JPH08300070A - 管端成形機及び被成形管の加工方法 - Google Patents

管端成形機及び被成形管の加工方法

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JPH08300070A
JPH08300070A JP10388395A JP10388395A JPH08300070A JP H08300070 A JPH08300070 A JP H08300070A JP 10388395 A JP10388395 A JP 10388395A JP 10388395 A JP10388395 A JP 10388395A JP H08300070 A JPH08300070 A JP H08300070A
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JP
Japan
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pipe
molded
segment
forming machine
cone
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Application number
JP10388395A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Tashiro
浩昭 田代
Ikuo Masano
郁夫 政野
Kenji Masuda
賢二 増田
Hirotoshi Inoue
浩利 井上
Shoji Nishihara
正二 西原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 拡管時の真円度を向上する。 【構成】 被成形管16内に複数個からなるセグメント
20を挿入し、コーン17を被成形管16の端部の方向
に移動して、セグメント20の半径方向の拡がりにより
端部を拡管する。この場合、セグメント20の被成形管
16の中心線に対して平行方向で対向する部分が不連続
になるように構成したので、被成形管16の成形後の真
円度が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、被成形管の端部を拡
管又は縮管加工を行う管端成形機に関するものである。
【0002】また、被成形管の一端を拡管し他端を縮管
して曲げ加工を行う被成形管の加工方法に関するもので
ある。
【0003】
【従来の技術】図11及び図12は、例えば特開昭58
−4238号公報に示された被成形管の端部を拡管する
従来の管端成形機である。図11及び図12において、
1は被成形管、2は傾斜した摺動部2aを有する複数個
のセグメントで、被成形管1の内側に被成形管1の中心
線を中心にして円周方向に配置されている。なお、各セ
グメント2の外周に弾性体(図示せず)を巻き付けてお
くことにより、後述のコーン3の移動に応じて拡大又は
縮小する。3は傾斜した摺動部3aを有するコーンで、
両摺動部2a、3aが当接した状態で図11の図示右方
に移動することにより、被成形管1の端部の拡管部1a
が拡管する方向にセグメント2を移動させる。4は押え
板で、被成形管1及びセグメント2の動きを阻止する。
【0004】図13は、例えば特開昭56−10583
4号公報に示された被成形管の端部を縮管する従来の管
端成形機である。図13において、5は被成形管で、縮
管部5aが端部に形成されている。6は成形部6aを有
する型、7は回転自在な中子、8は被成形管5を保持す
る固定治具で、モータ(図示せず)等により矢印9の方
向に回転させる。10は油圧シリンダで、図示右方に動
いて軸10aを介して中子7を型6に押し当てる。11
はラジアル軸受で、軸10aを中子7に対して回転自在
に保持している。12はスラスト軸受で、軸10aを中
子7に対して回転自在に保持している。
【0005】次に動作について説明する。図13におい
て、被成形管5に中子7を挿入し、固定治具8で被成形
管5を掴んでモータ(図示せず)により被成形管5を矢
印9の方向に回転させる。次に油圧シリンダ10を駆動
して被成形管5を図示右方に動かして成形部6aに押し
込む。座屈が発生しない範囲で変形を与えた後、中子7
を油圧シリンダ10で被成形管5の縮管部5aの内面に
押しつけることにより縮管部5aが形成できる。この場
