JPH09136477A - 被印刷物およびこの被印刷物を用いた印刷方法と印刷装置 - Google Patents

被印刷物およびこの被印刷物を用いた印刷方法と印刷装置

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JPH09136477A
JPH09136477A JP29531695A JP29531695A JPH09136477A JP H09136477 A JPH09136477 A JP H09136477A JP 29531695 A JP29531695 A JP 29531695A JP 29531695 A JP29531695 A JP 29531695A JP H09136477 A JPH09136477 A JP H09136477A
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JP
Japan
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printed
pad
printing
hole
pattern
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JP29531695A
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Inventor
Kenji Namito
建二 波戸
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の被印刷物では、インクを転写したパッ
ドと被印刷物とを押圧する際に空気が凹部の底面の周辺
部に追いやられるため、インクがこの部分には転写され
ず、鮮明な印刷をすることができなかったこと。 【解決手段】 印刷されるパターンの形状に対応する凹
部10aと、この凹部10aの底面の周辺部あるいはそ
の近傍に貫通孔10bとを備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はキーキャップなど
の被印刷物の構造、この被印刷物に文字、記号または図
形などのパターンを印刷する印刷方法、この印刷方法を
直接実施するための印刷装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プッシュ式電話機、卓上電子計算機、タ
イプライター、ワードプロセッサー、パーソナルコンピ
ュータなどに用いるキーキャップなどの被印刷物に文
字、記号または図形などのパターンを印刷する方法はい
くつか提案されている。図8は従来の印刷方法の一例を
説明するための図である。図8において、1は凹版であ
り、凹版1は表面に凹部が形成されている。2はインク
であり、インク2は凹版1の凹部に流し込まれている。
3は凹版1上の余分なインク2をかきとるためのドクタ
ープレートである。4は凹版に流し込まれたインク2を
転写するためのパッドであり、パッド4は例えば常温硬
化シリコンゴムからなり、弾性力を有する。5は被印刷
物であり、被印刷物5には表面に印刷しようとするパタ
ーンに対応する形状を有する凹部5aが形成されてい
る。
【0003】次に被印刷物に印刷を行う印刷方法を説明
する。まず凹版1にインク2を流し込んだ後、凹版1の
凹部からもれた余分なインク2をドクタープレート3で
かきとる(図8(a))。次に、パッド4がインク2に
当たるようにパッド4を凹版1に押し付ける(図8
(b))。次に、パッド4を凹版1から離す。このとき
パッド4の表面にインク2が転写される(図8
(c))。次にパッド4の表面に転写されたインク2が
凹部5aの底面に転写されるようにパッド4を被印刷物
5に押し付ける。パッド4は弾性力があるため、パッド
4の表面に転写されたインク2と凹部5aの底面とが密
着する(図8(d))。次に、パッド4と被印刷物5と
を離す。このときパッド4に転写されたインク2は被印
刷物5の凹部5aの底面に転写される(図8(e))。
以上のような方法により、被印刷物の表面に印刷しよう
とする文字が印刷される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図9は従来の印刷方法
の問題点を示すために図8(d)を拡大した図である。
