JPH08300475A - 結晶性合成樹脂管の受け口構造ならびに受け口加工方法 - Google Patents

結晶性合成樹脂管の受け口構造ならびに受け口加工方法

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JPH08300475A
JPH08300475A JP11062895A JP11062895A JPH08300475A JP H08300475 A JPH08300475 A JP H08300475A JP 11062895 A JP11062895 A JP 11062895A JP 11062895 A JP11062895 A JP 11062895A JP H08300475 A JPH08300475 A JP H08300475A
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synthetic resin
resin pipe
crystalline synthetic
crystalline
thick
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Yonekazu Yamada
米数 山田
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 結晶性合成樹脂管の端部を拡径する方法を採
用して形成しても高い寸法精度を得ることができる受け
口構造を提供すること。 【構成】 結晶性合成樹脂管Pの本体部1よりも大きい
口径で形成され、ゴム輪装着用溝23が内面に設けられ
ている受け口構造において、受け口2外面に、なだらか
な側面を有する突条24が環状に2周設けられ、前記突
条24を含む受け口2の外周部に、結晶性合成樹脂管P
の表面を加熱溶融させた後に固化させて形成したラミネ
ート固化層25が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、結晶性合成樹脂管の受
け口構造に関する。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂管の一般的な受け口加工方法と
しては、例えば、特開平5−261813号公報に記載
されているような金型を用いる方法が知られている。
【0003】この方法は、形成しようとする受け口の内
面形状と略同一形状の外面形状に形成されている内型
と、形成しようとする受け口の外面形状と略同一形状の
内面形状に形成されている外型との間に、加熱軟化させ
た合成樹脂管の端部を挿入させながら拡径する方法であ
って、射出成形によって受け口を形成する方法(特開昭
56−146714号公報参照)に比べると、コストを
大幅に削減することができる点で優れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の受け口加工方法にあっては、材料がポリエチ
レンなどのオレフィン系樹脂で形成された結晶性合成樹
脂管の場合、結晶性合成樹脂管の端部が、拡径後から固
化するまでの間に、結晶性合成樹脂管成形時の残留応力
によって収縮し、拡径前の形状に若干戻ってしまうの
で、受け口の寸法精度が非常に低くなるという問題があ
った。
【0005】ところで、本願出願人は、この問題を解決
するものとして、先に、特願平6−318869号のよ
うな受け口構造ならびに受け口加工方法を出願してい
る。
【0006】この受け口構造は、結晶性合成樹脂管の本
体部よりも大きい口径で形成され、ゴム輪装着用溝が内
面に設けられ、突条が外面に一周以上設けられ、前記突
条を含む受け口の外周部に、結晶性合成樹脂管の表面を
加熱溶融させた後に固化させて形成したラミネート固化
層が設けられた構造になっている。
【0007】また、受け口加工方法は、結晶性合成樹脂
管の端部を加熱軟化させて拡径し、その際に、突条なら
びにゴム輪装着用溝を、局部的に他の部分よりも大きく
拡径させることによって形成し、その後、結晶性合成樹
脂管の端部が所定以上結晶化する前に、その外周部と内
周部の少なくとも一方を加熱溶融させて再度固化させる
ことによりラミネート固化層を形成する方法と、端部
外面に予め突条が設けられている結晶性合成樹脂管を用
い、その結晶性合成樹脂管の端部を加熱軟化させて拡径
