JPH08304986A - 写真処理 - Google Patents

写真処理

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JPH08304986A
JPH08304986A JP11242496A JP11242496A JPH08304986A JP H08304986 A JPH08304986 A JP H08304986A JP 11242496 A JP11242496 A JP 11242496A JP 11242496 A JP11242496 A JP 11242496A JP H08304986 A JPH08304986 A JP H08304986A
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replenishment
developer
photographic
rate
tank
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JP11242496A
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John R Fyson
ジョン・リチャード・ファイソン
Benoy Andrew
アンドリュー・ベノイ
Rebecca Edge Katherine
キャサリン・レベッカ・エッジ
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Eastman Kodak Co
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Eastman Kodak Co
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03DAPPARATUS FOR PROCESSING EXPOSED PHOTOGRAPHIC MATERIALS; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03D3/00Liquid processing apparatus involving immersion; Washing apparatus involving immersion
    • G03D3/02Details of liquid circulation
    • G03D3/06Liquid supply; Liquid circulation outside tanks
    • G03D3/065Liquid supply; Liquid circulation outside tanks replenishment or recovery apparatus
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C5/00Photographic processes or agents therefor; Regeneration of such processing agents
    • G03C5/26Processes using silver-salt-containing photosensitive materials or agents therefor
    • G03C5/29Development processes or agents therefor
    • G03C5/31Regeneration; Replenishers

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Photographic Processing Devices Using Wet Methods (AREA)
  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 種々の利用度および露光によって生じるセン
シトメトリーの変化に対してより安定であり、補充用化
学薬品の無駄を少なくする、現像液の補充速度を制御す
る方法の提供。 【解決手段】 写真処理装置内において使用する現像液
の補充速度を制御する方法において、現像される写真感
光材料の露光量および単位時間において現像される材料
の平均的量の関数として補充を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真処理(photogr
aphic processing)に関する。本発明は、特に、写真材
料の処理において用いる現像液の補充に関する。
【0002】
【従来の技術】写真処理装置の浴内の化学薬品が消費さ
