JPH06337602A - 加熱装置及び画像形成装置 - Google Patents

加熱装置及び画像形成装置

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JPH06337602A
JPH06337602A JP14853793A JP14853793A JPH06337602A JP H06337602 A JPH06337602 A JP H06337602A JP 14853793 A JP14853793 A JP 14853793A JP 14853793 A JP14853793 A JP 14853793A JP H06337602 A JPH06337602 A JP H06337602A
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heating
film
heat
image
stay
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JP14853793A
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English (en)
Inventor
Daizo Fukuzawa
大三 福沢
Yasumasa Otsuka
康正 大塚
Manabu Takano
学 高野
Koichi Okuda
幸一 奥田
Akira Hayakawa
亮 早川
Yoji Tomoyuki
洋二 友行
Tokuyoshi Abe
篤義 阿部
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィルム加熱方式の加熱装置について、加熱
体とフィルムガイド部材とを接着組み立てする手間を省
くこと、接着剥れトラブルをなくすこと、非通紙部昇温
の発生を緩和すること等。 【構成】 被加熱材Pを加熱体1に耐熱性フィルム2を
介して密着させ加熱体1と耐熱性フィルム2とを相対移
動させて加熱体1の熱を耐熱性フィルム2を介して被加
熱材Pに与える方式の加熱装置であり、前記耐熱性フィ
ルム2をガイドするガイド部材1Aを有し、前記加熱体
と前記ガイド部材が一体化構造体(加熱ガイド部材)1
であること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被加熱材を加熱体に耐
熱性フィルムを介して密着させ加熱体と耐熱性フィルム
とを相対移動させて加熱体の熱を耐熱性フィルムを介し
て被加熱材に与えるフィルム加熱方式の加熱装置に関す
る。
【0002】また、該加熱装置を像加熱装置として備え
る画像形成装置に関する。
【0003】
【従来の技術】上記のようなフィルム加熱方式の加熱装
置は、例えば特開昭63−313182号公報・特開平
2−157878号公報・特開平4−44075号公報
・特開平4−204980号公報等に提案されており、
複写機・レーザービームプリンター・ファクシミリ・マ
イクロフィルムリーダプリンター・画像表示(ディスプ
レイ)装置・記録機等の画像形成装置において、電子写
真・静電記録・磁気記録等の適宜の画像形成プロセス手
段により加熱溶融性の樹脂等より成るトナーを用いて画
像支持体としての被記録材(エレクトロファックスシー
ト・静電記録シート・転写材シート・印刷紙など)の面
に直接方式もしくは間接(転写)方式で形成した目的の
画像情報に対応した未定着のトナー画像(被定着像)を
該画像を担持している被記録材面に永久固着画像として
加熱定着処理する画像加熱定置装置として活用できる。
【0004】また、定着装置に限らず、例えば画像を担
持した被記録材を加熱して表面性を改質する装置、仮定
着する装置等、広く被加熱材を加熱処理する手段・装置
として使用できる。
【0005】フィルム加熱方式の加熱装置は、他に知ら
れている熱ローラー方式・熱板方式・ベルト加熱方式・
フラッシュ加熱方式・オープン加熱方式等の加熱装置な
いしは画像加熱定着装置との対比において、.加熱体
として低熱容量線状加熱体を、フィルムとして薄膜の低