合、中子7はラジアル軸受11及びスラスト軸受12で
保持されているので、回転自在である。なお、上記のよ
うに成形した拡管部1aに図14に示すように縮管部5
aを挿入して溶接等で接続して長尺のものにする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の拡管を行う管端
成形機は以上のように構成されているので、各セグメン
ト2が拡がっていくと各セグメント2の相互間の隙間G
が大きくなり、被成形管1の拡管後の真円度が低下する
とか、セグメント2による傷が発生するという問題点が
あった。
【0007】また、セグメント2とコーン3との間の摩
擦による焼き付き防止や耐摩耗性の向上のために、セグ
メント2を青銅鋳物、鋳鉄等で作る必要があるという問
題点があった。
【0008】また、各セグメント2は組み合わせ状態が
管状を維持するように、各セグメント2の外周をゴムリ
ング、コイルばね又は板ばね等の弾性体で保持する必要
があるという問題点があった。
【0009】一方、従来の縮管を行う管端成形機は以上
のように構成されているので、被成形管5を成形部6a
への押し込み加工時、又はスピニング加工時に被成形管
5を回転させるので、装置が大形になるという問題点が
あった。
【0010】さらに、拡管及び縮管をした被成形管1、
5の曲げ加工を行う場合に、曲げ専用機まで移動させる
必要があるという問題点があった。
【0011】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、拡管時又は縮管時の真円度を向
上させた管端成形機を提供する。
【0012】また、コーンとセグメントとの焼き付き防
止及び耐摩耗性を向上させた管端成形機を提供する。
【0013】また、コーンの動きにセグメントが連動す
るようにした管端成形機を提供する。
【0014】さらに、小形化が図れる管端成形機を提供
する。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る管
端成形機は、被成形管の外径と所定の値だけ異なる外径
を有し、被成形管の端部に被成形管の中心線と同心状に
配置して、中心線に対して直角方向に移動可能な複数個
のセグメントと、被成形管の端部方向に移動するときセ
グメントを被成形管の中心線に対して直角方向に移動さ
せるコーンと、このコーンを被成形管の端部方向に駆動
する駆動手段とで構成した管端成形機において、隣接し
たセグメントの相互間を中心線に対して平行方向で対向
する第1の平行部と、円周方向で平行に対向する第2の
平行部とで形成したものである。
【0016】請求項2に係る管端成形機は、請求項1に
記載の管端成形機において、セグメントと摺動するコー
ンの面に開口した油供給穴を有する油供給手段を備えた
ものである。
【0017】請求項3の発明に係る管端成形機は、請求
項1又は請求項2に記載の管端成形機において、対向し
たセグメント及びコーンのいずれか一方にT字状溝を設
け、他方にT字状溝内を摺動可能なT字状ブロックを設
けたものである。
【0018】請求項4の発明に係る管端成形機は、請求
項1から請求項3のいずれかに記載の管端成形機におい
て、セグメントを被成形管内に挿入可能に中心線を中心
にして円周方向に相互間に所定の間隔をあけて配置し、
被成形管の内径より所定の値だけ大きい外径の当接部が
被成形管の内径側に当接するようにし、コーンを被成形
管の端部方向に移動するときセグメントの当接部を被成
形管の内径側に押圧するように構成したものである。
【0019】請求項5の発明に係る管端成形機は、請求
項1から請求項3のいずれかに記載の管端成形機におい
て、セグメントを被成形管の外側に中心線を中心にして
円周方向に相互間に所定の間隔をあけて配置し、被成形
管の外径より所定の値だけ小さい内径の第1の当接部が
被成形管の外径側に当接するようにし、コーンを被成形
管の端部方向に移動するときセグメントの第1の当接部
を被成形管の外径側に押圧するようにし、被成形管内に
配置する中子はセグメントの第1の当接部と対向した被
成形管の内径より所定の値だけ小さい外径の第2の当接
部を有し、コーンに押圧された被成形管の内径側が第2
の当接部に当接するように構成したものである。
【0020】請求項6の発明に係る被成形管の加工方法
は、請求項4に記載の第1の管端成形機で被成形管の一
端を成形する第1の工程と、請求項5に記載の第2の管
