JPH08300795A - インクあふれ防止装置を備えた輪転孔版印刷機 - Google Patents
インクあふれ防止装置を備えた輪転孔版印刷機Info
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- JPH08300795A JPH08300795A JP10945195A JP10945195A JPH08300795A JP H08300795 A JPH08300795 A JP H08300795A JP 10945195 A JP10945195 A JP 10945195A JP 10945195 A JP10945195 A JP 10945195A JP H08300795 A JPH08300795 A JP H08300795A
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Abstract
実かつ効率的に離すようにして、インクあふれを防止し
た輪転孔版印刷機を提供する。 【構成】 版胴本体12の開孔部16の終端17aを外
側に突出したリブ部14をを中心に、それより前方部分
より剛性の高い高剛性部15を形成し、自然状態におい
て、版胴10とインクローラ40との間にすき間を設け
て配置する。印刷中にプレスローラ50に圧接される版
胴10は、プレスローラ50から圧接されなくなっても
インク46の粘着力によってインクローラ40に接触し
たままとなる。印刷後、版胴10の高剛性部15が接触
領域13aに達すると、版胴10は自然状態への復帰力
が大きくなって、インクローラ40から離れる。インク
ローラ40から過剰にインクが供給されないので、印刷
原紙30の後端32からインクがもれ出るのを防止でき
る。
Description
を備えた輪転孔版印刷機に関する。
ように、印刷原紙96が装着されて回転する版胴90
に、印刷用紙98を接触させながら通過させることによ
って印刷を行なうようにした印刷機である。詳しくは、
版胴90は無数の透孔からなるインク透過領域91を有
し、版胴90の内部にはインクローラ92を備える。そ
して、インク透過領域91を覆うように、版胴90の外
周面に印刷原紙96が装着される。印刷時には、プレス
ローラ94が印刷用紙98を版胴90の印刷原紙96に
圧接する。このとき、インクローラ92は版胴90の内
周面93に接触し、版胴90の内周面93にインクを供
給する。供給されたインクは、版胴90のインク透過領
域91を通り、印刷原紙96に形成された孔から印刷用
紙98の上に押し出され、印刷が行なわれる。
ク透過領域91から印刷原紙96側に送り出されたイン
クの大部分は印刷用紙98とともに装置外部に排出され
ることになる。しかし、一部のインクは、版胴90と印
刷原紙96との間から印刷原紙96の終端96a側に押
し出され、何千枚、何万枚と印刷を繰り返すうちに、や
がて、印刷原紙96の終端96aからはみ出して、印刷
機の内部を汚してしまうことがある。このようなインク
あふれの現象は、俗に尻もれ現象と呼ばれている。
ーラ92が版胴90の内周面93と接触し続けるために
インク供給が過剰となるのが原因と考えられる。
とえば、プレスローラ94が版胴90を圧接する印刷時
以外において、版胴90の内周面93とインクローラ9
2の外周面との間にすき間が形成されるようにしてイン
クの供給を中断する一方、印刷時には、プレスローラ9
4の押圧によって版胴90を内側に凹ませ、版胴90の
内周面93がインクローラ92の外周面に接触するよう
に構成されていた。
離れた後においても、インクの粘性によって版胴90の
内周面93がインクローラ92側に引き付けられて接触
したままとなり、インクあふれを防ぐことができないこ
とがあった。そのため、版胴90の内周面93がインク
ローラ92から離れるようにする工夫が必要となる。
2と版胴90の内周面93との間のすき間を大きくして
おくことが考えられる。しかし、すき間を大きくする
と、版胴90の弾性変形が大きくなり過ぎて印刷動作の
安定性や騒音の点で好ましくなく、また、版胴90に割
れが生じやすく、寿命が短くなるという欠点がある。
を高め、版胴90がインクローラ92から離れようとす