熱容量のものを用いることができるため、省電力化・ウ
ェイトタイム短縮化(クイックスタート性)が可能にな
り、また本機内昇温を抑えることができ、.画像加熱
定着装置にあっては定着点と分離点が別に設定できるた
めオフセットを防止できる、その他、他の方式装置の種
々の欠点を解決できるなどの利点を有し、効果的なもの
である。
【0006】図5の(a)はフィルム加熱方式の加熱装
置の一例(像加熱装置)の横断面模型図、(b)は加熱
体の途中部省略・一部切欠き平面模型図である。本例の
装置は特開平4−44075〜44083号公報、同4
−204980〜204984号公報等に開示の所謂テ
ンションレスタイプのフィルム加熱方式の加熱装置であ
り、耐熱性フィルムとして円筒状のエンドレスフィルム
を用い、該フィルムの周長の少なくとも一部は常にテン
ションフリー(テンションが加わらない状態)とし、フ
ィルムは加圧回転部材としての加圧ローラの回転駆動力
で回転駆動するようにした装置である。
【0007】10は後述する加熱体30を断熱支持する
ホルダーであり、横断面上向きの略半円弧状樋型の横長
部材で、フィルム内面のガイド部材と装置の補強部材と
してのステー(以下、ステーと記す)を兼ねている。
【0008】加熱体30は横長の低熱容量の線状加熱体
であり、上記ステー10の外側下面に長手に沿って設け
た溝10aに嵌め込んで接着して固定支持させある。
【0009】2は加熱体30を含むステー10に外嵌さ
せた円筒状の耐熱性フィルムである。この円筒状耐熱性
フィルム2の内周長と、加熱体30を含むステー10の
外周長は、フィルム2の方を例えば3mm程大きくして
あり、従ってフィルム2は加熱体30を含むステー10
に対し周長が余裕をもってルーズに外嵌している。
【0010】7はフィルムの寄り移動規制手段として、
ステー10の左右両端部に配設したフィルム端部を受け
止めるフランジ部材である。
【0011】8は加熱体30との間にフィルム2を挟ん
で圧接ニップ部(定着ニップ部)Nを形成し、且つフィ
ルム2を回転駆動させる加圧回転体としての加圧ローラ
であり、金属軸8aと、シリコンゴム等の離型性の良い
耐熱ゴム層8bよりなり、不図示の軸受手段・付勢手段
により所定の押圧力をもってフィルム2を挟ませて加熱
体30の表面に圧接させて配設してある。そして駆動手
段Mにより不図示の動力伝達系を介して回転駆動力が伝
達され矢示の反時計方向に回転駆動される。
【0012】この加圧ローラ8の回転駆動による該ロー
ラとフィルム外面との摩擦力でフィルム2に回転力が作
用し(被記録材Pが圧接ニップ部Nに導入されたときは
該被加熱材Pを介してフィルム2に回転力が間接的に作
用)、該フィルム2が加熱体30の表面に圧接摺動しつ
つ矢示の時計方向aに回転駆動される。フィルム内面ガ
イド部材を兼ねるステー10はこのフィルム2の回転を
容易にする。またフィルム2の内面と加熱体30の表面
との摺動抵抗を低減するために両者の間に耐熱性グリス
等の潤滑剤を少量介在させるのがよい。
【0013】ステー10はPPS(ポリフェニレンサル
ファイド)、PAI(ポリアミドイミド)、PI(ポリ
イミド)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、
液晶ポリマー等の高耐熱性樹脂や、これらの樹脂とセラ
ミックス、金属、ガラス等との複合材料などで構成でき
る。
【0014】加熱体30は、耐熱性フィルム2もしくは
被加熱材としての被記録材Pの搬送方向aに対して直角
方向を長手とする細長の耐熱性・絶縁性・高熱伝導性の
ヒーター基板31、該基板の表面側の短手方向中央部に
基板長手に沿って形成具備させた通電発熱抵抗体4、通
電発熱抵抗体の長手両端部の給電用電極41・41、通
電発熱抵抗体を形成した加熱体表面を保護させた耐熱性
オーバーコート層5、基板裏面側に具備させた、加熱体
温度を検知するサーミスタ等の温度検知素子6等からな
る全体に低熱容量の線状加熱体(セラミックヒータ)で
ある。
【0015】この加熱体30を通電発熱抵抗体4を形成
具備させた表面側を下向きに露呈させて前記のように耐