図9において、6はパッド4を被印刷物5に押し付ける
際に凹部5aの底面の周辺部に追いやられた空気であ
り、この空気6は圧縮されている。従来の印刷方法で
は、パッド4の表面に転写されたインク2が凹部5aの
底面に転写されるようにパッド4を被印刷物5に押し付
ける際、凹部5a付近の空気6がパッド4により圧縮さ
れ、凹部5aの底面の周辺部に追いやられる。このた
め、凹部5aの底面の周辺部付近では、介在する空気6
のため、パッド4と被印刷物5とが密着しない。よって
密着していないパッド4の部分にインク2が転写されて
いると、この部分に対応する凹部5aにはインク2が転
写されないため、被印刷物5に印刷されたパターンの外
周がかすれるといった問題があった。本発明は上述のよ
うな問題を解決するためになされたものであり、凹部5
aの底面の周辺部に追いやられる空気を外部へ放出する
ような機構を設けた被印刷物を得ること、およびこの被
印刷物を上述の印刷方法に用いて、外周にかすれのない
パターンを印刷する印刷方法を得ることを目的とする。
また上述の印刷方法を直接実施するための印刷装置を得
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の被印刷
物は、印刷されるパターンの形状に対応する凹部と、こ
の凹部の底面の周辺部あるいはその近傍に貫通孔とを備
えたものである。
【0006】請求項2に記載の被印刷物は、印刷される
パターンの形状に対応する凹部と、この凹部の周辺部の
一部または全部に沿って形成したテーパとを備えたもの
である。
【0007】請求項3に記載の印刷方法は、パッドにイ
ンクを転写する行程と、印刷されるパターンの形状に対
応する凹部およびこの凹部の底面の周辺部あるいはその
近傍に貫通孔を備えた被印刷物とパッドとの位置合わせ
をする工程と、パッドと被印刷物とを押圧する工程とを
有することを特徴とする。
【0008】請求項4に記載の印刷方法は、パッドにイ
ンクを転写する行程と、印刷されるパターンの形状に対
応する凹部およびこの凹部の周辺部の一部または全部に
沿って形成したテーパとを備えた被印刷物とパッドとの
位置合わせをする工程と、パッドと被印刷物とを押圧す
る工程とを有することを特徴とする。
【0009】請求項5に記載の印刷装置は、印刷される
パターンの形状に対応する凹部およびこの凹部の底面の
周辺部あるいはその近傍に貫通孔を備えた被印刷物を固
定する手段と、被印刷物の貫通孔から放出される空気を
外部に放出する手段と、印刷されるパターンの形状を有
するインクを転写したパッドを支持する手段と、この支
持されたパッドと被印刷物との位置合わせをする手段
と、位置合わせがされた被印刷物とパッドとを押圧する
手段とを有するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は実施の形態1の印刷方法を説明す
るための説明図である。図において、同一の符号は従来
と同一、または相当のものを表わす。図1において、1
は凹版であり、凹版1は表面にその形が文字、記号また
は図形などのパターンに対応する形状を有する。2はイ
ンクであり、インク2は凹版1の凹部に流し込まれてい
る。3は凹版1上の余分なインク2をかきとるために凹
版1に取り付けられたドクタープレートである。4は凹
版に流し込まれたインク2を転写するためのパッドであ
り、パッド4は例えば常温硬化シリコンゴムからなり、
弾性力を有する。10は被印刷物であり、被印刷物10
には表面に印刷しようとする文字、記号または図形など
のパターンの形状に対応する凹部10aが形成されてい
る。本実施の形態では凹部10aは、例えばパターンの
外周に沿った形状を有するものとする。10bは凹部1
0aの底面の周辺部またはその近傍に形成した貫通孔で
あり、貫通孔10bは被印刷物10を貫通する。本実施
の形態では貫通孔10bは例えば凹部10aの底面の周
辺部の境界に接し、かつこの境界よりも内側に被印刷物
10を貫通するように形成している。貫通孔10bはパ
ッド4と被印刷物10とを押圧したとき、凹部10aの
周辺部に追いやられた空気を外部に逃す機能を有する。
【0011】次に印刷方法を説明する。まず凹版1にイ
ンク2を流し込んだ後、凹版1の凹部からもれた余分な
インク2をドクタープレート3でかきとる(図1
(a))。次に、パッド4がインク2に当たるようにパ
