JPH08300829A - 熱転写記録媒体 - Google Patents

熱転写記録媒体

Info

Publication number
JPH08300829A
JPH08300829A JP7108782A JP10878295A JPH08300829A JP H08300829 A JPH08300829 A JP H08300829A JP 7108782 A JP7108782 A JP 7108782A JP 10878295 A JP10878295 A JP 10878295A JP H08300829 A JPH08300829 A JP H08300829A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink ribbon
thermal transfer
recording medium
transfer recording
acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7108782A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeki Takahashi
茂樹 高橋
Koji Tanaka
幸司 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP7108782A priority Critical patent/JPH08300829A/ja
Publication of JPH08300829A publication Critical patent/JPH08300829A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 印字中の走行性が良好であり且つ低エネルギ
ー印字においても充分な黒色度を有する転写像を得るこ
とができる熱転写記録媒体の提供。 【構成】 基材シートと、該基材シート上に設けられた
少なくとも一層の熱溶融性インク層とを有する本発明の
熱転写記録媒体は、上記熱溶融性インク層が25〜30
0m2 /gの比表面積及び60ml/100g以下の吸油
量を有するカーボンブラックを含有することを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱転写記録媒体に関す
るものであり、更に詳しくは、充分な黒色度を有する転
写像が得られ、走行性の改善された熱転写記録媒体に関
する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】熱転写
記録方式は、シート状の基材上に少なくとも一層の熱溶
融性インク層を設けてなる熱転写記録媒体を用い、この
熱転写記録媒体をその熱溶融性インク層が被転写体に接
するように重ね合わせ、熱転写記録媒体の基材側より加
熱ヘッドにより熱溶融性インク層を加熱溶融して被転写
体上に転写像を得る記録方式である。熱転写記録方式に
よれば、使用する装置が低騒音であり、また、操作性及
び保守性に優れ、しかも普通紙を被転写体として使用可
能であるため、近年広く用いられている。
【0003】このような熱転写記録方式を用いて、普通
紙等に転写像を記録するときには、例えばサーマルヘッ
ドを備えた熱転写プリンターが一般に用いられる。しか
し、熱転写プリンターの高性能化が進むにつれ、印字に
必要な熱エネルギーをできるだけ低く抑えることが望ま
れるようになった。この理由は、印字に必要な熱エネル
ギーを従来よりも低く抑えることによって、ヘッドの加
熱、放冷サイクルタイムが短縮され、ヘッドの熱劣化を
防止でき、特にラインプリンタについては電源小型化等
が可能になる為である。また、基材の耐熱性不足も補う
ことができる為である。しかしながら、印字に必要な熱
エネルギーを低く抑えるためにインク組成物の融点を低
く設計すると、普通紙上への印字に際してワックスの低
融点成分に起因する地肌汚れが発生し、転写像の定着
性、堅牢性も低下する他、保存中に環境温度が上昇する
と、所謂ブロッキング現象も発生するという問題が生じ
てきた。
【0004】これらの問題を解決するために従来は、熱
溶融性インク層の結合剤への樹脂成分の導入(特開昭5
4−87234号公報、同54−163044号公報、
同56−98269号公報、同62−130887号公
報)、或いは、ワックスインクへの樹脂系オーバーコー
ト層の塗布(特開昭61−242893号公報)等で対
処したきたが、複合化された要求をバランスよく満たす
程のものは得られていなかった。
【0005】また、上記基材の厚みを小さくして、熱の
伝達を高めることによって低エネルギー印字を達成する
試みもあるが、転写像の黒色度が低下するといった問題
や、インクリボンの走行性が不安定になるといった問題
等があった。
【0006】更に、そのような厚みの小さい熱転写記録
媒体からなるインクリボンを用いたインクリボンカセッ
トにおいては、インクリボンの走行性を安定させ、印字
品質を高めるために、インクリボンの走行を補助する駆
動ローラを用いる必要があり、その結果、構成部品数が
多くなり、製造コストが高くなるという欠点があった。
【0007】従って、本発明の目的は、印字中の走行性
が良好であり且つ低エネルギー印字においても充分な黒
色度を有する転写像を得ることができる熱転写記録媒体
を提供することにある。
【0008】また、本発明の目的は、駆動ローラを有し
ないインクリボンカセットに装着した場合でも、安定走
行が可能で、高印字品質を達成し得る熱転写記録媒体を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明者らは、鋭意研究した結果、熱溶融性インク層中
に含有せしめる着色剤の物性値を特定の範囲とすること
で、低エネルギー印字においても充分な黒色度を有する
転写像を得ることができ、しかも、インクリボンの走行
性の改善された熱転写記録媒体が得られることを知見し
た。
【0010】本発明は上記知見に基づきなされたもので
あり、基材シートと、該基材シート上に設けられた少な
くとも一層の熱溶融性インク層とを有する熱転写記録媒
体において、上記熱溶融性インク層が、25〜300m
2 /gの比表面積及び60ml/100g以下の吸油量を
有するカーボンブラックを含有することを特徴とする熱
転写記録媒体を提供することにより、上記目的を達成し
たものである。
【0011】本発明は、熱転写記録媒体における熱溶融
性インク層中に、着色剤として特定の範囲の物性値を有
するカーボンブラックを含有せしめる点に特徴がある。
即ち、本発明の熱転写記録媒体は、熱溶融性インク層
が、25〜300m2 /gの比表面積及び60ml/10
0g以下の吸油量を有するカーボンブラックを含有する
ことによって、低エネルギー印字においても充分な黒色
度を有する転写像を得ることができ、しかも、走行性の
向上も図られる。本発明の熱転写記録媒体は、インクリ
ボンの形態として使用されることが特に有用である。
【0012】以下、本発明の熱転写記録媒体について詳
細に説明する。
【0013】上述の通り、本発明の熱転写記録媒体は、
熱溶融性インク層に、25〜300m2 /gの比表面積
及び60ml/100g以下の吸油量を有するカーボンブ
ラックを含有せしめたものである。先ず、上記熱溶融性
インク層に含有されるカーボンブラックについて説明す
る。
【0014】上記カーボンブラックは、本発明の熱転写