端成形機で被成形管の他端を成形する第2の工程と、第
1の管端成形機のセグメントが被成形管の一端を押圧
し、第2の管端成形機のセグメントが被成形管の他端を
押圧した状態で、被成形管を曲げ手段で所定の形状に曲
げる第3の工程とからなるものである。
【0021】
【作用】請求項1の発明においては、隣接したセグメン
トの相互間を被成形管の中心線に対して、平行方向で対
向する第1の平行部と、円周方向で平行に対向する第2
の平行部とで形成したことにより、被成形管の中心線に
対して平行方向で対向する部分が不連続になるので、被
成形管の成形後の真円度を向上する。
【0022】請求項2の発明においては、請求項1に記
載の管端成形機において、セグメントと摺動するコーン
の面に開口した油供給穴を有する油供給手段を備えたこ
とにより、摺動部に潤滑油を供給できるので、焼き付き
防止及び耐摩耗性が向上する。
【0023】請求項3の発明においては、請求項1又は
請求項2に記載の管端成形機において、対向したセグメ
ント及びコーンのいずれか一方にT字状溝を設け、他方
にT字状溝内を摺動可能なT字状ブロックを設けたこと
により、コーンの移動に速動してセグメントが移動す
る。
【0024】請求項4の発明においては、請求項1から
請求項3のいずれかに記載の管端成形機において、被成
形管内にセグメントを挿入し、コーンを被成形管の端部
方向に移動することにより、セグメントの当接部が被成
形管の内径側を押圧して所定の大きさの内径に拡管す
る。
【0025】請求項5の発明においては、請求項1から
請求項3のいずれかに記載の管端成形機において、被成
形管の外側にセグメントを配置して被成形管内に中子を
配置し、コーンを被成形管の端部方向に移動することに
より、セグメントの当接部が被成形管の外径側を押圧し
て所定の大きさの外径に縮管する。
【0026】請求項6の発明においては、請求項4の第
1の管端成形機のセグメントで被成形管の一端を押圧
し、請求項5の第2の管端成形機のセグメントで被成形
管の他端を押圧した状態で、被成形管を曲げ手段で所定
の形状に曲げる。
【0027】
【実施例】
実施例1.図1は実施例1の正面図である。図2は図1
のII−II線の断面図である。図1及び図2におい
て、13は架台で、貫通穴13aが設けてある。14は
貫通穴13aと同軸状の貫通穴14aを設けて架台13
に固着したブロックで、貫通穴14aの中心線から放射
状に複数個の案内溝14bが設けてある。15は両貫通
穴13a、14aを摺動自在に貫通した軸、16は軸1
5の中心線と同心状に配置した被成形管で、端部がブロ
ック14に当接している。17は中心に貫通穴17aを
設けたコーンで、ブロック14側から離れる方向に貫通
穴14aの中心線との距離が徐々に遠くなるような傾斜
の当接部17bを設けた8角錐状である。さらに、コー
ン17にはブロック14側に開口した油供給穴17cが
設けられて、当接部17bへ潤滑油を供給するように形
成してある。18は油供給穴17cに連結したパイプ
で、潤滑油が流通可能にしてある。なお、油供給穴17
cとパイプ18と油ポンプ(図示せず)とで油供給手段
19が構成されている。
【0028】20はコーン17の当接部17bと当接す
る同じ傾斜の当接部20aを有し、コーン17の中心線
を中心にして円周方向に所定の間隔で配置した複数個の
セグメントで、当接部20aと同じ傾斜のT字状溝20
bが設けてある。そして、セグメント20の外径は被成
形管16を拡管する量に応じて被成形管16の内径より
所定の値だけ大きくしてある。さらに、隣接したセグメ
ント20の相互間は図3に示すように中心線、即ち被成
形管16の中心線に対して平行方向で対向する平行部2
0cと、円周方向で平行に対向する平行部20dとで形
成された矩形状で噛み合うように構成してある。21は
コーン17にボルト22で固着したT字状ブロックで、
セグメント20のT字状溝20b内を摺動する。23は
ブロック14の案内溝14b内を摺動可能なガイドで、
セグメント20にボルト24で固着してある。25はコ
ーン17を軸15に固着したナット、26は軸15と連
結して架台13に固着した油圧シリンダで、軸15を介
してコーン17を駆動する。
【0029】次に動作について説明する。図1及び図2
において、油圧シリンダ26を図1の図示左方向に駆動
することにより、軸15を介してコーン17も図示左方
向に移動する。これにより、各セグメント20は傾斜し
