JPH0830777A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH0830777A
JPH0830777A JP6165534A JP16553494A JPH0830777A JP H0830777 A JPH0830777 A JP H0830777A JP 6165534 A JP6165534 A JP 6165534A JP 16553494 A JP16553494 A JP 16553494A JP H0830777 A JPH0830777 A JP H0830777A
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JP
Japan
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clock
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reading
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Application number
JP6165534A
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English (en)
Inventor
Tatsuo Sasahara
辰夫 笹原
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Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】画像処理部2にはFIFO/LIFOメモリ1
0が複数個備えられている。1ページ目の原稿の画像デ
ータは、各ラインデータごとに各メモリ10に順次書込
まれる。2ページ目の原稿の読取時には、上記1ページ
目の画像データが各メモリ10から循環的に読出され
る。その結果、1ページ目の原稿から90°回転させた
画像を取得できる。同時に、2ページ目の画像データは
各メモリ10に循環的に書込まれる。3ページ目の原稿
の読取時には、上記2ページ目の画像データが各メモリ
10ごとに順次読出される。その結果、2ページ目の原
稿から90°回転させた画像を取得できる。 【効果】回転処理を行う際、前ページの画像データの読
出しと画像データの書込みとをほぼ同時に行っている。
そのため、回転処理を行うことに伴う複写速度の遅延化
を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、イメージスキャナで読
取った画像データに対して回転処理を施すことができる
ディジタル複写機やファクシミリ装置等の画像処理装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、イメージスキャナ等で原稿を
光学的に読取ることにより画像データを生成し、この生
成された画像データに種々の画像処理を施すことができ
る画像処理装置が用いられている。このような画像処理
装置には、たとえば上記種々の画像処理が施された画像
データに対応する画像を複写用紙上に形成するようにし
たディジタル複写機や、上記種々の画像処理が施された
画像データを電話回線等に送出し、受信側において、こ
の送出された画像データに対応する画像を所定の用紙上
に再生するようにしたファクシミリ装置がある。
【0003】上記画像処理装置には、イメージスキャナ
で生成された画像データに回転処理を施すことができる
ものがある。この回転処理は、たとえばディジタル複写
機において、ソータを備えていない場合でもソータ機能
を実現したいときや原稿が記載された原稿用紙とその縦
横のサイズが異なる複写用紙上に上記原稿を複写したい
場合などに利用される。
【0004】より具体的に説明すると、たとえば日本工
業規格A列4番のサイズ(以下「A4サイズ」という)
の原稿用紙の長辺を基準線に沿うように載置して複写す
る場合、通常では、図6(a) に示すように、この原稿用
紙と同じA4サイズの複写用紙に上記原稿画像が複写さ
れて、長辺が先頭となる方向(以下「A4方向」とい
う)に複写用紙は出力される。これに対して、上記A4
サイズの原稿用紙の原稿画像データに90°回転処理が
施されると、図6(b) に示すように、短辺が先頭となる
方向(以下「A4R方向」という)に搬送されるA4サ
イズの複写用紙上に原稿画像を複写することができる。
したがって、A4方向およびA4R方向の両方に搬送で
きるようにA4サイズの複写用紙を複写機内に用意して
おき、上述した各動作を交互に繰返すと、排紙トレイ上
には、A4方向からの複写用紙とA4R方向からの複写
用紙とが交互に重なって出力される。そのため、実質的
にソータ機能を実現することができる。
【0005】一方、たとえば日本工業規格B列4番のサ
イズ(以下「B4サイズ」という)の原稿用紙に形成さ
れた原稿を縮小して複写したい場合であって、かつA4
方向に搬送される複写用紙が用意されていてA4R方向
に搬送される複写用紙が用意されていない場合には、上
記B4サイズの原稿をA4サイズに縮小複写できない。
なぜなら、B4サイズを単純にA4サイズに縮小する
と、A4R方向に搬送される複写用紙が必要となるから
である。そこで、上記原稿画像データに90°回転処理
を施すと、上記原稿画像をA4方向に搬送される複写用
紙に複写させることができる。
【0006】上述のような90°回転処理を実現するた
めのディジタル複写機の一例は、たとえば特開平1−2
51286号公報に開示されている。この公開公報に開
示されている先行技術では、イメージスキャナで生成さ
れたイメージデータはイメージデータ回転処理部に与え
られ、各イメージデータごとにアドレスが付与されて記
憶される。そして、イメージデータ回転処理部にて回転
処理が施される。具体的には、先ず、回転後に最初に読
出される先頭ラインの先頭アドレスに格納すべきイメー
ジデータの回転前のアドレスが求められる。続いて、こ
の求められたアドレスに基づいて、先頭ラインの他のア
ドレスに格納すべきイメージデータの回転前のアドレス
が求められるとともに、次のラインの先頭アドレスに格
納すべきイメージデータの回転前のアドレスが求められ
る。このようなアドレス演算処理が全ラインにわたって
行われた後、求められたアドレスに対応するイメージデ
