JPH08300541A - 積層構造体 - Google Patents
積層構造体Info
- Publication number
- JPH08300541A JPH08300541A JP7136209A JP13620995A JPH08300541A JP H08300541 A JPH08300541 A JP H08300541A JP 7136209 A JP7136209 A JP 7136209A JP 13620995 A JP13620995 A JP 13620995A JP H08300541 A JPH08300541 A JP H08300541A
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- Laminated Bodies (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 湿熱繰り返し条件下や温冷繰り返し条件下で
の接着性に優れた位相差フィルム或いは位相差板として
有用な積層構造体を提供すること。 【構成】 位相差フィルム(1)/カルボキシル基を有
するアルコキシシラン系化合物層(2)/アクリル系粘
着剤層(3)の構成を有する。
の接着性に優れた位相差フィルム或いは位相差板として
有用な積層構造体を提供すること。 【構成】 位相差フィルム(1)/カルボキシル基を有
するアルコキシシラン系化合物層(2)/アクリル系粘
着剤層(3)の構成を有する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、位相差フィルムを有す
る積層構造体に関し、更に詳しくはガラス基材との接着
性、特に湿熱繰り返し条件下や温冷繰り返し条件下での
接着性に優れた位相差板用の積層構造体に関する。
る積層構造体に関し、更に詳しくはガラス基材との接着
性、特に湿熱繰り返し条件下や温冷繰り返し条件下での
接着性に優れた位相差板用の積層構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子卓上計算機、電子時計、
ワープロ、自動車や機械類の計器類等に液晶表示装置が
用いられており、該表示装置の視認性の向上を目的とし
てポリビニルアルコール系樹脂、ポリカーボネート系樹
脂、ポリエステル系樹脂、ポリエーテルスルフォン系樹
脂、ポリアリレート系樹脂等の光学フィルムを用いた位
相差フィルムや位相差板が多用されている。該位相差板
に用いられている光学フィルム、即ち位相差フイルムと
して実用に供されているものとして、入射光線の波長λ
に対して1/4λの位相差が生じる機能を有する、いわ
ゆる1/4波長板がある。これは直線偏光と円偏光との
相互交換素子として、レーザー光線のビームスプリッタ
ー等に使用されている。また、STN型液晶ディスプレ
イ(STN−LCD)において、STN−LCDの色ず
れ防止のために位相差フイルムが用いられるようになっ
ている。そして、該位相差フィルムとしては、延伸処理
等により複屈折性が付与されたポリビニルアルコールフ
ィルム等の光学フィルムが用いられており、該フィルム
の両面に三酢酸セルロースフィルム等の保護層が積層さ
れて、位相差板(保護層/位相差フィルム/保護層)と
して用いられている。実際には、位相差フィルム/アク
リル系粘着剤、保護層/位相差フィルム/保護層/アク
リル系粘着剤等の構成で、液晶セル面等の基材に貼着さ
れて利用されている。
ワープロ、自動車や機械類の計器類等に液晶表示装置が
用いられており、該表示装置の視認性の向上を目的とし
てポリビニルアルコール系樹脂、ポリカーボネート系樹
脂、ポリエステル系樹脂、ポリエーテルスルフォン系樹
脂、ポリアリレート系樹脂等の光学フィルムを用いた位
相差フィルムや位相差板が多用されている。該位相差板
に用いられている光学フィルム、即ち位相差フイルムと
して実用に供されているものとして、入射光線の波長λ
に対して1/4λの位相差が生じる機能を有する、いわ
ゆる1/4波長板がある。これは直線偏光と円偏光との
相互交換素子として、レーザー光線のビームスプリッタ
ー等に使用されている。また、STN型液晶ディスプレ
イ(STN−LCD)において、STN−LCDの色ず
れ防止のために位相差フイルムが用いられるようになっ
ている。そして、該位相差フィルムとしては、延伸処理
等により複屈折性が付与されたポリビニルアルコールフ
ィルム等の光学フィルムが用いられており、該フィルム
の両面に三酢酸セルロースフィルム等の保護層が積層さ
れて、位相差板(保護層/位相差フィルム/保護層)と
して用いられている。実際には、位相差フィルム/アク
リル系粘着剤、保護層/位相差フィルム/保護層/アク
リル系粘着剤等の構成で、液晶セル面等の基材に貼着さ
れて利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
如き構成を有するアクリル系粘着剤層が設けられた位相
差フィルム或いは位相差板では、ガラス基材との接着
性、特に湿熱繰り返し条件下や温冷繰り返し条件下での
接着性に劣るという欠点がある。
如き構成を有するアクリル系粘着剤層が設けられた位相
差フィルム或いは位相差板では、ガラス基材との接着
性、特に湿熱繰り返し条件下や温冷繰り返し条件下での
接着性に劣るという欠点がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者は上記
の如き現況に鑑み、位相差フィルム(1)/カルボキシ
ル基を有するアルコキシシラン系化合物層(2)/アク
リル系粘着剤層(3)の構成を有する積層構造体が、表
示パネル等のガラス基材に貼着されたとき、湿熱繰り返
し条件下や温冷繰り返し条件下での接着性に優れ、該ア
クリル系粘着剤層(3)が多官能エポキシ系化合物,ア
ミン系化合物,架橋補助剤等を含有し、又カルボキシル
基を有するアルコキシシラン系化合物層(2)が多官能
エポキシ系化合物,アミン系化合物等を含有するとき、
本発明の作用効果が更に顕著であることを見いだし本発
明の完成に至った。以下、本発明を詳細に説明する。
の如き現況に鑑み、位相差フィルム(1)/カルボキシ
ル基を有するアルコキシシラン系化合物層(2)/アク
リル系粘着剤層(3)の構成を有する積層構造体が、表
示パネル等のガラス基材に貼着されたとき、湿熱繰り返
し条件下や温冷繰り返し条件下での接着性に優れ、該ア
クリル系粘着剤層(3)が多官能エポキシ系化合物,ア
ミン系化合物,架橋補助剤等を含有し、又カルボキシル
基を有するアルコキシシラン系化合物層(2)が多官能
エポキシ系化合物,アミン系化合物等を含有するとき、
本発明の作用効果が更に顕著であることを見いだし本発
明の完成に至った。以下、本発明を詳細に説明する。
【0005】本発明に用いられる位相差フイルム(1)
としては、ポリビニルアルコール系樹脂、エチレン−ビ
ニルアルコール共重合体、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ
メチルメタクリレート系樹脂、ポリカーボネート系樹
脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、セルロ
ース系樹脂、ポリアリレート系樹脂、ポリスルフォン系
樹脂、ポリエーテルスルフォン系樹脂などの高分子から
なる分子配向されたフィルムが挙げられるが、加工性等
の点でポリビニルアルコール系樹脂のフィルムが好適に
用いられ、以下該フィルムについて具体的に説明する
が、該フィルムに限定されるものではない。
としては、ポリビニルアルコール系樹脂、エチレン−ビ
ニルアルコール共重合体、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ
メチルメタクリレート系樹脂、ポリカーボネート系樹
脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、セルロ
ース系樹脂、ポリアリレート系樹脂、ポリスルフォン系
樹脂、ポリエーテルスルフォン系樹脂などの高分子から
なる分子配向されたフィルムが挙げられるが、加工性等
の点でポリビニルアルコール系樹脂のフィルムが好適に
用いられ、以下該フィルムについて具体的に説明する
が、該フィルムに限定されるものではない。
【0006】ポリビニルアルコール系樹脂は、通常酢酸
ビニルを重合したポリ酢酸ビニルをケン化して製造され
るものであるが、本発明では、必ずしもこれに限定され
るものではなく、少量の不飽和カルボン酸(塩、エステ
ル、アミド、ニトリル等を含む)、オレフィン類、ビニ
ルエーテル類、不飽和スルホン酸塩等、酢酸ビニルと共
重合可能な成分を含有していてもよい。また、ポリビニ
ルアルコール樹脂を酸の存在下でアルデヒド類と反応さ
せたポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルホルマール
樹脂などのいわゆるポリビニルアセタール樹脂及びその
他ポリビニルアルコール系樹脂誘導体も挙げられるが、
これらに限定されるものではない。これらのうちでは、
耐熱性が良好であるという点から、高ケン化度で高重合
度のPVAが好ましい。即ち、ケン化度は95モル%以
上が好ましく、更には99モル%以上、とくには99.
