JPH0633350A - 丸編機 - Google Patents

丸編機

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JPH0633350A
JPH0633350A JP5096487A JP9648793A JPH0633350A JP H0633350 A JPH0633350 A JP H0633350A JP 5096487 A JP5096487 A JP 5096487A JP 9648793 A JP9648793 A JP 9648793A JP H0633350 A JPH0633350 A JP H0633350A
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JP
Japan
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needle
cam
circular knitting
knitting machine
needles
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5096487A
Other languages
English (en)
Inventor
Paolo Salucci
パオロ・サルッチ
Jan Ando
ジャン・アンドー
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Savio SpA
Original Assignee
Savio SpA
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH0633350A publication Critical patent/JPH0633350A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • DTEXTILES; PAPER
    • D04BRAIDING; LACE-MAKING; KNITTING; TRIMMINGS; NON-WOVEN FABRICS
    • D04BKNITTING
    • D04B15/00Details of, or auxiliary devices incorporated in, weft knitting machines, restricted to machines of this kind
    • D04B15/66Devices for determining or controlling patterns ; Programme-control arrangements
    • D04B15/68Devices for determining or controlling patterns ; Programme-control arrangements characterised by the knitting instruments used

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Knitting Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 丸編機に従来の垂直方向に動くジャックを用
いず、針に直接的な選択を行なうこと。 【構成】 弾性針型の丸編機において、これらの弾性針
が供給糸をつかまえるためにもち上げられる前にこれら
弾性針のすべてをトリック内にたわませるカムをそな
え、これらの弾性針をたわませたまま維持するか、その
正規の形状に戻すかの選択を、トリックに収容されてい
るそれぞれの弾性針の下方に位置する軸線方向に滑動で
きるスライダによってなすこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は丸編機、ことにこのような機械に
おいて模様編または補強編を形成するためにシリンダ針
を選択する技術に関し、本発明によれば、ニットウエア
を形成するために様々な供給ステーションから来る糸を
捕捉するこれらの針を選択する装置が提供される。
【0002】丸編機は一般にひとつまたはふたつの針筒
すなわちシリンダ1を包含している。これらのシリンダ
は図1に示すようにその円筒形の外面にトリック2を有
する。これらのトリックは針3のためのガイドとなって
おり、針3はその垂直方向の移行に当ってシンカと協働
して編目ループを形成する。
