JPH08299973A - 水処理装置 - Google Patents

水処理装置

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JPH08299973A
JPH08299973A JP11423795A JP11423795A JPH08299973A JP H08299973 A JPH08299973 A JP H08299973A JP 11423795 A JP11423795 A JP 11423795A JP 11423795 A JP11423795 A JP 11423795A JP H08299973 A JPH08299973 A JP H08299973A
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JP
Japan
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ozone
gas
water
flow rate
treated
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Pending
Application number
JP11423795A
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English (en)
Inventor
Tetsuro Haga
鉄郎 芳賀
Masayoshi Kubota
昌良 久保田
晃治 ▲かげ▼山
Kouji Kageyama
Shoji Watanabe
昭二 渡辺
Masamitsu Nakazawa
正光 中沢
Naoki Hara
直樹 原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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  • Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)
  • Oxygen, Ozone, And Oxides In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】被処理水へのオゾン吸収効率を常時安定に維持
して、処理水質の向上を図る。 【構成】被処理水が導入されるオゾン接触池8と、この
オゾン接触池内に配設された散気管10を介してオゾン
ガスを供給するオゾン発生装置23を備え、被処理水へ
の設定オゾン注入率に応じてオゾン発生装置から被処理
水への供給オゾンガス流量を制御する水処理装置におい
て、被処理水の流量と設定気液比を乗じて被処理水への
全供給ガス流量を求め、さらに、全供給ガス流量と供給
オゾンガス流量との差分流量を求め、設定オゾン注入率
の高低に応じて差分流量に対応したガスを供給オゾンガ
スに導入混合するようにした。 【効果】処理水質の向上。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は浄水場または下水処理場
等において、被処理水をオゾン注入処理する水処理装置
に関し、さらに詳しくは、被処理水へのオゾン注入制御
方法に係る。
【0002】
【従来の技術】河川水及び湖沼水等の取水源の水質低下
に伴い、例えば、浄水場では凝集沈殿処理後の沈殿水ま
たは砂ろ過後のろ過水をオゾン注入処理し、その後、生
物活性炭槽で処理する、いわゆる、高度浄水処理法を採
用する傾向にある。この種の高度浄水処理法は特開平2
−149397号公報,特開平6−63571号公報及び特開平4−2
81893号公報等に開示されている。
【0003】オゾンは空気または酸素を原料ガスとし
て、無声放電等により製造されるが、オゾナイザはオゾ
ン発生効率が低く、電力原単位が約20kW/kg・O3
と高い。このことから、この種高度浄水処理において
は、必要最小限のオゾン注入率で被処理水を効率的に処
理する必要があり、過剰なオゾン注入は被処理水のオゾ
ン処理に要するラニングコストの上昇を招く。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】処理対象の被処理水に
オゾンを注入する場合、オゾン注入率は被処理水の有機
物濃度及び臭気成分濃度等に応じて任意に設定される。
この場合、オゾン注入率は次式(1)で示されるが、例
