JPH0829998A - 電子写真感光体 - Google Patents
電子写真感光体Info
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- JPH0829998A JPH0829998A JP18392394A JP18392394A JPH0829998A JP H0829998 A JPH0829998 A JP H0829998A JP 18392394 A JP18392394 A JP 18392394A JP 18392394 A JP18392394 A JP 18392394A JP H0829998 A JPH0829998 A JP H0829998A
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Abstract
光体において、前記感光層がτ型無金属フタロシアニン
顔料と下記一般式(I)で表わされるジスアゾ顔料を含
有することを特徴とする電子写真感光体。 【化1】 (式中、A、Bは構造が異なるカプラー残基を表わ
す。) 【効果】 本発明の電子写真感光体は可視域から近赤外
域まで広域な波長域にわたりパンクロかつ極めて高感度
なものであると同時に、連続使用時の電位安定性も優れ
るものである。
Description
さらに詳しくは可視域から近赤外域まで広域な波長域に
わたって極めて高感度であるパンクロマチックな電子写
真感光体に関する。
として、Se、CdS、ZnO等の無機材料から用いら
れてきたが、光感度、熱安定性、毒性等の問題をもつこ
とから、近年では有機光導電性材料を用いた電子写真感
光体の開発が盛んに行なわれており、電荷発生材料およ
び電荷輸送材料を含有する感光層を有する電子写真感光
体は、すでに実用化されるに到っている。一方、電子写
真感光体には、レーザープリンター、デジタル複写機等
の半導体レーザーを光源とする電子写真装置の出現、さ
らに感光体の共通化といった観点から可視域から、近赤
外域まで幅広い分光感度特性を持つことが要求され始め
ている。
として、異なるスペクトル領域で分光感度特性を有する
2種類以上の顔料を用いることが提案されている。例え
ば、特開昭63−148264公報、特開平1−177
53号公報、特開平3−37658号公報、特開平1−
270060号公報等が挙げられる。しかしながら、2
種類以上の顔料を電荷発生材料として用いることによ
り、分光感度域は広がるものの、感度がフラットなもの
でなかったり、感度が局所的に著しく低下したり、逆に
顔料自身の特性が生かせないといった問題が生じるもの
であり、十分なものではなかった。また、感度的にも十
分なものとは言えない。
従来の問題点を解決するものである。したがって、本発
明の目的は、可視域から近赤外域まで幅広くフラットな
分光感度を有し、かつ極めて高感度である電子写真感光
体を提供することにある。
支持体上に感光層を有する電子写真感光体において、前
記感光層がτ型無金属フタロシアニン顔料と下記一般式
(I)で表わされるジスアゾ顔料を含有することを特徴
とする電子写真感光体が提供される。
す。)また、本発明によれば、好ましくは前記感光層
が、電荷発生層と電荷輸送層を有し、少なくとも前記電
荷発生層がτ型無金属フタロシアニン顔料と前記一般式
(I)で表わされるジスアゾ顔料を含有する上記電子写
真感光体が提供される。更に、本発明によれば、好まし
くは前記ジスアゾ顔料が下記式(II)で表わされる化
合物である上記電子写真感光体が提供される。
に下記一般式(I)で示されるジスアゾ顔料が含有され
る。
す。)
ましい例として、下記一般式(III)〜(VIII)で示す
カプラー残基が挙げられる。
ゼン環と縮合して置換基を有してもよいナフタレン環、
アントラセン環、カルバゾール環、ベンズカルバゾール
環、ジベンゾフラン環、ジベンゾチオフェン環等の炭化
水素環または複素環基を形成するに必要な残基を表わ
す。一般式(VIII)中、Yは置換基を有してもよい
2価の芳香族炭化水素基ないしは窒素原子を環内の含む
2価の複素環基を表わす。
R2、R3、R4は水素原子、置換基を有してもよいアル
キル基、アリール基、アラルキル基または複素環基を表
わし、R1とR2、R3とR4は共に窒素原子を結合して窒
素原子を環内に含む環状アミノ基を形成してもよい。
を有してもよいアルキル基、アリール基、アラルキル基
または複素環基を表わす。
換基を有してもよいアルキル基、アリール基、アラルキ
ル基または複素環基を表わす。一般式(V)、(VI)
中、Ar1、Ar2は置換基を有してもよいアリール基、
または複素環基を表わす。一般式(III)中、pは0ま
たは1を表わす。
