JPH0830200B2 - インクジェット記録用メンテナンス液 - Google Patents

インクジェット記録用メンテナンス液

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JPH0830200B2
JPH0830200B2 JP61011396A JP1139686A JPH0830200B2 JP H0830200 B2 JPH0830200 B2 JP H0830200B2 JP 61011396 A JP61011396 A JP 61011396A JP 1139686 A JP1139686 A JP 1139686A JP H0830200 B2 JPH0830200 B2 JP H0830200B2
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JP
Japan
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ink
maintenance liquid
liquid
path
maintenance
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章夫 大渡
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Seiko Epson Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はインクジェットプリンターの長期休止時や、
目詰まり保守、及びインク充てんに係るインクジェット
記録用メンテナンス液に関するものである。
[従来の技術] インクジェットプリンターは、無騒音、高速、高解像
度プリンターとして近年、商品化がおこなわれている
が、低粘性の液体インクを20〜50μmという微小径のノ
ズルから噴出するため、ノズルの乾燥によるインク目詰
まりや、ノズル中インクの蒸発による粘度上昇のための
印字乱れ、さらにはインク系への気泡混入によるドット
抜けの問題など、信頼性の面では不十分な点が多い。こ
れらは、特に、長期間に渡る装置の休止時におこりやす
く、そのため防止策として、本出願人から特願昭56−16
9636号にあるように、休止時にインクを抜きとり、その
後、インクを洗浄する手段が考案されている。該手段に
よる洗浄は洗浄液(メンテナンス液)の能力に大きく左
右され従ってインク系の信頼性は、メンテナンス液にか
かる所が大きい。従来、このメンテナンス液について
は、インク組成と類似の染料を抜いた組成液が用いられ
ていたが、洗浄力が十分でなかったり、またインク経路
に残った組成液が目詰まりの原因となったり不十分な点
が多かった。
[発明が解決しようとする問題点] 従来、不十分であったメンテナンス液について、本発
明の目的とするところは、インク系の洗浄力の強い、す
なわち、より速くインク系からインクを除去し、さらに
残ったメンテナンス液が、インク系に悪影響を与えない
で長期間、保守でき、インク再充てもすみやかに行なえ
るインクジェット記録用メンテナンス液を提供するもの
である。
[問題点を解決するための手段] (a)メタノール,エタノール,n−プロパノール,イソ
プロパノールから選ばれる少なくとも一種類のアルコー
ルと、 (b)−SO3M,−OSO3M,−COOH(MはH,Li,Na,K)から選
ばれた官能基を有する陰イオン界面活性剤と、 (c)水と、 からなることを特徴とする。
メンテナンス液は、第1図に示すインクジェット記録
装置に用いられる。1は記録用ヘッドで2はそのノズル
面、ヘッド1はインクタンク5からインクの供給を受け
て印刷を行なうため、切換弁4は、ヘッド1とインクタ
ンク5に配管されている。そして、長期休止する場合や
目詰まりに備えて経路を洗浄する場合、切換弁4は、ヘ
ッド1とメンテナンス液タンク6に配管され、吸引キャ
ップ9が閉じられ吸引ポンプ8によりヘッド中のインク
がメンテナンス液に置換され廃液タンク7に排出され
る。メンテナンス液として、要求される特性としては、 (1)インク経路を形成する部材をおかさないこと。
(2)少量の液で、経路中のインクを排出できること。
(3)経路中に残ったメンテナンス液が目詰まりをおこ
さないこと。
(4)インク再充てん時に、経路中のメンテナンス液
が、インクの充てんをすみやかに行なわせ、かつインク
中に気泡、及び気泡核を発生させないこと。
以上の4項目が、メンテナンス液の重要な特性である
が、これら(1)〜(4)の項目を満足するためのイン
クの特性としては、インクと相容性が高く、乾燥やイン
ク経路部材と反応して固形物を発生することがなく、さ
らに、インク経路部材に対してぬれ性の高いものがよ
い。また、通常のインクの粘度は、2〜15mPa・sがイ
ンク噴出に適当な値であり、メンテナンス液も、あまり
粘度が高いと経路中を流れにくくなるため、インク粘度
の5倍以下が好ましい。
これらの特性を満たすためには、従来から用いられた
インク組成から固体物発生の原因となる染料をとり除い
た系がメンテナンス液として適当であったが、前述の4
項目のうち、(2)、(3)(4)の項目について不十
分であった。すなわち、単にインクから染料をとり除い
た系のメンテナンス液では、インクとの相容性が大きく
ないため液量を多く必要としたり、洗浄不十分で目詰ま
りをおこしたり、またインク線路部材に対するぬれ性が