し、その際に、ゴム輪装着用溝のみを、局部的に他の部
分よりも大きく拡径させることによって形成し、その
後、結晶性合成樹脂管の端部が所定以上結晶化する前
に、その外周部と内周部の少なくとも一方を加熱溶融さ
せて再度固化させることによりラミネート固化層を形成
する方法と、が提案されている。
【0008】つまり、上記受け口構造を、上記加工方法
またはに基づいて形成すると、結晶性合成樹脂管の
端部の内周部または外周部では、結晶性合成樹脂管成形
時の残留応力が除去されるので、結晶性合成樹脂管の端
部の残留応力が全体的に弱くなっているのに加えて、拡
径後から固化するまでの間に、結晶性合成樹脂管成形時
の残留応力に対して、突条が径方向に対抗するので、結
晶性合成樹脂管の端部は、ほとんど拡径直後の形状が保
持されたまま固化するようになるというものである。
【0009】しかしながら、上述のような加工方法
にあっては、結晶性合成樹脂管の端部が拡径により引き
伸ばされるので、受け口の肉厚が本体部の肉厚よりも薄
くなるし、ゴム輪装着用溝の肉厚はそれよりも更に薄く
なるという問題が残されていた。また、方法について
は、突条の肉厚もゴム輪装着用溝の肉厚と同様に薄くな
るという問題もある。
【0010】また、上述のような加工方法にあって
は、結晶性合成樹脂管の端部を加熱する作業を、結晶性
合成樹脂管の端部を拡径する時と、その後にラミネート
固化層を形成する時の2回行わなければならないので、
熱エネルギーの損失が大きくなってコストアップになる
と共に、製造時間も長くなるという問題も残されてい
た。
【0011】そこで、本発明では、上記のような問題に
着目し、結晶性合成樹脂管の端部を拡径する方法を採用
して形成しても高い寸法精度を得ることができる受け口
構造を提供することを第1の目的とし、上記のような受
け口構造を、省エネかつ短時間で、しかも、薄肉になら
ないように形成することができる受け口加工方法を提供
することを第2の目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明請求項1記載の結晶性合成樹脂管の受
け口構造では、結晶性合成樹脂管の端部に設けられ、結
晶性合成樹脂管の本体部よりも大きい口径で形成されて
いると共に、ゴム輪装着用溝が内面に設けられている受
け口構造において、受け口外面に、なだらかな勾配の側
面を有する突条が設けられている構造とした。なお、前
記突条を含む受け口の外周部には、結晶性合成樹脂管の
表面を加熱溶融させた後に固化させて形成したラミネー
ト固化層を設けることが、より好ましい。(ラミネート
の語源は、本来、薄板を貼り合わせることであるが、本
願では、管の表面を再び加熱溶融して冷却固化した表面
層をラミネート固化層と定義している。従って、該ラミ
ネート固化層とその他の層とは視覚的にも異なり、該ラ
ミネート固化層は光沢を有している。) また上記第2の目的を達成するために、本発明請求項3
記載の結晶性合成樹脂管の受け口加工方法では、結晶性
合成樹脂管の端部に設けられていて結晶性合成樹脂管の
本体部よりも内側に厚肉に形成されている厚肉部を、少
なくとも軟化するまで加熱した後、前記厚肉部の内側に
挿入させた内型で厚肉部を拡径させると同時に前記厚肉
部の外側に設けた外型で肉厚部の外面を成形し直すこと
により、ゴム輪装着用溝が内面に設けられていると共
に、なだらかな勾配の側面を有する突条が外面に周方向
に一周以上設けられている受け口を形成するようにし
た。
【0013】
【作用】本発明請求項1記載の受け口構造は、本発明請
求項3記載の受け口加工方法に基づいて形成することが
できる。すなわち、結晶性合成樹脂管の端部に設けられ
ていて結晶性合成樹脂管の本体部よりも内側へ厚肉に形
成されている厚肉部を、軟化するまで加熱した後、前記
肉厚部の内側に挿入させた内型で肉厚部を拡径させると
同時に前記肉厚部の外側に設けた外型で肉厚部の外面を
成形し直すことにより、ゴム輪装着用溝が内面に設けら
れていると共に、なだらかな勾配の側面を有する突条が
外面に周方向に一周以上設けられている受け口を形成す
る。
【0014】この加工方法において、肉厚部の外面を成
形し直す際、急勾配の凹凸がある形状の場合には高い圧
力が必要になるが、ここでは、なだらかな勾配の側面を
有する突条を設けることができればよいので、それ程高