5モル%以上であって、重合度は1000以上が好まし
く、更には1000〜5000である。上記のフイルム
の製造法としては、ポリビニルアルコール系樹脂を水又
は有機溶媒に溶解した原液を流延製膜する方法が挙げら
れる。
ビニルを重合したポリ酢酸ビニルをケン化して製造され
るものであるが、本発明では、必ずしもこれに限定され
るものではなく、少量の不飽和カルボン酸(塩、エステ
ル、アミド、ニトリル等を含む)、オレフィン類、ビニ
ルエーテル類、不飽和スルホン酸塩等、酢酸ビニルと共
重合可能な成分を含有していてもよい。また、ポリビニ
ルアルコール樹脂を酸の存在下でアルデヒド類と反応さ
せたポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルホルマール
樹脂などのいわゆるポリビニルアセタール樹脂及びその
他ポリビニルアルコール系樹脂誘導体も挙げられるが、
これらに限定されるものではない。これらのうちでは、
耐熱性が良好であるという点から、高ケン化度で高重合
度のPVAが好ましい。即ち、ケン化度は95モル%以
上が好ましく、更には99モル%以上、とくには99.
5モル%以上であって、重合度は1000以上が好まし
く、更には1000〜5000である。上記のフイルム
の製造法としては、ポリビニルアルコール系樹脂を水又
は有機溶媒に溶解した原液を流延製膜する方法が挙げら
れる。
【0007】位相差フィルム(1)は、上記の如く製膜
されたポリビニルアルコール系樹脂原反フイルム又はシ
ートを続いて一軸延伸を施したもので、必要に応じて任
意の段階でホウ素化合物等で耐水化処理を行い得る。か
くして得られたフイルムは厚さ30〜100μm程度、
好ましくは40〜80μm程度のものであり、物性的に
はレターデーション値が25〜700nm程度で、未だ
耐湿性を有しない基材である。光学主軸が一定で、かつ
光学的色斑が少ない位相差フイルム(1)をうるために
は原反フイルム又はシートは、厚さ精度が良好であり、
できるだけ光学的に均質なものであるのが好ましい。フ
イルム又はシートに製膜時にダイラインなどが発生する
ことは好ましくない。
されたポリビニルアルコール系樹脂原反フイルム又はシ
ートを続いて一軸延伸を施したもので、必要に応じて任
意の段階でホウ素化合物等で耐水化処理を行い得る。か
くして得られたフイルムは厚さ30〜100μm程度、
好ましくは40〜80μm程度のものであり、物性的に
はレターデーション値が25〜700nm程度で、未だ
耐湿性を有しない基材である。光学主軸が一定で、かつ
光学的色斑が少ない位相差フイルム(1)をうるために
は原反フイルム又はシートは、厚さ精度が良好であり、
できるだけ光学的に均質なものであるのが好ましい。フ
イルム又はシートに製膜時にダイラインなどが発生する
ことは好ましくない。
【0008】このようにして得られた位相差フイルム
(1)は、その両面に接着剤を介して光学的透明度と機
械的強度に優れた保護層(a)を設けることができる。
該保護層(a)としては、従来から知られているセルロ
ース(アセテート)系フィルム、アクリル系フィルム、
ポリエステル系樹脂フィルム、ポリオレフィン系樹脂フ
ィルム、ポリカーボネート系フィルム、ポリエーテルエ
ーテルケトン系フィルム、ポリスルホン系フィルム等が
挙げられるが、三酢酸セルロースフィルム等のセルロー
ス(アセテート)系フィルムが好適に用いられ、保護層
(a)と位相差フィルム(1)の積層に関しては、天然
或いは合成ゴム、アクリル系樹脂、ブチラール系樹脂、
エポキシ系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹
脂、ポリビニルアルコール系樹脂等を主成分とする接着
剤ないし粘着剤等を用いて、風乾法、化学硬化法、熱硬
化法、熱熔融法等により接着せしめることができる。
(1)は、その両面に接着剤を介して光学的透明度と機
械的強度に優れた保護層(a)を設けることができる。
該保護層(a)としては、従来から知られているセルロ
ース(アセテート)系フィルム、アクリル系フィルム、
ポリエステル系樹脂フィルム、ポリオレフィン系樹脂フ
ィルム、ポリカーボネート系フィルム、ポリエーテルエ
ーテルケトン系フィルム、ポリスルホン系フィルム等が
挙げられるが、三酢酸セルロースフィルム等のセルロー
ス(アセテート)系フィルムが好適に用いられ、保護層
(a)と位相差フィルム(1)の積層に関しては、天然
或いは合成ゴム、アクリル系樹脂、ブチラール系樹脂、
エポキシ系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹
脂、ポリビニルアルコール系樹脂等を主成分とする接着
剤ないし粘着剤等を用いて、風乾法、化学硬化法、熱硬
化法、熱熔融法等により接着せしめることができる。
【0009】また、位相差フィルム(1)或いは保護層
(a)の外側に積層されるカルボキシル基を有するアル
コキシシラン系化合物層(2)に用いられるカルボキシ
ル基を有するアルコキシシラン系化合物とは、カルボキ
シル基のみならず、酸無水物構造を有するアルコキシシ
ラン系化合物までも含むもので、例えば2個の末端カル
ボン酸が脱水反応により酸無水物構造になったアルコキ
シシラン系化合物や更には該酸無水物構造とカルボキシ
ル基を同時に有するアルコキシシラン系化合物等が挙げ
られる。
(a)の外側に積層されるカルボキシル基を有するアル
コキシシラン系化合物層(2)に用いられるカルボキシ
ル基を有するアルコキシシラン系化合物とは、カルボキ
シル基のみならず、酸無水物構造を有するアルコキシシ
ラン系化合物までも含むもので、例えば2個の末端カル
ボン酸が脱水反応により酸無水物構造になったアルコキ
シシラン系化合物や更には該酸無水物構造とカルボキシ
ル基を同時に有するアルコキシシラン系化合物等が挙げ
られる。
【0010】本発明ではシラン系化合物として、上記の
如きカルボキシル基を有するアルコキシシラン化合物を
用いることを特徴としており、該シラン系化合物として
は、上記の条件を満足するものであれば特に限定され
ず、具体的には3−トリエトキシシリルプロピルコハク
酸(無水物)、トリメトキシシリルプロピルコハク酸
(無水物)、メチルジメトキシシリルプロピルコハク酸
(無水物)、メチルジエキシシリルプロピルコハク酸
(無水物)等が挙げられる。また、本発明では、シラン
化合物として上記の特定の化合物を使用しているが、本
発明の作用効果を阻害しない範囲において、エポキシ系
シラン、アクリル系シラン、メルカプト系シラン、水酸
基含有シラン等の他のシラン系化合物を併用することも
可能である。
如きカルボキシル基を有するアルコキシシラン化合物を
用いることを特徴としており、該シラン系化合物として
は、上記の条件を満足するものであれば特に限定され
ず、具体的には3−トリエトキシシリルプロピルコハク
酸(無水物)、トリメトキシシリルプロピルコハク酸
(無水物)、メチルジメトキシシリルプロピルコハク酸
(無水物)、メチルジエキシシリルプロピルコハク酸
(無水物)等が挙げられる。また、本発明では、シラン
化合物として上記の特定の化合物を使用しているが、本
発明の作用効果を阻害しない範囲において、エポキシ系
シラン、アクリル系シラン、メルカプト系シラン、水酸