記録媒体において着色剤として使用されるものであり、
その比表面積及び吸油量が上記範囲内にあるものであれ
ば、特に制限なく用いることができる。例えば、熱分解
法や不完全燃焼法などで得られるファーネスブラック、
ランプブラック、サーマルブラック、アセチレンブラッ
ク及びチャンネルブラック等種々のカーボンブラックや
導電性カーボンブラック等を使用することができる。
【0015】上記カーボンブラックは、その比表面積が
25〜300m2 /gである。該比表面積が25m2
gに満たないとインク塗料中における分散性が悪くなっ
たり、黒色度が低下したり、黒ベタ被覆時のボイド増加
の原因となり、300m2 /gを超えるとインク塗料が
増粘したり、転写像の解像度が低下したり、走行性が悪
化したりする。なお、上記比表面積は、窒素吸着(BE
T)法にて測定した値である。上記比表面積は、30〜
250m2 /gであることが好ましく、40〜150m
2 /gであることが更に好ましい。
【0016】また、上記カーボンブラックは、その吸油
量が60ml/100g以下である。該吸油量が60ml/
100gを超えるとインク塗料が増粘したり、転写像の
解像度が低下したり、走行性が悪化したりする。なお、
上記吸油量は、DBP(ジブチルフタレート)法(AS
TM D2414−65T)にて測定した値である。上
記吸油量は、5〜60ml/100gであることが好まし
く、10〜60ml/100gであることが更に好まし
い。
【0017】このように、本発明の熱転写記録媒体にお
いては、上記カーボンブラックが、上記範囲の比表面積
及び吸油量を有するが、これらに加えて、その着色力指
数が下記の範囲にあることも好ましい。
【0018】即ち、上記カーボンブラックは、その着色
力指数が120以下であることが好ましい。上記着色力
指数が120を超えると良好な分散性を有するインク塗
料が得られなかったり、転写像の解像度が低下したり、
走行性が悪化する場合があるので、120以下とするこ
とが好ましい。なお、上記着色力指数とは、標準ブラッ
クの着色力を100としたときの条件下、ASTM N
−440にて測定した値である。上記着色力指数は、0
〜110であることが更に好ましく、30〜100であ
ることが一層好ましい。
【0019】また、本発明の熱転写記録媒体において
は、上記カーボンブラックが上記範囲の比表面積、吸油
量及び着色力指数を有することに加えて、その粒子径及
び見掛け密度が下記の範囲にあることも好ましい。
【0020】即ち、上記カーボンブラックは、その粒子
径が10〜80nmであることが好ましい。上記粒子径
が10nmに満たないとインク塗料が増粘したり、転写
像の解像度が低下したり、走行性が悪化する場合があ
り、80nmを超えるとインク塗料の分散性が悪くなっ
たり、黒色度が低下したり、黒ベタ被覆時のボイド増加
の原因になる場合があるので、上記範囲内とすることが
好ましい。なお、上記粒子径とは、上記カーボンブラッ
クの一次粒子径をいい、例えば、電子顕微鏡等によって
測定することができる。上記粒子径は、20〜50nm
であることが更に好ましく、20〜30nmであること
が一層好ましい。
【0021】更に、上記カーボンブラックは、その見掛
け密度が200〜400g/cm3であることが好まし
い。上記見掛け密度が200g/cm3 に満たないとイ
ンク塗料の分散性が悪くなったり、黒色度が低下した
り、黒ベタ被覆時のボイド増加の原因になる場合があ
り、400g/cm3 を超えるとインク塗料が増粘した
り、転写像の解像度が低下したり、走行性が悪化する場
合があるので、上記範囲内とすることが好ましい。な
お、上記見掛け密度は、例えば、一定容量の容器内に上
記カーボンブラックを充填した時の重量から測定するこ
とができる。上記見掛け密度は、200〜350g/c
3 であることが更に好ましく、250〜350g/c
3 であることが一層好ましい。
【0022】上記カーボンブラックは、上記熱溶融性イ
ンク層100重量部中に30重量部以上含有されること
が好ましい。上記カーボンブラックの含有量が30重量
部に満たないと黒色度が低下したり、走行性が悪化する
場合があるので、30重量部以上とすることが好まし
い。上記カーボンブラックの含有量は、30〜80重量
部であることが更に好ましく、40〜60重量部である
ことが一層好ましい。
【0023】上記熱溶融性インク層には、必要に応じ
て、例えば、多色印刷の目的で、上記カーボンブラック
に加えて他の着色剤を含有せしめてもよい。そのような
他の着色剤としては、オイルブラック、黒鉛等の黒色系
染顔料;C.I.ピグメント・イエロー1、同3、同7
4、同97、同98等のアセト酢酸アリールアミド系モ
ノアゾ黄顔料(ファストイエロー);C.I.ピグメン
ト・イエロー12、同13、同14等のアセト酢酸アリ
ールアミド系ビスアゾ黄顔料;C.I.ソルベント・イ
エロー19、同77、同79、C.I.ディスパーズ・
イエロー164等の黄染料;C.I.ピグメント・レッ
ド8、同49:1、同53:1、同57:1、同81、
同122、同5等の赤顔料;C.I.ソルベント・レッ
ド52、同58、同8等の赤色系染料;C.I.ピグメ
ント・ブルー15:3等の銅フタロシアニン及びその誘
導体、変性体等染顔料などが使用でき、また有色もしく
は無色の昇華性染料、従来印刷インク、その他の着色用
途で周知の染顔料が使用出来る。これら染顔料は単独で
も2種以上を混合して用いてもよい。勿論、体質顔料や
白色顔料と混合し、色調を調整してもよい。上記他の着
色剤は、上記カーボンブラック100重量部に対して、
0〜20重量部使用することが好ましい。更にまた、結
合剤に対する分散性を改善するために着色剤表面を界面
活性剤、シランカップリング剤等のカップリング剤、高
分子材料で処理したり、高分子系染料や高分子グラフト
顔料を用いてもよい。
【0024】次に、上記カーボンブラックが含有される
上記熱溶融性インク層について説明する。上記熱溶融性
インク層は、上記カーボンブラックと結合剤とを含有
し、加熱によって軟化・溶融して、被転写体へ移行する
ものであり、後述する基材シート上に少なくとも一層設
けられる。
【0025】また、上記結合剤としては、熱溶融性イン
ク層に通常用いられている物質を特に制限なく使用する
ことができるが、100℃における溶融粘度が2,50
0〜200,000cPの結合剤を用いることが望まし
い。上記結合剤は、上記カーボンブラック100重量部
に対して、100〜900重量部配合することが好まし
い。
【0026】上記結合剤として特に好ましいものは、高
級脂肪酸多価アルコールエステルのイソシアネート重合
物である。就中、100℃における溶融粘度が2,50
0〜50,000cP(特に4,000〜20,000
cP)のものが好ましい。上記溶融粘度が2,500c
P未満であると、ワックス同様、凝集力が弱く、均一な
転写像の形成が困難になる場合があり、50,000c
Pを超えると、インクの切れが悪く、解像度の悪い転写
像になるので、上記範囲内とすることが好ましい。
【0027】上記高級脂肪酸多価アルコールエステルの
イソシアネート重合物は、高級脂肪酸と多価アルコール
とのエステル化物にイソシアネート化合物を付加反応し
て得られる。
【0028】上記高級脂肪酸多価アルコールエステルを
得るための高級脂肪酸としては、飽和脂肪酸、不飽和脂
肪酸、脂環式脂肪酸、含酸素脂肪酸、ヒドロキシ脂肪酸
等を使用することができ、これらの脂肪酸中の炭素数