ッド4を凹版1に押し付ける(図1(b))。次に、パ
ッド4を凹版1から離す。このときパッド4の表面にイ
ンク2が転写される。このときパッド4に転写される文
字、または記号は反転する(図1(c))。次にパッド
4の表面に転写されたインク2が凹部10aの底面に転
写されるようにパッド4と被印刷物10との位置合わせ
をおこなった後、パッド4を被印刷物10に押し付け
る。パッド4は弾性力があるため、パッド4の表面に転
写されたインク2と凹部5aの底面とが密着する。この
とき、凹部10aの底面の周辺部に追いやられた空気
(図示せず)は、貫通孔10bを通り、外部に放出され
る(図1(d))。次に、パッド4と被印刷物10とを
離す。このときパッド4に転写されたインク2は被印刷
物10の凹部10aの底面に転写される(図1
(e))。
【0012】以上のような方法により、パッド4の表面
に転写されたインク2が凹部10aの底面に転写される
ようにパッド4と被印刷物10とを押圧するとき、凹部
10aの底面の周辺部に追いやられる空気は貫通孔10
bを通って外部に放出されるため、凹部10aの底面の
周辺部付近にもパッド4が密着するため、凹部10aの
底面の周辺にもインク2が転写されるので、被印刷物に
印刷されるパターンの外周がより鮮明になる。
【0013】図2はパッド4に転写されたインク2を被
印刷物10に転写する状態を示すための図である。ここ
では被印刷物10に印刷するパターンの一例として、外
1を印刷する場合について説明する。
【0014】
【外1】
【0015】図2において、被印刷物10には外1を転
写する部分にこの記号の形状に対応する凹部10aと凹
部10aの底面の周辺部に被印刷物10を貫通する貫通
孔10bが形成されている。
【0016】図2において、まず外1に対応する形状を
有するインク2が転写されたパッド4と被印刷物10と
を押圧する。このとき、パッド4の表面に転写されたイ
ンク2が凹部10aの底面に転写されるようにパッド4
と被印刷物10との位置合わせをおこなった後、パッド
4と被印刷物10とを押圧する(図2(a))。パッド
4は弾性力があるため、パッド4の表面に転写されたイ
ンク2と凹部5aの底面とが密着する。このとき、凹部
10aの底面の周辺部に追いやられる空気(図示せず)
は、貫通孔10bにより外部に放出される(図2
(b))。次に、パッド4と被印刷物10とを離す。こ
のときパッド4に転写されたインク2は被印刷物10の
凹部10aの底面に転写される(図2(c))。以上の
方法により被印刷物に外1が印刷される。
【0017】上述の方法によれば、パッド4と被印刷物
10とを押圧した際に凹部10aの底面の周辺部に追い
やられる空気は、貫通孔10bを通って外部へ放出され
るため、被印刷物10に印刷されるパターンは外周がか
すれることなく、かつ鮮明に印刷される。また、貫通孔
10bを凹部10a上であって、かつパターンが転写さ
れる位置よりも外側に形成すると、貫通孔10bの上に
インクが位置するためその部分が印字されないといった
ことがなくなる。
【0018】実施の形態2.図3は本実施の形態の印刷
装置の主要部の構造、およびこの印刷装置の動作を説明
するための図である。図3において、31は被印刷物1
0を固定する下治具であり下治具31には被印刷物10
を固定したとき、被印刷物10に設けられた貫通孔10
bと一致する位置に下治具31を貫通する貫通孔31b
が設けられている。また下治具31には位置を合わせを
行うためにテーパ状の孔31aが少なくとも2箇所設け
られている。また、下治具31は位置合わせを行う際
に、相対位置調節手段(図示せず)により水平方向にそ
の位置をある程度の範囲内で動かすことができる。33
はパッド4を支持する支持棒であり、支持棒33はパッ
ド4と被印刷物10とを押圧する方向または離す方向へ
動かすことが可能である。32は中心に支持棒33を挿
通させる孔を有する上治具である。上治具32は下治具
31と接する面に孔31aと嵌合するピン32aを突設
している。ピン32aは先端が半球状の形状を有してい
る。ピン32aを孔31aに嵌着させることにより、パ
ッド4に転写されたインク2が凹部10aの底面に転写
されるようにパッド4と被印刷物10との位置合わせを
おこなうことが可能となる。
【0019】次に、この印刷装置の動作を説明する。ま