い圧力を必要とせずに比較的容易に成形し直すことがで
きる。
【0015】また、結晶性合成樹脂管の端部では、拡径
後から固化するまでの間に、結晶性合成樹脂管成形時の
残留応力に対して、突条が径方向に対抗するので、結晶
性合成樹脂管の端部は、ほとんど拡径直後の形状が保持
されたまま固化する。すなわち、高い寸法精度で本発明
請求項1記載の受け口構造を得ることができる。
【0016】また、本発明請求項2記載の受け口構造
も、本発明請求項3記載の受け口加工方法に基づいて形
成することができる。本発明請求項1記載の受け口構造
を形成する時との相違点は、厚肉部を加熱する時に、内
周部が軟化して外周部が溶融するまで加熱する点であ
る。
【0017】このように、厚肉部の外周部が溶融するま
で加熱することによって、本発明請求項1記載の受け口
構造を形成する場合よりも、肉厚部の外面を、より容易
に成形し直すことができる。
【0018】また、結晶性合成樹脂管の端部の外周部か
らは、結晶性合成樹脂管成形時の残留応力が除去される
ので、結晶性合成樹脂管の端部の残留応力が全体的に弱
くなり、本発明請求項1記載の場合よりも受け口の寸法
精度を更に高くすることができる。
【0019】本発明請求項3記載の受け口加工方法にあ
っては、厚肉部の加熱を軟化するまでにとどめておく
と、ゴム輪装着用溝が内面に設けられていると共に、な
だらかな勾配の側面を有する突条が外面に周方向に一周
以上設けられている受け口(請求項1記載の受け口構
造)を形成することができ、また、厚肉部の加熱を、内
周部が軟化して外周部が溶融するまで行うと、前記突条
を含む受け口の外周部にラミネート固化層が設けられて
いる受け口(請求項2記載の受け口構造)を形成するこ
とができる。
【0020】しかも、本発明請求項3記載の受け口加工
方法にあっては、加熱作業を一回しか行わなくても受け
口を形成することができるので、熱エネルギーの損失が
少なく、しかも、製造時間が短時間で済む。
【0021】更に、本発明請求項3記載の受け口加工方
法にあっては、結晶性合成樹脂管の本体部よりも内側へ
厚肉に形成されている厚肉部を拡径することによって受
け口を形成するようにしたので、拡径に伴って結晶性合
成樹脂管の端部が受き伸ばされるのにも関わらず、受け
口の肉厚が他の部分よりも薄くならないようにすること
ができる。
【0022】
【実施例】まず、図1に基づいて、実施例の結晶性合成
樹脂管の受け口構造について詳述する。図1は、本実施
例の受け口構造を示す一部断面側面図で、図中1は結晶
性合成樹脂管Pの本体部、2は結晶性合成樹脂管Pの受
け口である。なお、前記結晶性合成樹脂管Pは、オレフ
ィン系樹脂のひとつである中密度ポリエチレン樹脂で形
成されている。
【0023】前記受け口2は、前記本体部1よりも一回
り大きい口径で形成され、管軸a−aと平行に形成され
ている平行部21と、管軸a−aに対して所定の傾斜角
度で形成されている傾斜部22と、で構成されている。
【0024】また、この受け口2は、ゴム輪装着用溝2
3が内面に設けられ、突条24が外面に環状に2周設け
られている他、これらの突条24,24を含む外周部に
ラミネート固化層25が設けられている。
【0025】前記ゴム輪装着用溝23は、前記平行部2
1の先端付近に配設されており、結晶性合成樹脂管Pの
内側にやや拡がった形状に形成されている。なお、この
ゴム輪装着用溝23の外側には、突条26が形成されて
いる。
【0026】前記突条24,24は、前記ゴム輪装着用
溝23と前記傾斜部22との間に、これらと平行に設け
られている。また、これらの突条24,24は、なだら
かな勾配の側面を有する形状に形成されていて、互いに
側面同士が連続する位置に配置されている。
【0027】前記ラミネート固化層25は、結晶性合成
樹脂管Pの外周部を一旦加熱溶融させて再度固化するこ
とによって形成したもので、受け口2の先端から本体部
1の端部にかけて全周に設けられている。
【0028】次に、図2〜図4に基づいて、実施例の受
け口2を形成する時の加工方法について説明する。
【0029】まず、この加工方法で使用する結晶性合成
樹脂管Pについて説明する。この結晶性合成樹脂管P
は、図2に示すように、本体部1よりも内側へ厚肉に形
成されている厚肉部10が端部に設けられている。な
お、合成樹脂管を押出成形する際に、引張工程において