は、2〜60であり、好ましくは5〜50であり、特に
好ましくは10〜40である。本発明においては、特に
融点が20℃以上で炭素数が10〜40の脂肪酸が好適
に使用でき、例えばカプリン酸、ウンデシル酸、ラウリ
ン酸、トリデシル酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、
パルミチン酸、ヘプタデシル酸、ステアリン酸、ノナデ
カン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セロ
チン酸、ヘプタコサン酸、モンタン酸、メリシン酸、ラ
クセル酸などの飽和脂肪酸;アクリル酸、クロトン酸、
イソクロトン酸、カプロレイン酸、ウンデシレン酸、オ
レイン酸、エライジン酸、セトレイン酸、エルカ酸、ブ
ラシジン酸、ソルビン酸、リノール酸、リノレン酸、ア
ラキドン酸、イワシ酸、ニシン酸、プロピオール酸、ス
テアロール酸などの不飽和脂肪酸;イソバレリアン酸な
どの枝分かれ脂肪酸、マルバリン酸、ステルクリン酸、
ヒドノカルビン酸、ショールム−グリン酸、ゴルリン酸
などの脂環式脂肪酸;サビニン酸、イプロール酸、ヤラ
ピノール酸、ユニペリン酸、リシノール酸、セレブロン
酸などの含酸素脂肪酸、12−ヒドロキシステアリン酸
などのヒドロキシ脂肪酸;を使用することができる。な
かでも羊の皮脂腺より分泌されるラノリンをケン価分解
して得られるラノリン脂肪酸を用いた場合が最も有効で
ある。これらの脂肪酸は単独で用いても、又は2種以上
併用してもよい。
【0029】上記高級脂肪酸多価アルコールエステルを
得るための多価アルコールとしては、飽和脂肪族ポリオ
ール、不飽和脂肪族ポリオール、脂環式ポリオール、含
酸素脂肪族ポリオール等を使用することができ、これら
のポリオール中の炭素数は、1〜50であり、好ましく
は1〜20であり、特に好ましくは2〜10である。本
発明においては、例えばエチレングリコール、ジエチレ
ングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレ
ングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレング
リコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレング
リコール、トリメチレングリコール、ブタンジオール、
ペンタンジオール、ヘキシレンジオール、オクチレンジ
オール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタ
エリスリトール、ジペンタエリスリトール、1,3−ブ
チレングリコール、グリセリンモノアリル、〔4−(ヒ
ドロキシエトキシ)フェノール〕プロパン、ソルビトー
ル、ソルビット、ネオペンチルグリコール、トリスヒド
ロキシエチルイソシアヌレート、ビスフェノール、水添
ビスフェノール、ビスフェノールグリコールエーテル、
各種エポキシ基含有化合物(例えば、トリグリシジルイ
ソシアヌレート)等が用いられる。これら多価アルコー
ルも単独で用いても、又は2種以上併用しても良い。
【0030】上記高級脂肪酸多価アルコールエステルに
付加させるイソシアネート化合物としては、モノイソシ
アネート、ジイソシアネート、トリイソシアネート等を
使用することができ、例えば、メチルイソシアネート、
エチルイソシアネート、n−プロピルイソシアネート、
n−ブチルイソシアネート、オクタデシルイソシアネー
ト、ポリメチレンポリフェニルイソシアネート等のモノ
イソシアネート;2,4−トリレンジイソシアネート、
4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、ジアニ
シジンジイソシアネート、メタキシリレンジイソシアネ
ート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、トランス
ビニレンジイソシアネート、N,N’(4,4’−ジメ
チル−3,3’−ジフェニルジイソシアネート)ウレジ
オン、2,6−ジイソシアネートメチルカプロエート等
のジイソシアネート;トリフェニルメタントリイソシア
ネート、トリス(4−フェニルイソシアネートチオホス
フェート)4,4’,4”−トリメチル−3,3’,
3”−トリイソシアネート−2,4,6−トリフェニル
シアヌレート等のトリイソシアネート;の各イソシアネ
ートを用いることができる。特にジイソシアネート、ト
リイソシアネートが好適であり、更に芳香族系が好まし
い。これらのイソシアネート化合物も、単独で用いて
も、又は2種以上併用しても良い。
【0031】前記高級脂肪酸と多価アルコールとのエス
テル化反応は従来公知の如何なる方法によっても実施す
ることができる。エステル化度は特に限定されない。ま
た、前記の方法に従って調製された高級脂肪酸多価アル
コールエステルと、前記イソシアネート化合物との付加
反応は、従来公知の方法に従い、実施することができ
る。イソシアネート化合物の付加モル数は特に限定され
ないが、高級脂肪酸多価アルコールエステル1モル当た
り、0.1〜5モル程度が好ましい。なお、上記高級脂
肪酸多価アルコールエステルのイソシアネート付加物は
市販品を用いることもでき、例えば吉川製油(株)製ラ
ノックスFPK−210等が使用可能である。
【0032】上記高級脂肪酸多価アルコールエステルの
イソシアネート重合物は、他の結合剤、就中エチレン−
酢酸ビニル共重合体と共に用いられることが特に好まし
い。上記エチレン−酢酸ビニル共重合体としては、メル
トフローレートが5〜2000dg/min(特に5〜
1000dg/min)のものが特に好ましい。上記メ
ルトフローレートが5dg/min未満であるとインク
の切れが悪く、解像度の悪い転写像になる場合があり、
2000dg/minを超えるとインクの流れなどを起
こし、正常均一な熱転写記録ができない場合があるので
上記範囲内とすることが好ましい。
【0033】上記エチレン−酢酸ビニル系樹脂は、上記
高級脂肪酸多価アルコールエステルのイソシアネート重
合物100重量部に対して、5〜900重量部配合する
ことが好ましい。上記配合量が5重量部未満の場合に
は、地汚れ等の問題が生じる場合があり、900重量部
を超えると転写像が耐磨耗性に欠けるほか、感度が低下
し、高速印字の際の解像度の低下を来す場合があるので
上記範囲内とすることが好ましい。
【0034】また、上記熱溶融性インク層には必要に応
じて、他の結合剤を添加してもよい。添加する結合剤と
しては、スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレ
ン、クロルスチレン、ビニル安息香酸、ビニルベンゼン
スルホン酸ソーダ、アミノスチレン等のスチレン、その
誘導体及び置換体の単独重合体及び共重合体を用いるこ
とができる。更に、メチルメタクリレート、エチルメタ
クリレート、ブチルメタクリレート及びヒドロキシメタ
クリレート等のメタクリル酸エステル及びメタクリル
酸;メチルアクリレート及び2−エチルヘキシルアクリ
レート等のアクリル酸エステル及びアクリル酸;ブタジ
エン及びイソプレン等のジエン類;アクリロニトリル、
ビニルエーテル類、マレイン酸及びマレイン酸エステル
類、無水マレイン酸、ケイ皮酸並びに塩化ビニル等のビ
ニル系単量体;の単独あるいは他の単量体との共重合体
も用いることができる。勿論、前記ビニル系ポリマーの
場合はジビニルベンゼン等の多官能単量体を用いて架橋