る力を大きくすることが考えらえる。しかし、版胴を厚
くすると、プレスローラ94で版胴90をインクローラ
92側に圧接するのにも、大きな力が必要となる。ま
た、材料費、加工費も高くなる。さらに、印刷精度を上
げるには、版胴のインク透過領域91に微少ピッチで多
数の透孔を形成することが望ましく、印刷用紙98と均
等な印刷圧をかけるには、版胴90はプレスローラ94
とインクローラ92との間でなめらかになじむ方が好ま
しく、その意味でも、版胴90は薄い方がよい。
91の終端部分91aにおいて、版胴90の内周面93
に突起部(図示せず)を形成して、インクローラ92と版
胴90との間にすき間を形成するようにした印刷機があ
る(たとえば、特開平4−331179)。しかし、この
印刷機においては、インクローラ92の外周面と版胴9
0の内周面93とのすき間は、突起部の高さ分しか確保
できず十分ではない。また、版胴90の内周面93に形
成された突起部は、インクローラ92と衝撃的に接触す
るので摩耗しやすく、さらに、突起部からインクあふれ
が生じる場合もある。
90の内周面93からインクローラ92を確実かつ効率
的に離すことが困難であったので、インクあふれを十分
に防止できなかった。
解決すべき技術的課題は、印刷終了時に、版胴の内周面
からインクローラを、確実かつ効率的に離すようにし
て、インクあふれを防止した輪転孔版印刷機を提供する
ことである。
技術的課題を解決するため、本発明に係るインクあふれ
防止装置を備えた輪転孔版印刷機は以下のように構成さ
れている。
域、たとえば網点状の無数の透孔を有する領域が形成さ
れた薄肉筒を含む版胴と、この版胴の内周面にインクを
供給するインクローラを含むインク供給手段と、上記版
胴を挟んで上記インクローラと対向して上記インクロー
ラに対して接離自在に、すなわち上記インクローラ側へ
上記版胴を押圧する接触方向と上記版胴側から離れる隔
離方向との両方向に移動自在に、設けられたプレスロー
ラとを備え、上記プレスローラが上記インクローラ及び
上記版胴に対して非圧接時に、すなわち上記プレスロー
ラが隔離方向に移動した時に、上記版胴が上記インクロ
ーラと離れるように、上記版胴が上記インクローラに対
して寸法構成されている。そして、上記版胴の上記薄肉
筒のインク透過領域の終端部分に、大略軸方向に延在
し、かつそれより前方側と比べ相対的に剛性の高い高剛
性部を形成している。
筒のインク透過領域を覆うように装着される。プレスロ
ーラは、印刷時には版胴を圧接する一方、非印刷時に
は、版胴から退避する。印刷用紙は、版胴の回転と同期
して、すなわち版胴に装着された印刷原紙と同期して、
プレスローラと版胴との間に供給される。
胴とプレスローラとの間に供給された印刷用紙は、接触
方向に移動したプレスローラと版胴の印刷原紙との間に
はさまれる。このとき、非圧接時にはインクローラから
離れていた版胴は、プレスローラの圧接によってインク
ローラ側へ弾性変形し、版胴の内周面とインクローラの
外周面とが接触する。版胴は薄肉筒を含むので、このよ
うに弾性変形する。インクローラとプレスローラとの間
に、版胴、印刷原紙、印刷用紙がはさまれるので、イン
クローラに供給されたインクは、版胴の薄肉筒のインク
透過領域を通り、印刷原紙に形成された孔から印刷用紙
に転写され、印刷が行なわれる。
インクローラが版胴の薄肉筒のインク透過領域の終端部
分に達する時に、プレスローラは版胴から離れる。それ
によって、版胴をインクローラ側に圧接する力が作用し
なくなるので、それまで弾性変形していた版胴は元に戻
ろうとする。版胴のこのような復帰力が、インクの粘性
によって生じるインク粘着力、すなわち版胴をインクロ
ーラ側へ引き付ける力より小さいと、版胴はインクロー
ラから離れない。インクローラが版胴の薄肉筒のインク
透過領域の終端部分に形成された高剛性部に達すると、
版胴の復帰力は、それより前方部分に比べて大きくなっ
て、インク粘着力より大きくなる。そのため、版胴はイ
ンクローラから離れる。版胴の薄肉筒の高剛性部は、イ
ンクローラと版胴との軸方向に延在する接触領域におい
てインク粘着力より大きい復帰力を実現するため、大略
軸方向に延在する。版胴からインクローラが離れると、
それ以後は、インクローラの押し出しによるインク透過
