JPH08299959A - 電解生成水の製造方法および製造装置 - Google Patents

電解生成水の製造方法および製造装置

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JPH08299959A
JPH08299959A JP10757995A JP10757995A JPH08299959A JP H08299959 A JPH08299959 A JP H08299959A JP 10757995 A JP10757995 A JP 10757995A JP 10757995 A JP10757995 A JP 10757995A JP H08299959 A JPH08299959 A JP H08299959A
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cation exchange
chamber
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Abstract

(57)【要約】 【目的】希薄食塩水の電解中に硬質成分に起因するスケ
ールの発生を阻止して、処理槽および電極の汚染を防止
する。 【構成】アノード室およびカソノード室を有する処理槽
にて希薄食塩水を電解処理してアノード室側生成水およ
びカソード室側生成水を生成する電解生成水の製造にお
いて、希薄食塩水または同食塩水を調製するための原水
を陽イオン交換膜と陰イオン交換膜にて区画された隔室
にて電気透析処理して原水中の硬質成分を除去し、同硬
質成分に起因するスケールの発生を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、希薄食塩水を電解して
電解生成水を製造するための製造方法および製造装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】希薄食塩水を電解して電解生成水を製造
する手段としては、特公平4−42077号公報に示さ
れているように、アノード室およびカソード室を有する
処理槽にて希薄食塩水を電解処理してアノード室側生成
水およびカソード室側生成水を生成する製造方法、およ
び製造装置が知られている。アノード室側生成水は殺菌
作用を有する酸性水であって殺菌処理水等として利用さ
れ、またカソード室側生成水はアルカリ水であって鮮
魚、生鮮野菜等の鮮度を維持するための処理水等として
利用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の電
解生成水の製造においては、被電解水である希薄食塩水
中に混在しているカルシウム、マグネシウム、珪酸物等
の無機物(硬質成分)が電解中に各電解室内にスケール
として析出して各電極や各電解室の壁部に付着し、電解
効率を著しく低下させるとともに、電解室内を汚染す
る。これらの硬質成分は、希薄食塩水の原料である食塩
として低純度の食塩を使用した場合の食塩中に存在し、
また食塩を溶解する水として一般の水道水等非処理水中
に存在するため、電解中のスケールの発生に対処する一
手段として、希薄食塩水中の硬質成分、または同食塩水
を調製するために使用される原水の硬質成分を、陽イオ
ン交換樹脂および陰イオン交換樹脂を用いて除去する手
段が考えられる。かかる除去手段は硬質成分を除去する
手段としては有効ではあるが、イオン交換樹脂を使用し
た場合にはかならず再生処理を行わなければならず、再
生処理が面倒である。
【0004】また、他の手段としては、希薄食塩水また
は同食塩水を調製するための原水を一旦アルカリ性に変
換して硬質成分を水酸化物として沈澱して除去する手段
が考えられる。しかしながら、かかる除去手段を採用す
る場合には、水酸化物を沈澱除去された処理水を中和し
て中性に戻す必要があり、中和処理が面倒である。
【0005】従って、本発明の目的は、これらの両手段
を採用することなく、希薄食塩水中の硬質成分、または
同食塩水を調製するための原水の硬質成分を除去して、
電解時における各電解室での硬質成分に起因するスケー