【0003】トリックの数は針の数に等しく、これらの
針は図1には示されていない上げ下げカムの作用によっ
て往復運動をなしてこれらトリックの中を滑動する。一
般に、靴下類の製造機では、トリックおよび針の数は2
00ないし400の間の数である。シリンダは回転し、
この回転と共に針も回転する。これらの回転する針はそ
の上下の往復運動中にその移行の最高点にある時糸供給
ステーションから固定角度位置において糸を供給され
る。糸供給ステーションはひとつまたはそれ以上の数の
糸ガイドから成り、これらの糸ガイドは針フックに選択
的に提供されて、これらから糸をつかまえるのである。
【0004】靴下類を製造するのには、一般にこれらの
針の一部のみが同じ時に同じようにして用いられる。但
し平編部分を形成する時には、全部の針がその最高レベ
ルと最低レベルの間で作動し、各コースごとにすべての
針に糸が供給され、すべての針は同じように動く。
【0005】このような丸編機が、平編をしておらず、
他の型式の編物を製造している時には、いくつかの針は
編目ループを形成するために糸をつかまえるためその供
給ステーションにおいて最高レベルまでもち上げられる
が、そのほかの針は、中間レベルまでもち上げられて前
の編目を拂うことなく糸を取り上げてタック編を形成す
るか、或る程度の遅れを伴ってもち上げられて、この供
給ステーションで供給される糸をとらえず従って新たな
ループを形成しないかのいずれかである。換言すれば、
針の選択がなされなければならないのである。このこと
は、それぞれの糸の供給以前に、どの針をまた何本の針
をどのレベルに動かさなければならないか、およびどの
他の針また何本の他の針を異なるレベルに動かすかまた
は全く動かさないかを決定しなければならないことを意
味する。
【0006】図1を参照すると、従来技術においてはこ
の選択をジャック4で行なっている。これらのジャック
4はその上方にある針と同じトリック2中を滑動して、
これらの針を上方に付勢し、これらを高いレベルへ動か
して糸をとらえるのである。糸をとらえた後、針はそれ
ら自体のカムおよびカウンタカムによって往復運動を制
御される。これらのカウンタカムはシリンダに対して固
定されており、図1には示されていないがそれ以下の図
には示されている。
【0007】図1は弾性ジャック4を示している。この
弾性ジャックはその下端部が半径方向にたわむことがで
きる。弾性ジャック4が針をその仕事位置に動かした
時、これら弾性ジャックは針バットから引き下り下方に
戻る。針が糸をとらえて編目ループを形成する仕事を終
えてその最低レベルにある時もしもこの針がほかの供給
ステーションからの別の糸をとらえる要求をされていな
い場合には、この針はその制御用のジャックまたは他の
機械部材がこれを再び上方に動かすまでこのレベルにと
どまっている。
【0008】ジャック4のシャンクは、その中間部分に
突起5、すなわち上部ガイドバットを包含している。こ
の突起5は、ジャックが針3をもち上げる仕事を終えた
時このジャックを下方に付勢するように制御カム6と係
合するに至る。ジャックのシャンクに沿って下方に行く
と、下部バット7がある。この下部バット7は、ジャッ
クをその上方の針と共にもち上げて糸をとらえる選択を
行なうもち上げ輪郭部9をそなえたカムリング8と係合
するに至る。また輪郭部10があり、この輪郭部はその
内面でバット7の垂直面と係合して弾性ジャック4のフ
ートをトリック2の内部へと付勢する。内部への接近を
果すこの位置にある時、バット7はリング8のもち上げ
輪郭部9に係合することができず、ジャックは下方にと
どまっている。下げカム6およびもち上げおよび接近輪
郭部9および10は明かに角度的にずらされており、そ
れぞれのジャックに異なった時点で作用する。
【0009】丸編機では、針の選択は一般に、もち上げ
輪郭部に係合するように外方に引込められた位置にある
もち上げバットによって、針に対応するジャックがもち
上げられたまま維持されることで行なわれる。他方、弾
性ジャックを用いるにせよ、従来の剛性ジャックを用い
るにせよ、選択されない針に対応するジャックはトリッ
クの内部に接近する位置に維持される。
【0010】弾性ジャックを用いる時は、これら弾性ジ
ャックはそれらの下部バット7を同時に外方に動かして
もち上げカム9に係合せしめて、上方にもち上げられる
傾向にあり、他方従来のジャックでは、それらの接近お
よび引込みはシリンダに対して固定した適宜のカムによ
って行なわれるのである。
