JPH0830193A - 車両誘導装置 - Google Patents

車両誘導装置

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JPH0830193A
JPH0830193A JP6160425A JP16042594A JPH0830193A JP H0830193 A JPH0830193 A JP H0830193A JP 6160425 A JP6160425 A JP 6160425A JP 16042594 A JP16042594 A JP 16042594A JP H0830193 A JPH0830193 A JP H0830193A
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Yasuhiro Sawata
靖浩 澤多
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 経路逸脱を想定して逸脱後の誘導経路を予め
求めておくことで、経路逸脱時に速やかに次なる誘導を
行なえるようにした車両誘導装置を提供する。 【構成】 修正経路探索手段102は経路逸脱後の修正
経路を予め求め、求めた修正経路を逸脱地点と逸脱方向
との対応を付けて修正経路記憶手段103に記憶させ
る。経路逸脱検出手段104は、車両の位置を監視し、
経路設定手段101が設定した誘導経路を逸脱した際に
は、逸脱地点と逸脱方向に関する逸脱情報を誘導経路変
更手段105へ供給する。誘導経路変更手段105は、
逸脱地点と逸脱方向に対する修正経路を修正経路記憶手
段103から取り出して新たな誘導経路を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両を目的地まで誘
導する装置に係り、特に逸脱後の復帰,修正経路等を予
め探索しておくことで、誘導経路を逸脱した場合にその
後の誘導を速やかに行なえるようにするとともに、逸脱
後の誘導経路(修正経路,復帰経路等)を予め探索して
おくべき進路変更可能地点の範囲を限定することで、探
索演算ならびに探索結果の記憶を効率的に行なえるよう
にした車両誘導装置に関する。
【0002】
【従来の技術】指示した経路の逸脱を検出した時点で、
車両誘導装置が目的地までの経路を新たに求めなおし、
逸脱した方向へ前進したままでよいか、Uターンした方
がよいかを指示することで、運転者の負担を軽減させる
ようにした車両誘導装置(自動車ナビゲーションシステ
ム)が、特開昭63−163210号公報で提案されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の車両誘導装置
は、経路逸脱検出時点から目的地までの経路を求めるた
め、その演算に要する時間の分だけ次の指示が遅れる。
その間、運転者は誘導なしの不安な状態での走行を余儀
なくされる。例えば、経路逸脱に対してUターンをする
のが最善の場合、速やかにUターンの指示を出さないと
かなりの距離を無駄に走行してしまう。
【0004】この発明はこのような課題を解決するため
なされたもので、経路逸脱を想定して逸脱後の誘導経路
を予め求めておくことで、経路逸脱時に速やかに次なる
誘導を行なえるようにした車両誘導装置を提供すること
を第1の目的とする。
【0005】目的地へ至るまでの全ての進路変更可能地
点(交差点,分岐路等)に対して逸脱後の誘導経路を予
め探索しておくことは非効率的であるとともに、探索結
果を記憶するための記憶手段の容量が多大になる。そこ
で、逸脱後の誘導経路(復帰経路)を探索しておく進路
変更可能地点の範囲を限定することで、比較的小容量の
記憶手段で効率的な誘導経路(復帰経路)探索を可能に
した車両誘導装置を提供することを第2の目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
請求項1に係る車両誘導装置は、目的地ならびに必要に
応じて入力された経由地とその経由順序に基づいて誘導
経路を設定する経路設定手段と、車両の現在位置に応じ
て誘導経路に関する情報を可視もしくは可聴表示させる
誘導制御手段とを備えた車両誘導装置において、交差点
や分岐点等の進路変更可能地点での経路逸脱を想定して
逸脱後の修正経路を予め求め、求めた修正経路を逸脱地
点と逸脱方向との対応を付けて修正経路記憶手段に記憶
させる修正経路探索手段と、車両位置検出手段の検出出
力に基づいて車両の位置を監視し誘導経路を逸脱したこ
とを検出した場合は逸脱地点と逸脱方向に関する逸脱情
報を出力する経路逸脱検出手段と、逸脱情報に基づいて
修正経路記憶手段から取り出された修正経路情報に基づ
いて新たな誘導経路を設定する誘導経路変更手段とを備
えたことを特徴とする。
【0007】請求項2に係る車両誘導装置は、修正経路
探索手段内に修正経路探索対象地点限定手段を備え、車
両の現在位置から誘導経路に沿って所定の距離内にある
進路変更可能地点、または、車両の現在位置から誘導経
路に沿って所定数の進路変更可能地点までを、探索対象
地点として限定する構成としたことを特徴とする。
【0008】請求項3に係る車両誘導装置は、修正経路
探索手段内に修正経路探索対象地点限定手段を備え、進
路変更地点、ならびに、その進路変更地点から手前に所
定の距離内にある進路変更可能地点、または、その進路
変更地点から手前に所定数の進路変更可能地点までを、
探索対象地点として限定する構成としたことを特徴とす
る。
【0009】請求項4に係る車両誘導装置は、車両の進
行経路方向へ向って幾つかの進路変更可能地点を抽出す
るとともに、次の進路変更地点ならびにその進路変更地
点よりも自車位置側へ幾つかの進路変更地点を抽出する
修正経路探索対象地点限定手段を備えるとともに、抽出
された複数の進路変更可能地点に対して、自車の進行に
伴って次に通過すべき1または2以上の進路変更可能地
点について経路探索を行ない、ついで、次の進路変更地
点、次の進路変更地点より自車位置側で進路変更地点に
近い順に経路探索を行なうよう経路探索の順序を設定す
る探索順序設定手段を備えたことを特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1に係る車両誘導装置は、修正経路探索
手段が経路逸脱後の修正経路を予め求め、求めた修正経
路を逸脱地点と逸脱方向との対応を付けて修正経路記憶
手段に記憶させる。経路逸脱検出手段は、車両の位置を
監視し誘導経路を逸脱した際には、逸脱地点と逸脱方向
に関する逸脱情報を誘導経路変更手段へ供給する。誘導
経路変更手段は、逸脱地点と逸脱方向に対する修正経路
を修正経路記憶手段から取り出して新たな誘導経路を設
定する。
【0011】逸脱後の修正経路が予め探索されているの
で、経路逸脱した時点で新たな誘導経路を設定できる。
よって、経路を逸脱した場合での、次なる誘導を速やか
に行なわせることができる。
【0012】請求項2に係る車両誘導装置は、修正経路
探索手段内に修正経路探索対象地点限定手段を備え、車
両の現在位置から所定の距離内の進路変更可能地点、ま
たは、車両の現在位置から誘導経路に沿って所定数の進
路変更可能地点までを、探索対象地点として限定する構
成としたので、車両の進行にしたがって車両の現在位置
から所定距離内もしくは所定数個分先の進路変更可能地
点までについて、経路逸脱後の修正経路を予め求めてお
くことができる。
【0013】自車位置よりも先のある複数の進路変更可
能地点に対して逸脱後の修正経路を予め探索してあるの
で、市街地等で交差点の間隔が狭い場合であっても、車
両の進行に対して逸脱後の修正経路探索が間に合わない
という不具合を解消することができる。
【0014】請求項3に係る車両誘導装置は、誘導経路
における進路変更地点と、その進路変更地点の手前にあ
る進路変更可能地点を探索対象として限定する構成とし
たので、経路逸脱となる可能性が高い進路変更地点その
もの、ならびに、その手前の交差点等における経路逸脱
後の修正経路を優先的に求めておくことができる。
【0015】請求項4に係る車両誘導装置は、車両の進
行に伴って次に通過すべき1または2以上の進路変更可
能地点について経路探索を行ない、ついで、次の進路変
更地点、次の進路変更地点より自車位置側で進路変更地
点に近い順に経路探索を行なう構成であるから、自車が
当面通過すべき進路変更地点について逸脱後の修正経路
が優先的に検索され、ついで、経路逸脱の可能性が高い
進路変更地点そのものでの逸脱後の修正経路が探索され
る。さらに、次の進路変更地点に近づくにつれてその手
前側の進路変更地点で経路逸脱する虞れもあるが、それ
らに対しても逸脱後の修正経路が順次探索される。
【0016】よって、修正経路探索手段の経路探索時間
がそれほど高速でなくても、車両に進行に応じて経路逸
脱の可能性がある進路変更可能地点における逸脱後の修
正け経路を順次求めておくことができるとともに、修正
経路を記憶しておく修正経路記憶手段の記憶容量が少な
くてすむ。
【0017】さらに、進路変更地点に近い順に経路探索
を行なうことで、進路変更地点に近い側の進路変更可能
地点での逸脱後の修正経路の探索結果を利用して、それ
よりも手前側の進路変更可能地点で逸脱後の修正経路を
探索することが可能となり、経路探索時間の短縮を図る
ことができる。
【0018】
【実施例】以下この発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。図1はこの発明に係る車両誘導装置の全体機
能ブロック構成図である。この発明に係る車両誘導装置
1は、入力部2と、自車位置検出装置3と、地名読み−
位置データベース4と、道路地図データベース5と、音