基含有シラン等の他のシラン系化合物を併用することも
可能である。
【0011】更に本発明のアクリル系粘着剤層(3)に
用いられるアクリル系粘着剤のアクリル系樹脂の構成成
分としては、ガラス転移温度の低く柔らかい主モノマー
成分やガラス転移温度の高く硬いコモノマー成分、更に
必要に応じ少量の官能基含有モノマー成分が挙げられ
る。
用いられるアクリル系粘着剤のアクリル系樹脂の構成成
分としては、ガラス転移温度の低く柔らかい主モノマー
成分やガラス転移温度の高く硬いコモノマー成分、更に
必要に応じ少量の官能基含有モノマー成分が挙げられ
る。
【0012】具体的には、アクリル酸エチル、アクリル
酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸2−
エチルヘキシル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸ベン
ジル、アクリル酸シクロヘキシル等のアルキル基の炭素
数2〜12程度のアクリル酸アルキルエステルやメタク
リル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリ
ル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ラウリル、メタ
クリル酸ベンジル、メタクリル酸シクロヘキシル等のア
ルキル基の炭素数4〜12程度のメタクリル酸アルキル
エステルなど主モノマー成分が挙げられ、前記のコモノ
マー成分としては、アクリル酸メチルやメタクリル酸メ
チル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル等の
アルキル基の炭素数1〜3のメタクリル酸アルキルエス
テル、酢酸ビニル、アクリロニトリル、メタクリロニト
リル、スチレンなどが挙げられる。
酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸2−
エチルヘキシル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸ベン
ジル、アクリル酸シクロヘキシル等のアルキル基の炭素
数2〜12程度のアクリル酸アルキルエステルやメタク
リル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリ
ル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ラウリル、メタ
クリル酸ベンジル、メタクリル酸シクロヘキシル等のア
ルキル基の炭素数4〜12程度のメタクリル酸アルキル
エステルなど主モノマー成分が挙げられ、前記のコモノ
マー成分としては、アクリル酸メチルやメタクリル酸メ
チル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル等の
アルキル基の炭素数1〜3のメタクリル酸アルキルエス
テル、酢酸ビニル、アクリロニトリル、メタクリロニト
リル、スチレンなどが挙げられる。
【0013】前記以外に官能基含有モノマー成分として
は、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸等のモノカ
ルボン酸、マレイン酸、フマール酸、シトラコン酸、グ
ルタコン酸、イタコン酸等の多価カルボン酸、及びこれ
らの無水物等のカルボキシル基含有モノマーや2−ヒド
ロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプ
ロピル(メタ)アクリレート、3−クロロ−2−ヒドロ
キシルプロピル(メタ)アクリレート、ジエチレングリ
コールモノ(メタ)アクリレート等やN−メチロールア
クリルアミド等のヒドロキシル基含有モノマー等の他に
(メタ)アクリルアミド、ジメチルアミノエチルメタク
リレート、グリシジルメタクリレート、アリルグリシジ
ルエーテル等が挙げられる。
は、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸等のモノカ
ルボン酸、マレイン酸、フマール酸、シトラコン酸、グ
ルタコン酸、イタコン酸等の多価カルボン酸、及びこれ
らの無水物等のカルボキシル基含有モノマーや2−ヒド
ロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプ
ロピル(メタ)アクリレート、3−クロロ−2−ヒドロ
キシルプロピル(メタ)アクリレート、ジエチレングリ
コールモノ(メタ)アクリレート等やN−メチロールア
クリルアミド等のヒドロキシル基含有モノマー等の他に
(メタ)アクリルアミド、ジメチルアミノエチルメタク
リレート、グリシジルメタクリレート、アリルグリシジ
ルエーテル等が挙げられる。
【0014】かかる官能基含有モノマー成分のうちで、
特にカルボキシル基含有モノマーの使用が好ましい。か
かる主モノマー成分の含有量は、他に含有させるコモノ
マー成分や官能基含有モノマー成分の種類や含有量によ
り一概に規定できないが、一般的には上記主モノマーを
50重量%以上含有させることが好ましい。本発明のア
クリル系樹脂は、主モノマー、コモノマー、更に必要に
応じて官能基含有モノマーを有機溶剤中でラジカル共重
合させる如き、当業者周知の方法によって容易に製造さ
れる。
特にカルボキシル基含有モノマーの使用が好ましい。か
かる主モノマー成分の含有量は、他に含有させるコモノ
マー成分や官能基含有モノマー成分の種類や含有量によ
り一概に規定できないが、一般的には上記主モノマーを
50重量%以上含有させることが好ましい。本発明のア
クリル系樹脂は、主モノマー、コモノマー、更に必要に
応じて官能基含有モノマーを有機溶剤中でラジカル共重
合させる如き、当業者周知の方法によって容易に製造さ
れる。
【0015】前記重合に用いられる有機溶剤としては、
トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類、酢酸エチ
ル、酢酸ブチルなどのエステル類、n−プロピルアルコ
ール、イソプロピルアルコールなどの脂肪族アルコール
類、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シ
クロヘキサノンなどのケトン類などが挙げられる。前記
ラジカル重合に使用する重合触媒としては、通常のラジ
カル重合触媒であるアゾビスイソブチロニトリル、ベン
ゾイルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイ
ド、クメンハイドロパーオキサイドなどが具体例として
挙げられる。上記のアクリル系樹脂は、架橋剤及び必要
に応じて架橋助剤等の添加剤が配合されて最終的に本考
案のアクリル系粘着剤となる。
トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類、酢酸エチ
ル、酢酸ブチルなどのエステル類、n−プロピルアルコ
ール、イソプロピルアルコールなどの脂肪族アルコール
類、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シ
クロヘキサノンなどのケトン類などが挙げられる。前記
ラジカル重合に使用する重合触媒としては、通常のラジ
