JPH08301475A - 搬送用ローラ及び搬送用ローラの製造方法並びに定着装置 - Google Patents

搬送用ローラ及び搬送用ローラの製造方法並びに定着装置

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JPH08301475A
JPH08301475A JP7127552A JP12755295A JPH08301475A JP H08301475 A JPH08301475 A JP H08301475A JP 7127552 A JP7127552 A JP 7127552A JP 12755295 A JP12755295 A JP 12755295A JP H08301475 A JPH08301475 A JP H08301475A
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JP
Japan
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core material
roller
elastic layer
pressure roller
fixing
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JP7127552A
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English (en)
Inventor
Takeshi Menjo
健 校條
Kazuo Kishino
一夫 岸野
Rie Saitou
理絵 齋藤
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本出願に係る第1の発明は、低コストで容易
に製造できる搬送用ローラを提供することを目的として
いる。 【構成】 定着装置における加圧ローラ等の搬送用ロー
ラの芯材28を、アルミニウム等で形成し、その周面に
複数の孔30を設け、この周面をLTVシリコーンゴム
29等で被覆する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子式或は静電記録式
又は印刷分野等の画像形成装置に関するものであり、例
えば、白黒、カラーの電子写真複写機、プリンター、印
刷機等に好適に具現化される。
【0002】
【従来の技術】まず、従来例の搬送用ローラを備えた定
着装置を適用した画像形成装置の概略構造を図5に基づ
いて説明する。図5において、1はガラス等の透明部材
よりなる原稿載置台で、矢印a方向に往復運動して原稿
を走査する。原稿載置台1の直下にはセルホックレンズ
よりなる短焦点小径結像素子アレイ2が配置されてい
て、原稿載置台1上に置かれた原稿は、証明ランプ3に
よって照射され、その反射光像は上記アレイ2によって
感光ドラム4上にスリット露光される。この感光ドラム
4は矢印b方向に回転する有機半導体感光層等を被覆さ
れた直径30mmドラムであり、帯電器5により一様に
帯電され、上記素子アレイ2の画像露光により静電潜像
が形成される。この静電潜像は、現像器6により、加熱
で軟化溶融する樹脂等よりなるトナーを用いて現像化さ
れる。一方、カセットS内に収納されている転写材P
は、搬送用ローラ7と感光ドラム4上の画像と同期する
ようタイミングをとって上下方向で圧接して回転される
対の搬送用ローラ8によって感光ドラム4上に送り込ま
れる。そして、転写帯電器9によって、感光ドラム4上
に形成されているトナー像は、転写材P上に転写され
る。その後、公知の分離手段によって感光ドラム4から
分離された転写材Pは、搬送ガイド10によって定着装
置11に導かれ、加熱定着処理された後にトレイ12に
排出される。なお、トナー像を転写後、感光ドラム4上
に残留トナーはクリーナー13によって除去される。上
記一連の動作は、転写材Pの搬送速度が50mm/se
cとなるように行われる。
【0003】次に、図6に従来の定着装置11の拡大図
を示す。図6において、14は、装置に固定支持された
低熱容量線状加熱体であって、一例として厚み1.0m
m、幅6.0mm、長手長240mmのアルミナ基板1
5に発熱層である抵抗材料16を幅1mmに塗工したも