熱性・断熱性のステー10の下面に固定配設してある。
【0016】ヒーター基板31は、例えば、アルミナや
窒化アルミニウム等の厚み1mm・幅10mm・長さ2
40mmのセラミック等である。
【0017】通電発熱抵抗体4は、例えば、Ag/Pd
(銀パラジウム)、RuO2 、Ta2 N等の電気抵抗材
料をスクリーン印刷等により、厚み約10μm、幅1〜
3mmの線状もしくは細帯状に塗工して形成したもので
ある。
【0018】給電用電極41・41はAg等のスクリー
ン印刷パターン層である。
【0019】オーバーコート層5は、例えば、約10μ
m厚の耐熱性ガラス層である。
【0020】加熱体30は、通電発熱抵抗体4の両端部
電極41・41に対する給電により該通電発熱抵抗体4
が長手全長にわたって発熱することで速やかに昇温し、
その昇温が温度検知素子6で検知されて不図示の制御系
にフィードバックされて、像加熱時、この温度検知素子
6の温度が所定の設定温度に維持されるように発熱抵抗
体4への通電がコントロールされる。
【0021】フィルム2は熱容量を小さくしてクイック
スタート性を向上させるために、フィルム膜厚は100
μm以下、好ましくは60μm以下20μm以上の耐熱
性・離型性・強度・耐久性・可撓性のある単層、あるい
は複合層フィルムを使用できる。例えば、PTFE、P
FA、FEP等の単層フィルム、或いはポリイミド、ポ
リアミドイミド、PEEK、PES、PPS等のフィル
ムの外周表面にPTFE、PFA、FEP等をコーティ
ングした複合層フィルム等である。
【0022】而して、複写機等本機のコピーボタンの押
下もしくはプリント命令信号に基づいて、あるいは不図
示の作像プロセス手段部から該像加熱装置へ搬送された
画像定着すべき未定着顕画像(トナー像)Tを支持した
被記録材Pの先端が該装置の手前側に配設したセンサ
(不図示)に検知されたときの信号に基づいて、加圧ロ
ーラ8の回転駆動が開始され、また加熱体30のヒート
アップが開始される。
【0023】加圧ローラ8の回転によるフィルム2の回
転周速度が定常化し、加熱体30の温度が所定に立ち上
がった状態において、フィルム2を挟んで加熱体30と
加圧ローラ8とで形成される定着ニップ部Nのフィルム
2と加圧ローラ8との間に被加熱材としての画像定着す
べき被記録材Pが導入されてフィルム2一緒に定着ニッ
プ部Nを挟持搬送されることにより加熱体30の熱がフ
ィルム2を介して被記録材Pに付与され被記録材P上の
未定着顕像Tが被記録材P面に加熱定着されるものであ
る。定着ニップ部Nを通った被記録材Pはフィルム2の
面から分離されて搬送される。
【0024】本例のテンションレスタイプのフィルム加
熱方式の装置は、フィルム回転駆動状態時に定着ニップ
部Nと、この定着ニップ部Nよりもフィルム回転方向上
流側のステー外面部分とフィルムとの接触部領域のフィ
ルム部分のみにテンションが作用し、残余の大部分のフ
ィルム部分にはテンションが作用しない。そのため、フ
ィルム回転駆動状態時におけるフィルム2のステー長手
に沿う寄り移動力が小さく、フィルムの寄り移動規制手
段ないしはフィルム寄り制御手段を簡単化することがで
きる。例えばフィルムの寄り移動規制手段としてはフィ
ルム端部を受け止めるフランジ部材7のような簡単なも
のにすることができ、フィルム寄り制御手段は省略して
装置のコストダウンや小型化を図ることができる。
【0025】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
記従来例では、加熱体30と、該加熱体30を支持する
フィルムガイド部材兼用のステー10とが別部材となっ
ていたために次のような欠点があった。
【0026】(a)加熱体30とステー10の接着組み
立てが必要なため、製造工程に手間がかかる。
【0027】(b)接着強度が足りず、加熱体30がス
テー10から剥れることがある。
【0028】(c)小サイズの被加熱材Pの連続通紙に
おいて生じる所謂「非通紙部昇温」に対して、加熱体3
0とステー10とが別部材であるため、たとえステー1