【0011】ジャック4はその位置に維持され、その下
部部分のたわみまたは動きはその上部部分を動かしトリ
ックから外させるようなことを生じない。これは、たと
えばシリンダと一体としその上部部分を取り巻くひとつ
またはそれ以上の数の円形ばね12で果たされる。ジャ
ックはシリンダの円周溝によってその位置に保持され、
このためばねはシリンダ1の面の内側に横たわる。
【0012】図1において、符号11で略示する選択装
置は、ジャック4を外方に動かしてカム9に乗させる
か、またはこれをトリック内へと付勢して、これをその
トリック内へと付勢して下方に維持せしめるかのいずれ
かとなさしめる。
【0013】従来の選択には、一連の中間バットに作用
する機械的なセレクタを用いている。しかしこの型式の
選択は、その作動および可能な選択の数に相当の制約を
有する。
【0014】最も最近の機械では電磁選択装置を用いて
おり、この電磁選択装置は選択の速度がはやく、またプ
ログラム可能な選択の数も多く、しかも機械の生産性も
高く、編成可能な模様の数も多い。
【0015】これらの従来の選択装置は主としてふたつ
の種類に分けられる。すなわち、シリンダと共に回転す
ることはなく各供給ステーションの前に配設されジャッ
クが回転に伴なって順次に提供される固定選択装置と、
シリンダ(およびそのジャック)と共に回転し、従って
ジャックが前を通り過ぎる非常に短い時間内だけでなく
常にジャックのところに位置していかなる瞬間でもジャ
ックに作用することができる選択装置との2種類であ
る。
【0016】第2の選択型式のものはまた、ジャックが
供給ステーションの前を通る前に選択を行なうが、同期
と選択可能な時間上の制約の要求に関しては大きな自由
度がある。しかし多数の選択アクチュエータが必要であ
って、その数は供給ステーションの数ではなく針の数に
等しいものとなる。
【0017】剛性ジャックおよび弾性ジャックの両方で
作動する前述の2種類の針選択装置および方法は、ヨー
ロッパ特許公告第039234号、同第0431674
号、同第0441005号、同第0479371号およ
びイタリー国特許出願第22172A/90号に記載さ
れている。
【0018】丸編機で針選択のためにジャックを用いる
上述の方法では、複雑な構造の選択リンケージを包含す
るものであり、上述の特許出願によれば針3、ジャック
4およびおそらくは垂直選択アクチュエータを収容する
に充分な長さのシリンダ1を必要としている。
【0019】本発明の目的は、垂直方向に動くジャック
4を用いずに針に直接的な選択を行なう丸編機を提供す
ることにある。以下図2ないし図6を参照して説明す
る。これらの図は典型的な本発明の実施例を非限定的な
例として示している。
【0020】図2に示すように、シリンダ1は針3を能
動化するくり抜かれた輪郭部2aを有するトリックをそ
なえており、これらの針3はそれぞれそれ自身のトリッ
ク内を滑動してその下部部分がトリック内へとたわみ、
そのバット20がくり抜かれた輪郭部2a内へ沈むよう
にしてある。この針のたわみは半径方向スラストカム2
1によってなされる。針3のふたつの位置、すなわちた
わんだ位置とたわんでいない位置とは図2の(b)右お
よび(a)左にそれぞれ示されている。
【0021】針3にはその上げカムおよび下げカムに係
合するバット20が設けてある。バット20の下方には
ノーズ形の突起22があり、この突起22が垂直スライ
ダ23のノーズ24と係合している。シリンダ1の回転
中、すべての針3は下げカムで下方に動かされた時カム
21に出会う。このカム21はこれら針の全部をたわま
せて、バット20を内方に付勢する。針3がこのたわん
だ形となっている時、同じトリック2内を滑動するその
対応するスライダ23は上るか上らないのかのいずれか
となり得る。
【0022】図2の右(b)に示すようにスライダ23
が上っていると、ノーズ24はその垂直部分をバット2
0のノーズ22の垂直部分と係合し、バット20をシリ
ンダに対して最も外側の位置にあるカム25の輪郭部の
上を上ることを許容しない。しかし、後述のようにシリ
ンダにより近く配置され異なった形状を有するカム26
の輪郭部の上だけを上るのである。
【0023】図2の左(a)に示すようにスライダ23
が上っていないと、ノーズ24はバット20の動きを妨
げず、半径方向スラストカム21の輪郭部の終りにおい
て針はその弾性のために瞬時にその下部部分を外方へ戻
す。これによってカム25の輪郭部に係合することがで
きる。
【0024】針3はその上部部分を取り囲むひとつまた