ータが回転後のアドレスに入換えて格納される。そし
て、先頭ラインから順次イメージデータが読出されるこ
とにより、90°回転が達成される。
【0007】また、90°回転処理を実現するためのデ
ィジタル複写機の他の例は、たとえば特開平5−204
50号公報に開示されている。この公開公報に開示され
ている先行技術では、スキャナで生成された画像データ
は画像データメモリに格納される。メモリには回転処理
後の読出開始アドレスおよび読出方向が予め記憶されて
おり、アドレス算出回路において、上記記憶されている
読出開始アドレスおよび読出方向、ならびに画像データ
メモリに記憶されている画像データの縦横の画素数に基
づいて、回転処理後に読出すべきアドレスが順次算出さ
れる。そして、この順次算出されたアドレスに基づいて
次々に画像データが読出されることにより、90°回転
が達成される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記特開平
1−251286号公報に開示されている先行技術で
は、回転前のアドレスを全ラインにわたって算出した後
この算出されたアドレスに対応するイメージデータを回
転後のアドレスに入換えることとしているので、イメー
ジスキャナによるイメージデータの生成が行われても、
前のページの回転処理中には、上記イメージデータはイ
メージデータ回転処理部に記憶できない。そのため、上
記先行技術では、前ページのイメージデータの回転処理
が終了した後に、次のページのイメージデータの生成が
行われる。
【0009】また、上記特開平5−20450号公報に
開示されている先行技術においても、画像データメモリ
に記憶されている画像データの縦横の画素数等に基づい
て回転処理後に読出すべきアドレスが算出されるので、
上記と同様、前ページのイメージデータの回転処理が終
了した後に、次のページの画像データの生成が行われ
る。
【0010】つまり、上記先行技術では、データの生成
と回転処理とが交互に行われるので、回転処理を行わな
い場合に比べて複写速度が遅くなるおそれがある。そこ
で、この複写速度の遅延化に対処するため、データの生
成速度および出力速度を同時に高速化することが考えら
れる。しかし、高速化を実現しようとすると、高価なス
キャナや出力手段が必要になり、コストアップに繋がる
という不具合が生じる。
【0011】また、別の遅延化防止方法として、2ペー
ジ分の画像メモリを備え、各ページの画像メモリを交互
に使うということも考えることができるが、画像メモリ
の容量は一般に大きいので、構成が複雑化するととも
に、コストアップに繋がるという不具合が生じる。そこ
で、本発明の目的は、上述の技術的課題を解決し、構成
が簡単で、かつ回転処理を行う際の複写速度の遅延化を
防止することができる画像処理装置を提供することであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1記載の画像処理装置は、原稿を光学的に走査
することにより、原稿画像を複数のラインデータからな
る画像データとして出力する光学的読取手段と、上記光
学的読取手段から出力された原稿の1ページ分の画像デ
ータを、上記ラインデータごとにシリアルに順次記憶
し、読出すことができる複数のメモリを含む記憶手段
と、上記光学的読取手段による1ページ分の原稿の読取
りが終了するたびにそれぞれ異なるクロックを送出する
クロック送出手段と、このクロック送出手段からクロッ
クが送出されるたびに、上記光学的読取手段から出力さ
れた画像データをラインデータごとに上記複数のメモリ
に順次書込ませるための第1書込クロックおよび上記複
数のメモリから画像データを順次読出すための第1読出
クロックの同時生成と、上記光学的読取手段から出力さ
れた画像データをラインデータごとに上記複数のメモリ
に循環的に書込ませるための第2書込クロックおよび上
記複数のメモリから画像データを循環的に読出すための
第2読出クロックの同時生成とを交互に行う書込/読出
クロック生成手段と、この書込/読出クロック生成手段
により生成された第1書込クロック、第1読出クロッ
ク、第2書込クロックおよび第2読出しクロックに基づ
いて、上記複数のメモリに対する書込/読出動作を制御
する書込/読出制御手段とを含むことを特徴とする。
【0013】また、請求項2記載の画像処理装置は、上
記記憶手段が、この記憶手段が含むメモリの数とそのメ
モリの各単位記憶領域の数とが同一であることを特徴と
する。また、請求項3記載の画像処理装置は、nドット
(nは正の整数)で構成されるラインをn列有し、nド
ット×nラインの1ページ分の画像データを記憶するこ
とができるメモリと、このメモリから画像データを読出
す際に、n個の画像データの読出しを1単位として、各
単位ごとに予め定める順序で読出しが行われるように読
出しを制御し、かつ読出しに同期して、ライン方向の記
憶データをシフトさせる読出制御手段と、この読出制御
手段により画像データの読出しおよびシフトが行われる
ことに同期させて、新たに入力される次のページのnド
ット×nラインの画像データを、読出しおよびシフトに
伴いメモリに生じた空きエリアにドット単位で格納させ
る書込制御手段とを含むことを特徴とする。
【0014】また、請求項4記載の画像処理装置は、上
記読出制御手段は、4ページ分の画像データを一組と
し、連続する4ページに対し、それぞれ異なる所定の読
出順序で読出制御を行うものであることを特徴とする。
また、請求項5記載の画像処理装置は、上記所定の読出
順序は、上記メモリに記憶されている画像データが90
°回転するように、画像データをドット単位で順次読出
すような順序であることを特徴とする。
【0015】
【作用】上記請求項1記載の構成では、光学的読取手段
により原稿の読取りが行われている場合、上記光学的読
取手段により生成された画像データはラインデータごと
に複数のメモリにたとえば順次書込まれる。次に、上記
原稿の読取りが終了し、新たなページの原稿の読取りが
開始すると、光学的読取手段により生成された画像デー
タはラインデータごとに複数のメモリに循環的に書込ま
れる。すなわち、たとえば原稿の先頭ラインの画像デー
タが各メモリに分散して書込まれた後、2ライン目の画
像データが各メモリに分散して書込まれる。したがっ
て、各メモリの記憶データは原稿の各ラインの特定画素
に対応するデータとなる。
【0016】また、このとき、上記順次書込まれていた
