JPH0830010A - エレクトログラフィ用受像フィルム - Google Patents

エレクトログラフィ用受像フィルム

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JPH0830010A
JPH0830010A JP15725294A JP15725294A JPH0830010A JP H0830010 A JPH0830010 A JP H0830010A JP 15725294 A JP15725294 A JP 15725294A JP 15725294 A JP15725294 A JP 15725294A JP H0830010 A JPH0830010 A JP H0830010A
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film
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image receiving
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Koji Kamiyama
浩司 上山
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Minnesota Mining and Manufacturing Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エレクトログラフィ用受像フィルムに関し、
オイルプーリング現象を抑制しかつオイルの保持性を高
めると同時に手触れ時のオイル感を低減したエレクトロ
グラフィ用受像フィルムを提供することを目的とする。 【構成】 透明な支持体及び該支持体の少なくとも片面
上に施された画像受容層を有するエレクトログラフィ用
受像フィルムにおいて、前記画像受容層が透明な画像形
成性樹脂からなり、かつ該画像形成性樹脂100重量部
に対して、0.1〜100重量部の、350m2/g以上
の表面積及び0.05〜100μmの平均粒径を有する
多孔質シリカ及び/又はポリシロキサンの粒子が添加さ
れてなるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエレクトログラフィ用受
像フィルムに関し、さらに詳しく述べると、エレクトロ
グラフィ方式を使用して画像形成を行う時に画像を受容
するのに有用なフィルムに関する。ここで、「エレクト
ログラフィ」とは、イメージングの分野において広く認
識されかつ多数の特許文献等に記載されているように、
電子写真、エレクトロラジオグラフィ、そしてマグネト
グラフィなどの方式を意味する。すなわち、本発明の受
像フィルムは、特に、エレクトログラフィの方式のうち
カラー電子写真方式でOHPフィルムを作製するのに有
利に利用することができる。
【0002】
【従来の技術】近年、様々な電気機器メーカが、電子写
真式フルカラー複写機を発売している。実際、最近のフ
ルカラー電子写真技術の進歩にはめざましいものがあ
り、現在では印刷あるいは写真プリントに近い画像を複
製できる複写機まで登場してきている。しかし、ことO
HPフィルムについてみると、解決されるべき問題が依
然として残されている。特に重大な問題は、OHPフィ
ルム表面に転写された画像を定着する際、定着ローラに
トナーが転移する、いわゆる「オフセット現象」が起こ
らないようにするため、定着ローラの表面に離型剤とし
てのシリコンオイルを塗布することの結果、引き起こさ
れるOHPフィルムの表面にオイル感があるという問題
である。すなわち、定着ローラの表面に塗布されたシリ
コンオイルの一部が、その表面からフィルムの表面に転
写されて多量に残存するためるために、OHPフィルム
のオイル感という問題が起こるのである。実際、シリコ
ンオイルが表面に残留したトナー画像フィルムは、ハン
ドリングする際にべとつき感があり、非常に不快であ
る。
【0003】さらには、シリコンオイルが残留したまま
のフィルムをそのまま、OHPフィルムの保護及び保管
に利用されるスリーブあるいはカバー、例えば米国スリ
ーエム社製のフリップフレーム(Flip-Frame、登録商
標)に挿入した場合、特にフィルムに残留するオイルが
多量の場合、フィルムとスリーブの接触領域においてオ
イルのマイグレーションと蓄積(いわゆるオイルプーリ
ング)が発生する。このオイルプーリングは、フィルム
の投映時、目障りな大きなスポットとなって映し出され
たり、不均一な投映トナー像となってしまう。そこで、
OHPフィルムにおいて、オイル感を低減し、オイルプ
ーリングを取り除く技術の登場が期待されている。
【0004】実開平1−59242号公報は、シートの
複写機への重送を防止するために、0.007〜0.0
1μm 以下の粒径を有するシリカを含む樹脂層を透明フ
ィルムの表面に塗布したことを特徴とする電子写真用透
明フィルムを提案している。しかし、樹脂層に添加され
ているシリカ粒子は、その粒径が高々0.01μm であ
るので、シリコンオイルの除去に十分な程度に機能する
ことができない。
【0005】特開平5−119505号公報は、シート
を複写機に給送する際の信頼性を向上させるために、容
量平均粒径2.5μm 及び幅指標1.54の非晶質シリ
カ(例えば、The Davison Chemical Division of W. R.