カル重合触媒であるアゾビスイソブチロニトリル、ベン
ゾイルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイ
ド、クメンハイドロパーオキサイドなどが具体例として
挙げられる。上記のアクリル系樹脂は、架橋剤及び必要
に応じて架橋助剤等の添加剤が配合されて最終的に本考
案のアクリル系粘着剤となる。
【0016】該架橋剤としては、イソシアネート系化合
物、エポキシ系化合物、アルデヒド系化合物、アミン化
合物、金属塩、金属アルコキシド、金属キレート化合
物、アンモニウム塩及びヒドラジン化合物等が例示され
る。該架橋剤のうちイソシアネート系化合物としては、
トリレンジイソシアネート、水素化トリレンジイソシア
ネート、トリメチロールプロパンのトリレンジイソシア
ネートアダクト、トリメチロールプロパンのキシリレン
ジイソシアネートアダクト、トリフェニルメタントリイ
ソシアネート、メチレンビス(4−フェニルメタン)ト
リイソシアネート、イソホロンジイソシアネートなど、
及びこれらのケトオキシムブロック物またはフェノール
ブロック物などが挙げられる。
物、エポキシ系化合物、アルデヒド系化合物、アミン化
合物、金属塩、金属アルコキシド、金属キレート化合
物、アンモニウム塩及びヒドラジン化合物等が例示され
る。該架橋剤のうちイソシアネート系化合物としては、
トリレンジイソシアネート、水素化トリレンジイソシア
ネート、トリメチロールプロパンのトリレンジイソシア
ネートアダクト、トリメチロールプロパンのキシリレン
ジイソシアネートアダクト、トリフェニルメタントリイ
ソシアネート、メチレンビス(4−フェニルメタン)ト
リイソシアネート、イソホロンジイソシアネートなど、
及びこれらのケトオキシムブロック物またはフェノール
ブロック物などが挙げられる。
【0017】エポキシ系化合物としては、ビスフェノー
ルA・エピクロルヒドリン型のエポキシ樹脂、エチレン
グリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコ
ールジグリシジルエーテル、グリセリンジまたはトリグ
リシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシ
ジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジル
エーテル、ジグリシジルアニリン、ジグリシジルアミ
ン、N,N,N’,N’−テトラグリシジルm−キシレ
ンジアミン、1,3−ビス(N,N’−ジグリシジルア
ミノメチル)シクロヘキサンなどが挙げられる。
ルA・エピクロルヒドリン型のエポキシ樹脂、エチレン
グリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコ
ールジグリシジルエーテル、グリセリンジまたはトリグ
リシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシ
ジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジル
エーテル、ジグリシジルアニリン、ジグリシジルアミ
ン、N,N,N’,N’−テトラグリシジルm−キシレ
ンジアミン、1,3−ビス(N,N’−ジグリシジルア
ミノメチル)シクロヘキサンなどが挙げられる。
【0018】アルデヒド系化合物としては、グリオキザ
ール、マロンジアルデヒド、スクシンジアルデヒド、マ
レインジアルデヒド、グルタルジアルデヒド、ホルムア
ルデヒド、アセトアルデヒド、ベンズアルデヒドなどが
挙げられる。アミン化合物としては、ヘキサメチレンジ
アミン、トリエチルジアミン、ポリエチレンイミン、ヘ
キサメチレンテトラミン、ジエチレントリアミン、トリ
エチルテトラミン、イソフォロンジアミン、アミノ樹
脂、メラミン樹脂などが挙げられる。金属塩としては、
アルミニウム、鉄、銅、亜鉛、スズ、チタン、ニッケ
ル、アンチモン、マグネシウム、バナジウム、クロム、
ジルコニウムなどの多価金属の塩化物、臭化物、硝酸
塩、硫酸塩、酢酸塩などの塩、たとえば、塩化第二銅、
塩化アルミニウム、塩化第二鉄、塩化第二スズ、塩化亜
鉛、塩化ニッケル、塩化マグネシウム、硫酸アルミニウ
ム、酢酸銅、酢酸クロムなどが挙げられる。金属アルコ
キシドとしては、テトラエチルチタネート、テトラエチ
ルジルコネート、アルミニウムイソプロピオネートなど
が挙げられる。
ール、マロンジアルデヒド、スクシンジアルデヒド、マ
レインジアルデヒド、グルタルジアルデヒド、ホルムア
ルデヒド、アセトアルデヒド、ベンズアルデヒドなどが
挙げられる。アミン化合物としては、ヘキサメチレンジ
アミン、トリエチルジアミン、ポリエチレンイミン、ヘ
キサメチレンテトラミン、ジエチレントリアミン、トリ
エチルテトラミン、イソフォロンジアミン、アミノ樹
脂、メラミン樹脂などが挙げられる。金属塩としては、
アルミニウム、鉄、銅、亜鉛、スズ、チタン、ニッケ
ル、アンチモン、マグネシウム、バナジウム、クロム、
ジルコニウムなどの多価金属の塩化物、臭化物、硝酸
塩、硫酸塩、酢酸塩などの塩、たとえば、塩化第二銅、
塩化アルミニウム、塩化第二鉄、塩化第二スズ、塩化亜
鉛、塩化ニッケル、塩化マグネシウム、硫酸アルミニウ
ム、酢酸銅、酢酸クロムなどが挙げられる。金属アルコ
キシドとしては、テトラエチルチタネート、テトラエチ
ルジルコネート、アルミニウムイソプロピオネートなど
が挙げられる。
【0019】金属キレート化合物としては、アルミニウ
ム、鉄、銅、亜鉛、スズ、チタン、ニッケル、アンチモ
ン、マグネシウム、バナジウム、クロム、ジルコニウム
等の多価金属のアセチルアセトンやアセト酢酸エステル
配位化合物などが挙げられる。アンモニウム塩として
は、塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、酢酸アンモ
ニウム、プロピオン酸アンモニウムなどが挙げられる。
ヒドラジン化合物としては、ヒドラジン、ヒドラジンヒ
ドラート、およびそれらの塩基塩、硫酸塩、リン酸塩等
の無機塩類、ギ酸、シュウ酸等の有機酸塩類が挙げられ
る。
ム、鉄、銅、亜鉛、スズ、チタン、ニッケル、アンチモ
ン、マグネシウム、バナジウム、クロム、ジルコニウム
等の多価金属のアセチルアセトンやアセト酢酸エステル
配位化合物などが挙げられる。アンモニウム塩として
は、塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、酢酸アンモ
ニウム、プロピオン酸アンモニウムなどが挙げられる。
ヒドラジン化合物としては、ヒドラジン、ヒドラジンヒ
ドラート、およびそれらの塩基塩、硫酸塩、リン酸塩等
の無機塩類、ギ酸、シュウ酸等の有機酸塩類が挙げられ
る。
【0020】上記の架橋剤の配合量は、アクリル系樹脂
100重量部に対して0.001〜8重量部、好ましく
は0.01〜4重量部、更に好ましくは0.05〜2.
5重量部である。該架橋剤の配合量が多すぎると高温時
の粘着物性が低下し、逆に少なすぎると凝集力が低下す
る傾向にある。上記の架橋剤の中でも、イソシアネート
系化合物の使用が効果的である。
100重量部に対して0.001〜8重量部、好ましく
は0.01〜4重量部、更に好ましくは0.05〜2.