画像データは、上記書込みと同時に、循環的に読出され
る。つまり、先ず、各ラインの特定画素に対応する画像
で読出され、続いて各ラインの他の特定画素に対応する
画像データが読出される。そのため、この読出された画
像データに基づいて画像を形成すれば、原稿から90°
回転させた画像を得ることができる。
【0017】次に、上記原稿の読取りが終了し、新たな
ページの原稿の読取りが開始すると、光学的読取手段に
より生成された画像データはラインデータごとに複数の
メモリに順次書込まれる。また、このとき、上記循環的
に書込まれていた画像データは、この書込みと同時に、
順次読出される。つまり、先ず、各ラインの特定画素に
対応する画像データが読出され、続いて各ラインの他の
特定画素に対応する画像データが読出される。そのた
め、この読出された画像データに基づいて画像を形成す
れば、原稿から90°回転させた画像を得ることができ
る。
【0018】このように、上記構成によれば、回転処理
において、画像データの書込みと読出しとを同時に行っ
ているので、回転処理に伴う複写速度の遅延化を防止す
ることができる。また、請求項2記載の構成によれば、
いわゆるメモリサイズが正方形であるので、回路構成を
簡単化できるとともに、処理の簡素化を図ることができ
る。
【0019】
【実施例】以下では、本発明の実施例を、添付図面を参
照して詳細に説明する。図1は、本発明の画像処理装置
が適用されたディジタル複写機の電気的構成を示すブロ
ック図である。このディジタル複写機は、原稿を光学的
に走査することにより原稿をそれぞれ1本の走査線(ラ
イン)に対応した複数のラインデータからなる画像デー
タとして出力するための光学的読取手段として機能する
スキャナ1を備えている。スキャナ1には、たとえばC
CD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCIS
イメージセンサが適用可能である。スキャナ1から出力
される画像データは画像処理部2に与えられる。
【0020】画像処理部2は、後述する90°回転処理
を画像データに施すことができるもので、画像処理部2
において90°回転処理された画像データは、この画像
データから上記原稿をカールソンプロセスにより再生す
るための原稿再生部3に与えられる。上記ディジタル複
写機はまた、スキャナ1および画像処理部2に対して種
々の信号を出力する信号発生部4を備えている。
【0021】図2は、上記画像処理部2の電気的構成を
示す回路図である。画像処理部2には、スキャナ1(図
1参照)から与えられる画像データを各ラインに対応し
たラインデータとして記憶するための記憶手段として機
能する先入れ先出し(FIFO:First In First Out)
および後入れ先出し(LIFO:Last In First Out)
の両方の機能を有するn個(nは2以上の任意の整数
値)の複数のメモリ(以下「FIFO/LIFOメモ
リ」という)101,・・・,10n(以下総称すると
きは「FIFO/LIFOメモリ10」という)が含ま
れている。
【0022】上記FIFO/LIFOメモリ10のメモ
リサイズは、このディジタル複写機で複写できるすべて
の原稿に対応できるように充分な大きさにされている。
たとえば、各FIFO/LIFOメモリ101,・・
・,10nは5000(dot) のラインメモリで、それが
5000個並列に配列されて、メモリサイズが5000
(line)×5000(dot) にされている。このように、メ
モリサイズを正方形にすることで、後述する回転処理の
ためのメモリの周辺回路の簡素化が図られている。
【0023】上記FIFO/LIFOメモリ10は、ス
キャナ1から原稿再生部3に到る画像データが送出され
るべき信号線11a,11bの間にそれぞれ並列に接続
されている。各信号線11a,11bのFIFO/LI
FOメモリ10が接続されている位置よりもスキャナ1
側には、ゲート12a,12bおよびスイッチ13a,
13bがそれぞれ介挿されており、上記位置よりも原稿
再生部3側には、ゲート14a,14bがそれぞれ介挿
されている。
【0024】上記スイッチ13a,13bには、1ペー
ジ分の読取りが終了するタイミングであって、かつ読取
るべき原稿のページが更新するときにハイレベルとな
り、1ページ分の読取りが終了するタイミングであっ
て、かつ読取るべき原稿のページが更新しないときにロ
ーレベルとなるトリガクロックTCLKが信号発生部4
から与えられる。
【0025】スイッチ13a,13bは、このトリガク
ロックTCLKがハイレベルのときには、ゲート12
a,12bと信号線11a,11bとの間をそれぞれ導
通させるとともに、スイッチ13a,13b間を非導通
にさせる。その結果、スキャナ1からゲート12aまた
はゲート12bを介して移送される画像データは、それ
ぞれ信号線11aまたは信号線11bだけに送出される
ことになる。
【0026】一方、スイッチ13a,13bは、トリガ
クロックTCLKがローレベルのときには、ゲート12
a,12bと信号線11a,11bとの間をそれぞれ非
導通にさせるとともに、スイッチ13a,13b間を導
通させる。その結果、たとえスキャナ1からゲート12
a,12bを介して画像データが移送されてきたとして
も、画像データは信号線11a,11bには送出されな
い。
【0027】画像処理部2にはまた、トリガクロックT
CLKが与えられるクロック送出手段として機能するペ
ージカウンタ15が備えられている。ページカウンタ1
5では、上記トリガクロックTCLKが与えられた回数
がカウントされ、各カウントごとにそれぞれ異なるペー
ジクロックQ0 ,Q1 が4ページの周期で出力される。
ページカウンタ15から出力されるページクロック
0 ,Q1 のうちのQ1 は、ゲート12a,12b,1
4a,14bに開閉制御信号として与えられる。
【0028】より具体的に説明すると、各ゲート12
a,12b,14a,14bはいずれも、ページクロッ
クQ1 がローレベルで開放するようにされている。した
がって、上記ページクロックQ1 がローレベルのときに
は、ゲート12a,14bは開放されるとともに、反転
ゲート16a,16bを介してハイレベルが与えられる
ゲート12b,14aは閉塞される。逆に、ページクロ
ックQ1 がハイレベルのときには、ゲート12b,14
aおよびゲート12b,14aはそれぞれ閉塞/開放さ
れる。