ブレーキをかけると、合成樹脂管が内面側に厚くなるこ
とは公知である。すなわち、前記結晶性合成樹脂管P
は、このような方法を利用することにより、既存の押出
成形装置を用いて容易に製造することができる。
【0030】前記受け口2を形成する場合には、まず、
結晶性合成樹脂管Pの厚肉部10の内外面を遠赤外線ヒ
ーター等のヒーターで加熱して、厚肉部10の内周部を
軟化させると共に厚肉部10の外周部(外面から肉厚約
3/5までが適当)を溶融させる。この時、厚肉部10
の外周部からは、結晶性合成樹脂管P成形時の残留応力
が除去される。
【0031】次に、図3に示すように、厚肉部10の外
側に外型4を設け、前記厚肉部10の内側に内型3を挿
入させ、肉厚部10を拡径させると同時に、肉厚部10
の外面を成形し直し、結晶性厚成樹脂管Pの端部の外面
に突条24,26を形成すると共に、結晶性合成樹脂管
Pの端部の内面にゴム輪装着用溝23を形成する。
【0032】前記内型3は、厚肉部10の内径とほぼ等
しい外径をもつ小径部31と、それよりも径が大きい大
径部32と、それらを連続させている拡径部33と、で
構成されており、厚肉部10に前記小径部31から挿入
させていくと、拡径部33が挿入された部分まで結晶性
合成樹脂管Pの厚肉部10を拡径させることができるよ
うになっている。更に、前記内型3の大径部32には、
図示を省略した拡径手段によって拡径ならびに縮径可能
な入り子34が設けられており、結晶性合成樹脂管Pの
厚肉部10に挿入させた後に前記入り子34を拡径させ
ることにより、結晶性合成樹脂管Pの端部を局部的に他
の部分よりも拡径させてゴム輪装着用溝23を形成する
ことができるようになっている。なお、前記入り子34
を拡径ならびに縮径させるための構成については、特開
平5−261813号公報で公知なので説明を省略す
る。
【0033】前記外型4は、結晶性合成樹脂管Pの厚肉
部10の外面と対向させる面に、3本の環状溝41,4
2,43が厚肉部10の周方向に設けられており、環状
溝41,42で、結晶性合成樹脂管Pの端部の外面に2
本の突条24を形成することができると共に、環状溝4
3で、ゴム輪装着用溝23の外側に突条27を形成する
ことができるようになっている。
【0034】この工程において、肉厚部10の外面を成
形し直す際、急勾配の凹凸がある形状の場合には高い圧
力が必要になるが、ここでは、なだらかな勾配の側面を
有する突条24を設けることができればよく、しかも、
厚肉部10の外周部は溶融しているので、低い圧力でも
大変容易に成形し直すことができる。
【0035】この後、外型4を開き、入り子34を縮径
させて内型3を結晶性合成樹脂管Pの端部から引き抜
き、結晶性合成樹脂管Pの端部を固化させることによっ
て、2本の突条24を含む外周部にラミネート固化層2
5を形成する。
【0036】このようにして、上記の受け口2が完成す
る。
【0037】上記の方法において、外型4を開き、内型
3を結晶性合成樹脂管Pの端部から引き抜くと、結晶性
合成樹脂管Pの端部の形状を規制するものがなくなる
が、結晶性合成樹脂管Pの端部は、外周部においては結
晶性合成樹脂管P成形時の残留応力が除去されているの
で、結晶性合成樹脂管Pの端部の残留応力が全体的に弱
くなっているのに加えて、拡径後から固化するまでの間
に、結晶性合成樹脂管P成形時の残留応力に対して、突
条24が径方向に対抗するので、結晶性合成樹脂管Pの
端部は、ほとんど拡径直後の形状が保持されたまま固化
する。従って、高い寸法精度で受け口2を形成すること
ができる。
【0038】また、本実施例の受け口加工方法では、加
熱作業を一回しか行わなくても受け口2を形成すること
ができるので、熱エネルギーの損失が少なく、しかも、
製造時間が短時間で済む。更に、結晶性合成樹脂管Pの
本体部1よりも内側へ厚肉に形成されている厚肉部10
を拡径することによって受け口2を形成するようにした
ので、拡径に伴って結晶性合成樹脂管Pの端部が引き伸
ばされるのにも関わらず、受け口2の肉厚が本体部1よ
りも薄くならないようにすることもできる。
【0039】以上、本発明の実施例を図面により詳述し
てきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計の
変更等があっても本発明に含まれる。
【0040】例えば、実施例では、外周部にラミネート
