JPH08302546A - 複合針を有する横編機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】スライダーの制御用バットやカムガイドを設け
ることなく高速編成等に耐えうる横編機を提供するこ
と、横編機のキャリッジを小型化することを目的とす
る。 【構成】ニードル本体とニードル本体上に配置されニー
ドル本体の進退方向に摺動自在なスライダーとからな
り、ニードル本体の進退動によりスライダーの進退動が
行われる形式の複合針をニードルベッド上に多数植列し
た横編機において、ニードル本体が進退動する間に所定
位置にあるスライダーに作用してスライダーの位置保持
を行うスライダー位置保持手段を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ニードル本体とニード
ル本体上に配置されニードル本体の進退方向に摺動自在
なスライダーとからなる複合針をニードルベッド上に多
数植列した横編機、特にスライダーの位置保持手段を備
えた複合針を有する横編機に関する。

【０００２】

【従来の技術】複合針は編成運動におけるニードル本体
のストロークがベラ針の半分でよい。従って複合針の進
退操作を行うキャリッジのカム高さを小さくできるとと
もにカム幅も小さくできるので、キャリッジが小型化で
きるだけでなく、ニードルベッドの高さも小さくでき、
横編機自体をコンパクトにできるなどのメリットがあ
る。前記した複合針を有する横編機は、例えば本出願人
の特公平１−３７４９５号、特開平５−９８５４６号公
報に開示される。前記した公報の横編機では、ニードル
本体及びスライダーにはそれぞれの進退操作を行うため
の制御用バットが設けられており、各制御用バットによ
りニードル本体及びスライダーの進退動を個々に制御す
ることでニット、タック、ミス、目移しを含め種々の編
成が行うことができるようになっている。このため、制
御用バットを操作するためにニードルベッド上を往復動
するキャリッジのカムロックには、ニードル本体の進退
操作を行うカムガイドとその前方の歯口側にスライダー
の進退操作を行うカムガイドがそれぞれ設けられてお
り、カムガイドによってスライダー及びニードル本体の
進退動及びその位置が保持されるようになっている。

【０００３】ニードル本体の進退動に合わせてフックの
開閉を行うといった基本的な編成を行うだけであれば必
ずしもスライダー制御用バットを設ける必要はない。こ
の場合には、スライダーとの相対位置関係を変化させな
がら進退動するニードル本体がスライダーの進退動に影
響を及ぼさないようにその間のスライダーの位置を保持
する手段が必要となり、上記公報の複合針においてはス
ライダー及びニードル本体はそれぞれ針溝との間に適当
な摺動抵抗が付与されるように構成されている。そのた
めニードル本体の進退動ストロークの所定区間内におい
てはスライダーと独立して進退動できるようになってい
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、編機の高速編
成あるいは編糸から発生する繊維塵等の異物がニードル
ベッドの針溝内へ付着する等、編機の稼動条件によって
はニードル本体の進退動に伴ってスライダーが連れて妄
動し、編成上のトラブルが起こるという問題があった。
そのため上記した問題が発生しないように通常ではスラ
イダーには制御用バットが、キャリッジ側にはカムガイ
ドがそれぞれ設けられ前記したスライダーの妄動の発生
を防いでいる。そのためキャリッジやニードルベッドに
はその分を配設するためのスペースが必要となり、編機
の小型化を阻害する原因になっていた。

【０００５】本発明は、スライダーの制御用バットやカ
ムガイドを設けることなく高速編成等に耐えうる横編機
を提供すること、横編機のキャリッジを小型化すること
を目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明では、ニードル本
体とニードル本体上に配置されニードル本体の進退方向
に摺動自在なスライダーとからなり、ニードル本体の進
退動によりスライダーの進退動が行われる形式の複合針
をニードルベッド上に多数植列した横編機において、休
止状態にあるニードル本体がスライダーとの位置関係を
相対的に変位させながら進出する間、及び進出位置にあ
るニードル本体がスライダーとの位置関係を相対的に変
位させながら後退する間、所定位置にあるスライダーに
作用してスライダーの位置保持を行うスライダー位置保
持手段を設けるようにした。