【0029】そのため、スキャナ1で生成された画像デ
ータは、ページクロックQ1 がローレベルのときにはゲ
ート12aを介して信号線11aに送出され、ページク
ロックQ1 がハイレベルのときにはゲート12bを介し
て信号線11bに送出される。ただし、スキャナ1で生
成された画像データが信号線11a,11bに送出され
るのは、上述のように、トリガクロックTCLKがハイ
レベルのとき、すなわちスキャナ1で読取るべき原稿の
ページが更新されたときだけである。
【0030】上記ページクロックQ0 ,Q1 のうちのQ
1 はまた、FIFO/LIFOメモリ10に与えられ
る。FIFO/LIFOメモリ10は、ページクロック
1 がローレベルのとき、画像データを正方向R1に移
動(シフト)可能にする。一方、ページクロックQ1
ハイレベルのときには、画像データを逆方向R2に移動
可能にする。
【0031】FIFO/LIFOメモリ10にはまた、
スキャナ1が原稿の1ドットの画像データを生成するの
に同期して信号発生部4からのクロックCLK2がゲー
ト171,・・・,17n(以下総称するときは「ゲー
ト17」という)を介して与えられるとともに、反転ゲ
ート18およびゲート191,・・・,19n(以下総
称するときは「ゲート19」という)を介して与えられ
る。上記ゲート17,19の開閉は、後述する回転レジ
スタによって制御される。
【0032】FIFO/LIFOメモリ10では、上記
クロックCLK2がゲート17を介して与えられると、
記憶されている画像データが正方向R1または逆方向R
2に向かって移送される。このとき、FIFO/LIF
Oメモリ10に画像データが満杯に記憶されているとき
には、FIFO/LIFOメモリ10の端に記憶されて
いる1ドットの画像データが信号線11aまたは信号線
11bに読出されることになる。一方、FIFO/LI
FOメモリ10では、上記クロックCLK2が反転ゲー
ト18およびゲート19を介して与えられると、信号線
11aまたは信号線11bに送出されている画像データ
が正方向R1または逆方向R2に向かって1ドットずつ
書込まれる。
【0033】なお、以下では、上記ゲート17を介して
与えられるクロックCLK2を読出クロックRCLKと
いい、上記反転ゲート18およびゲート19を介して与
えられるクロックCLK2を書込クロックWCLKとい
う。また、書込クロックWCLKは読出クロックRCL
Kに比べて反転ゲート18を介して与えられているの
で、若干遅いタイミングでFIFO/LIFOメモリ1
0に与えられる。具体的には、半周期遅れて与えられ
る。このようにしているのは、FIFO/LIFOメモ
リ10に画像データが満杯に記憶されているときに、記
憶されている画像データが消失されるのを防ぐためであ
る。なお、上記反転ゲート18はなくてもよい。
【0034】上記各ゲート17,19の開閉を制御する
ための書込/読出制御手段として機能する回転レジスタ
20は、所定のタイミングでいずれかのゲート17,1
9を開放させる。上記タイミングは、クロック生成部2
1から出力されるクロックCLKによって決定され、い
ずれのゲート17,19を開閉させるかは回転方向指定
クロックF/Rによって決定される。
【0035】クロック生成部21には、上記クロックC
LK2を計数して走査ドット数Aを出力するドットカウ
ンタ22、FIFO/LIFOメモリ10に記憶するこ
とのできるドット数Bが予め記憶されたメモリ23、比
較器24、およびセレクタ25が備えられている。比較
器24には、ドットカウンタ22から走査ドット数Aが
与えられる。比較器24では、与えられる走査ドット数
Aに基づいて、クロックCLK1が出力される。具体的
には、比較器24では、先ず最初にドットカウンタ22
から走査ドット数Aが与えられたときにクロックCLK
1が出力され、次からは上記走査ドット数Aとメモリ2
3に記憶されているドット数Bとが比較され、その結
果、走査ドット数Aとドット数Bとが同一となったとき
にクロックCLK1が出力される。すなわち、クロック
CLK1は、スキャナ1が1ライン分の画像データを生
成するたびに出力される。
【0036】なお、上記ドットカウンタ22で生成され
る走査ドット数Aは、このクロックCLK1が与えられ
るたびにクリアされる。セレクタ25には、ページカウ
ンタ15からページクロックQ0 が与えられているとと
もに、上記クロックCLK2およびクロックCLK1が
与えられている。セレクタ25では、上記ページクロッ
クQ0 に基づいて、クロックCLK2またはクロックC
LK1のいずれか一方が選択され、回転レジスタ20に
与えられる。具体的には、ページクロックQ0 がハイレ
ベルのときには上記クロックCLK2が選択されて出力
され、ページクロックQ0 がローレベルのときには上記
クロックCLK1が選択されて出力される。
【0037】なお、本実施例では、上記クロックCLK
2,CLK1がそれぞれ第2書込/読出クロックおよび
第1書込/読出クロックに相当し、上記クロック生成部
21が書込/読出クロック生成手段として機能する。回
転方向指定クロックF/Rは、ページカウンタ15から
ページクロックQ0,Q1 が与えられているX−OR
(排他的論理和)ゲート26から回転レジスタ20に与
えられるもので、ページクロックQ0 ,Q1 が同一のと
きにはローレベル、異なるときにはハイレベルとなる。
回転レジスタ20では、回転方向指定クロックF/Rが
ハイレベルのときには、上記各クロックCLK2または
クロックCLK1が与えられるたびにゲート171,1
91、172,192、・・・、17n,19nの順
(以下「正方向S1」という)に1つずつ開放信号が出
力され、回転方向指定クロックF/Rがローレベルのと
きには、上記クロックCLK2またはクロックCLK1
が与えられるたびにゲート17n,19n、・・・、1
72,192、171,191の順(以下「逆方向S
2」という)に1つずつ開放信号が出力される。
【0038】なお、回転レジスタ20は、スキャナ1が
1ページ分の原稿の読取りの開始に同期して信号発生部
4から出力される垂直同期クロックVsyncが与えら
れるとクリアされる。下記表1に、本実施例におけるス
キャナ1で読取るべき原稿のページと、ページクロック
0 ,Q1 ,回転レジスタ20の回転方向,回転レジス
タ20に与えられるクロック,およびFIFO/LIF
Oメモリ10の移送方向との対応関係を示す。ただし、