はそれ以上のばね27によってその位置に維持される。
これらのばねはシリンダ1内の周縁溝28によってその
位置に維持される。ばねは針のたわみ力に充分に対抗す
る力を及ぼしてカム21が、針の上部部分がトリックか
ら出るようにならずたわむようになることを可能としな
ければならない。
【0025】図3は針を動かすカムの形状を示す側面図
である。回転運動は右から左へである。カムは休息状態
にあり、シリンダはその針と共に回転する。バット20
はカムが提供するにつれその輪郭部と係合する。
【0026】最も右方に示されているバット20は、最
下方点に達するまでカム29の下方の下げ輪郭部と係合
している。最下方点においてはカウンタカム30と出会
う。針3がその最下方点にある時、この針は内方半径方
向スラストカム21に出会う。このカム21の作用中ス
ライダは上っているかまたは上っていないかのいずれか
である。これによって選択が行われる。選択領域はSで
示されている。選択は、カム21の作用が止む前かつ針
がカム25および26を包含する構体に出会うまでにな
されなければならない。もしも針3がそのスライダ23
によってトリック2内に保持されていないのであれば、
これは外側に戻り、そのバット20はカム25の輪郭部
に沿って移行する。カム25の輪郭部は可成り急勾配で
あって、Aで示す供給領域の最初の部分に達する。この
供給領域では糸ガイドが、針3のフックに供給糸を提供
するように配置されている。
【0027】カム25に沿う上げ運動の間、針は先行す
る編成サイクル中に形成した編目ループをアンロード
し、この編目ループは針のシャフト上へと動く。これに
よって、この上げの間につかまれた糸だけが針のフック
に提供される。先行する編目ループは針の次の下げにお
いて釈放される。カム21のスラスト作用が止んだ時も
し針3のバット20がスライダのノーズ24と係合する
ならば、このバット20は前述の場合よりも外方に少な
く突出する。スライダ23にたわんだ針3で与えられる
半径方向のカウンタスラストは、ばね27と同形の円形
ばね31か等価の剛性リングかで対抗せしめられる。
【0028】従ってバット20はカム25の下げ輪郭部
上を上ることはできず、シリンダ1により近いカム26
の輪郭部上を上ることができるだけである。カム26上
を上る針がたどる径路およびこの径路中に製作される編
物は、カム25に沿って移行する針の径路とは異なる。
【0029】本発明の好適な実施例によれば、カム26
は調節部材をそなえ、異なったレベルをとることができ
る。これによって針を次に述べる可能な作用を行なうよ
うにカムに沿って移行することができる。
【0030】時間遅れを伴なって他の針と同じレベルに
もち上げることによって、編目をアンロードし、カム2
5に沿って移行した針よりも異なる供給糸をつかまえる
こと。
【0031】編目を保持する、すなわち中間レベルにも
ち上げることにより前に形成した編目をアンロードする
ことなく糸をとらえること。
【0032】新たな糸をとらえなかったゆえに、新たな
編目を形成することなく下を通過すること。
【0033】この可動のカム26については本出願人の
イタリー国特許出願第MI 91A 003239号に
詳細に記載されている。
【0034】もち上げられなかった針、さらに詳しくは
そのバット20は次いでカム29の輪郭部に当接する。
このカム29はこれらバット20のすべてを下方に戻し
て、丁度つかまえた糸で編目ループを形成し、これらの
針のシャフトに担持されている前に形成された編目ルー
プを拂うのである。
【0035】針選択装置すなわちスライダ23をそのふ
たつの位置に動かす装置は、作動速度、正確さおよび同
期化において充分な性能を与える各種のやり方で形成す
ることができる。
【0036】高い生産性および信頼性を得ることがで
き、選択リンケージからジャックをなくすことに由来す
る利益を充分に生かせる本発明の好適な実施例が図4の
(a)、(b)および(c)に示されている。この図示
構造は、本出願人の先願であるヨーロッパ特許公告第0
479371号に記載のジャック選択を用いるが、ここ
ではこのジャックに代えて針に作用するように制御シス
テムを基礎として作動する。
【0037】図4の(a)は、カム25によってもち上
げることで針3を作動させる選択機構が示してあり、図
4の(b)は針3を維持するための装置が示してある。
ステム32と関連するスライダ23は同じトリック2内
の各針3の直下に位置している。スライダ23を包含す