領域から印刷原紙側へのインク供給が中断される。
は、印刷終了時に、版胴の内周面からインクローラを、
確実かつ効率的に離すようにして、インクあふれを防止
する。
部は任意に構成できる。たとえば、版胴の外周面側に突
出しても、内周面側に突出しても、あるいは、両側に突
出してもよい。また、突出させないように、すなわち、
他の部分と同じ厚さとしても、あるいは他の部分より薄
くなるようにしてもよい。
高剛性部は、上記薄肉筒自体を溝状に折り曲げる。
分は剛性が高くなる。このような構成の薄肉筒の高剛性
部は、プレス加工等によって、容易に実現できる。
高剛性部は、上記薄肉筒の厚さを増すことにより構成す
る。
部分は、剛性が高くなる。このような構成の薄肉筒の高
剛性部は、たとえば、別部材を薄肉筒に接着して部分的
に厚さを増すによって、あるいは高剛性部を別部材とし
て接合することによって、容易に実現できる。
高剛性部は、それより前方側とは異なる材質で構成す
る。
剛性が高くなるようにできる。このような構成の薄肉筒
の高剛性部は、たとえば他の部分と異なる材質の高剛性
部を別部材として接合することによって、容易に実現で
きる。
高剛性部は、上記薄肉部部部の一部を硬化処理すること
により構成する。
ても、薄肉筒の一部分を硬化して高剛性とすることがで
きる。
構成は、具体的には以下のように構成する。
肉筒はステンレス板よりなり、上記高剛性部は上記ステ
ンレス板を径方向外側へ0.2mmから10mmの範囲内の
高さで突出させてなる。
に高剛性部を形成することが可能である。また、高剛性
部を径方向外側、すなわち版胴の外周面側に形成するこ
とにより、インクローラと高剛性部との干渉を考慮する
ことが不要となる。また、高剛性部の突出高さを0.2m
m以下にすると、高剛性部に十分な剛性が得られず、版
胴がインクローラから離れるようにはならないので、イ
ンクあふれを防止できない。一方、高剛性部の突出高さ
を10mm以上とすると、プレスローラが版胴から離れる
ための距離が大きくなり、プレスローラの往復移動によ
る騒音が大きくなる。また、版胴自体のひずみが大きく
なるので、印刷時に版胴のたわむ異音が発生する危険性
も増す。したがって、上記の範囲が好ましい。
ステンレス板よりなり、上記高剛性部は上記ステンレス
板を径方向外側へ1mmから3mmの範囲内の高さで突出さ
せてなる。
は、厚さ0.15mmのステンレス板よりなり、上記高剛
性部は上記ステンレス板を径方向外側へ1.5mmの高さ
で突出させてなる。
印刷用紙へのなじみ特性等がもっとも好ましいものとな
る。
に係るインクあふれ防止装置を備えた輪転孔版印刷機に
ついて詳細に説明する。
機の全体構成図である。図2〜図4は、図1の印刷機の
要部拡大断面図である。図2は、プレスローラを版胴側
に圧接して印刷中の状態を、図3は、印刷が終了してプ
レスローラを版胴から離しているが、版胴の内面はイン
クローラに粘着している状態を、図4は、版胴のリブ部
が通過してインクローラが版胴の内面から離れている状
態を、それぞれ示す。図5は、版胴本体の展開図であ
る。図6,7は、他の実施例の要部拡大断面図である。
施例の印刷機1の構成の概要について説明する。
と印刷機構70とが内部に配置された装置本体2と、そ
の両側に配置された給紙部4と排紙部6とを備える。印
刷用紙8は、給紙部4に重ねて載置され、搬送機構60
の給紙リング62によって上から1枚ずつ順に装置本体
2の内部へ搬送される。そして、印刷用紙8は、搬送経
路64の途中に設けられた印刷機構70により印刷され
た後、排紙部6に排出され、順に積み重ねられる。
4の上側に版胴10を、下側にプレスローラ50を、そ
れぞれ備える。
に、大略円筒形状の薄肉筒すなわち版胴本体12と、こ
の版胴本体12の外周面を覆うスクリーン20とを有す
る。版胴本体12には、網点状に無数の透孔(貫通孔)が
形成されたインク通過部すなわち開孔部16と、透孔が
形成されていない非開孔部18とからなる。版胴本体1
0には、軸方向すなわち幅方向に延在し径方向外側に突
出するリブ部14が形成されている。このリブ部14の
頂部は、開孔部16の終端17aと一致し、ここを境界
として、矢印26で示す回転方向側に開孔部16が形成