Grace and Co.から商品名SYLOID244として入
手可能、表面積300m2/g)を含むトナー画像受容層
を基材シート上に設けた静電写真用透明トナー画像受容
要素を提案している。しかし、このトナー画像受容層で
は、それに含まれるシリカ粒子の表面積が十分でないた
め、シリコンオイルの除去に十分な程度の機能を有しな
い。
【0006】特開平5−173351号公報は、シリコ
ンオイルの使用に起因するOHPフィルムのオイル感を
低減するため、シリコンオイル吸収機能を備えた記録層
(画像形成層)を有するOHPフィルムを提案してい
る。前記記録層は、具体的には、ポリメタクリル酸エス
テル/スチレン共重合体(水酸基価40以上)及び第4
級アンモニウム塩重合物を主成分として含有している。
このフィルムは、しかし、記録層に使用するポリメタク
リル酸エステル/スチレン共重合体の水酸基価が80で
あっても、依然として低いシリコンオイル吸収性能しか
有していない。また、かかるフィルムでは、定着ローラ
におけるシリコンオイルの吸着量は増加するのに対し
て、そのオイル保持力が低いため、オイルプーリング現
象がかえって激しくなる恐れもある。さらに、かかるフ
ィルムでは、記録層の吸水力も高くなるので、記録層が
空気中の水分を吸収して、シリコンオイル吸収性能及び
画像形成能を経時的に劣化させる恐れもある。そして、
かかるフィルムの場合、記録層の組成が複雑であるの
で、調製に手間がかかり、価格の上昇を避けることがで
きない。
【0007】また、出願人は、OHPフィルムとフリッ
プフレーム(登録商標)が接触してオイルプーリングが
発生するのを抑えるため、米国特許第5,208,09
3号明細書に記載されるように、約0.5〜10μm の
膜厚を有するフィルムの重合体受像層中に、その層から
少なくとも半分が突出可能な粒径を有する粒子(例え
ば、粒径10μm 程度のシリカ粒子)を混入することを
提案している。この新規なフィルムは、例えば図2に示
されるように、透明なポリエチレンテレフタレートフィ
ルムの支持体11上にシリカ粒子15を含有するポリエ
ステル系樹脂からなる受像層12を有している。定着ロ
ーラからのシリコンオイルは、受像層12上にオイル層
17として吸収される。図示のようなフィルムをフリッ
プフレーム(登録商標)18に収容すると、シリカ粒子
15の粒径の方が受像層12の膜厚よりも大きいので、
オイルプーリングの発生を効果的に抑制することができ
る。しかし、このフィルムの場合、受像層上に形成され
る薄いオイルの層はなくならないので、フィルムを手で
触れた場合のオイル感の問題を解決することはできな
い。ここで用いられるシリカ粒子等の粒子がシリコンオ
イルの吸着能を有しないことは、その表面積が300m2
/gであることからも理解される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、した
がって、エレクトログラフィ用の受像フィルムにおい
て、オイルプーリング現象を可及的に減少させること
(オイルプーリング現象の抑制)、画像受容層上に一端
保持したシリコンオイルを容易に脱落させないこと(オ
イル保持性の改良)、手で触った時のシリコンオイルの
転移を減少させること(オイル感の低減)、にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的は、本発明によ
れば、透明な支持体及び該支持体の少なくとも片面上に
施された画像受容層を有するエレクトログラフィ用受像
フィルムにおいて、前記画像受容層が透明な画像形成性
樹脂からなり、かつ該画像形成性樹脂100重量部に対
して、0.1〜100重量部の、350m2/g以上の表
面積及び0.05〜100μmの平均粒径を有する多孔
質シリカ及び/又はポリシロキサンの粒子が添加されて
なることを特徴とするエレクトログラフィ用受像フィル
ムによって達成することができる。
【0010】また、前記目的を達成するための別の好適
な態様としては、透明な支持体及び該支持体の少なくと
も片面上に施された画像受容層を有するエレクトログラ
フィ用受像フィルムにおいて、前記画像受容層が透明な
画像形成性樹脂からなり、かつ前記画像受容層に、35
0m2/g以上の表面積を有する多孔質シリカ又はポリシ
ロキサンの粒子から選ばれた第1の粒子と、300m2
g以下の表面積を有するシリカ粒子である第2の粒子と
が添加されてなることを特徴とするエレクトログラフィ
用受像フィルムがある。
【0011】本発明では、トナーが定着せしめられてそ
こに画像が受容される画像受容層において、シリコンオ
イルの吸収性に優れた多孔質シリカ及び/又はポリシロ