0をセラミックスのような良熱伝導性物質で構成しても
加熱体30の長手方向に生じた通紙領域部と非通紙領域
部との温度差を均す効果(非通紙部昇温の緩和効果)は
ほとんどない。
【0029】本発明はフィルム加熱方式の加熱装置の上
記(a)〜(c)のような問題点を解消することを目的
としている。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする加熱装置及び画像形成装置である。
【0031】(1)被加熱材を加熱体に耐熱性フィルム
を介して密着させ加熱体と耐熱性フィルムとを相対移動
させて加熱体の熱を耐熱性フィルムを介して被加熱材に
与える方式の加熱装置であり、前記耐熱性フィルムをガ
イドするガイド部材を有し、前記加熱体と前記ガイド部
材が一体化していることを特徴とする加熱装置。
【0032】(2)前記加熱体とガイド部材を一体化し
た加熱ガイド部材はセラミックスによって形成されてい
ることを特徴とする(1)に記載の加熱装置。
【0033】(3)被加熱材が顕画像を支持した被記録
材であり、顕画像を加熱する像加熱装置であることを特
徴とする(1)又は(2)に記載の加熱装置。
【0034】(4)前記(1)または(2)に記載の加
熱装置を、被記録材の顕画像を加熱する像加熱装置とし
て備えることを特徴とする画像形成装置。
【0035】
【作用】加熱体と、耐熱性フィルムをガイドするガイド
部材とを一体化構造体(加熱ガイド部材)とすることに
より、装置の部品点数を減らし、装置構成を簡略化で
き、又別部材としての加熱体とフィルムガイド部材との
接着処理工程が必要なくなる為製造が容易なものとな
る。接着タイプの場合のような、接着強度が足りず、別
部材としての加熱体がフィルムガイド部材から剥れるト
ラブルを生じ得ない。該部材主体に高熱伝導性のセラミ
ックスを用いることで、装置に被加熱材として小サイズ
紙を連続通紙して加熱処理した場合も非通紙領域部に蓄
熱しようとする熱は通紙領域側へスムーズに熱伝導して
分散化し、非通紙領域部と通紙領域部との温度差を均す
効果が得られ、非通紙部昇温現象が緩和される。
【0036】
【実施例】
〈実施例1〉(図1) 図1は本実施例の加熱装置(像加熱装置)の横断面模型
図である。前述図5の装置と共通の構成部材・部分には
同一の符号を付して再度の説明を省略する。
【0037】1は加熱体とフィルムガイド部材を一体化
して構成した、それ自体が加熱体であり、フィルムガイ
ド部材でもある加熱ガイド部材であり、装置の基材とも
なる。以下これを定着ステーと記す。この定着ステー1
は、ステー主体1Aと、このステー主体1Aに直接に形
成具備させた通電発熱抵抗体4を基本構成体としてい
る。
【0038】ステー主体1Aは前述図5の装置のステー
10と同様に横断面上向きの略半円弧状樋型の横長部材
であり、フィルム2の内面ガイド部材、装置の補強部材
として機能させると共に、加熱体として機能させるため
に、該ステー主体1Aは例えばアルミナ、窒化アルミ、
窒化ケイ素等の良熱伝導性かつ高耐久性を有するセラミ
ックスをその材料として用いて形成してある。
【0039】通電発熱抵抗体4は、このステー主体1A
の外側下面に長手に沿って、例えばAg/Pd等の電気
抵抗材料を厚み約10μm、幅1〜3mmの細帯状にス
クリーン印刷等により塗工して形成具備させたものであ
る。
【0040】この通電発熱抵抗体4の上に絶縁・保護を
目的とした耐久ガラス等のオーバーコート層5を形成具
備させてある。
【0041】更にその上にフィルム内面との摩擦を低減
するためにPFA、PTFE等の低摩擦層をコート処理
しても良い。
【0042】上記の通電発熱抵抗体4の形成位置に対応
するステー主体内面側の位置に温度検知素子6を配設し
てある。
【0043】この定着ステー1に対して円筒状の耐熱性
フィルム2をルーズに外嵌し、該定着ステー1の外側下
面の通電発熱抵抗体4の形成部分に対してフィルム2を
挟ませて加圧ローラ8を圧接させて配設してある。この
加圧ローラ8が回転駆動されることにより、フィルム2
が定着ステー1の外側下面の通電発熱抵抗体4の形成部