ルの発生を防止することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は電解生成水の製
造方法、およびその製造装置に関するもので、当該製造
方法は、アノード室およびカソード室を有する処理槽に
て希薄食塩水を電解処理してアノード室側生成水および
カソード室側生成水を生成する電解生成水の製造方法に
おいて、下記の構成要件を備えていることを特徴とする
ものである。
【0007】すなわち、本発明の第1の製造方法は、上
記した製造方法において、前記希薄食塩水を調製するた
めの原水を陽イオン交換膜と陰イオン交換膜にて区画さ
れた隔室にて電気透析処理して、前記原水中の硬質成分
を除去することを特徴とするものである。また、本発明
の第2の製造方法は上記した製造方法において、前記希
薄食塩水を電解処理に先立って陽イオン交換膜と陰イオ
ン交換膜にて区画された隔室にて電気透析処理して、前
記希薄食塩水中の硬質成分を除去することを特徴とする
ものである。
【0008】また、本発明に係る電解生成水の製造装置
は、アノード室およびカソノード室を有する処理槽にて
希薄食塩水を電解処理してアノード室側生成水およびカ
ソード室側生成水を生成する形式の電解生成水の製造装
置であって、下記に示す構成要件を備えていることを特
徴とするものである。
【0009】すなわち、本発明の第1の製造装置は上記
した形式の製造装置であって、第1の陽イオン交換膜に
より区画形成されて陽極が配置されたアノード室、第1
の陰イオン交換膜により区画形成されて陰極が配置され
たカソード室、これら両室間にて前記第1の陽イオン交
換膜と第2の陰イオン交換膜により区画形成された第1
の隔室、前記第2の陰イオン交換膜と第2の陽イオン交
換膜とにより区画形成された第2の隔室、前記第2の陽
イオン交換膜と前記第1の陰イオン交換膜とにより区画
形成された第3の隔室を備えた処理槽と、前記アノード
室およびカソード室を前記希薄食塩水の供給源に接続す
る塩水供給管路と、前記各隔室を水の供給源に接続する
水供給管路と、前記第2の隔室を前記希薄食塩水の調製
源に接続する流出管路を備えていることを特徴とするも
のである。
【0010】また、本発明の第2の製造装置は上記した
形式の製造装置において、第1の陽イオン交換膜により
区画形成されて陽極が配置されたアノード室、第1の陰
イオン交換膜により区画形成されて陰極が配置されたカ
ソード室、これら両室間にて前記第1の陽イオン交換膜
と第2の陰イオン交換膜により区画形成された第1の隔
室、前記第1の陰イオン交換膜と第2の陽イオン交換膜
により区画形成された第2の隔室、これら両隔室間に配
設されたイオン交換膜により区画形成された1または複
数の第3の隔室を備えた処理槽と、前記アノード室およ
びカソード室を前記希薄食塩水の供給源に接続する塩水
供給管路と、前記各隔室に水を供給する水供給管路と、
これら隔室の1隔室を前記希薄食塩水の調製源に接続す
る流出管路を備えていることを特徴とするものである。
【0011】また、本発明の第3の製造装置は上記した
形式の製造装置において、第1の陽イオン交換膜により
区画形成されて陽極が配置されたアノード室、第1の陰
イオン交換膜により区画形成されて陰極が配置されたカ
ソード室、これら両室間にて前記第1の陽イオン交換膜
と第2の陽イオン交換膜により区画形成された第1の隔
室、前記第2の陽イオン交換膜と第2の陰イオン交換膜
により区画形成された第2の隔室、前記第2の陰イオン
交換膜と前記第1の陰イオン交換膜により区画形成され
た第3の隔室を備えた処理槽と、前記アノード室および
カソード室を前記希薄食塩水の供給源に接続する塩水供
給管路と、前記第1,第2の隔室を水の供給源に接続す
る水供給管路と、前記第1の隔室を前記第3の隔室に接
続する接続管路と、同第3の隔室を前記希薄食塩水の調
製源に供給する流出管路を備えていることを特徴とする
ものである。
【0012】また、本発明の第4の製造装置は上記した
形式の製造装置において、第1の陽イオン交換膜により
区画形成されて陽極が配置されたアノード室、第1の陰
イオン交換膜により区画形成されて陰極が配置されたカ
ソード室、これら両室間にて前記第1の陽イオン交換膜