れるにつれて、化学薬品の活性および濃度を一定に保つ
ために、補充用化学薬品が浴に加えられる必要がある。
処理される写真材料(photographic material)の量、写
真材料の露光(exposure)の程度、現像液の蒸発速度(eva
poration rate)および現像液の酸化速度(oxidation rat
e)を含めて、多くのファクターが現像液(developer sol
ution)の組成に影響する。
【0003】本発明は、写真処理装置の補充、特に、白
黒処理用、および経時的に空気酸化(aerial oxidation)
によって現像液のpHが上昇する傾向を示す処理用に設
計された処理装置についての補充に関するものである。
これらの現像液は、通常、ヒドロキノンまたはその誘導
体ならびに酸化される現像剤の掃去剤(scavenger)/酸
化防止剤(anti-oxidant)としての亜硫酸塩を含む。この
ことは、以下の反応を参照することによって説明するこ
とができる。以下の反応中、DevH-は現像剤のモノア
ニオンを表し、Devoxは酸化された現像剤を表し、Dev
SO3 2-はスルホン化された現像剤を表す。 2DevH-+O2+4H+ → 2H2O+2Devox 2Devox+2SO3 2- → 2DevSO3 2-+2H+ 上の2式の和をとると、総括反応式: 2DevH-+O2+2H++2SO3 2- → 2H2O+2De
vSO3 2- が得られ、この式によれば、反応した酸素原子1個につ
いてプロトン1個が消費される。この場合に、現像液の
pHは上昇する傾向がある。
【0004】経時的に起こる蒸発によっても、現像液の
組成は影響を受け得る。成分の濃度は増大する傾向があ
る。ハロゲン化銀により現像剤が酸化されることによっ
て、pHの低下および臭化物濃度の増大として見られる
ように、望ましくない化学種、例えば臭化物およびプロ
トンなどが一般に生成するので、写真材料の露光量に合
わせて補充を変えることは、欧州特許出願公開(EP−
A)第0,596,994号;米国特許(US−A)第
5,235,369号、欧州特許出願公開(EP−A)第
0,500,278号;欧州特許出願公開(EP−A)第
0,456,684号および米国特許(US−A)第4,
486,082号に教示されているように、この技術分
野においてよく知られている。このことは以下の反応に
より説明される: 2AgX+DevH- → Devox+2Ag°+2X- Devox+SO3 2- → DevSO3 2-+H+ 上の2式の和をとると、総括反応式: DevH-+2AgX+SO3 2- → 2Ag°+DevSO3
2-+2X-+H+ が得られ、この式によれば、消費される現像剤分子1個
からプロトン1個およびハロゲン化物イオン2個が放出
される。この場合に、現像液のpHは低下する傾向があ
る。
【0005】必要とされる補充の程度を決定する提案さ
れたもう1つの方法は、例えば、欧州特許出願公開(E
P−A)第0,596,991号;米国特許(US−A)
第5,315,337号;米国特許(US−A)第5,0
73,464号;英国特許出願公開(GB−A)第2,1
08,707号および英国特許出願公開(GB−A)第
2,106,666号に教示されるように、最終画像濃度
を測定し、プロセス活性を一定に保つために必要とされ
る補充に関係付けてこの測定値をフィードバックする方
法である。
【0006】現像液の組成に対する感光感度(sensitome
tric sensitivity)は、種々の写真材料について異な
る。例えば、塩化銀を主とするハロゲン化銀乳剤をしば
しば含むラピッドアクセス画像固定材料(rapid access
image setting material)は、臭化物濃度に敏感であ
り、従って、シーズニング(seasoning、即ち、化学的作
用が処理に必要な通常の操作範囲にあるようにするこ
と)する間、臭化物濃度は一定に保たれなければならな
い。これに対して、高いコントラストを得るための核生
成物質(nucleator)およびブースター(booster、向上
剤)を含む材料は、pHに敏感であるが、臭化物イオン
に対しては比較的敏感ではない。
【0007】ラピッドアクセス画像固定材料に用いられ
るプロセスについては、現像液中の臭化物レベルは蒸発
によって影響を受け、その相対的程度はプロセスの利用
度(utilisation)によって決定される。プロセスがあま
り多く用いられない場合、蒸発は、処理するフィルム面
積により多く依存し、露光量に依存する利用度のより高
いプロセスに与える影響と比較して、より多くの影響を
有する。
【0008】同様に、核を生成した物質(nucleated mat