不十分であるため、インク再充てん時に、インクがすみ
やかに充てんできず、インク中に気泡をとり残す場合が
あり、それによるドット抜けのためインクジェットプリ
ンターの信頼性をおとす要因でもあった。
本発明のメンテナンス液の組成によれば、メタノー
ル、エタノール,n−プロパノール,イソプロパノールか
ら選ばれるアルコール類が水性インクに対して非常に高
い相容力を持つため、インク経路をきれいに洗浄するこ
とができる。さらに洗浄排出後、メンテナンス液は、イ
ンク経路中に多少残るが、アルコールの揮発性により経
路中は乾燥するため、インク再充てん時までの長時間、
保守は必要なくなる。さらに、メンテナンス液が乾燥す
る時、該液中に含まれる、官能基として−SO3N、−OSO3
M、−COOM(MはH、Li、Na、K)を有する陰イオン性
界面活性剤がインク経路中、及びヘッド中で分子配向を
起こすため、インク経路部材、及び部材の表面に該官能
基が配置するため非常に親水性が高くなりぬれ性も向上
する。そのため、インク再充てん時には、インクが経路
中に気泡を残すことなくすみやかに充てんされる。官能
基として−SO3M、−OSO3M、−COOM(MはH、Li、Na、
K)を有する陰イオン性界面活性剤には下記の化学式で
示されるものが使用できる。
(I)RCH2COOM(Rは炭素数11〜17のアルキル基) (III)RSO3M (Rは炭素数12〜18のアルキル基) (VII)ROSO3M (Rは炭素数12,〜18のアルキル基) メンテナンス液としての組成分量は、アルコール類が
30〜95重量部、最適量は40〜80重量部、界面活性剤につ
いては種類によって効果は異なるが0.01〜10重量部、最
適量は0.1〜3重量部、及び残部が無機塩や異物を含ま
ない純水から成る。
本発明のメンテナンス液は、PH調整及び防腐や防カビ
効果のために用いられる、前述の界面活性剤をのぞいて
通常固形状もしくは、乾燥して固形状になり得る組成物
は、一切含有しない。また、本発明のメンテナンス液
は、一般に水中や空気中に存在するゴミや異物、パーテ
ィクル類を除去するため、液調整後に1μm以下の孔径
を有するメンブレンフィルターでろかして得られるもの
である。
[実施例] 実施例1 表−1に示す組成でインクジェット記録用メンテナン
ス液を調合した。調合に際しては、十分に撹拌混合を行
い、加熱は60℃以下で行った。そして混合された液は室
温まで冷却後、耐薬品性の高いテフロン性の孔径が1.0
μmのメンブレンフィルター(日本ミリポアリミテッド
社製)でろかを行った。
比較例 比較例として、従来のインクジェット記録用インクか
ら染料をとり除いた組成のメンテナンス液を表−2に示
す。
表−1、及び表−2に示す組成のメンテナンス液を、
第1図に示す当社試作のインクジェット記録装置のメン
テナンス液タンクに充てんし、インク経路の洗浄力及び
洗浄後の保守性、さらにインク再充てん時の印字信頼性
について試験を行った結果を表−3に示す。尚、インク
経路の洗浄力の評価については、1ccのメンテナンス液
によって洗浄した後、目視によりインク経路の導管とヘ
ッド中に残った液の汚れ具合を判定した。また、洗浄後
の保守性は、1ccのメンテナンス液によって洗浄した
後、室温に一ヶ月放置してからヘッドのノズルを顕微鏡
で観察し、ノズルの汚れ具合を判定した。インク再充て
ん時の印字信頼性については、1ccのメンテナンス液に
よって洗浄した後、室温に一ヶ月放置してからインクを
再充てんし、A4記録紙に100ライン印刷した時のドット
抜けの有無で判定した。
[発明の効果] 以上説明したように、本願発明によれば、(a)メタ
ノール,エタノール,n−プロパノール,イソプロパノー
ルから選ばれる少なくとも一種類のアルコールと、
(b)−SO3M,−OSO3M,−COOH(MはH,Li,Na,K)から選
ばれた官能基を有する陰イオン界面活性剤と、(c)水
と、からなるインクジェット記録用メンテナンス液を用
いることにより、アルコールによりインク経路中を効果
的に洗浄でき、また、アルコールの揮発性によりインク
経路中は乾燥状態にすることができ、長期に渡り保守の
必要がなくなる。更に、陰イオン界面活性剤がインク経
路部材表面に配向し親水性を向上させるため、インク再
充填性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、インク系洗浄機構を有するインクジェット記
録装置の原理図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)メタノール,エタノール,n−プロパ
    ノール,イソプロパノールから選ばれる少なくとも一種
    類のアルコールと、 (b)−SO3M,−OSO3M,−COOH(MはH,Li,Na,K)から選
    ばれた官能基を有する陰イオン界面活性剤と、 (c)水と、 からなることを特徴とするインクジェット記録用メンテ
    ナンス液。
JP61011396A 1986-01-22 1986-01-22 インクジェット記録用メンテナンス液 Expired - Lifetime JPH0830200B2 (ja)

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JPS62169877A JPS62169877A (ja) 1987-07-27
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