JPH08304838A - 液晶表示素子の製造方法と封止剤 - Google Patents

液晶表示素子の製造方法と封止剤

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JPH08304838A
JPH08304838A JP13468295A JP13468295A JPH08304838A JP H08304838 A JPH08304838 A JP H08304838A JP 13468295 A JP13468295 A JP 13468295A JP 13468295 A JP13468295 A JP 13468295A JP H08304838 A JPH08304838 A JP H08304838A
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JP
Japan
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liquid crystal
resin
injection port
solid particles
crystal display
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Application number
JP13468295A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Osawa
和彦 大沢
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表示ムラの少ない液晶表示素子を製造するこ
とができる液晶表示素子の製造方法及び硬化時の収縮の
小さい封止剤を提供することである。 【構成】 封止剤16を、グラスファイバ18等の固形
粒子が混入された熱硬化性又は紫外線硬化性の樹脂17
から構成する。液晶セル10を形成した後、液晶セルの
液晶注入口より、液晶セル10内に液晶14を注入し、
液晶注入口に封止剤16を充填し、封止剤16を硬化さ
せる。この際、樹脂17は収縮しようとするが、グラス
ファイバ18等の固形粒子は収縮せず、樹脂17の収縮
を妨げる。このため、液晶注入口近傍の基板11と12
の間に封止剤16の収縮による圧力が加わらず、基板1
1と12の間隔が一定に維持され、液晶14の層の厚さ
も均一に維持される。従って、表示ムラが防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、液晶セルに液晶を注
入し、注入口を封止する際に液晶セルのセルギャップの
ムラを低減することができる液晶表示素子の製造方法と
これに使用する封止剤に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、液晶表示素子は、図4に断面
で、図6に平面で示すように、電極や配向膜を形成した
一対のガラス或いはプラスチック等からなる基板11、
12をシ−ル材13を介して接合して液晶セル10を形
成し、シ−ル材13に配置した液晶注入口15から真空
注入法等を用いて液晶14を液晶セル10に注入し、最
後に、液晶注入口15を封止剤16で封止して形成され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】封止剤16としては、
エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂又は紫外線硬化性樹脂等
が使用される。この種の樹脂は硬化すると収縮する。こ
のため、従来の液晶表示素子の製造方法では、封止剤1
6が硬化するまでは、図4に示すように、基板11と1
2の間隔、即ち、液晶14の層の厚さは均一である。し
かし、封止剤16が硬化すると封止剤16が収縮し、図
5に示すように、シ−ル材13を支点として、テコの原
理により、基板11と12の間隔、即ち、液晶14の層
が厚くなり、液晶注入口15近傍に表示ムラが起こる領
域21が形成される。
【0004】この発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、液晶注入口近傍に表示ムラが生じず全体に表示ムラ
の少ない液晶表示素子を製造することができる液晶表示
素子の製造方法を提供することを目的とする。また、こ
の発明は、液晶表示素子の液晶注入口を封止するための
封止剤として、硬化時の収縮の小さい封止剤を提供する