チル、プロピルなどの基、アラルキル基としてはベンジ
ル、フェネチルなどの基、アリール基としてはフェニ
ル、ナフチル、アンスリルなどの基、複素環基としては
ピリジル、チエニル、チアゾリル、カルバゾリル、ベン
ゾイミダゾリル、ベンゾチアゾリルなどの基が挙げら
れ、窒素原子を環内に含む環状アミノ基としてはピロー
ル、ピロリン、ピロリジン、ピロリドン、インドール、
インドリル、カルバゾール、イミダゾール、ピラゾー
ル、ピラゾリン、オキサジン、フェノキサジンなどが挙
げられる。
プロピル、、ブチルなどのアルキル基、メトキシ、エト
キシ、プロポキシなどのアルコキシ基、フッ素原子、塩
素原子、臭素原子などのハロゲン原子、ジメチルアミ
ノ、ジエチルアミノなどのジアルキルアミノ基、フェニ
ルカルバモイル基、ニトロ基、シアノ基、トリフルオロ
メチルなどのハロメチル基などが挙げられる。
顔料の具体例を示すが、本発明のジスアゾ顔料はこれら
に限定されるものではない。
するジアゾニウム塩化合物とAまたはBに相当するカプ
ラーとを2段階に順次反応させるか、あるいは最初のA
またはBとのカップリング反応によって得られるジアゾ
ニウム塩化合物を単離した後、さらに残りのカプラーを
反応させることによって得ることが出来る。また、本発
明に使用されるτ型無金属フタロシアニンは特開昭58
−182639号公報等に記載されているものであり、
α型無金属フタロシアニンをポリエチレングリコール中
加熱しながら湿式ミリング処理する事によって得ること
が出来る。
1は本発明の電子写真感光体の構成例を示す断面図であ
り、導電性支持体11上にτ型無金属フタロシアニン顔
料と本発明に係わる一般式(I)で表わされるジスアゾ
化合物を含有する感光層15を積層した構成をとってい
る。図2は本発明の別の構成例を示す断面図であり、導
電性支持体11と感光層15の間に中間層13が設けら
れている。図3、図4は本発明の別の構成例を示す断面
図であり、感光層15が本発明に係わるτ型無金属フタ
ロシアニン顔料を含有する電荷発生層17と、本発明に
係わるジスアゾ顔料を含有する電荷輸送層19の積層で
構成されている。図5は、本発明のさらに別の構成例を
示す断面図であり、感光層15の上に保護層21を設け
たものである。
10Ω・cm以下の導電性を示すもの、例えば、アルミニ
ウム、ニッケル、クロム、ニクロム、銅、金、銀、白金
などの金属、酸化スズ、酸化インジウムなどの金属酸化
物を、蒸着またはスパッタリングにより、フィルム状も
しくは円筒状のプラスチック、紙に被覆したもの、ある
いは、アルミニウム、アルミニウム合金、ニッケル、ス
テンレスなどの板およびそれらを、押し出し、引き抜き
などの工法で素管化後、切削、超仕上げ、研摩などの表
面処理した管などを使用することができる。また、特開
昭52−36016号公報に開示されたエンドレスニッ
ケルベルド、エンドレスステンレスベルトも導電性支持
体11として用いることができる。
な結着樹脂に分散して塗工したものも、本発明の導電性
支持体11として用いることができる。この導電性粉体
としては、カーボンブラック、アセチレンブラック、ま
たアルミニウム、ニッケル、鉄、ニクロム、銅、亜鉛、
銀などの金属粉、あるいは導電性酸化スズ、ITO、導
電性酸化チタンなどの金属酸化物粉体などがあげられ
る。また、同時に用いられる結着樹脂には、ポリスチレ
ン、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−
ブタジエン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合
体、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル、塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩
化ビニリデン、ポリアリレート樹脂、フェノキシ樹脂、
ポリカーボネート、酢酸セルロース樹脂、エチルセルロ
ース樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマー
ル、ポリビニルトルエン、ポリ−N−ビニルカルバゾー
ル、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、メ
ラミン樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、アルキッ
ド樹脂などの熱可塑性、熱硬化性樹脂または光硬化性樹
脂があげられる。このような導電性層は、これらの導電
性粉体と結着樹脂を適当な溶剤、例えば、THF、MD
C、MEK、トルエンなどに分散して塗布することによ