5重量部である。該架橋剤の配合量が多すぎると高温時
の粘着物性が低下し、逆に少なすぎると凝集力が低下す
る傾向にある。上記の架橋剤の中でも、イソシアネート
系化合物の使用が効果的である。
【0021】本発明においては、本発明の作用効果を更
に高めるために、上記のカルボキシル基を有するアルコ
キシシラン系化合物層(2)及びアクリル系粘着剤層
(3)の少なくとも1層に多官能エポキシ系化合物,水
酸基を有しないアミン系化合物などの化合物を配合する
ことも大変有用な手段であり、該多官能エポキシ系化合
物としては、エチレングリコールジグリシジルエーテ
ル,ポリエチレングリコール(#200,#400)ジ
グリシジルエーテル,プロピレングリコールジグリシジ
ルエーテル,トリプロピレングリコールジグリシジルエ
ーテル,ポリプロピレングリコール(#400)ジグリ
シジルエーテル,ネオペンチルグリコールジグリシジル
エーテル,1・6ヘキサンジオールジグリシジルエーテ
ル等の(ポリ)アルキレングリコールジグリシジルエー
テル、ポリオキシエチレングリコールジグリシジルエー
テル,ポリオキシプロピレングリコールジグリシジルエ
ーテル等のポリオキシアルキレングリコールジグリシジ
ルエーテル、グリセリンジグリシジルエーテル、トリメ
チロールプロパントリグリシジルエーテル等が例示で
き、中でもエチレングリコールジグリシジルエーテル、
ポリオキシエチレングリコールジグリシジルエーテル、
グリセリンジグリシジルエーテルが好適に使用され、該
化合物の配合量は、カルボキシル基を有するアルコキシ
シラン系化合物またはアクリル系粘着剤に対して0.0
01〜10重量%が好ましく、更に好ましくは0.01
〜5重量%、特に好ましくは0.1〜3重量%である。
に高めるために、上記のカルボキシル基を有するアルコ
キシシラン系化合物層(2)及びアクリル系粘着剤層
(3)の少なくとも1層に多官能エポキシ系化合物,水
酸基を有しないアミン系化合物などの化合物を配合する
ことも大変有用な手段であり、該多官能エポキシ系化合
物としては、エチレングリコールジグリシジルエーテ
ル,ポリエチレングリコール(#200,#400)ジ
グリシジルエーテル,プロピレングリコールジグリシジ
ルエーテル,トリプロピレングリコールジグリシジルエ
ーテル,ポリプロピレングリコール(#400)ジグリ
シジルエーテル,ネオペンチルグリコールジグリシジル
エーテル,1・6ヘキサンジオールジグリシジルエーテ
ル等の(ポリ)アルキレングリコールジグリシジルエー
テル、ポリオキシエチレングリコールジグリシジルエー
テル,ポリオキシプロピレングリコールジグリシジルエ
ーテル等のポリオキシアルキレングリコールジグリシジ
ルエーテル、グリセリンジグリシジルエーテル、トリメ
チロールプロパントリグリシジルエーテル等が例示で
き、中でもエチレングリコールジグリシジルエーテル、
ポリオキシエチレングリコールジグリシジルエーテル、
グリセリンジグリシジルエーテルが好適に使用され、該
化合物の配合量は、カルボキシル基を有するアルコキシ
シラン系化合物またはアクリル系粘着剤に対して0.0
01〜10重量%が好ましく、更に好ましくは0.01
〜5重量%、特に好ましくは0.1〜3重量%である。
【0022】更に水酸基を有しないアミン系化合物とし
ては、トリエチレンジアミン、N,N,N′,N′−テ
トラメチルトリメチレンジアミン、N,N,N′,N′
−テトラメチルエチレンジアミン、メチルイミノビスプ
ロピルアミン、アミノエチルピペラジン、ヘキサメチレ
ンテトラミン、2,4,6−トリス(ジメチルアミノメ
チル)フェノール、2−メチル−イミダゾール、ピリジ
ン、1−シアノエチル−2−メチル−イミダゾール、
1,8−ジアザビシクロ−7−ウンデセン、ベンジルト
リメチルアンモニウムクロリド、トリブチルアミン、三
ふっ化ホウ素−ジメチルアミン錯体等が例示でき、中で
もトリエチレンジアミン、N,N,N′,N′−テトラ
メチルトリメチレンジアミン、N,N,N′,N′−テ
トラメチルエチレンジアミン、2−メチル−イミダゾー
ルが好適に使用され、該化合物の配合量は、カルボキシ
ル基を有するアルコキシシラン系化合物またはアクリル
系粘着剤に対して0.001〜10重量%が好ましく、
更に好ましくは0.01〜5重量%、特に好ましくは
0.1〜3重量%である。本発明では、上記の多官能エ
ポキシ系化合物と水酸基を有しないアミン系化合物を併
用することが特に好ましい。
ては、トリエチレンジアミン、N,N,N′,N′−テ
トラメチルトリメチレンジアミン、N,N,N′,N′
−テトラメチルエチレンジアミン、メチルイミノビスプ
ロピルアミン、アミノエチルピペラジン、ヘキサメチレ
ンテトラミン、2,4,6−トリス(ジメチルアミノメ
チル)フェノール、2−メチル−イミダゾール、ピリジ
ン、1−シアノエチル−2−メチル−イミダゾール、
1,8−ジアザビシクロ−7−ウンデセン、ベンジルト
リメチルアンモニウムクロリド、トリブチルアミン、三
ふっ化ホウ素−ジメチルアミン錯体等が例示でき、中で
もトリエチレンジアミン、N,N,N′,N′−テトラ
メチルトリメチレンジアミン、N,N,N′,N′−テ
トラメチルエチレンジアミン、2−メチル−イミダゾー
ルが好適に使用され、該化合物の配合量は、カルボキシ
ル基を有するアルコキシシラン系化合物またはアクリル
系粘着剤に対して0.001〜10重量%が好ましく、
更に好ましくは0.01〜5重量%、特に好ましくは
0.1〜3重量%である。本発明では、上記の多官能エ
ポキシ系化合物と水酸基を有しないアミン系化合物を併
用することが特に好ましい。
【0023】また、本発明では、上記のアクリル系粘着
剤に架橋助剤を添加することも好ましく、該架橋助剤と
しては、水酸基を有するアミン化合物、ポリオール系化
合物、メラミン系化合物、ジビニルベンゼン(DVB)
等が挙げられ、水酸基を有するアミン化合物としては、
トリエタノールアミン、メチルジエタノールアミン、ポ
リオキシエチレンステアリルアミン、ポリオキシエチレ
ンラウリルアミン等が、ポリオール系化合物としては、
ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、水
酸基含有ポリブタジエンポリオール、アクリルポリオー
ル、ヒマシ油の誘導体、トール油の誘導体等が、メラミ
ン系化合物としては、特に限定されないが下記化1で代
表される化合物等が好ましく、具体的にはR1が水素
(9重量%)、−CH2OH(31重量%)、−CH2O
Bu(60重量%)からなる「スーパーベッカミンJ−
820−60」(大日本インキ化学工業(株)製)が挙
げられる。
剤に架橋助剤を添加することも好ましく、該架橋助剤と
しては、水酸基を有するアミン化合物、ポリオール系化
合物、メラミン系化合物、ジビニルベンゼン(DVB)
等が挙げられ、水酸基を有するアミン化合物としては、
トリエタノールアミン、メチルジエタノールアミン、ポ
リオキシエチレンステアリルアミン、ポリオキシエチレ
ンラウリルアミン等が、ポリオール系化合物としては、
ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、水
酸基含有ポリブタジエンポリオール、アクリルポリオー
ル、ヒマシ油の誘導体、トール油の誘導体等が、メラミ
ン系化合物としては、特に限定されないが下記化1で代
表される化合物等が好ましく、具体的にはR1が水素
(9重量%)、−CH2OH(31重量%)、−CH2O
Bu(60重量%)からなる「スーパーベッカミンJ−
820−60」(大日本インキ化学工業(株)製)が挙
げられる。
【0024】
【化1】 (但し、R1は水素又は−CH2−O−R(Rは水素又は
アルキル基)で、R2はR1又は縮合により生成する結合
でnは1以上の整数である。) 上記の架橋助剤の中でもトリエタノールアミン、メチル
ジエタノールアミン、ポリオキシエチレンステアリルア
ミンが好適に使用され、該架橋助剤の配合量は、0.0
001〜10重量%が好ましく、更に好ましくは0.0
01〜5重量%、特に好ましくは0.01〜3重量%で
ある。次に本発明の積層構造体の製造方法を具体的に説
明する。
アルキル基)で、R2はR1又は縮合により生成する結合
でnは1以上の整数である。) 上記の架橋助剤の中でもトリエタノールアミン、メチル
ジエタノールアミン、ポリオキシエチレンステアリルア
ミンが好適に使用され、該架橋助剤の配合量は、0.0
001〜10重量%が好ましく、更に好ましくは0.0
01〜5重量%、特に好ましくは0.01〜3重量%で
ある。次に本発明の積層構造体の製造方法を具体的に説
明する。
【0025】本発明の積層構造体を作製するに当たって
は、通常位相差フィルム(1)の片面或いは保護層
(a)が両面に積層された位相差フィルム(1)の一方
の保護層(a)の表面にカルボキシル基を有するアルコ
キシシラン系化合物を塗工して該化合物層(2)を形成
した後、更に該シラン系化合物層(2)の表面にアクリ
ル系粘着剤を塗工して該粘着剤層(3)が形成される。
該シラン系化合物層(2)を設けるには、該シラン系化
合物のイソプロピルアルコール溶液(通常は固形分0.