分に対して圧接摺動しつつ矢示の時計方向aに回転駆動
される。フィルム内面ガイド部材を兼ねるステー主体1
Aがこのフィルム2の回転を容易にする。
【0044】定着ステー1は、通電発熱抵抗体4の両端
間に通電がなされることにより該抵抗体4が長手全体に
わたって発熱し、その発熱でステー主体1Aも昇温して
加熱体として機能する。
【0045】温度検知素子6の検知温度が不図示の制御
回路へフィードバックされて、像加熱時、温度検知素子
6の検知温度が所定の設定温度に維持されるように通電
発熱抵抗体4への通電がコントロールされる。
【0046】而して、加圧ローラ8の回転によるフィル
ム2の回転周速度が定常化し、加熱体としての定着ステ
ー1の温度が所定に立ち上がった状態において、フィル
ム2を挟んで定着ステー1と加圧ローラ8とで形成され
る定着ニップ部Nのフィルム2と加圧ローラ8との間に
被加熱材としての画像定着すべき被記録材Pが導入され
てフィルム2と一緒に定着ニップ部Nを挟持搬送される
ことにより加熱体としての定着ステー1の熱がフィルム
2を介して被記録材Pに与えられ、前記図5の装置の場
合と同様に被記録材P上の未定着顕像Tが被記録材P面
に加熱定着されるものである。定着ニップ部Nを通った
被記録材Pはフィルム2の面から分離されて搬送され
る。
【0047】.従来、前述図5の装置のように別部材
となっていた加熱体30とステー10について、上記の
ように加熱体とフィルムガイド部材を一体化した兼用構
造体(加熱ガイド部材)1とすることにより、装置の部
品点数を減らし、装置構成を簡略化でき、又別部材とし
ての加熱体とステー(フィルムガイド部材)との接着処
理工程が必要なくなる為製造が容易なものとする。
【0048】.接着タイプの場合のような、接着強度
が足りず、別部材としての加熱体30がステー10から
剥れるトラブルを生じ得ない。
【0049】.従来の装置ではフィルムが加熱される
のは定着ニップ部Nにおいてのみであったが、本例のよ
うな構成では定着ステー1全体が加熱体となっているた
め、ステー主体1Aの前壁板部c、後壁板部dでもフィ
ルム2を予備加熱でき、強度を増す等のためにフィルム
2の膜厚を厚くしても十分にフィルム2に熱を加えるこ
とができる。
【0050】.ステー主体1Aに高熱伝導性のセラミ
ックスが用いられているため、装置に被加熱材として小
サイズ紙を連続通紙して加熱処理した場合も非通紙領域
部に蓄熱しようとする熱は通紙領域側へスムーズに熱伝
導して分散化し、非通紙領域部と通紙領域部との温度差
を均す効果が得られ、非通紙部昇温現象が緩和される。
【0051】.従来装置の加熱体30と比べ、加熱ガ
イド部材としての定着ステー1は通電発熱抵抗体4と温
度検知素子6の絶縁距離がステー主体1Aの壁面長さ分
だけ増すため、配線に対する余裕ができる点でも大変な
利点がある。
【0052】〈実施例2〉(図2) 本実施例の装置は、前記実施例1の装置において、ステ
ー主体1Aの前壁板部cの外面及び後壁板部dの外面に
もそれぞれ外面長手に沿って補助の通電発熱抵抗体4
a,4bを形成具備させ、それ等の抵抗体4a・4bの
形成位置に対応するステー主体内面側にそれぞれ温度検
知素子6a・6bを配設して、該温度検知素子6a・6
bの検知温度に応じて上記の各抵抗体4a・4bへの通
電を制御しステー主体1Aの前壁板部c及び後壁板部d
も積極的に発熱させるようにしたものである。
【0053】このように複数の通電発熱抵抗体4・4a
・4bを設ければ加熱体としての定着ステー1の熱容量
が増しても全体的な昇温立ち上がりが迅速となり、所定
の温度に上昇するまでの待機時間が長くなることがな
く、むしろ従来装置の場合よりも短縮することができ
る。
【0054】ステー主体1Aの前壁板部c及び後壁板部
dにも通電発熱抵抗体4a・4bを設けることでフィル
ム2の予備加熱の効果をより高めることができる。
【0055】〈実施例3〉(図3) 本実施例の装置は、前記実施例1の装置において、ステ
ー主体1Aの通電発熱抵抗体4を形成具備させた部分
(ステー底面部)eの肉厚を他の部分に比べて薄くした
