JPH0830121B2 - 主鎖にケイ素を含む有機ポリマーとその製造方法 - Google Patents

主鎖にケイ素を含む有機ポリマーとその製造方法

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JPH0830121B2
JPH0830121B2 JP6932693A JP6932693A JPH0830121B2 JP H0830121 B2 JPH0830121 B2 JP H0830121B2 JP 6932693 A JP6932693 A JP 6932693A JP 6932693 A JP6932693 A JP 6932693A JP H0830121 B2 JPH0830121 B2 JP H0830121B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は主鎖にケイ素を含む新規
な有機ポリマーおよびその製造方法に関する。主鎖にケ
イ素を含む有機ポリマーは、電気伝導性ポリマー、シリ
コンカーバイド用プレセラミックス、耐熱性ポリマー、
フォトレジスト等として使用される有用な化合物である
(例えば、 American Chemical Society Symposium Ser
ies,Vol.360, p.209, 1988年及びAdvances in Chemistr
y Series, Vol.224 (1990)を参照) 。
【0002】
【従来の技術】主鎖にケイ素を含む有機ポリマーの製造
方法として、一般的にはクロロシリル基を二つ有する有
機化合物をアルカリ金属で縮合させる方法や、クロロシ
リル基を二つ有する有機化合物と炭素−金属結合を二つ
有する有機金属を反応させる方法等が用いられるが、危
険性の高いアルカリ金属や有機金属の必要性、分子量や
立体構造の制御が困難等の問題点があった。
【0003】これらの問題点を解決するために、近年、
遷移金属錯体を触媒とする合成法が活発に研究され、例
えば、ケイ素を含むアセチレンをロジウム錯体によって
重合させる方法 (Organometallics 誌, Vol.8, p.208
4, 1989年) 、パラジウム錯体を触媒としてポリシラン
にアセチレンを挿入させる方法 (Chemistry Letters
誌, p.1547, 1992年) 等が提案されている。
【0004】しかしながら、これらの方法は、原料が高
価で製造が煩雑であったり、収率や選択性が十分でない
等の問題があり、いまだ工業的に満足できる水準には達
していない。一方、トリヒドロシラン類を4または8族
の遷移金属錯体存在下に脱水素縮合させる反応が知られ
ており (Journal of Organometallic Chemistry 誌,Vo
l.279, p.C11, 1985年、特開平1‐198631, 特開平2‐
166124, 特開平2‐184691)、H3Si-C6H4-SiH3をチタン
錯体を触媒として反応させた場合には、-(C6H4-SiH2-Si
H2)n- 型のポリマーが生成することが報告されているが
(Macromolecu-les 誌, Vol.24, p.6863, 1991年) 、生
成物が不溶不融で扱いにくい上、触媒であるアルキルチ
タン錯体が水によって容易に分解し厳密な無水条件での
取扱いを要する等の欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決せんとす
る課題は、主鎖にケイ素を含む新規な有機ポリマーと、
このポリマーを温和な条件下、工業的に有利に製造する
方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の主鎖にケイ素を含む有機ポリマーは、下記
般式(I)で表わされる繰り返し単位のみからなり、分
子量が500から100,000である。 −A−SiH− (I) ただし、(I)式中、Aはアリーレン基又はシクロアル
キレン基から選ばれる2価の有機基を示す。
【0007】上記有機ポリマーは、下記一般式(II)
で表わされるケイ素化合物を、8族遷移金属錯体の存在
下に重合させることにより製造される。 HSi−A−SiH (II) ただし、(II)式中、Aはアリーレン基又はシクロア
ルキレン基から選ばれる2価の有機基を示す。更に本発