05〜10重量%)を用意して通常の方法、例えばバー
コート、ロールコート、グラビアコート、エアナイフコ
ート等により、乾燥後の塗布量が0.005〜2g/m
2(乾燥塗布厚は0.005〜2μ)程度になるように
均一に塗布し、乾燥させればよく、アクリル系粘着剤の
塗工についても該シラン系化合物と同様の方法で乾燥後
の塗布量が5〜50g/m2(乾燥塗布厚は5〜50
μ)程度になるように均一に塗布し、乾燥させればよ
い。
は、通常位相差フィルム(1)の片面或いは保護層
(a)が両面に積層された位相差フィルム(1)の一方
の保護層(a)の表面にカルボキシル基を有するアルコ
キシシラン系化合物を塗工して該化合物層(2)を形成
した後、更に該シラン系化合物層(2)の表面にアクリ
ル系粘着剤を塗工して該粘着剤層(3)が形成される。
該シラン系化合物層(2)を設けるには、該シラン系化
合物のイソプロピルアルコール溶液(通常は固形分0.
05〜10重量%)を用意して通常の方法、例えばバー
コート、ロールコート、グラビアコート、エアナイフコ
ート等により、乾燥後の塗布量が0.005〜2g/m
2(乾燥塗布厚は0.005〜2μ)程度になるように
均一に塗布し、乾燥させればよく、アクリル系粘着剤の
塗工についても該シラン系化合物と同様の方法で乾燥後
の塗布量が5〜50g/m2(乾燥塗布厚は5〜50
μ)程度になるように均一に塗布し、乾燥させればよ
い。
【0026】かかる方法で本発明の積層構造体が得られ
るのであるが、本発明においては、上記の如くカルボキ
シル基を有するアルコキシシラン系化合物層(2)とア
クリル系粘着剤層(3)の2層構造とする点に特徴を有
するもので、その製造法は特に限定されるものではな
い。また、本発明では、上記の如き得られる積層体のア
クリル系粘着剤層(3)の外側に更に離型用フィルム
(4)を積層することも有用で、離型用フィルムを設け
ておけば、積層構造体の製造時及び保管時、更には加工
時において、ブロッキング,傷,汚れ等の防止に極めて
有用で、離型用フィルム(4)としては、紙の表面に離
型性シリコーン、ワックス、パラフィン類、塩化クロム
ステアレートまたは熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂等の合
成樹脂による剥離層を設けた剥離紙や、ポリエステルフ
ィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンテレフ
タレート(PET)フィルム等を基材とする合成樹脂系
のものが使用できる。
るのであるが、本発明においては、上記の如くカルボキ
シル基を有するアルコキシシラン系化合物層(2)とア
クリル系粘着剤層(3)の2層構造とする点に特徴を有
するもので、その製造法は特に限定されるものではな
い。また、本発明では、上記の如き得られる積層体のア
クリル系粘着剤層(3)の外側に更に離型用フィルム
(4)を積層することも有用で、離型用フィルムを設け
ておけば、積層構造体の製造時及び保管時、更には加工
時において、ブロッキング,傷,汚れ等の防止に極めて
有用で、離型用フィルム(4)としては、紙の表面に離
型性シリコーン、ワックス、パラフィン類、塩化クロム
ステアレートまたは熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂等の合
成樹脂による剥離層を設けた剥離紙や、ポリエステルフ
ィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンテレフ
タレート(PET)フィルム等を基材とする合成樹脂系
のものが使用できる。
【0027】かかる方法で得られた位相差フィルム/カ
ルボキシル基を有するアルコキシシラン系化合物層/ア
クリル系粘着剤層(/離型用フィルム)或いは保護層/
位相差フィルム/保護層/カルボキシル基を有するアル
コキシシラン系化合物層/アクリル系粘着剤層(/離型
用フィルム)の構成を有する積層構造体は、ガラス板等
の基材に貼着されて実装に供されたとき、湿熱繰り返し
条件下や温冷繰り返し条件下での接着性に優れて良好な
位相差特性を示し、電子卓上計算機、電子時計、ワープ
ロ、自動車や機械類の計器類等の液晶表示装置、サング
ラス、防目メガネ、立体メガネ、表示素子(CRT、L
CD等)用反射低減層、医療機器、建築材料、玩具等に
利用することができる。
ルボキシル基を有するアルコキシシラン系化合物層/ア
クリル系粘着剤層(/離型用フィルム)或いは保護層/
位相差フィルム/保護層/カルボキシル基を有するアル
コキシシラン系化合物層/アクリル系粘着剤層(/離型
用フィルム)の構成を有する積層構造体は、ガラス板等
の基材に貼着されて実装に供されたとき、湿熱繰り返し
条件下や温冷繰り返し条件下での接着性に優れて良好な
位相差特性を示し、電子卓上計算機、電子時計、ワープ
ロ、自動車や機械類の計器類等の液晶表示装置、サング
ラス、防目メガネ、立体メガネ、表示素子(CRT、L
CD等)用反射低減層、医療機器、建築材料、玩具等に
利用することができる。
【0028】
【作 用】本発明によれば、本発明の積層構造体をガラ
ス板等の基材に貼着して位相差フィルム或いは位相差板
用途に供したとき、湿熱繰り返し条件下や温冷繰り返し
条件下での接着性に優れ、良好な位相差特性を発揮する
ことができる。
ス板等の基材に貼着して位相差フィルム或いは位相差板
用途に供したとき、湿熱繰り返し条件下や温冷繰り返し
条件下での接着性に優れ、良好な位相差特性を発揮する
ことができる。
【0029】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に具体的に
説明する。尚、実施例中「部」、「%」とあるのは、特
に断りのない限り重量基準を表す。 実施例1 アクリル酸n−ブチル:アクリル酸=95:5(重量
比)の配合物100部を、重合開始剤としてベンゾイル
パーオキサイドを0.1部添加したトルエン中で重合し
てアクリル系樹脂を得て、該樹脂100重量部に対し
て、架橋剤としてイソシアネート系化合物(日本ポリウ
レタン工業社製、商品名;コロネートL)を1重量部
(固形分換算)、架橋助剤としてポリオキシエチレンス
テアリルアミンを1部及び多官能エポキシ系化合物とし
てグリセリンジグリシジルエーテルを1部添加して本発
明のアクリル系粘着剤を得た。
説明する。尚、実施例中「部」、「%」とあるのは、特
に断りのない限り重量基準を表す。 実施例1 アクリル酸n−ブチル:アクリル酸=95:5(重量
比)の配合物100部を、重合開始剤としてベンゾイル
パーオキサイドを0.1部添加したトルエン中で重合し
てアクリル系樹脂を得て、該樹脂100重量部に対し
て、架橋剤としてイソシアネート系化合物(日本ポリウ
レタン工業社製、商品名;コロネートL)を1重量部
(固形分換算)、架橋助剤としてポリオキシエチレンス
テアリルアミンを1部及び多官能エポキシ系化合物とし
てグリセリンジグリシジルエーテルを1部添加して本発
明のアクリル系粘着剤を得た。
【0030】次に、膜厚75μのポリビニルアルコール
位相差フィルム(平均重合度1700、平均ケン化度9
9.8モル%、1.12倍延伸、R値400nm)
(1)の両側を保護層(a)として厚さ80μの三酢酸
セルロースフィルムで積層した位相差板(200mm×
200mm)を作製し、この片面にバーコーターを用い
て乾燥塗布厚が0.1μとなるよう固形分量2重量%の
3−トリエトキシシリルプロピルコハク酸酸無水物(商
品名;GF20、WACKER社製)溶液を塗布してカ
ルボキシル基を有するアルコキシシラン系化合物層
(2)を形成させた後、同様に更に乾燥塗布厚が25μ
となるようアクリル系粘着剤を塗布してアクリル系粘着
剤層(3)を形成させて、本発明の積層構造体を得た。
位相差フィルム(平均重合度1700、平均ケン化度9