るトリック部分は、針が動きたわむ部分よりも異なった
深さ、幅またはプロフィルのものとすることができる。
【0038】比較的剛性の大きいスライダ23は軸線方
向の運動ができるだけであり、トリック2、リング31
および下げカム33の輪郭部によって拘束されている。
しかしながらステム32は薄く、図面の面内でたわむこ
とができ、固定リング35と協働する電磁選択装置34
の作用にさらされる。固定リング35は図5以下に示す
ように、上げ輪郭部とステム32のための外方半径方向
引込め輪郭部37から成る。これらの輪郭部は互いに角
度的に片寄らせてある。
【0039】図4の(a)および(b)に例示する実施
例においては、スライダ23およびステム32は、スラ
イダの底部にスロットを設けることにより一緒に連結し
たふたつの各別に形成した部分として示してある。この
スロットの中にステム32の上端部を挿入するのであ
る。ステムの保持は他の手段によっても果たすことがで
きる。しかしながら、その下部部分に印加した半径方向
の力がこれをたわませることが肝要である。この各別の
形成は構造を簡単にする。スライダ23は、たとえステ
ム32と一体に形成しても同じ機能を果させることがで
きる。
【0040】図4の(c)は選択制御システムの別の実
施例を例示するものである。この選択制御システムで
は、スライダとステムが軸線方向に独立している。カム
33はこれがその機能を果した後スライダ23を軸線方
向に下げる。他方ステム32はリング38によって上方
に維持されて、その下部部分はカムリング32の引込め
輪郭部の効果によってたわみ、そのガイド内で軸線方向
に自由に滑動する。
【0041】非限定的な例示として、この電磁選択装置
34はその主要な構成部分を、輪郭部37の作用でたわ
まされたステム32と当接するように恒久的に引き付け
る永久磁石43によって磁化された部分と、付勢された
り消勢されたりして、ステムを釈放してその非たわみ位
置に戻し輪郭部36上でもち上げられるか、またはたわ
んだ位置に維持され次の輪郭部36から離れているよう
にする電磁石44によって帯磁せしめ得る中間部分とを
包含して成るものとする。
【0042】この型式の電磁選択装置はチェコスロバキ
ア発明者証第216358号に例示されている。
【0043】図5の(a)および(c)に示すように、
ステム32は逆時計方向にリング35に沿って移行して
引込みカム37に達する。このカム37はステムをたわ
ませて、これを装置34のプレートへ動かす。このこと
はすべてのステム32について区別なく生ずる。たわん
だステム32は、永久磁石で付勢された装置34の最初
の部分34′に沿って移行し、外方にたわんだ位置にと
どまる。輪郭部37は装置34の部分34″の前で終
る。装置34は、電磁石44に付勢電流が供給される
と、この電磁石44の作用により付勢される。
【0044】図5の(b)は装置34の典型的な実施例
の構造を詳細に示す。
【0045】この装置34は四角形の環の形状の強磁性
材料の板から成り、この板には電磁石44を収容する内
部空洞が形成してある。ポールシューとして知られてい
る、ステムに与えられている板の縁部はふたつの領域に
分けられている。すなわち、永久磁石43に連結された
ふたつの外部部分34′に分けられている外部領域と、
電磁石44に連結された、さらに正確に言うと巻線45
内に配設されているコアの極片に連結された内部領域と
である。これらふたつの領域は、たとえば真鍮のような
非磁性材料を挿入することによって互いに磁気的に分離
されている。ポールシューすなわちステム32に与えら
れた縁部は好適には耐摩耗性のカバーで保護する。
【0046】本発明の好適な実施例によれば、この耐摩
耗性のカバーは、ステムが横切るセレクタ34のポール
シューの縁部をニッケルめっきすることで果たされる。
このようなカバーは強磁性特性を有し、このため磁力を
ほんのすこしだけ減少せしめるだけであって、イタリー
国特許第1228404号に記載の反磁性材料のカバー
で要求されるのとは異なり、極端に薄い層だけを施すこ
とに制約されないのである。
【0047】上述のイタリー国特許に記載されている材
料と比較して、ニッケルはもろさおよび衝撃感受性がは
るかに少なく、このことが厚さを厚くできることと共に
有利となっている。
【0048】上げカム36は好適には立ち上げた縁部3
6Aをそなえたものとし、これで上げカム上にステム3
2Bを保持して、装置34によって不完全に保持された
ステム32Aがもち上るのを防止している。
