JPH083022Y2 - 薄膜トランジスタ - Google Patents

薄膜トランジスタ

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JPH083022Y2
JPH083022Y2 JP986690U JP986690U JPH083022Y2 JP H083022 Y2 JPH083022 Y2 JP H083022Y2 JP 986690 U JP986690 U JP 986690U JP 986690 U JP986690 U JP 986690U JP H083022 Y2 JPH083022 Y2 JP H083022Y2
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JP
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metal
thin film
gate
film transistor
gate electrode
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JP986690U
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英樹 鎌田
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Casio Computer Co Ltd
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Casio Computer Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、液晶表示デバイスなどに用いられる薄膜ト
ランジスタに関するものである。
[従来の技術] 従来、薄膜トランジスタとして第2図に示すような逆
スタガー型のものがある。この逆スタガー型薄膜トラン
ジスタは、絶縁性基板1上にゲート電極2をスパッタ法
で形成し、このゲート電極2を覆うように窒化シリコン
(SiN)からなるゲート絶縁膜3を形成した後、このゲ
ート絶縁膜3の上に上記ゲート電極2と対向させてi型
アモレルファスシリコン(i−a−Si)からなるi型半
導体層4を形成し、さらにこのi型半導体層4の上にn
型アモルファスシリコン(n+−a−Si)からなるn型
半導体層5を介してソース・ドレイン電極6、7を形成
するようにしている。
ところで、絶縁性基板1上に形成されるゲート電極2
は、通常、例えばアルミニウム、クロム、チタンなどが
使用される。
そこで、逆スタガー型あるいは逆コプラナー型薄膜ト
ランジスタの場合、ゲート電極2としてアルミニウムを
基板1に形成した後、このゲート電極2を覆うようにゲ
ート絶縁膜3を形成するのであるが、この後、ゲート絶
縁膜3を部分的にエッチング除去する場合が考えられ
る。ところが、このゲート絶縁膜3の膜厚は均一でない
ので、ゲート絶縁膜3の膜厚によっては、部分的にオー
バエッチングされる。オーバエッチングされると、ゲー
ト絶縁膜3の下に形成されているゲート電極2にダメー
ジを与えることになる。
そこで、ゲート絶縁膜3がオーバエッチングされても
ゲート電極2にダメージを与えないようにするため、ゲ
ート電極2を2層構造にすることが考えられている。第
2図の2bは、この金属膜であり、2aは本来のゲート電極
であるアルミニウムなどの低抵抗の第1のゲート金属、
2bはオーバエッチングによって第1のゲート電極にダメ
ージを与えないためのクロムなどの第2のゲート電極で
ある。
[考案が解決しようとする課題] ところが、このようなゲート電極2を用いると、第1
のゲート金属2aの表面は通常は滑らかで、しかも第2の
ゲート金属2bがクロムのように引張り応力の膜である場
合は、第1のゲート金属2aと第2のゲート金属2bの密着
度が低く、これら間に膜剥がれを生じることがあり、薄
膜トランジスタ製造上での歩留りの低下の原因になる欠
点があった。
本考案は、上記事情に鑑みてなされたもので、製造上
での歩留りを改善できる薄膜トランジスタを提供するこ
とを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本考案の薄膜トランジスタは、絶縁性基板上に形成さ
れ、ゲート電極、ゲート絶縁膜、i型半導体層、n型半
導体層およびソース・ドレイン電極より構成される薄膜
トランジスタにおいて上記基板上に形成される上記ゲー
ト電極あるいはソース・ドレイン電極を第1および第2
の金属の2層構造の金属で構成し、且つ第1の金属表面
に凹凸部を形成し、この第1の金属の凹凸部上に第2の
金属を形成したものである。
[作用] 本考案の薄膜トランジスタは、基板上に形成されるゲ
ート電極あるいはソース・ドレイン電極を第1および第
2の金属の2層構造の金属で構成し、第1の金属表面に