明の主鎖にケイ素を含む他の有機ポリマーは、下記一般
式(III)または(IV)で表わされる繰り返し単位
のみからなり、分子量が500から100,000であ
る。 −A−(RO)SiH− (III) −A−(RO)Si− (IV) ただし、(III)式および(IV)式中、Aはアリー
レン基又はシクロアルキレン基から選ばれる2価の有機
、Rはアルキル基、アリール基またはアラルキル基を
示す。
【0008】一般式(III)または(IV)で表わさ
れる繰り返し単位のみからなる主鎖にケイ素を含む有機
ポリマーは、一般式(I)で示される繰り返し単位のみ
からなる主鎖にケイ素を含む有機ポリマーを、8族遷移
金属錯体の存在下に一般式(V)で表わされるアルコー
ル類と反応させることにより製造される。 −A−SiH− (I) −A−(RO)SiH− (III) −A−(RO)Si− (IV) ROH (V) ただし、(I)式、(III)式および(IV)式にお
いてAはアリーレン基又はシクロアルキレン基から選ば
れる2価の有機基であり、(III)式、(IV)式お
よび(V)式においてRはアルキル基、アリール基また
はアラルキル基である。
【0009】上記一般式(I)で示される、繰り返し単
位のみからなる、本発明の主鎖にケイ素を含む新規な有
機ポリマー(以下、本発明のポリマー甲と略記する)に
おける2価の有機基Aはたとえばp−フェニレン基、
2,6−ナフチレン基のようなアリーレン基、1,4−
シクロヘキシレン基のようなシクロアルキレン基であ
り、このポリマーは重量平均分子量、数平均分子量が共
にほぼ500〜100,000である。
【0010】かかるポリマー甲を一般式(I)にならっ
て具体的に例示すれば、 −(C−SiH−(C 10 −SiH を挙げることができ、nは4〜1,000程度である。
【0011】本発明のポリマー甲を製造するための、一
般式(II)で示される原料化合物は二つのトリヒドロ
シリル基を有する有機化合物であり、これらを具体的に
例示すればp−ビス(トリヒドロシリル)ベンゼン、
2,6−ビス(トリヒドロシリル)ナフタレン、tra
ns−1,4−ビス(トリヒドロシリル)シクロヘキサ
ン等である。
【0012】上記原料化合物の重合反応は種々の8族遷
移金属錯体の存在下に実施されるが、かかる8族錯体と
しては少しは反応系に可溶性の化合物を用いるのが反応
速度的には好ましい。これら8族遷移金属錯体を例示す
れば、RuX2L3 (式中、Xはハロゲン原子を、Lはホスフ
ィン、ホスフィナイト、ホスフォナイト、またはホスフ
ァイトを示す。以下同様) 、Ru3(CO)12、Ru(CO)5 、Ru
(CO)2L3 、Ru(CO)4L、RuL5、[RuX2(CO)32、RuXH(CO)
L3、RuH2L4、RuH4L3、RuX2(RCN)L2 (式中、Rはアルキ
ル基、アリール基またはアラルキル基を示す。以下同
様)、[CpRuX22 ( 式中、Cpはシクロペンタジエニル基
またはペンタメチルシクロペンタジエニル基を示す。以
下同様) 、 Ru(COD) (COT) (式中、COD はシクロオクタ
ジエンを、COT はシクロオクタテトラエンを示す。以下
同様) 、RhXL3 、 Rh4(CO)12、Rh6(CO)16、[RhX(C
O)22 、 RhX(CO)L2 、 RhH(CO)L3 、[RhX(CH2=C
H2)22 、[RhX(COE)22 (式中、COE はシクロオク
テンを示す。以下同様)、[RhX(COD)]2 、[CpRhX2
2 、CpRh(CH2=CH2)2 、PdX2(RCN)2 、PdX2L2 、PdX2(RN
C)2 、Pd(OCOCH3)2 、PdL4 、Pd(CO)L3 、Pd(CH2=CH2)L
2 、Pd(COD)2 、Pd2(PhCH=CHCOCH=CHPh)3、PtX2(RC
N)2、PtX2(COD)、PtX2L2、[PtX2(C2H4)]2、Pt(CO
D)2 、PtL4、PtL3、Pt(CO)L3、PtHXL2、Ir4(CO)12、[I
rX(CO)3]n、[IrX(COE)22 、[IrX(CH2=CH2)22
[IrX(COD)]2 、IrXL3 、IrH5L2 、IrX(CO)L2 、IrX(C
H2=CH2)L2、Os3(CO)12、OsH2(CO)L3、Ni(CO)4 、Ni(CO
D)2 、Ni(CH2=CH2)L2、NiL4 、NiX2L2 、Co2(CO)8 、Co
