JPH08305869A - 文書作成システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ある決められたフォーマットの用紙（既存の
用紙）に文字等を印刷する場合に、文書作成画面の背景
として用紙のイメージを表示し、操作者が結果を目で確
認できるようにすることにより、従来繁雑であった書式
設定や位置合わせ等の作業を削減し、容易に任意の出力
結果を得ることを可能とする。 【構成】 本発明の文書作成システムは、既存用紙をイ
メージデータとして読み込むイメージ入力装置１と、こ
のイメージデータを一時保管するイメージデータ管理部
３、このイメージデータを表示倍率等を調整しながらデ
ィスプレイへ出力する画面表示制御部９、表示されたイ
メージを見ながら文字等の文書データを入力するキーボ
ード等の入力装置２、入力された文書データを管理する
文書データ管理部６を有する。紙に直接書き込むのと同
様の感覚で、画面に表示された用紙イメージ上で文書デ
ータの作成を終了した場合には、印刷実行部８により文
書データのみが、プリンタ１１にセットされた先にイメ
ージ入力した用紙へ印刷される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ある決められたフォー
マットの用紙（既存の用紙）に直接印刷するための文書
作成システムに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】一般に、既存の用紙に文字等のデータを
出力したい場合には、用紙を参照して書式の設定を行っ
て、希望する位置にデータが出力されるように印刷、位
置調整を繰り返していた。また、公開特許公報（特開平
５−６１８５８号）にあるように、イメージ入力装置よ
り入力した用紙のイメージデータと、文書作成部で作成
した文書データを合成し出力するという方式が公開され
ている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の既存の用紙への
一般的な文書作成方法では、用紙イメージを頭でイメー
ジしながら、書式設定や位置調整を行い、試し印刷を繰
り返していたため、多くの時間と紙を要していた。

【０００４】また、公開特許公報（特開平５−６１８５
８号）にある方式ではイメージデータと文書データを合
成して出力するため、既存の用紙はイメージ入力時にの
み使用され、既存用紙へは印刷を行わないため、既存資
源の有効活用という点で問題があった。また、指定され
た用紙（原紙）へ記入しなければならない場合には、使
用できなかった。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の既存用紙への文
書作成システムは、イメージ入力装置等から入力した用
紙イメージをイメージデータとして管理するイメージデ
ータ管理部と、キーボード等の入力装置から入力された
文字等の文書データを管理する文書データ管理部と、イ
メージデータと文書データの表示倍率や表示位置を調節
して、入力した用紙イメージを文書作成画面の背景とし
て表示する画面表示制御部を有し、入力した用紙イメー
ジを文書作成画面上に背景として表示することで既存の
用紙に任意に出力が可能であることを特徴とする。

【０００６】また、本発明によれば、更に、前記入力し
たイメージデータや前記文書データをファイルとして保
管・管理する機能を有することを特徴とする文書作成シ
ステムが得られる。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。

【０００８】図１は、本発明の一実施例の構成を示す。

【０００９】同図において、イメージ入力装置１は既存
用紙をイメージデータとして読み取り、イメージデータ
管理部３で一時保管される。繰り返し利用する用紙は、
イメージデータファイル４として保管することにより、
その都度イメージ入力装置１からのイメージデータ入力
を必要としない。

【００１０】イメージ入力装置１またはイメージデータ
ファイル４から入力されたイメージデータは画面表示制
御部９で表示倍率、表示位置を調節され、ディスプレイ
１０に表示される。

【００１１】表示されたイメージに合わせて、任意の位
置に文字等の文書データをキーボード等の入力装置２を
利用して入力する。文書データの入力に関しては、ワー
ドプロセッサの機能をもつ文書作成部５で制御される。
入力された文書データは文書データ管理部６で管理さ
れ、画面表示制御部９を通じてディスプレイ１０に表示
される。この画面表示制御部９ではイメージデータと文
書データの表示倍率、表示位置が同じになるように調節
を行い、ディスプレイ１０には両データが重なって表示
される。入力された文書データは文書データファイル７
として保管可能である。