キサンの粒子を均一に分散させて定着するものである。
ここで、シリコンオイル吸収性の粒子(以下、「吸収性
粒子」とも記す)の画像受容層における定着方法は、特
に限定されるものではなく、例えば、画像受容層形成の
ための組成物中に予め吸収性粒子を分散させておいて、
常法に従って塗布し、定着する方法や、印字あるいは画
像形成の前後に、吸収性粒子を画像受容層に塗布し、定
着する方法などを包含する。吸収性粒子定着の一例を示
すと、例えば画像、文字等が印字されたフィルム上に吸
収性粒子を含む分散溶液をスプレー塗布することによ
り、吸収性粒子を簡便にしかも均一に定着することがで
きる。その際、吸収性粒子は、適当な溶媒中に均一に分
散させて使用することが必要である。吸収性粒子を分散
させる際に使用する溶媒は、特に限定されるものではな
く、それらの粒子を均一に分散させることができ、画像
受容層上のトナー像に悪影響を与えないのならば、どの
ようなものであってもよい。有用な溶媒の一例として、
例えば、ヘキサン、アルコール類などを挙げることがで
きる。
【0012】本発明によるエレクトログラフィ用受像フ
ィルムは、その構成及び作用の詳細を説明すると、次の
通りである。図1は、本発明の受像フィルムの好ましい
1態様を示した略示断面図である。透明な支持体1は、
その片面上に被覆された画像受容層2を有している。画
像受容層2には、本発明においてシリコンオイル吸収剤
として機能可能な多孔質シリカ及び/又はポリシロキサ
ンの粒子3が含まれている。なお、ここでは図示しない
けれども、画像受容層2は必要に応じて反対側の面にも
施されていてもよく、また、本発明で意図する効果に悪
い影響を及ぼさない限り、例えば支持体1と画像受容層
2の中間、画像受容層2の上方、その他の位置に追加の
層、例えばオーバーコート層などを有していてもよい。
【0013】透明な支持体は、受像フィルムの製造にお
いて基材として従来から用いられているプラスチックフ
ィルムのなかから適当なものを任意に選択して使用する
ことができる。適当な支持体は、好ましくは、耐熱性を
有しているプラスチックフィルムであり、例えば、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、
ポリメチルアクリレート、ポリメチルメタクリレート、
セルローストリアセテート、ポリアミド、ポリイミド、
ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、
ポリカーボネート、ポリメタクリロニトリルなどを挙げ
ることができる。このようなフィルムのなかでも、特に
ポリエチレンテレフタレートフィルムが、機械的特性、
作業性等の点から好ましい。このようなプラスチックフ
ィルムは、必要に応じて、コロナ処理を施したり、ある
いは帯電防止剤を含む層を裏面に有していてもよい。
【0014】支持体の厚さは、好ましくは、10〜20
0μm の範囲である。支持体の厚さが10μm を下回る
と、十分な耐熱性及び機械的強度を得ることができない
ので、避けることが望ましい。反対に、支持体の厚さが
200μm を上回ると、光透過性(透明性)が低下し、
また取扱が容易でなくなるので、これも避けることが望
ましい。支持体の厚さは、更に好ましくは50〜175
μm 、最も好ましくは75〜150μm である。支持体
の厚さを上記のような範囲に調整すると、フィルム構成
のバランスが良くなり、また、単位重量当たりのコスト
も安くなるであろう。
【0015】画像受容層も、受像フィルムの製造におい
てトナー定着あるいは画像受容層材料として従来から用
いられている樹脂(バインダ樹脂)のなかから適当なも
のを任意に選択して使用することができる。適当な画像
受容層材料は、好ましくは、トナー、特にカラートナー
が融着し易くかつ透明性の高い画像を提供し易い樹脂材
料であり、例えば、ポリエステル系樹脂、スチレン/ア
クリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリ
オレフィン系樹脂などを挙げることができる。特に好ま
しくは、ポリエステル系樹脂である。
【0016】画像受容層は、その膜厚を被覆量で規定し
た場合、0.1〜100g/m2の被覆量で積層されたも
のであることが好ましい。0.1g/m2未満ではトナー
を十分に受容することができず、また、100g/m2
越えると、光透過性に乏しくなり、また、複写機中にお
ける走行性が悪くなるからである。画像受容層の被覆量
は、さらに好ましくは0.5〜10g/m2、最も好まし
くは0.1〜5g/m2である。画像受容層の被覆量を上
記のような範囲に調整すると、フィルム構成のバランス