ものである。
【0056】本構成においては、加熱体の立ち上がり時
間に支配的な定着ステー底面部eが薄肉で、この部分e
の熱容量が小さいため、実施例1の装置と比べ加熱体と
しての定着ステー1の立ち上がり時間を短縮化できる。
【0057】またそれと同時に、ステー主体1Aの前壁
板部c・後壁板部dは肉厚なためステー主体1Aの全体
的な強度は確保されると共に、小サイズ紙の連続通紙に
よる非通紙部昇温に対しても加熱体としての定着ステー
1の長手方向の温度差を均す効果を得ることができる。
【0058】〈実施例4〉(図4) 図4は例えば前述した実施例1に示したような本発明に
従うフィルム加熱方式の加熱装置としての像加熱装置A
を組み込んだ画像形成装置の一例の概略構成を示してい
る。本例の画像形成装置は原稿台往復動型・回転ドラム
型・転写式・プロセスカートリッジ着脱方式の電子写真
複写装置である。
【0059】100は装置機筺、101はその装置機筺
の上面板102上に配設したガラス板等の透明板部材よ
りなる往復動型の原稿載置台であり、機筺上面板101
上を図面上右方a、左方a´に夫々所定の速度で往復移
動駆動される。
【0060】Gは原稿であり、複写すべき画像面側を下
向きにして原稿載置台101の上面に所定の載置基準に
従って載置し、その上に原稿圧着板103をかぶせて押
え込むことによりセットされる。
【0061】104は機筺上面板102面に原稿載置台
101の往復移動方向とは直角の方向(紙面に垂直の方
向)を長手として開口された原稿照明部としてのスリッ
ト開口部である。
【0062】原稿載置台101上に載置セットした原稿
Gの下向き画像面は原稿載置台101の右方aへの往動
移動過程で右辺側から左辺側にかけて順次にスリット開
口部104の位置を通過していき、その通過過程でラン
プ105の光Lをスリット開口部104、透明な原稿載
置台101を通して受けて照明走査され、その照明走査
光の原稿面反射光が像素子アレイ106によって感光ド
ラム107面に結像露光される。
【0063】感光ドラム107は例えば酸化亜鉛感光層
・有機半導体感光層等の感光層が被覆処理され、中心支
軸108を中心に所定の周速度で矢示bの時計方向に回
転駆動され、その回転過程で帯電器109により正極性
又は負極性の一様な帯電処理を受け、その一様帯電面に
前記の原稿画像の結像露光(スリット露光)を受けるこ
とにより感光ドラム107面には結像露光した原稿画像
に対応した静電潜像が順次に形成されていく。
【0064】この静電潜像は現像器110により加熱で
軟化溶融する樹脂等より成るトナーにて順次に顕像化さ
れ、該顕像たるトナー画像が転写部としての転写放電器
111の配設部位へ移行していく。
【0065】Sは被記録材としての転写材シートPを積
載収納したカセットであり、該カセット内のシートが給
送ローラ112の回転により1枚宛繰出し給送され、次
いでレジストローラ113により、ドラム107上のト
ナー画像形成部の先端が転写放電器111の部位に到達
したとき転写材シートPの先端も転写放電器111と感
光ドラム107との間位置に丁度到達して両者一致する
ようにタイミングどりされて同期給送される。
【0066】そしてその給送シートの面に対して転写放
電器111により感光ドラム107側のトナー画像が順
次に転写されていく。
【0067】転写部でトナー画像転写を受けたシートは
不図示の分離手段で感光ドラム107面から順次に分離
されて搬送装置114によって前述の定着装置Aに導か
れて担持している未定着トナー画像の加熱定着を受け、
画像形成物(コピー)として排出ローラ116を通って
機外の排紙トレイ117上に排出される。
【0068】画像転写後の感光ドラム107の面はクリ
ーニング装置118により転写残りトナー等の付着汚染
物の除去を受けて繰り返して画像形成に使用される。
【0069】PCは装置本体100内のカートリッジ着
脱部120に着脱されるプロセスカートリッジであり、
本例の場合は、像担持体としての感光ドラム107、帯
電器109、現像器110、クリーニング装置118の