ポリマーとして使用してもよい。更にまた、ポリカーボ
ネート、ポリエステル、シリコーン系樹脂、フッ素系樹
脂、フェノール樹脂、テンペン樹脂、石油樹脂、水添石
油樹脂、アルキド樹脂、ケトン樹脂及びセルロース誘導
体等を用いてもよい。これらのポリマーもしくはオリゴ
マーを共重合体の形で使用する場合、その共重合体はラ
ンダム共重合体の他、要求用途に合わせて、交互共重合
体、ブロック共重合体及び相互貫入型共重合体等の共重
合様式を適宜選択して用いることができる。また、2種
以上のポリマーやオリゴマーを混合して用いる場合に
は、溶融混合、溶液混合及びエマルジョン混合等の機械
的混合の他、ポリマーやオリゴマー成分の重合時に共存
重合や多段重合法等で混合してもよい。上記他の結合剤
は、上記カーボンブラック100重量部に対して100
重量部まで配合することが好ましい。
【0035】更に、必要に応じて従来の熱転写記録媒体
における熱溶融性物質で用いたようなワックス類、オイ
ル類、(液体)可塑剤類、又は樹脂を、上記熱溶融性イ
ンク層に添加してもよい。また、この他、エチレン、プ
ロピレン等のオレフィン系単独重合体もしくは共重合
体、有機酸グラフトオレフィン系共重合体、塩素化パラ
フィン、低分子ウレタン化合物、常温で固体の可塑剤、
界面活性剤等の帯電制御及び/もしくは防止剤、導電化
剤、酸化防止剤、熱伝導率向上剤、磁性体、強誘導体、
防腐剤、香料、ブロッキング防止剤、補強充填剤、離型
剤、発泡剤、昇華性物質、赤外線吸収剤等を上記熱溶融
性インク層中又はこれ以外の層中に添加してもよい。
【0036】上記熱溶融性インク層の厚さに特に制限は
ないが、0.1〜10μm程度が好ましく、0.1μm
以上5.0μm未満であることが更に好ましい。
【0037】次に、上記熱溶融性インク層が設けられる
基材シートについて説明する。上記基材シートの材質と
しては、耐熱強度を有し、寸法安定性及び表面平滑性の
高いものが好ましい。更に詳しくは、従来から熱転写記
録媒体の基材シートに主として使われているコンデンサ
紙、グラシン紙及び合成紙等の紙類やポリエチレンテレ
フタレートの他に、ポリカーボネート、ポリエチレン、
ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリイミド及びポリア
ミド等の樹脂フィルムの薄膜シートやフィルム類が用い
られる。上記基材シートの厚さに特に制限はないが、約
0.5〜20μmの範囲が好ましく、0.5μm以上
3.0μm未満の範囲が更に好ましい。
【0038】本発明の熱転写記録媒体は、上記基材シー
トと上記熱溶融性インク層との間に剥離層を有すること
が好ましい。かかる剥離層は、上記熱溶融性インク層の
剥離性を向上せしめる。その結果、転写感度が向上し、
しかも、インクリボンの走行性も一層改善される。
【0039】上記剥離層は、ワックス成分を含有する。
かかるワックス成分としては、剥離性を有するものであ
れば、その種類に特に制限はない。例えば、ポリエチレ
ンワックス、パラフィンワックス、米糠ロウ、マイクロ
クリスタリンワックス、カルナバワックス、セラックワ
ックス、モンタンワックス、高級脂肪酸、高級脂肪酸ア
ミド及び高級アルコール等を用いることができる。上記
ワックス成分は、単独で用いても、又は2種以上併用し
てもよい。特に、上記剥離層が、ポリエチレンワックス
及びパラフィンワックスから成る群から選択される1種
又は2種以上のワックス成分を含有することが好まし
い。就中、低エネルギー印字中のインクリボンの走行性
に鑑みポリエチレンワックスを用いることが望ましい。
【0040】上記ポリエチレンワックスとしては、例え
ば、エチレンの重合により製造されたもの、一般成形用
ポリエチレンを熱分解により低分子量化する方法により
得られたもの、一般成形用ポリエチレンを製造する際に
副生する低分子量ポリエチレンを分離精製して得られた
もの、一般成形用ポリエチレンを酸化して得られたもの
等が挙げられる。就中、粒径分布を狭い範囲に調整でき
るという点で、ラジカル触媒による高温高圧下で重合す
る方法またはチーグラ触媒により低圧で重合する方法等
により得られたものが好ましい。
【0041】上記ポリエチレンワックスとして市販品も
用いることができ、そのような市販品としては、三井ハ
イワックス(三井石油化学工業)、A−ワックス(BA
SF社)、AC−ポリエチレン(アライド・シグナル
社)、エポーレン(イーストマン・ケミカル社)、ヘキ
ストワックス(ヘキスト社)、サンワックス(三洋化成
工業)、バレコワックス(バレコ社)及びサゾールワッ
クス(サゾール社)、ポリワックス(東洋ペトロライト
社)などが挙げられる。
【0042】また、上記ワックス成分は、100℃にお
ける溶融粘度が15cP未満であることが好ましい。1
00℃における溶融粘度が15cP以上だと、印字中の
剥離力の増加により熱転写記録媒体の走行性が低下する
場合があるからである。なお、上記ワックス成分の溶融
粘度は一般にその分子量及び密度に依存する。上記ワッ
クス成分の溶融粘度は、更に好ましくは12cP未満で
あり、一層好ましくは7cP未満である。
【0043】就中、上記剥離層に含有されるワックス成
分は、100℃における溶融粘度が15cP未満である
ことに加えて、ASTM D−3104に基づく滴点が
100℃以下であることが好ましい。滴点が100℃よ
り高いと、低エネルギー印字中の剥離力の増加によりイ
ンクリボンの走行性に影響を及ぼすこともあり得る。上
記滴点は、98℃以下であることが更に好ましい。
【0044】また、上記剥離層には、上記剥離層の塗膜
強度や柔軟性を向上させるために、本発明の効果を損な
わない範囲で、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレ
ン−アクリル酸共重合体、ポリエチレン、石油樹脂等の
樹脂類を添加してもよい。これら樹脂類は単独で用いて
も、又は2種以上併用してもよい。
【0045】上記剥離層に含有される、上記ワックス成
分及び上記樹脂類の配合割合に特に制限はないが、一般
的な範囲としての上記ワックス成分の配合割合は、上記
剥離層中、好ましくは1〜100重量%、更に好ましく
は20〜99重量%であり、上記樹脂類の配合割合は、
上記剥離層中、好ましくは0〜50重量%、更に好まし
くは1〜20重量%である。
【0046】上記剥離層の厚さには特に制限はないが、
一般に0.1μm以上5.0μm未満であることが好ま
しく、特に0.1以上3.0μm未満であることが好ま
しい。剥離層の厚さがこの範囲であれば、剥離力の低下
により、転写感度が向上するからである。
【0047】なお、上記剥離層の厚さを0.1μm以上
3.0μm未満とし且つ上記基材シートの厚さを通常よ
りも薄い0.5μm以上3.0μm未満とすると、一層
充分な黒色度を有する転写像が得られ、しかも、走行安
定性が一層向上するので好ましい。
【0048】特に、上記剥離層の厚さを0.1μm以上
5.0μm未満とし、上記基材シートの厚さを通常より
も薄い0.5μm以上3.0μm未満とし且つ上記熱溶
融性インク層の厚さを通常よりも薄い0.1μm以上
5.0μm未満とすると、更に一層充分な黒色度を有す
る転写像が得られ、しかも、走行安定性が更に一層向上
するので特に好ましい。就中、後述するインクリボンカ
セットにおいて、インクリボンとして本発明の熱転写記
録媒体を用い、該インクリボンを高速走行させる場合に
有効である。
【0049】更に本発明の熱転写記録媒体においては、