が良くなり、また、製造容易となるであろう。
【0017】画像受容層中に吸収性粒子として分散せし
められる多孔質シリカ及び/又はポリシロキサンの粒子
は、それぞれ、広範囲の粒子のなかから適当なものを任
意に選択して使用することができる。多孔質シリカの粒
子は、種々の表面積及び粒径を有するものが商業的に入
手可能であるので、そのようなもののなかから、本発明
での使用目的に合致したものを選択して使用することが
できる。入手可能な多孔質シリカ粒子の一例として、マ
イクロン社製のG218、同G2018などを挙げるこ
とができる。
【0018】多孔質シリカ粒子は、シリコンオイル吸収
能の観点から、その表面積が大きいほうが望ましく、好
ましくは350m2/g以上である。かかる粒子の表面積
は、さらに好ましくは400〜1500m2/g、最も好
ましくは450〜1000m2/gである。粒子の表面積
は、それがあるレベルを過ぎると、オイル吸収能の顕著
な増加を示さなくなり、そればかりか、表面積がことさ
ら大きくなると、取扱いや混合分散が困難となるなどの
不都合が発生するので、避けなければならない。
【0019】また、多孔質シリカ粒子の平均粒径は、
0.05〜100μm の範囲であるのが好ましい。さら
に好ましい平均粒径は0.08〜75μm の範囲であ
り、最も好ましくは0.1〜50μm の範囲である。平
均粒径が0.05μm よりも小さいと、画像受容層中で
シリコンオイル吸収処理機能を効果的に発揮できず、ま
た、100μm よりも大きいと、フィルムの光透過性が
低下し、OHPフィルムとして使用した時に、投影画像
の明るさ、鮮明性さに欠けるおそれが生じるためであ
る。
【0020】多孔質シリカ粒子は、それを画像受容層中
で使用する場合、層を構成する画像形成性樹脂100重
量部に対して、0.1〜100重量部で用いられるのが
好ましい。多孔質シリカの添加量が0.1重量部未満で
は、所期の添加効果が得られず、また、添加量が100
重量部を超えると、ヘイズ値が著しく低下し、さらに
は、混合分散が困難となり、表面平滑性が低下するなど
の問題が生じるためである。かかるシリカ粒子の添加量
は、さらに好ましくは1〜80重量部、最も好ましくは
5〜40重量部である。なお、この好ましい添加量の範
囲は、シリカ粒子を下記のポリシロキサン粒子と組み合
わせて使用する場合にも適用可能である。すなわち、こ
のような2種類の粒子を混合して用いる場合にも、両者
の混合比を適宜調整しつつ全体的には上記のような添加
量範囲におさまるように配慮するのが好ましい。
【0021】前記多孔質シリカ粒子と併用もしくは単独
で用いられるポリシロキサンの粒子は、シロキサン結合
を有する重合体の粒子である。ポリシロキサンは、−
(Si−O−Si )−なる骨格を有する分子構造から構
成されており、その珪素原子(Si )にさらにアルキル
基、アリール基又はその誘導体が結合した側鎖を有して
いる。ポリシロキサンは、それの有する特徴的な分子構
造のために、耐熱性、耐寒性、低界面張力、主鎖の柔軟
性などに優れている。
【0022】本発明において有利に使用することのでき
るポリシロキサンは、例えば、ジメチルポリシロキサ
ン、メチルヒドルキシポリシロキサン、メルカプトポリ
シロキサン、アミノポリシロキサンなどである。これら
のポリシロキサンは、通常、ジメチルシロキサン等を開
環重合させることによって、さもなければ、ビニル基を
有するポリシロキサンから出発して、かなりの高分子量
のものまで容易に合成することができる。
【0023】ポリシロキサン粒子の平均粒径は、0.0
5〜100μm の範囲であるのが好ましい。さらに好ま
しい平均粒径は0.08〜75μm の範囲であり、最も
好ましくは0.1〜50μm の範囲である。平均粒径が
0.05μm よりも小さいと、画像受容層中でシリコン
オイル吸収処理機能を効果的に発揮できず、また、10
0μm よりも大きいと、フィルムの光透過性が低下する
おそれが生じるためである。
【0024】ポリシロキサン粒子は、それを画像受容層
中で使用する場合、層を構成する画像形成性樹脂100
重量部に対して、0.1〜100重量部で用いられるの
が好ましい。かかる粒子の添加量は、さらに好ましくは
5〜75重量部、最も好ましくは10〜50重量部であ
る。なお、この好ましい添加量の範囲は、ポリシロキサ
ン粒子を上記多孔質シリカ粒子と組み合わせて使用する
場合にも適用可能である。
【0025】本発明において、ポリシロキサン粒子は、
画像受容層上にスプレー塗布などにより固着させること
もできる。スプレー塗布によれば、ポリシロキサンの所
要量を著しく低下させることが可能であり、混合分散の