声合成出力装置6と、画像表示装置7と、ナビゲーショ
ン制御部8とからなる。
【0019】ナビゲーション制御部8は、ナビゲーショ
ン制御手段80と、経路設定・修正経路探索手段100
とを備える。ナビゲーション制御手段80は、要求認識
手段81と、誘導制御手段82と、各種画像生成・合成
手段83と、表示装置I/F(インタフェース)部84
等を備える。経路設定・修正経路探索手段100は、経
路設定手段101と、修正経路探索手段102と、修正
経路記憶手段103と、経路逸脱検出手段104と、誘
導経路変更手段105等を備える。
【0020】図2は入力部の一具体例を示すブロック構
成図である。入力部2は、目的地ならびに必要に応じて
経由地とその経由順序を入力するためのもので、入力操
作装置10と、音声認識装置20とを備え、各種キー等
の操作以外に音声による入力も可能としている。
【0021】入力操作装置10は、ワイヤレスリモコン
の形態としており、画像表示装置7の画面に表示された
カーソルを移動させるためのジョイスティックやトラッ
クボール等のポインティングデバイス11aと、各種の
機能キー等11bを備えた操作部11と、操作部11の
操作入力を検出し、入力操作に応じて予め設定したコー
ドを生成する入力検出・コード生成部12と、生成され
たコード情報で変調された電波、超音波、赤外線等を送
信する送信部13とを備える。
【0022】音声認識装置20は、マイクロホン21の
出力信号を所定の信号レベルに調節するAGC機能を備
えたレベル調整回路22と、ノイズ成分を除去するとと
もに音声分析に適するように特定の周波数成分を強調し
たり不要な周波数成分を除去するノイズ除去回路23
と、分析用音声信号23aの特徴を分析して符号化する
音声分析回路24と、分析データ24aと分析データ記
憶回路25から読み出した基準データ25aとを比較照
合し、その一致度合もしくは類似度合から発声内容に係
る文字コード等26aを出力する照合回路26と、文字
コード等26aの照合出力と音声分析回路24から出力
される音声区切り検出信号24bとに基づいて認識結果
を出力する認識結果出力手段27と、特定話者の音声を
登録するための登録制御回路28ならびに登録スイッチ
29を備える。
【0023】音声分析回路24内には分析用音声信号2
4aの包絡線波形やパワースペクトラムの時間変動等に
基づいて一連の発声の区切りを判断する区切り判別回路
を備えており、その判別出力24bを照合回路26,認
識結果出力手段27,登録制御手段28等へ供給するこ
とで音声入力指令の区切りを識別させるようにしてい
る。
【0024】分析データ記憶回路25は、不特定話者の
発声を分析するためのデータと、特定話者の発声の分析
データとをそれぞれの格納領域を区分して記憶する構成
としている。登録スイッチ29が操作されると、登録制
御手段28は、図1に示したナビゲーション制御部6に
対して単語登録に関するメッセージ情報28aを供給
し、音声合成出力装置7もしくは画像表示装置8を利用
して、例えば「目的地入力命令を発声して下さい」等の
ガイダンスを可聴もしくは可視表示させ、これに対して
入力された例えば「目的地」という発声の分析データ2
4aを入力命令との対応を付けて分析データ記憶回路2
5内の特定話者用の格納領域に登録するようにしてい
る。
【0025】登録制御手段28は、音声区切り検出信号
24bに基づいて一連の発声の区切りを検出すると、経
由地入力指令、カーソル移動命令、カーソル位置の決定
指令、地図の拡大、縮小等入力命令に係る言葉を登録す
るためのガイダンスを順次行ない、運転者等の特定話者
が発声した例えば、「経由地」,「上」,「下」,
「右」,「左」,「決定」,「拡大」,「縮小」等の命
令語を登録する。なお、これらの命令語は使用者が好き
な言葉を登録することができる。
【0026】登録された命令語の発声がなされた場合、
認識結果出力手段27は該当する指令(例えば目的地入
力指令27a,経由地入力指令27b,カーソル移動指
令27c,地図の拡大/縮小指令27d等)を出力す
る。また、地名等が音声入力された場合は、その認識結
果を文字コード等27eを用いて出力するよう構成して
いる。さらに、音声入力の認識ができない場合は、認識
不可信号27fを出力し、ナビゲーション制御部8を介
して再入力を促すメッセージを可聴もしくは可視表示さ
せるようにしている。
【0027】図3は自車位置検出装置の一具体例を示す
ブロック構成図である。図3に示した自車位置検出装置
3は、ジャイロや地磁気センサ等の方位センサ31から
の方位信号31aと、車輪回転センサ等の走行距離セン
サ32から例えば所定の単位走行距離毎に出力されるパ
ルス信号等の距離信号32aとに基づいて車両の位置を
順次演算する推測航法装置33と、GPS受信用アンテ
ナ34で受信した複数のGPS衛星からの信号に基づい
て位置を検出するGPS位置測定装置35と併用する構
成とし、GPS衛星からの電波が受信不可能な場合でも
現在位置を推測できる構成としている。
【0028】また、この自車位置検出装置3は、主要交
差点等に設置されたビーコン送信器から発射されるビー
コン電波もしくはビーコン光信号の受信装置36と、受
信したビーコン信号から位置情報を抽出・解析してビー
コン位置情報37aを出力する位置情報解析装置37を
備える。
【0029】さらに、この自車位置検出装置3は、推測
航法装置33から順次出力される車両位置データ33a
に基づいて走行軌跡を求める走行軌跡演算手段38と、
この走行軌跡演算手段38から出力される走行軌跡デー
タ38aと道路地図データベース5から読み出された道
路データ5aとを比較し、交差点や屈折点等の走行軌跡
の特徴部分に着目して車両の現在位置を道路上に修正す
るマップマッチング手段39を備える。
【0030】そして、この自車位置検出装置3内の車両
位置検出制御手段30は、車両の現在位置(初期位置)
の設定操作がなされていない場合は、GPS測定装置3
5から出力された位置データ35aを初期位置もしくは
暫定位置データ30aとして推測航法装置33へ供給す
るとともに、それを自車位置データ3aとして出力する
よう構成している。また、この車両位置検出制御手段3
0は、マップマッチング手段39から出力される位置修
正データ39aを推測航法装置33へ供給して車両の現
在位置データを修正させ、ビーコン信号の受信によって
正確な位置情報37aが得られた場合、車両位置検出制
御手段30は、その位置情報37aを推測航法装置33
へ供給して車両の現在位置データを修正させるようにし
ている。そして、推測航法装置33から順次出力される
最新の車両位置データ33aを自車位置データ3aとし
てナビゲーション制御部6へ供給する構成としている。
【0031】図1に示した地名読み−位置データベース
4は、音声入力された目的地,経由地等の地名からその
位置情報を検索するためのもので、地名の読みと地図上
での位置情報とが対応付けて予め記録されている。
【0032】ここで、地名に関する読みデータは1つの
地名に対して1つだけでなく、複数の読み方を登録でき
るデータベース構造としている。したがって、漢字表記
で読みにくい地名や読み間違えやすい地名については複
数の読み方を予め登録しておくことで、登録されている
いずれの読み方でも該当する地名を特定できるようにし
ている。例えば、「所沢」という地名に対して「ところ
ざわ」,「ところさわ」,「しょざわ」,「しょさわ」
等の読み方が登録される。複数の読みの登録は正式な読
み方と他の読み方とが区別できるよう管理している。し
たがって、音声入力された地名の認識結果を、音声合成
出力装置を利用して可聴表示し、入力地名の確認を行な
う場合でも、地名の正式な読みで報知させることができ
る。
【0033】この地名読み−位置データベース4は、例
えばROM等の不揮発性記憶手段Mに地名読み−位置デ
ータを予め格納しておく構成としてもよい。また、例え
ばICメモリカード等の形態で車両誘導装置1に装着・
脱着できる構造にし、地域別や用途別のものを準備する
ことで、地名以外に主要建物名や施設名に基づいてその
位置を特定できるようにしてもよい。また、道路地図デ
ータベース5内に、地名読み−位置データを予め格納し
ておく構成としてもよい。
【0034】道路地図データベース5は、道路地図情報
が記録されたCD−ROM(コンパクトディスクRO
M)51とその再生装置52とからなる。この道路地図
データベース5には、広域,中域,詳細等の各種の縮尺
の地図を生成するための地図データと、画像表示装置8
に表示する道路地図上に表示する各種の表示、例えば高
速道路,国道,地方道等の名称、主要建物,鉄道,河
川,湖等の属性とその表示データ(漢字等を含む文字デ
ータ)、必要に応じて地名の読みデータ(ひらかなまた
はカタカナの文字データ)が、所定のデータベース構造
に基づいて予め格納されている。なお、道路地図データ
ベース5はCD−ROM以外の例えば磁気記録媒体,光
磁気記録媒体,半導体メモリ等の記録媒体とその読み出
し装置で構成してもよい。
【0035】図4は音声合成出力装置の一具体例を示す
ブロック構成図である。音声合成出力装置6は、ナビゲ
ーション制御部8から供給される各種の音声メッセージ
指令81d,82e等に基づいて車両の進路等の誘導案
内を可聴表示するものである。
【0036】案内メッセージ生成手段61は、予め設定
した規則に基づいて出力される音声メッセージ指令8a
を解析し、メッセージ記憶部62内に予め格納してある
複数のメッセージの中から好適なものを選択し、さらに
必要に応じてナビゲーション制御部8側から供給された
地名等を挿入して、案内メッセージデータ61aを生成
し出力する。
【0037】音声編集部63は、案内メッセージデータ