されている。また、矢印28で示す反対側には、非開孔
部18のみが形成されている。リブ部14を中心として
一定の領域は、それより前方部分より剛性の高い高剛性
部15を形成する。高剛性部15は、開孔部16の終端
部分17bにも及んでいる。孔版原紙30は、開孔部1
6を覆うように版胴10のスクリーン20の外周面に配
置され、孔版原紙30の始端(図示せず)が版胴10に固
定された状態で、版胴10に装着される。
インクローラ40その他のインク供給手段を備える。イ
ンクローラ40は、自然状態の版胴10の内周面13と
の間に所定のすき間を設けて配置される。詳細は後述す
るが、インクローラ40は、印刷時には、プレスローラ
に圧接されて弾性変形した版胴10の内周面13と接触
する一方、非印刷時には版胴10の内周面13から離れ
るように寸法構成されている。また、印刷機構70は、
図1に示すように、インクローラ40の反回転側(図1
において左側)に接触するように設けられたドクタロー
ラ42と、インクローラ40の略上方に設けられたイン
ク供給部44とを備える。インク46は、インク供給部
46から滴下され、ドクタローラ42によって、インク
ローラ40の外周面に適量のインク46が塗布される。
インクの供給は、インクローラ40とドクタローラ42
との間のくさび状部分にたまるインクの量を検出して、
制御される。
インクローラ40と対向する位置に配置される。プレス
ローラ50は、支点52を中心に上下移動可能であり、
印刷用紙8が版胴10の下を通過する印刷時に、印刷用
紙8に圧接して版胴10を上方に押圧する一方、印刷用
紙8が版胴10の下にない非印刷時には、下方に退避し
て、版胴10に接触しないようになっている。
る。
ラ50とは、同期して常時回転する。搬送機構60は、
一定周期で印刷用紙8を搬送経路64内に送り出す。印
刷用紙8が版胴10とプレスローラ50との間に達する
のと同期して、図2に示すように、プレスローラ50が
矢印59aで示すように支点52を中心として上昇し、
印刷用紙8を版胴10に装着された印刷原紙30に圧接
する。このとき、版胴10はプレスローラ50から押さ
れて局所的に内側にたわみ、版胴10の内周面13はイ
ンクローラ40の外周面と接触する。それによって、イ
ンクローラ40から版胴10の内周面13に供給された
インク46は、版胴本体12の開孔部16からスクリー
ン20を経て、印刷原紙30に形成された孔を通って、
印刷用紙70の上に押し出される。すなわち、印刷され
る。印刷用紙8は、このように圧接された状態で、版胴
10の回転に伴って、始端側(図示せず)から終端72側
へ送り出される。
0とプレスローラ50との間を通過する直前に、すなわ
ち印刷終了直前に、図3に示すように、プレスローラ5
0が矢印59bで示すように支点52を中心として下降
し、版胴10から退避する。このとき、印刷用紙70は
版胴10に圧接されない状態となり、版胴10はプレス
ローラ50から押されなくなる。しかし、版胴10の内
周面13とインクローラ40との間にあるインク46の
粘性によって、版胴10はインクローラ40に粘着し、
内側に局所的にたわんだ状態のままである。
部14がインクローラ40との接触領域13aに接近す
ると、すなわち接触領域13aに版胴10の高剛性部1
5の始端15aが達すると、インク46の粘着力によっ
て形成された版胴10の局所的なたわみが解消される。
すなわち、版胴10は、インクローラ40から離れて自
然状態となり、それ以後は、図4に示すように、版胴1
0とインクローラ40とは互いに接触しない。これは、
版胴本体12の高剛性部15が、それより前方部分に比
べて剛性が高く変形しにくいため、弾性変形を解消して
自然状態に戻ろうとする復元力が、版胴10をインクロ
ーラ40に引き付けるインク粘着力より大きくなるから
である。
クローラ40から離れると、再びプレスローラ50によ
って版胴10がインローラ40に圧接されるまでは、イ
ンクローラ40と版胴10の内周面13との間にすき間
が形成され、インクローラ40から版胴10へはインク
46が供給されなくなる。
刷終了時に、版胴10の内周面13からインクローラ4
0を、確実かつ効率的に離すようにして、インクあふれ
を防止することができる。
成の版胴10の版胴本体12は、ステレス板を用いて作