ず、孔31aとピン32aとが嵌合するように下治具3
1の位置を相対位置調節手段(図示せず)により調節す
る(図3(a))。次に、嵌合手段(図示せず)により
ピン32aを孔31aに嵌合させ、上治具32を下治具
31に取り付けることにより、上治具と下治具とを固着
する。このとき支持軸33に支持されたパッド4に転写
されたインク2が凹部10aの底面に転写される位置に
合わせられる(図3(b))。次に、押圧手段(図示せ
ず)により支持棒33を動かしてパッド4と被印刷物1
0とを押圧する。このときパッド4と被印刷物10とを
押圧することにより凹部10aの底面の周辺部に追いや
られる空気は貫通孔10b、および貫通孔31bを通り
外部に放出されるため、凹部10aの底面の周辺にもイ
ンク2が転写される(図3(c))。次にパッド4と被
印刷物10とを離すと凹部10aの底面には外周にかす
れがなく、かつ鮮明なパターンが印刷される。
【0020】実施の形態3.図4(a)は実施の形態3
の被印刷物を示す図である。図4(b)は実施の形態3
の被印刷物に印刷を行った際に印字されたパターンを示
した図である。ここでは被印刷物に「電」という文字の
パターンを印刷する例について説明する。図4におい
て、2はインクであり、本実施の形態ではインク2は
「電」という文字の形状を有する。10は被印刷物であ
る。10aは被印刷物10に「電」という文字を印刷す
るために、「電」という文字のパターンに対応する形状
を有する凹部である。10bは凹部10aの底面の周辺
部またはその近傍に形成した貫通孔であり、貫通孔10
bは被印刷物10を貫通する。本実施の形態では貫通孔
10bは凹部10aの底面の境界に沿い、かつこの境界
よりも内側に設けている。
【0021】上述のような構成にした被印刷物を実施の
形態1の印刷方法または実施の形態2の印刷装置に適用
することにより、パッド4と被印刷物10とを押圧した
ときに凹部10aの底面の端に追いやられる空気は貫通
孔10bを通り外部に放出するため、被印刷物10の底
面の周辺にもインク2が転写される。よって、被印刷物
10に印刷される「電」という文字のパターンは図4
(b)に示すようにかすれることがなく、かつ鮮明に印
刷される。
【0022】実施の形態4.これまでは、被印刷物に印
刷する文字、または記号の数が1つの例について述べ
た。実施の形態4の被印刷物は、印刷する文字または記
号などの数が少なくとも2つあり、かつ隣合う文字、ま
たは記号の間隔が短い場合、これらの文字、または記号
を一体化たパターンとし、この一体化したパターンの外
周に対応する凹部を設け、かつこの凹部の底面の境界よ
りも内側に貫通孔を設けたことを特徴とする。図5
(a)は実施の形態4の被印刷物を示す図である。図5
(b)は実施の形態4の被印刷物に印刷を行った際に印
字されたパターンを示した図である。ここでは被印刷物
に「電源」という文字のパターンを印刷する例について
説明する。図5において、2はインクであり、本実施の
形態ではインク2は「電源」という文字の形状を有す
る。10は被印刷物である。10aは被印刷物10に
「電源」という文字を印刷するために、「電源」という
文字を一体化したパターンとみなし、この一体化したパ
ターンに対応する形状を有する凹部である。10bは凹
部10aの底面の周辺部またはその近傍に設けた貫通孔
であり、貫通孔10bは被印刷物10を貫通する。本実
施の形態では貫通孔10bは凹部10aの底面の境界に
沿い、かつこの境界よりも内側に設けている。
【0023】上述のような構成にした被印刷物を実施の
形態1の印刷方法または実施の形態2の印刷装置に適用
することにより、パッド4と被印刷物10とを押圧した
ときに凹部10aの底面の周辺部に追いやられる空気は
貫通孔10bを通り外部に放出するため、被印刷物10
の底面の周辺にもインク2が転写されるので、被印刷物
10に印刷される「電源」という文字のパターンは、図
5(b)に示すようにかすれることがなく、かつ鮮明に
印刷される。
【0024】実施の形態5.これまでの実施の形態で
は、パッドと被印刷物とを押圧したとき、凹部の底面の
周辺部に追いやられた空気を逃すために被印刷物に貫通
孔を1カ所を設けたものであった。本実施の形態では、
被印刷物に貫通孔を少なくとも2カ所に設けたことを特
徴とする。図6は実施の形態5の被印刷物を説明するた