61aに基づいて音声情報記憶部64から必要な音声情
報データを順次取り出し、それらを音声合成装置65へ
順次供給する。音声合成装置65から出力される音声信
号65aは増幅器66で増幅され、スピーカ等の電気−
音響変換器67を駆動する。これにより、例えば「20
0メートル先の交差点を右折して下さい」とか「次の交
差点、直進」等の音声メッセージが出力される。また、
音声入力した命令や地名を図1,図2に示した音声認識
装置20が認識できず、ナビゲーション制御部8を介し
て認識不可情報が供給された場合、音声合成出力装置7
は音声認識ができない旨のメッセージを可聴表示するよ
う構成している。
【0038】図5はナビゲーション制御手段の一具体例
を示す機能ブロック構成図である。要求認識手段81
は、リモコン受信器85を介して供給される各種の入力
要求85a、ならびに、音声認識装置20を介して入力
された各種の要求等27a〜27f,28fに基づい
て、ユーザの各種要求を受け付けて、必要な処理を行な
う。
【0039】例えば、操作入力装置10からリモコン受
信器85を介してカーソルの移動指令を受けると、要求
認識手段81はカーソルの移動に係る情報81aを入力
画像生成手段86へ供給して画像表示装置7の画面上に
表示されるカーソルを移動させる。目的地登録状態でカ
ーソル位置決定の入力が与えられると、要求認識手段8
1は、現在のカーソル位置に対応する道路地図の位置デ
ータMDを求め、それをRAM等を用いて構成した目的
地等記憶手段106に目的地との対応を付けて記憶させ
る。
【0040】音声認識装置20を介して例えば「目的
地」、「箱根」という目的地登録要求がなされた場合、
要求認識手段81は、「箱根」の読みの文字列データ8
1aに基づいて地名読み−位置データベース4を検索
し、その位置データ4aを得ると、それを目的地位置デ
ータMDとして目的地等記憶手段106に目的地との対
応を付けて記憶させる。
【0041】経由地の登録も目的地の登録と同様になさ
れる。経由地1,経由地2というように数字を付けて経
由順序を含む登録要求がなされた場合、要求認識手段8
1は、経由順序との対応を付けて経由地位置データKn
Dを記憶させる。なお、経由順序を付けないで複数の経
由地を登録することも可能である。この場合、経路設定
・修正経路探索手段100は、効率的な経由順序をも含
めて誘導経路を探索・設定する構成としている。
【0042】また、音声認識装置20を介して単に地名
のみが入力された場合、もしくは「地図表示」、「箱
根」等のように地図表示要求とその地名が入力された場
合、要求認識手段81はその地名の読みに係る文字列デ
ータ81bを地名読み−位置データベース4へ供給し、
その地名の位置データ4aを取り出す。そして、その地
名の位置データ4aを地図アクセス要求81cとして道
路地図データベースアクセス手段87へ供給する。
【0043】道路地図データベースアクセス制御手段8
7は、地図アクセス要求81cとして供給された位置デ
ータ4aに基づいて、その位置を含む地図を検索し、該
当する地図データの読み出し要求87aを道路地図デー
タベース5へ与える。そして、道路地図データベースア
クセス手段87は、道路地図データベース5内の再生装
置52を介して読み出された道路地図データ5aを各種
画像生成・合成手段83内の地図画像生成手段88へ供
給する。
【0044】地図画像生成手段88は、道路地図データ
ベースアクセス手段87を介して供給された道路地図デ
ータ87bに基づいて地図画像データ88aを生成し出
力する。目的地や経由地設定のため、または、他の地域
の地図を確認するための地図表示要求がなされた状態で
は、要求認識手段81は、車両の現在位置を含む誘導地
図の画像データ90a、ならびに、誘導画像データ91
aの合成を禁止し、地図画像データ88aと入力画像デ
ータ89aとを合成する指令81dを出力する。
【0045】これにより、地図画像生成手段88で生成
された地図画像データ88aと、入力画像生成手段89
で生成した入力操作等を案内したり補助するための入力
画像データ89aとが画像合成手段92で合成され、合
成データ92aは表示装置I/F部84で映像信号84
aへ変換され、例えばCRT等を用いた画像表示装置7
へ供給されて、画像表示がなされる。
【0046】このような構成であるから目的地や経由地
の正確な位置を知らない場合でも、目的地や経由地の地
名を音声入力するだけで、それらの設定登録を行なうこ
とができる。また、目的地や経由地等の地名もしくはそ
れらの近傍の地名を音声入力して該当する地図を画像表
示装置7の画面上に表示させ、表示された地図を視認し
ながら、目的地や経由地の順序を設定登録することがで
きる。
【0047】入力部2から誘導地図への復帰要求、例え
ば、「誘導地図」とか「地図切り替え」等の予め登録し
た命令語が入力されると、要求認識手段81は、誘導地
図画像表示に係る合成指令81dを出力する。これによ
り、画像合成手段92は、誘導地図生成手段90で生成
した車両の現在位置を含む誘導地図の画像データ90
a、ならびに、誘導画像生成手段91で生成した誘導画
像データ91aとを合成して出力する。
【0048】この実施例では誘導地図ならびに誘導情報
を生成する手段90,91と、他の地図画像ならびに入
力作業を案内・補助する画像を生成する手段88,89
とをそれぞれ独立に設けており、それらの画像データを
選択的に合成する構成としているので、誘導地図への切
り替えを極めて短時間で行なうことができる。使用者か
らの要求に基づいて他の地域の地図を表示している状態
で、例えば経路逸脱が生じた場合は、経路逸脱検出出力
105aを要求認識手段81へ供給し(図示しない)、
誘導地図への切り替えを行なう構成にすることで、時間
遅れを生ずることなく誘導地図を表示させることも可能
である。
【0049】また、誘導地図から他の地図表示への切り
替えがなされた時点からの経過時間を経時するタイマ手
段を要求認識手段81内に設け、他の地図表示状態が予
め設定した時間経過した場合は、タイマ手段の出力に基
づいて誘導地図表示状態へ自動切り替えする構成として
もよい。さらに、車両走行中のみタイマ手段の経時を許
可する構成とすることで、車両停止中はタイマ手段によ
る自動切り替え機能を不動作にするようにしてもよい。
【0050】特定話者の命令語等の登録作業を補助する
ためのメッセージ情報28aが音声認識装置20から供
給されると、要求認識手段81は、メッセージ情報28
aに基づくメッセージ出力指令81eを音声合成出力装
置6へ供給して、登録作業を補助するための音声メッセ
ージを出力させる。
【0051】また、要求認識手段81は、目的地や経由
地の登録のための一連の入力操作が完了し、目的地等記
憶手段106に必要なデータMD,KnDの書き込みを
行なうと、目的地等設定完了指令81fを経路設定・修
正経路探索手段100へ供給するようにしている。
【0052】誘導制御手段82は、自車位置検出装置3
から供給される自車位置データ3aに基づいて自車位置
を認識するとともに、この自車位置データ3aを地図ア
クセス要求82aとして道路地図データベースアクセス
手段87へ供給することで、道路地図データベースアク
セス手段87を介して自車位置を含む道路地図データ8
7cを受け取り、受け取った道路地図データ87cを地
図作成データ82bとして誘導地図生成手段90へ供給
するようにしている。
【0053】また、この誘導制御手段82は、道路地図
データ87cと自車位置データ3aとに基づいて画像表
示している地図内のどの地点に自車位置があるのかを監
視しており、自車の進行方向側の地図表示領域が狭くな
ってきた場合は、進行方向へ隣接する地図のアクセス要
求82aを発生し、先に受け取った地図データと隣接す
る領域の地図データとから、次に画像表示する領域の地
図データを合成し、合成した地図作成データ82bを誘
導地図生成手段90へ供給するようにしている。
【0054】誘導制御手段82は、目的地等読み出し指
令82cを適宜の時間間隔で発生し、目的地等記憶手段
106内に記憶されている目的地,経由地の位置データ
MD,KnDを取り込む。なお、要求認識手段81から
出力される目的地等設定完了指令81fを誘導制御手段
82へ供給し、この完了指令81fに基づいて各位置デ
ータMD,KnDの登録がなされる度にデータの取り込
みを行なう構成としてもよい。
【0055】そして、取り込んだ位置データMD,Kn
Dに基づいてそれらの目的地、経由地が地図作成データ
82bで特定される地図領域内にある場合、誘導制御手
段82は該当する位置に目的地や経由地を示すマーク等
を表示させるための誘導画像生成指令82dを誘導画像
生成手段91へ供給する。
【0056】誘導制御手段82は、経路設定・修正経路
探索手段100から供給される設定経路データSDと、
地図作成データ87cで特定される道路情報との比較照
合を行なうとともに、自車位置データ3aとその走行軌
跡、もしくは、図3に示した方位センサ31からの方位
信号31a(図示しない)に基づいて、自車が地図上の
どの道路のどの位置をどちら向きに走行しているかを常
時監視している。誘導制御手段82は、自車位置と進行
方向を示すマークを表示させる指令82dを誘導画像生
成手段91へ供給する。
【0057】これによって、画像表示装置7の画面に道
路地図を表示するとともに、目的地、経由地、自車位置
ならびに進行方向を合成表示するようにしている。な
お、誘導制御手段82は、設定経路データSDに基づい
て特定される設定経路を地図上に表示させるようにして
もよい。
【0058】そして、誘導制御手段82は、自車位置デ
ータ3aと設定経路データSDで特定される次の進路変