り設けることができる。
ル、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリスチレン、ポ
リ塩化ビニリデン、ポリエチレン、塩化ゴム、テフロン
などの素材に前記導電性粉体を含有させた熱収縮チュー
ブによって導電性層を設けてなるものも、本発明の導電
性支持体11として良好に用いることができる。電荷発
生層17は、τ型無金属フタロシアニン顔料と前記一般
式(I)で表わされるジスアゾ顔料のみから形成されて
いても、あるいはτ型無金属フタロシアニン顔料と前記
一般式(I)で表わされるジスアゾ顔料が結着樹脂中に
分散されて形成されていても良い。したがって、電荷発
生層17はこれら成分を適当な溶剤中にボールミル、ア
トライター、サンドミル、超音波などを用いて分散し、
これを導電性支持体11あるいは中間層13上に塗布
し、乾燥することにより形成される。τ型無金属フタロ
シアニアンと前記一般式(1)で表わされるジスアゾ顔
料の含有比は5:1〜1:5であることが好ましい。
5:1よりX型無金属フタロシアニアンが多いと可視域
感度が不足し、1:5よりジスアゾ顔料が多いと近赤外
域感度が低下するようになる。
ては、ポリアミド、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリ
ケトン、ポリカーボネート、シリコン樹脂、アクリル樹
脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポ
リビニルケトン、ポリスチレン、ポリスルホン、ポリ−
N−ビニルカルバゾール、ポリアクリルアミド、ポリビ
ニルベンザール、ポリエステル、フェノキシ樹脂、塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリフ
ェニレンオキシド、ポリアミド、ポリビニルピリジン、
セルロース系樹脂、カゼイン、ポリビニルアルコール、
ポリビニルピロリドン等があげられる。結着樹脂の量
は、電荷発生物質100重量部に対し0〜500重量
部、好ましくは10〜300重量部が適当である。ま
た、電荷発生層の膜厚は0.01〜5μm、好ましくは
0.1〜2μmである。
パノール、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキ
サノン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチルセル
ソルブ、酢酸エチル、酢酸メチル、ジクロロメタン、ジ
クロロエタン、モノクロロベンゼン、シクロヘキサン、
トルエン、キシレン、リグロイン等があげられる。塗布
液の塗工法としては、浸漬塗工法、スプレーコート、ビ
ートコート、ノズルコート、スピナーコート、リングコ
ート等の方法を用いることができる。なお、電荷発生層
塗布液としては、τ型無金属フタロシアニン顔料および
前記一般式(I)で表わされるジスアゾ顔料を別々に分
散処理し、塗工液を作成した後に混合し、これを電荷発
生層塗布液としてもよいが、これら2種の顔料を同時に
粉砕あるいは混合、ミリング処理を行なって作成したも
のを電荷発生層塗布液としたほうが、作成した感光体は
より高感度なものが得られるようになる。この理由につ
いては明らかではないが、粉砕あるいは混合、ミリング
処理を行なうことにより、顔料間での相互作用が生じや
すくなり、電荷発生効率が向上することにより感度が向
上するものと考えられる。
着樹脂を適当な溶剤に溶解ないし分散し、これを電荷発
生層上に塗布、乾燥することにより形成できる。また、
必要により可塑剤、レベリング剤、酸化防止剤等を添加
することもできる。
送物質とがある。電荷輸送物質としては、例えばクロル
アニル、ブロムアニル、テトラシアノエチレン、テトラ
シアノキノジメタン、2,4,7−トリニトロ−9−フ
ルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロ−9−フル
オレノン、2,4,5,7−テトラニトロキサントン、
2,4,8−トリニトロチオキサントン、2,6,8−
トリニトロ−4H−インデノ〔1,2−b〕チオフェン
−4−オン、1,3,7−トリニトロジベンゾチオフェ
ン−5,5−ジオキサイド、ベンゾキノン誘導体等の電
子受容性物質が挙げられる。
カルバゾールおよびその誘導体、ポリ−γ−カルバゾリ
ルエチルグルタメートおよびその誘導体、ピレン−ホル
ムアルデヒド縮合物およびその誘導体、ポリビニルピレ
ン、ポリビニルフェナントレン、ポリシラン、オキサゾ
ール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イミダゾール誘