えばオゾン発生装置からのオゾン濃度が一定の状態でオ
ゾン注入率を変更しようとすると、供給オゾンガス流量
を変えることになる。
【0005】 Oj=(OG×G1)/L …………………………………………………(1) ここで、Oj:オゾン注入率(mg/l) OG:オゾンガス濃度(g/Nm3) G1:供給オゾンガス流量(Nm3/h) L:被処理水流量(m3/h) すなわち、オゾン注入率を高くするには供給オゾンガス
流量を増加し、一方、オゾン注入率を低くするには、供
給オゾンガス流量を少なくする操作が必要となる。この
場合、オゾン注入率の変化によってオゾン発生装置から
の供給オゾンガス流量が変わると、これに伴って気液比
も変化し、気液比が大きくなるに従ってオゾン吸収効率
が低下する。
【0006】このため、オゾン注入率を高くするに従い
オゾン吸収効率が低下し、被処理水に吸収されない排オ
ゾンガスが多くなる。このため、オゾン注入処理によっ
て被処理水を目標水質まで処理するには、さらにオゾン
注入率を高くして被処理水へのオゾン溶解量を増する必
要がある。しかし、注入オゾンの増加に伴い、被処理水
のオゾン処理に要するラニングコストの上昇を招く。
【0007】一方、供給オゾンガス流量を少なくしてオ
ゾン注入率を低くするに従い気液比が小さくなりオゾン
吸収効率は高くなる。しかし、オゾン注入率が低くなる
に従い供給オゾンガス流量が少なくなり過ぎると、逆に
散気管を介してオゾン接触池内に供給されるオゾンガス
量が極端に減少し、オゾン接触池内にオゾンが均一に散
気されず、散気状態が悪くなる。すなわち、オゾンガス
は散気管を介して被処理水に注入されるが、供給オゾン
ガス流量が少ないと散気管に加わる水圧及び散気管の通
気抵抗に抗して被処理水側に供給されるオゾンガスが少
なくなる。この結果、被処理水に溶解するオゾンが少な
くなり、結果的に良好な処理水質が得られない不都合が
生じる恐れがある。
【0008】前記した不都合は特にオゾン発生装置に供
給する原料ガスを空気から酸素富化ガスとした場合に生
じる。すなわち、原料ガスを酸素源とした場合、空気源
よりも高濃度のオゾンガスを発生させることができ、同
オゾン注入率でも少ない供給オゾンガス流量となるた
め、供給オゾンが被処理水に効率的に吸収されない。
【0009】本発明は被処理水にオゾン注入処理する際
の上述した不都合を解消するためになされたもので、そ
の目的とするところは、被処理水へのオゾン吸収効率を
常時安定に維持して、処理水質の向上が図れる水処理装
置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、本発明者らはオゾン注入率が変化してもオゾン吸
収効率を安定的に維持し、かつ、低気液比の状態におけ
る注入オゾンガスの散気不良に対して検討した。この結
果、オゾン注入率の変化に伴う供給オゾンガス流量の変
動に対応して、この供給オゾンガスに別途ガスを導入混
合し、オゾン接触池への全供給ガス流量を一定とすれ
ば、気液比を一定状態に維持できて、安定的にオゾンガ
スを被処理水に注入できることを見出した。
【0011】したがって、本発明のその特徴とするとこ
ろは、被処理水が導入されるオゾン接触池と、このオゾ
ン接触池内に配設された散気管を介してオゾンガスを供
給するオゾン発生装置を備え、前記被処理水への設定オ
ゾン注入率に応じて前記オゾン発生装置から前記被処理
水への供給オゾンガス流量を制御する水処理装置におい
て、前記被処理水の流量と設定気液比を乗じて前記被処
理水への全供給ガス流量を求め、さらに、前記全供給ガ
ス流量と前記供給オゾンガス流量との差分流量を求め、
前記設定オゾン注入率の高低に応じて前記差分流量に対
応したガスを前記オゾン発生装置からの供給オゾンガス
に導入混合するようにしたことにある。前述のように、
オゾン発生装置からの供給オゾンガスに別途ガスを導入
混合して、全供給ガス流量を一定に維持するに際して、
混合用のガスは例えばオゾン発生装置に原料ガスを供給
するブロワー側から供給するか、または前記ブロワーと
別に配置したブロワーから供給することになる。
【0012】しかし、混合用のガスを確保するために
は、オゾン発生装置に供給する原料ガス以上のガス流量
をブロワーが有する必要があり、ブロワーの容量が大き
くなる不都合が生じる。一方、別途ブロワーを配置する
ことは設備費が高くなる不都合がある。また、オゾン発