9.8モル%、1.12倍延伸、R値400nm)
(1)の両側を保護層(a)として厚さ80μの三酢酸
セルロースフィルムで積層した位相差板(200mm×
200mm)を作製し、この片面にバーコーターを用い
て乾燥塗布厚が0.1μとなるよう固形分量2重量%の
3−トリエトキシシリルプロピルコハク酸酸無水物(商
品名;GF20、WACKER社製)溶液を塗布してカ
ルボキシル基を有するアルコキシシラン系化合物層
(2)を形成させた後、同様に更に乾燥塗布厚が25μ
となるようアクリル系粘着剤を塗布してアクリル系粘着
剤層(3)を形成させて、本発明の積層構造体を得た。
【0031】かかる積層構造体を厚さ1.1mmのガラ
ス板上に圧着して、以下の要領で湿熱繰り返し試験や温
冷繰り返し試験を行って、該積層構造体の剥離状態及び
位相差性能を調べた。 (湿熱繰り返し試験)下記の→→→を1サイク
ルとして、10サイクル行った後、室温で1時間放置し
て、積層構造体のガラス板からの剥離状態(ガラス板端
部よりの剥離長さ)及び位相差性能(レターデーション
値)を調べた。 室温で30分間放置 40℃,95%RHで60分間放置 105℃で60分間放置 (温冷繰り返し試験)下記の→を1サイクルとし
て、10サイクル行った後、室温で1時間放置して、積
層構造体のガラス板からの剥離状態(ガラス板端部より
の剥離長さ)及び位相差性能(レターデーション値)を
調べた。 0℃で30分間放置 100℃で30分間放置
ス板上に圧着して、以下の要領で湿熱繰り返し試験や温
冷繰り返し試験を行って、該積層構造体の剥離状態及び
位相差性能を調べた。 (湿熱繰り返し試験)下記の→→→を1サイク
ルとして、10サイクル行った後、室温で1時間放置し
て、積層構造体のガラス板からの剥離状態(ガラス板端
部よりの剥離長さ)及び位相差性能(レターデーション
値)を調べた。 室温で30分間放置 40℃,95%RHで60分間放置 105℃で60分間放置 (温冷繰り返し試験)下記の→を1サイクルとし
て、10サイクル行った後、室温で1時間放置して、積
層構造体のガラス板からの剥離状態(ガラス板端部より
の剥離長さ)及び位相差性能(レターデーション値)を
調べた。 0℃で30分間放置 100℃で30分間放置
【0032】実施例2〜10、比較例1〜3 表1に示されるカルボキシル基を有するアルコキシシラ
ン系化合物及びアクリル系粘着剤を用いて実施例1と同
様に積層構造体を作製して、同様に試験を行った。な
お、実施例2では、カルボキシル基を有するアルコキシ
シラン系化合物層に多官能エポキシ系化合物としてエチ
レングリコールジグリシジルエーテルを1部添加し、ま
た実施例3では、該シラン系化合物層にアミン系化合物
として2−メチル−イミダゾールを1部添加し、実施例
4では、該シラン系化合物層に多官能エポキシ系化合物
としてポリオキシエチレングリコール#400ジグリシ
ジルエーテルを1部及び該シラン系化合物層にアミン系
化合物としてベンジルジエチルアミンを1部添加した。
更に、実施例5〜10では、位相差フィルム(1)の両
面にポリビニルアルコール系樹脂を用いて80μm厚み
の三酢酸セルロースフィルムを貼着して保護層(a)を
設けた。又比較例1では、該シラン系化合物層(3)を
設けなかった。実施例及び比較例の試験結果を表2に示
す。
ン系化合物及びアクリル系粘着剤を用いて実施例1と同
様に積層構造体を作製して、同様に試験を行った。な
お、実施例2では、カルボキシル基を有するアルコキシ
シラン系化合物層に多官能エポキシ系化合物としてエチ
レングリコールジグリシジルエーテルを1部添加し、ま
た実施例3では、該シラン系化合物層にアミン系化合物
として2−メチル−イミダゾールを1部添加し、実施例
4では、該シラン系化合物層に多官能エポキシ系化合物
としてポリオキシエチレングリコール#400ジグリシ
ジルエーテルを1部及び該シラン系化合物層にアミン系
化合物としてベンジルジエチルアミンを1部添加した。
更に、実施例5〜10では、位相差フィルム(1)の両
面にポリビニルアルコール系樹脂を用いて80μm厚み
の三酢酸セルロースフィルムを貼着して保護層(a)を
設けた。又比較例1では、該シラン系化合物層(3)を
設けなかった。実施例及び比較例の試験結果を表2に示
す。
【0033】
【表1】 シラン系化合物 ア ク リ ル 系 粘 着 剤 架橋剤 架橋助剤 エポキシ アミン 種類 部 種類 部 種類 部 種類 部 種類 部 実施例1 GF20 1 コロネートL 1 AM302 1 EX313 1 DABCO 1 〃 2 GF20 1 コロネートL 1 AM302 0.8 EGDGE 1 −−− 〃 3 GF20 0.5 コロネートL 1 AM302 1 −−− 2MI 1.5 〃 4 GF20 1 コロネートL 1 AM302 1 PEGDGE 1.5 BEA 1 〃 5 TESI 1 コロネートL 0.8 AM302 1.2 EX313 1 DABCO 1 〃 6 GF20 1 コロネートL 1 AM302 1 EP40E 1 −−− 〃 7 TESI 1 コロネートL 1.5 AM302 1 EX411 0.5 −−− 〃 8 GF20 1.5 コロネートL 1 −−− EX313 1 −−− 〃 9 TESII 1 コロネートL 1 AM302 1 EX313 1 DABCO 0.5 〃 10 TESII 1 コロネートL 1 AM302 1 −−− 2MI 1 比較例1 −− コロネートL 1 AM302 1 EX313 1 DABCO 1 〃 2 γ−GPTMS コロネートL 1 AM302 1 EX313 1 DABCO 1 〃 3 Si−NCO コロネートL 1 AM302 1 EX313 1 DABCO 1
【0034】註)エポキシとは多官能エポキシ系化合物
を、アミンとは水酸基を有しないアミン系化合物をそれ
ぞれ表し、部はそれぞれの配合量を表す。略号は、以下
の通り。 GF20;下記化2で示される3−トリエトキシシリル
プロピルコハク酸無水物、WACKER社製、商品名
「GF20」
を、アミンとは水酸基を有しないアミン系化合物をそれ
ぞれ表し、部はそれぞれの配合量を表す。略号は、以下
の通り。 GF20;下記化2で示される3−トリエトキシシリル
プロピルコハク酸無水物、WACKER社製、商品名
「GF20」
【化2】 TESI;下記化3で示される3−トリエトキシシリル
プロピルコハク酸
プロピルコハク酸
【化3】
【0035】TESII;下記化4で示される1−カルボ
キシ−3−トリエトキシシリルプロピルコハク酸無水物
キシ−3−トリエトキシシリルプロピルコハク酸無水物
【化4】 コロネートL;イソシアネート系化合物、日本ポリウレ
タン工業社製、商品名「コロネートL」 AM302;ポリオキシエチレンステアリルアミン、 花王(株)製、商品名「アミート302」 EX313;グリセロールポリグリシジルエーテル、ナ
ガセ化成工業(株)製、商品名「デナコールEX−31
3」 EP40E;エチレングリコールジグリシジルエーテ
ル、共栄社(株)製、商品名「エポライト40E」 EX411;ペンタエリスリトールポリグリシジルエー
テル、ナガセ化成工業(株)製、商品名「デナコールE
X−411」 DABCO;1,4−ジアザビシクロ−2,2,2−オ
クタン EGDGE;エチレングリコールジグリシジルエーテル 2MI;2−メチル−イミダゾール PEGDGE;ポリエチレングリコール#400ジグリ
シジルエーテル BEA;ベンジルエチルアミン γ−GPTMS;γ−グリシドキシプロピルトリメトキ
シシラン Si−NCO;トリメトキシシランプロピルイソシアネ
ート
タン工業社製、商品名「コロネートL」 AM302;ポリオキシエチレンステアリルアミン、 花王(株)製、商品名「アミート302」 EX313;グリセロールポリグリシジルエーテル、ナ