【0049】この結果、図4の(b)に示すステム32
が上昇すると、スライダ23がもち上げられ、カム21
の半径方向スラストでトリック2a内へたわまされた針
3のたわみ部分が、カム21の作用が止む前にノーズ2
2がノーズ24と係合することで、カム21の端部で外
方に戻ることを防止している。
【0050】それゆえ、針はもはや外方に戻って、その
バット20はカム25の輪郭部と係合せず、カム26の
輪郭部のみと係合するのである。
【0051】これに対して、図4の(a)においてはス
テム32は32A[図5(c)]の形状となって上昇せ
ず、またスライダ23も上昇させない。このため、ふた
つの部分22および24は相互に係合せず、この結果カ
ム21のスラストが加わらなくなると、針3のたわみ部
分は自由に釈放され、バット20はカム25の輪郭部と
係合する。カム25からの排除の位置に針3を鎖錠する
作用が終ると、スライダ23は、バットをスライダに係
合させるカム33によって下方に戻される。
【0052】前述のように、丸編機においては高速運転
の要求があり、これに伴って針の選択のために使える時
間が制限されるという問題がある。
【0053】本発明による装置では、それぞれのステム
が電磁選択装置34の部分34″の前を通過する時間の
間、電磁石44は永久磁石とは逆かまたは同じ極性に付
勢されるか、または付勢されないようにしなければなら
ない。所要により、ステムは領域34′の第2の部分の
角度セクタに再び入る前に、たわまない位置に戻る時間
を持たねばならない。また、選択にさらされる針と針と
の間は、1ミリまたはそれ以下のピッチのように互いに
非常に近接しているので、スペースの問題もある。
【0054】図6の実施例は角度的なスペース開口を可
能とするもので、この結果、針の選択に使える時間を長
くすることができる。本発明による装置は、隣接するス
テム間の磁気的な干渉を防止しているので、高速高生産
性丸編機にとって特に好適であり信頼性があるのであ
る。図6の実施例では、交互に異なる形のステム32が
ある。たとえば偶数番目のステム32Pが、奇数番目の
ステム32Dよりも長くかつ内方よりにある。
【0055】より長くより内方にある偶数番目のステム
32Pは、より低くより内方の位置にあるセレクタ34
Pで選択される。他方、より短くより外方にある奇数番
目のステム32Dは、より高くより外方の位置にあるセ
レクタ34Dで選択される。これらふたつのセレクタは
支持フレーム46上に配置されている。ステムは、シリ
ンダに設けられたトリック2の数の1/2に等しい数の
くいちがった溝48Dおよび48Pをそれぞれそなえて
いる同心の溝付リング構造体47Dによって案内され
る。特に、溝48Dは奇数番目のトリック2に対応して
配置されており、これに対して溝48Pは偶数番目のト
リック2と軸線方向に対応して配置されている。
【0056】ステム32Dの系統では、引込め輪郭部3
7Dと上げ輪郭部36Dとをそなえたより高くより外方
のカムリング35Dと関連している。これらは図5の
(a)および(c)においてそれぞれ奇数番目のステム
セレクタ34Dの上流側および下流側に示されている。
偶数番目のステム32Pの系統では、同様に偶数番目の
ステムセレクタ34Pの上流側および下流側において輪
郭部37Pおよび36Pをそなえた下方のより内側のカ
ムリング35Pと関連している。
【0057】偶数番目のステムと奇数番目の円周の間の
半径方向距離は3ミリないし6ミリ位であり、同じセレ
クタで選択されるふたつの対応するステム間のピッチは
1ミリではなく約2ミリとなる。
【0058】好適には強磁性材料で形成されるリング構
造体47にステムが収容されているという事実と関連し
てこの距離というものは、さもなければ選択作業を妨害
しかねない起り得る磁気的干渉を実際上解消する。
【0059】図6に示すようにふたつのレベルに並べた
本発明の装置は、針の選択のために用い得るスペースの
角度幅を倍にすることを可能とする。ステムとセレクタ
の配列を3つ、4つまたはそれ以上の数のレベルとする
ことにより、このスペースはこれに応じて3倍、4倍ま
たはそれ以上となることは明かである。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の丸編機のシリンダのひとつと針のひとつ
を示す断面図である。
【図2】本発明の好適な実施例を示す、図1と同様な断
面図で、(a)は針がたわんでいない状態、(b)は針
がたわんだ状態を示す。