生装置に供給する原料ガスを酸素富化ガスとした場合、
混合用のガスは前述と同様に酸素富化ガス製造装置に空
気を供給するブロワーより確保しなければならず、ブロ
ワーの容量は大きくなる。一方、酸素富化ガスの一部を
混合用のガスとして用いることもできるが、その分、酸
素富化ガスを多量に製造しなければならず、酸素製造装
置の容量を大きくする必要が生じる。
【0013】本発明者らは前述した不都合を解消する手
段について検討した。この結果、酸素富化ガスをオゾン
発生装置に供給して高濃度オゾンを発生させ、この高濃
度オゾンをオゾン接触池に供給する場合において、酸素
富化ガス製造装置から排出される窒素富化排気ガスを混
合用のガスとして用いれば別途混合用のガスを供給する
手段が不必要であることを見出した。
【0014】したがって、本発明の他の特徴とするとこ
ろは、吸着剤が充填された吸着塔に原料空気を供給し、
加圧下で吸着分離された酸素富化ガスを取り出す吸着工
程と前記吸着工程が終了した吸着塔を減圧して、前記吸
着剤の再生を行う減圧再生工程を順次繰り返して酸素富
化ガスを製造する酸素富化ガス製造装置及び前記酸素富
化ガスが供給されてオゾンガスを製造するオゾン発生装
置を備え、前記減圧再生工程時に吸着塔から排出される
窒素富化排気ガスを前記オゾン発生装置からの供給オゾ
ンガスに導入混合するようにしたことにある。
【0015】
【作用】上述したように、被処理水の流量と設定気液比
を乗じてオゾン接触池の被処理水に供給する全供給ガス
流量を求め、さらに、全供給ガス流量と供給オゾンガス
流量の差分流量から求めて、この差分流量に相当する混
合ガスをオゾン発生装置側からの供給オゾンガスに混合
導入している。この結果、オゾン発生装置側からの供給
オゾンガス流量がオゾン注入率の変化に伴って変動して
も、全供給ガス流量を一定に維持するガスの導入によっ
て気液比は一定値に維持される。すなわち、オゾン注入
率が低くなって供給オゾンガス流量が低下した場合、全
供給ガス流量が一定になるように混合用ガス流量が増加
される。一方、オゾン注入率が高くなって供給オゾンガ
ス流量が増加した場合、混合用ガス流量が減少され、常
時気液比が一定になるように維持される。
【0016】このため、被処理水への供給ガス流量の変
動によって気液比が変化することがなく、かつ気液比の
変動に伴うオゾン吸収効率の変動も抑制される。また、
オゾン注入率が低くなって供給オゾンガス流量が低下し
ても、混合ガスの導入によって散気管から被処理水に注
入するガス流量が確保されることになる。この結果、散
気管から被処理水に注入されるオゾンガス流量低下に伴
う散気状態の悪化も無く、効率的に被処理水にオゾンガ
スが注入され溶解することになる。
【0017】したがって、前述の如くオゾン注入率の変
動に対応して被処理水への全供給ガス流量が一定になる
ようにガスをオゾン発生装置側の供給オゾンガスに導入
混合すれば、気液比をオゾン吸収効率を安定的に維持し
て、溶解オゾンの低下も防止できるので処理水質の向上
が図れる。
【0018】次に本発明においては、オゾン発生装置側
からの供給オゾンガスに導入混合するガスとして酸素富
化製造装置側から排出される窒素富化ガス排気ガスを用
いているので、混合用のガス供給手段としてブロワーを
設置する必要もなく、設備が簡素化される。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1に示す被処理水をオゾン注入処理し、その
後、生物活性炭処理する例としての浄水場のシステムフ
ローにおいて、河川等から取水された原水RWは導水管
(図示せず)を経て沈砂池(図示せず)に至り、ここで
粒径の大きな砂等が除去された後、着水井1に導かれ
る。原水RWは、その後薬品混和池2に導かれ、ここ
で、硫酸バンドまたはPAC(ポリ塩化アルミニウム)
等の凝集剤3または凝集補助剤となるアルカリ剤4が注
入され急速混和される。その後、フロック形成池5に送
られる。
【0020】フロック形成池5では原水中の濁質分とな
る微粒子が凝集してマイクロフロックの成長が促進され
る。6はマイクロフロックを撹拌するフロッキュレータ
を示す。マイクロフロックは撹拌に伴い衝突し、粒径が
大きくなる。粒径が大きなフロックを含有する凝集水
は、その後、沈殿池7に導かれ、ここで、フロックの沈
降分離が行われる。
【0021】前記のようなプロセスを経てフロックが沈
降分離された沈殿水SWは、その後オゾン注入処理の対