ので、長手方向両端より通電される。この加熱体14の
フィルム側表面には潤滑剤が塗布されている。
【0004】加熱体14に供給される電力は、検温素子
17の出力によって制御されており、所定の温度180
℃に制御されている。このように温度制御された加熱体
14に当接して図中矢印方向に定着フィルム18は本体
と等速の50mm/secで移動する。この定着フィル
ム18は、一例として、厚み20μmの耐熱フィルム、
例えばポリイミド、PFA等に少なくとも画像当接面側
にPTFE、PFA等のフッ素樹脂に導電材を添加した
離型層を約10μmコートしたエンドレスフィルムであ
る。一般には、総厚100μm、より好ましくは40μ
m未満、フィルム駆動は駆動ローラ19と従動ローラ2
0による駆動とテンションにより矢印方向に皺なく移動
する。
【0005】21はシリコーンゴム等の離型性の良いゴ
ム弾性層を有する加圧ローラで、総圧4〜7kgで定着
フィルム18を介して加熱体14を加圧し定着フィルム
18と圧接回転し、転写材P上の未定着トナーTは入口
ガイド22により定着部に導かれ上述の加熱により定着
像を得る。
【0006】次に、以上のような定着装置における加圧
ローラ21を図7に基づいて詳述する。25は、アルミ
ニウムよりなる円柱中空の芯材で、芯厚3mmである。
26は接着剤としてのプライマー、27は3mm厚のH
TV(高温加硫タイプ)シリコーンゴムで総外径30m
mである。この加圧ローラ21も50mm/secの速
度で回転駆動される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例における加圧ローラに代表される搬送用ローラにお
いて、以下のようなことが言える。
【0008】上記従来で示したような電子写真複写機、
特に低速分野における低価格が重要なファクターの一つ
となってきているが、搬送用ローラとしての加圧ローラ
においても、更なる低価格(コスト)化が必須となって
くる。この時、芯材上にプライマーを塗布し、ゴムの被
膜を形成する構成では、プライマーのコスト、及び製造
ステップの多さによるコストが高くなることがあった。
【0009】本出願に係る第1の発明は、低コストで容
易に製造できる搬送用ローラを提供することを目的とし
ている。
【0010】また、本出願に係る第2の発明は、より一
層コストを低減させ、製造の容易化及び短時間化の可能
な搬送用ローラを提供することを目的としている。
【0011】さらに、本出願に係る第3の発明は、より
一層製造の容易な搬送用ローラを提供することを目的と
している。
【0012】また、本出願に係る第4の発明は、より一
層容易に搬送用ローラを製造することのできる搬送用ロ
ーラの製造方法を提供することを目的としている。
【0013】さらに、本出願に係る第5の発明は、低コ
ストで容易に製造できる加圧ローラを備えた定着装置を
提供することを目的としている。
【0014】また、本出願に係る第6の発明は、より一
層コストを低減させることのできる加圧ローラを備えた
定着装置を提供することを目的としている。
【0015】さらに、本出願に係る第7の発明は、より
一層製造の容易な加圧ローラを備えた定着装置を提供す
ることを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】本出願に係る第1の発明
によれば、上記目的は、芯材上に弾性層を被覆してなる
搬送用ローラにおいて、上記芯材の被覆面には、上記弾
性層を保持する複数個の孔が形成されていることにより
達成される。
【0017】また、本出願に係る第2の発明によれば、
上記目的は、上記第1の発明において、芯材が樹脂で形
成されていることにより達成される。
【0018】さらに、本出願に係る第3の発明によれ
ば、上記目的は、上記第1の発明または第2の発明のい
ずれかにおいて、弾性層は、低温加硫型シリコーンゴム
であることにより達成される。
【0019】また、本出願に係る第4の発明によれば、
上記目的は、芯材内部を低圧にて製造することにより達
成される。
【0020】さらに、本出願に係る第5の発明によれ
ば、上記目的は、加熱体を内包する定着ローラに、或は
加熱体と摺接するように配設された定着フィルムを介し
て該加熱体に、圧接するように配設された加圧ローラを