更地点までの距離を求め、その距離が予め設定した距離
に達した時に、次の進路変更地点に関する情報(例えば
交差点,分岐路等)と、進行方向に係る情報、進路変更
地点までの距離情報とを含んだ誘導メッセージ指令82
eを音声合成出力装置6へ供給して、例えば「200メ
ートル先の交差点を左折して下さい」,「100メート
ル先、右折」等の誘導メッセージを可聴表示させる。
【0059】なお、誘導制御部82は、各進路変更地点
とそれらの地点での進路(右折,左折,直進等)を表示
する指令82dを誘導画像生成手段91へ供給して、進
路変更交差点と進行方向を示す矢印等の記号を道路地図
上に合成表示させるようにしてもよい。
【0060】また、誘導制御部82は、次の進路変更地
点での進路変更方向とそこまでの距離情報を含む進路変
更案内画像表示指令82dを誘導画像生成手段91へ供
給して、画面の隅部や車両の進行方向とは異なる位置
に、例えば「200メートル先、右折」等の画像メッセ
ージを表示させるようにしてもよい。
【0061】道路地図データベースアクセス制御手段8
7は、経路設定・修正経路探索手段100から各種の地
図アクセス要求101b,104a,121a,124
bを受けると、道路地図データベース5へアクセスして
要求された道路地図データ5aを取り出し、要求元に対
して道路地図データ87d,87e,87f,87gを
供給する。
【0062】なお、複数の地図アクセス要求81b,8
2a,101b,104a,121a,124bが競合
した場合、道路地図データベースアクセス制御手段87
は、誘導制御手段82からの地図アクセス要求82aを
優先的に処理する構成としている。これにより、設定経
路に基づく車両誘導を優先的に行なえるようにしてい
る。
【0063】図6は経路設定・修正経路探索手段の一具
体例を示す機能ブロック構成図である。要求認識手段8
1から目的地等設定完了指令81fを受けると、経路設
定手段101は読み出し指令101aを発生して目的地
記憶手段106内に格納された目的地、経由地等のデー
タMD,KnDを取り込む。
【0064】目的地Mのみが設定されている場合、経路
設定手段101は、自車位置データ3aと目的地位置デ
ータMDとを含む地図アクセス要求101bを道路地図
データベースアクセス制御手段87へ供給する。道路地
図データベースアクセス制御手段87は、道路地図デー
タベース5内に備えられている地図索引(分割された各
地図の領域範囲を示すデータを備える)を参照等して、
自車位置と目的地とが含まれる縮尺の地図を検索し、検
索した地図の縮尺ならびに道路地図データ87dを経路
設定手段101へ供給するよう構成している。なお、目
的地が遠方で自車位置と目的地とを含む地図がない場
合、道路地図データベースアクセス手段87は、同時表
示可能な地図が存在しない旨の信号87zを経路設定手
段101へ供給する。
【0065】経路設定手段101は、供給された道路地
図データ87dに基づいて誘導経路の設定を行なう。供
給された道路地図データ87dが広域地図もしくは中域
地図等の縮尺率の大きい地図の場合は、自車位置周辺の
道路情報まで供給されない場合があるので、経路設定手
段101は自車位置近傍にある主要道路の交差点等を仮
の始点とし、目的地近傍にある主要道路の交差点等を仮
の終点として、仮の始点から仮の終点へ至る経路を設定
する。
【0066】図7は自車位置近傍から目的地近傍へ至る
経路の設定手法の一具体例を示す説明図である。経路設
定手段101は、自車位置近傍の仮の始点KJから仮の
終点KMに至る仮想線KJ−KM、もしくは、自車位置
Jから目的地Mへ至る仮想線J−Mを引き、仮想線KJ
−KM,J−Mの両側の位置する道路の情報(KJ−S
2−S4,S1−S3−KM)、ならびに、仮想線KJ
−KM,J−Mと交叉する道路情報(KJ−S1,S2
−S3,S4−KM)を抽出する。なお、図7で丸印で
示した点S1〜Snは、各道路の接続点である。
【0067】誘導経路の自動設定に際して、高速道路等
を優先使用する旨の条件が設定されている場合、経路設
定手段101は、仮想線KJ−KM,J−Mの近傍に一
般道路がありそれよりもさらに離れた位置に高速道路等
があればその高速道路等の情報を抽出する。なお、一般
道路を優先使用する旨の条件が設定されている場合、経
路設定手段101は、仮想線KJ−KM,J−Mの近傍
に高速道路等があればその情報も抽出するが、高速道路
よりも離れた位置にある一般道路の情報を抽出する。
【0068】道路情報の抽出を行なうと、経路設定手段
101は、仮の始点KJから仮の終点KMに至る全ての
経路(KJ−S1−S3−KM,KJ−S2−S3−K
M,KJ−S2−S4−KM,KJ−S1−S5−S6
−KM)について、各道路接続点間の距離を積算する。
ここで、高速道路や有料道路等の車両専用道路の区間は
その実際の距離を所定の割合(例えば1/2)で低減し
て距離の積算を行なう。そして、仮の始点KJから仮の
終点KMに至る距離が最短の経路(例えばKJ−S1−
S5−S6−KM)を暫定経路する。
【0069】目的地等が遠方で自車位置と目的地等とを
含む地図が道路地図データベース5になく同時表示可能
な地図が存在しない旨の信号87zが供給された場合、
経路設定手段101は、道路情報データベース110に
格納してある道路情報を利用して暫定経路を設定する。
【0070】この道路情報データベース110は、主要
高速道路,主要有料道路,主要国道,主要地方道路等の
道路名称と、基点,終点ならびに主要経由地点の位置デ
ータ、各地点間の距離データ、他の道路との接続データ
を予め設定したデータベース形式で格納している。
【0071】経路設定手段101は、道路情報データベ
ース110へアクセスして自車位置に近い道路位置デー
タ(基点,終点,経由地点)と道路名称データを得て、
それを仮の始点とするとともに、目的地位置に近い道路
位置データ(基点,終点,経由地点)と道路名称データ
を得て、それを仮の終点とする。自車位置側の道路名称
と目的地側の道路名称とが一致していない場合、他の道
路との接続データに基づいて経由する道路名称とその経
由地データを得る。また、経由地が登録されている場
合、経由地に近い道路位置データ(基点,終点,経由地
点)と道路名称データを得る。このようにして、自車位
置近傍から目的地近傍もしくは経由地近傍に至る暫定経
路を設定する。
【0072】暫定経路を設定すると、経路設定手段10
1は、自車位置データ3aを含む詳細地図のアクセス要
求101bを道路地図データベースアクセス手段87へ
供給する。道路地図データベースアクセス手段87から
供給された詳細地図内に仮の始点KJが存在しない場
合、経路設定手段101は、隣接する詳細地図のアクセ
ス要求101bを道路地図データベースアクセス手段8
7へ供給し、自車位置を含む地図と隣接する地図とを合
成して両者の位置が含まれる詳細地図を合成する。
【0073】図8は詳細地図を利用した経路設定の一具
体例を示す説明図である。自車位置Jならびに仮の始点
KJを含む地図を得ると、経路設定手段101は、自車
位置Jから仮の始点KJならびに仮の始点から図7に示
した道路接続点S1へ至る道路KJ−S1への経路を検
索する。そして、走行距離の最短の経路を設定する。な
お、ここでの経路設定に際しては、車両の現在の進行方
向を参照して、その地点でUターンすることなく仮の始
点KJもしくは道路KJ−S1へ至る経路を設定するよ
うにしている。
【0074】図8に示す例では、経路設定手段101、
自車位置マークJMと進行方向を示すマークHMからま
ずノードN1を経由し、小学校前の道路が一方通行で進
入できないため、ノードN2を経由して仮の始点KJか
ら道路接続点S1へ至る道路への複数の経路についてそ
の距離を算出し、距離が最短となるノードN3,N4を
経由して、仮の始点KJから道路接続点S1へ至る道路
の途中点N5に至る経路を設定する。
【0075】始点側の経路を設定すると、経路設定手段
101は、仮の終点KMの位置データを含む詳細地図の
アクセス要求101bを道路地図データベースアクセス
手段87へ供給する。供給された詳細地図内に目的地M
が含まれていれば、その地図のデータに基づいて仮の終
点KMから目的地Mへ至る複数の経路を検索し、距離の
最短の経路を設定経路として選択する。供給された詳細
地図内に目的地Mが含まれていない場合、経路設定手段
101は隣接する詳細地図のアクセス要求を発生し、仮
の終点KMと目的地Mとが含まれる地図を合成し、合成
した地図に基づいて目的地側の経路設定を行なう。
【0076】なお、目的地側の経路設定に際して、経路
設定手段101は、仮の終点KMと目的地Mの位置デー
タを含む地図アクセス要求101bを発生し、両者が含
まれる地図を得るようにしてもよい。仮の終点KMと目
的地Mとの間で詳細地図が分割されているため中域地図
が提供された場合、経路設定手段101は、その中域地
図を用いて目的地近傍に至る経路を設定した後に、目的
地周辺の詳細地図をアクセスして目的地へ至る経路を設
定するようにしてもよい。
【0077】さらに、高速道路等を利用する経路設定の
場合は、高速道路等との接続点S6と目的地Mを含む地
図アクセス要求を発生し、得られた地図データに基づい
て高速道路等との接続点S6から目的値Mへ至る最短経
路を求めるようにしてもよい。このような処理を行なう
ことで、図7に示した広域地図等では供給されない道路
データに基づいて目的地側の好適な経路設定を行なうこ
とができる。
【0078】始点側の経路設定に際しても、経路設定手
段101は、自車位置Jと仮の始点KJならびに道路接
続点S2の位置データ、または、高速道路等を経由する
場合は、自車位置Jと高速道路等との接続点S5の位置
