JPH08302704A - 硬化材のダレを防止した斜面安定化工法 - Google Patents
硬化材のダレを防止した斜面安定化工法Info
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- JPH08302704A JPH08302704A JP7132678A JP13267895A JPH08302704A JP H08302704 A JPH08302704 A JP H08302704A JP 7132678 A JP7132678 A JP 7132678A JP 13267895 A JP13267895 A JP 13267895A JP H08302704 A JPH08302704 A JP H08302704A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 急斜面であっても硬化材がダレたり流出した
りせず、品質が良好な斜面安定化構造物を構築する。 【構成】 斜面に沿って配した複数本の鉄筋2の周りを
囲むように、螺旋状に屈曲したスパイラルスターラップ
筋1を配する。スパイラルスターラップ筋1の螺旋の各
ピッチは10cm以下とする。このスパイラルスターラ
ップ筋1の左右両側に、金網状型枠3・3を起立する。
この型枠3・3の間にセメント100重量部に対し、超
微粉を8〜15重量部配合し、水セメント比28〜40
%で混練して、スランプ値が2〜9cmとなる硬化材6
を場所打ちする。バイブレーターによって振動を与えて
硬化材6を型枠3・3内の隅々にまで行き渡らせる。 【作用】 硬化材は粘りと流動性を備えており、型枠か
ら容易にダレたり流出したりしない。スパイラルスター
ラップ筋と金網状型枠の凹凸は、粘りのある硬化材がダ
レすのを防ぐ。超微粉によって硬化材の粒子が密となっ
て、水が構造物内に浸透するを防ぐ。
りせず、品質が良好な斜面安定化構造物を構築する。 【構成】 斜面に沿って配した複数本の鉄筋2の周りを
囲むように、螺旋状に屈曲したスパイラルスターラップ
筋1を配する。スパイラルスターラップ筋1の螺旋の各
ピッチは10cm以下とする。このスパイラルスターラ
ップ筋1の左右両側に、金網状型枠3・3を起立する。
この型枠3・3の間にセメント100重量部に対し、超
微粉を8〜15重量部配合し、水セメント比28〜40
%で混練して、スランプ値が2〜9cmとなる硬化材6
を場所打ちする。バイブレーターによって振動を与えて
硬化材6を型枠3・3内の隅々にまで行き渡らせる。 【作用】 硬化材は粘りと流動性を備えており、型枠か
ら容易にダレたり流出したりしない。スパイラルスター
ラップ筋と金網状型枠の凹凸は、粘りのある硬化材がダ
レすのを防ぐ。超微粉によって硬化材の粒子が密となっ
て、水が構造物内に浸透するを防ぐ。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は斜面の安定化を図るた
めの斜面安定化工法に関するものであり、特に品質を良
好にするために、吹付けではなく、硬化材を場所打ちし
てもダレの生じない斜面安定化工法に関するものであ
る。
めの斜面安定化工法に関するものであり、特に品質を良
好にするために、吹付けではなく、硬化材を場所打ちし
てもダレの生じない斜面安定化工法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】斜面に型枠を組み、これに硬化材を打設
して構造物を構築し、地盤に打設したアンカーにこの構
造物を固定して、構造物によって斜面の土砂荷重を押さ
えて崩壊を防止する工法が採用されている。このような
施工で用いられている硬化材として、一般のモルタルや
コンクリートが通常採用されている。型枠を設置するの
が傾斜地であるため、通常の建築や土木に使用される場
所打ち用の硬化材であると斜面の傾斜に沿ってダレた
り、流出してしまい、打設が不可能である。このため、
型枠の中へ吹付ける圧力によって叩付けるように打設す