ることができる。
をエッチング処理することによって開孔部16を形成し
た後、開孔部16と非開孔部18との終端17aを中心
として絞り加工によって幅方向に溝を加工した後、筒状
に接合して版胴本体12とする。このとき、加工された
溝が、版胴10のリブ部14となる。
囲が適当であり、1mm〜3mmが好ましく、1.5mmが最
適である。絞り加工の深さが0.2mm以下となると、リ
ブ部14の剛性が小さくなりすぎて、所望の剛性の高剛
性部15が形成できない。一方、絞り加工の深さが10
mm以上とすると、リブ部14との干渉しないようにプレ
スローラ50の下方退避距離を長くする必要が生じ、プ
レスローラ50の上下移動量が大きくなるので、騒音が
大きくなる。また、絞り加工の深さが大きいと版胴のひ
ずみが大きくなり、印刷時に版胴のたわみによる異音が
発生するおそれもある。
端17aを中心としてリブ部14を形成する代わりに、
図6(a)に示すように、版胴本体12の開孔領域16
内、すなわち終端部分17aに、リブ部14を形成して
もよい。また、図6(b)に示すように、リブ部14自体
は版胴本体12の非開孔部18に形成するが、リブ部1
4を中心とする高剛性部15が版胴本体12の開孔領域
16の終端部分17bにも及ぶように、構成してもよ
い。いずれの場合も、高剛性部15の少なくとも一部分
すなわち始端15a側部分が版胴10の開孔部16の終
端部分17b内にあれば、インクローラ40が開孔部1
6の終端17aに達するまでに高剛性部15があるの
で、版胴10はインクローラ40から離れ、インクあふ
れが防止できる。
に、図7(a)に示すように、リブ部14を版胴10の内
側に突出するように構成してもよい。
胴10の外周面およびまたは内周面に版胴10とは別部
材の強化リブ14aを接着し、あるいは、図7(e)に示す
ように、版胴本体12を重ね合わせて重なり部14cを
形成し、厚さを増すことによって高剛性部15を形成し
てもよい。この場合には、強化リブ14aまたは重なり
部分14cを接着した後に電鋳によって、版胴本体12
に鍍金膜を形成することが好ましい。
合部材14bを版胴本体12に突き合わせて接合して高
剛性部15を形成してもよい。
高める代わりに、図7(f)に示すように、高剛性部15
に対応する部分14dの材質を硬質材に変えることによ
って、あるいは同じ材質であっても、たとえばレーザ照
射等によって部分的に硬化させることによって、高剛性
部15を形成してもよい。
のではなく、その他種々の態様で実施可能である。たと
えば、高剛性部15は、要は、それより前方部分より剛
性が高ければよい。したがって、高剛性部15の厚さを
それより前方部分より厚くするのではなく、同じかある
いは薄くしてもよい。また、高剛性部15は、1箇所で
なく複数箇所、たとえば、2本または3本以上のリブ部
14を形成する構成としてもよい。
成図である。
ーラを版胴側に圧接して印刷中の状態を示す。
してプレスローラを版胴から離しているが、版胴の内周
面はインクローラに粘着している状態を示す。
部を通過して、版胴がインクローラから離れた状態を示
す。
Claims (8)
- 【請求項1】 インク透過領域(16)が形成された薄肉
筒(12)を含む版胴(10)と、該版胴(10)の内周面
(13)にインク(46)を供給するインクローラ(40)を
含むインク供給手段(40,42,44)と、上記版胴(1
0)を挟んで上記インクローラ(40)と対向して上記イ
ンクローラ(40)に対して接離自在に設けられたプレス
ローラ(50)とを備え、上記プレスローラ(50)が上記
インクローラ(40)及び上記版胴(10)に対して非圧接
時に上記版胴(10)が上記インクローラ(40)と離れる
ように、上記版胴(10)が上記インクローラ(40)に対
して寸法構成されている輪転孔版印刷機(1)において、 上記版胴(10)の上記薄肉筒(12)のインク透過領域
(16)の終端部分(17b)に、大略軸方向に延在し、か
つそれより前方側と比べ相対的に剛性の高い高剛性部
(15)を形成したことを特徴とする、インクあふれ防止
装置を備えた輪転孔版印刷機。 - 【請求項2】 上記版胴(10)の上記薄肉筒(12)の上
記高剛性部(15)は、上記薄肉筒(12)自体を溝状に折