備え、上記定着ローラ或は定着フィルムと該加圧ローラ
により転写材を挟持搬送しながら該転写材上の未定着現
像剤像を加熱及び加圧して定着せしめる定着装置におい
て、上記加圧ローラは、芯材上に弾性層を被覆してなる
ローラであり、該芯材の被覆面には、該弾性層を保持す
る複数個の孔が形成されていることにより達成される。
【0021】また、本出願に係る第6の発明によれば、
上記目的は、上記第5の発明において、加圧ローラの芯
材が樹脂で形成されていることにより達成される。
【0022】さらに、本出願に係る第7の発明によれ
ば、上記目的は、上記第5の発明または第6の発明にお
いて、加圧ローラの弾性層は、低温加硫型シリコーンゴ
ムであることにより達成される。
【0023】
【作用】本出願に係る第1の発明によれば、芯材上に弾
性層を被覆してなる搬送用ローラにおいて、上記芯材の
被覆面に、複数個の孔を形成したので、接着層を用いる
ことなく上記弾性層を確実に上記芯材上に保持する。
【0024】また、本出願に係る第2の発明によれば、
上記第1の発明において、芯材を樹脂で形成したので、
製造の低コスト化、容易化、短時間化を実現する。
【0025】さらに、本出願に係る第3の発明によれ
ば、上記第1の発明または第2の発明において、弾性層
を低温加硫型シリコーンゴムとしたので、該ゴムが芯材
の複数の孔に円滑に侵入し、短時間で搬送用ローラを製
造せしめる。
【0026】また、本出願に係る第4の発明によれば、
芯材上に弾性層を被覆する際、芯材内部を低圧にして製
造するので、弾性部材は芯材の孔に円滑に侵入し、容易
に搬送用ローラが製造される。
【0027】さらに、本出願に係る第5の発明によれ
ば、加熱体を内包する定着ローラに、或は加熱体と摺接
するように配設された定着フィルムを介して該加熱体
に、圧接するように配設された加圧ローラを、芯材上に
弾性層を被覆してなるローラとし、該芯材の被覆面に、
複数個の孔を形成したので、接着層を設けることなく確
実に弾性層を保持する。
【0028】また、本出願に係る第6の発明によれば、
上記第5の発明において、加圧ローラの芯材を樹脂で形
成したので、製造の低コスト化、容易化、短時間化を実
現する。
【0029】さらに、本出願に係る第7の発明によれ
ば、上記目的は、上記第5の発明または第6の発明にお
いて、加圧ローラの弾性層を、低温加硫型シリコーンゴ
ムとしたので、該ゴムが芯材の複数の孔に円滑に侵入
し、加圧ローラを製造せしめる。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0031】(第1の実施例)まず、本発明の第1の実
施例を図1ないし図3に基づいて説明する。本実施例に
おいては、搬送用ローラを定着装置の加圧ローラに適用
したものである。
【0032】図3に本実施例の定着装置の概略構成を示
す。図3において、14は、装置に固定支持された低熱
容量線状加熱体であって、本実施例においては、厚み
1.0mm、幅6.0mm、長手長240mmのアルミ
ナ基板15に、発熱層である抵抗材料16を幅1mmに
塗工したもので、長手方向両端より通電される。また、
この加熱体14のフィルム側表面には潤滑剤が塗布され
ている。
【0033】加熱体14に供給される電力は、検温素子
17の出力によって制御されており、所定の温度180
℃に制御されている。このように温度制御された加熱体
14に当接して図中矢印方向に定着フィルム18は画像
形成装置本体と等速の50mm/secで移動する。こ
の定着フィルム18は、本実施例においては、厚み20
μmの耐熱フィルム、例えばポリイミド、PFA等に少
なくとも画像当接面側にPTFE、PFA等のフッ素樹
脂に導電材を添加した離型層を約10μmコートしたエ
ンドレスフィルムを用いている。一般には、総厚100
μm、より好ましくは40μm未満のフィルムが用いら
れる。また、フィルム駆動は駆動ローラ19と従動ロー
ラ20による駆動とテンションにより行われ、矢印方向
に皺なく移動する。
【0034】このような本実施例装置における加圧ロー
ラ21’は、図1に示すように、外径30mmの加圧ロ
ーラであり、後述するアルミニウムよりなる3mm厚の
芯材28上にLTV(低温加硫タイプ)シリコーンゴム
29を3mmの厚さで被膜を形成して構成されている。