2(CO)6L2 、Co4(CO)12、HCo(CO)4 、CoXL3 、Fe(C
O)5 、Fe(CO)3L2 等であるが、これらに限定されるもの
ではない。また、これらの8族錯体は単独で、あるいは
2種以上の混合物として用いることもできる。
【0013】重合反応に際しては溶媒は必ずしも必要で
はないが、溶媒で希釈すれば反応の進行に伴う反応液の
粘度増加を防ぐことができるので有利である。溶媒は反
応させるべきトリヒドロシラン類の反応性を考慮して、
一般に用いられる溶媒、例えば脂肪族炭化水素類、芳香
族炭化水素類、エーテル類等から選ばれるのが好まし
い。これらの溶媒を具体的に例示すれば、ペンタン、ヘ
キサン、オクタン、デカン、シクロヘキサン、デカリ
ン、ベンゼン、トルエン、エチルベンゼン、ジエチルエ
ーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等である。ポ
リマー甲製造のための重合反応は、0℃以下でも進行す
るが、好ましい反応速度を達するために 250℃までの温
度で加熱することもできる。原料化合物の構造にもよる
が、一般的に好ましい温度領域は20℃〜180℃である。
【0014】かかる重合反応においては、触媒としての
前記の金属錯体は、原料であるトリヒドロシリル化合物
1モルに対して、0.00001 から0.5モル、好ましくは0.
001から0.05モル程度の量用いられる。次に繰り返し単
位が上記一般式 (III)または (IV) で表わされる、本発
明の主鎖にケイ素を含む新規有機ポリマー (以下、本発
明のポリマー乙と略記する) について述べる。
【0015】これら一般式 (III)または (IV) における
2価の有機基Aとしては、上記ポリマー甲におけるAと
同様の基を挙げることができる。またRは炭素数1〜2
0、好ましくは1〜10のアルキル基、炭素数6〜18、好
ましくは6〜10のアリール基、または炭素数7〜19、好
ましくは7〜11のアラルキル基であり、具体的には、メ
チル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−
ブチル、ペンチル、ヘキシル、メチルヘキシル、デシル
等のアルキル基、フェニル、トリル、ナフチル等のアリ
ール基、ベンジル、フェネチル、ナフチルメチル等のア
ラルキル基である。そして本発明のポリマー乙は、重量
平均分子量、数平均分子量が共にほぼ500〜100,000であ
る。
【0016】かかる本発明のポリマー乙を一般式 (III)
または (IV) にならって具体的に例示すれば、下記のと
おりであり、m+nは4〜1000程度である。 -(p-C6H4-(BuO)SiH)m- -(p-C6H4-(BuO)2Si)n- 本発明のポリマー乙は、上述した本発明のポリマー甲か
ら簡単に製造可能である。またポリマー乙の製造に用い
られる8族遷移金属錯体としては、ポリマー甲の製造に
用いられる上記各種錯体を同様に用いることができる。
また、これらの8族錯体は単独でも、あるいは2種以上
の混合物として用いることもできる。
【0017】更に本発明のポリマー乙の製造に用いられ
る、一般式 (V) で示されるアルコールは、炭素数1〜
20、好ましくは1〜11のアルコールであり、たとえばメ
タノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ヘ
キサノール、デカノール、フェノール、β−ナフトー
ル、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール等を例
示することができる。ポリマー乙の製造は、通常溶媒を
用いて実施されるが、無溶媒もしくは導入すべきアルコ
キシ基に対応するアルコールを大過剰に溶媒として用い
る方法でも実施可能である。溶媒を用いる場合には反応
させるべき出発ポリマーの反応性や、溶解度もしくはぬ
れ性を考慮して、一般に用いられる溶媒、例えば脂肪族
炭化水素類、芳香族炭化水素類、エーテル類等から選ば
れるのが好ましい。これらの溶媒を具体的に例示すれ
ば、ペンタン、ヘキサン、オクタン、デカン、シクロヘ
キサン、デカリン、ベンゼン、トルエン、エチルベンゼ
ン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン等である。
