JPH08308004A - 電動車両の制御装置 - Google Patents

電動車両の制御装置

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JPH08308004A
JPH08308004A JP7105435A JP10543595A JPH08308004A JP H08308004 A JPH08308004 A JP H08308004A JP 7105435 A JP7105435 A JP 7105435A JP 10543595 A JP10543595 A JP 10543595A JP H08308004 A JPH08308004 A JP H08308004A
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克之 草野
Toshihiro Ito
寿弘 伊藤
Tomoyuki Ito
智之 伊藤
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60LPROPULSION OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; SUPPLYING ELECTRIC POWER FOR AUXILIARY EQUIPMENT OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRODYNAMIC BRAKE SYSTEMS FOR VEHICLES IN GENERAL; MAGNETIC SUSPENSION OR LEVITATION FOR VEHICLES; MONITORING OPERATING VARIABLES OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRIC SAFETY DEVICES FOR ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES
    • B60L3/00Electric devices on electrically-propelled vehicles for safety purposes; Monitoring operating variables, e.g. speed, deceleration or energy consumption
    • B60L3/0023Detecting, eliminating, remedying or compensating for drive train abnormalities, e.g. failures within the drive train

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
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  • Sustainable Energy (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Control Of Ac Motors In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電動車両の走行中にメインスイッチを開成し
たときに、モータの逆起電力でインバータが損傷するの
を防止する。 【構成】 モータの駆動及び回生をインバータを介して
制御するモータ制御手段30はCPU31、ROM3
2、RAM33及びバックアップRAM33′よりな
り、バックアップRAM33′にはサブバッテリ7から
第2レギュレータ37を介して常時給電される。またC
PU31、ROM32及びRAM33にはメインスイッ
チ8及び第1レギュレータ35を介して給電されるとと
もに、モータ回転数Nmが所定値以上になるとONする
トランジスタ38及び第1レギュレータ35を介して給
電される。従って、車両の高速走行中にメインスイッチ
8が開成しても、トランジスタ38を介して給電されて
機能を維持するモータ制御手段30により、モータの逆
起電力を低下させてインバータの損傷を防止することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バッテリ及びモータ間
に設けたインバータを介してモータの駆動/回生制御を
行う電動車両の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にエンジンを駆動源とする車両で
は、エンジンの出力制御や自動変速機の変速制御を司る
電子制御ユニットは互いに独立した2系統の電源回路を
備えており、第1の電源回路は電子制御ユニットの作動
用とされ、第2の電源回路は各種情報の記憶保持用とさ
れている。第1の電源回路はイグニッションスイッチの
操作によりON/OFFされ、また第2の電源回路は記
憶保持のために常時ONしている。