固化層が設けられている受け口構造と、その加工方法を
示したが、結晶性合成樹脂管の厚肉部の内外面を加熱す
る時に、溶融させずに軟化するまでにとどめておけば、
ラミネート固化層が設けられていない受け口構造を形成
することができる。
【0041】また、実施例では、突条が環状に2周設け
られている例を示したが、突条は一周以上設けられてい
れば2周より短くしてもよいし長くしてもよい。また、
実施例では、突条を環状に設けたが、螺旋状に設けても
よい。更に、実施例では、突条の側面同士が連続してい
る例を示したが、突条の側面同士の間に、間隔を設けて
もよい。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明請求項1記
載の受け口構造にあっては、受け口外面に、なだらかな
勾配の側面を有する突条が設けられているので、本発明
請求項3記載の受け口加工方法に基づいて形成しても高
い寸法精度で形成することができるという効果が得られ
る。
【0043】また、本発明請求項2記載の受け口構造に
あっては、突条を含む受け口の外周部にラミネート固化
層が設けられているので、本発明請求項1記載の受け口
構造よりも更に受け口の寸法精度を高くすることができ
るという効果が得られる。
【0044】また、本発明請求項3記載の受け口加工方
法にあっては、加熱作業を一回しか行わないので、省エ
ネかつ短時間で受け口を形成することができ、また、結
晶性合成樹脂管の本体部よりも内側へ厚肉に形成されて
いる厚肉部を拡径するようにしたので、結晶性合成樹脂
管の本体部よりも薄肉にならないように受け口を形成す
ることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の結晶性合成樹脂管の受け口構造を示す
一部断面側面図である。
【図2】実施例構造の受け口の加工方法を説明するため
の断面図である。
【図3】実施例構造の受け口の加工方法を説明するため
の断面図である。
【図4】実施例構造の受け口の加工方法を説明するため
の断面図である。
【符号の説明】
P 結晶性合成樹脂管 1 本体部 2 受け口 23 ゴム輪装着用溝 24 突条 25 ラミネート固化層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結晶性合成樹脂管の端部に設けられ、結
    晶性合成樹脂管の本体部よりも大きい口径で形成されて
    いると共に、ゴム輪装着用溝が内面に設けられている受
    け口構造において、受け口外面に、なだらかな勾配の側
    面を有する突条が、周方向に一周以上設けられているこ
    とを特徴とする結晶性合成樹脂管の受け口構造。
  2. 【請求項2】 前記突条を含む受け口の外周部に、結晶
    性合成樹脂管の表面を加熱溶融させた後に固化させて形
    成したラミネート固化層が設けられている請求項1記載
    の結晶性合成樹脂管の受け口構造。
  3. 【請求項3】 結晶性合成樹脂管の端部に設けられてい
    て結晶性合成樹脂管の本体部よりも内側に厚肉に形成さ
    れている厚肉部を、少なくとも軟化するまで加熱した
    後、前記厚肉部の内側に挿入させた内型で厚肉部を拡径
    させると同時に前記厚肉部の外側に設けた外型で肉厚部
    の外面を成形し直すことにより、ゴム輪装着用溝が内面
    に設けられていると共に、なだらかな勾配の側面を有す
    る突条が外面に周方向に一周以上設けられている受け口
    を形成することを特徴とする結晶性合成樹脂管の受け口
    加工方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112873821A (zh) * 2021-01-08 2021-06-01 康泰塑胶科技集团有限公司 承口预置有钢骨架胶圈的高取向度pvc-o管材及其成型方法

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CN112873821B (zh) * 2021-01-08 2022-11-25 康泰塑胶科技集团有限公司 承口预置有钢骨架胶圈的高取向度pvc-o管材及其成型方法

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