【０００７】また、前記スライダー位置保持手段とし
て、ニードルベッド上にスライダーに対して押圧付勢す
る押圧部を有するスライダー押圧部材を設け、スライダ
ーに前記スライダー押圧部材の押圧部と所定位置におい
て係合する係合部を設けるようにした。

【０００８】また、前記係合部はスライダー上面に形成
され、前記押圧部はスライダー上方に配設されたスライ
ダー押圧部材に設けるようにした。

【０００９】また、前記スライダー押圧部材は、スライ
ダーの上方の同一針溝内に装着され、針溝に直交してニ
ードルプレートに貫挿された押さえ板を介してニードル
ベッド上に支持されるとともにスライダー押圧部材は先
端に押圧部を有する弾性の押圧アームとスライダーの脱
落防止のガイド面とを備えている。

【００１０】また、前記スライダー位置保持手段とし
て、スライダーあるいはニードルベッド上に配設される
位置保持部材の何れか一方に磁性体等の被吸着部を設
け、他方に所定位置において前記被吸着部材と対峙する
磁石等の吸着部材を設けるようにした。

【００１１】

【作用】本発明の横編機では、スライダーの進退動はニ
ードル本体の進退動により行われる。進退動された後の
スライダーの位置は、スライダーとニードルベッド上に
設けた位置保持手段によって保持される。位置保持手段
として、押圧部と係合部により行うようにした場合に
は、スライダーに設けた係合部がニードルベッド上に設
けたスライダー押圧部材の押圧部と所定位置において係
合することでスライダーの進退位置が保持される。前記
押圧部と係合部との係合は、休止状態にあるニードル本
体がスライダーと相対変位して進出する間と、進出位置
にあるニードル本体がスライダーと相対変位して後退す
る間において行われる。そのためニードル本体が進出を
始める際においてもスライダーに対し、その進出方向に
何らかの力が加わったとしても押圧部と係合部との係合
のためニードル本体の進出に連れてスライダーが進出す
るといった妄動を防げる。また、ニードル本体が最も進
出した状態で押圧部と係合部は係合するためニードル本
体の後退が始まり、その際にスライダーに対し、その後
退方向に何らかの力が加わったとしても押圧部と係合部
との係合のためニードル本体の後退に連れてスライダー
が後退するといった妄動を防げる。このため編機を高速
運転させてもスライダーの妄動は起こらずそれによる編
成上のトラブルは発生しない。

【００１２】また、前記係合部をスライダーの上面に形
成し、その上方で針溝に直交してニードルプレートに貫
挿された押さえ板を介してスライダー押圧部材をニード
ルベッド上に支持させればスライダー及びニードルベッ
ドの構造はそれほど複雑にならない。また、スライダー
押圧部材にスライダーの脱落防止のガイド面を形成すれ
ば押圧部材によってスライダーの支持も行える。また、
スライダー位置保持手段として、吸着力を利用した場合
には、スライダーとニードル本体が進退動において所定
の位置関係になったときに吸着力が作用するのでスライ
ダーの位置が保持される。

【００１３】

【実施例】本発明の複合針を有する横編機の実施例につ
いて図１乃至図４とともに以下に説明する。図１は、横
編機の複合針等が装着された状態を示したニードルベッ
ド断面図を示す。図２は、図１の線Ｉ−Ｉの矢視図を示
す。図３はニードル本体とスライダーを拡大して示した
図で、図３Ａ，図３Ｂはスライダーの平面図、側面図
を、図３Ｃはニードル本体の側面図をそれぞれ示す。

【００１４】ニードルベッド１には、ニードルベッド長
手方向に渡って複数のニードルプレート装着用の溝２が
形成され、この溝２にニードルプレート３が装着され、
適宜方法によってニードルベッドに固定されている。ニ
ードルベッドとニードルベッドに装着された各ニードル
プレート３の側壁によって形成される溝が針溝４とな
る。針溝４には、ニードル本体６とその上に配置されニ
ードル本体６の進退方向に摺動自在なスライダー７とか
らなる複合針１０が装着される。

【００１５】ニードル本体６は、先端にフック部８を有
し、フック部８の後方位にスライダー先頭部を支持する
支持溝９が形成されている。ニードル本体６の尾部端に
は、ニードルジャック３０を連結するための凹部１１が
形成され、ニードルジャック３０先端部に形成された嵌
合用の突起３１が嵌合する。