erial)について、現像剤の酸化は重要なファクターであ
る。酸化の程度が高い場合またはプロセスがあまり用い
られていない場合、フィルムの現像によって生じるpH
の損失はほとんどないので、上述の最初の反応の組合せ
に従って、現像液のpHは上昇する傾向を示す。しか
し、特に高い露光量(high exposure)の場合、多くのフ
ィルムを処理するプロセスについては、pHを上昇させ
る酸化の作用は、銀の現像によって起こるpHの低下を
上回ることができないので、pHは低下する傾向を示
す。しばしば用いられるプロセスと、時々用いられるプ
ロセスの両者を調和させる補充の方法、好ましくは1液
(one solution)を用いる補充の方法を見出すことが必
要とされる。
【0009】いずれかの成分への感受性の問題は、フィ
ルムの処理、蒸発および酸化によって生じる変化が非常
に小さくなる程度に、目的の処理タンクと同じ組成の現
像液を補充する、現像液補充割合を高めることによって
緩和することができる。成分の変化に敏感なフィルムに
ついては、これによって溶液を大量に使用し、大量の排
液を生じることになる。
【0010】酸化および蒸発による現像液組成の変化の
問題を回避する1つの方法は、行う補充を時間に関係さ
せること、場合によっては、時間依存補充または「酸化
防止(anti-ox)」として知られるようにすることであ
る。これは、失われる成分を加えたり、増加する成分を
希釈することによって行われる。この制御手段が伴う問
題点は、補充が連続的に行われ、写真材料が処理されて
いない場合であっても、液体が排液として置換されるこ
とである。
【0011】使用される現像液の量を減らすため、タン
ク溶液が処理装置内に入れられ、異なる組成の補充液(r
eplenisher)が使用され、これは元のタンク組成を維持
するための割合(rate)で加えられる。補充速度(補充割
合、replenishment rate)は、フィルムの露光量、酸化
および蒸発に応じて制御される必要がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】現像液の補充を制御す
る方法には、上に概説した、写真材料の露光量、酸化お
よび蒸発における変化に関連する問題点を克服すること
が必要とされる。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、写真処理装置
内で使用する現像液の補充を制御する方法であって、現
像される写真材料の露光量および単位時間において現像
される材料の平均的量の関数として補充を行うことを特
徴とする方法を提供する。本発明は、(a)写真材料の露
光量を測定する手段、(b)単位時間において処理される
写真材料の平均的量を測定する手段、(c)現像される写
真材料の露光量および単位時間において現像される材料
の平均的量の関数として、現像用補充液の現像浴への供
給を制御する手段、ならびに(d)手段(a)および(b)に
よって測定される情報を(c)に伝達する手段を有して
なる写真処理装置も提供する。
【0014】
【発明の効果】写真処理は、種々の利用度および露光に
よって生じたセンシトメトリー(感度)の変化に対して
より安定になる。使用する補充用化学薬品の量が減少す
る。連続的な時間依存補充または「酸化防止」が必要と
されない。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の方法は、種々のハロゲン
化銀写真材料の処理に用いることができる。そのような
材料の例は、ケニス・メイソン・パブリケーションズ・
リミテッド(Kenneth Mason Publications Limited)に
より刊行されたリサーチ・ディスクロージャー(Researc
h Disclosure)、1994年9月(September 1994)、第
365号(Number 365)(以下、リサーチ・ディスクロー
ジャーと称する)の第I章に記載されている。材料に
は、白黒写真用、カラー写真用およびX線写真用、例え
ば工業用および医療用のものが含まれる。
【0016】現像液の組成は、処理される写真材料の性
質に依存する。現像液の組成の例は、リサーチ・ディス
クロージャー、第XIX章に挙げられている。典型的な
現像液組成は、ジヒドロキシベンゼン現像主薬(primary
developer)、補助現像剤(auxilliary developer)、例
えばピラゾリドンまたはアミノフェノール、アルカリ金
属亜硫酸塩、現像抑制剤、例えば臭化物、カブリ防止
剤、例えばベンゾトリアゾールおよびフェニルメルカプ
トテトラゾールならびに緩衝剤(buffer)を含んでなる。
pHは、8〜12、好ましくは9.5〜11.5であって