象となる被処理水Woとして沈殿池7の下流側に配設さ
れたオゾン接触池8に導入される。なお、本発明の一実
施例では、オゾン接触池8は前段槽8Aと後段槽8Bと
から構成されているが、槽数が特に限定されるものでは
ない。さらに、本発明の一実施例では、沈殿池7からの
沈殿水SWを被処理水Woとしている。この場合、沈殿
池7の下流側に砂ろ過池(図示せず)が配設されている
場合は、この砂ろ過池からのろ過水を被処理水Woとし
てオゾン注入処理してもよい。さらにまた、下水処理場
における曝気槽(図示せず)からの処理水(2次処理
水)を被処理水としてもよい。したがって、特にオゾン
注入処理の対象となる被処理水が特に限定されるもので
はない。
【0022】9はオゾン滞留池で、この滞留池は前記し
たオゾン接触池8の下流側に配設されている。前記オゾ
ン接触池8内の底部には多数の散気管10が配設され、
この散気管は50μm程度の小孔(図示せず)を多数有
する。
【0023】11は前記散気管10に連通するオゾンガ
ス供給管で、この供給管を介して後述するオゾン発生装
置23からオゾンガスOGが散気管10に供給され、か
つ、散気管10の小孔からオゾンガスOGがオゾン接触
池8内の被処理水Woに注入される。ここで、被処理水
Woはオゾン接触池8内に注入されるオゾンガスOGに
対して対向流となって流下し、前段槽8Aでオゾンガス
が注入された被処理水Woは、後段槽8Bに流入し、前
段槽8Aと同様にオゾンガスOGが注入される。
【0024】前記のようにオゾンガスOGが注入される
場合、被処理水Woへのオゾン注入率Ojは、被処理水
Woの流量L及び被処理水Wo中の有機物等によって消
費されるオゾン消費量等に応じて任意に設定され、オペ
レータ等によって設定される。
【0025】なお、オゾン注入率Ojは前式(1)で示
される。
【0026】12はオゾン接触池8から気相に排出され
る排オゾンガスEG中の水分を除去するミストセパレー
タで、このセパレータの下流側にはオゾン分解処理槽1
3が配設されている。14はオゾン分解処理槽13内に
充填されたオゾン分解触媒で、一般には粒状またはハニ
カム状のMnO2 触媒が充填される。他には、活性炭及
びNi,Fe等の少なくとも一種の元素,酸化物または
複合酸化物等の触媒が充填されるが、充填触媒の種類及
び形状等が特に限定されるものではない。また、本発明
の一実施例では、触媒を用いて排オゾンガスEGを分解
(酸素に転化)しているが、例えば350℃程度でオゾ
ンを熱分解する方法または紫外線を照射して分解する方
法でもよく、排オゾンガスEGの分解手段が特に限定さ
れない。オゾン分解処理手段として触媒を用いた場合、
オゾン分解処理槽13内に充填された触媒14の反応温
度は前記処理槽13の入口側または槽13内に配設され
る加熱手段15により適温に維持される。触媒として、
MnO2 触媒を用いた場合、触媒反応温度は40から5
0℃程度に維持される。
【0027】16はオゾン接触池8からの排オゾンガス
EGを吸引するブロワーで、このブロワーは前記オゾン
分解処理槽13の出口側に配設されている。
【0028】17は被処理水WoにオゾンガスOGが注
入された後の処理水TWが導入される生物活性炭槽で、
この生物活性炭槽はオゾン接触池8の下流側に配設され
る。この生物活性炭槽17に流入する処理水TWは槽1
7上部から下部に流下する。前記生物活性炭槽17に
は、微生物の担体となる活性炭18が充填され、これが
活性炭層19となる。活性炭18を充填して通水を開始
した当初は、この活性炭18の表面または内部に存在す
る微生物は少ないが、時間経過と共に活性炭の表面また
は内部には馴養されて繁殖した微生物が存在する。微生
物の優占種としては、Pseudomonas 等が上げられる。
【0029】オゾン注入処理後の処理水TWは、ここ
で、前記した微生物の働きにより、オゾン処理では除去
困難なアンモニア性窒素が硝化除去されると共にオゾン
処理で低分子化され易分解性有機物等の代謝除去が行わ
れる。このようにして処理された生物活性炭槽17から
の処理水AWは、その後、配水池(図示せず)等に送ら
れる。
【0030】20は生物活性炭層17を必要に応じて逆
洗する場合、逆洗水BWが槽17内に導入される逆洗送
水管を示す。逆洗水BWは生物活性炭槽17の下部から
上部に向けて流入し、活性炭槽19を洗浄した排水は生
物活性炭槽17の上部に配設された排水管21を介して
