(3) が返却紙幣(B) の引
抜きに伴い返却口(A) に向け前進し規定の紙幣解放位置
(P3)に達して返却紙幣(B) を検知しなくなったとき制御
手段(C) により駆動されて当該紙幣搬送手段(3) を紙幣
挟持位置(P1)まで後退させ、前記制御手段(C) は紙幣搬
送手段(3) が紙幣解放位置(P3)に達したとき当該紙幣搬
送手段(3) による返却紙幣(3) の挟持状態を解除せし
め、その状態で紙幣搬送手段(3) が返却紙幣(B) を一定
時間以上継続して検知しているとき返却紙幣の一部引抜
きと判定するよう構成したことを特徴とする返却紙幣の
一部引抜き検知装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6183989A JP2839447B2 (ja) | 1994-07-13 | 1994-07-13 | 返却紙幣の一部引抜き検知装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6183989A JP2839447B2 (ja) | 1994-07-13 | 1994-07-13 | 返却紙幣の一部引抜き検知装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0830831A true JPH0830831A (ja) | 1996-02-02 |
JP2839447B2 JP2839447B2 (ja) | 1998-12-16 |
Family
ID=16145373
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6183989A Expired - Fee Related JP2839447B2 (ja) | 1994-07-13 | 1994-07-13 | 返却紙幣の一部引抜き検知装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2839447B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100307363B1 (ko) * | 1999-12-30 | 2001-09-28 | 구자홍 | 지폐자동지급기의 지폐인도장치 및 그 방법 |
KR100603522B1 (ko) * | 1999-10-23 | 2006-07-24 | 엘지엔시스(주) | 지폐자동지급기의 고객취납장치 |
KR100610999B1 (ko) * | 2004-06-15 | 2006-08-10 | 노틸러스효성 주식회사 | 지폐류 입출금기에서 출금기의 출금제어장치 및 그 방법 |
-
1994
- 1994-07-13 JP JP6183989A patent/JP2839447B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100603522B1 (ko) * | 1999-10-23 | 2006-07-24 | 엘지엔시스(주) | 지폐자동지급기의 고객취납장치 |
KR100307363B1 (ko) * | 1999-12-30 | 2001-09-28 | 구자홍 | 지폐자동지급기의 지폐인도장치 및 그 방법 |
KR100610999B1 (ko) * | 2004-06-15 | 2006-08-10 | 노틸러스효성 주식회사 | 지폐류 입출금기에서 출금기의 출금제어장치 및 그 방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2839447B2 (ja) | 1998-12-16 |
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