導体、モノアリールアミン誘導体、ジアリールアミン誘
導体、トリアリールアミン誘導体、スチルベン誘導体、
α−フェニルスチルベン誘導体、ベンジジン誘導体、ジ
アリールメタン誘導体、トリアリールメタン誘導体、9
−スチリルアントラセン誘導体、ピラゾリン誘導体、ジ
ビニルベンゼン誘導体、ヒドラゾン誘導体、インデン誘
導体、ブタジエン誘導体、ピレン誘導体等その他公知の
材料が挙げられる。これらの電荷輸送物質は単独、また
は2種以上混合して用いられる。
ン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン
共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリエ
ステル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重
合体、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアレ
ート、フェノキシ樹脂、ポリカーボネート、酢酸セルロ
ース樹脂、エチルセルロース樹脂、ポリビニルブチラー
ル、ポリビニルホルマール、ポリビニルトルエン、ポリ
−N−ビニルカルバゾール、アクリル樹脂、シリコーン
樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、フ
ェノール樹脂、アルキッド樹脂等の熱可塑性または熱硬
化性樹脂が挙げられる。
に対し、20〜300重量部、好ましくは40〜150
重量部が適当である。また、電荷輸送層の膜厚は5〜5
0μm程度とすることが好ましい。ここで用いられる溶
剤としては、テトラヒドロフラン、ジオキサン、トルエ
ン、ジクロロメタン、モノクロロベンゼン、ジクロロエ
タン、シクロヘキサノン、メチルエチルケトン、アセト
ンなどが用いられる。
剤、レベリング剤、酸化防止剤を添加しても良い。可塑
剤としては、ジブチルフタレート、ジオクチルフタレー
トなどの一般の樹脂の可塑剤として使用されているもの
がそのまま使用でき、その使用量は結着樹脂100重量
部に対して0〜30重量部程度が適当である。レベリン
グ剤としては、ジメチルシリコーンオイル、メチルフェ
ニルシリコーンオイルなどのシリコーンオイル類や、側
鎖にパーフルオロアルキル基を有するポリマーあるいは
オリゴマーが使用でき、その使用量は結着樹脂100重
量部に対して0〜1重量部が適当である。酸化防止剤と
しては、ヒンダードフェノール系化合物、硫黄系化合
物、燐系化合物、ヒンダードアミン系化合物等、一般の
樹脂に使用される酸化防止剤がそのまま使用でき、その
使用量は結着樹脂100重量部に対して0〜5重量部程
度が適当である。
述べる。この場合も多くは電荷発生物質と電荷輸送物質
よりなる機能分離型のものがあげられる。即ち、電荷発
生物質にはτ型無金属フタロシアニン顔料及び前記一般
式(I)で示されるジスアゾ顔料を、電荷輸送物質には
さきに例示した化合物を用いることができる。単層感光
層は、電荷発生物質および電荷輸送物質および結着樹脂
を適当な溶剤に溶解ないし分散し、これを塗布、乾燥す
ることによって形成できる。また、必要により、可塑剤
やレベリング剤、酸化防止剤等を添加することもでき
る。
挙げた結着樹脂をそのまま用いるほかに、電荷発生層1
7で挙げた結着樹脂を混合して用いてもよい。ピリリウ
ム系染料、ビスフェノール系、ポリカーボネートから形
成される共晶錯体に正孔輸送物質を添加した感光体も単
層感光体として用いることができる。結着樹脂100重
量部に対する電荷発生物質の量は5〜40重量部が好ま
しく、電荷輸送物質の量は50〜150重量部が好まし
い。単層感光層は、電荷発生物質、電荷輸送物質、結着
樹脂をテトラヒドロフラン、ジオキサン、ジクロロエタ
ン、シクロヘキサン等の溶媒を用いて分散機等で分散し
た塗工液を、浸漬塗工法やスプレーコート、ビードコー
トなどで塗工して形成できる。単層感光層の膜厚は、5
〜50μm程度が適当である。
に、導電性支持体11と、感光層15との間に中間層1
3を設けることができる。中間層13は一般には樹脂を
主成分とするが、これらの樹脂はその上に感光層を溶剤
で塗布することを考えると、一般の有機溶剤に対して耐
溶剤性の高い樹脂であることが望ましい。このような樹
脂としては、ポリビニルアルコール、カゼイン、ポリア
クリル酸ナトリウム等の水溶性樹脂、共重合ナイロン、
メトキシメチル化ナイロン等のアルコール可溶性樹脂、
ポリウレタン、メラミン樹脂、フェノール樹脂、アルキ
ッド−メラミン樹脂、エポキシ樹脂等、三次元網目構造
を形成する硬化型樹脂等が挙げられる。また、中間層1