凹凸部を形成し、この第1の金属の凹凸部上に第2の金
属を形成するようにしたので、第1および第2の金属間
の接触面積を大きくして、これらの密着性を高めること
ができ、膜剥がれを防止でき、薄膜トランジスタの製造
上の歩留りを改善できる。
[実施例] 以下、本考案の一実施例を図面にしたがい説明する。
第1図は、同実施例の逆スタガー型薄膜トランジスタ
の断面を示すものである。図において、11はガラスなど
からなる絶縁性の基板で、この基板11上にゲート電極12
を形成している。
この場合、ゲート電極12は、まずアルミニウム(Al)
などの低抵抗の第1のゲート金属121を形成し、この第
1のゲート金属121の表面に凹凸部121aを形成する。こ
の第1のゲート金属121表面の凹凸部121aは、アルゴン
(Ar)スパッタエッチングなどのドライエッチング法ま
たは第1のゲート金属121を溶かす酸またはアルカリの
液体をシャワー状にして吹き付けるウェットエッチング
法により形成される。そして、このような第1のゲート
金属121表面の凹凸部121a上にクロムなどの第2のゲー
ト金属122を堆積してゲート電極12を構成する。
そして、ゲート電極12を覆うように窒化シリコン(Si
N)からなるゲート絶縁膜13を形成し、さらに、このゲ
ート絶縁膜13の上に、ゲート電極12と対向させてi型ア
モルファスシリコン(i−a−Si)からなるi型半導体
層14を形成し、このi型半導体層14の上にn型アミルフ
ァスシリコン(n+−a−Si)からなるn型半導体層15
を介してソース・ドレイン電極16、17を形成し、薄膜ト
ランジスタを完成している。
しかして、このように構成した薄膜トランジスタは、
絶縁性基板11に形成されるゲート電極12として、第1の
ゲート金属121の表面に凹凸部121aを形成し、この第1
のゲート金属121の凹凸部121a上に第2のゲート金属122
を堆積するようにしており、第1のゲート金属121と第
2のゲート金属122とのとの接触面積を大きくして、こ
れらの密着性を高めることができるようにしたので、第
1のゲート金属121より第2のゲート金属122が膜剥がれ
を防止することができ、このような膜剥がれが原因する
薄膜トランジスタ製造上での歩留りの低下を阻止するこ
とができる。
なお、本考案は上記実施例にのみ限定されず、要旨を
変更しない範囲で適宜変形して実施できる。例えば、上
述した実施例では、一貫して逆スタガー型薄膜トランジ
スタのゲート電極について述べたが、逆コプラナー型薄
膜トランジスタにも適用することができ、さらにスタガ
ー型薄膜トランジスタおよび逆コプラナー型薄膜トラン
ジスタのソース・ドレイン電極に適用することもでき
る。
[考案の効果] 本考案明の薄膜トランジスタは、絶縁性基板上に形成
され、ゲート電極、ゲート絶縁膜、i型半導体層、n型
半導体層およびソース・ドレイン電極より構成される薄
膜トランジスタにおいて、前記基板上に形成される上記
ゲート電極あるいはソース・ドレイン電極を第1および
第2の金属の2層構造の存続で構成し、且つ第1の金属
表面に凹凸部を形成し、この第1の金属の凹凸部上に第
2の金属を形成するようにしたので、第1および第2の
金属間の接触面積を大きくして、これらの密着性を高め
ることができ、第1の金属に対する第2の金属の膜剥が
れを防止できる。したがって、これらの膜剥がれが原因
する薄膜トランジスタ製造上での歩留りの低下を阻止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の薄膜トランジスタの一実施例を示す
断面図、第2図は、従来の薄膜トランジスタを示す断面
図である。 11……基板、12……ゲート電極、13……ゲート絶縁膜、
14……i型半導体層、15……n型半導体層、16……ソー
ス・ドレイン電極。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁性基板上に形成され、ゲート電極、ゲ
    ート絶縁膜、i型半導体層、n型半導体層およびソース
    ・ドレイン電極より構成される薄膜トランジスタにおい
    て、前記基板上に形成される上記ゲート電極あるいはソ
    ース・ドレイン電極を第1および第2の金属の2層構造
    の金属で構成し、且つ上記第1の金属表面に凹凸部を形
    成し、この第1の金属の凹凸部上に上記第2の金属を形
    成するようにしたことを特徴とする薄膜トランジスタ。
JP986690U 1990-02-05 1990-02-05 薄膜トランジスタ Expired - Lifetime JPH083022Y2 (ja)

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JPH03101557U JPH03101557U (ja) 1991-10-23
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