工程を省ける等の利点がある。そのような場合のポリシ
ロキサンの固着量は、好ましくは、0.001〜5g/
m2の範囲である。固着量が0.001g/m2未満の場合
には、シリコンオイルを十分に除去することができず、
不適当である。反対に、固着量が5g/m2を超える場合
には、フィルムの透過光量が阻害されるために不適当で
ある。さらに好ましい固着量は0.005〜1g/m2
あり、最も好ましい固着量は0.01〜0.1g/m2
ある。
【0026】次いで、本発明をその第2の好適な態様に
ついて説明する。この態様によるエレクトログラフィ用
受像フィルムは、前記したように、透明な支持体及び該
支持体の少なくとも片面上に施された画像受容層を有す
るものであって、前記画像受容層が透明な画像形成性樹
脂からなり、かつ前記画像受容層に、前記した、350
m2/g以上の表面積を有する多孔質シリカ又はポリシロ
キサンの粒子から選ばれた第1の粒子と、300m2/g
以下の表面積を有するシリカ粒子である第2の粒子とが
添加されてなることを特徴とする。
【0027】この態様による受像フィルムにおいて、第
1の粒子の説明は、すでに粒子の平均粒径、添加量等に
関して詳述してあるので、ここではその説明を省略す
る。一方、第2の粒子は、画像受容層に、適当な表面凹
凸性を付与し、エレクトログラフィ用受像フィルムの複
写機内での給送性を改善するために添加されるものであ
る。ここで、第2の粒子は、固さ、熱安定性、コスト等
の観点からシリカ粒子が好適である。シリカ粒子は、一
次粒子であっても、一次粒子が複数個凝集した二次粒子
であってもよい。シリカ粒子の平均粒径は、1〜100
μm であるのが好ましい。シリカ粒子の平均粒径は、そ
れが1μm 未満である場合、オイルプーリング現象の低
下効果に乏しく、給送性の向上も少ない。反対に、平均
粒径が100μm を超えると、光透過性が低下し、ヘイ
ズが増加する。さらに好ましい平均粒径は5〜50μm
であり、最も好ましい平均粒径は8〜25μm である。
【0028】第2のシリカ粒子の平均粒径は、好ましく
は、第1の粒子のそれに較べて大である。第2のシリカ
粒子の平均粒径をこのように比較的に大きくすると、第
2の粒子の間に第1の粒子が入り込んだ構造をとり、隣
接する第2粒子間の空間にシリコンオイルを効果的に貯
留し、さらには、第1の粒子がかかるシリコンオイルを
効果的に吸着し、相乗的に、オイル感を低減し、オイル
プーリング現象を可及的に減少可能とならしめるためで
ある。また、第2のシリカ粒子は、多孔質のシリカ10
0重量部に対して、0.1〜100重量部が好適であ
る。0.1重量部未満では、走行性の改良効果に乏しく
なり、一方、100重量部を超えると、ヘイズ値が著し
く低下したり、混合分散が困難となるためである。ま
た、さらに好適な範囲は、多孔質のシリカ100重量部
に対して、1〜50重量部の範囲であり、最も好適な範
囲は、2〜20重量部の範囲である。走行性と光透過性
とのバランスがさらに良好となるためである。
【0029】その他、本発明において、帯電防止剤を画
像受容層に添加して、フィルムの帯電防止効果を高め、
かつトナー粒子の画像受容層への付着を容易にすること
ができる。有利に使用し得る帯電防止剤としては、例え
ば、第四級アンモニウム塩、各種のクレー粒子等を挙げ
ることができる。帯電防止剤を添加することにより、受
像フィルムの表面抵抗値は減少する。したがって、帯電
防止剤の添加量は、フィルムの表面抵抗値を考慮して決
定するのが好ましい。表面抵抗値は、使用する複写機に
よって変動するというものの、具体的には1×108
1×1014オームの範囲が好適である。表面抵抗値が1
×108 オーム未満では、帯電不十分で、トナー粒子が
画像受容層に付着せず、飛散するという不都合が発生す
る。反対に、表面抵抗値が1×1014オームを超える
と、フィルムの走行性が悪くなり、また、トナー粒子が
転写しない。さらに好適な表面抵抗値は、1×109
1×1013オームの範囲である。
【0030】本発明による受像フィルムは、フィルムの
層構成、その他のファクタに依存していろいろな手法に
従って作製することができる。一例を示すと、先ず、支
持体として選ばれた基材フィルムに所定の成膜組成物を
塗布し、乾燥して画像受容層を形成する。この場合、塗
布方法としては、マイヤーバーコーティング、エクスト
ルージョンコーティング、ダイコーティング、ナールコ
ーティング、グラビアコーティング、キスコーティング
などの常用の塗布及び積層方法を利用することができ
る。
【0031】
【作用】本発明の画像受容層では、その層中に分散せし