と第2の陽イオン交換膜により区画形成された第1の隔
室、前記第2の陽イオン交換膜と第2の陰イオン交換膜
により区画形成された第2の隔室、前記第2の陰イオン
交換膜と前記第1の陰イオン交換膜により区画形成され
た第3の隔室を備えた処理槽と、前記アノード室および
カソード室を前記希薄食塩水の供給源に接続する塩水供
給管路と、前記各隔室を水の供給源に接続する水供給管
路と、前記第2の隔室を硬質成分の除去装置に接続する
流出管路と、前記除去装置内の除去処理水を前記希薄食
塩水の調製源に供給する流出管路を備えていることを特
徴とするものである。
【0013】また、本発明の第5の製造装置は上記した
形式の製造装置において、第1の陽イオン交換膜により
区画形成されて陽極が配置されたアノード室、第1の陰
イオン交換膜により区画形成されて陰極が配置されたカ
ソード室、これら両室間にて前記第1の陽イオン交換膜
と第2の陽イオン交換膜により区画形成された第1の隔
室、前記第2の陽イオン交換膜と第2の陰イオン交換膜
により区画形成された第2の隔室、前記第2の陰イオン
交換膜と前記第1の陰イオン交換膜により区画形成され
た第3の隔室を備えた処理槽と、前記第1,第3の隔室
を希薄食塩水の供給源に接続する塩水供給管路と、前記
第2の隔室を水供給源に接続する水供給管路と、前記第
2の隔室内の処理水を前記アノード室およびカソード室
に供給する流出管路を備えていることを特徴とするもの
である。
【0014】また、本発明の第6の製造装置は上記した
形式の製造装置において、第1の陽イオン交換膜により
区画形成されて陽極が配置されたアノード室、第1の陰
イオン交換膜により区画形成されて陰極が配置されたカ
ソード室、これら両室間にて前記第1の陽イオン交換膜
と第2の陽イオン交換膜により区画形成された第1の隔
室、前記第2の陽イオン交換膜と第2の陰イオン交換膜
により区画形成された第2の隔室、前記第2の陰イオン
交換膜と前記第1の陰イオン交換膜により区画形成され
た第3の隔室を備えた処理槽と、前記第1,第2の隔室
を希薄食塩水の供給源に接続する塩水供給管路と、前記
第3の隔室を水供給源に接続する水供給管路と、前記第
2の隔室を硬質成分の除去装置に接続する流出管路と、
前記除去装置内の除去処理水を前記アノード室およびカ
ソード室に供給する流出管路を備えていることを特徴と
するものである。
【0015】
【発明の作用・効果】本発明の第1の製造方法によれ
ば、希薄食塩水を調製するための原水は電気透析処理に
より塩類等電解質溶質成分を除去されるため、このよう
な原水と高純度の食塩とにより調整された希薄食塩水中
には硬質成分は存在しない。また、本発明の第2の製造
方法によれば、希薄食塩水は電解に先だって電気透析処
理により硬質成分をほとんど除去されていて、希薄食塩
水中の硬質成分の存在量はわずかである。このため、当
該希薄食塩水を電解しても、硬質成分が各電解室中で析
出して各電解室、各電極にスケールとして付着するよう
なことはない。しかして、これらの製造方法において
は、硬質成分の除去手段として両イオン交換膜のイオン
選択的透過性を利用しているため、イオン交換樹脂方式
の軟水器等を使用した場合のごときイオン交換樹脂の再
生工程が不要である。
【0016】また、本発明の第1〜第4の製造装置を採
用すれば、本発明の第1の製造方法を好適に実施するこ
とができ、かつ本発明の第5,第6の製造装置を採用す
れば、本発明の第2の製造方法を好適に実施することが
できる。しかして、本発明の第1〜第4の製造装置によ
れば、同一の処理槽で水の電気透析による精製と希薄食
塩水の電解とを行うことができ、また本発明の第5,第
6の製造装置によれば、同一の処理槽で希薄食塩水の電
気透析による精製と同希薄食塩水の電解とを行うことが
できるという大きな利点があり、これにより製造装置を
小型化することができるとともに、製造装置を廉価に提
供することができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明の第1の製造装置の概略的な構成を
示すもので、当該製造装置10は処理槽11、希薄食塩
水の調製槽12、高純度で高濃度の食塩水を貯溜する供