事を他の目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明にかかる液晶表示素子の製造方法は、液晶
注入口を有する液晶セルを形成する工程と、前記液晶セ
ルに前記液晶注入口から液晶を注入する工程と、固形粒
子を所定量含有する未硬化の樹脂から構成される封止剤
を前記液晶注入口に充填する工程と、前記固形粒子によ
り収縮を抑えつつ、前記封止剤を硬化させて前記液晶注
入口を封止する硬化工程と、を具備することを特徴とす
る。
【0006】また、この発明にかかる液晶表示素子の液
晶注入口を封止用の封止剤は、紫外線硬化性樹脂と該紫
外線硬化性樹脂の少なくとも一方を含む硬化性樹脂と、
前記硬化性樹脂に混入された固形粒子と、より構成され
ることを特徴とする。
【0007】
【作用】この発明にかかる封止剤は、グラスファイバや
硬化済樹脂ペレット等の固形粒子を含み、樹脂が硬化す
る際の収縮が固形粒子により妨げられる。従って、封止
剤の硬化時の収縮率が小さい封止剤が得られる。そし
て、この封止剤を用いて液晶注入口を封止することによ
り、基板間隔のムラを防止でき、表示ムラを防止でき
る。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の一実施例に
かかる液晶表示素子の製造方法について説明する。図1
はこの実施例の液晶表示素子の液晶注入口近傍の部分の
断面図である。この実施例では、従来と同様に、図6に
示す液晶セル10に液晶14を液晶注入口15から真空
注入法等により注入した後、液晶注入口15を封止する
封止剤16として、熱硬化性又は紫外線硬化性の樹脂1
7にグラスファイバ18を混入したものを用いる。
【0009】グラスファイバ18は、ガラス、プラスチ
ック等から構成された長さが40μm乃至100μm
で、径が5〜10μ程度のものであり、2乃至5重量%
程度、熱硬化性又は紫外線硬化性の樹脂17に混入され
ている。
【0010】このような構成によれば、未硬化の封止剤
16でシ−ル材13に形成された液晶注入口15を封止
し、これを硬化する際に、樹脂17は収縮しようとする
が、グラスファイバ18により、収縮が妨げられる。こ
のため、液晶注入口15近傍の基板11、12間に収縮
による力がほとんど加わらない。このため、封止剤16
を硬化した後でも、図2に示すように、基板11と12
の間隔が拡がることがない。このため、液晶14の層の
厚さが全域にわたり均一に維持され、液晶表示素子の表
示ムラを防止できる。
【0011】次に、この実施例の液晶表示素子の製造方
法について説明する。まず、一方の基板11と他方の基
板12との対向面にそれぞれ電極及び配向膜等を形成す
る。また、アクティブマトリクス型の液晶表示素子の場
合には、アクティブ素子等も形成する。
【0012】続いて、一方の基板11にスペ−サを散布
し、さらに、熱硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂等からな
るシ−ル材13を印刷する。この際、シ−ル材13に
は、液晶注入口15を形成しておく。続いて、基板11
と12を接合し、加熱又は紫外線を照射してシ−ル材1
3を硬化し、液晶セル10を形成する。
【0013】続いて、真空注入法等を用いて液晶14を
液晶注入口15より液晶セル10に注入する。そして、
液晶14の層厚の調整等を行った後、液晶注入口15
に、前述のグラスファイバ18を含む未硬化の樹脂17
からなる封止剤16を充填塗布する。続いて、封止剤1
6を構成する樹脂17が熱硬化性樹脂の場合にはこれを
加熱し、紫外線硬化性の場合には紫外線を照射して樹脂
17を硬化させる。これにより、液晶注入口15が封止
される。この際、樹脂17は収縮しようとするが、グラ
スファイバ18は収縮せず、樹脂17の収縮を妨げる。
このため、図2に示すように、基板11と12の間隔は
均一に維持され、液晶14の層厚もシール材13内側の
全封入領域にわたり一定値に維持される。
【0014】続いて、偏光板、位相差板、反射板等を配
置するなどの必要な処理を行って液晶表示素子を完成す
る。
【0015】以上説明したように、この実施例の液晶表
示素子及びその製造方法によれば、液晶注入口15近傍
を含む液晶14の封入領域の全域にわたり層厚が均一に
維持され、その表示ムラが防止できる。
【0016】なお、この発明は上記実施例に限定され
ず、種々の変形及び応用が可能である。例えば、上記実
施例では、熱硬化性又は紫外線硬化性の樹脂17にグラ
スファイバ18を混入することにより、樹脂17の硬化
時の収縮を防止したが、グラスファイバ18等の棒状固