上記剥離層の剥離力を低減せしめるために、上記剥離層
の100℃における溶融粘度を、上記熱溶融性インク層
の100℃における溶融粘度よりも高くすることが好ま
しい。
【0050】また、本発明の熱転写記録媒体において
は、上記基材シートの面のうち、上記熱溶融性インク層
が設けられる面とは反対の面上に、耐熱性や走行性を更
に向上せしめるためのバックコート層を設けてもよい。
かかるバックコート層は、熱転写の熱源としてサーマル
ヘッドを用いた場合に特に有利である。
【0051】上記バックコート層は、一般にニトロセル
ロース系、シリコーン系やフッ素系の化合物から成る。
好ましくは、上記バックコート層は、アミノシリコーン
レジン(例えば、ジメチルポリシロキサンのメチル基の
一部にアミノ基導入せしめたシリコーンオイル)と多官
能イソシアネート(例えば、TDI)との反応生成物又
はシリコーン−ブチラール樹脂から成る。上記バックコ
ート層の厚さは一般に0.01〜0.5μmであること
が好ましいが、かかる範囲に限定されない。
【0052】また、本発明の熱転写記録媒体において
は、上塗層や通電発熱用抵抗層等を設けてもよい。
【0053】次に、本発明の熱転写記録媒体の好ましい
製造方法について説明する。
【0054】本発明の熱転写記録媒体を製造するには、
まず、上記基材シート上に、必要に応じて、上記ワック
ス成分等を塗布して剥離層を形成する。
【0055】上記ワックス成分等を上記基材シート上に
塗布する方法に特に制限はないが、例えば、ワイヤーコ
ーターによって塗布する方法が挙げられる。
【0056】次いで、基材シート上又は剥離層が形成さ
れた基材シート上に熱溶融性インク塗料を塗布して、熱
溶融性インク層を形成する。
【0057】上記熱溶融性インク塗料の調製は、上記結
合剤を溶解又は安定に分散し得る溶媒若しくは分散媒中
で溶液又は分散エマルジョンとし、ボールミル、サンド
ミル、アトライター、ダイノミル、3本ロール等の混合
分散機により行うことができる。また、上記カーボンブ
ラックの分散を上記の方法で行った後、微粒子を添加し
ホモミキサー、ディスパー、デッゾルバー等により攪拌
混合してもよい。更に、溶媒等を用いることなく、3本
ロール、ニーダー、サンドミル、アトライター等で溶融
混合してもよい。
【0058】このようにして調製された熱溶融性インク
塗料は、上記基材シート上又は上記剥離層を形成した基
材シート上にグラビアコーター、ワイヤーバー等を用い
て溶液又は溶融コート法で塗布、印刷される。また、上
記熱溶融性インク塗料をスプレードライ法により粉砕化
し、その後、静電コート法等によって上記基材シート上
又は上記剥離層上に粉体コートしてもよい。この場合、
粉体コート後更に必要に応じて、加熱、加圧、溶剤処理
等を行い、上記熱溶融性インク塗料を上記基材シート上
又は上記剥離層上に定着して用いてもよい。
【0059】次に、本発明の熱転写記録媒体を具備する
インクリボンカセットについて図面を参照しつつ説明す
る。ここで、図1は、駆動ローラが配設されていないイ
ンクリボンカセットの一態様を示し、上ハーフを省略し
て下ハーフの内面をみた平面図であり、図2は、駆動ロ
ーラが配設されたインクリボンカセットの一態様を示
し、上ハーフを省略して下ハーフの内面をみた平面図で
ある。
【0060】まず、図1に示す、駆動ローラが配設され
ていないインクリボンカセットについて説明する。図1
に示すインクリボンカセットは、インクリボンとして本
発明の熱転写記録媒体を具備し、駆動ローラが配設され
ていないことを特徴とするものである。一般に、インク
リボンの厚さが通常よりも薄い場合には、インクリボン
の走行性を安定化させるために、インクリボンの走行を
補助する駆動ローラがインクリボンカセットに配設され
るが、上記構成を有する本発明の熱転写記録媒体をイン
クリボンとして用いる場合には、上記駆動ローラを用い
ないインクリボンカセットにおいてもインクリボンの走
行性は十分に安定しており、しかも、充分な黒色度を有
する転写像が得られる。
【0061】図1に示すインクリボンカセットは、上ハ
ーフ及び下ハーフからなるカセット本体内に、インクリ
ボンが巻回された一対の巻取ハブ、供給ハブを収納し、
上記インクリボンを上記カセット内に配設された複数本
のガイドローラ又はガイドピンを介して張設し、且つカ
セットの前端部に、印字ヘッド挿入用凹部を設けたもの
である。そして、上記インクリボンカセットには、上記
インクリボンの走行を補助するための駆動ローラは配設
されていない。更に、上記インクリボンとして、本発明
の熱転写記録媒体が用いられている。
【0062】即ち、図1に示すインクリボンカセット
は、上ハーフ(図示せず)11及び下ハーフ12からな
るカセット本体内に、インクリボン2が巻回された一対
の巻取りハブ31、供給ハブ32を収納し、上記カセッ
ト本体の前端部に、外部に導出された上記インクリボン
2を走行させるヘッド部4を有し、且つ上記インクリボ
ン2の走行を案内する5個のガイドローラ65、66、
67、68、69が配設されている。ガイドローラ6
5、66、67、68、69は、上記インクリボンの巻
き込み等を防止する点からプラスチック製であることが
好ましい。
【0063】以上のように構成された図1に示すインク
リボンカセット1においては、その使用時に上記インク
リボン2は、図1に示す如く、上記供給ハブ32から上
記ガイドローラ65の方向に引き出され上記ガイドロー
ラ65によって反転された後、上記ガイドローラ66及
び67を介して上記ヘッド部4へ導出され、該ヘッド部
4を走行して上記ガイドローラ68を介してカセット本
体内へ戻され、上記ガイドローラ69によって反転され
て上記巻取ハブ31に巻き取られるように、その走行経
路が形成される。なお、上記インクリボンカセット1
は、反転使用可能なものである。
【0064】次に、図2に示す、駆動ローラが配設され
たインクリボンカセットについて説明する。なお、図2
に関する説明において、図1と同じ点については特に詳
述しないが、図1に関して詳述した説明が適宜適用され
る。また、図2において、図1と同じ部材については同
じ符号を付した。
【0065】図2に示すインクリボンカセットは、イン
クリボンとして本発明の熱転写記録媒体を具備し、駆動
ローラを配設していることを特徴とするものである。図
1に関して説明した通り、インクリボンとして本発明の
熱転写記録媒体を具備するインクリボンカセットにおい
ては、インクリボンの走行を補助する駆動ローラを用い
なくてもインクリボンの安定走行が十分に可能である
が、上記駆動ローラを用いるとインクリボンの走行がよ
り一層安定化される。
【0066】図2に示すインクリボンカセット1は、上
ハーフ(図示せず)11及び下ハーフ12からなるカセ
ット本体内に、インクリボン2が巻回された一対の巻取
ハブ31、供給ハブ32を収納し、上記カセット本体の
前端部に、外部に導出された上記インクリボン2を走行
させるヘッド部4を有し、該ヘッド部4と上記巻取ハブ
31との間に、上記巻取ハブ31に巻取られる上記イン
クリボン2の走行を補助する駆動ローラ51が配設さ
れ、且つ上記インクリボン2の走行を案内する4個のガ
イドローラ61、62、63、64が配設されており、
該ガイドローラのうちの一個である上記ガイドローラ6
1は、上記駆動ローラ51と上記巻取ハブ31との間で
上記駆動ローラ51の近傍に配設されており、且つ上記
ガイドローラ61は、上記インクリボン2を、上記駆動