たT字状溝20bに案内されて連動するとともに、ガイ
ド23に案内されて軸15の半径方向、即ち被成形管1
6の半径方向に移動して全体の外径が縮小する方向に移
動する。そして、セグメント20の全体の外径が被成形
管16の内径より小さくなった状態で、被成形管16の
端面がブロック14に当接するまでセグメント20に被
成形管16を挿入する。
【0030】この状態において、油供給手段19により
両当接部17b、20bに潤滑油を供給しながら、油圧
シリンダ26を図1の図示右方向に駆動すると、各セグ
メント20が被成形管16の半径方向に拡がって被成形
管16の内面に当接する。さらに油圧シリンダ26を駆
動して被成形管16の内径を各セグメント20で押圧し
て所定の大きさまで拡げたら、油圧シリンダ26を停止
する。なお、被成形管16の拡がり量を検出するには、
コーン17の軸方向の移動量を検出することにより、両
当接部17b、20bの傾斜角度からセグメント20の
拡がり量を知ることができるので、コーン17の移動量
をリニアエンコーダ等で測定すればよい。
【0031】各セグメント20の全体の外径が拡がる場
合に、隣接したセグメント20の相互間は被成形管16
の中心線に対して円周方向で平行に対向した平行部20
dが、互いに対向した状態で円周方向に移動してセグメ
ント20全体の外径が大きくなる。また、被成形管16
の中心線の方向に平行な平行部20cは、中心線の方向
に対して不連続となり、同一線上に平行部20cが並ぶ
ことがない。
【0032】以上のように、コーン17を図1の図示右
方向に動かして拡管を行うときに、油供給手段19から
両当接部17b、20bに潤滑油を供給することによ
り、コーン17とセグメント20との間の焼き付きや、
摩耗を少なくすることができる。
【0033】さらに、隣接したセグメント20相互間は
被成形管16の中心線に対して平行方向で対向した平行
部20cと、円周方向で平行に対向した平行部20dと
が交互に配置してあるので、平行方向及び円周方向とも
平行部20c及び平行部20dが不連続となるため、被
成形管16の拡管後の真円度を向上させるとともに、内
面のセグメント20による当たり傷を少なくできる。な
お、上記実施例1ではコーン17の駆動を油圧シリンダ
26で駆動するものについて説明したが、電動機で駆動
しても同様の効果が期待できる。
【0034】実施例2.図4は実施例2の正面図であ
る。図5は図4のV−V線の断面図である。図4及び図
5において、27は架台、28はボルト29で架台27
に取り付けた複数個のガイドピン、30は架台27に取
り付けた油圧シリンダで、ピストン棒30aが図示の左
右方向に移動する。31は複数個のガイドピン28を介
して架台27に取り付けたブロックで、ピストン棒30
aの中心線を中心にして放射状にそれぞれ複数個の案内
溝31a、31bが設けてある。32はブロックで、ガ
イドピン28に案内されてピストン棒30aの移動方向
に移動自在である。33は一端をボルト34でブロック
32に固着した連結台で、他端をピストン棒30aに連
結している。35はピストン棒30aの中心線と中心線
が一致するように調整ボルト36でブロック31に取り
付けたコーンで、油圧シリンダ30側から離れる方向に
中心線からの距離が徐々に遠くなるような傾斜の当接部
35aを設けた四角錐状である。さらに、コーン35は
中心線方向にブロック31に案内されて、調整ボルト3
6により中心線方向に移動できる。
【0035】37はコーン35の中心線と同心状に配置
した被成形管で、端部がブロック31に当接している。
38は当接部35aと当接する同じ傾斜の当接部38a
を有し、コーン35の中心線を中心にして円周方向に所
定の間隔で配置した複数個の中子で、当接部38aと同
じ傾斜のT字状溝38bが設けてある。そして、中子3
8の外径は被成形管37の縮管量に応じて被成形管37
の内径より所定の値だけ小さくしてある。さらに、隣接
した中子38の相互間は図6に示すように中心線、即ち
被成形管37の中心線に対して平行方向で対向する平行
部38cと、円周方向で平行に対向する平行部37dと
で形成された矩形状で噛み合うように構成してある。
【0036】39はコーン35にボルト40で固着した
T字状ブロックで、中子38のT字状溝38b内を摺動
する。41はブロック31の案内溝31a内を摺動可能
なガイドで、中子38にボルト42で固着してある。4