ガセ化成工業(株)製、商品名「デナコールEX−31
3」 EP40E;エチレングリコールジグリシジルエーテ
ル、共栄社(株)製、商品名「エポライト40E」 EX411;ペンタエリスリトールポリグリシジルエー
テル、ナガセ化成工業(株)製、商品名「デナコールE
X−411」 DABCO;1,4−ジアザビシクロ−2,2,2−オ
クタン EGDGE;エチレングリコールジグリシジルエーテル 2MI;2−メチル−イミダゾール PEGDGE;ポリエチレングリコール#400ジグリ
シジルエーテル BEA;ベンジルエチルアミン γ−GPTMS;γ−グリシドキシプロピルトリメトキ
シシラン Si−NCO;トリメトキシシランプロピルイソシアネ
ート
【0036】
【表2】 湿熱繰り返し試験 温冷繰り返し試験 剥離長さ 位相差性能 剥離長さ 位相差性能 (mm) R値(nm) (mm) R値(nm) 実施例1 0 393 0 391 〃 2 0 391 0 392 〃 3 0 392 0 394 〃 4 0 394 0 392 〃 5 0 391 0 391 〃 6 0 391 0 390 〃 7 0 390 0 391 〃 8 0 392 0 393 〃 9 0 393 0 394 〃 10 0 394 0 395 比較例1 10< −− 10< −− 〃 2 10< −− 10< −− 〃 3 10< −− 10< −− 註)R値とは、レターデーション値のことで、バビネ型コンペンサーター付きの 偏光顕微鏡(ニコンPOH−1型)を用いて補償法にて、初期波長を550n mとして測定を行って(光源は白色光)R値を求めた。なお、試験前のR値は 400nmであった。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、本発明の積層構造体を
ガラス板等の基材に貼着して位相差フィルム或いは位相
差板用途に供したとき、湿熱繰り返し条件下や温冷繰り
返し条件下での接着性に優れ、良好な位相差特性を発揮
することができる。
ガラス板等の基材に貼着して位相差フィルム或いは位相
差板用途に供したとき、湿熱繰り返し条件下や温冷繰り
返し条件下での接着性に優れ、良好な位相差特性を発揮
することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/18 B32B 27/18 Z 27/30 27/30 A C09J 133/06 JDC C09J 133/06 JDC G02B 5/30 G02B 5/30
Claims (11)
- 【請求項1】 位相差フィルム(1)/カルボキシル基
を有するアルコキシシラン系化合物層(2)/アクリル
系粘着剤層(3)の構成を有することを特徴とする積層
構造体。 - 【請求項2】 カルボキシル基を有するアルコキシシラ
ン系化合物が、末端酸無水物構造を有するアルコキシシ
ラン化合物であることを特徴とする請求項1記載の積層
構造体。 - 【請求項3】 カルボキシル基を有するアルコキシシラ
ン系化合物層(2)及びアクリル系粘着剤層(3)の少
なくとも1層に多官能エポキシ系化合物及び/または水
酸基を有しないアミン系化合物を含有させることを特徴
とする請求項1または2いずれか記載の積層構造体。 - 【請求項4】 多官能エポキシ系化合物が、(ポリ)ア
ルキレングリコールジグリシジルエーテル、ポリオキシ
アルキレングリコールジグリシジルエーテル、グリセリ
ンジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリ
グリシジルエーテルから選ばれる少なくとも1種である
ことを特徴とする請求項3記載の積層構造体。 - 【請求項5】 水酸基を有しないアミン系化合物が、ト
リエチレンジアミン、N,N,N′,N′−テトラメチ
ルトリメチレンジアミン、N,N,N′,N′−テトラ
メチルエチレンジアミン、メチルイミノビスプロピルア
ミン、アミノエチルピペラジン、ヘキサメチレンテトラ
ミン、2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フ
ェノール、2−メチル−イミダゾール、ピリジン、1−
シアノエチル−2−メチル−イミダゾール、1,8−ジ
アザビシクロ−7−ウンデセン、ベンジルトリメチルア
ンモニウムクロリド、トリブチルアミン、三ふっ化ホウ
素−ジメチルアミン錯体から選ばれる少なくとも1種で
あることを特徴とする請求項3記載の積層構造体。 - 【請求項6】 アクリル系粘着剤が架橋補助剤を含有し
ていることを特徴とする請求項1〜5いずれか記載の積
層構造体。 - 【請求項7】 架橋補助剤が、水酸基を有するアミン系
化合物、ポリオール系化合物、メラミン系化合物、ジビ
ニルベンゼン及びその誘導体から選ばれる少なくとも1
種であることを特徴とする請求項6記載の積層構造体。 - 【請求項8】 位相差フィルム(1)がポリビニルアル
コール系樹脂からなる請求項1〜7いずれか記載の積層
構造体。 - 【請求項9】 位相差フィルム(1)の両側に保護層
(a)を設けたことを特徴とする請求項1〜8いずれか
記載の積層構造体。 - 【請求項10】 保護層(a)が、セルロース系フィル
ムからなる請求項9記載の積層構造体。 - 【請求項11】 アクリル系粘着剤層(3)の外側に離
型用フィルム(4)を設けたことを特徴とする請求項1
〜10いずれか記載の積層構造体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7136209A JPH08300541A (ja) | 1995-05-09 | 1995-05-09 | 積層構造体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7136209A JPH08300541A (ja) | 1995-05-09 | 1995-05-09 | 積層構造体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08300541A true JPH08300541A (ja) | 1996-11-19 |
Family
ID=15169874
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7136209A Pending JPH08300541A (ja) | 1995-05-09 | 1995-05-09 | 積層構造体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08300541A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006316032A (ja) * | 2005-05-16 | 2006-11-24 | Asahi Kasei Electronics Co Ltd | シランカップリング剤 |
JP2007114449A (ja) * | 2005-10-20 | 2007-05-10 | Nitto Denko Corp | 液晶パネルおよび液晶表示装置 |
-
1995
- 1995-05-09 JP JP7136209A patent/JPH08300541A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006316032A (ja) * | 2005-05-16 | 2006-11-24 | Asahi Kasei Electronics Co Ltd | シランカップリング剤 |
JP2007114449A (ja) * | 2005-10-20 | 2007-05-10 | Nitto Denko Corp | 液晶パネルおよび液晶表示装置 |
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