【図3】図2に示す実施例におけるカムの形状を示す図
で、(a)はセレクタがひとつだけの残りのバットを有
するものの図2と同様な断面図、(b)はカムの展開図
である。
【図4】スライダとステムとの関係を説明する断面図
で、(a)はひとつの実施例においてステムがたわんだ
状態、(b)はそのたわまない状態を示す図、(c)は
別の実施例を示す図である。
【図5】電磁選択装置とカムとステムとの関係を示す図
で、(a)はその平面図、(b)は電磁選択装置の斜視
図、(c)はカムとステムの斜視図である。
【図6】スライダとステムの配置を示す図で、(a)は
その一部を示す平面図、(b)はその拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
1 シリンダ 2 トリック 2a 輪郭部 3 針 4 ジャック 5 突起または上部ガイドバット 6 制御カム 7 下部バット 8 カムリング 9 もち上げ輪郭部 10 輪郭部 11 選択装置 12 キャビティ 13 突起 14 外側リング 15 ばね 16 突起またはバット 18 アクチュエータ 20 バット 21 カム 22 突起またはノーズ 23 スライダ 24 ノーズ 25 カム 26 カム 27 ばね 28 周縁溝 29 カム 30 カウンタカム 31 ばね 32 ステム 33 下げカム 34 電磁選択装置またはセレクタ 35 固定リングまたはカムリング 36 輪郭部 37 カム 43 永久磁石 44 電磁石

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】針(3)が内部で滑動するトリック(2)
    をそなえたシリンダを有し、前記針が、前記シリンダか
    ら或る距離に位置する上げカム(25)の輪郭部によっ
    て案内される径路に沿うか、または前記シリンダからよ
    り少ない距離に位置する異なる上げカム(26)の異な
    る輪郭部によって案内される異なる径路に沿うかして移
    行するようにした丸編機において、前記針(3)が弾性
    針であって選択作動が前記針を前記トリック(2)内に
    たわめるか否かによって行なわれ、これによって前記針
    のバット(20)がそれぞれの前記トリック(2)から
    短い距離か長い距離に突出し、たわんだ前記針がそのバ
    ットを介して前記もうひとつの上げカム(26)の輪郭
    部上だけでもち上げられ、これに対してたわまない前記
    針は前記上げカム(25)の輪郭部上でもち上げられる
    ようにし、前記上げカム(25)の上方へのスラストが
    前記もうひとつの上げカム(26)の上方へのスラスト
    以前に開始すること、および前記針(3)は、これら針
    に与えられこれらの針が下げカム(29)の作用の下で
    その最下方レベルに到達した時これらの針をたわませた
    まま維持する半径方向スラストカム(21)によってた
    わませられるようにし、前記トリック内においてたわま
    せたまま維持すべき針と前記半径方向スラストカム(2
    1)の作用がやんだ時外方に戻るようにすべき針との間
    の選択を軸線方向だけに滑動できるスライダ(23)に
    よってなして、たわんだ形状にある針(3)を維持する
    もち上げ位置か、針を維持しない位置かのいずれかと
    し、それぞれの針(3)をスライダ(23)と関連さ
    せ、このスライダがその関連する針と同じトリック内を
    滑動するようにしたことを特徴とする丸編機。
  2. 【請求項2】請求項1記載の丸編機において、前記トリ
    ック(2)に掘り込んだプロフィル(2a)を形成し、
    これが前記針をその中にたわませることを可能としたこ
    とを特徴とする丸編機。
  3. 【請求項3】請求項1記載の丸編機において、軸線方向
    だけに滑動できるスライダ(23)のそれぞれを、軸線
    方向に移行することとひとつの平面内で前記シリンダへ
    半径方向にたわむこととの両方が可能なたわみ性のステ
    ム(32)を関連させ、前記軸線方向への移行を機械の
    回転方向において上げ輪郭部(36)に先行する引込み
    輪郭部(37)で決定されること、これらの輪郭部(3
    6,37)間に角度をつけて配設され前記輪郭部(3
    7)によってたわませられたステム(32)のすべてを
    選択作動にさらさせる電磁選択装置(34)を包含し、
    この選択作動によって位置(32B)へ釈放し前記輪郭