められた多孔質シリカ及び/又はポリシロキサンの粒子
が、シリコンオイル吸収剤として作用する。特に、シリ
コンオイル吸収性の粒子を所定の割合で均一に分散させ
るので、フィルム表面のオイル感を低減するとともに、
オイルプーリングも防止することができる。
【0032】
【実施例】以下、実施例を参照して本発明を詳細に説明
する。なお、「部」は、特に断りのある場合を除いて
「重量部」を意味する。
【0033】例1:厚さ125μm の透明なポリエステ
ルフィルム(支持体)に下記の透明なポリエステル樹脂
を主成分とする溶液を2g/m2の乾燥時被覆量で塗布し
て画像受容層を形成した。
【0034】塗布溶液の組成 : ポリエステル樹脂(花王製、PS−2) 10.00部 第1の多孔質シリカ粒子(マイクロン製、G2018) 1.00部 表面積: 600m2/g(BET法による;以下同様) 平均粒径: 2μm (日本アビオニクス製の画像処理装置、 スピカ2による;以下同様) ポリエステル樹脂(シェルケミカル製、VITEL 2200)0.20部 帯電防止剤(第四級アンモニウム塩) 1.20部 第2のシリカ粒子(Davison 製、SYLOID404、 0.05部 平均粒径5.2μm 、表面積300m2/g) トルエン 76.06部 メチルエチルケトン 11.49部 上記のようにして作製した受像フィルムにおいてカラー
複写機により画像形成後、それをOHPフィルムとして
使用した場合の特性を評価した。なお、カラー複写機に
は、キャノン社製のカラーレーザー複写機、レーザーコ
ピア(登録商標)CLC200を使用した。
【0035】オイルプーリング試験 供試フィルムを米国スリーエム社製のフィルムホルダー
「フリップフレーム」(登録商標)に差し入れ、シリコ
ンオイルによるプーリングの発生状態を目視により観察
し、次の3段階に区分した。 〔優〕 まったく観察されない 〔良〕 ほとんど観察されない 〔不可〕明らかに観察される
【0036】触感試験(オイル感の評価) 供試フィルムを指触し、以下のように判断した。 〔優〕 まったくオイル感なし 〔良〕 ほとんどオイル感なし 〔不可〕明らかにオイル感あり
【0037】ヘイズ試験 供試フィルムにおけるヘイズの発生を評価するため、BY
K Gardner 社製のヘイズメータ(品番XL−211)で
ヘイズ値を測定し、次のように判断した。 〔優〕 8%未満 〔良〕 8%以上12%未満 〔不良〕12%以上
【0038】画質試験 供試フィルムを米国スリーエム社製のフィルムホルダー
「フリップフレーム」(登録商標)に差し入れ、米国ス
リーエム社製のOHP「M2180」で投映した。投映
されたイメージ(テストパターン)を目視により観察
し、イメージ再現性の善し悪しで次のように判断した。 〔優〕 完全な再現性 〔良〕 十分な再現性 〔不可〕再現不十分 試験の結果、オイルプーリングはまったく発生せず、特
に注目すべき点として、背景のみならずイメージ上にも
オイルプーリングが認められなかった。フィルムの表面
を指で触っても、オイル感は全く感じなかった。ヘイズ
値は極めて低く、イメージの再現性も優れて良好であっ
た。なお、この結果は、参考のため、その他の実施例の
結果と一緒に下記の第1表に記載する。
【0039】例2:前記例1に記載の手法を繰り返し
た。但し、本例の場合、画像受容層の被覆量及び第1の
多孔質シリカ粒子の表面積等を次のように変更した。 画像受容層の被覆量(乾燥時): 20g/m2 多孔質シリカ粒子の表面積: 350m2/g 多孔質シリカ粒子の平均粒径: 5μm 多孔質シリカ粒子の添加量: 7.5部 得られた結果を下記の第1表に記載する。
【0040】例3:前記例1に記載の手法を繰り返し
た。但し、本例の場合、画像受容層の被覆量及び第1の
多孔質シリカ粒子の表面積等を次のように変更した。 画像受容層の被覆量(乾燥時): 15g/m2 多孔質シリカ粒子の表面積: 450m2/g 多孔質シリカ粒子の平均粒径: 5μm 多孔質シリカ粒子の添加量: 5.0部 得られた結果を下記の第1表に記載する。
【0041】例4:前記例1に記載の手法を繰り返し
た。但し、本例の場合、画像受容層の被覆量及び第1の
多孔質シリカ粒子の表面積等を次のように変更した。 画像受容層の被覆量(乾燥時): 5g/m2 多孔質シリカ粒子の表面積: 500m2/g 多孔質シリカ粒子の平均粒径: 4μm 多孔質シリカ粒子の添加量: 3.0部 得られた結果を下記の第1表に記載する。
【0042】例5:前記例1に記載の手法を繰り返し
た。但し、本例の場合、画像受容層の被覆量及び第1の