【００１６】スライダー７は、その先端側にニードル本
体６のフック部８と当接あるいは離反してフックの開閉
を行う先端部１３を有し、尾部側には下向きの２つのス
トッパー爪１５，１７が間隔を置いてそれぞれ形成され
る。また、記号１９はスライダー尾部に一体に設けられ
た外側に広がる弾性体からなる２股部を示し、スライダ
ー７と針溝側面との摺動抵抗を付与する。これによりス
ライダー７はストッパー爪１５または１７がニードルジ
ャック３０の突出部３３と当接しない間においてはニー
ドル本体６の進退動の影響を受けることなく所定位置を
維持する。スライダー７の先端部後方側の上面には所定
間隔をあけて係合部としてのノッチ２１，２２が形成さ
れていて、後述する押圧部と係合できるように構成され
ている。

【００１７】ニードルジャック３０は、先端部に前記ニ
ードル本体との連結用の突出部３１が形成され、尾部側
には図示せぬキャリッジのカム面に係合しニードルジャ
ック３０を進退するための制御用バット３５が常時ニー
ドルベッドの上面から突出した状態に付勢する弾性脚部
３７が形成されている。制御用バット３５の前方は２股
状に分岐し、上方側のアーム３９先端は突起部３３のす
ぐ近くまで延びている。

【００１８】次にスライダー押圧部材としてのスライダ
ーロックプレート５０について説明する。図４に示すよ
うにスライダーロックプレート５０は、ニードルプレー
ト３のフック寄りに形成された他よりも一段高いプレー
ト部５でスライダー７の上方に装着される。スライダー
ロックプレート５０は、上部に押さえ板４１嵌入用の蟻
溝５１が形成され、針溝に直交してニードルプレート３
に形成した蟻溝４２に嵌入される押さえ板４１により位
置保持される。ロックプレート５０下部には、スライダ
ー７の上面に形成されたノッチ２１，２２に係合できる
先端に押圧部５５を有する弾性の押圧アーム５３とスラ
イダー７の上位でスライダーが針溝４から脱落しないよ
うにガイドするガイド面５７が形成されている。押圧ア
ーム５３はノッチ２１，２２のないスライダー上面に接
するときは上方に弾性変形され、ノッチ２１，２２と接
するときはノッチに係合する。ノッチ２１，２２と押圧
部５５の係合時の位置保持力は押圧アーム５３の弾性力
に依存するが、この保持力は、スライダーの２股部１９
により付与される摺動抵抗よりも大きく、高速編成にお
いてもあるいは編糸から発生する繊維塵等が針溝に付着
し、スライダーとニードル本体に咬み込んだ場合におい
てもニードル本体の進退動の影響を受けてスライダーが
連れて妄動するのを確実に阻止できる程度の大きさに設
定される。

【００１９】このようにして構成された複合針を有する
横編機の編成時の作動について図５を用いて説明する。
図５−Ａは、キャリッジのカム面に当接しない休止状態
にある複合針１０を示す。編目形成を行った針もそうで
ない針もキャリッジ通過後においては図示せぬキャリッ
ジのニードルジャック３０の制御用バット３５のカムガ
イドによってこの位置に案内される。この状態では、ス
ライダー先端部１３はフック部８と当接しフックは閉じ
ている。この状態でスライダーロックプレート５０の押
圧部５５はスライダー７のノッチ２２に係合している。
編目形成がなされた後に休止状態に復帰した針では、図
５−Ａよりもスライダー７は若干後退した位置にあり、
スライダー７のノッチ２２は押圧部５５との係合が解か
れた状態にある。