【0003】また、一般にモータを駆動源とする電動車
両においては、モータ回転数が高い領域において弱め界
磁制御を行うことにより、モータが発生する逆起電力を
低下させてモータの回転可能領域をより高回転側に拡大
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
ものは、第1の電源回路及び第2の電源回路が独立して
いて相互に補完し合う構造になっていないため、何れか
一方の電源回路が故障すると電子制御ユニット自体の機
能や記憶された情報が失われてしまうことになる。
【0005】また、モータを駆動源とする電動車両にお
いて、モータを高速回転させての走行中に例えばメイン
スイッチが開成すると、前記第1の電源回路から電源が
供給されなくなってモータを制御する電子制御ユニット
が機能を停止するため、弱め界磁制御によってモータの
逆起電力を低下させることができなくなり、その逆起電
力によってインバータに悪影響が及ぶ可能性がある。
【0006】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、電動車両においてモータ制御手段の電源回路のバッ
クアップを確実に行うことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1記載に記載された電動車両の制御装置は、
バッテリ及びモータ間に配置され、モータの駆動時にバ
ッテリの直流電力を交流電力に変換して該モータに供給
するとともに、モータの回生時に該モータが発電した交
流電力を直流電力に変換してバッテリに供給するインバ
ータと、インバータを介してモータを駆動/回生制御す
るモータ制御手段と、運転者により操作される電源スイ
ッチの閉成によりモータ制御手段に電力を供給する第1
の電源回路と、モータ回転数を検出するモータ回転数セ
ンサと、モータ回転数センサで検出したモータ回転数が
所定値以上のときにモータ制御手段に電力を供給する第
2の電源回路とを備えたことを特徴とする。
【0008】また請求項2に記載された電動車両の制御
装置は、バッテリ及びモータ間に配置され、モータの駆
動時にバッテリの直流電力を交流電力に変換して該モー
タに供給するとともに、モータの回生時に該モータが発
電した交流電力を直流電力に変換してバッテリに供給す
るインバータと、インバータを介してモータを駆動/回
生制御するモータ制御手段と、モータ制御手段に電力を
供給すべく運転者により操作される電源スイッチと、モ
ータ回転数を検出するモータ回転数センサと、電源スイ
ッチが閉成状態にあるとき、或いはモータ回転数センサ
で検出したモータ回転数が所定値以上のときにモータ制
御手段に電力を供給する電源回路とを備えたことを特徴
とする。
【0009】また請求項3に記載された電動車両の制御
装置は、請求項1又は2の構成に加えて、前記電源スイ
ッチが開成状態にあるとき、モータ制御手段はモータの
駆動トルクをゼロにすることを特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1の構成によれば、電源スイッチを閉成
すると第1の電源回路を介してモータ制御手段に電力が
供給される。電源スイッチが開成して第1の電源回路か
ら電力が供給されなくなっても、モータ回転数が所定値
以上であれば第2の電源回路を介してモータ制御手段に
電力が供給され、モータ回転数が所定値を下回るまでモ
ータの制御が継続される。
【0011】請求項2の構成によれば、電源スイッチが
閉成しているかモータ回転数が所定値以上であれば電源
回路を介してモータ制御手段に電力が供給されるので、
モータ回転数が所定値以上の状態で電源スイッチが開成
してもモータの制御が継続される。
【0012】請求項3の構成によれば、電源スイッチが
開成するとモータの駆動トルクがゼロになり、モータの
逆起電力によるインバータの損傷を防止する。
【0013】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。
【0014】図1〜図6は本発明の第1実施例を示すも
ので、図1は電動車両の全体構成を示す図、図2は制御
系のブロック図、図3は電子制御ユニットの回路構成を
示すブロック図、図4は電源回路を示す図、図5は作用
を説明するフローチャート、図6は作用を説明するタイ
ムチャートである。
【0015】図1及び図2に示すように、四輪の電動車
両Vは、三相交流モータ1のトルクがトランスミッショ
ン2を介して伝達される駆動輪としての左右一対の前輪
Wf,Wfと、従動輪としての左右一対の後輪Wr,W
rとを有する。電動車両Vの後部に搭載された例えば2
28ボルトのメインバッテリ3は、コンタクタ4,ジョ
イントボックス5,コンタクタ4及びパワードライブユ
ニットを構成するインバータ6を介してモータ1に接続
される。例えば12ボルトのサブバッテリ7にメインス
イッチ8及びヒューズ9を介して接続された電子制御ユ
ニット10は、モータ1の駆動トルク及び回生トルクを