【0035】本実施例においては、従来例で示したよう
なプライマーは使用せず、芯材28を次のように構成し
ている。
【0036】図2に示すように、芯材28には、複数の
孔30を形成した。孔30は直径2mm、深さ2mm、
間隔が周囲10mmおきに配置されている。かかる孔3
0は、ドリル等の加工方法により形成してある。
【0037】以上のような芯材28上にLTVシリコー
ンゴム29を従来公知のスプレー法、型成形法により被
膜を形成し、最終外径として30mmの加圧ローラを作
成した。
【0038】このように孔30を設けると、成形時にL
TVシリコーンゴムの流動性により孔30内にゴムが侵
入し、芯材28上に固定される。従って、従来のような
接着層は不要となり、コストの低減を図ることができ
る。
【0039】本実施例のような加圧ローラとしては、使
用上の圧力が低かったり、回転速度が遅い等の条件によ
り、芯材上のゴムの性能としては、軸方向及び周方向に
ずれなければ良い。当然、外径方向には、ゴムの弾性に
より芯材周囲に巻き付く。
【0040】以上により、従来で説明したような定着装
置では、十分にその使用に耐え得る加圧ローラを低コス
トで提供することができる。
【0041】また、コストに関しては、プライマー層を
設けないことにより、プライマー自体の材料費がなくな
ることと、プライマー層を形成する工程がなくなること
により、加圧ローラ自体の低コスト化が可能となってい
る。
【0042】(第2の実施例)次に、本発明の第2の実
施例を図4に基づいて説明する。なお、第1の実施例と
の共通箇所には同一符号を付して説明を省略する。
【0043】本実施例は、第1の実施例における孔30
を芯材28内を貫通する孔32とした。
【0044】図4に製造方法と共に説明する。まず、貫
通した孔32を持つ2mm厚の芯材28を内径30mm
の径を有する型31内に、同心円に保持し、2mm厚の
LTVシリコーンゴム層29を形成すべく隙間に注入す
る。
【0045】すると、貫通孔32に侵入したシリコーン
ゴム29は芯材28内に漏れるので、図4のように、わ
ずかしみ出した程度で、LTVシリコーンゴム29の供
給注入を停止し、この状態でゴム化させる。
【0046】以上により、LTVシリコーンゴム29の
芯材28へのアンカー効果がより強固となり、ゴムの軸
及び周方向へのずれに対し強くすることができ、かつ、
第1の実施例と同様の効果が得られた。なお、本実施例
の孔も第1の実施例と同様、ドリルにより形成した。
【0047】(第3の実施例)次に、本発明の第3の実
施例について説明する。なお、第1及び第2の実施例と
の共通箇所には同一符号を付して説明を省略する。
【0048】本実施例は、第2の実施例で説明した製造
方法を用いる際に、芯材28の内部33を弱真空に減圧
したものである。
【0049】これによって、LTVシリコーンゴム29
が、よりスムーズに貫通孔32内へ侵入し、短時間にL
TVシリコーンゴム層29を形成することができた。
【0050】(第4の実施例)次に、本発明の第4の実
施例について説明する。なお、第1の実施例との共通箇
所には同一符号を付して説明を省略する。
【0051】本実施例は、第1の実施例で示した孔30
を有する芯材28に関し、アルミニウムの代わりに、ポ
リフェニレンサルファイド樹脂(PPS樹脂)を使用し
た。
【0052】孔30を有する芯材28は、軸方向二割り
で形成し、インジェクション型成形により成形し、両者
を接着して形成した。
【0053】かかる芯材28の外周に、シリコーンゴム
層29を形成する等の構成、製法は第1の実施例と同様
である。
【0054】このように、芯材材質を金属から樹脂にし
たこと、及び型で製造するようにしたことにより、孔を
形成することがより容易になり、さらに低コスト、短時
間で芯材を作成することが可能となり、加圧ローラとし
て、第1の実施例と同様な効果が得られた。
【0055】ここで、樹脂は一般的に耐熱性が高い樹脂
ほどコストが高くなるものの、本実施例のような使用方
法においては、従来例で示したような外部より、熱が来
る形の装置であるため、外周のシリコーンゴム層が芯材
に対する断熱層となり、樹脂の高い耐熱性は要求され
ず、これによって、低コストの樹脂を選択することが可
能である。
【0056】例えば、ポリエーテルエーテルケトン、ポ