給タンク13、電解生成水の収容タンク14a,14b
を備えているとともに、水供給管路15a、塩水供給管
路15b、および各流出管路16a〜16eを備えてい
る。
【0018】処理槽11は槽本体11a内に、第1陽イ
オン交換膜11b、第2陽イオン交換膜11c、第1陰
イオン交換膜11d、第2陰イオン交換膜11eの4枚
のイオン交換膜が配設されており、槽本体11a内に第
1陽イオン交換膜11bにて区画形成されたアノード室
Ra、第1陰イオン交換膜11dにて区画形成されたカ
ソード室Rc、第1陽イオン交換膜11bと第2陰イオ
ン交換膜11eとにより区画形成された第1隔室R1、
第2陰イオン交換膜11eと第2陽イオン交換膜11c
とにより区画形成された第2隔室R2と、第2陽イオン
交換膜11cと第1陰イオン交換膜11dとにより区画
形成された第3隔室R3とを備えている。アノード室Ra
には陽極11fが配置されているとともに、カーソード
室Rcには陰極11gが配置されている。
【0019】処理槽11においては、第1,第2,第3
隔室R1,R2,R3には水供給管路15aが接続されて
いて、供給ポンプ17a、流量制御バルブ18aを介し
て水道水が供給されるようになっている。また、アノー
ド室Raおよびカソード室Rcには塩水供給管路15bが
接続されていて、供給ポンプ17b、流量制御バルブ1
8bを介して希薄食塩水が供給されるように構成されて
いる。また、処理槽11においては、アノード室Ra、
カソード室Rc、第1隔室R1、第2隔室R2、第3隔室
R3にそれぞれ流出管路が接続されている。アノード室
側生成水は第1流出管路16aを介して第1収容タンク
14aに流出され、カソード室側生成水は第5流出管路
16eを介して第2収容タンク14bに流出され、第
1,第3隔室R1,R3内の処理水は第2,第4流出管路
16b,16dを介して外部に排出され、かつ第2隔室
R2内の処理水は第3流出管路16cを介して塩水調製
槽12に流出される。
【0020】塩水調製槽12は食塩供給タンク13とと
もに希薄食塩水の調製源を構成するもので、塩水調製槽
12では食塩供給タンク13からの濃食塩水と第2隔室
R2からの処理水を受けて所定濃度の希薄食塩水、すな
わち0.1〜0.2重量%の範囲内の所定濃度の希薄食
塩水が調製される。なお、第1,第5流出管路16a,
16eの途中にはpHセンサー18cが介装されてい
て、各収容タンク14a,14b内に流入する各生成水
のpHを測定している。また、各収容タンク14a,1
4b内の生成水は一定のpHに調製すべく各流量制御バ
ルブ18bを介してアノード室Ra,カソード室Rcに還
流されるようになっている。
【0021】このように構成した製造装置10において
は、処理槽11の第1,第2,第3隔室R1,R2,R3
には水供給管路15aを通して水道水が供給されるとと
もに、アノード室Raおよびカソード室Rcには塩水調整
槽12から希薄食塩水が供給される。この状態におい
て、第2隔室R2内に供給された水道水は第3流出管路
16cを通して塩水調整槽12に流出するが、第2隔室
R2内では水中に溶存するマグネシウム、カルシウム等
の硬質成分である陽イオンが第2陽イオン交換膜11c
を透過して第3隔室R3内に移行するとともに、珪酸物
質等の硬質成分である陰イオンが第2陰イオン交換膜1
1eを透過して第1隔室R1内に移行する。一方、第1
隔室R1内では水中の陽イオンおよび陰イオンは第1陽
イオン交換膜11bと第2陰イオン交換膜11eにより
閉じ込められてアノード室Ra,第2隔室R2への移行を
阻止され、また第3隔室R3内では水中の陽イオンおよ
び陰イオンは第2陽イオン交換膜11cと第1陰イオン
交換膜11dにより閉じ込められてカソード室Rc,第
2隔室R2への移行を阻止される。
【0022】従って、当該製造装置10においては、第
2隔室R2から流出する処理水は硬質成分を除去された
状態で塩水調整槽12に流入して希薄食塩水の原水とし
て使用され、アノード室Raおよびカソード室Rcへ供給
される希薄食塩水には硬質成分が溶存していない。この
ため、アノード室Raおよびカソード室Rcでの希薄食塩
水の電解時に硬質成分に起因するスケールの発生がな