制御すべくインバータ6に接続される。サブバッテリ7
をメインバッテリ3の電力で充電すべく、バッテリチャ
ージャ11及びDC/DCコンバータ12が設けられ
る。
【0016】メインバッテリ3とインバータ6とを接続
する高圧回路、即ちインバータ6の直流部には、その電
流IPDU を検出する電流センサS1 と、電圧VPDU を検
出する電圧センサS2 とが設けられており、電流センサ
1 で検出したインバータ6の直流部の電流IPDU 及び
電圧センサS2 で検出したインバータ6の直流部の電圧
PDU は電子制御ユニット10に入力される。また、モ
ータ回転数センサS3で検出したモータ回転数Nmと、
アクセル開度センサS4 で検出したアクセル開度θ
APと、シフトポジションセンサS5 で検出したシフトポ
ジションPとが電子制御ユニット10に入力される。
【0017】インバータ6は複数のスイッチング素子を
備えおり、電子制御ユニット10から各スイッチィング
素子にスイッチング信号を入力することにより、モータ
1の駆動時にはメインバッテリ3の直流電力を三相交流
電力に変換して該モータ1に供給し、モータ1の被駆動
時(回生時)には該モータ1が発電した三相交流電力を
直流電力に変換してメインバッテリ3に供給する。
【0018】電子制御ユニット10からインバータ6の
スイッチング素子に入力されるスイッチング信号は、P
WM(パルス幅変調)により制御される。また、モータ
1の高回転領域でPWM制御のデューティ率が100%
に達した後に、弱め界磁制御が行われる。弱め界磁制御
とは、モータ1の永久磁石が発生している界磁と逆方向
の界磁が発生するように、モータ1に供給する一次電流
に界磁電流成分を持たせるもので、全体の界磁を弱めて
モータ1の回転数を高回転数側に延ばすものである。
【0019】次に、図3に基づいて電子制御ユニット1
0の回路構成及び作用を説明する。
【0020】電子制御ユニット10は、トルク指令値算
出手段21、目標電力算出手段22、実電力算出手段2
3、比較手段24及びトルク制御手段25を備えてお
り、比較手段24及びトルク制御手段25はフィードバ
ック制御手段27を構成する。
【0021】トルク指令値算出手段21は、モータ回転
数センサS3 で検出したモータ回転数Nmと、アクセル
開度センサS4 で検出したアクセル開度θAPと、シフト
ポジションセンサS5 で検出したシフトポジションPと
に基づいて、ドライバーがモータ1に発生させようとし
ているトルク指令値を、例えばマップ検索によって算出
する。また、目標電力算出手段22は、トルク指令値算
出手段21で算出したトルク指令値とモータ回転数セン
サS3 で検出したモータ回転数Nmとを乗算し、これを
変換効率で除算することにより、モータ1に供給すべ
き、或いは回生によりモータ1から取り出すべき目標電
力を算出する。目標電力は正値の場合と負値の場合とが
あり、正の目標電力はモータ1が駆動トルクを発生する
場合に対応し、負の目標電力はモータ1が回生トルクを
発生する場合に対応する。
【0022】一方、実電力算出手段23は、電流センサ
1 で検出したインバータ6の直流部の電流IPDU と、
電圧センサS2 で検出したインバータ6の直流部の電圧
PD U とを乗算することにより、インバータ6に入力さ
れる実電力を算出する。目標電力と同様に、実電力にも
正値の場合と負値の場合とがあり、正の実電力はモータ
1が駆動トルクを発生する場合に対応し、負の実電力は
モータ1が回生トルクを発生する場合に対応する。
【0023】目標電力算出手段22で算出した目標電力
と実電力算出手段23で算出した実電力とはフィードバ
ック制御手段27の比較手段24に入力され、そこで算
出された目標電力と実電力との偏差に基づいてトルク制
御手段25がインバータ6に入力するスイッチング信号
のパルス幅を制御する。その結果、実電力を目標電力に
一致させるべくモータ1の運転状態がフィードバック制
御される。
【0024】図4に示すように、電子制御ユニット10
のモータ制御手段30は、中央処理装置31、モータ制
御プログラム等が記憶されているリードオンリーメモリ
32、制御用データを一時的に記憶させるランダムアク
セスメモリ33及びメインスイッチ8を開成した後にも
制御用データの学習値や故障診断結果を記憶させるバッ
クアップランダムアクセスメモリ33′からなる。
【0025】サブバッテリ7は、メインスイッチ8、ヒ
ューズ9、第1ダイオード34及び第1レギュレータ3
5を介してモータ制御手段30の電源端子VCCに接続さ
れ、中央処理装置31、リードオンリーメモリ32及び
ランダムアクセスメモリ33に給電する。従って、メイ
ンスイッチ8を閉成することによりモータ制御手段30
を機能させることができる。
【0026】また、サブバッテリ7は、第2ダイオード
36及び第2レギュレータ37を介してモータ制御手段
30のバックアップ電源端子VBUに接続され、バックア
ップランダムアクセスメモリ33′に常時給電する。従
って、メインスイッチ8を開成してモータ制御手段30