4つのプロセス機器を包含させて一括して装置本体10
0に対して着脱交換自在としてある。
【0070】
【発明の効果】以上のように本発明に依れば、フィルム
加熱方式の加熱装置について、加熱体とフィルムガイド
部材を一体化構造体としたから、両部材の接着組み立て
工程がなく製造が容易となる、該両部材の剥れトラブル
を生じない、非通紙部昇温の発生を緩和できる等の効果
を得ることができ所期の目的がよく達成されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の加熱装置の横断面模型図
【図2】 実施例2の加熱装置の横断面模型図
【図3】 実施例3の加熱装置の横断面模型図
【図4】 実施例4の画像形成装置の概略構成図
【図5】 (a)はフィルム加熱方式の加熱装置の従来
例装置の横断面模型図、(b)は加熱体の途中部省略・
一部切欠き平面図
【符号の説明】
A 像加熱装置(加熱装置)の総括符号 1 加熱ガイド部材(加熱体とフィルムガイド部材の一
体化構造体) 2 耐熱性フィルム 4 通電発熱抵抗体 5 オーバーコート層 6 温度検知素子 7 フィルム端部規制フランジ部材 8 加圧ローラ 10 ステー 30 加熱体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥田 幸一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 早川 亮 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 友行 洋二 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 阿部 篤義 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加熱材を加熱体に耐熱性フィルムを介
    して密着させ加熱体と耐熱性フィルムとを相対移動させ
    て加熱体の熱を耐熱性フィルムを介して被加熱材に与え
    る方式の加熱装置であり、前記耐熱性フィルムをガイド
    するガイド部材を有し、前記加熱体と前記ガイド部材が
    一体化していることを特徴とする加熱装置。
  2. 【請求項2】 前記加熱体とガイド部材を一体化した加
    熱ガイド部材はセラミックスによって形成されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の加熱装置。
  3. 【請求項3】 被加熱材が顕画像を支持した被記録材で
    あり、顕画像を加熱する像加熱装置であることを特徴と
    する請求項1又は同2に記載の加熱装置。
  4. 【請求項4】 前記請求項1または同2に記載の加熱装
    置を、被記録材の顕画像を加熱する像加熱装置として備
    えることを特徴とする画像形成装置。
JP14853793A 1993-05-27 1993-05-27 加熱装置及び画像形成装置 Pending JPH06337602A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2002037191A1 (fr) * 2000-11-01 2002-05-10 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Dispositif de fixation thermique
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US9316975B2 (en) 2011-05-31 2016-04-19 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Fixing device capable of suppressing contact between tubular member and electric components

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