データを含む地図アクセス要求101bを発生し、供給
された地図データに基づいて、自車位置から高速道路等
との接続点S5へ至る最短経路を探索・設定するように
してもよい。このような処理を行なうことで、仮の始点
KJの設定が妥当でない場合でも好適な経路を設定する
ことができる。
【0079】暫定経路の修正を含めて自車位置Jから目
的地Mへ至る全ての経路が設定されると、経路設定手段
101は、設定した経路に係るデータを設定経路記憶手
段107へ格納する。
【0080】経由順序を含めて複数の経由地が登録され
ている場合、経路設定手段101は自車位置Jから第1
の経由地K1に至る経路を設定し、ついで第2の経由地
から次なる経由地へ至るの経路を設定し、これを繰り返
して最終経由地から目的地Mへ至る経路を設定する。
【0081】経由順序の指定なしに複数の経由地が設定
された場合、経路設定手段101は、自車位置データな
らびに各経由地の位置データKnDを含む地図アクセス
要求101bを発生し、それらの位置を含む道路地図デ
ータの供給を受け、その道路地図データに自車位置に最
も近い経由地を第1経由地とし、目的地の位置データに
最も近い経由地を最終経由地とし、残る経由地をどのよ
うな順序で経由するば走行距離が短いかを検討して、走
行距離が最短となるよう経由順序を設定する。
【0082】経由順序を設定すると経路設定手段101
は、自車位置と第1経由地の位置データを含む地図アク
セス要求を発生し、得られた道路地図データに基づいて
第1経由地へ至る経路を設定し、次いで第1経由地と第
2経由地の位置データを含む地図アクセス要求を発生
し、得られた地図データに基づいて第1経由地から第2
経由地へ至る経路を設定する。このような処理を順次繰
り返すことで目的地へ至るまでの全ての経路を設定し、
設定した経路データを設定経路記憶手段107に格納す
る。なお、各経由地毎の経路を設定する度に、その経路
を設定経路記憶手段107に格納するようにしてもよ
い。
【0083】設定経路記憶手段107に格納された設定
経路データSDは、ナビゲーション手段80内の誘導制
御手段82、ならびに、修正経路探索手段102内の修
正経路探索対象地点限定手段121、修正経路探索演算
手段124、さらに、経路逸脱検出手段104、誘導経
路変更手段105へ供給されるよう構成している。
【0084】修正経路探索対象地点限定手段121は、
自車位置データ3aを含む詳細地図のアクセス要求12
1aを道路地図データベースアクセス制御手段87へ供
給し、自車位置を含む詳細地図データ87eの供給を受
けると、その地図データに基づいて自車位置ならびに設
定経路(誘導経路)SDの認識を行なう。自車位置が地
図上の端部にあり自車の進行方向の設定経路の距離が短
い場合、修正経路探索対象地点限定手段121は、隣接
する地図データのアクセス要求121aを発生し、隣接
する2区分の地図データを合成して自車位置の進行経路
方向に対して充分な距離を確保した合成地図を得る。
【0085】図9は進路変更地点がない場合の修正経路
探索対象地点の抽出動作を示す説明図である。地図上で
の自車位置ならびに設定経路(誘導経路)の認識を行な
うと、修正経路探索対象地点限定手段121は、自車位
置の進行経路方向が充分に確保された詳細地図データと
設定経路データSDとを対照して、その地図内に進路変
更地点があるか否かをチェックする。
【0086】図9(a)に示すように、検討対象とする
地図内に進路変更地点がない場合(現在走行中の道路を
そのまま走行する場合)、修正経路探索対象地点限定手
段121は、自車位置Jから進行経路方向に向って、予
め設定した所定の距離(例えば5キロメートル)内にあ
る進路変更が可能な交差点や分岐路を順次抽出するとと
もに、各進路変更可能地点における経路逸脱方向が何種
類あるかを判定する。
【0087】なお、修正経路探索対象地点限定手段12
1は、自車位置Jから進行経路方向に向って、予め設定
した所定の個数(例えば2〜5個)までの進路変更可能
地点を抽出する構成としてもよい。
【0088】また、修正経路探索対象地点限定手段12
1は、自車が走行している道路が高速道路等の車両専用
道路であることを認識したときは、所定個数先の進路変
更可能地点までを探索対象とし、市街地等を走行してい
ることを認識したときは所定距離先までの進路変更可能
地点を抽出するようにしてもよい。
【0089】そして、修正経路探索対象地点限定手段1
21は、抽出した順序と、抽出した各進路変更可能地点
を特定する記号もしくは位置データと、各進路変更可能
地点における設定経路逸脱方向に係るデータとを対応つ
けて、これらの対象地点情報121bをRAM等を用い
て構成した対象地点・逸脱方向記憶手段122に書き込
む。この際、同一の進路変更可能地点であっても、逸脱
方向が例えば右折と左折の2種類あるときは、右折,左
折のそれぞれを1項目として登録する。2分岐路では逸
脱方向は1つ、5叉路では逸脱方向は4つ登録される。
【0090】なお、修正経路探索対象地点限定手段12
1は、単位時間当たりの自車位置データ3aの変化量、
もしくは平均車速等に基づいて、抽出する範囲を可変す
る構成としてもよい。車速等に基づいて探索対象範囲を
可変する構成とすることで、高速道路等では遠方のイン
ターチャンジ等に対してもそのインターチェンジで進路
を逸脱した際の修正経路を予め求めておくことが可能と
なる。
【0091】図9(a)において符号JMは自車位置マ
ーク、符号HMは進行方向マーク、符号SDMは設定経
路(誘導経路)、符号C101〜C103は分岐路、交
差点、5叉路等の進路変更可能地点、符号C101L,
C102L,C102R等は各進路変更可能地点での逸
脱方向を示す。
【0092】この結果、対象地点・逸脱方向記憶手段1
22には、図9(b)に示すように、抽出順序,進路変
更可能地点,逸脱方向に関する各データが対応付けて記
憶される。図9(b)において、抽出順序はこれから通
過する進路変更可能地点の通過順に相当する。次の進路
変更地点はかなり先であるため、次の進路変更地点まで
の距離、ならびに、次の進路変更地点での進路変更方向
のデータは現在の時点では書き込まれていない。なお、
探索済フラグは逸脱後の修正経路の演算が完了した場合
に、例えば1のフラグが立てられる。
【0093】図10は進路変更地点がある場合の修正経
路探索対象地点の抽出動作を示す説明図である。進路変
更地点がある場合、修正経路探索対象地点限定手段12
1は、最初の進路変更地点H304以降に2番目以降の
進路変更地点H306があるか否かをチェックする。2
番目以降の進路変更地点H306がある場合、修正経路
探索対象地点限定手段121は、各進路変更地点間の距
離を求める。
【0094】修正経路探索対象地点限定手段121は、
自車位置から所定距離(例えば5キロメートル)内を抽
出対象としているが、この範囲内に進路変更地点H30
4が存在する場合は、次なる進路変更地点H306が存
在しない場合でも、2つの進路変更地点H304,H3
06間距離が予め設定した所定距離(例えば1キロメー
トル)以内のときは、次なる進路変更地点H306まで
を抽出対象とするよう構成している。
【0095】なお、所定距離(例えば1キロメートル)
以内の間隔で複数の進路変更地点が連続する場合は、そ
れらを全て抽出するようにしてもよい。短い距離間隔で
進路変更を頻繁に行なうケースは、市街地走行や出発地
もしくは目的地近傍で発生することが多いので、複数の
進路変更地点ならびにその手前の進路変更可能地点を探
索対象とする構成とすることで、それらに対して経路逸
脱時の修正経路を予め探索しておくことが可能となる。
【0096】修正経路探索対象地点限定手段121は、
抽出した進路変更地点から自車位置側に予め設定した所
定の距離(例えば2キロメートル)内にある進路変更可
能地点(C30n)を順次抽出するとともに、各進路変
更可能地点C30nから次の進路変更可能地点(C30
1〜C303についてはH304)までの距離を求め、
求めた距離データ、ならびに、次の進路変更地点での進
路変更方向データを含めて、それらの対象地点情報12
1bを対象地点・逸脱方向記憶手段122へ書き込む。
ついで、進路変更地点H304そのものも進路変更可能
地点として抽出し、さらに、次なる進路変更地点H30
6を含めてそこに至るまでの進路変更可能地点C305
を抽出する。
【0097】なお、修正経路探索対象地点限定手段12
1は、抽出した進路変更地点から自車位置側に予め設定
した所定の個数分(例えば3〜5個)の進路変更可能地
点を抽出する構成としてもよい。
【0098】この結果、対象地点・逸脱方向記憶手段1
22には、図10(b)に示すように、次の進路変更地
点までの距離データならびに進路変更方向データを含め
て抽出結果が記憶される。
【0099】なお、図9で示したように、既に抽出され
ている進路変更可能地点があり、自車の走行に伴って地
図がスクロールされ、次なる進路変更地点が判明し、そ
の結果次の進路変更地点までの距離が算出されるように
なった場合、修正経路探索対象地点限定手段121は、
既に記憶されている項目に次の進路変更地点までの距離
データならびに次の進路変更地点での進路変更方向のデ
ータを追加記憶するよう構成している。
【0100】進路変更地点そのものは、進路変更可能地
点を特定するためのデータを例えばH304,H306
等のように他の進路変更可能地点とは異ならしめて、そ
のデータから進路変更地点であることが判明するように
している。進路変更地点であることを示すフラグ等を設
ける構成としてもよい。
【0101】修正経路探索対象地点限定手段121は、
自車位置データが更新されるたびに、 次の進路変更可
能地点を特定するデータ(例えばC301)121cを