3にはモアレ防止、残留電位の低減等のために酸化チタ
ン、シリカ、アルミナ、酸化ジルコニウム、酸化スズ、
酸化シンジウム等で例示できる金属酸化物の微粉末顔料
を加えてもよい。
適当な溶媒、塗工法を用いて形成することができる。更
に本発明の中間層13として、シランカップリング剤、
チタンカップリング剤、クロムカップリング剤、チタニ
ルキレート化合物、ジルコニウムキレート化合物、チタ
ニルアルコールキシド化合物等の有機金属化合物も使用
することもできる。この他、本発明の中間層13には、
Al2O3を陽極酸化にて設けたものや、ポリパラキシリ
レン(パリレン)等の有機物やSiO2、SnO2、Ti
O2、ITO、CeO2等の無機物を真空薄膜作成法にて
設けたものも良好に使用できる。中間層13の膜厚は0
〜10μmが適当である。
設けられ、これに使用される材料としてはABS樹脂、
ACS樹脂、オレフィン−ビニルモノマー共重合体、塩
素化ポリエーテル、アリル樹脂、フェノール樹脂、ポリ
アセタール、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリアク
リレート、ポリアリルスルホン、ポリブチレン、ポリブ
チレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリエーテ
ルスルホン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリイミド、アクリル樹脂、ポリメチルベンテン、
ポリプロピレン、ポリフェニレンオキシド、ポリスルホ
ン、ポリスチレン、AS樹脂、ブタジエン−スチレン共
重合体、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニ
リデン、エポキシ樹脂等の樹脂が挙げられる。保護層に
はその他、耐摩耗性を向上する目的でポリテトラフルオ
ロエチレンのような弗素樹脂、シリコーン樹脂、及びこ
れらの樹脂に酸化チタン、酸化錫、チタン酸カリウム等
の無機材料を分散したもの等を添加することができる。
保護層の形成法としては通常の塗布法が採用される。な
お保護層の厚さは0.1〜10μm程度が適当である。
また、以上のほかに真空薄膜作成法にて形成したa−
C、a−SiCなど公知の材料を保護層として用いるこ
とができる。
別の中間層(図示せず)を設けることも可能である。前
記別の中間層には一般結着樹脂を主成分として用いる。
これら樹脂としてはポリアミド、アルコール可溶性ナイ
ロン樹脂、水溶性ビニルブチラール樹脂、ポリビニルブ
チラール、ポリビニルアルコールなどが挙げられる。前
記別の中間層の形成法としては、前述のごとく通常の塗
布法が採用される。なお中間層の厚さは0.05〜2μ
m程度が適当である。
製)3重量部をメタノール/n−ブタノール=8/2
(vol比)の混合溶媒100重量部に加熱溶解し、中
間層用塗工液を作成した。これを厚さ0.2mmのアル
ミ板(A1080;(住友軽金属社製)上に塗布、10
0℃、20分間乾燥して厚さ0.1μmの中間層を作成
した。次に、ブチラール樹脂(エスレックBL−1;積
水化学社製)3重量部をシクロヘキサノン150重量部
に溶解し、これに例示化合物(1)−24のジスアゾ顔
料6重量部を加え、ボールミルにより120時間分散し
た。さらにシクロヘキサノン300重量部を加え3時間
分散を行ない、ジスアゾ顔料を含有する電荷発生層用塗
工液(A液)を作成した。さらにまた、ブチラール樹脂
(エスレックBL−1;積水化学社製)3重量部をシク
ロヘキサノン150重量部に溶解し、これにτ型無金属
フタロシアニン(東洋インキ化学社製)6重量部を加
え、超音波分散により5時間分散した。さらにシクロヘ
キサノン300重量部を加え1時間分散を行ない、τ型
無金属フタロシアニンを含有する電荷発生層用塗工液
(B液)を作成した。以上のように作成したA液とB液
を等量、撹拌しながら混合し、本発明の電荷発生層用塗
工液を作成した。こうして得られた電荷発生層用塗工液
を、前記中間層上に塗布、130℃10分間乾燥し、膜
厚0.25μmの電荷発生層を形成した。次に、下記構
造式(IX)の電荷輸送物質8重量部、ポリカーボネート
樹脂(Z−200;三菱ガス化学社製)10重量部、シ
リコンオイル(KF−50;信越化学工業社製)0.0
02重量部をテトラヒドロフラン85重量部に溶解し、
電荷輸送層用塗工液を作成した。こうして得られた電荷
輸送層用塗工液を前記電荷発生層上に塗布し、130
℃、20分間乾燥して、膜厚20μmの電荷輸送層を形
成し、実施例1の電子写真感光体を得た。
(1)−29および(1)−30を用いた以外は実施例