3はピストン棒30aの中心線と中心線が一致するよう
にボルト44でブロック32に固着したコーンで、油圧
シリンダ30側から離れる方向に中心線からの距離が徐
々に近くなるような傾斜の当接部43aを設けた内側が
八角錐状である。また、コーン43には当接部43aと
同じ傾斜のT字状溝43bを有し、外周に開口した油供
給穴43cが設けられて、当接部43aに潤滑油を供給
するように形成してある。44は油供給穴43cに連結
したパイプで、潤滑油が流通可能である。なお、油供給
穴43cとパイプ44と油ポンプ(図示せず)とで油供
給手段45が構成されている。
【0037】46は当接部43aと当接する同じ傾斜の
当接部46aを有し、コーン43の中心線に対して円周
方向に所定の間隔で配置した複数個のセグメントで、被
成形管37の外径側に当接する内径が被成形管37の縮
管量に応じて被成形管37の外径より所定の値だけ小さ
くしてある。さらに、隣接したセグメント46の相互間
は図7に示すように中心線、即ち被成形管37の中心線
に対して平行方向で対向する平行部46bと、円周方向
で平行に対向する平行部46cとで形成された矩形状で
噛み合うように構成してある。47は各セグメント46
にボルト48で固着したT字状ブロックで、各T字状溝
43b内を摺動する。49はブロック31の各案内溝3
1b内を摺動可能なガイドで、各セグメント46にボル
ト50で固着してある。
【0038】次に動作について説明する。図4及び図5
において、調整ボルト36でコーン35を動かすことに
より、ガイド41に案内されて中子38が半径方向に動
くので、中子38の外径を被成形管37の縮管後の内径
に合わせる。この場合、コーン35に固着したT字状ブ
ロック39が中子38のT字状溝38b内を摺動するの
で、中子38が中心線に対して拡大する方向又は縮小す
る方向に動く。次に油圧シリンダ30を図5の図示左方
向に動かすことにより、連結台33及びブロック32を
介してコーン43が図示左方向に動く。これにより、セ
グメント46に固着したT字状ブロック47がコーン4
3のT字状溝43b内を摺動するので、セグメント47
がガイド49に案内されてセグメント47の内径が拡が
る。
【0039】セグメント46の内径が被成形管37の外
径より大きくなったら油圧シリンダ30を停止して、被
成形管37の端部がブロック31に当接するところまで
被成形管37を中子38とセグメント46との間に挿入
する。そして、油供給手段45により両当接部43a、
46aに潤滑油を供給しながら、油圧シリンダ30を図
5の図示右方向に動かすことにより、セグメント46の
内径が中心線の方向に向かって縮小して被成形管37の
外面に当接する。さらに油圧シリンダ30を駆動するこ
とにより、セグメント46に押圧された被成形管37が
縮小して被成形管37の内面が中子38の外径側に当接
する。この状態で所定の時間だけ保持してから、調整ボ
ルト36とブロック32との間に所定の厚さの補助金具
(図示せず)を挟んで油圧シリンダ30を図5の図示左
方向に動かすと、セグメント46が拡がり、中子38が
縮むので、被成形管37を抜き出すことができる。
【0040】以上のように、油圧シリンダ30を図5の
図示右方向に動かして被成形管37の縮管を行う場合
に、油供給手段45により両当接部43a、46aに潤
滑油を供給するので、当接部43a、46aの摺動時に
おける焼き付きを防止できるとともに、摩耗を低減する
ことができる。
【0041】さらに、中子38の平行部38c及びセグ
メント46の平行部46bが各中心線に対して平行方向
で不連続になっているので、被成形管37の内面及び外
面の真円度を向上させるとともに、中子38及びセグメ
ント46の当たり傷を低減することができる。なお、上
記実施例2ではコーン43を油圧シリンダ30で駆動す
るものについて説明したが、電動機で駆動しても同様の
効果が期待される。
【0042】実施例3.図8は実施例3の構成図であ
る。図8において、51は架台、52は実施例1に示し
た拡管を行う管端成形機で、架台51の一端側に配置し
てある。53は架台51の上に揺動自在に設置したベー
スで、管端成形機52が装着してある。54は実施例2
に示した縮管を行う管端成形機で、架台51の他端に配
置してある。55は両管端成形機52、54で各管端を
拡管及び縮管する被成形管、56、57は被成形管55
を支持する鼓形のローラで、被成形管55の曲げ加工時