ローラ51の表面の半周面以上と接触させた後上記駆動
ローラ51との接触面の反対側と接触させて上記巻取ハ
ブ31に案内するように配設されている。
【0067】上記インクリボンカセット1においては、
上記駆動ローラ52が上記ヘッド部4と上記供給ハブ3
2との間に上記駆動ローラ51と同様に配設されてお
り、且つ上記ガイドローラ64が上記駆動ローラ52と
上記供給ハブ32との間で上記駆動ローラ52の近傍に
配設されている。
【0068】また、上記駆動ローラ51は、図2に示す
如く、上記ヘッド部4に対して上記巻取ハブ31側の前
端部の隅部近傍に設けられており、上記上ハーフ11及
び上記下ハーフ12に設けられた支持孔に回動自在に嵌
挿されており、上記インクリボンカセット1の使用時
に、駆動源(図示せず)に接続されて駆動し、上記巻取
ハブ31に巻取られる上記インクリボン2の走行を補助
するようになっている。
【0069】そして、上記駆動ローラ51が上述の如く
機能するようにインクリボンカセット1が使用される
際、上記供給ハブ32側の上記駆動ローラ52は、駆動
源に接続されず、上記インクリボン2にテンションを付
与するテンション付与ローラとして機能し、上記供給ハ
ブ32からの上記インクリボン2の引出しテンションの
安定化を図っている。上記駆動ローラ51、52のロー
ラ面51a、52aは、上記インクリボン2の巻き込み
等を防止する点から、ゴム製ではなくプラスチック製で
あることが好ましい。
【0070】上記ガイドローラ61、62、63、64
は、図2に示す如く、上記ガイドローラ61が上記巻取
ハブ31と上記駆動ローラ51との間に、上記ガイドロ
ーラ62及び63が上記駆動ローラ51、52との間
に、また上記ガイドローラ64が上記供給ハブ32と上
記駆動ローラ52との間にそれぞれ位置して、上記上ハ
ーフ11及び上記下ハーフ12の内側面に設けられた支
持ピン7、7にそれぞれ回動自在に嵌挿されており、上
記インクリボン2を上記供給ハブ32から上記ヘッド部
4を走行して上記巻取ハブ31へと案内するようになっ
ている。
【0071】以上のように構成された図2に示すインク
リボンカセット1においても、上記駆動ローラ51及び
52を用いることを除いては図1に示すインクリボンカ
セットと略同様の走行経路が形成される。また、図2に
示すインクリボンカセットは、図1に示すインクリボン
カセットと同様に反転使用可能なものであり、反転使用
時には、上記駆動ローラ52が巻取り側に位置して上記
駆動源に接続されて上記駆動ローラ51と同様に機能
し、また上記駆動ローラ51が供給側に位置してテンシ
ョン付与ローラとして上記駆動ローラ52と同様に機能
し、更に、上記ローラ面52aが上記ローラ面51aと
同様に作用する。
【0072】図1及び図2に示すインクリボンカセット
において好ましくは、上記インクリボン2と上記ガイド
ローラ65〜69のローラ面65a〜69aとの摩擦係
数(μ)又は上記インクリボン2と上記駆動ローラ5
1、52のローラ面51a、52aとの摩擦係数(μ)
が0.1〜1.4である。摩擦係数(μ)を上記範囲内
とすることによって、インクリボンの走行中にインクリ
ボンが上記ガイドローラや駆動ローラに巻き込まれるこ
とが一層少なくなり、上記巻取ハブに一層円滑に巻き取
られる。上記摩擦係数(μ)が0.1未満であると、上
記ガイドローラや駆動ローラのローラ面でインクリボン
が滑り、駆動力が低下し、1.4を超えると、インクリ
ボンに皺等の変形が生じたり、インクリボンが上記ガイ
ドローラや駆動ローラに巻き込まれることがあるので、
上記範囲内とすることが好ましい。上記摩擦係数(μ)
の更に好ましい範囲は0.1〜1.2である。
【0073】また、図1及び図2に示すインクリボンカ
セットにおいて好ましくは、上記ガイドローラ65〜6
9のローラ面65a〜69a又は上記駆動ローラ51、
52のローラ面51a、52aのショアーA硬度が55
〜98である。ショアーA硬度を上記範囲内とすること
によって、インクリボンと上記ガイドローラや駆動ロー
ラのローラ面との付着がなくなり、インクリボンの走行
安定性が一層向上する。上記ショアーA硬度が55未満
であると、インクリボンと上記ガイドローラや駆動ロー
ラのローラ面との付着が生じインクリボンの走行安定性
が低下し、98を超えるとインクリボンが上滑りし易く
なるので、上記範囲内とすることが好ましい。上記ショ
アーA硬度の更に好ましい範囲は80〜98である。な
お、ショアーA硬度は、例えば、TEC LOCK社製
のショアー硬度計(TYPE A)により測定すること
ができる。
【0074】また、図2に示すインクリボンカセットに
おいて好ましくは、上記インクリボン2の上記駆動ロー
ラ51、52への巻き付け角θが0〜270°である。
巻き付け角θを上記範囲内とすることによって、インク
リボンの走行中に、該インクリボンが上記駆動ローラ等
に巻き込まれることなく、上記ガイドローラに案内され
て上記巻取ハブに一層円滑に巻き取られる。上記巻き付
け角θが270°を超えると、インクリボンが上記駆動
ローラに巻き込まれて走行不可能になるおそれがあるの
で、上記範囲内とすることが好ましい。上記巻き付け角
θの更に好ましい範囲は5〜225°である。
【0075】更に、図1に示すインクリボンカセットに
おいては、イ)プラスチック製ガイドローラを用いる要
件、ロ)上記インクリボンと上記ガイドローラのローラ
面との摩擦係数(μ)が0.1〜1.4である要件、及
びハ)上記ガイドローラのローラ面のショアーA硬度が
55〜98である要件のうちの任意の2つの要件を具備
することも好ましく、更に好ましくは上記イ)〜ハ)の
要件すべてを具備する。
【0076】更に、図2に示すインクリボンカセットに
おいては、ニ)プラスチック製駆動ローラを用いる要
件、ホ)上記インクリボンと上記駆動ローラのローラ面
との摩擦係数(μ)が0.1〜1.4である要件、ヘ)
上記駆動ローラのローラ面のショアーA硬度が55〜9
8である要件、及びト)上記インクリボンの上記駆動ロ
ーラへの巻き付け角θが0〜270°である要件のうち
の任意の2つの要件を具備することも好ましく、更に好
ましくは上記ニ)〜ト)の要件うちの任意の3つの要件
を具備し、特に好ましくは、上記ニ)〜ト)の要件すべ
てを具備する。
【0077】また、更に、図1及び図2に示すインクリ
ボンカセットにおいては、インクリボンとして、本発明
の熱転写記録媒体を用い且つ該熱転写記録媒体における
上記基材シートの厚さを通常よりも薄い0.5μm以上
3.0μm未満とし且つ上記剥離層の厚さを0.1μm
以上3.0μm未満とすることが主にインクリボンの走
行性の点で効果的であり、上記熱溶融性インク層の厚さ
を通常よりも薄い0.1μm以上5.0μm未満とし、
上記基材シートの厚さを通常よりも薄い0.5μm以上
3.0μm未満とし且つ上記剥離層の厚さを0.1μm
以上5.0μm未満とすることが特に効果的である。
【0078】
【実施例】以下、本発明を更に詳細に説明するが、本発
明は、かかる実施例に限定されない。なお、以下の説明
において、特に示さない限り、部は重量部を意味する。
【0079】〔実施例1〕パラフィンワックス(HNP
−10;日本精蝋製、100℃における溶融粘度;8c
P、ASTM D−3104に基づく滴点;75℃)9
5部と、エチレン−酢酸ビニル共重合体5部とをボール
ミルを用いてトルエン溶剤中に分散して剥離層用塗料を
調製した。そして、この剥離層用塗料を、ワイヤーバー