表1において、「0」はローレベルを表し、「1」はハ
イレベルを表す。また、nは自然数である。
【0039】
【表1】
【0040】次に、上記画像処理部2における書込処理
および90°回転処理について説明する。なお、以下の
説明では、便宜上、FIFO/LIFOメモリ10のメ
モリサイズは5(line)×5(dot )の正方形であると
し、また読取るべき原稿のサイズも5(line)×5(do
t )であるとする。また、本実施例では、上記表1に示
すように、4ページの周期で出力されるページクロック
0 ,Q1 の組合わせが変わるので、読取られるべき原
稿のページを1ページ目(4n−3のn=1の場合),
2ページ目(4n−2のn=1の場合),3ページ目
(4n−1のn=1の場合),4ページ目(4nのn=
1の場合)および5ページ目(4n−3のn=2の場
合)に分けて説明する。さらに、便宜上、図面に記載し
ていない参照符号も用いる(たとえばFIFO/LIF
Oメモリ102、ゲート172)。
【0041】それでは、先ず、1ページ目の原稿を読取
る際の書込処理について説明する。1ページ目の原稿の
読取りが開始されると、先ず、回転レジスタ20および
ドットカウンタ22がクリアされる。そして、上記表1
に示すように、1ページ目の原稿の読取時には、ページ
クロックQ0 ,Q1 は互いにローレベルで出力されるの
で、画像処理部2は、下記〜に示すような条件にお
いて、書込処理を行う。
【0042】すなわち、スキャナ1で生成された画像
データは、ゲート12aが開放されるとともにゲート1
2aと信号線11aとの間が導通される結果、信号線1
1aに送出される、回転レジスタ20には、スキャナ
1で1ライン分の画像データが生成されるたびに出力さ
れるクロックCLK1が与えられる、回転レジスタ2
0は上記クロックCLK1が与えられるたびに正方向S
1に回転する。
【0043】そのため、回転レジスタ20では、先ず、
ゲート171,191に対して開放信号が出力される。
その結果、FIFO/LIFOメモリ101に対して読
出クロックRCLKが与えられるとともに、半周期遅れ
て書込クロックWCLKも与えられる。したがって、信
号線11aに送出されている先頭ラインの先頭ドットの
画像データ(1)がFIFO/LIFOメモリ101の信
号線11aに最も近い領域に書込まれる。なお、1ペー
ジ目の原稿が読取られるときには、FIFO/LIFO
メモリ10に画像データは記憶されていないので、読出
クロックRCLKが与えられても、読出動作は当然行わ
れない。
【0044】上記クロックCLK1は、上述のように、
1ライン分の画像データが生成されるたびに回転レジス
タ20に与えられるので、スキャナ1が1ライン分の画
像データを生成するまではゲート171,191は開放
されたままである。そのため、スキャナ1で生成された
先頭ラインの2ドット目,3ドット目,4ドット目およ
び5ドット目の各画像データ(1) ,(2) ,(3) ,(4) ,
(5) は、FIFO/LIFOメモリ101に順に書込ま
れていく。
【0045】次に、スキャナ1が2ライン目の先頭ドッ
トの画像データ(6) を生成すると、回転レジスタ20に
クロックCLK1が与えられるので、ゲート171,1
91は閉塞されてゲート172,192が開放される。
その結果、FIFO/LIFOメモリ102に書込クロ
ックWCLKおよび読出クロックRCLKが与えられる
ので、2ライン目の先頭ドットの画像データ(6) は信号
線11aからFIFO/LIFOメモリ102に書込ま
れる。そして、2ライン目の他の画像データ(7) ,(8)
,(9) ,(10)は、上記先頭ラインの2ドット目以降の
画像データ(2) ,(3) ,(4) ,(5) と同じように、順に
FIFO/LIFOメモリ102に書込まれていく。
【0046】以上のような処理が3ライン目,4ライン
目および5ライン目と行われる。その結果、FIFO/
LIFOメモリ10には、図3(a) に示すような記憶状
態で画像データが記憶されることになる。次に、FIF
O/LIFOメモリ10に記憶された1ページメモリの
画像データの90°処理と、2ページメモリの原稿の読
取記憶処理とについて説明する。
【0047】2ページ目の原稿の読取りが開始される
と、先ず、回転レジスタ20およびドットカウンタ22
がクリアされる。そして、上記表1に示すように、2ペ
ージ目の原稿の読取時には、ページクロックQ0 ,Q1
はそれぞれローレベルおよびハイレベルで出力されるの
で、画像処理部2は、下記〜に示すような条件にお
いて、90°回転処理を行う。
【0048】すなわち、スキャナ1で生成された画像
データは、ゲート12aが開放されるとともにゲート1
2aと信号線11aとの間が導通される結果、信号線1
1aに送出される、FIFO/LIFOメモリ10に
記憶されている1ページ目の画像データが移送されるべ
き方向は正方向R1である、移送された画像データは
信号線11bからゲート14bを介して原稿読取部3に
与えられる、回転レジスタ20には、スキャナ1で1
ドット分の画像データが生成されるたびに出力されるク
ロックCLK2が与えられる、回転レジスタ20は、
上記クロックCLK2が与えられるたびに逆方向S1に
回転する。
【0049】そのため、回転レジスタ20では、先ず、
ゲート175,195に対して開放信号が出力されるの
で、FIFO/LIFOメモリ105に対して読出クロ
ックRCLKおよび書込クロックWCLKが与えられ
る。したがって、FIFO/LIFOメモリ105に記
憶されている1ページ目の画像データ(21),(22),(2
3),(24),(25)が1ドットずつ正方向R1に移送される
ことにより画像データ(21)が信号線11bに読出され、
ゲート14bを介して原稿再生部3に与えられる。一
方、信号線11aに送出されている2ページ目の先頭ラ
インの先頭ドットの画像データ(1) ′は、1ページ目の
画像データ(25)が移送した結果空いた領域に書込まれ
る。
【0050】上記クロックCLK2は、上述のように、
1ドット分の画像データが生成されるたびに回転レジス
タ20に与えられるので、2ページ目の先頭ラインの2
ドット目の画像データ(2) ′が生成されると、ゲート1
75,195は閉塞されてゲート174,194が開放
される。その結果、FIFO/LIFOメモリ104に
読出クロックRCLKおよび書込クロックWCLKが与