多孔質シリカ粒子の表面積等を次のように変更した。 画像受容層の被覆量(乾燥時): 1.5g/m2 多孔質シリカ粒子の表面積: 800m2/g 多孔質シリカ粒子の平均粒径: 1μm 多孔質シリカ粒子の添加量: 0.5部 得られた結果を下記の第1表に記載する。
【0043】例6:前記例1に記載の手法を繰り返し
た。但し、本例の場合、画像受容層の被覆量及び第1の
多孔質シリカ粒子の表面積等を次のように変更した。 画像受容層の被覆量(乾燥時): 1g/m2 多孔質シリカ粒子の表面積: 1000m2/g 多孔質シリカ粒子の平均粒径: 1.5μm 多孔質シリカ粒子の添加量: 0.3部 得られた結果を下記の第1表に記載する。
【0044】例7:前記例1に記載の手法を繰り返し
た。但し、本例の場合、画像受容層の被覆量及び第1の
多孔質シリカ粒子の表面積等を次のように変更した。 画像受容層の被覆量(乾燥時): 0.8g/m2 多孔質シリカ粒子の表面積: 1500m2/g 多孔質シリカ粒子の平均粒径: 0.5μm 多孔質シリカ粒子の添加量: 0.1部 得られた結果を下記の第1表に記載する。
【0045】例8:前記例1に記載の手法を繰り返し
た。但し、本例の場合、画像受容層の被覆量及び第1の
多孔質シリカ粒子の表面積等を次のように変更した。 画像受容層の被覆量(乾燥時): 0.5g/m2 多孔質シリカ粒子の表面積: 2000m2/g 多孔質シリカ粒子の平均粒径: 0.1μm 多孔質シリカ粒子の添加量: 0.05部 得られた結果を下記の第1表に記載する。
【0046】例9:ポリシロキサン粒子の分散溶液を調
製するために、下記の成分を混合した。 シロキサンオリゴマー(新中村化学工業製、SA−200) 12.10部 ドデシル硫酸アンモニウム 1.20部 イオン交換水 86.70部 得られた溶液をホモジナイザーで十分に攪拌した後、過
酸化ベンゾイル(75%)0.13部を添加し、窒素ガ
ス雰囲気下で100rpm で攪拌しながら、65℃の温度
で4時間にわたって反応させ、重合を完了せしめた。1
0部の重合溶液から重合物を分離後、10部のトルエン
/メチルエチルケトンに再分散させた。平均粒径10μ
m のポリシロキサン粒子の分散溶液が得られた。
【0047】厚さ5ミルの透明なポリエチレンテレフタ
レートフィルム(支持体)に下記の透明なポリエステル
樹脂を主成分としかつ先に調製したポリシロキサン粒子
の分散溶液を含有する溶液を2.5g/m2の乾燥時被覆
量で塗布して画像受容層を形成した。
【0048】塗布溶液の組成 : ポリシロキサン分散溶液 33.33部 (ポリエステル樹脂100部に対して20部に相当) ポリエステル樹脂(花王製、PS−2) 6.86部 ポリエステル樹脂(シェルケミカル製、VITEL 2200)0.17部 帯電防止剤(第四級アンモニウム塩) 0.20部 トルエン 29.67部 メチルエチルケトン 29.67部 上記のようにして作製した受像フィルムにおいて前記例
1に記載のようにして画像形成し、そして特性評価のた
めの試験を実施した。下記の第1表に記載のような満足
し得る結果が得られた。
【0049】例10:前記例9に記載の手法を繰り返し
た。但し、本例の場合、画像受容層の被覆量ならびにポ
リシロキサン粒子の粒径及び添加量を次のように変更し
た。 画像受容層の被覆量(乾燥時): 1g/m2 ポリシロキサン粒子の平均粒径: 1μm ポリシロキサン粒子の添加量: 0.1部 得られた結果を下記の第1表に記載する。
【0050】例11:前記例9に記載の手法を繰り返し
た。但し、本例の場合、画像受容層の被覆量ならびにポ
リシロキサン粒子の粒径及び添加量を次のように変更し
た。 画像受容層の被覆量(乾燥時): 20g/m2 ポリシロキサン粒子の平均粒径: 30μm ポリシロキサン粒子の添加量: 5.0部 第1の多孔質シリカ(マイクロン製、G2018)0.6部 第2のシリカ粒子(SYLOID404) 0.06部 得られた結果を次の第1表に記載する。
【0051】 第1表 受像フィルムの特性試験 試 験 項 目 例番号 オイルプーリング試験 触感試験 ヘイズ試験 画質試験 1 優 優 優 優 2 良 良 良 良 3 優 優 優 優 4 優 優 優 優 5 優 優 優 優 6 優 優 優 優 7 優 優 優 優 8 良 良 良 優 9 優 優 優 優 10 優 優 優 優 11 優 優 良 良
【0052】例12:ポリシロキサン粒子の分散溶液を
調製するために、下記の成分を混合した。 シロキサンオリゴマー(新中村化学工業製、SA−100) 10.00部 スルホ琥珀酸ジオクチルナトリウム 1.00部 アクリル酸1,4−ブタンジオール 0.0025部 アクリル酸 0.50部 イオン交換水 90.00部 得られた溶液をホモジナイザーで十分に攪拌した後、過