に各軸56a、57aで回動自在に両側を挟み込む。5
8、59は各ローラ56、57を被成形管55に押圧す
る油圧シリンダである。なお、56〜59で曲げ手段6
0を構成している。61は油圧シリンダで、ベース53
を軸56aを中心にして回動させる。
【0043】次に動作について説明する。図8におい
て、管端成形機52で被成形管55の一端を拡管し、管
端成形機54で他端を縮管してから各端部を各管端成形
機52、54の各セグメントが押圧した状態で油圧シリ
ンダ58、59で被成形管55を挟み込む。そして、油
圧シリンダ61を駆動して管端成形機52を図示の反時
計方向に図9に示すように回動することにより、被成形
管55の曲げ加工を行う。被成形管55を所定の角度で
曲げ加工した後、各管端成形機52、54を被成形管5
5から引き抜いて、各ローラ58、59を戻すことによ
り図10に示すように加工された被成形管55を取り出
す。
【0044】以上により、被成形管55の各端部を拡管
及び縮管した状態のままで、被成形管を移動させること
なく曲げ加工ができるので、被成形管55の加工が容易
にできる。なお、上記実施例3では管端成形機52を油
圧シリンダ61で回動するものについて説明したが、管
端成形機54を回動するように構成しても同様の効果が
期待される。さらに、上記実施例3において、軸56a
が垂直方向又は水平方向になるように図8の構成を配置
しても同様の効果が期待される。
【0045】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、隣接したセグ
メントの相互間を被成形管の中心線に対して、平行方向
で対向する第1の平行部と、円周方向で平行に対向する
第2の平行部とで形成したことにより、被成形管の中心
線に対して平行方向で対向する部分が不連続になるの
で、被成形管の成形後の真円度を向上するとともに、傷
の発生を低減できる。
【0046】請求項2の発明によれば、請求項1に記載
の管端成形機において、セグメントと摺動するコーンの
面に開口した油供給穴を有する油供給手段を備えたこと
により、摺動部に潤滑油を供給できるので、焼き付き防
止及び耐摩耗性が向上することができる。
【0047】請求項3の発明によれば、請求項1又は請
求項2に記載の管端成形機において、対向したセグメン
ト及びコーンのいずれか一方にT字状溝を設け、他方に
T字状溝内を摺動可能なT字状ブロックを設けたことに
より、コーンの動きに速動してセグメントを移動させる
ことができる。
【0048】請求項4の発明においては、請求項1から
請求項3のいずれかに記載の管端成形機において、被成
形管内にセグメントを挿入し、コーンを被成形管の端部
方向に移動することにより、セグメントの当接部が被成
形管の内径側を押圧して所定の大きさの内径に拡管する
ことができる。
【0049】請求項5の発明においては、請求項1から
請求項3のいずれかに記載の管端成形機において、被成
形管の外側にセグメントを配置して被成形管内に中子を
配置し、コーンを被成形管の端部方向に移動することに
より、セグメントの当接部が被成形管の外径側を押圧し
て所定の大きさの外径に縮管することができる。
【0050】請求項6の発明においては、請求項4の第
1の管端成形機のセグメントで被成形管の一端を押圧
し、請求項5の第2の管端成形機のセグメントで被成形
管の他端を押圧した状態で、被成形管を曲げ手段で所定
の形状に曲げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の構成を示す正面図である。
【図2】 図1のII−II線の断面図である。
【図3】 図2の要部を示す斜視図である。
【図4】 実施例2の構成を示す正面図である。
【図5】 図4のV−V線の断面図である。
【図6】 図5の要部を示す斜視図である。
【図7】 図5の要部を示す斜視図である。
【図8】 実施例3の構成を示す平面図である。
【図9】 図8の動作を示す説明図である。
【図10】 図8で加工した被成形管の説明図である。
【図11】 従来の拡管を行う管端成形機の構成を示す
断面図である。
【図12】 図11のXII−XII線の断面図であ
る。
【図13】 従来の縮管を行う管端成形機の構成を示す
断面図である。
【図14】 成形後の管端の接続状態を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