の機能を停止させた後も、バックアップランダムアクセ
スメモリ33′の前記データは保持される。
【0027】また、バックアップ電源端子VBUは第3ダ
イオード39を介して第1レギュレータ35に接続され
る。従って、第2レギュレータ37が故障した場合で
も、メインスイッチ8が閉成中であればバックアップラ
ンダムアクセスメモリ33′に給電することができる。
【0028】トランジスタ38のエミッタは第2ダイオ
ード36と第2レギュレータ37間のa点に接続され、
コレクタは第1ダイオード34と第1レギュレータ35
間のb点に接続され、ベースはモータ制御手段30の制
御出力端子CONに接続される。
【0029】モータ回転数センサS3 からモータ制御手
段30に入力されるモータ回転数Nmが所定値NmREF
以上になると、制御出力端子CONからトランジスタ3
8のベースに制御信号が出力され、トランジスタ38が
ONする。
【0030】サブバッテリ7からメインスイッチ8、ヒ
ューズ9、第1ダイオード34及び第1レギュレータ3
5介してモータ制御手段30に至る回路は第1の電源回
路40を構成し、サブバッテリ7から第2ダイオード3
6、トランジスタ38及び第1レギュレータ35を介し
てモータ制御手段30に至る回路は第2の電源回路41
を構成する。
【0031】ヒューズ9と第1ダイオード34間の接続
点は、モータ制御手段30の電源監視端子IGに接続さ
れ、メインスイッチ8が閉成されて第1の電源回路40
からモータ制御手段30に電力が供給されているか否か
が監視される。
【0032】次に、図5及び図6を参照しながら第1実
施例の作用を説明する。
【0033】メインスイッチ8を閉成すると、第1の電
源回路40を介してサブバッテリ7からモータ制御手段
30の電源端子VCCに給電され、図5のフローチャート
に示す制御プログラムが実行される。
【0034】先ず、ステップS1において、モータ回転
数Nmが所定値NmREF 以上か否かが判断される。前記
所定値NmREF は、弱め界磁制御を実行しない場合にお
いて、モータ1が発生する逆起電力がメインバッテリ3
の電圧と等しくなる回転数よりも若干低めに設定され
る。
【0035】ステップS1でモータ回転数Nmが所定値
NmREF 以上であれば、ステップS2でモータ1の高回
転状態における第1の電源回路40からの給電停止に備
え、制御端子CONを制御してトランジスタ38をON
する。これにより、第1の電源回路40からの給電が停
止したときでも、モータ制御手段30は第2の電源回路
41からの給電によって作動を継続することができる。
【0036】次に、ステップS3において、電源監視端
子IGの信号を確認することにより、メインスイッチ8
が閉成中であってモータ制御手段30が第1の電源回路
40によって作動中であるか否かが判断される。モータ
制御手段30が第1の電源回路40によって作動中であ
れば、ステップS4でアクセル開度等により決定される
目標電力になるように、前述したモータ1のフィードバ
ック制御が実行され、PWM制御及び高回転領域におけ
る弱め界磁制御が行われる。
【0037】一方、ステップS3でモータ制御手段30
が第2の電源回路41によって作動中であれば、メイン
スイッチ8の開成やヒューズ9の溶断が発生したと判断
し、ステップS5で目標電力を0にしてモータ1をフィ
ードバック制御する。これにより、モータ1が発生する
駆動トルクはアクセル開度等に関わらず0になる。この
とき、モータ1の逆起電力がメインバッテリ3の電圧を
越えるようであれば、ステップS4における通常のフィ
ードバック制御と同様に、弱め界磁制御が行われてモー
タ1の逆起電力が抑制される。
【0038】その結果、走行中に運転者によってメイン
スイッチ8が開成された場合やヒューズ9が溶断した場
合であっても、インバータ6の損傷を防止するとともに
車両を安全に停止させることができる。
【0039】前記ステップS1でモータ回転数Nmが所
定値NmREF 未満であれば、ステップS6で制御端子C
ONを制御してトランジスタ38をOFFし、第2の電
源回路41からのモータ制御手段30への給電を停止す
る。これは、モータ回転数Nmが小さく逆起電力が充分
に低下しているため、仮に第1の電源回路40からの給
電が途絶えてもインバータ6が損傷する虞がないからで
ある。しかも、モータ回転数Nmが低いときに第2の電
源回路41が開放するために、暗電流の増加を最小限に
抑えることができる。
【0040】ステップS7が実行されるのは、モータ制
御手段30が第1の電源回路40で作動中のときであ
り、ステップS4と同様に前述した通常のモータ1のフ
ィードバック制御が行われる。
【0041】次に、図7に基づいて本発明の第2実施例
を説明する。
【0042】第2実施例はサブバッテリ7から電子制御
ユニット10に給電する電源回路42がリレー回路43
を備えている。リレー回路43には、モータ回転数セン
サS 3 で検出したモータ回転数Nmと、メインスイッチ