る吹付け打設がもっぱら使用されていた。
して構造物を構築し、地盤に打設したアンカーにこの構
造物を固定して、構造物によって斜面の土砂荷重を押さ
えて崩壊を防止する工法が採用されている。このような
施工で用いられている硬化材として、一般のモルタルや
コンクリートが通常採用されている。型枠を設置するの
が傾斜地であるため、通常の建築や土木に使用される場
所打ち用の硬化材であると斜面の傾斜に沿ってダレた
り、流出してしまい、打設が不可能である。このため、
型枠の中へ吹付ける圧力によって叩付けるように打設す
る吹付け打設がもっぱら使用されていた。
【0003】
【この発明が解決しようとする課題】上記したような吹
付け打設を使用した工法の課題は、打設した硬化材の品
質の問題である。つまり、吹付ける硬化材は低スランプ
であるためと、吹付けホース内でセメントと骨材が分離
し易いため、バイブレーターによって振動を与えると硬
化材が一体化せずバラバラになる。また、硬化材中に空
隙(ポーラス)が出来ても、この空隙を取り除くことが
出来なかった。そのまま硬化すると、雨水が構造物の中
に浸み込み易く、浸み込んだ水によって内部の鉄筋を腐
蝕させてしまうことがあった。また鉄筋の下側へは上か
ら吹付けるためコンクリートが廻らないことが時々あっ
た。従って、吹付け硬化材を使用せざるを得ない急斜面
での構造物は、品質が良好でなく、構造物自体の寿命も
短いと言われてきた。
付け打設を使用した工法の課題は、打設した硬化材の品
質の問題である。つまり、吹付ける硬化材は低スランプ
であるためと、吹付けホース内でセメントと骨材が分離
し易いため、バイブレーターによって振動を与えると硬
化材が一体化せずバラバラになる。また、硬化材中に空
隙(ポーラス)が出来ても、この空隙を取り除くことが
出来なかった。そのまま硬化すると、雨水が構造物の中
に浸み込み易く、浸み込んだ水によって内部の鉄筋を腐
蝕させてしまうことがあった。また鉄筋の下側へは上か
ら吹付けるためコンクリートが廻らないことが時々あっ
た。従って、吹付け硬化材を使用せざるを得ない急斜面
での構造物は、品質が良好でなく、構造物自体の寿命も
短いと言われてきた。
【0004】この発明は以上のような課題を解決するた
めになされたもので、施工が著しく容易であるととも
に、場所打ちによっても硬化材のダレや流出が生じず、
品質の良好な構造物を構築可能な斜面安定化工法を提供
することを目的とする。
めになされたもので、施工が著しく容易であるととも
に、場所打ちによっても硬化材のダレや流出が生じず、
品質の良好な構造物を構築可能な斜面安定化工法を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる斜面安
定化工法は、スターラップ筋として螺旋状となった鉄筋
を使用するものである。この工法で使用するスパイラル
スターラップ筋は、一本の鉄筋を螺旋状に屈曲したもの
で、その螺旋は方形状の螺旋を描くように屈曲したもの
が好ましい。スパイラルスターラップ筋の螺旋の各ピッ
チは10cm以下とする。このスパイラルスターラップ
筋をまず地山の上に配し、これを組み立て鉄筋としても
使用し、このスパイラルスターラップ筋の螺旋の内側に
鉄筋を複数本配筋する。鉄筋は結束したりグリップによ
ってスパイラルスターラップ筋に固定する。このスター
ラップ筋の左右両側に、平行に金網状型枠を起立する。
金網状型枠としては、クリンプ金網やエキスパンドメタ
ルが使用できる。左右の型枠板は連結鋼材によって連結
して固定する。
定化工法は、スターラップ筋として螺旋状となった鉄筋
を使用するものである。この工法で使用するスパイラル
スターラップ筋は、一本の鉄筋を螺旋状に屈曲したもの
で、その螺旋は方形状の螺旋を描くように屈曲したもの
が好ましい。スパイラルスターラップ筋の螺旋の各ピッ
チは10cm以下とする。このスパイラルスターラップ
筋をまず地山の上に配し、これを組み立て鉄筋としても
使用し、このスパイラルスターラップ筋の螺旋の内側に