    部(36)に係合させてそのスライダ(23)をもち上
    げそれらのたわんだ針を維持しようとするステムを、た
    わんだまま位置(32A)に維持し前記輪郭部(36)
    に係合せず従って上方の針を釈放しないステムから分離
    させ、後者の針は対応してカム(25)でもち上げ、残
    りの針はカム(26)と接触することができるだけとす
    ることを特徴とする丸編機。
  4. 【請求項4】請求項3記載の丸編機において、前記電磁
    選択装置(34)がふたつの領域(34′、34″)に
    分割された強磁性の板の側縁部で構成され、前記領域
    (34′)がふたつの周縁部分に分割されて永久磁石に
    連結されてその磁極性をもつようにされ、中央領域(3
    4″)は電磁石(44)の鉄心の極性をとるようにし、
    これらふたつの領域を非磁性材料で互いに仕切るように
    したことを特徴とする丸編機。
  5. 【請求項5】請求項4記載の丸編機において、前記板
    (34)または少なくとも前記ステム(32)と当接す
    るその縁部を耐摩耗性のカバーで保護したことを特徴と
    する丸編機。
  6. 【請求項6】請求項5記載の丸編機において、前記耐摩
    耗性のカバーをニッケルめっきによって形成したことを
    特徴とする丸編機。
  7. 【請求項7】請求項1ないし6のいずれかに記載の丸編
    機において、軸線方向に移動可能なカム(26)を包含
    し、糸供給ステーションに対応して配置したこのカム
    (26)の輪郭部に沿ってバット(20)を介して移行
    する前記針が、編目アンロード位置、編目維持位置およ
    び不活性位置に対応して3つのレベルをとることがで
    き、このカム(26)が、これに沿って移行する前記針
    を前記カム(25)に沿って移行する前記針のもち上げ
    に対して実質的な時間遅れを伴ってもち上げる輪郭部を
    有することを特徴とする丸編機。
JP5096487A 1992-04-02 1993-04-01 丸編機 Withdrawn JPH0633350A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
ITMI920796A IT1255049B (it) 1992-04-02 1992-04-02 Macchina circolare da maglieria ad aghi elastici con dispositivo di selezione a cursore scorrevole
IT92A000796 1992-04-02

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Publication Number Publication Date
JPH0633350A true JPH0633350A (ja) 1994-02-08

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ID=11362757

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JP5096487A Withdrawn JPH0633350A (ja) 1992-04-02 1993-04-01 丸編機

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EP (1) EP0569065A1 (ja)
JP (1) JPH0633350A (ja)
CZ (1) CZ55693A3 (ja)
IT (1) IT1255049B (ja)
SK (1) SK26993A3 (ja)

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EP0569065A1 (en) 1993-11-10
CZ55693A3 (en) 1993-11-17
IT1255049B (it) 1995-10-17
ITMI920796A1 (it) 1993-10-02
ITMI920796A0 (it) 1992-04-02
US5361608A (en) 1994-11-08
SK26993A3 (en) 1993-11-10

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