探索順序設定手段123へ供給するよう構成している。
なお、次の進路変更可能地点を特定するデータは後述す
る進路逸脱検出手段104から供給するようにしていも
よい。
【0102】探索順序設定手段123は、次の進路変更
可能地点を特定するデータ(例えば図10に示すC30
1)を受け取ると、探索対象地点・逸脱方向記憶手段1
22へアクセスして次の進路変更可能地点に対する修正
経路(復帰経路)が探索済か否か探索済フラグをチェッ
クする。未探索であって、その進路変更可能地点に複数
の逸脱方向があり、次の進路変更地点での進路変更方向
が判明しているときは、次の進路変更方向と同じ方向へ
逸脱したケースを探索順序1番とし、次の進路変更方向
と反対方向へ逸脱したケースを探索順序2番に設定す
る。
【0103】次に、探索順序設定手段123は、自車位
置から進行経路方向に沿って2番目の進路変更可能地点
(例えば図10に示すC302)における左折ならびに
右折の各逸脱方向を探索順序3番,4番に設定する。
【0104】車両の進行方向に対して最初および2番目
の進路変更可能地点に対して探索順序を設定すると、探
索順序設定手段123は、探索順序1番の進路変更可能
地点C301,逸脱方向L(左折),次の進路変更地点
までの距離,次の進路変更地点での進路変更方向に係る
データを含む修正経路探索指令123aを修正経路探索
演算手段124へ供給する。
【0105】修正経路探索指令123aを受けると修正
経路探索演算手段124は、後述する手順で修正経路を
探索し、修正経路情報書込読出制御手段108を介し
て、探索した修正経路データHDを逸脱地点と逸脱方向
との対応を付けて修正経路記憶手段103へ格納すると
ともに、探索終了通知124aを探索順序設定手段12
3へ供給する。
【0106】探索終了通知123aを受けると、探索順
序設定手段123は、探索対象地点・逸脱方向記憶手段
122内の該当する項目に対して探索済フラグをセット
する。次に、探索順序設定手段123は、探索順序2番
目の進路変更可能地点C301,逸脱方向L(右折)に
係るデータを含む修正経路探索指令123aを修正経路
探索演算手段124へ供給する。探索終了通知124a
を受けると探索順序設定手段123は、探索順序3番
目,4番目についても同様な処理を行なう。
【0107】自車の進行方向に向って予め設定した個数
(例えば2番目)までの進路変更可能地点(例えばC3
01,C302)について、経路逸脱時の修正経路が探
索済になると、もしくは、既に探索済で探索済フラグが
セットされている場合、探索順序設定手段123は、次
の進路変更地点(例えばH304)を左折せずに直進し
た場合の修正経路を探索させる。修正経路探索が終了し
た時点で、探索順序設定手段123は車両の進行方向に
対して2つ先の進路変更地点までの修正経路探索が済ん
でいるか否かチェックする。
【0108】探索が済んでいる場合、探索順序設定手段
123は次の進路変更地点(例えばH304)を左折せ
ずに右折した場合の修正経路を探索させる。車両が例え
ば図10に示した進路変更可能地点C301を通過し、
その結果2つ先までの進路変更可能地点の修正経路が未
探索状態となった場合、探索順序設定手段123はそれ
らの進路変更可能地点について進行順にならびに次の進
路変更地点における進路変更方向を参照して探索順序を
設定する。
【0109】自車の進行に伴って自車位置から常に2つ
先の進路変更可能地点までの修正経路探索が済むと、探
索順序設定手段123は、次の進路変更地点H304で
の各逸脱方向に対する修正経路探索が済んでいるか否か
チェックし、探索済であることを確認すると、その進路
変更地点H304よりも自車位置側(手前)の進路変更
可能地点C303について、次の進路変更方向側(右
折)、それとは逆側(左折)の順に探索順序を設定す
る。
【0110】なお、図10に示した道路地図例では、車
両が進路変更可能地点C301を通過した場合、それよ
りも2つ先の進路変更地点C303まで修正経路を探索
するので、次の進路変更地点H304よりも自車位置側
の進路変更可能地点C303の探索を新たに行なう必要
はないが、自車位置と次の進路変更地点H304との間
に多数の進路変更可能地点が存在する場合は、進路変更
地点H304よりも自車位置側へ向って抽出された複数
の進路変更可能地点に対して進路変更地点H304に近
い側から順次経路逸脱後の修正経路探索が行なわれる。
【0111】このような探索順序設定を繰り返すこと
で、探索順序設定手段123は、自車位置から2つ先の
進路変更可能地点(進路変更を要しない交差点等)まで
の修正経路探索を優先させながら、経路逸脱の可能性が
高い最初の進路変更地点そのものでの修正経路を探索さ
せ、ついで、最初の進路変更地点からその手前側(自車
位置側)にある進路変更可能地点について、次の進路変
更地点までの距離データの少ない順に修正経路探索を行
なわせる。
【0112】そして、自車位置から最初の進路変更地点
(H304)までのすべての進路変更可能地点に対して
修正経路の探索が完了すると、探索順序設定手段123
は、2番目の進路変更地点(H306)における修正経
路を探索させ、ついで2番目の進路変更地点(H30
6)よりも手前側の進路変更可能地点について順次経路
探索を行なわせる。
【0113】復帰経路探索指令123aを受けると修正
経路探索演算手段124は、修正経路探索対象となる進
路変更可能地点(例えばC301)のデータを含む地図
アクセス要求124bを発生し、道路地図データベース
アクセス手段87を介して修正経路探索対象地域の詳細
地図データ87fを得るとともに、目的地等読み出し指
令124cを発生して、目的地等記憶手段106内に記
憶されている目的地,経由地およびその経由順序に係る
データMD,KnDを得る。
【0114】目的地等に係るデータMD,KnDを得る
と、修正経路探索演算手段124は、次なる目標地点を
設定する。目的地しか登録されていない場合はそれを目
標地点とする。経由順を含めて経由地が登録されている
場合、次の経由地を目標点とする。経由順が指定されず
に複数の経由地が登録されている場合、進路変更可能地
点(例えばC301)に一番近い経由地を選択し、それ
を目標地点とする。
【0115】目標地点を設定すると復帰経路探索手段1
24は、進路変更可能地点C101から予め設定した所
定の直線距離(例えば3キロメートル)内に目標地点が
あるか否かチェックする。距離による判定以外に、現在
読み出した地図ならびに隣接する地図内に目標地点があ
るか否かをチェックするようにしてもよい。
【0116】進路変更可能地点(例えばC301)の近
傍に目標地点がある場合、復帰経路探索手段124は、
進路変更可能地点(例えばC301)で経路を逸脱した
状態から目標地点へ至る修正経路を探索し、探索した経
路を一時記憶するとともに、探索経路の距離を求める。
【0117】そして、目標地点が当初設定した地点と同
じ場合、当初設定した経路SDMで進路変更可能地点
(例えばC301)から目標地点へ至る距離と、探索し
た経路の距離を比較する。当初設定経路の距離に予め設
定した距離(例えば2キロメートル)を加算して得た距
離よりも探索した経路の距離が短い場合、または、当初
設定経路の距離に予め設定した倍率(例えば1.2倍)
を乗じた距離よりも探索した経路の距離が短い場合、修
正経路探索演算手段124は、探索して得た修正経路
を、逸脱点(進路変更可能地点例えばC301)と逸脱
方向(例えば左折)との対応を付けて、修正経路記憶手
段103へ書き込む。2種類の距離比較を行なうこと
で、目標地点まで残りわずかな距離で進路逸脱した場合
等に、元の経路へ戻る経路だけしか設定されなくなると
いう弊害をなくすことができる。
【0118】図11および図12は設定経路へ復帰する
ための修正経路探索の一例を示す説明図である。進路変
更可能地点(例えばC301)の近傍に目標地点がない
場合、修正経路探索演算手段124は、進路変更可能地
点(例えばC301)を逸脱した状態から元の設定経路
SDへ復帰する経路を探索する。修正経路探索指令12
3aによって、次の進路変更地点までの距離,および,
次の進路変更地点での進路変更方向に係るデータが供給
されている場合、復帰経路探索手段124は、経路逸脱
方向と次の進路変更地点での進路変更方向とが一致して
いるか否かの判断を行なう。
【0119】逸脱方向が次の進路変更地点での進路変更
方向とが一致している場合、修正経路探索演算手段12
4は、次の進路変更地点H304より先にある進路変更
可能地点C305,H306へ至る経路を探索する。複
数の経路が探索された場合、その中で走行距離が最短の
ものを選択する。
【0120】例えば、図11(a)に示すように、進路
変更可能地点C301を左折して設定経路を逸脱した後
に、進路変更可能地点C401を右折、進路変更可能地
点C402を直進、進路変更可能地点C403を直進、
進路変更可能地点C305を左折することで、当初設定
した設定経路SDMへ復帰できる経路が選択された場
合、修正経路探索演算手段124は、その修正経路HD
Mの道路距離を算出するとともに、進路逸脱地点C30
1から復帰地点C305までの当初設定経路SDMでの
道路距離を算出し、修正経路HDMの道路距離と当初設
定経路SDMでの道路距離の比を求める。
【0121】修正経路の道路距離が当初設定距離の例え
ば1.2倍以内の場合、修正経路探索演算手段124
は、探索して得た修正経路HDMのデータを修正経路記
憶手段103に記憶させる。この際、修正経路データと
逸脱地点,逸脱方向との対応をつけて記憶させるととも
に、復帰容易度合をランクA(復帰容易)として記憶さ
せる。修正経路の道路距離が当初設定距離の例えば1.