槽17外に排出される。
【0031】22は酸素富化ガス製造装置、23は前記
酸素富化ガス製造装置から酸素富化ガスORが供給され
るオゾン発生装置23を示す。
【0032】図2に酸素富化ガス製造装置の詳細を示す
ように、24A及び24Bは酸素富化ガス製造装置22
を構成する吸着塔で、この吸着塔内には吸着剤(図示せ
ず)が充填されている。吸着剤としては、原料空気A中
の窒素を選択的に吸着する吸着剤が充填され、例えば、
5Aタイプの合成ゼオライト等が充填される。
【0033】25は原料空気Aを吸着塔24Aまたは2
4Bに供給するブロワーを示す。なお、本発明の一実施
例ではブロワー25を用いて原料空気Aを供給している
が、ブロワーは原料空気Aを供給する手段であり、例え
ば、圧縮機(図示せず)であってもよく、原料空気Aの
供給手段が特に限定されない。
【0034】26は真空ポンプで、この真空ポンプは吸
着塔24Aまたは24Bを減圧再生工程時に減圧する。
【0035】27及び28は開閉弁で、この内、一方の
開閉弁27は吸着塔24Aに原料空気Aが供給されると
き開放し、それ以外の時は閉状態に維持される。一方、
他の開閉弁28は他の吸着塔24B側に原料空気Aが供
給されるとき開放し、それ以外の時は閉状態に維持され
る。前記の開閉弁27及び28は吸着塔24A及び24
Bの入口側とブロワー25の吐出側とを連通する原料空
気供給管29中に配設される。
【0036】30及び31は真空ポンプ側に関与する開
閉弁で、この内、一方の開閉弁30は吸着塔24A側が
減圧再生工程時のときに開放し、他の工程時は閉状態に
維持される。一方、他方の開閉弁31は吸着塔24B側
が減圧再生工程時に開放し、他の工程時は閉状態に維持
される。前記開閉弁30及び31は吸着塔24A及び2
4Bの入口側と真空ポンプ26の吸込側とを連通する脱
着ガス排出管32中に配設される。
【0037】33及び34は吸着塔24A及び24Bの
酸素富化ガスOR取出し側に配設された開閉弁で、この
内、一方の開閉弁33は吸着塔24A側が吸着工程時に
あるとき開放し、他の工程時には閉状態に維持される。
一方、他方の開閉弁34は吸着塔24B側が吸着工程時
にあるとき開放し、他の工程時には閉状態に維持され
る。前述した各開閉弁の開閉状態及び開閉時間の操作は
予め設定されたシーケンスに基づいて行われ、例えばプ
ログラマブルコントローラ(図示せず)によって制御さ
れる。
【0038】前述のように吸着塔24A及び24Bに原
料空気Aが供給され、かつ各開閉弁が吸着工程及び減圧
再生工程に応じて開閉動作をする場合、原料空気が供給
されて加圧下で吸着分離された酸素富化ガスを取り出す
吸着工程と吸着工程が終了した吸着塔を減圧して、吸着
剤の再生を行う減圧再生工程が順次繰り返され、製品と
しての酸素富化ガスが製造される。なお、本発明の一実
施例では酸素富化ガス製造装置22は2塔の吸着塔から
構成されているが、吸着塔が3塔または4塔でもよく、
その構成が限定されるものではない。また、本発明の一
実施例では複数個の開閉弁を用いて各工程を切り換えて
いるが、各流路と移動する弁体を有するバルブスキッド
(図示せず)を用いて各工程を切り換えてもよく、その
構成が限定されるものではない。
【0039】35は酸素圧縮機で、この酸素圧縮機は吸
着塔24Aまたは24Bからの酸素富化ガスORを吸引
して所定圧力まで加圧し、オゾン発生装置23に供給す
る。36は酸素圧縮機35の吐出側に配設された酸素富
化ガス貯留タンクで、酸素圧縮機35からの酸素富化ガ
スORを貯留し、かつ、圧力変動を抑制する。
【0040】37は圧力調整弁で、この調整弁はオゾン
発生装置23に供給する酸素富化ガスORの圧力を所定
設定値に維持する。38はオゾン発生装置23へ供給す
る酸素富化ガスORの流量Fを測定する流量計で、オゾ
ン発生装置23の入口側と酸素圧縮機35の吐出側とを
連通する酸素富化ガス供給管39中に配設される。
【0041】40は真空ポンプ26の吐出側に配設され
た窒素富化ガス貯留タンクで、真空ポンプ26によって
吸着塔24Aまたは24Bから排出される減圧再生工程
時の脱着ガスDGが流入する。
【0042】41は放出弁で、この放出弁は窒素富化ガ
ス貯留タンクの入口側と真空ポンプ26の吐出側を連通
する排出管42中に配設され、過剰な脱着ガスの一部が
この放出弁を介して大気に放出される。
【0043】50は流量計で、オゾン接触池8へ流入す