1と同様にして実施例2および3の電子写真感光体を作
成した。
ニンを含有する塗工液のみにより形成した以外は実施例
1と同様にして比較例1の電子写真感光体を作成した。
4のジスアゾ顔料を含有する塗工液のみにより形成した
以外は実施例1と同様にして比較例2の電子写真感光体
を作成した。
(1)−29および(1)−30のジスアゾ顔料を含有
する塗工液のみにより形成した以外は実施例2および3
と同様にして比較例3および4の電子写真感光体を作成
した。
を、EPA−8100(川口電気製作所製)を用い、ダ
イナミックモードにて静電特性を評価した。まず、感光
体に一6kVのコロナ放電を5秒間行い負帯電した後、
暗減衰させ、表面電位が−800Vになったときにバン
ドパスフィルターを用いて500nm、600nm、7
00nm、780nmにそれぞれ分光した光を露光し
て、表面電位が−400Vに光減衰するに必要な露光量
E1/2(μJ/cm2)を測定した。評価結果を表2に
示す。
した。次に、ブチラール樹脂(エスレックBL−1;積
水化学社製)3重量部をシクロヘキサノン150重量部
に溶解し、これに例示化合物(1)−24のジスアゾ顔
料3.5重量部とτ型無金属フタロシアニン3.0重量
部加え、ボールミルにより120時間分散した。さらに
シクロヘキサノン300重量部を加え3時間分散を行な
い、電荷発生層用塗工液を作成した。こうして得られた
電荷発生層用塗工液を、前記中間層上に塗布、130℃
10分間乾燥し、膜厚0.25μmの電荷発生層を形成
した。次に、下記構造式(X)の電荷輸送物質8重量
部、ポリカーボネート樹脂(Z−200;三菱ガス化学
社製)10重量部、シリコンオイル(KF−50;信越
化学工業社製)0.002重量部をテトラヒドロフラン
85重量部に溶解し、電荷輸送層用塗工液を作成した。
こうして得られた電荷輸送層用塗工液を前記電荷発生層
上に塗布し、130℃、20分間乾燥して、膜厚20μ
mの電荷輸送層を形成し、実施例4の電子写真感光体を
得た。
(1)−29および(1)−30を用いた以外は実施例
4と同様にして実施例5および実施例6の電子写真感光
体を作成した。
た以外は実施例4と同様にして実施例7の電子写真感光
体を作成した。まず例示化合物(1)−24のジスアゾ
顔料3.5重量部とτ型無金属フタロシアニン3.5重
量部をボールミルに入れ、4時間乾式ミリングを行なっ
た。次に、ブチラール樹脂(エスレックBL−1;積水
化学社製)3重量部をシクロヘキサノン150重量部に
溶解した溶解液を加え、ボールミルにより72時間分散
した。さらにシクロヘキサノン300重量部を加え3時
間分散を行ない、電荷発生層用塗工液を作成した。こう
して得られた電荷発生層用塗工液を、前記中間層上に塗
布、130℃10分間乾燥し、膜厚0.25μmの電荷
発生層を形成した。
顔料の代わりに下記構造式(XI)に示す多環キノン顔料
を用いた他は実施例4と同様にして比較例5の電子写真
感光体を作成した。
顔料の代りに下記構造式(XII)、(XIII)および(XI
V)に示すジスアゾ顔料を用いた他は実施例4と同様に
して比較例6、7および8の電子写真感光体を作成し
た。
〜8の電子写真感光体について、実施例1と同様にして
静電特性を評価した。結果を表3に示す。
5および6と同様にして中間層、電荷発生層、電荷輸送
層を順次形成して、実施例8、9および10の電子写真
感光体を作成した。
6および7と同様にして中間層、電荷発生層、電荷輸送
層を順次形成して、比較例9、10および11の電子写
真感光体を作成した。
よび10、比較例9、10および11の電子写真感光体
を除電光源として650nm以上の光をカットしたハロ
ゲンランプを装着したデジタル複写機(イマジオMF5
30;リコー製)に装着し、電子写真特性を評価した。
帯電電圧、レーザー光量(波長780nm)および除電
光量は、それぞれの電子写真感光体を装着したときに帯
電電位(Vd)、露光後電位(Vl)、除電後電位(V
r)がそれぞれ−850V、−130V、−50V程度
となるように調整した。このように調整したデジタル複
写機を用い、初期の帯電電位(Vd)、露光後電位(V
l)、除電後電位(Vr)および2,000枚連続コピ
ー後の帯電電位(Vd)、露光後電位(Vl)、除電後
電位(Vr)を測定した。結果を表4に示す。
ET上にCM−8000からなる中間層(膜厚0.1μ
m)を作成した。次に、τ型無金属フタロシアニン1重
量部、例示化合物(1)−24のジスアゾ顔料1重量部
とテトラヒドロフラン100重量部をサンドミルで2時
間分散し、この分散液と前記構造式(IX)に示す電荷輸
送物質7重量部とポリカーボネート樹脂(Z−200:
三菱瓦斯化学社製)10重量部をテトラヒドロフラン1