えられるので、FIFO/LIFOメモリ104に記憶
されている1ページ目の画像データ(16),(17),(18),
(19),(20)が正方向R1に移送することにより画像デー
タ(16)が信号線11bに読出され、ゲート14bを介し
て原稿再生部3に与えられる。また、信号線11aに送
出されている2ページ目の先頭ラインの2ドット目の画
像データ(2) ′が画像データ(20)が移送した結果空いた
領域に書込まれる。
【0051】以上の動作を繰り返すことにより、2ペー
ジ目の先頭ラインの画像データ(1)′,(2) ′,(3)
′,(4) ′,(5) ′は、1ページ目の画像データ(2
1),(16),(11),(6) ,(1) が読出され、それに伴って
正方向R1に1ドット分が移送された(25),(20),(1
5),(10),(5) の空き領域に書込まれる。そして、2ペ
ージ目の2ライン目,3ライン目,4ライン目および5
ライン目も同じように行うことにより、2ページ目の画
像データは図3(c) に示す状態で記憶される。なお、図
3(b) は、図3(a) から図331cへの途中の状態を表
しており、2ページ目の3ライン目の2ドット目の画像
データ(12)′がFIFO/LIFOメモリ10に書込ま
れた時点のFIFO/LIFOメモリ10の記憶状態を
示すものである。
【0052】ところで、FIFO/LIFOメモリ10
に記憶されていた1ページ目の画像データは、上述のよ
うに、(21),(16),・・・,(1) 、(22),(17),・・
・,(2) という順序で原稿再生部3に与えられる。つま
り、1ページ目の最終ラインから先頭ラインに向かう各
ラインの先頭ドットの画像データが読出後の先頭ライン
の画像データとなり、最終ラインから先頭ラインに向か
う各ラインの2ドット目の画像データが読出後の2ライ
ン目の画像データとなる。そのため、原稿再生部3で
は、1ページメモリの原稿が90°回転した画像が再生
される。つまり、図4(a) に示す画像データが90°回
転されて図4(b) に示す画像が得られる。
【0053】次に、3ページ目の原稿の読取・記憶処
理、およびその際に行われる2ページ目の90°回転処
理について説明する。3ページ目の原稿の読取りが開始
されると、先ず、回転レジスタ20およびドットカウン
タ22がクリアされる。また、上記表1に示すように、
3ページ目の読取時には、ページクロックQ0 ,Q1
それぞれハイレベルおよびローレベルで出力されるの
で、画像処理部2は、下記〜に示す条件において、
90°回転処理を行う。
【0054】すなわち、スキャナ1で生成された画像
データは、ゲート12bが開放されるとともにゲート1
2bと信号線11bとの間が導通される結果、信号線1
1bに送出される、FIFO/LIFOメモリ10に
記憶されている2ページ目の画像データが移送されるべ
き方向は逆方向R2である、移送された画像データは
信号線11aからゲート14aを介して原稿読取部3に
与えられる、回転レジスタ20には、スキャナ1で1
ライン分の画像データが生成されるたびに出力されるク
ロックCLK1が与えられる、回転レジスタ20は、
上記クロックCLK1が与えられるたびに逆方向S1に
回転する。
【0055】そのため、先頭ラインに着目すると、読出
クロックRCLKおよび書込クロックWCLKは、2ラ
イン目の先頭ドットの読取りに伴うクロックCLK1が
回転レジスタ20に与えられるまで、FIFO/LIF
Oメモリ105に与えられる。したがって、FIFO/
LIFOメモリ105に記憶されている2ページ目の画
像データ(21)′,(16)′,(11)′,(6) ′,(1) ′はこ
の順に信号線11aに読出され、ゲート14aを介して
原稿再生部3に与えられる。また、信号線11bに送出
されている3ページ目の先頭ラインの画像データ(1)
′′,(2) ′′,(3) ′′,(4) ′′,(5) ′′は、
上記2ページ目の各画像データ(21)′,(16)′,(1
1)′,(6) ′,(1) ′の読出しに応答してFIFO/L
IFOメモリ105に順に書込まれる。
【0056】以上のような動作が2ライン目,3ライン
目,4ライン目および5ライン目と行われることによ
り、3ページ目のすべての画像データは、図5(b) に示
すような状態で記憶される。なお、図5(a) は、図4
(c) から図5(b) への途中の状態で、3ページ目の2ラ
イン目の3ドット目の画像データ(8) ′′がFIFO/
LIFOメモリ104に書込まれた時点の状態を示すも
のである。
【0057】ところで、FIFO/LIFOメモリ10
に記憶されていた2ページ目の画像データは、上述のよ
うに、(21)′,(16)′,・・・,(1) ′、(22)′,(1
7)′,・・・,(2) ′という順序で原稿再生部3に与え
られる。つまり、2ページ目の各ラインの先頭ドットの
画像データが読出後の先頭ラインの画像データとなり、
各ラインの2ドット目の画像データが読出後の2ライン
目の画像データとなる。そのため、原稿再生部3では、
2ページ目の原稿が90°回転した画像が再生される。
【0058】次に、4ページ目の原稿の読取・記憶処
理、およびその際の3ページ目のデータの90°回転処
理について説明する。4ページ目の原稿の読取りが開始
されると、先ず、回転レジスタ20およびドットカウン
タ22がクリアされる。また、上記表1に示すように、
4ページ目の原稿の読取時には、ページクロックQ0
1 は互いにハイレベルで出力されるので、画像処理部
2は、下記〜に示すような条件において、90°回
転処理を行う。
【0059】すなわち、スキャナ1で生成された画像
データは、ゲート12bが開放されるとともにゲート1
2bと信号線11bとの間が導通される結果、信号線1
1bに送出される、FIFO/LIFOメモリ10に
記憶されている3ページ目の画像データが移送されるべ
き方向は逆方向R2である、移送された画像データは
信号線11aからゲート14aを介して原稿読取部3に
与えられる、回転レジスタ20には、スキャナ1で1
ドット分の画像データが生成されるたびに出力されるク
ロックCLK2が与えられる、回転レジスタ20は、
上記クロックCLK2が与えられるたびに正方向S1に
回転する。
【0060】そのため、4ページ目の先頭ラインに着目
すると、先頭ラインの各ドットの画像データが生成され
るたびにクロックCLK2が回転レジスタ20に与えら