2倍を超え2倍以内の場合、復帰容易度合をランクB
(復帰可能)として記憶させる。また、2倍を超える場
合は、復帰容易度合をランクC(復帰困難)として記憶
させる。
【0122】図11(b)に示すように、次の進路変更
地点よりも先の経路へ復帰する経路が存在しない場合、
修正経路探索演算手段124は、復帰容易度合をランク
D(復帰不可)として記憶させる。なお、この場合、修
正経路探索演算手段124は逸脱によって進入した道路
が一方通行でなければ、復帰経路がUターンであること
を示すフラグ等を記憶させる。復帰度合ランクをDUと
してUターンを指定するようにしてもよい。進入した道
路が一方通行の場合、修正経路探索演算手段124は、
逸脱地点よりも先方もしくは後方の進路変更可能地点へ
至る経路を探索し、その復帰度合を含めて修正経路記憶
手段103へ記憶させる。
【0123】図12(a)に示すように、次の進路変更
地点よりも先の経路へ到達する経路が探索できない場
合、ならびに、図12(b)に示すように次の進路変更
地点での進路変更方向と逸脱方向が不一致の場合、修正
経路探索演算手段124は、逸脱地点よりも先の進路変
更可能地点へ至る経路を探索し、探索した修正経路デー
タならびに復帰度合に係るデータを逸脱地点と逸脱方向
との対応を付けて修正経路記憶手段103へ記憶させ
る。なお、修正経路探索演算手段124は、要求された
地点、逸脱方向での修正経路を記憶した後、探索終了通
知124aを発生し、探索が終了したことを探索順序設
定手段123へ報知する。
【0124】なお、修正経路探索手段102は、次の進
路変更地点H304で経路逸脱した際の修正経路を求め
た後は、それよりも手前側の進路変更地点C303,C
302等での逸脱後の修正経路を順次求めるようにして
いるので、例えば進路変更地点C302で経路逸脱後の
修正経路を求める際に、修正経路探索手段102は、進
路変更地点C303で逸脱した際の修正経路データを読
み出して、読み出して修正経路の途中にある進路変更点
(道路接続点)へ至る経路を探索することで、修正経路
の探索を行なうようにしてもよい。既に求めてある修正
経路を利用することで探索時間の短縮を図ることができ
る。
【0125】経路逸脱検出手段104は、自車位置デー
タ3aを含む地図アクセス要求104aを発生して自車
位置を含む詳細道路地図データ87gの供給と受けると
ともに、その地図データと経路設定データSDとに基づ
いて設定経路を認識し、自車位置データ3aに基づいて
走行軌跡を求めるとともに、修正経路探索対象地点限定
手段121から出力される対象地点情報121bに基づ
いて進路変更可能地点とその地点を特定するデータ(例
えばC301等)の対応関係を記憶する構成としてい
る。
【0126】経路逸脱検出手段104は、自車が次に通
過すべき進路変更可能地点を特定するデータ(例えばC
301等)104bを修正経路情報書込読出制御手段1
08へ供給し、この修正経路情報読出制御手段108を
介して修正経路記憶手段103から、次に通過すべき進
路変更可能地点で経路逸脱した場合の復帰容易度合に係
る情報108aを各逸脱方向毎に得る。
【0127】経路逸脱検出手段104は、読み出した各
逸脱方向毎の復帰容易度合がランクA(復帰容易)以外
の場合は、経路誘導指令104cをナビゲーション制御
手段80側へ供給するよう構成している。そして、ナビ
ゲーション制御手段80内の誘導制御手段82は、直進
すべき進路変更可能地点であって本来なら何ら誘導を行
なわない地点であっても、経路誘導指令104aによっ
て経路逸脱後の復帰が容易でないことを報知されて場合
は、例えば「次は直進です」等の音声メッセージを出力
させるようにしている。なお、入力操作装置10等を用
いて、注意を促す復帰度合を選択できるようにしたり、
進路変更地点以外の誘導を行なわないモードに設定でき
るようにしてもよい。
【0128】さらに、経路逸脱検出手段104は、自車
位置と次の進路変更地点までの距離を求めており、次の
進路変更地点までの距離が予め設定した距離(例えば5
0メートル)以内となった以降は、右折,左折等の表示
を行なう方向指示操作に係る信号104dを監視し、逸
脱方向への方向指示操作がなされたことを検出すると、
進路注意情報104eをナビゲーション制御手段80内
の誘導制御手段82へ供給するよう構成している。誘導
制御手段82は、進路注意情報104eを受けると、例
えば「次の交差点は直進です」等の音声メッセージを出
力させるようにしている。
【0129】なお、経路逸脱検出手段104は、操舵輪
(操向ハンドル)の操舵角等に係る信号104fに基づ
いて車両の進行方向変化を監視し、例えば左折すべき進
路変更可能地点の手前側で例えば右側車線への変更を行
なうハンドル操作がなされた場合は、進路注意情報10
4eを発生する構成としてもよい。
【0130】一方、運転者は正しい経路を承知している
が、他の車両が進路を妨げているため車線変更等を行な
うことを多いので、経路逸脱につながる操作の全てにつ
いて音声メッセージ等を発生させると、その発生が頻繁
になりすぎて運転者等が煩わしく感ずる虞れがある。そ
こで、経路逸脱した際にUターンとなる進路変更場合に
のみ、メッセージを発生させるようにしてもよい。
【0131】経路逸脱検出手段104は、自車が進路変
更可能地点を通過したことを検出すると、通過した進路
変更可能地点に係るデータ104gを修正経路探索対象
地点限定手段121へ供給する。修正経路探索対象地点
限定手段121は、通過地点に係るデータ104gを受
けると、探索対象地点・逸脱方向記憶手段122内に記
憶されている通過地点に係るデータ項目を消去するよう
構成している。
【0132】経路逸脱検出手段104は、目的地等読み
出し指令104hを発生して、目的地等記憶手段106
から目的地、経由地等に係る位置データMD,KnDを
読み込んでおり、それらの地点を通過した際には、書き
込み指令104iを発生して、通過した地点に対して通
過フラグ等を目的地等記憶手段106内に書き込みよう
にしている。修正経路探索演算手段124は、経由地等
に対して通過フラグ等がセットされているか否かを判断
することで、次なる経由地や目的地を特定し、修正経路
を探索することが可能となる。
【0133】経路逸脱検出手段104は、自車位置デー
タ3aに基づく走行軌跡、または、図3に示した方位セ
ンサ31からの方位信号31aに基づいて、自車が設定
経路SDを逸脱したことを検出した場合は、逸脱した進
路変更可能地点を特定するデータと逸脱方向に係るデー
タとを含む逸脱情報104jを発生するよう構成してい
る。
【0134】逸脱情報104jを受けると誘導経路変更
手段105は、修正経路読出指令105aを修正経路情
報読出制御手段108へ供給し、この修正経路情報読出
制御手段108を介して修正経路記憶手段103内に格
納されている逸脱地点での逸脱方向に対する修正経路情
報108bを得る。なお、経路逸脱情報104jを修正
経路情報読出制御手段108または修正経路記憶手段1
03へ直接供給し、それに基づいて修正経路記憶手段1
03から修正経路情報108bを得る構成としてもよ
い。
【0135】逸脱地点での逸脱方向に対する修正経路情
報108bを得ると、誘導経路変更手段105は、その
情報108bと設定経路データSDとを比較対照し、ど
の部分が変更になっているかを把握したうえで、経路逸
脱地点以降の新たな誘導経路を設定し、設定した誘導経
路データ105bを設定経路記憶手段107へ供給して
その記憶内容を更新させる。なお、設定経路データSD
のデータ形式によっては、誘導経路変更手段105は、
経路逸脱地点以降の経路データだけでなく、出発地点か
ら目的地へ至る全経路データを更新させるようにしても
よい。
【0136】新たな誘導経路を設定経路記憶手段107
へ書き込むと、誘導経路変更手段105は、逸脱地点と
当初設定した誘導経路(設定経路)へ復帰する進路変更
地点のデータを含む経路変更通知105cを修正経路探
索対象地点限定手段121、ならびに、修正経路情報書
込読出制御手段108へ供給する。
【0137】修正経路探索対象地点限定手段121は、
経路変更通知105cを受けると、逸脱地点と当初設定
した誘導経路(設定経路)へ復帰する進路変更地点とを
含めてその間に位置する対象地点に係るデータが、探索
対象地点・逸脱方向記憶手段122内にあれば、それら
を全て消去させた後に、新たな誘導経路(設定経路)S
Dに基づいて探索対象地点・逸脱方向の抽出を再開す
る。変更となった区間のみを消去するので、例えば図1
2に示したような、逸脱地点からその次の進路変更可能
地点までの経路を変更する場合には、次なる進路変更地
点やその前後の進路変更地点に対する抽出データはその
まま利用することができる。
【0138】修正経路情報書込読出制御手段108は、
修正経路記憶手段103に対する書き込む機能も有し、
経路変更通知105cを受けると、逸脱地点と当初設定
した誘導経路(設定経路)へ復帰する進路変更地点とを
含めてその間に位置する対象地点に係る逸脱後の修正経
路データを消去する。変更となった区間のみを消去する
ので、例えば図12に示したような、逸脱地点からその
次の進路変更可能地点までの経路を変更する場合には、
次なる進路変更地点やその前後の進路変更地点に対して
の逸脱後の修正経路データはそのまま利用することがで
きる。
【0139】なお、経路変更通知105cに基づいて、