8の開閉信号とが入力される。またメインスイッチ8の
開閉信号は電子制御ユニット10にも入力される。
【0043】而して、メインスイッチ8が閉成している
か、或いはモータ回転数Nmが所定値NmREF 以上であ
れば、リレー回路43が閉成してサブバッテリ7から電
子制御ユニット10に給電され、モータ1の通常のフィ
ードバック制御が行われる。モータ回転数Nmが所定値
NmREF 以上であれば、何らかの理由でメインスイッチ
8が開成しても電子制御ユニット10への給電は継続さ
れるため、電子制御ユニット10は通常のフィードバッ
ク制御を停止してモータ1の出力トルクがゼロになるよ
うに制御を行い、これによりモータ1の逆起電力による
インバータの損傷を防止する。
【0044】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0045】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載された発
明によれば、電源スイッチが開成して第1の電源回路か
らモータ制御手段に電力が供給されなくなっても、モー
タ回転数が所定値以上であれば第2の電源回路を介して
モータ制御手段に電力が供給されるので、モータ回転数
が所定値を下回って逆起電力が充分に減少するまでモー
タの制御を継続してインバータの損傷を回避することが
できる。
【0046】また請求項2に記載された発明によれば、
電源スイッチが閉成しているかモータ回転数が所定値以
上であれば電源回路を介してモータ制御手段に電力が供
給されるので、モータ回転数が所定値以上の状態で電源
スイッチが開成しても、モータ回転数が所定値を下回っ
て逆起電力が充分に減少するまでモータの制御を継続し
てインバータの損傷を回避することができる。
【0047】また請求項3に記載された発明によれば、
電源スイッチが開成するとモータの駆動トルクがゼロに
なるため、モータの逆起電力を減少させてインバータの
損傷を確実に防止する。
【図面の簡単な説明】
【図1】電動車両の全体構成を示す図
【図2】制御系のブロック図
【図3】電子制御ユニットの回路構成を示すブロック図
【図4】電源回路を示す図
【図5】作用を説明するフローチャート
【図6】作用を説明するタイムチャート
【図7】第2実施例に係る制御系のブロック図
【符号の説明】
1 モータ 3 メインバッテリ(バッテリ) 6 インバータ 8 メインスイッチ(電源スイッチ) 30 モータ制御手段 40 第1の電源回路 41 第2の電源回路 42 電源回路 S3 モータ回転数センサ Nm モータ回転数 NmREF 所定値

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バッテリ(3)及びモータ(1)間に配
    置され、モータ(1)の駆動時にバッテリ(3)の直流
    電力を交流電力に変換して該モータ(1)に供給すると
    ともに、モータ(1)の回生時に該モータ(1)が発電
    した交流電力を直流電力に変換してバッテリ(3)に供
    給するインバータ(6)と、 インバータ(6)を介してモータ(1)を駆動/回生制
    御するモータ制御手段(30)と、 運転者により操作される電源スイッチ(8)の閉成によ
    りモータ制御手段(30)に電力を供給する第1の電源
    回路(40)と、 モータ回転数(Nm)を検出するモータ回転数センサ
    (S3 )と、 モータ回転数センサ(S3 )で検出したモータ回転数
    (Nm)が所定値(Nm REF )以上のときにモータ制御
    手段(30)に電力を供給する第2の電源回路(41)
    と、を備えた電動車両の制御装置。
  2. 【請求項2】 バッテリ(3)及びモータ(1)間に配
    置され、モータ(1)の駆動時にバッテリ(3)の直流
    電力を交流電力に変換して該モータ(1)に供給すると
    ともに、モータ(1)の回生時に該モータ(1)が発電
    した交流電力を直流電力に変換してバッテリ(3)に供
    給するインバータ(6)と、 インバータ(6)を介してモータ(1)を駆動/回生制
    御するモータ制御手段(30)と、 モータ制御手段(30)に電力を供給すべく運転者によ
    り操作される電源スイッチ(8)と、 モータ回転数(Nm)を検出するモータ回転数センサ
    (S3 )と、 電源スイッチ(8)が閉成状態にあるとき、或いはモー
    タ回転数センサ(S3)で検出したモータ回転数(N
    m)が所定値以上のときにモータ制御手段(30)に電
    力を供給する電源回路(42)と、を備えた電動車両の
    制御装置。
  3. 【請求項3】 前記電源スイッチ(8)が開成状態にあ
    るとき、モータ制御手段(30)はモータ(1)の駆動
    トルクをゼロにすることを特徴とする、請求項1又は2
    記載の電動車両の制御装置。
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