【0018】本発明のポリマー乙の製造法は、0℃以下
でも進行するが、好ましい反応速度を達するために 250
℃までの温度で加熱することもできる。原料化合物の構
造にもよるが、一般的に好ましい温度領域は20℃〜180
℃である。本発明のポリマー乙の製造法における、触媒
としての前記の金属錯体は、原料中のヒドロシリル基1
に対して、 0.00001から0.5好ましくは 0.001から0.05
程度の量用いられる。反応後の生成物の分離は、ポリマ
ー甲およびポリマー乙のいずれの場合も、溶媒、未反応
の原料等を蒸留等により分離後、カラムクロマトグラフ
ィーによって触媒等を除去することにより、あるいは、
貧溶媒の添加、濃縮、冷却等によってポリマーを再沈
後、洗浄、乾燥すること等により容易に実施される。以
下、本発明の実施例を述べる。
【0019】実施例1 -(C6H4-SiH2)n- の製造 ジクロロトリス (トリ (p−トリルホスフィン) )ルテ
ニウムRuCl2[P(C6H4CH3)33 8.1mg (0.0075mmol)のベ
ンゼン溶液 (4ml) に、p−ビス (トリヒドロシリル)
ベンゼン 255mg (1.85mmol) を加え、室温で14時間攪拌
した。反応液を減圧下濃縮後、フロリジルカラムクロマ
トグラフィーで精製することにより (溶出液ベンゼン)
、縮合物が白色固体として得られた。 収量 136mg1 H NMR (C6D6) δ 4.20 (SiH3) 5.02, 5.03 (SiH2) 7.3−7.5 (aromatic) SiH2 とSiH3 のシグナル強度の比から計算されるみかけ
の重合度は8.1であった。 IR (nujol) (νSi-H) 2152cm-1 分子量 (GPC) Mw = 1170 Mn = 1020 元素分析 C 65.07%, H 5.90%, Si 28.71%
【0020】実施例2 -(C6H10-SiH2)n- の製造 原料として、p−ビス (トリヒドロシリル) ベンゼンの
代わりに1, 6−ビス(トリヒドロシリル) ヘキサン (2
19mg)を用いる他は、実施例1と同様に反応を行ったと
ころ、縮合物 121mgが得られた。
【0021】
【0022】実施例(ケイ素上にアルコキシ基を有す
るポリマーの合成例) ベンゼンの量を0.5mlとした以外は、実施例1と同
様の条件で反応を行ったところ、構造式−(C
SiH−で表わされるポリマーが白色固体として
得られた(収量159mg):IR((nujol)
(νsi−H)2152cm−1。このポリマー76m
gを、RuCL[P(CCH6.1
mgの存在下、ベンゼン中(3ml)、n−ブタノール
(0.16ml)と50℃で1時間反応させた後、反応
液を実施例1と同様に精製することにより、下記の式
(VI)及び(VII)で表わされるポリマーを高粘度
の薄黄色油状物として得た。 −(p−C−(BuO)SiH)− (VI) −(p−C−(VuO)Si)− (VII) (式中Buはn−ブチル基を示す)
【0023】収量 115mg1 H NMR (C6D6) δ 0.7−0.9 (CH3-) 1.2−1.6 (CH3CH 2CH 2-) 3.6−3.9 (SiOCH2-) 5.69 (OSiH) 7.6−7.9 (-C6H4-) NMR シグナルの強度比から計算されるポリマー中の式
(VI) 及び (VII)の部分構造の存在比は3:2であっ
た。 IR (neat) (νSi-H) 2112cm-1 分子量 (GPC) Mw = 6820 Mn = 2900 元素分析 C 66.61%, H 8.28% ここで得られたポリマーは、熱重量分析の結果、毎分10
℃の昇温条件下、室温から 300℃までの重量減少がわず
か1%以下であり、高い耐熱性を示した。
【0024】
【発明の効果】上述のとおり、本発明によれば新規のポ
リマー甲およびポリマー乙が得られる。 -[A-SiR1R2
n- 型のポリマーは耐熱性、導電性等の優れた機能を有
する。例えば -(C6H4Si(CH3)2)n- で表わされるポリマ
ーは優れた耐熱性を有し (たとえば高分子化学、Vol.2
9, p.546, 1972年) 、また -(C4H2S-SiMe2)n- や -(C4-
SiMe2)n- で表わされるポリマーは導電性を示すことが
知られている (たとえば、Chem. Mater,誌, Vol.3, p.