めの図である。図6(a)は本実施の形態の被印刷物の
上面図、図6(b)はその断面図である。図6におい
て、10は被印刷物、10bは貫通孔であり、貫通孔1
0bは凹部10aの底面の周辺部に少なくとも2カ所設
けられている。また、貫通孔10bは被印刷物10を貫
通する。上述の構成を有する被印刷物10を実施の形態
1の印刷方法または実施の形態2の印刷装置に適用した
とき、被印刷物10には貫通孔10bが少なくとも2カ
所に設けているため、パッド4と被印刷物10とを押圧
したときに凹部10aの底面の周辺部に追いやられた空
気は貫通孔10bを通って外部へと放出されるので、被
印刷物10の底面の周辺にもインク2が転写される。よ
って、被印刷物10に印刷されるパターンはかすれがな
く、鮮明に印刷される。
【0025】このようにパッド4と被印刷物10とを押
圧したときに生じる圧縮された空気が複数箇所に生じる
場合、つまり被印刷物10に印刷する文字または記号が
複雑であり、パッド4と被印刷物10とを押圧したとき
に生じる圧縮された空気が複数箇所に生じる場合におい
て、これらの箇所に適宜貫通孔10bを設けることによ
り凹部10aの底面の周辺部に追いやられた空気を効率
よく逃すことが可能となる。
【0026】実施の形態6.これまでの実施の形態で
は、パッド4と被印刷物10とを押圧したときに凹部1
0aの底面の周辺部に追いやられた空気を逃すために被
印刷物10に貫通孔10bを設けたものであった。本実
施の形態では、パッド4と被印刷物10とを押圧したと
きに生じる圧縮された空気を逃すために被印刷物10に
テーパを形成したことを特徴とするものである。
【0027】図7は実施の形態6の被印刷物を説明する
ための図である。図7(a)は被印刷物の上面図であ
り、図7(b)は被印刷物の断面図である。図7におい
て、10cは凹部10aの底面の周辺部から被印刷物1
0の表面に向かって形成されたテーパであり、本実施の
形態ではテーパ10cは底面の境界から被印刷物10の
表面に向かって形成したものである。上述の構成を有す
る被印刷物10を実施の形態1の印刷方法または実施の
形態2の印刷装置に適用したとき、被印刷物10にテー
パ10cを形成しているため、パッド4と被印刷物10
とを押圧したとき、凹部10aの底面の周辺部に追いや
られた空気はテーパ10cに沿って外部へと放出される
ので、被印刷物10の底面の周辺にもインク2が転写さ
れる。よって、被印刷物10に印刷されるパターンはか
すれがなく、鮮明になる。本実施の形態では、テーパ1
0cは凹部10aの周辺部の一部に形成したが凹部10
aの周辺全部にテーパ10cを形成しても上述と同様な
効果を奏する。
【0028】
【発明の効果】請求項1に記載の被印刷物は、凹部の底
面の周辺部あるいはその近傍に貫通孔を備えているた
め、パッドと被印刷物とを押圧するときに凹部の底面の
周辺部に追いやられる空気は貫通孔を通って外部へ放出
されるので、凹部の底面の周辺にもインクが転写され鮮
明な印字がなされる。
【0029】請求項2に記載の被印刷物は、凹部の周辺
部の一部または全部に沿って形成したテーパを備えてい
るため、パッドと被印刷物とを押圧するときに凹部の底
面の周辺部に追いやられる空気はテーパに沿って外部へ
放出されるので、凹部の底面の周辺にもインクが転写さ
れ鮮明な印字がなされる。
【0030】請求項3に記載の印刷方法は、凹部の底面
の周辺部あるいはその近傍に貫通孔を備えた被印刷物を
用いているため、パッドと被印刷物とを押圧するときに
凹部の底面の周辺部に追いやられる空気は貫通孔を通っ
て外部へ放出されるので、凹部の底面の周辺にもインク
が転写され鮮明な印字がなされる。
【0031】請求項4に記載の印刷方法は、凹部の周辺
部の一部または全部に沿って形成したテーパを備えた被
印刷物を用いているため、パッドと被印刷物とを押圧す
るときに凹部の底面の周辺部に追いやられる空気はテー
パに沿って外部へ放出されるので、凹部の底面の周辺に
もインクが転写され鮮明な印字がなされる。
【0032】請求項5に記載の印刷装置は、被印刷物の
貫通孔から放出される空気を外部に放出する手段を有す
るため、パッドと被印刷物とを押圧するときに凹部の底
面の周辺部に追いやられる空気を貫通孔とこの手段とに
より外部へ放出ことが可能となり、凹部の底面の周辺に