00重量部に溶解した液を混合し、感光層塗布液を作成
した。こうして得られた感光層塗布液を前記中間層上に
塗布し、130℃15分間乾燥して膜厚20μmの感光
層を形成し、実施例11の電子写真感光体を得た。
29、(1)−30にかえた以外は、実施例11と同様
にして実施例12、13の電子写真感光体を作成した。
I)、(XIII)に示すジスアゾ顔料にかえた以外は、実
施例11と同様にして比較例12、13の電子写真感光
体を作成した。
3、比較例12および13の電子写真感光体をコロナ放
電電圧を+7kVに、さらに評価する電位をプラスにし
た以外は実施例1と同様にして静電特性を評価した。評
価結果を表5に示す。
の電子写真感光体は可視域から近赤外域まで広域な波長
域にわたりパンクロかつ極めて高感度なものであると同
時に、連続使用時の電位安定性も優れるものである。
面図である。
面図である。
面図である。
面図である。
面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 導電性支持体上に感光層を有する電子写
真感光体において、前記感光層がτ型無金属フタロシア
ニン顔料と下記一般式(I)で表わされるジスアゾ顔料
を含有することを特徴とする電子写真感光体。 【化1】 (式中、A、Bは構造が異なるカプラー残基を表わ
す。)
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18392394A JP3458164B2 (ja) | 1994-07-13 | 1994-07-13 | 電子写真感光体 |
US08/550,808 US6960417B2 (en) | 1993-11-05 | 1995-10-31 | Electrophotographic photoconductor |
US11/077,356 US7192677B2 (en) | 1993-11-05 | 2005-03-11 | Electrophotographic photoconductor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18392394A JP3458164B2 (ja) | 1994-07-13 | 1994-07-13 | 電子写真感光体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0829998A true JPH0829998A (ja) | 1996-02-02 |
JP3458164B2 JP3458164B2 (ja) | 2003-10-20 |
Family
ID=16144182
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18392394A Expired - Lifetime JP3458164B2 (ja) | 1993-11-05 | 1994-07-13 | 電子写真感光体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3458164B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006058866A (ja) * | 2004-07-22 | 2006-03-02 | Ricoh Co Ltd | 電子写真感光体及びこれを用いる画像形成装置、プロセスカートリッジ |
JP2006058862A (ja) * | 2004-07-22 | 2006-03-02 | Ricoh Co Ltd | 電子写真感光体及びこれを用いる画像形成装置、プロセスカートリッジ |
-
1994
- 1994-07-13 JP JP18392394A patent/JP3458164B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006058862A (ja) * | 2004-07-22 | 2006-03-02 | Ricoh Co Ltd | 電子写真感光体及びこれを用いる画像形成装置、プロセスカートリッジ |
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Publication number | Publication date |
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JP3458164B2 (ja) | 2003-10-20 |
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