り曲げることにより構成したことを特徴とする、請求項
1記載のインクあふれ防止装置を備えた輪転孔版印刷
機。 - 【請求項3】 上記版胴(10)の上記薄肉筒(12)の上
記高剛性部(15)は、上記薄肉筒(12)の厚さを増すこ
とにより構成したことを特徴とする、請求項1記載のイ
ンクあふれ防止装置を備えた輪転孔版印刷機。 - 【請求項4】 上記版胴(10)の上記薄肉筒(12)の上
記高剛性部(15)は、それより前方側とは異なる材質で
構成したことを特徴とする、請求項1記載のインクあふ
れ防止装置を備えた輪転孔版印刷機。 - 【請求項5】 上記版胴(10)の上記薄肉筒(12)の上
記高剛性部(15)は、上記薄肉筒(12)の一部を硬化処
理することにより構成したこと特徴とする、請求項1記
載のインクあふれ防止装置を備えた輪転孔版印刷機。 - 【請求項6】 上記版胴(10)の上記薄肉筒(12)はス
テンレス板よりなり、上記高剛性部(15)は上記ステン
レス板を径方向外側へ0.2mmから10mmの範囲内の高
さで突出させてなることを特徴とする、請求項2記載の
インクあふれ防止装置を備えた輪転孔版印刷機。 - 【請求項7】 上記版胴(10)の上記薄肉筒(12)はス
テンレス板よりなり、上記高剛性部は上記ステンレス板
を径方向外側へ1mmから3mmの範囲内の高さで突出させ
てなることを特徴とする、請求項2記載のインクあふれ
防止装置を備えた輪転孔版印刷機。 - 【請求項8】 上記版胴(10)の上記薄肉筒(12)は、
厚さ0.15mmのステンレス板よりなり、上記高剛性部
は上記ステンレス板を径方向外側へ1.5mmの高さで突
出させてなることを特徴とする、請求項2記載のインク
あふれ防止装置を備えた輪転孔版印刷機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10945195A JP3612362B2 (ja) | 1995-05-08 | 1995-05-08 | インクあふれ防止装置を備えた輪転孔版印刷機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10945195A JP3612362B2 (ja) | 1995-05-08 | 1995-05-08 | インクあふれ防止装置を備えた輪転孔版印刷機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08300795A true JPH08300795A (ja) | 1996-11-19 |
JP3612362B2 JP3612362B2 (ja) | 2005-01-19 |
Family
ID=14510576
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10945195A Expired - Lifetime JP3612362B2 (ja) | 1995-05-08 | 1995-05-08 | インクあふれ防止装置を備えた輪転孔版印刷機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3612362B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114273855A (zh) * | 2021-10-21 | 2022-04-05 | 黄山精工凹印制版有限公司 | 一种减少辊体变形的版辊加工方法 |
-
1995
- 1995-05-08 JP JP10945195A patent/JP3612362B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN114273855A (zh) * | 2021-10-21 | 2022-04-05 | 黄山精工凹印制版有限公司 | 一种减少辊体变形的版辊加工方法 |
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JP3612362B2 (ja) | 2005-01-19 |
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