もインクが転写され鮮明な印字がなされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1の印刷方法を説明するための図
である。
【図2】 実施の形態1の印刷方法を説明するための図
である。
【図3】 実施の形態2の印刷装置を説明するための図
である。
【図4】 実施の形態3の被印刷物を説明するための図
である。
【図5】 実施の形態4の被印刷物を説明するための図
である。
【図6】 実施の形態5の被印刷物を説明するための図
である。
【図7】 実施の形態6の被印刷物を説明するための図
である。
【図8】 従来の印刷方法を説明するための図である。
【図9】 従来の印刷方法において、パッドと被印刷物
とを押圧したとき、凹部の底面の周辺部に空気が追いや
られた状態を示すための図である。
【符号の説明】
1: 凹版 2: インク 3:
ドクタープレート 4: パッド 5: 被印刷物 5a:
凹部 6: 空気 10: 被印刷物 10a: 凹部 10b:
貫通孔 10c: テーパ 31: 下治具 31a: 孔 31b:
貫通孔 32: 上治具 32a: ピン 33:
支持棒

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷されるパターンの形状に対応する凹
    部と、該凹部の底面の周辺部あるいはその近傍に貫通孔
    とを備えたことを特徴とする被印刷物。
  2. 【請求項2】 印刷されるパターンの形状に対応する凹
    部と、該凹部の周辺部の一部または全部に沿って形成し
    たテーパとを備えたことを特徴とする被印刷物。
  3. 【請求項3】 パッドにインクを転写する行程と、 印刷されるパターンの形状に対応する凹部および該凹部
    の底面の周辺部あるいはその近傍に貫通孔を備えた被印
    刷物と上記パッドとの位置合わせをする工程と、 上記パッドと上記被印刷物とを押圧する工程とを有する
    ことを特徴とする印刷方法。
  4. 【請求項4】 パッドにインクを転写する行程と、 印刷されるパターンの形状に対応する凹部および該凹部
    の周辺部の一部または全部に沿って形成したテーパとを
    備えた被印刷物と上記パッドとの位置合わせをする工程
    と、 上記パッドと上記被印刷物とを押圧する工程とを有する
    ことを特徴とする印刷方法。
  5. 【請求項5】 印刷されるパターンの形状に対応する凹
    部および該凹部の底面の周辺部あるいはその近傍に貫通
    孔とを備えた被印刷物を固定する手段と、 上記被印刷物の貫通孔から放出される空気を外部に放出
    する手段と、 印刷されるパターンの形状を有するインクを転写したパ
    ッドを支持する手段と、 支持された上記パッドと上記上記被印刷物との位置合わ
    せをする手段と、 位置合わせされた上記被印刷物と上記パッドとを押圧す
    る手段とを有する印刷装置。
JP29531695A 1995-11-14 1995-11-14 被印刷物およびこの被印刷物を用いた印刷方法と印刷装置 Pending JPH09136477A (ja)

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JP29531695A Pending JPH09136477A (ja) 1995-11-14 1995-11-14 被印刷物およびこの被印刷物を用いた印刷方法と印刷装置

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JP (1) JPH09136477A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007021941A (ja) * 2005-07-19 2007-02-01 Nissan Motor Co Ltd 加飾成形品の製造方法及び加飾成形品

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JP2007021941A (ja) * 2005-07-19 2007-02-01 Nissan Motor Co Ltd 加飾成形品の製造方法及び加飾成形品

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