く、スケールの発生によるアノード室Raおよびカソー
ド室Rc、各電極11f,11gが汚染されることがな
い。なお、第1,第3隔室R1,R3に移行した硬質成分
は第2,第4流出管路16b,16dから排出される。
【0023】このように、当該製造装置10を使用して
電解生成水を製造する場合には、希薄食塩水を調製する
ための原水は電気透析処理によりマグネシウム、カルシ
ウム、珪酸物質等の硬質成分を除去されるため、希薄食
塩水中には硬質成分は存在しない。このため、当該希薄
食塩水を電解しても、硬質成分が処理槽11内に析出し
てアノード室Raおよびカソード室Rc、各電極11f,
11gを汚染することがないが、硬質成分の除去手段と
して各イオン交換膜11b〜11eのイオン選択的透過
性を利用しているため、イオン交換樹脂を使用する場合
のごとき再生工程が不要である。また、当該製造装置1
0においては、同一の処理槽11で水の電気透析による
精製と希薄食塩水の電解とを行うことができるため、電
解生成水の製造装置を小型化することができるととも
に、製造装置を廉価に提供することができるという大き
な利点を有する。
【0024】図2は本発明の第2の製造装置の概略的な
構成を示すもので、当該製造装置10aは第1の製造装
置10を基本構成としている。当該製造装置10aにお
いては、処理槽11の槽本体11a内に6枚のイオン交
換膜が配置されていて、第1陽イオン交換膜11bによ
り区画形成されたアノード室Ra、第1陰イオン交換膜
11dにて区画形成されカソード室Rc、第1陽イオン
交換膜11bと第2陰イオン交換膜11eとにより区画
形成された第1隔室R1、第1陰イオン交換膜11dと
第2陽イオン交換膜11cにより区画形成された第2隔
室R2、第2陰イオン交換膜11eと第3陽イオン交換
膜11hとにより区画形成された第3隔室R3、第2陽
イオン交換膜11cと第3陰イオン交換膜11iとによ
り区画形成された第4隔室R4、第3陽イオン交換膜1
1hと第3陰イオン交換膜11iとにより区画形成され
た第5隔室R5を備えている。
【0025】当該製造装置10aにおいては、水供給管
路15aが第2,第3隔室R2,R3に接続されていると
ともに、第4隔室R4が塩水調製槽12に接続されてい
る。また、第3隔室R3は第4隔室R4に、第2隔室R2
は第5隔室R5に、第5隔室R5は第1隔室R1にそれぞ
れ接続されており、塩水調製槽12に供給される処理水
が同一雰囲気の隔室を2度流動して、2度電気透析処理
されるように構成されている。
【0026】なお、当該製造装置10aのその他の構成
は製造装置10と同様であり、硬質成分の除去の程度が
高い点を除き製造装置10と同様の作用効果を奏するも
のである。また、当該製造装置10aにおいては、原水
の水質の程度により隔室を適宜の数に設定することがで
きる。
【0027】図3は本発明の第3の製造装置の概略的な
構成を示すもので、当該製造装置20は処理槽21、希
薄食塩水の調製槽22、高純度で高濃度の食塩水の供給
タンク23、電解生成水の収容タンク24a,24bを
備えているとともに、水供給管路25a、塩水供給管路
25b、各流出管路26a〜26e、各供給ポンプ27
a,27b、各流量制御バルブ28a,28b、pHセ
ンサー28cを備えている。
【0028】処理槽21は槽本体21a内に、第1陽イ
オン交換膜21b、第2陽イオン交換膜21c、第1陰
イオン交換膜21d、第2陰イオン交換膜21eの4枚
のイオン交換膜が配設されており、槽本体21a内に第
1陽イオン交換膜21bにて区画形成されたアノード室
Ra、第1陰イオン交換膜21dにて区画形成されたカ
ソード室Rc、第1陽イオン交換膜21bと第2陽イオ
ン交換膜21cとにより区画形成された第1隔室R1、
第2陽イオン交換膜21cと第2陰イオン交換膜21e
とにより区画形成された第2隔室R2と、第2陰イオン
交換膜21eと第1陰イオン交換膜21dとにより区画
形成された第3隔室R3とを備えている。アノード室Ra
には陽極21fが配置されているとともに、カソード室
Rcには陰極21gが配置されている。
【0029】処理槽21においては、第1,第2隔室R
1,R2には水供給管路25aが接続されていて、供給ポ