鉄筋を複数本配筋する。鉄筋は結束したりグリップによ
ってスパイラルスターラップ筋に固定する。このスター
ラップ筋の左右両側に、平行に金網状型枠を起立する。
金網状型枠としては、クリンプ金網やエキスパンドメタ
ルが使用できる。左右の型枠板は連結鋼材によって連結
して固定する。
【0006】この左右の型枠間にバイブレーターによっ
て振動を与えることによって低スランプのコンクリート
が流動化して鉄筋の下にまで入り込むことが可能である
とともに、かつ容易にはダレたり流出しない粘りのある
硬化材を打設する。この粘りのある硬化材として、平均
粒径1ミクロン以下の超微粉を混入した硬化材を使用す
る。超微粉としては、シリカヒューム、フライアッシ
ュ、酸化アルミニウムなどが使用できる。この超微粉を
セメント100重量部に対し8〜15重量部配合する。
これを水セメント比28〜40%となるよう混練し、ス
ランプ値が2〜9cmとなるよう粘りを持たせる。この
ような粘りのある、かつ流動性も備えた硬化材を型枠内
に場所打ちする。
て振動を与えることによって低スランプのコンクリート
が流動化して鉄筋の下にまで入り込むことが可能である
とともに、かつ容易にはダレたり流出しない粘りのある
硬化材を打設する。この粘りのある硬化材として、平均
粒径1ミクロン以下の超微粉を混入した硬化材を使用す
る。超微粉としては、シリカヒューム、フライアッシ
ュ、酸化アルミニウムなどが使用できる。この超微粉を
セメント100重量部に対し8〜15重量部配合する。
これを水セメント比28〜40%となるよう混練し、ス
ランプ値が2〜9cmとなるよう粘りを持たせる。この
ような粘りのある、かつ流動性も備えた硬化材を型枠内
に場所打ちする。
【0007】この発明では、斜面に持ち上げる前に、予
め複数本の鉄筋の周りにスパイラルスターラップ筋を取
付け、その左右に金網状型枠を取付けて加工したもの
を、斜面に持ち上げて地山に設置することも可能であ
る。
め複数本の鉄筋の周りにスパイラルスターラップ筋を取
付け、その左右に金網状型枠を取付けて加工したもの
を、斜面に持ち上げて地山に設置することも可能であ
る。
【0008】
【作用】硬化材は粘りがあり、かつバイブーターを使用
することにより流動性も発揮するため、型枠の内部の隅
々にまで入り込み、かつ型枠から容易にダレたり流出し
たりしない。この硬化材が、スパイラルスラーラップ筋
の中に入り込むと、スパイラルスターラップ筋が硬化材
を囲むようにするため、ダレを防止する効果がある。バ
イブレーターによって振動を与えると、流動性によって
鉄筋の下まで入り込み、また硬化材中のポーラスが消滅
する。また金網状型枠を使用しており、この金網状型枠
の凹凸によっても粘りのある硬化材が流れ出し難くな
る。
することにより流動性も発揮するため、型枠の内部の隅
々にまで入り込み、かつ型枠から容易にダレたり流出し
たりしない。この硬化材が、スパイラルスラーラップ筋
の中に入り込むと、スパイラルスターラップ筋が硬化材
を囲むようにするため、ダレを防止する効果がある。バ
イブレーターによって振動を与えると、流動性によって
鉄筋の下まで入り込み、また硬化材中のポーラスが消滅
する。また金網状型枠を使用しており、この金網状型枠
の凹凸によっても粘りのある硬化材が流れ出し難くな
る。
【0009】
【実施例】以下、図に示す一実施例に基づきこの考案を
詳細に説明する。図において1は直径10mm程度のス
パイラルスターラップ筋であって、方形螺旋形に屈曲し
てある。このスパイラルスターラップ筋1を地山に設置
し、この螺旋を描くスターラップ筋1の内側に四本の鉄
筋2を配する。スパイラルスターラップ筋1は地山に置
いたスペーサーブロック7上に載せて、設置する。各鉄
筋2は、方形螺旋の四隅に位置するように配筋する。こ
の鉄筋2をスパイラルスターラップ筋1と結束して固定
する。このスパイラルスターラップ筋1の左右両側にエ
キスパンドメタルからなる金網状型枠3・3を平行に起
立する。この左右の金網状型枠3・3を棒状の連結鋼材