よい。
【0017】本発明は、白黒ハロゲン化銀写真材料の処
理に適用することができ、グラフィックアート材料、即
ち、高コントラストの白黒写真材料に適用する場合に特
に有用である。高コントラスト材料の特性曲線(charact
eristic curve)の平均勾配は、少なくとも2、例えば
3〜20であることが好ましく、より高いコントラスト
の材料については10〜20であることが好ましい。ハ
ロゲン化銀は、臭化ヨウ化物、塩化臭化ヨウ化物、臭化
物、塩化臭化物または塩化物であってよい。好ましいハ
ロゲン化銀乳剤層(emulsion layer)は、少なくとも50
%の塩化銀含量を有する。本発明の材料に用いる感光性
ハロゲン化銀乳剤は、塩化銀に加えて臭化銀およびヨウ
化銀の両者を含むことができる。ヨウ化物含量は10モ
ル%以下であることが好ましい。実質的に純粋な塩化銀
乳剤を使用することもできるが、好ましい乳剤は70モ
ル%の塩化物と30モル%の臭化物とを含んでなる。
【0018】特別の態様において写真感光材料は、核生
成している材料であっても、例えばイメージセッター(i
magesetter)などにおいて使用するためのラピッド・ア
クセス材料であってもよい。典型的には、そのような材
料は塩化銀または塩化臭化銀乳剤を含んでなり、その中
の銀被覆重量は1〜10g/m2であり、コントラスト指数
(contrast index)は1〜30である。
【0019】ヒドラジド核生成剤(nucleating agent)を
含む乳剤を使用することもできる。これらの乳剤は、常
套の量の亜硫酸塩、ヒドロキノンおよび、場合によりメ
トール(metol、N−メチル−p−アミノフェノール硫酸
塩)もしくはピラゾリドンを含む現像液中で処理するこ
とができる。そのような現像液には、米国特許(US−
A)第4,269,929号に記載されているようなアミ
ン添加剤も含まれる。アミンを含む他の現像液は、米国
特許(US−A)第4,668,605号および米国特許
(US−A)第4,740,452号に記載されている。
そのような材料に用いるための多くのヒドラジドは、例
えば、米国特許(US−A)第4,323,643号、米
国特許(US−A)第4,278,748号、米国特許
(US−A)第4,031,127号、米国特許(US−
A)第4,030,925号および欧州特許出願公開
(EP−A)第0,333,435号に提案されてい
る。
【0020】更に最近では、多くのグラフィック・アー
トの分野により必要とされる非常に高いコントラストを
得るために、特別の現像剤を用いることを必ずしも要し
ないという利点を有する、高コントラスト材料にアミン
向上剤(amine booster)を組み合わせることが提案され
ている。そのようなアミン向上剤は、特開昭60−14
0340号(JP-140340/85)および特開昭62−222
241号(JP-222241/87)ならびに欧州特許出願公開
(EP−A)第0,364,166号に記載されている。
乳剤層は、2またはそれ以上の種類の乳剤粒子を含んで
なることが好ましい。例えば、2種以上の潜像形成粒子
(latent image-forming grain)が存在していてもよい。
スペクトルの異なる領域に感受性を有する粒子をこのよ
うに使用することができ、2種以上の露光電磁波に適す
る材料が提供される。異なる波長範囲に対して増感され
た粒子が存在しており、露光が限定された波長のソース
に対してなされる場合、増感された粒子の中には、この
波長に応答せず、従って、これらの使用条件下では潜像
を形成しない粒子であるものもある。
【0021】本発明は、空気酸化のために経時的にpH
が上昇する傾向のある現像液に関して特に有益である。
これらの現像液には、ヒドロキノンもしくはその誘導体
および酸化された現像主薬と反応する亜硫酸イオンが通
常含まれる。補充溶液の組成は、現像液の組成に依存す
る。補充溶液は、現像液と同じものかまたは、それがよ
り濃厚化されたものであって臭化物がより少ないものが
好ましい。本発明は、写真材料を画像通りに露光させる
手段、および露光させた材料を処理して記録された画像
を生じさせる手段を含んでなるいずれの写真処理装置に
おいても使用することができる。処理手段は、現像、定
着および1またはそれ以上の洗浄段階を通常含んでな
る。
【0022】本明細書において説明する写真材料を処理
するために、この技術分野において知られているいずれ
の写真処理装置も使用することができる。例えば、大容
量処理装置(large volume processor)ならびにいわゆ
るミニラボ(minilab)およびミクロラボ(microlab)処理
装置を使用することもできる。他の例には、例えば、国