リアミドイミド、ポリエーテルイミド、更にコスト的に
安い樹脂等の樹脂が好適に使用可能である。
【0057】(第5の実施例)次に、本発明の第5の実
施例について説明する。なお、第1の実施例との共通箇
所には同一符号を付して説明を省略する。
【0058】本実施例は、第1の実施例で示した孔30
を有する芯材28に関し、アルミニウムの代わりにセラ
ミックを使用した。セラミックの芯材28は、従来公知
の型成形法により作成し、かかる芯材28の外周に、シ
リコーンゴム層を形成する等の構成は第1の実施例と同
様である。
【0059】このようにすることにより、第1の実施例
と同様の効果を得られるようになったと共に、セラミッ
クの場合は安価で耐熱性があるために、特に熱源が近傍
にある定着装置等の本実施例のような加圧ローラの芯材
として、特に有効である。
【0060】なお、孔は本実施例で示したように、貫通
していないものでも、貫通した例でも好適に使用でき
る。
【0061】また、セラミックには、従来公知の外添剤
として、アルミナ、酸化ケイ素、ジリコニア等を適宜充
填しても良く、また、これらは強度、耐熱性等を得るた
めに、適宜選択されるものである。
【0062】さらに、上記実施例において、孔の径、深
さ、間隔は、任意に設定可能である。また、形状も丸に
こだわらず、四角、星形等でも良い。
【0063】また、孔は中心方向へ直線状に形成される
だけでなく、内部で曲がっていたりしても適度なアンカ
ー効果が得られる。
【0064】さらに、芯材は中途で芯厚が3mm等の例
を示したが、芯厚は任意で良いと共に、中実構造でも良
い。
【0065】また、ゴムとして、LTVシリコーンゴム
の例を示したが、HTV、RTV(室温加硫タイプ)シ
リコーンゴムでも良いが、孔への侵入の容易さより、製
造時、液状のLTV、RTVシリコーンゴム、特に加硫
の速いLTVシリコーンゴムが好ましい。
【0066】または、定着装置の加圧力によって、従来
公知のEPDMやウレタンゴム等も使用可能である。
【0067】さらに、ゴム厚に関して2mm、3mm厚
の例を示したが、かかる厚みは装置に対応し、任意に選
択可能である。
【0068】本発明の場合、プライマーを使用していな
いため、内部にハロゲンヒーター等加熱源をもつ加圧ロ
ーラに適応するのは好ましくなく、従来例で示したよう
な内部ヒータレス加圧ローラにおいて、特に好適に具現
化される。
【0069】また、加熱側機構にフィルムと線状発熱体
よりなる例を示したが、従来公知の加熱ローラタイプの
定着装置としての加圧ローラにも使用可能である。
【0070】従来例、実施例において、電子写真方式の
定着装置に使用した例を示したが、同方式の紙搬送ロー
ラや、印刷等での紙搬送ローラ等としても好適に使用可
能である。
【0071】また、従来、芯材の表面はプライマーによ
る接着強度を上げるために、ブラスト法等により粗して
凸凹を設けているが、これらは、本発明の凸凹とは大き
く異なる。
【0072】即ち、従来の凸凹は、μmオーダーの粗し
であるのに対し、本実施例の孔はmmオーダーで、しか
も、一孔一孔が意識的に設けられている点で、ブラスト
表面とは異なる。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本出願に係る第1
の発明によれば、芯材上に弾性層を被覆してなる搬送用
ローラにおいて、上記芯材の被覆面に、複数個の孔を形
成したので、接着層を用いることなく上記弾性層を確実
に上記芯材上に保持することができ、低コストか、製造
の容易化を図ることができる。
【0074】また、本出願に係る第2の発明によれば、
上記第1の発明において、芯材を樹脂で形成したので、
製造の低コスト化、容易化、短時間化を実現することが
できる。
【0075】さらに、本出願に係る第3の発明によれ
ば、上記第1の発明または第2の発明において、弾性層
を低温加硫型シリコーンゴムとしたので、該ゴムを芯材
の複数の孔に円滑に侵入させ、搬送用ローラの製造の容
易化、及び短時間化を実現することができる。
【0076】また、本出願に係る第4の発明によれば、
芯材上に弾性層を被覆する際、芯材内部を低圧にして製
造するので、弾性部材を芯材の孔に円滑に侵入させ、容
易に搬送用ローラを製造することができる。