8, 1991年;Organometallics 誌, Vol.11, p.2500, 199
2年) 。本発明のポリマーは、これらのポリマーと類似
構造を有し、同様の機能が期待される。
【0025】そしてポリマー甲は、一般式 (II) のビス
(トリヒドロシリル) 化合物から容易に製造することが
でき、その産業的意義は多大である。またポリマー甲は
下記一般式 (I) で示される構造を有しているので、 -A-SiH2- (I) ケイ素上に種々の置換基を導入し、下記一般式 (VIII)
及び (IX) -A-SiR'H- (VIII) -A-SiR'2- (IX) (式中、R' はアルキル基、アルケニル基、アリール
基、アラルキル基、アルコキシ基、アリロキシ基、アラ
ルコキシ基を示す) で表わされる構造に変換することが
可能であり、物性の制御が容易にできることも、本発明
の有用な点の一つである。また本発明のポリマー乙は、
ポリマー甲とアルコールとの反応によって容易に製造す
ることができる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)で表わされる繰り返し
    単位のみからなり、分子量が500から100,000
    であることを特徴とする、主鎖にケイ素を含む有機ポリ
    マー。 −A−SiH− (I) ただし、(I)式中、Aはアリーレン基又はシクロアル
    キレン基から選ばれる2価の有機基を示す。
  2. 【請求項2】 下記一般式(II)で表わされるケイ素
    化合物を、8族遷移金属錯体の存在下に重合させること
    を特徴とする、下記一般式(I)で示される繰り返し単
    位のみからなることを特徴とする、主鎖にケイ素を含む
    有機ポリマーの製造方法。 HSi−A−SiH (II) −A−SiH− (I) ただし、(II)式および(I)式中、Aはアリーレン
    基又はシクロアルキレン基から選ばれる2価の有機基
    示す。
  3. 【請求項3】 下記一般式(III)または(IV)で
    表わされる繰り返し単位のみからなり、分子量が500
    から100,000であることを特徴とする、主鎖にケ
    イ素を含む有機ポリマー。 −A−(RO)SiH− (III) −A−(RO)Si− (IV) ただし、(III)式および(IV)式中、Aはアリー
    レン基又はシクロアルキレン基から選ばれる2価の有機
    、Rはアルキル基、アリール基またはアラルキル基で
    ある。
  4. 【請求項4】 下記一般式(I)で示される繰り返し単
    位のみからなる、主鎖にケイ素を含む有機ポリマーを、
    8族遷移金属錯体の存在下に一般式(V)で表わされる
    アルコール類と反応させることを特徴とする、一般
    (III)または(IV)で表わされる繰り返し単位の
    みからなる主鎖にケイ素を含む有機ポリマーの製造方
    法。 −A−SiH− (I) −A−(RO)SiH− (III) −A−(RO)Si− (IV) ROH (V) ただし、(I)式、(III)式および(IV)式にお
    いてAはアリーレン基又はシクロアルキレン基から選ば
    れる2価の有機基であり、(III)式、(IV)式お
    よび(V)式においてRはアルキル基、アリール基また
    はアラルキル基である。
  5. 【請求項5】 8族遷移金属錯体の中心金属がルテニウ
    ムである請求項2の方法。
  6. 【請求項6】 8族遷移金属錯体の中心金属がルテニウ
    ムである請求項4の方法。
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