酸化ベンゾイル(75%)0.05部を添加し、窒素ガ
ス雰囲気下で100rpm で攪拌しながら、65℃の温度
で4時間にわたって反応させ、重合を完了せしめた。重
合物は、光学顕微鏡で観察したところ、平均粒径1μm
の単分散粒子であった。
【0053】合成した重合物をメチルエチルケトン/ヘ
キサン混合溶媒(混合比60:40)に分散させて均一
な分散溶液を得た。この分散溶液を、キャノン社製のカ
ラーレーザー複写機、レーザーコピア(登録商標)CL
C200を用いてカラートナー像を印字され、その表面
にシリコンオイルが残留しているOHPフィルム上に、
乾燥時被覆量が0.04g/m2になるように均一にスプ
レー噴射した。スプレー噴射後のOHPフィルムは、驚
くべきことに、残留シリコンオイルに原因するフィルム
表面のベタつきがなく、さらに、印字フィルムを米国ス
リーエム社製のホルダー「フリップフレーム」(登録商
標)に差し入れ、米国スリーエム社製のOHP「M21
80」で投映したところ、シリコンオイルによる汚染の
ない均一な投映トナー像を観察できた。
【0054】比較例1:前記例1に記載の手法を繰り返
した。但し、本例の場合、比較のため、多孔質シリカ粒
子の使用を省略した。得られた結果を下記の第2表に記
載する。
【0055】比較例2:前記例1に記載の手法を繰り返
した。但し、本例の場合、比較のため、多孔質シリカ粒
子として、 表面積 300m2/g 平均粒径 30μm 添加量 300部 を使用した。得られた結果を下記の第2表に記載する。
【0056】比較例3:前記例9に記載の手法を繰り返
した。但し、本例の場合、比較のため、ポリシロキサン
粒子として、 平均粒径 30μm 添加量 200部 を使用した。得られた結果を次の第2表に記載する。
【0057】 第2表 受像フィルムの特性試験 試 験 項 目 比較例 オイルプーリング試験 触感試験 ヘイズ試験 画質試験 1 不可 不可 優 優 2 優 優 不可 不可 3 優 優 不可 不可
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、例えばOHP用受像フ
ィルムにおいて、オイルプーリング現象を減少させるこ
とができ、但し画像受容層上に一端保持したシリコンオ
イルは容易に脱落させずに保持することができ、また、
手で触った時、シリコンオイルの手への転移を減少させ
ることができる。また、本発明によれば、フィルムの複
写機における給送性を高めることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるエレクトログラフィ用受像フィル
ムの好ましい1態様を示す略示断面図である。
【図2】従来のエレクトログラフィ用受像フィルムの一
例を示した略示断面図である。
【符号の説明】
1…支持体 2…画像受容層 3…シリコンオイル吸収性微粒子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明な支持体及び該支持体の少なくとも
    片面上に施された画像受容層を有するエレクトログラフ
    ィ用受像フィルムにおいて、 前記画像受容層が透明な画像形成性樹脂からなり、かつ
    該画像形成性樹脂100重量部に対して、0.1〜10
    0重量部の、350m2/g以上の表面積及び0.05〜
    100μmの平均粒径を有する多孔質シリカ及び/又は
    ポリシロキサンの粒子が添加されてなることを特徴とす
    るエレクトログラフィ用受像フィルム。
  2. 【請求項2】 前記多孔質シリカ及び/又はポリシロキ
    サン粒子の平均粒径が0.1〜50μm であることを特
    徴とする、請求項1に記載のエレクトログラフィ用受像
    フィルム。
  3. 【請求項3】 透明な支持体及び該支持体の少なくとも
    片面上に施された画像受容層を有するエレクトログラフ
    ィ用受像フィルムにおいて、 前記画像受容層が透明な画像形成性樹脂からなり、かつ
    前記画像受容層に、350m2/g以上の表面積を有する
    多孔質シリカ及び/又はポリシロキサンの粒子から選ば
    れた第1の粒子と、300m2/g以下の表面積を有する
    シリカ粒子である第2の粒子とが添加されてなることを
    特徴とするエレクトログラフィ用受像フィルム。
  4. 【請求項4】 前記第1の粒子の平均粒径が前記第2の
    粒子の平均粒径よりも小さいことを特徴とする、請求項
    3に記載のエレクトログラフィ用受像フィルム。
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