【0077】さらに、本出願に係る第5の発明によれ
ば、加熱体を内包する定着ローラに、或は加熱体と摺接
するように配設された定着フィルムを介して該加熱体
に、圧接するように配設された加圧ローラを、芯材上に
弾性層を被覆してなるローラとし、該芯材の被覆面に、
複数個の孔を形成したので、接着層を設けることなく確
実に弾性層を保持することができ、低コスト化、製造の
容易化を図ることができる。
【0078】また、本出願に係る第6の発明によれば、
上記第5の発明において、加圧ローラの芯材を樹脂で形
成したので、製造の低コスト化、容易化、短時間化を図
ることができる。
【0079】さらに、本出願に係る第7の発明によれ
ば、上記目的は、上記第5の発明または第6の発明にお
いて、加圧ローラの弾性層を、低温加硫型シリコーンゴ
ムとしたので、該ゴムを芯材の複数の孔に円滑に侵入さ
せ、加圧ローラを容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における搬送用ローラの
断面図である。
【図2】本発明の第1の実施例における搬送用ローラの
斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施例における定着装置の構成
図である。
【図4】本発明の第2の実施例における搬送用ローラの
断面図である。
【図5】従来の画像形成装置の断面図である。
【図6】従来の定着装置の断面図である。
【図7】従来の搬送用ローラの断面図である。
【符号の説明】
14 加熱体 18 定着フィルム 21’ 加圧ローラ(搬送用ローラ) 28 芯材 29,32 LTVシリコーンゴム(弾性層) 30,32 孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/20 101 G03G 15/20 101 103 103 // B65H 27/00 B65H 27/00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯材上に弾性層を被覆してなる搬送用ロ
    ーラにおいて、上記芯材の被覆面には、上記弾性層を保
    持する複数個の孔が形成されていることを特徴とする搬
    送用ローラ。
  2. 【請求項2】 芯材が樹脂で形成されていることとする
    請求項1に記載の搬送用ローラ。
  3. 【請求項3】 弾性層は低温加硫型シリコーンゴムであ
    ることとする請求項1または請求項2に記載の搬送用ロ
    ーラ。
  4. 【請求項4】 貫通した孔を有する芯材に弾性層を被覆
    する際、芯材内を低圧にすることを特徴とする搬送用ロ
    ーラの製造方法。
  5. 【請求項5】 加熱体を内包する定着ローラに、或は加
    熱体と摺接するように配設された定着フィルムを介して
    該加熱体に、圧接するように配設された加圧ローラを備
    え、上記定着ローラ或は定着フィルムと該加圧ローラに
    より転写材を挟持搬送しながら該転写材上の未定着現像
    剤像を加熱及び加圧して定着せしめる定着装置におい
    て、上記加圧ローラは、芯材上に弾性層を被覆してなる
    ローラであり、該芯材の被覆面には、該弾性層を保持す
    る複数個の孔が形成されていることを特徴とする定着装
    置。
  6. 【請求項6】 加圧ローラの芯材が樹脂で形成されてい
    ることとする請求項5に記載の定着装置。
  7. 【請求項7】 加圧ローラの弾性層は、低温加硫型シリ
    コーンゴムであることとする請求項5または請求項6に
    記載の定着装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100770373B1 (ko) * 2005-12-27 2007-10-26 하영교 압착식 포장장치
CN103253535A (zh) * 2012-02-16 2013-08-21 住友橡胶工业株式会社 送纸辊及其制造方法
KR101302808B1 (ko) * 2011-06-28 2013-09-02 박승주 세정 및 이송용 스폰지 롤러 브러쉬와 그 제조방법

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