れるので、読出クロックRCKLおよび書込クロックW
CLKは、各ドットの画像データの生成に応答して、F
IFO/LIFOメモリ101,102,・・・,10
5の順に与えられる。したがって、各FIFO/LIF
Oメモリ101,102,・・・,105に記憶されて
いる3ページ目の画像データ(21)′′,(16)′′,(1
1)′′,(6) ′′,(1) ′′が順次信号線11aに読出
され、ゲート14aを介して原稿再生部3に与えられ
る。また、信号線11bに送出されている4ページ目の
先頭ラインの画像データ(1) ′′′,(2) ′′′,(3)
′′′,(4)′′′,(5) ′′′がそれぞれFIFO/
LIFOメモリ101,102,103,104,10
5に書込まれる。
【0061】以上のような動作を2ライン目,3ライン
目,4ライン目および5ライン目と行うことにより、4
ページ目の画像データは図5(d) に示すような状態で記
憶されることになる。なお、図5(c) は、図5(b) から
図5(d) への途中の状態で、4ページ目の3ライン目の
3ドット目の画像データ(13)′′′が書込まれた時点の
状態を示すものである。
【0062】ところで、FIFO/LIFOメモリ10
に記憶されていた3ページ目の画像データは、上述のよ
うに、(21)′′,(16)′′,・・・,(1) ′′、(2
2)′′,(17)′′,・・・,(2) ′′という順序で原稿
再生部3に与えられる。つまり、3ページ目の各ライン
の先頭ドットの画像データが読出後の先頭ラインの画像
データとなり、各ラインの2ドット目の画像データが読
出後の2ライン目の画像データとなる。そのため、原稿
再生部3では、3ページ目の原稿が90°回転した画像
が再生される。
【0063】次に、5ページ目の原稿を読取る際の90
°回転処理について説明する。5ページ目の原稿が読取
られる場合、本実施例の場合では1ページ目の原稿が読
取られた場合の書込動作と同じなので、書込動作の説明
は省略する。ただし、1ページ目の原稿の読取時と異な
るのは、FIFO/LIFOメモリ10に画像データが
記憶されていることなので、以下では、その画像データ
がどのように読出されるのかについて簡単に説明する。
【0064】回転レジスタ20には、スキャナ1が1ラ
イン分の画像データを生成するたびに出力されるクロッ
クCLK1が与えられる。つまり、スキャナ1が先頭ラ
イン,2ライン目,・・・,5ライン目に対応する画像
データを生成することに応答して、FIFO/LIFO
メモリ101,102,・・・,105に読出クロック
RCLKが与えられる。したがって、FIFO/LIF
Oメモリ10に記憶されている4ページ目の画像データ
は、(21)′′′,(16)′′′,・・・,(1) ′′′、(2
2)′′′,(17)′′′,・・・,(2) ′′′の順に信号
線11bおよびゲート14bを介して原稿再生部3に与
えられる。つまり、4ページ目の各ラインの先頭ドット
の画像データが読出後の先頭ラインの画像データとな
り、各ラインの2ドット目の画像データが読出後の2ラ
イン目の画像データとなる。そのため、原稿再生部3で
は、4ページ目の原稿が90°回転した画像が再生され
る。
【0065】以上のようの本実施例のディジタル複写機
によれば、読取るべき原稿のページが変わるたびにFI
FO/LIFOメモリ10における画像データの読出/
書込方法を変えているので、90°回転処理を達成する
ことができる。しかも、前ページの画像データの読出し
とほぼ同時に読取った画像データを書込んでいるので、
原稿の読取りを連続的に行うことができる。そのため、
90°回転処理に伴う複写速度の遅延化を防止すること
ができる。
【0066】また、従来と同じ程度の複写速度にする
と、スキャナ1の読取速度等を速くする必要がないの
で、ディジタル複写機の機械的なコストアップを招くこ
とがない。さらに、画像データの記憶にFIFO/LI
FOメモリ10を用いているので、複雑なアドレス計算
が不要となり、処理の簡素化を図ることができる。
【0067】なお、同一ページから90°回転処理され
た画像を複数得たい場合には、1ページ分の原稿読取が
終了した後、信号発生部4から画像処理部2に対して予
め設定されたタイミングに同期させてローレベルのトリ
ガクロックTCLKを与えるとともに、クロックCLK
2も同様に与えるようにすればよい。この構成によれ
ば、上述のように、スイッチ13a,13b間だけが導
通する。その結果、読出クロックRCLKに同期してF
IFO/LIFOメモリ10から信号線11aまたは信
号線11bに送出された画像データは、開放されている
ゲート14aまたはゲート14bを介してそれぞれ原稿
再生部3に与えられるとともに、スイッチ13a,13
b間を介して他の信号線11bまたは信号線11aに導
かれる。このとき、信号線11a,1bに導かれた画像
データは、書込クロックWCLKで特定されたFIFO
/LIFOメモリ10に書込まれる。したがって、その
書込むべきFIFO/LIFOメモリ10の特定を、上
記読出クロックRCLKが特定した順序と逆の順序、す
なわちたとえば読出クロックRCLKによる特定がFI
FO/LIFOメモリ101からFIFO/LIFOメ
モリ10nに向かって1ドットごとに循環的に行われて
いる場合にはFIFO/LIFOメモリ101からFI
FO/LIFOメモリ10nに向かって1ラインごとに
順次行うようにすれば、同一ページの原稿から90°回
転処理された画像を複数得ることができる。
【0068】本発明の実施例の説明は以上のとおりであ
るが、本発明は上述の実施例に限定されるものではな
い。たとえば上記実施例では、記憶手段としてFIFO
/LIFOメモリ10から構成されているが、たとえば
記憶手段は、カウンタとRAM(ランダム・アクセス・
メモリ)とから構成するようにしてもよい。この構成で
は、カウンタにクロックCLK2が与えられ、カウンタ
でこの与えられるクロックCLK2の数がカウントされ
ることにより、RAMのアドレスが算出される。
【0069】また、上記実施例では、ディジタル複写機
における画像処理を例にとっているが、本発明はたとえ
ばファクシミリ装置やその他の画像処理装置にも広く適
用できる。その他特許請求の範囲に記載された範囲で種
々の設計変更を施すことは可能である。
【0070】
【発明の効果】以上のように本発明の画像処理装置によ
れば、回転処理において、画像データの書込みと読出し