る被処理水Woの流量Lを測定する。51はオゾン濃度
計で、オゾン発生装置23からのオゾンガスOG濃度を
測定する。52は流量計で、オゾン発生装置23からの
供給オゾンガス流量G1を測定する。本発明の一実施例
では先に説明した他の流量計38でオゾン発生装置23
へ供給する酸素富化ガスORの流量Fを測定し、出入口
で測定しているが、数は特に限定されない。53は流量
調節弁で、オゾン発生装置23から被処理水Woへの供
給オゾンガス流量G1を調節制御する。
【0044】54は圧力調節弁で、前記窒素富化ガス貯
留タンクと混合槽55間を連通する混合ガス導入管56
中に配設され、混合槽55に導入する窒素富化排気ガス
DGの圧力を所定圧力に維持する。57は流量調節弁
で、前記混合槽55への窒素富化排気ガスDGの流量G
2を調節制御する。
【0045】図3にその詳細を示すように、60は被処
理水Wo,流量Lと全供給ガス流量TGとの気液比GL
を制御する制御部を示し、この制御部は次のように構成
されている。
【0046】61は制御部60を構成する演算器で、こ
の演算器には流量計50で測定された被処理水Woの流
量Lが入力される。さらに、この演算器61には設定気
液比GLが入力される。なお、気液比GLは次式(2)
で表わされる。通常、オゾン注入処理する場合、気液比
は0.1 程度に設定され、この設定気液比GLはオペレ
ータ等によって任意に設定され、かつ設定変更可能であ
る。
【0047】 GL=ガス流量(TG)/被処理水流量(L) …………………………(2) 前記演算器61では入力された流量Lと設定気液比GL
から次式(3)に基づいて被処理水Woへの全供給ガス
流量TGが求められる。
【0048】 TG=GL×L ………………………………………………………………(3) 62は演算器で、この演算器には先の演算器61で求め
られた全供給ガス流量TGが入力される。さらに、この
演算器62には流量計52で測定されたオゾン発生装置
23からの供給オゾンガス流量G1が入力される。ここ
で、この演算器62では次式(4)に基づいて全供給ガ
ス流量TGと供給オゾンガス流量G1との差分流量G2
が求められる。
【0049】 G2=TG−G1 ……………………………………………………………(4) 63は流量制御器で、前記演算器62で求められた差分
流量G1に基づいて酸素富化ガス製造装置22からの脱
着ガス、すなわち、窒素富化排気ガスDGの流量を調節
する流量調節弁57の弁開度を調節する。前記流量調節
弁57によって差分流量G2に調節された窒素富化排気
ガスDGは、別途供給される混合槽55に供給される。
そして、酸素富化ガス製造装置22からの窒素富化排気
ガスDGとオゾン発生装置23からの供給オゾンガスと
が加算混合されたオゾンガスOGがオゾンガス供給管1
1を通じ、かつ散気管10を介してオゾン接触池8内に
注入される。
【0050】なお、本発明の一実施例では、酸素富化ガ
ス製造装置22からの排気ガスOGをオゾン発生装置2
3からの供給オゾンガスと混合するようにしているが、
オゾン発生装置23に供給する原料ガスを空気とした場
合は、別途ブロワー(図示せず)を設置して、このブロ
ワーからの空気を混合してもよい。したがって、特に、
オゾン発生装置23からの供給オゾンガスに混合するガ
ス種が空気または酸素富化ガス製造装置からの窒素富化
排気ガスに限定されない。
【0051】前述にように構成されている場合、次に係
る構成の動作について説明するに、演算器61に目標と
する設定気液比GLが入力され、かつ被処理水Woの流
量Lが入力されて、ここで、被処理水Woの流量Lに対
応した全供給ガス流量TGが求められる。一方、この全
供給ガス流量TGは演算器62に入力され、オゾン発生
装置側からの供給オゾンガス流量G1との差分から全供
給ガス流量TGが一定になるように混合用の差分ガス流
量G2が求められる。そして、この差分流量G2に相当
するガスDGがオゾン発生装置側からの供給オゾンガス
に混合導入される。
【0052】前記のようにオゾン発生装置側からの供給
オゾンガスにガスが混合導入される場合、オゾン注入率
の低下に伴ってオゾン発生装置側からの供給オゾンガス
流量が低下しても、それを補うように一定の注入ガス流
量を確保するようにガスが混合導入されるので、供給オ
ゾンガス流量の低下に伴う散気状態の悪化が抑制され、
注入オゾンは被処理水に効率的に吸収されることにな