【００２０】図５−Ｂは、ニードルジャック３０の制御
用バット３５がキャリッジのカム面と係合して進出し始
めた状態を示す。ニードルジャックの進出に伴い、ニー
ドル本体６も進出する。ニードル本体６の進出によって
突出部３３はスライダーのストッパー爪１７に当接し、
その結果、スライダー７の進出が開始するのであるが、
その直前の状態を示したのがこの図である。この間、ス
ライダー７は２股部１９と針溝４の摺動抵抗により進出
することはないが、仮にニードル本体６の進出時にスラ
イダー７に対し、前記摺動抵抗よりも大きな力がスライ
ダー７の進出方向に加えられた場合でもスライダーロッ
クプレート５０の押圧部５５はスライダー７の中間位置
にあるノッチ２２に係合しているためニードル本体６の
進出に連れてスライダー７が進出するのが防がれ、図５
−Ａの状態を維持するためフック部８とスライダー先端
部１３の当接が解除されフックが開かれる。

【００２１】図５−Ｃは、ニードル本体６が最も進出し
た状態を示す。ニードル本体６の突出部３３がスライダ
ー７のストッパー爪１７に当接し、それに伴ってスライ
ダー７も進出する。ニードル本体６の進出によりスライ
ダー７は強制的に進出されるためノッチ２２と押圧アー
ム５３の押圧部５５との係合は絶たれ、ニードル本体６
が最も進出した位置では押圧部５５はノッチ２１に係合
する。スライダー７はロックプレート５０の押圧部５５
との係合により図５−Ｃの位置を維持するためニードル
本体６の進出動作の完了時にスライダー７だけが慣性の
影響の受けて更に進出することがなく編機を高速運転さ
せても編成上のトラブルを引き起こすことはない。

【００２２】図５−Ｄは、ニードルジャック３０の制御
用バット３５がカム面に係合してニードル本体６が後退
していく状態を示したものでニードルジャック３０の突
出部３３がスライダー７の爪１５に当接するまでの間は
スライダー７は図５−Ｃの位置を維持するためスライダ
ー先端部１３はフック部８が当接してフックは閉じる。
ニードル本体６の後退時にスライダー７に対し、前記摺
動抵抗よりも大きな力がスライダー７の後退方向に加え
られた場合でもスライダーロックプレート５０の押圧部
５５はスライダー７のノッチ２１に係合しているためニ
ードル本体６の後退に連れてスライダー７が後退するの
が防がれ、図５−Ｃの状態を維持するためフックは閉じ
られる。この状態から更にニードル本体６が後退するこ
とで押圧部５５とスライダー７のノッチ２１との係合は
絶たれニードル本体６とスライダー７は図５−Ａに示し
た休止状態へと案内される。

【００２３】上記実施例では、スライダーの位置保持手
段として押圧係合による場合を例に示したが、押圧係合
に代えて例えばスライダーに磁性体等からなる被吸着部
を突設し、それに対峙してニードルベッド上に磁石等の
吸着部材を設けて所定位置でスライダーの位置保持を行
うようにしてもよい。その場合には、上記実施例のよう
な押圧係合による各部の磨耗等の問題はなく長期の使用
にも耐用し得るという効果がある。

【００２４】また、上記実施例では、スライダーの尾部
に２股部を設けてスライダーと針溝間に摺動抵抗を与え
るようにしてスライダーの妄動を補助的に制限し、この
摺動抵抗を越えるような力がスライダーに加えられた場
合にスライダー位置保持手段でスライダーの位置を保持
するようにしているが、スライダーに前記補助的に摺動
抵抗を得るための２股部を設けなくても複合針の編成動
作における進退動の所定位置におけるスライダーの位置
を保持するスライダー位置保持手段があれば編機上での
編成をトラブルなしに円滑に行うことができるのはいう
までもない。尚、本発明の好適な実施例を上記に示した
がスライダーの位置保持は上記の実施例に限られるもの
ではなく、例えばスライダー本体の側面に嵌合用突起あ
るいは凹部を形成し、ニードルプレートのスライダー側
面に位置する部分に切欠いて前記突起あるいは凹部に係
合する弾性の押圧プレートを装着させるようにしてもよ
いなど本発明の主旨に逸脱しない範囲において実施でき
ることはいうまでもない。

【００２５】

【発明の効果】本発明の横編機では、上記実施例からも
わかるようにニードル本体がスライダーとの位置関係を
相対的に変位させる間、所定位置にあるスライダーに作
用してスライダーの位置保持を行うスライダー位置保持
手段を設けたので高速編成下等においてニードル本体が
進退動する際でもその影響を受けてスライダーが妄動す
ることを阻止することができる。この結果、スライダー
には従来のように制御用バットを設ける必要がなくなる
のでキャリッジにスライダーの進退動制御用のカムガイ
ドを取り除くことができキャリッジを小型化することが
できる。