4・4によって連結して固定する。連結鋼材4としては
先端を鉤状に屈曲したものを使用して網目に引っ掛け、
先端を曲げて固定してもよい。
詳細に説明する。図において1は直径10mm程度のス
パイラルスターラップ筋であって、方形螺旋形に屈曲し
てある。このスパイラルスターラップ筋1を地山に設置
し、この螺旋を描くスターラップ筋1の内側に四本の鉄
筋2を配する。スパイラルスターラップ筋1は地山に置
いたスペーサーブロック7上に載せて、設置する。各鉄
筋2は、方形螺旋の四隅に位置するように配筋する。こ
の鉄筋2をスパイラルスターラップ筋1と結束して固定
する。このスパイラルスターラップ筋1の左右両側にエ
キスパンドメタルからなる金網状型枠3・3を平行に起
立する。この左右の金網状型枠3・3を棒状の連結鋼材
4・4によって連結して固定する。連結鋼材4としては
先端を鉤状に屈曲したものを使用して網目に引っ掛け、
先端を曲げて固定してもよい。
【0010】以上のような鉄筋2の左右に型枠3・3を
組んだものを、斜面の地山面に縦横に伸びる格子状に組
んで、交差部分には予めグラウンドアンカー5を打設し
ておく。これら型枠3・3間に粘りと流動性を備えたコ
ンクリート6を打設して構造物を構築する。コンクリー
ト6は超微粉としてシリカヒュームを混入して粘りを持
たせてある。超微粉はセメント粒子や骨材の粒子の間に
入り込んで、各粒子間の隙間が埋められて密になり、ま
た各粒子の間の繋ぎの役目も果してコンクリート6に粘
りを持たせる。また水セメント比を28〜40%とし、
スランプ値が2〜9cm内となるようにしてあるため、
流動性も備えている。
組んだものを、斜面の地山面に縦横に伸びる格子状に組
んで、交差部分には予めグラウンドアンカー5を打設し
ておく。これら型枠3・3間に粘りと流動性を備えたコ
ンクリート6を打設して構造物を構築する。コンクリー
ト6は超微粉としてシリカヒュームを混入して粘りを持
たせてある。超微粉はセメント粒子や骨材の粒子の間に
入り込んで、各粒子間の隙間が埋められて密になり、ま
た各粒子の間の繋ぎの役目も果してコンクリート6に粘
りを持たせる。また水セメント比を28〜40%とし、
スランプ値が2〜9cm内となるようにしてあるため、
流動性も備えている。
【0011】このようなコンクリート6を場所打ちした
場合、コンクリート6は流動性を備えているため、スパ
イラルスターラップ筋1の螺旋の内側にも流れ込むが、
スパイラルスターラップ筋1の螺旋のピッチが10cm
以下であるため、粘りのあるコンクリート1が下方へダ
レるのを効果的に防止する。また型枠3はエキスパンド
メタルやクリンプ金網を使用するため、型枠3の凹凸に
よって粘りのあるコンクリート6の流動が阻止される。
これは特に型枠3とスパイラルスターラップ筋1との間
の間隙が 小さいため、金網状型枠3の凹凸でも流動を
阻止する効果は大きい。バイブレーターによって振動を
与えてコンクリート1を型枠3・3間の隅々にまで行き
渡らせる。コンクリート1は流動性を備えているため、
振動によって流動して鉄筋1・2の下や間に入り込み、
またコンクリート1中のポーラスも消滅して良質な構造
物となる。金網状型枠3・3にコンクリート6を打設し
てバイブレーターをかけて振動を与えると、本発明で使
用するコンクリート6の配合と使用材料により、適当に
型枠3の網の目からコンクリート6中のモルタル状成分
が滲み出て、このモルタル状成分を使用してコテなどに
より表面仕上げを行なうと、金網状型枠3・3は完全に
このモルタル状成分によって覆い被され、金網の腐食を
防止できる。
場合、コンクリート6は流動性を備えているため、スパ
イラルスターラップ筋1の螺旋の内側にも流れ込むが、
スパイラルスターラップ筋1の螺旋のピッチが10cm
以下であるため、粘りのあるコンクリート1が下方へダ
レるのを効果的に防止する。また型枠3はエキスパンド
メタルやクリンプ金網を使用するため、型枠3の凹凸に
よって粘りのあるコンクリート6の流動が阻止される。
これは特に型枠3とスパイラルスターラップ筋1との間