る。また、被処理水に供給される全供給ガス流量はオゾ
ン注入率の高低に対応して常時一定になるように制御さ
れる。この結果、気液比は一定となり、気液比の変動に
伴うオゾン吸収効率の変動も抑制され、安定したオゾン
吸収効率を維持することができる。
【0053】
【発明の効果】被処理水へのオゾン吸収効率を常時安定
に維持して、処理水質の向上が図れる水処理装置を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す水処理装置のシステム
フロー図。
【図2】図1に示すシステムフロー図の部分拡大詳細
図。
【図3】図1に示すシステムフロー図の部分拡大詳細
図。
【符号の説明】
8…オゾン接触池、9…オゾン滞留池、10…散気管、
11…オゾンガス供給管、13…オゾン分解処理槽、1
6…ブロワー、17…生物活性炭槽、22…酸素富化ガ
ス製造装置、23…オゾン発生装置、24A,24B…
吸着塔、25…ブロワー、26…真空ポンプ、35…酸
素圧縮機、36…酸素富化ガス貯留タンク、38,5
0,52…流量計、40…窒素富化ガス貯留タンク、5
1…オゾン濃度計、53…流量調節弁、54…圧力調節
弁、55…混合槽、57…流量調節弁、60…制御部、
61,62…演算器、63…流量制御器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 昭二 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 中沢 正光 茨城県日立市国分町一丁目1番1号 株式 会社日立製作所国分工場内 (72)発明者 原 直樹 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被処理水が導入されるオゾン接触池と、こ
    のオゾン接触池内に配設された散気管を介してオゾンガ
    スを供給するオゾン発生装置を備え、前記被処理水への
    設定オゾン注入率に応じて前記オゾン発生装置から前記
    被処理水への供給オゾンガス流量を制御する水処理装置
    において、前記被処理水の流量と設定気液比を乗じて前
    記被処理水への全供給ガス流量を求め、さらに、前記全
    供給ガス流量と前記供給オゾンガス流量との差分流量を
    求め、前記設定オゾン注入率の高低に応じて前記差分流
    量に対応したガスを前記オゾン発生装置からの供給オゾ
    ンガスに導入混合することを特徴とする水処理装置。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項の記載において、吸
    着剤が充填された吸着塔に原料空気を供給し、加圧下で
    吸着分離された酸素富化ガスを取り出す吸着工程と前記
    吸着工程が終了した吸着塔を減圧して、前記吸着剤の再
    生を行う減圧再生工程を順次繰り返して酸素富化ガスを
    製造する酸素富化ガス製造装置及び前記酸素富化ガスが
    供給されてオゾンガスを製造するオゾン発生装置を備
    え、前記減圧再生工程時に吸着塔から排出される窒素富
    化排気ガスを前記オゾン発生装置からの供給オゾンガス
    に導入混合することを特徴とする水処理装置。
  3. 【請求項3】吸着剤が充填された吸着塔に原料空気を供
    給し、加圧下で吸着分離された酸素富化ガスを取り出す
    吸着工程と前記吸着工程が終了した吸着塔を減圧して、
    前記吸着剤の再生を行う減圧再生工程を順次繰り返して
    酸素富化ガスを製造する酸素富化ガス製造装置及び前記
    酸素富化ガスが供給されてオゾンガスを製造するオゾン
    発生装置を備え、前記減圧再生工程時に吸着塔から排出
    される窒素富化排気ガスを前記オゾン発生装置からの供
    給オゾンガスに導入混合することを特徴とする水処理装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014195799A (ja) * 2013-03-04 2014-10-16 株式会社Ihiシバウラ オゾン水生成装置
KR20220099751A (ko) * 2021-01-07 2022-07-14 한국건설기술연구원 오존미세기포를 이용한 고농도 유기성 폐수 전처리시스템

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