【００２６】また、スライダーの位置保持手段としてス
ライダーに設けた係合部に対し、スライダー押圧部材の
弾性付勢する押圧部を係合させる場合では、その押圧力
により確実にスライダーの位置を保持することができ
る。

【００２７】また、前記係合部をスライダーの上面に形
成し、その上方で針溝を直交してニードルプレートに貫
挿された押さえ板を介してニードルベッド上に支持され
るようにスライダー押圧部材を配設させればスライダー
及びニードルベッドの構造は複雑にならない。また、ス
ライダー押圧部材にスライダーの脱落防止のガイド面を
形成すれば押圧部材によってスライダーの支持も行え
る。

【００２８】また、スライダーの位置保持手段として磁
力等の吸着力を利用すれば各部の磨耗を防げ更に長期に
渡る使用が可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係わる一実施例の複合針を有する横編
機のニードルベッド断面を示した図である。

【図２】図１の線Ｉ−Ｉから見た断面図である。

【図３】図３−Ａはスライダーを拡大して示した平面
図、図３−Ｂはその側面図、図３−Ｃはニードル本体の
側面図である。

【図４】スライダーロックプレートを拡大して示した図
である。

【図５】図５−Ａ乃至図５−Ｄは上記実施例における複
合針の進退動の際のスライダー位置保持の状態を示した
図である。

【符号の説明】

１…ニードルベッド ２…溝 ３…ニードルプレート ４…針溝 ６…ニードル本体 ７…スライダー １０…複合針 ３０…ニードルジャック １５，１７…ストッパー爪 １９…２股部 ２１，２２…ノッチ ３１，３３…突出部 ３５…制御用バット ３７…弾性脚部 ３９…アーム ４１…押さえ板 ４２…蟻溝 ５０…スライダーロックプレート ５１…蟻溝 ５３…押圧アーム ５５…押圧部 ５７…ガイド面

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ニードル本体とニードル本体上に配置さ
   れニードル本体の進退方向に摺動自在なスライダーとか
   らなり、ニードル本体の進退動によりスライダーの進退
   動が行われる形式の複合針をニードルベッド上に多数植
   列した横編機において、休止状態にあるニードル本体が
   スライダーとの位置関係を相対的に変位させながら進出
   する間、及び進出位置にあるニードル本体がスライダー
   との位置関係を相対的に変位させながら後退する間、所
   定位置にあるスライダーに作用してスライダーの位置保
   持を行うスライダー位置保持手段を設けたことを特徴と
   する複合針を有する横編機。
2. 【請求項２】 前記スライダー位置保持手段として、ニ
   ードルベッド上にスライダーに対して押圧付勢する押圧
   部を有するスライダー押圧部材を設け、スライダーに前
   記スライダー押圧部材の押圧部と所定位置において係合
   する係合部を設けるようにしたことを特徴とする請求項
   １に記載の複合針を有する横編機。
3. 【請求項３】 前記係合部はスライダー上面に形成さ
   れ、前記押圧部はスライダー上方に配設されたスライダ
   ー押圧部材に設けられていることを特徴とする請求項２
   に記載の複合針を有する横編機。
4. 【請求項４】 前記スライダー押圧部材は、スライダー
   の上方の同一針溝内に装着され、針溝に直交してニード
   ルプレートに貫挿された押さえ板を介してニードルベッ
   ド上に支持されるとともにスライダー押圧部材は先端に
   押圧部を有する弾性の押圧アームとスライダーの脱落防
   止のガイド面とを備えていることを特徴とする請求項３
   に記載の複合針を有する横編機。
5. 【請求項５】 前記スライダー位置保持手段として、ス
   ライダーあるいはニードルベッド上に配設される位置保
   持部材の何れか一方に磁性体等の被吸着部を設け、他方
   に所定位置において前記被吸着部材と対峙する磁石等の
   吸着部材を設けるようにしたことを特徴とする請求項１
   に記載の複合針を有する横編機。