際特許出願(WO)第92/10790号、同第92/
17819号、同第93/04404号、同第92/1
7370号、同第91/19226号および同第91/
12567号などの刊行物に記載されているように、ロ
ウ・ボリューム・シン・タンク・プロセッサー(Low Vo
lume Thin Tank processor、低容量薄型タンク処理装
置)が含まれる。処理溶液、例えば現像液の補充は、手
動で行うこともできるし、好ましくは、他の制御された
添加手段によって行うこともできる。現像浴(developnm
ent bath)への現像補充液の供給を制御するための好ま
しい手段は、写真材料の露光量および使用に関する情報
を受け取り、必要とされる補充液の量を計算するコンピ
ュータを有してなる。コンピュータは、現像液のタンク
に補充液を供給するポンプの操作を制御するために用い
ることもできる。単一の溶液を用いて補充を行うことが
好ましいが、複数の溶液を用いることもできる。
【0023】現像液の補充は、写真材料の活性化電磁波
への露光の程度および単位時間において処理される写真
材料の平均的量に関する項を含むアルゴリズム(algorit
hm)または検索表(look up table)を用いて行われる。こ
のようにして、プロセスが調整されるにつれて、現像剤
の構成を所望の組成に近く保つことができる。アルゴリ
ズムまたは検索表における露光の項は、いずれか都合の
よい方法、例えば、露光デバイスから情報を得ることに
より、目視的に見積もることにより、または補充が処理
後のフィルムに対して実施される場合、最終的画像を走
査(scanning)して、露光作用に対する濃度を用いること
などにより決定することができる。
【0024】単位時間で処理される材料の平均的量も、
いずれか都合のよい方法、例えば、1日あたりの作業量
の算定により、その日の処理量が最後の作業日まで同じ
であると仮定することにより、または最後のシートが処
理されてからの時間およびその面積を用いることにより
算出することができる。アルゴリズムまたは検索表は、
現像液の酸化の速度および処理装置における溶液蒸発に
関する追加の項を有してもよい。これらの速度は、測定
によって、または処理装置の構造(geometry)を考慮した
モデルによって決定することができる。
【0025】アルゴリズムまたは検索表は、実験によっ
てまたはモデル計算によって決定することもできる。本
発明の特定の態様においては、イメージセッター、例え
ばハーキュレス・イメージセッター(Herkules imageset
ter)(ライノタイプ−ヘル(Linotype-Hell)AG)内
で、高コントラストハロゲン化銀フィルム、例えば、コ
ダック・フォーカス・ヘネ・フィルム(Kodak Focus HeN
e film)が走査レーザーにより露光される。適当なハー
ドウェアおよびソフトウェアを用いて、1頁あたりの露
光されたピクセル(pixel)の数が計算される、即ち、フ
ィルムの露光量を指示する信号が得られる。
【0026】露光されたフィルムは、4段階(現像/定
着/洗浄/乾燥)の迅速なアクセスプロセス(rapid ac
cess process)を提供する処理装置、例えばマルチライ
ン(Multiline)550処理装置(グランツ・アンド・ジ
ェンセン・インターナショナル・エイ/エス(Glunz & J
ensen International A/S))に送られる。処理装置は、
写真材料の露光量および使用する処理装置に関して受け
取った情報に基づいて、現像補充液の必要量を計算し供
給するコンピュータを有する化学薬品管理システムを含
んでなる。イメージセッターと処理装置との間で情報の
伝達がなされるので、イメージセッター内で生成する露
光に関する情報を化学薬品管理システムに供給すること
ができる。単位時間で処理される写真材料の平均的量に
関する情報は、所定の時間で、処理装置内を通過する所
定の面積のシートの数を検出するセンサーから、処理装
置内で生じさせることができる。
【0027】
【実施例】本発明を、以下の実施例により更に説明す
る。 実施例1 この実験に用いる現像液は、以下の組成であった。 ヒドロキノン 15g/l 臭化ナトリウム 2.5g/l ヒドロキシメチルメチルフェニドン 0.5g/l ベンゾトリアゾール 0.06g/l フェニルメルカプトテトラゾール 0.008mg/l メタ重亜硫酸ナトリウム 25g/l ジエチレングリコール 21ml/l pH 10.30 炭酸カリウム(47%) 25g/l 種々の露光量および処理装置の利用度での実験を行うた
めに、実験のマトリックスを準備した。A4サイズのコ
ダック・イメージライト・イー・エス・ワイ・スキャナ