形粒子に限らず、例えば、図3に示すように、硬化済の
樹脂ペレット粒子19やガラスビーズ等の球状固形粒子
を混入してもよい。また、棒状固形粒子と球状固形粒子
等を混入してもよい。
【0017】樹脂17に混入されるグラスファイバ18
や硬化済樹脂ペレット19のサイズ及び重量は上記実施
例に限定されず、種々の変形が可能である。また、この
発明は、単純マトリクス型の液晶表示素子にもアクティ
ブマトリクス型の液晶表示素子にも適用可能である。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、液晶セルの液晶注入口を封止する際に、固形粒子に
より、封止剤の硬化時の収縮を抑制して、均一な液晶層
厚を備えた表示ムラのない液晶表示素子が得られ、しか
も、液晶注入口を確実に封止することができる。また、
この発明によれば、収縮率の小さい液晶表示素子用封止
剤を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかる液晶表示素子の封
止剤硬化前の断面構造を示す図である。
【図2】この発明の一実施例にかかる液晶表示素子の封
止剤硬化後の断面構造を示す図である。
【図3】この発明の他の実施例にかかる液晶表示素子用
の封止剤を説明するための、液晶表示素子の断面構造を
示す図である。
【図4】従来の液晶表示素子の封止剤硬化前の断面構造
を示す図である。
【図5】従来の液晶表示素子の封止剤硬化後の断面構造
を示す図である。
【図6】従来の液晶表示素子の封止剤硬化後の平面構造
と表示ムラを説明するための平面図である。
【符号の説明】
10・・・液晶セル、11・・・基板、12・・・基板、13・・・
シール材、14・・・液晶、15・・・液晶注入口、16・・・
封止剤、17・・・熱硬化性又は紫外線硬化性の樹脂、1
8・・・グラスファイバ、19・・・硬化済樹脂ペレット粒
子、21・・・表示ムラが起こる部分

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液晶注入口を有する液晶セルを形成する工
    程と、 前記液晶セルに前記液晶注入口から液晶を注入する工程
    と、 固形粒子を所定量含有する未硬化の樹脂から構成される
    封止剤を前記液晶注入口に充填する工程と、 前記固形粒子により収縮を抑えつつ、前記封止剤を硬化
    させて前記液晶注入口を封止する硬化工程と、 を具備することを特徴とする液晶表示素子の製造方法。
  2. 【請求項2】前記樹脂は、熱硬化性樹脂と紫外線硬化性
    樹脂の少なくとも一方を含み、 前記固形粒子は、グラスファイバと硬化済樹脂ペレット
    の少なくとも一方を含み、 前記硬化工程は、加熱又は紫外線を照射して未硬化の前
    記樹脂を硬化する工程を含むことを特徴とする請求項1
    に記載の液晶表示素子の製造方法。
  3. 【請求項3】紫外線硬化性樹脂と該紫外線硬化性樹脂の
    少なくとも一方を含む硬化性樹脂と、 前記硬化性樹脂に混入された固形粒子と、 より構成されることを特徴とする液晶表示素子の液晶注
    入口を封止する封止剤。
  4. 【請求項4】前記固形粒子は、グラスファイバと硬化済
    樹脂ペレットの少なくとも一方を含むことを特徴とする
    請求項3に記載の封止剤。
  5. 【請求項5】前記固形粒子を2乃至5重量%含有するこ
    とを特徴とする請求項3又は4に記載の封止剤。
JP13468295A 1995-05-09 1995-05-09 液晶表示素子の製造方法と封止剤 Pending JPH08304838A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR19980085927A (ko) * 1997-05-30 1998-12-05 엄길용 액정표시장치의 제조방법
KR19990033176A (ko) * 1997-10-23 1999-05-15 윤종용 균일한 셀 간격을 가지는 액정 표시 장치
KR100444712B1 (ko) * 1998-12-01 2004-08-16 가부시키가이샤 히타치세이사쿠쇼 액정 표시 패널

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KR19990033176A (ko) * 1997-10-23 1999-05-15 윤종용 균일한 셀 간격을 가지는 액정 표시 장치
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