【００１２】操作者はディスプレイの表示を確認しなが
らデータの入力を行う。文書の作成が終了し、印刷を行
う場合には、プリンタ１１にイメージ入力した用紙をセ
ットし、コードデータ制御部で管理されている文書デー
タのみを出力する。

【００１３】図２は、具体的な動作例を示した図であ
る。

【００１４】入力されたイメージデータ２１は、図１の
画面表示制御部９によってディスプレイ１０に表示され
る。この表示を見ながら、キーボードやマウス等の入力
装置を使用して、文字を入力したい位置へカーソルを移
動し、文書データ２２の入力を行う。入力した結果は、
文書データ管理部６で一時保管し、画面表示制御部９で
イメージデータ２１と重なってディスプレイ１０に表示
される。画面上の表示２３を確認しながら作業を進め、
入力が終了すると、文書データ管理部６に保管されてい
る文書データ２２のみを図１の印刷実行部８からプリン
タ１１へ出力する。この結果、画面上の表示２３と同様
の印刷結果を得ることが出来る。

【００１５】他の実施例として、図１の文書作成部５の
部分が第一の実施例ではワードプロセッサの機能を有す
るものとしたが、この部分に、表計算ソフトやその他の
ソフトウェア機能をもたせることにより、入力した様々
な用紙に合った、使いやすさを得ることが可能となる。
例えば、注文伝票の様に金額の計算が必要な伝票の場合
には表計算ソフトを使ったり、文字はあまり入力せず絵
や図形を記入することの多い書類にはグラフィックスソ
フトを利用すると良い。

【００１６】さらに、スキャナから用紙イメージを入力
した際に、どのソフトウェアで文書データを扱うかを指
定し、イメージファイルと文書作成に使用するソフトウ
ェアを関連づけておくことで、次に同じ用紙イメージを
利用する場合には自動的に関連付けられたソフトウェア
が起動されるようにしておくと良い。

【００１７】

【発明の効果】本発明は、用紙のイメージがディスプレ
イ装置に表示されるために、操作者は直接、用紙に書き
込むのと同様の感覚で、簡単に任意の位置へ文字等の文
書データを入力できるため、書式設定等の従来繁雑であ
った作業が軽減され、試し印刷の必要も無いため紙の無
駄も無くなる。また、既存の用紙へ印刷することで、既
存資源の有効活用も図られる。

【００１８】また、入力したイメージデータや文書デー
タをそれぞれファイルとして保管し入出力することによ
り、文書を複数作成する場合や類似文書作成時に有効で
ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の構成を示す図である。

【図２】図１に示した実施例の動作例を示す図である。

【符号の説明】

１ イメージ入力装置 ２ 入力装置 ３ イメージデータ管理部 ４ イメージデータファイル ５ 文書作成部 ６ 文書データ管理部 ７ 文書データファイル ８ 印刷実行部 ９ 画面表示制御部 １０ ディスプレイ １１ プリンタ ２１ イメージデータ（既存の用紙） ２２ 文書データ（印刷時の出力データ） ２３ 画面上の表示

フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｇ０９Ｇ 5/00 ５１０ 9288−5Ｌ Ｇ０６Ｆ 15/20 ５６６Ｇ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 用紙イメージを入力するイメージ入力装
   置と、入力されたイメージを文字等の文書データの表示
   倍率と調整し表示する画面表示制御部と、入力されたイ
   メージを一時的に保管したり、圧縮されたイメージデー
   タとして保管、管理しておくイメージデータ保管・管理
   部とを有し、入力されたイメージを文書作成時の背景と
   して表示することで既存の用紙に任意に出力することを
   可能とすることを特徴とする文書作成システム。
2. 【請求項２】 請求項１記載の文書作成システムにおい
   て、更に、前記入力したイメージデータや前記文書デー
   タをファイルとして保管・管理する機能を有することを
   特徴とする文書作成システム。