の間隙が 小さいため、金網状型枠3の凹凸でも流動を
阻止する効果は大きい。バイブレーターによって振動を
与えてコンクリート1を型枠3・3間の隅々にまで行き
渡らせる。コンクリート1は流動性を備えているため、
振動によって流動して鉄筋1・2の下や間に入り込み、
またコンクリート1中のポーラスも消滅して良質な構造
物となる。金網状型枠3・3にコンクリート6を打設し
てバイブレーターをかけて振動を与えると、本発明で使
用するコンクリート6の配合と使用材料により、適当に
型枠3の網の目からコンクリート6中のモルタル状成分
が滲み出て、このモルタル状成分を使用してコテなどに
より表面仕上げを行なうと、金網状型枠3・3は完全に
このモルタル状成分によって覆い被され、金網の腐食を
防止できる。
【0012】コンクリート1が硬化後、アンカー5には
プレストレス力を与えて、構造物を地山に押え、斜面の
浮き上がりを防ぐ。硬化したコンクリート1は、各素材
の粒子の間を超微粉が埋めて密な状態であるため、雨水
が構造物内部に浸透するのを防ぐ。
プレストレス力を与えて、構造物を地山に押え、斜面の
浮き上がりを防ぐ。硬化したコンクリート1は、各素材
の粒子の間を超微粉が埋めて密な状態であるため、雨水
が構造物内部に浸透するのを防ぐ。
【0013】
【発明の効果】この発明は以上のような構成を有し、以
下の効果を得ることができる。 粘りと流動性を備えた硬化材を打設するため、急斜面
での場所打ちであっても容易にダレたり流出せず、しか
もバイブレーターの振動によって型枠内の隅々にまで硬
化材が行き渡ってポーラスなどが消滅し、品質の良好な
構造物となる。 螺旋のピッチの間隔の小さなスパイラルスターラップ
筋を使用するため、硬化材を囲むようにして、硬化材が
下方へダレたり流出したりするのを防止する。 金網状の型枠を使用するため、型枠の凹凸も粘りのあ
る硬化材のダレや流出を防ぐのに効果がある。 超微粉はセメントや骨材の粒子の間に入り込んで、雨
水などが構造物内に浸透せず、内部の鉄筋を腐蝕させる
こともない。 スパイラルスターラップ筋は一本の連続したスターラ
ップ筋であるため、主筋の周囲をこのスターラップ筋が
堅固に囲んで、せん断補強筋として信頼性が高く設計上
せん断補強筋として充分評価・計算できる。 予め鉄筋とスパイラルスターラップ筋を組んで型枠を
取付けておくことにより、型枠組みの作業が著しく容易
となり、工期を短縮できる。
下の効果を得ることができる。 粘りと流動性を備えた硬化材を打設するため、急斜面
での場所打ちであっても容易にダレたり流出せず、しか
もバイブレーターの振動によって型枠内の隅々にまで硬
化材が行き渡ってポーラスなどが消滅し、品質の良好な
構造物となる。 螺旋のピッチの間隔の小さなスパイラルスターラップ
筋を使用するため、硬化材を囲むようにして、硬化材が
下方へダレたり流出したりするのを防止する。 金網状の型枠を使用するため、型枠の凹凸も粘りのあ
る硬化材のダレや流出を防ぐのに効果がある。 超微粉はセメントや骨材の粒子の間に入り込んで、雨
水などが構造物内に浸透せず、内部の鉄筋を腐蝕させる
こともない。 スパイラルスターラップ筋は一本の連続したスターラ
ップ筋であるため、主筋の周囲をこのスターラップ筋が
堅固に囲んで、せん断補強筋として信頼性が高く設計上
せん断補強筋として充分評価・計算できる。 予め鉄筋とスパイラルスターラップ筋を組んで型枠を
取付けておくことにより、型枠組みの作業が著しく容易
となり、工期を短縮できる。
【図1】この発明にかかる斜面安定化工法の一実施例の
斜視図である。
斜視図である。
【図2】スターラップ筋を地山に設置した状態の断面図
である。
である。
【図3】斜面に型枠を組んだ状態の斜視図である。
1 スパイラルスターラップ筋 2 鉄筋 3 金網状型枠 4 連結鋼材 5 グラウンドアンカー 6 コンクリート 7 スペーサーブロック
Claims (2)
- 【請求項1】 複数本の鉄筋の周囲を囲むように、螺旋