探索対象地点・逸脱方向記憶手段122ならびに修正経
路記憶手段103内の全てのデータを消去し、あらたな
誘導経路に基づいて逸脱後の経路探索を行なうようにし
てもよい。
【0140】経路設定・修正経路探索手段100内の修
正経路探索手段102は、新たな誘導経路(設定経路)
に基づいて探索対象地点の抽出、ならびに、経路探索を
行なう。
【0141】次に、以上の構成における車両誘導装置1
の動作を説明する。入力部2から目的地や必要に応じて
経由地が入力されると、経路設定手段101は、目的地
へ至る経路を自動設定する。修正経路探索手段102
は、自車位置よりも常に所定数(例えば2つ)先の進路
変更可能地点に対して経路逸脱後の修正経路(復帰経
路)を優先的に探索した後に、次の進路変更地点に対し
て経路逸脱後の修正経路(復帰経路)を探索し、次いで
その進路変更地点よりも自車位置側(手前側)にある進
路変更可能地点について順次、修正経路(復帰経路)を
探索する。探索された修正経路(復帰経路)は、逸脱地
点,逸脱方向との対応が付けられて修正経路記憶手段1
03内に格納される。
【0142】修正経路探索対象地点限定手段121によ
って抽出された対象地点の中で、次なる進路変更地点へ
至るまでの進路変更可能地点について、経路逸脱後の修
正経路の探索が済むと、探索順序設定手段123は、2
番目の進路変更可能地点とその手前にある進路変更可能
地点についても順次修正経路を探索させる。
【0143】設定経路を逸脱した場合、経路逸脱検出手
段104から逸脱地点と逸脱方向とからなる逸脱情報1
04jが出力される。誘導経路変更手段105は、逸脱
情報104jに基づいて修正経路記憶手段103から逸
脱地点と逸脱方向に対する修正経路を読み出し、新たな
誘導経路を設定する。ナビゲーション制御部80内の誘
導制御手段82は、新たな誘導経路に基づいて音声誘導
や画面表示を継続する。
【0144】経路逸脱を想定して予め修正経路(復帰経
路)を探索しておく構成であるから、経路逸脱発生後直
ちに次なる誘導経路を行なうことができる。
【0145】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に係る車両
誘導装置は、修正経路探索手段が経路逸脱後の修正経路
を予め求め、逸脱地点と逸脱方向との対応を付けて修正
経路記憶手段に格納しておき、経路逸脱した際に予め求
めた修正経路を取り出して新たな誘導経路を設定する構
成としたので、次なる誘導を速やかに行なわせることが
できる。
【0146】請求項2に係る車両誘導装置は、修正経路
探索手段内に修正経路探索対象地点限定手段を備え、車
両の現在位置から所定の距離内の進路変更可能地点、ま
たは、車両の現在位置から誘導経路に沿って所定数の進
路変更可能地点までを、探索対象地点として限定する構
成としたので、車両の進行にしたがって車両の現在位置
から所定距離内もしくは所定個数分先の進路変更可能地
点までについて、経路逸脱後の修正経路が求められる。
自車位置よりも先のある複数の進路変更可能地点に対し
て逸脱後の修正経路を予め探索してあるので、市街地等
で交差点の間隔が狭い場合であっても、車両の進行に対
して逸脱後の修正経路探索が間に合わないという不具合
を解消することができる。
【0147】請求項3に係る車両誘導装置は、誘導経路
における進路変更地点と、その進路変更地点の手前にあ
る進路変更可能地点を探索対象として限定する構成とし
たので、経路逸脱となる可能性が高い進路変更地点その
もの、ならびに、その手前の交差点等における経路逸脱
後の修正経路を優先的に求めておくことができる。
【0148】請求項4に係る車両誘導装置は、車両の進
行に伴って次に通過すべき1または2以上の進路変更可
能地点について経路探索を行ない、ついで、次の進路変
更地点、次の進路変更地点より自車位置側で進路変更地
点に近い順に経路探索を行なう構成としたので、自車が
当面通過すべき進路変更地点について逸脱後の修正経路
が優先的に検索され、ついで、経路逸脱の可能性が高い
進路変更地点そのものでの逸脱後の修正経路が探索され
る。さらに、次の進路変更地点に近づくにつれてその手
前側の進路変更地点で経路逸脱する虞れもあるが、それ
らに対しても逸脱後の修正経路が順次探索される。
【0149】よって、修正経路探索手段の経路探索時間
がそれほど高速でなくても、車両に進行に応じて経路逸
脱の可能性がある進路変更可能地点における逸脱後の修
正け経路を順次求めておくことができるとともに、修正
経路を記憶しておく修正経路記憶手段の記憶容量が少な
くてすむ。
【0150】さらに、進路変更地点に近い順に経路探索
を行なうことで、進路変更地点に近い側の進路変更可能
地点での逸脱後の修正経路の探索結果を利用して、それ
よりも手前側の進路変更可能地点で逸脱後の修正経路を
探索することが可能となり、経路探索時間の短縮を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る車両誘導装置の全体機能ブロッ
ク構成図
【図2】入力部の一具体例を示すブロック構成図
【図3】自車位置検出装置の一具体例を示すブロック構
成図
【図4】目的地設定手段ならびに地名入力手段の他の具
体例を示すブロック構成図
【図5】ナビゲーション制御手段の一具体例を示すブロ
ック構成図
【図6】経路設定・修正経路探索手段の一具体例を示す
機能ブロック構成図
【図7】自車位置近傍から目的地近傍へ至る経路の設定
手法の一具体例を示す説明図
【図8】詳細地図を利用した経路設定の一具体例を示す
説明図
【図9】進路変更地点がない場合の修正経路探索対象地
点の抽出動作を示す説明図
【図10】進路変更地点がある場合の修正経路探索対象
地点の抽出動作を示す説明図
【図11】設定経路へ復帰するための修正経路探索の一
例を示す説明図
【図12】設定経路へ復帰するための修正経路探索の他
の例を示す説明図
【符号の説明】
1 車両誘導装置 2 入力部 3 自車位置検出装置 5 道路地図データベース 6 音声合成出力手段 7 画像表示装置 8 ナビゲーション制御部 80 ナビゲーション制御手段 81 要求認識手段 82 誘導制御手段 100 経路設定・修正経路探索手段 101 経路設定手段 102 修正経路探索手段 103 修正経路記憶手段 104 経路逸脱検出手段 105 誘導経路変更手段 106 目的地等記憶手段 107 設定経路記憶手段 121 修正経路探索対象地点限定手段 122対象地点・逸脱方向記憶手段 123 探索順序設定手段 124 修正経路探索演算手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 目的地ならびに必要に応じて入力された
    経由地とその経由順序に基づいて誘導経路を設定する経
    路設定手段と、 車両の現在位置に応じて経路誘導に関する情報を可視も
    しくは可聴表示させる誘導制御手段とを備えた車両誘導
    装置において、 交差点や分岐点等の進路変更可能地点での経路逸脱を想
    定して逸脱後の修正経路を予め求め、求めた修正経路を
    逸脱地点と逸脱方向との対応を付けて修正経路記憶手段
    に記憶させる修正経路探索手段と、 車両位置検出手段の検出出力に基づいて車両の位置を監
    視し前記誘導経路を逸脱したことを検出した場合は逸脱
    地点と逸脱方向に関する逸脱情報を出力する経路逸脱検
    出手段と、 前記逸脱情報に基づいて前記修正経路記憶手段から取り
    出された修正経路に基づいて新たな誘導経路を設定する
    誘導経路変更手段とを備えたことを特徴とする車両誘導
    装置。
  2. 【請求項2】 前記修正経路探索手段は、修正経路を予
    め探索しておく進路変更可能地点を、車両の現在位置か
    ら誘導経路に沿って所定の距離内にある進路変更可能地
    点、もしくは、車両の現在位置から誘導経路に沿って所
    定数までの進路変更可能地点に限定する修正経路探索対
    象地点限定手段を備えたことを特徴とする請求項1記載
    の車両誘導装置。
  3. 【請求項3】 前記修正経路探索手段は、修正経路を予
    め探索しておく進路変更可能地点を、次の進路変更地点
    と、次の進路変更地点から自車位置側に所定の距離内に
    ある進路変更可能地点、もしくは、次の進路変更地点か
    ら自車位置側に所定数までの進路変更可能地点に限定す
    る修正経路探索対象地点限定手段を備えたことを特徴と
    する請求項1記載の車両誘導装置。
  4. 【請求項4】 前記修正経路探索手段は、請求項2なら
    びに請求項3記載の修正経路探索対象地点限定手段を備
    えるとともに、限定された複数の進路変更可能地点に対
    して、自車の進行に伴って次に通過すべき1または2以
    上の進路変更可能地点について経路探索を行ない、つい
    で、次の進路変更地点、次の進路変更地点より自車位置
    側で進路変更地点に近い順に経路探索を行なうよう経路
    探索の順序を設定する探索順序設定手段を備えたことを
    特徴とする請求項1記載の車両誘導装置。
JP16042594A 1994-07-12 1994-07-12 車両誘導装置 Expired - Lifetime JP3399643B2 (ja)

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