ー・フィルム('Kodak' IMAGELITE ESY Scanner Film)
を、白色光源により、以下の表の第1欄に従って種々の
面積で露光させ、欧州特許出願公開(EP−A)第0
614 545号に記載された種類の処理装置に150m
lの現像液を満たして35℃で30秒間処理した。処理
装置の補充を、現像液と同じ処方の計量した補充液によ
り行った。1日あたりの処理したシートの数を、以下の
表の第2欄に記載のような利用度に合うように変化させ
た。少なくとも500mlsの補充液がタンクに加えられ
るまでフィルムのシートを処理し、その時点までにプロ
セスは平衡に達していた。
【0028】対照用ストリップを通過させ、1+3に希
釈したコダック(Kodak)3000定着液にて35℃で3
0秒間定着を行い、速度(speed)を測定して目標の22
0±1*と比較した。目標に合った場合に、補充速度を
記録した。合わなかった場合には、測定したセンシトメ
トリーから新しい補充速度を見積り、同じ1日当りの割
合(rate)でシートを供給し、新しい補充速度にて繰り返
した。材料についての目標の速度に合うまでこれを繰り
返した。表に示されているすべての条件について、これ
を繰り返した。下の表の第3欄に、測定した補充速度を
示している。
【0029】各露光条件について表により決定した11
m2/日の利用度に対して固定した補充速度で実験を繰り
返した。これは、利用度の影響を考慮に入れない効果を
シミュレートしたものである。補充液500mlを加えて
速度を決定した後、対照用ストリップを処理した。結果
を以下の表の最後の欄に示す。
【0030】
【表1】 露光 利用度 速度=220に対する 利用度を考慮に入れない (%) (m2/日) 最適な補充速度 相対的速度* 10 2 850 不十分な濃度 80 2 1090 218 10 20 166 220 80 20 1040 220 10 11 200 219 80 11 1070 220 45 2 980 215 45 20 605 220 45 11 640 220 * 速度は、任意の標準的露光量に関連するかぶり密度(fog density)以上の0.6 の濃度を得るのに必要とされる露光量の100倍として定義される。
【0031】特定の露光量および利用度条件についての
補充速度は、実際には検索表である表を参照することに
より決定することができる。これらの補充速度を用いる
ことによって、材料の速度は220±1*となる。利用
度について考慮しない場合、上記表の第4欄に示すよう
に、速度はかなり変動することになり、検索表に従って
利用度を考慮に入れることがない限り、実際に低露光量
および低利用度ではほとんど画像がなかった。
【0032】中間の処理条件は上記の表から外挿するこ
とができるが、アルゴリズムまたは数学的モデルを使用
すると都合がよいこともある。ファクターとして露光量
(E、%)および利用度(U、m2/日)を用いて、測定
した補充速度に合う最適な方程式を見出すことによって
得ることができる。実験結果にあまり重要でない項を無
視して、最良の2次方程式は次の通りである: 補充速度=913+3.9E−84.4U+0.5EU+1.8U2 ml/m2
【0033】実施例2 実験による補充速度を決定する別法は、重要な現像液成
分の使用率(usage rate)および変化をもたらす他のファ
クターに基づくモデルを用いて計算する方法である。モ
デルを導き出す方法を以下により詳細に説明する。
【0034】モデルのための定義 マス・イン(Mass_in) 単位時間内に処理タン
クに入る成分の質量(例えば、g/日) マス・アウト(Mass_out) 単位時間内に処理タン
クから出る成分の質量(例えば、g/日) ボリューム・イン(Volume_in) 単位時間内に処理タン
クに入る液体の体積(例えば、ml/日) ボリューム・アウト(Volume_out)単位時間内に処理タン
クから出る液体の体積(例えば、ml/日) ユーセイジ(Usage) 材料1m2により消費さ
れると考えられる成分の量(正の値は材料の損失を表
す。)(例えば、g/m2) タンク・コンク(Tank_conc) 処理タンク内において
考えられる成分の濃度(例えば、g/l) タンク・コンク・イニシャル(Tank_conc_initial)時間
=0において考えられる成分の濃度(例えば、g/l) エリア(Area) 単位時間内に処理した
写真材料の面積(例えば、m2/日) レプ・レート(Rep_rate) 単位面積当りの補充量
(例えば、ml/l) アンチ・オックス(Anti_ox) 処理した面積とは無関
係である単位時間当りに加えられた追加の補充液の体積
(場合により、時間に依存する補充として知られる(TD