状に屈曲したスパイラルスターラップ筋を螺旋の各ピッ
チが10cm以下となるよう配し、このスパイラルスタ
ーラップ筋の左右両側に金網状型枠を平行に起立して配
し、この金網状型枠の間にセメント100重量部に対し
平均粒径1ミクロン以下の超微粉を8〜15重量部配合
し、水セメトント比28〜40%で混練して、スランプ
値が2〜9cmとなる硬化材を場所打ちして、バイブレ
ーターによって振動を与えて硬化材を型枠の隅々にまで
行き渡らせて構造物を構築する硬化材のダレを防止した
斜面安定化工法。 - 【請求項2】 斜面上に設置する以前に、予め複数本の
鉄筋の周囲を囲むようにスパイラルスターラップ筋を配
し、その左右に金網状型枠を取付けて加工したものを斜
面に持ち上げて設置することを特徴とする請求項1記載
の硬化材のダレを防止した斜面安定化工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7132678A JP2754524B2 (ja) | 1995-05-02 | 1995-05-02 | 硬化材のダレを防止した斜面安定化工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7132678A JP2754524B2 (ja) | 1995-05-02 | 1995-05-02 | 硬化材のダレを防止した斜面安定化工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08302704A true JPH08302704A (ja) | 1996-11-19 |
JP2754524B2 JP2754524B2 (ja) | 1998-05-20 |
Family
ID=15086957
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7132678A Expired - Lifetime JP2754524B2 (ja) | 1995-05-02 | 1995-05-02 | 硬化材のダレを防止した斜面安定化工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2754524B2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01315525A (ja) * | 1988-06-15 | 1989-12-20 | Kensetsu Kiso Eng Kk | 雪崩防止及び斜面安定用構造物 |
JPH0518972B2 (ja) * | 1984-03-21 | 1993-03-15 | Kensetsu Kiso Enjiniaringu Kk | |
JPH0685441U (ja) * | 1993-05-19 | 1994-12-06 | 建設基礎エンジニアリング株式会社 | 堰板付き鉄筋組体ユニット |
-
1995
- 1995-05-02 JP JP7132678A patent/JP2754524B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0518972B2 (ja) * | 1984-03-21 | 1993-03-15 | Kensetsu Kiso Enjiniaringu Kk | |
JPH01315525A (ja) * | 1988-06-15 | 1989-12-20 | Kensetsu Kiso Eng Kk | 雪崩防止及び斜面安定用構造物 |
JPH0685441U (ja) * | 1993-05-19 | 1994-12-06 | 建設基礎エンジニアリング株式会社 | 堰板付き鉄筋組体ユニット |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2754524B2 (ja) | 1998-05-20 |
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