16,55 被成形管、17,35,43 コーン、1
7b,20a,35a,38a,43a,46a 当接
部、19,45 油供給手段、20,46 セグメン
ト、20b,38b,43b T字状溝、20c,20
d,38c,38d,46b,46c 平行部、21,
39,47 T字状ブロック、38 中子、52,54
管端成形機、60 曲げ手段。
フロントページの続き (72)発明者 井上 浩利 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社伊丹製作所内 (72)発明者 西原 正二 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社伊丹製作所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被成形管の外径と所定の値だけ異なる外
    径を有し、上記被成形管の端部に上記被成形管の中心線
    と同心状に配置して、中心線に対して直角方向に移動可
    能な複数個のセグメントと、上記被成形管の端部方向に
    移動するとき上記セグメントを上記被成形管の上記中心
    線に対して直角方向に移動させるコーンと、このコーン
    を上記被成形管の端部方向に駆動する駆動手段とで構成
    した管端成形機において、隣接した上記セグメントの相
    互間を上記中心線に対して平行方向で対向する第1の平
    行部と、円周方向で平行に対向する第2の平行部とで形
    成したことを特徴とする管端成形機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の管端成形機において、
    セグメントと摺動するコーンの面に開口した油供給穴を
    有する油供給手段を備えたことを特徴とする管端成形
    機。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の管端成形
    機において、対向したセグメント及びコーンのいずれか
    一方にT字状溝を設け、他方に上記T字状溝内を摺動可
    能なT字状ブロックを設けたことを特徴とする管端成形
    機。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
    の管端成形機において、セグメントは被成形管内に挿入
    可能に中心線を中心にして円周方向に配置し、上記被成
    形管の内径より所定の値だけ大きい外径の当接部が上記
    被成形管の内径側に当接するようにし、コーンは上記被
    成形管の端部方向に移動するとき上記セグメントの上記
    当接部を上記被成形管の内径側に押圧するように構成し
    たことを特徴とする管端成形機。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
    の管端成形機において、セグメントは被成形管の外側に
    中心線を中心にして円周方向に配置し、上記被成形管の
    外径より所定の値だけ小さい内径の第1の当接部が上記
    被成形管の外径側に当接するようにし、コーンは上記被
    成形管の端部方向に移動するとき上記セグメントの上記
    第1の当接部を上記被成形管の外径側に押圧するように
    し、上記被成形管内に配置する中子は上記セグメントの
    上記第1の当接部と対向した上記被成形管の内径より所
    定の値だけ小さい外径の第2の当接部を有し、上記コー
    ンに押圧された上記被成形管の内径側が上記第2の当接
    部に当接するように構成したことを特徴とする管端成形
    機。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の第1の管端成形機で被
    成形管の一端を成形する第1の工程と、請求項5に記載
    の第2の管端成形機で上記被成形管の他端を成形する第
    2の工程と、上記第1の管端成形機のセグメントが上記
    被成形管の一端を押圧し、上記第2の管端成形機のセグ
    メントが上記被成形管の他端を押圧した状態で、上記被
    成形管を曲げ手段で所定の形状に曲げる第3の工程とか
    らなる被成形管の加工方法。
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