R、time dependent replenishment)(例えば、ml/日)
【0035】トップ・アップ(Top_up)
蒸発を補うために単位時間の最初にタンクに加えられた
補充液の追加の体積。トップ・アップを水により行う場
合のみ、これは種々の式中で0とされる。(例えば、ml
/日) タイム(Time) 特定の装置内
で経過する時間(例えば、日) オーバーフロー・マス(Overflow_mass) 単位時間内に
タンクオーバーフローによりドレーンへ失われる成分の
質量(例えば、g/日) オーバーフロー・ボル(Overflow_vol) 単位時間内に
タンクオーバーフローによりドレーンへ失われる液体の
体積(例えば、mls/日) キャリーアウト・マス(carryout_mass) 単位時間内に
材料ウェブに持ち出された成分の質量(例えば、g/
日) キャリーアウト・ボル(carryout_vol) 単位時間内に
材料ウェブに持ち出された液体の体積(例えば、mls/
日) オキシデーション(Oxidation) 単位時間内
に失われたと考えられる成分の全質量(タンクの寸法に
依存する)(例えば、g/タンク/日) エバポレーション(Evaporation) 単位時間内
に処理タンクから失われたと考えられる液体の体積(例
えば、ml/タンク/日) タンク・ボリューム(Tank volume) 考えられて
いるタンクの容積(例えば、ml) レプ・コンク(Rep conc) 補充液中の成
分の濃度(例えば、g/l)
【0036】モデル(The Model) マス・イン=(エリア×レプ・レート+アンチ・オック
ス+トップ・アップ)×レプ・コンク ボリューム・イン=エリア×レプ・レート+アンチ・オ
ックス+トップ・アップ マス・アウト=(キャリーアウト・マス+オーバーフロ
ー・マス)+エリア×ユーセイジ+オキシデーション ボリューム・アウト=(キャリーアウト・ボル+オーバ
ーフロー・ボル+エバポレーション レート・オブ・チェンジ・オブ・マス・ウィズ・タイム
(時間による質量の変化量(Rate of change of mass wi
th time))=(エリア×レプ・レート+アンチ・オック
ス+トップ・アップ)×レプ・コンク−(キャリーアウ
ト・マス+オーバーフロー・マス)−エリア×ユーセイ
ジ−オキシデーション ボリューム・イン=ボリューム・アウトである場合に
は、(キャリーアウト・ボル+オーバーフロー・ボル)
=エリア×レプ・レート+アンチ・オックス+トップ・
アップ−エバポレーション (キャリーアウト・マス+オーバーフロー・マス)=
(キャリーアウト・ボル+オーバーフロー・ボル)×タ
ンク・コンク (キャリーアウト・マス+オーバーフロー・マス)=
(エリア×レプ・レート+アンチ・オックス+トップ・
アップ−エバポレーション)×タンク・コンク レート・オブ・チェンジ・オブ・マス・ウィズ・タイム
=(エリア×レプ・レート+アンチ・オックス+トップ
・アップ)×レプ・コンク−エリア×ユーセイジ−オキ
シデーション−(エリア×レプ・レート+アンチ・オッ
クス+トップ・アップ−エバポレーション)×タンク・
コンク
【0037】a=(エリア×レプ・レート+アンチ・オ
ックス+トップ・アップ)×レプ・コンク−エリア×ユ
ーセイジ−オキシデーション、また、 b=(エリア×レプ・レート+アンチ・オックス+トッ
プ・アップ−エバポレーション)とすると、 レート・オブ・チェンジ・オブ・マス・ウィズ・タイム
=a−b×タンク・コンク レート・オブ・チェンジ・オブ・コンセントレーション
・ウィズ・タイム(時間による濃度の変化の割合(Rate
of change of concentration with time))=(a−b×
タンク・コンク)/タンク・ボリューム 積分して タンク・コンク=(a−(a−b×タンク・コンク・イ
ニシャル)×exp((−b×タイム)/タンク・ボリュー
ム))/b 時間が無限である場合、即ち、全体的にシーズニングさ
れたプロセスでは、 タンク・コンク=a/b
【0038】所定の結果、例えば核生成物質を含む材料
についてpHおよびより少ない程度の臭化物およびベン
ゾトリアゾールとすることについて所望のセンシトメト
リーを得るための、タンク溶液中で、固定されるかまた
は特定の範囲内にあることが必要とされる特定の1また
はそれ以上の成分についてこの濃度モデル(concentrati
on model)を用い、所定の装置についてのユーセイジ割
合、蒸発速度および酸化速度を決定すると、(機械のユ
ーセイジと混同されることがある)1日当り処理される
材料の量、露光量ならびにおそらく機械の変数に関連し
て、最適な補充速度を決定することができる。