とを同時に行っているので、回転処理に伴う複写速度の
遅延化を防止することができる。また、記憶手段が先入
れ先出しおよび/または後入れ先出しの機能を有するメ
モリから構成されているので、複雑なアドレス演算が不
要となる。そのため、処理を簡素化できる。
【0071】特に、請求項2記載の構成によれば、いわ
ゆるメモリサイズが正方形であるので、回路構成を簡単
化できるとともに、処理の簡素化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像処理装置が適用された一実施例の
ディジタル複写機の構成を示す簡略図である。
【図2】上記ディジタル複写機の一部を構成する画像処
理部の電気的構成を示す回路図である。
【図3】上記画像処理部における90°回転処理を行う
際のFIFO/LIFOメモリの記憶状態を示す図であ
る。
【図4】上記画像処理部における90°回転処理を行う
前のFIFO/LIFOメモリの記憶状態と90°回転
処理を行った後のFIFO/LIFOメモリの記憶状態
との相違を説明するための図である。
【図5】同じく、上記画像処理部における90°回転処
理を行う際のFIFO/LIFOメモリの記憶状態を示
す図である。
【図6】90°回転処理を説明するための図である。
【符号の説明】
1 スキャナ 2 画像処理部 10,101,10n FIFO/LIFOメモリ 20 回転レジスタ 21 クロック生成部 CLK,CLK1,CLK2 クロック

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿を光学的に走査することにより、原稿
    画像を複数のラインデータからなる画像データとして出
    力する光学的読取手段と、 上記光学的読取手段から出力された原稿の1ページ分の
    画像データを、上記ラインデータごとにシリアルに順次
    記憶し、読出すことができる複数のメモリを含む記憶手
    段と、 上記光学的読取手段による1ページ分の原稿の読取りが
    終了するたびにそれぞれ異なるクロックを送出するクロ
    ック送出手段と、 このクロック送出手段からクロックが送出されるたび
    に、上記光学的読取手段から出力された画像データをラ
    インデータごとに上記複数のメモリに順次書込ませるた
    めの第1書込クロックおよび上記複数のメモリから画像
    データを順次読出すための第1読出クロックの同時生成
    と、上記光学的読取手段から出力された画像データをラ
    インデータごとに上記複数のメモリに循環的に書込ませ
    るための第2書込クロックおよび上記複数のメモリから
    画像データを循環的に読出すための第2読出クロックの
    同時生成とを交互に行う書込/読出クロック生成手段
    と、 この書込/読出クロック生成手段により生成された第1
    書込クロック、第1読出クロック、第2書込クロックお
    よび第2読出しクロックに基づいて、上記複数のメモリ
    に対する書込/読出動作を制御する書込/読出制御手段
    とを含むことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】上記記憶手段は、この記憶手段が含むメモ
    リの数とそのメモリの各単位記憶領域の数とが同一であ
    ることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】nドット(nは正の整数)で構成されるラ
    インをn列有し、nドット×nラインの1ページ分の画
    像データを記憶することができるメモリと、 このメモリから画像データを読出す際に、n個の画像デ
    ータの読出しを1単位として、各単位ごとに予め定める
    順序で読出しが行われるように読出しを制御し、かつ読
    出しに同期して、ライン方向の記憶データをシフトさせ
    る読出制御手段と、 この読出制御手段により画像データの読出しおよびシフ
    トが行われることに同期させて、新たに入力される次の
    ページのnドット×nラインの画像データを、読出しお
    よびシフトに伴いメモリに生じた空きエリアにドット単
    位で格納させる書込制御手段とを含むことを特徴とする
    画像処理装置。
  4. 【請求項4】上記読出制御手段は、4ページ分の画像デ
    ータを一組とし、連続する4ページに対し、それぞれ異
    なる所定の読出順序で読出制御を行うものであることを
    特徴とする請求項3記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】上記所定の読出順序は、上記メモリに記憶
    されている画像データが90°回転するように、画像デ
    ータをドット単位で順次読出すような順序であることを
    特徴とする請求項4記載の画像処理装置。
JP6165534A 1994-07-18 1994-07-18 画像処理装置 Pending JPH0830777A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19612418A1 (de) * 1996-03-28 1997-10-02 Oce Printing Systems Gmbh Verfahren zum Zugriff auf Quelldaten eines Quellbildes
EP0996089A1 (en) * 1997-01-29 2000-04-26 Nec Corporation Method and apparatus for rotating image data

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19612418A1 (de) * 1996-03-28 1997-10-02 Oce Printing Systems Gmbh Verfahren zum Zugriff auf Quelldaten eines Quellbildes
EP0996089A1 (en) * 1997-01-29 2000-04-26 Nec Corporation Method and apparatus for rotating image data

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