コーターを用いて、シリコーン系バックコートを塗布し
た厚さ2.5μmのPETフィルム(基材シート)上に
塗布し、厚さ1.0μmの剥離層を設けた。
【0080】次に、下記の配合物をトルエン溶剤中に固
形分20wt%にて仕込み、ボールミルにて20時間分
散して熱溶融性インクを調製した。そして、得られた熱
溶融性インクを上記剥離層の上にワイヤーバーコーター
を用いて塗工し、乾燥させて固形分のみとし、厚さ2μ
mの熱溶融性インク層を有する目的の熱転写記録媒体を
得た。
【0081】 ・カーボンブラック 40部 (キャボット製;R−250R、比表面積;50m2 /g、吸油量;46ml/ 100g、粒子径;35nm、着色力指数;95、見掛け密度;305g/cm 3 ) ・エチレン酢酸ビニル共重合体EV260(5dg/min) 30部 ・ラノリン脂肪酸多価アルコールエステルのイソシアネート重合物(100℃に おける溶融粘度:5000cP) 30部 ・トルエン(溶剤) 400部
【0082】このようにして得られた熱転写記録媒体を
幅12.7mmにスリットして、インクリボンを得た。
このインクリボンを図1に示すインクリボンカセットに
組み込んだ。なお、このインクリボンカセットにはプラ
スチック製ガイドローラが配設されている。そして、上
記インクリボンと上記ガイドローラのローラ面との摩擦
係数(μ)は0.15であり、上記ガイドローラのロー
ラ面のショアーA硬度は70であった。このインクリボ
ンカセットをシリアル型感熱転写プリンタ(松下電器産
業(株)製、FW−U1P95 360DPI)によっ
て普通紙(BEKK平滑度160秒)の上に印字を行
い、転写像の黒色度を測定した。印字エネルギーと黒色
度の関係を調べる為に、濃度調整レバーを操作して印加
電圧を30.0〜36.5Vの間で変化させ、転写像の
黒色度をマクベス濃度計(RD514型)で測定した。
その結果、濃度1.2の転写像を得るのに必要な印加電
圧は30.5Vであった。印字に際して地肌汚れは全く
認められなかった。また、上記インクリボンの走行性は
良好であった。
【0083】〔実施例2〕低分子ポリエチレンワックス
(ポリワックス655;東洋ペトロライト製、100℃
における溶融粘度;6cP、ASTM D−3104に
基づく滴点;87℃)95部と、エチレン−酢酸ビニル
共重合体5部とから形成される剥離層を用い、カーボン
ブラックとして下記のものを用いた以外は実施例1と同
様の操作を行い、熱転写記録媒体を作製した。 ・カーボンブラック(デグサ製;Printex-55、比表面
積;110m2 /g、吸油量;48ml/100g、粒子
径;25nm、着色力指数;114、見掛け密度;30
0g/cm3 ) このようにして得られた熱転写記録媒体を幅12.7m
mにスリットして、インクリボンを得た。このインクリ
ボンを図2に示すインクリボンカセットに組み込んだ。
なお、このインクリボンカセットにはプラスチック製駆
動ローラが配設されている。そして、上記インクリボン
と上記駆動ローラのローラ面との摩擦係数(μ)は0.
15であり、上記駆動ローラのローラ面のショアーA硬
度は70であり、そして、上記インクリボンの上記駆動
ローラへの巻き付け角θは170°であった。上記イン
クリボンカセットについて実施例1と同様の印字を試み
た。転写像の黒色度をマクベス濃度計(RD514型)
で測定した結果、濃度1.2の転写像を得るのに必要な
印加電圧は31.5Vであった。また、インクリボンの
走行性は良好であった。
【0084】〔実施例3〕キャンデリラワックス(特製
特号;野田ワックス製、100℃における溶融粘度;1
4cP、ASTM D−3104に基づく滴点;72
℃)95部と、エチレン−酢酸ビニル共重合体5部とか
ら形成される剥離層を用い、カーボンブラックとして下
記のものを用いた以外は実施例1と同様の操作を行い、
熱転写記録媒体及びインクリボンカセットを作製し、印
字を試みた。転写像の黒色度をマクベス濃度計(RD5
14型)で測定した結果、濃度1.2の転写像を得るの
に必要な印加電圧は31.0Vであった。また、インク
リボンの走行性は良好であった。 ・カーボンブラック(デグサ製;Printex-45、比表面
積;90m2 /g、吸油量;52ml/100g、粒子
径;26nm、着色力指数;115、見掛け密度;26
0g/cm3
【0085】〔比較例1〕キャンデリラワックス(特製
特号;野田ワックス製、100℃における溶融粘度;1
4cP、ASTM D−3104に基づく滴点;72
℃)95部と、エチレン−酢酸ビニル共重合体5部とか
ら形成される剥離層(厚さ1μm)を用い、上記PET
フィルム(基材シート)の厚さを2μmとし、上記熱溶
融性インク層の厚さを2μmとし、カーボンブラックと
して下記のものを用いた以外は実施例1と同様の操作を
行い、熱転写記録媒体及びインクリボンカセットを作製
し、印字を試みた。転写像の黒色度をマクベス濃度計
(RD514型)で測定した結果、濃度1.2の転写像
を得るのに必要な印加電圧は35.5Vであった。ま
た、インクリボンの走行性は、印字開始直後において不
安定であった。 ・カーボンブラック(デグサ製;Lamp Black 101、比表
面積;20m2 /g、吸油量;112ml/100g、粒
子径;95nm、着色力指数;29、見掛け密度;26
0g/cm3
【0086】〔比較例2〕パラフィンワックス(HNP
−10;日本精蝋製、100℃における溶融粘度;8c
P、ASTM D−3104に基づく滴点;75℃)9
5部と、エチレン−酢酸ビニル共重合体5部とから形成
される剥離層(厚さ1μm)を用い、上記PETフィル
ム(基材シート)の厚さを2μmとし、上記熱溶融性イ
ンク層の厚さを2μmとし、カーボンブラックとして下
記のものを用いた以外は実施例1と同様の操作を行い、
熱転写記録媒体及びインクリボンカセットを作製し、印
字を試みた。転写像の黒色度をマクベス濃度計(RD5
14型)で測定した結果、濃度1.2の転写像を得るの
に必要な印加電圧は36.5Vであった。また、インク
リボンの走行性は、特に印字開始直後において不安定で
あった。 ・カーボンブラック(キャボット製;MONARCH-1000、比
表面積;343m2 /g、吸油量;105ml/100
g、粒子径;16nm、着色力指数;140、見掛け密
度;175g/cm3
【0087】上記の結果から明らかな通り、熱溶融性イ
ンク層に特定の範囲の比表面積及び吸油量を有するカー
ボンブラックを含有せしめた実施例1〜3の熱転写記録
媒体においては、充分な黒色度を有する転写像が得られ
た。しかも、インクリボンの走行性は良好であった。ま
た、基材シートと熱溶融性インク層との間に剥離層を設
け、該剥離層に含有せしめるワックス成分の100℃に
おける溶融粘度を15cP未満とすることにより、イン
クリボンの走行性が一層向上した。更に、上記ワックス
成分の滴点を100℃以下にすることにより、インクリ
ボンの走行性が更に一層向上した。
【0088】これに対して、カーボンブラックの比表面
積値及び吸油量値の何れかが上記範囲を満たさない比較
例1及び2の熱転写記録媒体では、充分な黒色度の転写
像は得られなかった。更に、インクリボンの走行性は、
印字開始直後において不安定であった。
【0089】このように、本発明の熱転写記録媒体にお
いては、熱溶融性インク層に含有されるカーボンブラッ
クが特定の範囲の比表面積及び吸油量を有することによ
って充分な黒色度の転写像が得られ、印字品質が改善さ