【0039】コダック・フォーカス・ヘネ・フィルムに
ついて、以下の現像補充液中のすべての成分の使用率を
決定した: ヒドロキノン(HQ) 33g/l 臭化ナトリウム 1.9/l ヒドロキシメチルメチルフェニドン 0.8g/l ベンゾトリアゾール(BTAZ) 0.22g/l フェニルメルカプトテトラゾール 0.013mg/l メタ重亜硫酸ナトリウム 42g/lシ゛エチレンク゛リコール 35ml/l 炭酸カリウム(47%) 42g/l pH 10.56
【0040】タンク溶液は、以下の組成を有していた: ヒドロキノン(HQ) 25g/l 臭化ナトリウム 3.8/l ヒドロキシメチルメチルフェニドン 0.8g/l ベンゾトリアゾール(BTAZ) 0.20g/l フェニルメルカプトテトラゾール 0.013mg/l メタ重亜硫酸ナトリウム 38g/l ジエチレングリコール 35ml/l 炭酸カリウム(47%) 42g/l pH 10.56
【0041】タンク溶液の以下の条件は、フィルムのセ
ンシトメトリーを目的値に保つために重要であるものと
して決定された。BTAZ > 0.18 および NaB
r < 4.8 ならびに pH >= 10.40(できるだけ10.40に近い値) グランツ・アンド・ジェンセン・マルチライン(Glunz a
nd Jensen Multiline)550処理装置の蒸発速度は45
0ml/日であり、酸化速度は12g HQ/日であることが
見出された。
【0042】これらの数値を、種々の露光量および1日
当りの使用率について決められたモデルおよび最適補充
速度に組み合わせた。このデータから、最適な補充アル
ゴリズム(replenishment algorithm)が得られた。 補充速度=7+3.40E+2.5U−0.016U2 ml
/m2 このアルゴリズムを用いて、フィルムの露光量が既知の
この処理装置について、例えばイメージセッターから導
かれるデータから、および使用データ、例えば最後の作
業日の使用率から、補充速度を測定することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 キャサリン・レベッカ・エッジ イギリス、イングランド、エイチエイ2・ 9ジェイアール、ミドルセックス、ハーロ ウ、レイナーズ・レイン、キングス・ロー ド218エイ番

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真処理装置内において使用する現像液
    の補充割合を制御する方法であって、現像される写真材
    料の露光量および単位時間において現像される材料の平
    均的量の関数として補充を行うことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 単位時間において現像される材料の平均
    的量の項が、露光デバイス、処理装置またはその両者に
    より与えられる測定された時間で処理された写真材料の
    面積に関係するデータから導かれる請求の範囲1記載の
    方法。
JP11242496A 1995-05-04 1996-05-07 写真処理 Pending JPH08304986A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB9509038 1995-05-04
GBGB9509038.7A GB9509038D0 (en) 1995-05-04 1995-05-04 Photographic processing

Publications (1)

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JPH08304986A true JPH08304986A (ja) 1996-11-22

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ID=10773954

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GB (1) GB9509038D0 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006171423A (ja) * 2004-12-16 2006-06-29 Noritsu Koki Co Ltd 写真処理装置

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EP0741322A1 (en) 1996-11-06

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