れることが分かった。しかも、インクリボンの走行性、
特に低エネルギー印字における走行性が改善された。
【0090】なお、上記実施例においては、被転写体と
して普通紙を用いた場合の効果を示したが、普通紙以外
の被転写体、例えば、印刷用のネガ画像の作製やOHP
シートの作製に用いられる透明シートを使用した場合に
も、上記実施例と同様の効果が奏される。
【0091】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明によれば、上
記熱溶融性インク層に特定の範囲の比表面積及び吸油量
を有するカーボンブラックを含有せしめることにより、
低エネルギー印字においても充分な黒色度を有する転写
像が得られ、しかも、インクリボンの走行性の改善され
た熱転写記録媒体が得られる。
【0092】また、上記剥離層を設けることにより、剥
離性が改善され、走行性、特に、低エネルギー印字にお
ける走行性の一層向上した熱転写記録媒体が得られる。
【0093】更に、本発明の熱転写記録媒体の基材シー
ト、熱溶融性インク層及び剥離層の厚さを通常の場合よ
りも薄くすることによって、インクリボンカセット1巻
当たりの印字数・量を増加させることができ、経済性が
向上する。特に、駆動ローラを用いなくとも、インクリ
ボンの安定走行が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱転写記録媒体を具備し、駆動ローラ
が配設されていないインクリボンカセットの一態様を示
すものであり、上ハーフを省略して下ハーフの内面をみ
た平面図である。
【図2】本発明の熱転写記録媒体を具備し、駆動ローラ
が配設されているインクリボンカセットの一態様を示す
ものであり、上ハーフを省略して下ハーフの内面をみた
平面図である。
【符号の説明】
1 インクリボンカセット 2 インクリボン 4 ヘッド部 11 上ハーフ 12 下ハーフ 31 巻取ハブ 32 供給ハブ 51、52 駆動ローラ 61、62、63、64 ガイドローラ 65、66、67、68、69 ガイドローラ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材シートと、該基材シート上に設けら
    れた少なくとも一層の熱溶融性インク層とを有する熱転
    写記録媒体において、 上記熱溶融性インク層が、25〜300m2 /gの比表
    面積及び60ml/100g以下の吸油量を有するカーボ
    ンブラックを含有することを特徴とする熱転写記録媒
    体。
  2. 【請求項2】 上記カーボンブラックが、120以下の
    着色力指数を有する、請求項1記載の熱転写記録媒体。
  3. 【請求項3】 上記熱溶融性インク層100重量部中に
    カーボンブラックが30重量部以上含有される、請求項
    1又は2記載の熱転写記録媒体。
  4. 【請求項4】 上記基材シートと上記熱溶融性インク層
    との間に剥離層を有する、請求項1乃至3の何れかに記
    載の熱転写記録媒体。
  5. 【請求項5】 上記剥離層が、ポリエチレンワックス及
    びパラフィンワックスからなる群から選択される1種又
    は2種以上のワックス成分を含有する、請求項4記載の
    熱転写記録媒体。
  6. 【請求項6】 上記剥離層の100℃における溶融粘度
    が、上記熱溶融性インク層の100℃における溶融粘度
    よりも高い、請求項4又は5記載の熱転写記録媒体。
JP7108782A 1995-05-02 1995-05-02 熱転写記録媒体 Pending JPH08300829A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7108782A JPH08300829A (ja) 1995-05-02 1995-05-02 熱転写記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7108782A JPH08300829A (ja) 1995-05-02 1995-05-02 熱転写記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08300829A true JPH08300829A (ja) 1996-11-19

Family

ID=14493348

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7108782A Pending JPH08300829A (ja) 1995-05-02 1995-05-02 熱転写記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08300829A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1226973A2 (en) 2001-01-26 2002-07-31 Fuji Photo Film Co., Ltd. Multi-color image-forming material and multi-color image-forming process

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1226973A2 (en) 2001-01-26 2002-07-31 Fuji Photo Film Co., Ltd. Multi-color image-forming material and multi-color image-forming process

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5071502A (en) Heat-sensitive recording material
JPH04216096A (ja) 熱転写記録媒体
JP2898219B2 (ja) 熱転写記録媒体
US5178930A (en) Thermal transfer recording medium
JP2898218B2 (ja) 熱転写記録媒体
JPH08276657A (ja) 熱転写記録媒体
JPH08300829A (ja) 熱転写記録媒体
JPH08258436A (ja) 熱転写記録媒体
JPH08224976A (ja) 熱転写記録媒体
EP0686510B1 (en) Thermal transfer recording medium
JPH08276658A (ja) 熱転写記録媒体
JPH0976644A (ja) 熱転写記録媒体
JPH08258435A (ja) 熱転写記録媒体
JP2694130B2 (ja) 熱転写記録媒体
JPH0363151A (ja) 感熱転写記録方法及び感熱転写材
JP2790867B2 (ja) 熱転写記録媒体
JPH0880677A (ja) 熱転写記録媒体
JP2002240411A (ja) インクジェット記録方法及び記録装置
JPH0880676A (ja) 熱転写記録媒体
JPH0615971A (ja) 熱転写記録媒体
JPH10181218A (ja) 熱転写記録媒体
JPH0880675A (ja) 熱転写記録媒体
JPH10147073A (ja) 熱転写記録媒体
JPH01123790A (ja) 感熱記録材料
JPH0363186A (ja) 感熱転写材及び感熱転写記録方法