ンプ27a、流量制御バルブ28aを介して水道水が供
給されるようになっている。また、アノード室Raおよ
びカソード室Rcには塩水供給管路25bが接続されて
いて、供給ポンプ27b、流量制御バルブ28bを介し
て希薄食塩水が供給されるように構成されている。ま
た、処理槽21においては、アノード室Ra、カソード
室Rc、第1隔室R1、第2隔室R2、第3隔室R3にそれ
ぞれ流出管路が接続されている。アノード室側生成水は
第1流出管路26aを介して第1収容タンク24aに流
出され、カソード室側生成水は第5流出管路26eを介
して第2収容タンク24bに流出され、第2隔室R2内
の処理水は第3流出管路26cを介して外部に排出さ
れ、かつ第1隔室R1内の処理水は第2流出管路26b
を介して第3隔室R3内に流入されるとともに、第3隔
室R3内の処理水は第4流出管路26dを介して塩水調
製槽22に流出されるように構成されている。
【0030】このように構成した製造装置20において
は、処理槽21の第1,第2隔室R1,R2には水供給管
路25aを通して水道水が供給されるとともに、アノー
ド室Raおよびカソード室Rcには塩水調整槽22から希
薄食塩水が供給される。この状態において、第2隔室R
2内に供給された水道水は第3流出管路26cを通して
外部へ流出するが、第2隔室R2内には第1隔室R1から
陽イオンの硬質成分が第2陽イオン交換膜21cを透過
して侵入し、また第3隔室R3から陰イオンの硬質成分
が第2陰イオン透過膜21eを透過して侵入して、硬質
成分が濃縮される。このため、硬質成分は第2隔室R2
から処理水ととともに外部へ流出する。従って、第3隔
室R3から塩水調製槽22に供給される処理水中には硬
質成分は溶存せず、塩水調製槽22で調製された希薄食
塩水にも硬質成分は溶存しない。このため、かかる希薄
食塩水の電解では硬質成分に起因するスケールの発生は
なく、処理槽21がスケールにより汚染されることはな
い。
【0031】図4は本発明の第4の製造装置の概略的な
構成を示すもので、当該製造装置20aは図3に示す第
3の製造装置20を基本構成としている。従って、当該
製造装置20aにおいて製造装置20と同一の構成部材
には同一の符号を付してその詳細な説明を省略し、必要
により説明するにとどめる。
【0032】当該製造装置20aにおいて、処理槽21
の第1,第2,第3隔室R1,R2,R3には水供給管路
25aが接続されていて、供給ポンプ27a、流量制御
バルブ28aを介して水道水が供給されるようになって
いる。また、アノード室Raおよびカソード室Rcには塩
水供給管路25bが接続されていて、供給ポンプ27
b、流量制御バルブ28bを介して希薄食塩水が供給さ
れるように構成されている。また、処理槽21において
は、アノード室Ra、カソード室Rc、第1隔室R1、第
2隔室R2、第3隔室R3にそれぞれ流出管路が接続され
ている。アノード室側生成水は第1流出管路26aを介
して第1収容タンク24aに流出され、カソード室側生
成水は第5流出管路26eを介して第2収容タンク14
bに流出され、第1,第3隔室R1,R3内の処理水は第
2,第4流出管路26b,26dを介して外部に排出さ
れ、かつ第2隔室R2内の処理水は第3流出管路26c
を介して沈澱槽29に流出されるように構成されてい
る。
【0033】沈澱槽29は流量調整バルブ28bを介し
て塩水調製槽22に接続されていて、沈澱槽29では第
2隔室R2から流出する処理水中の水不溶化成分が沈澱
される。沈澱後の処理水は流量制御バルブ28bを通し
て塩水調製槽22に供給される。なお、沈澱槽29には
ポリ燐酸カリウム等の水溶性のポリ燐酸塩が添加され
て、不溶化成分の沈澱を助勢させるようになっている。
【0034】このように構成した製造装置20aにおい
ては、処理槽21の第1,第2,第3隔室R1,R2,R
3には水供給管路25aを通して水道水が供給されると
ともに、アノード室Raおよびカソード室Rcには塩水調
整槽22から希薄食塩水が供給される。この状態におい
て、第2隔室R2内に供給された水道水は第3流出管路
26cを通して沈澱槽29に流出するが、第2隔室R2
内には第1隔室R1から陽イオンの硬質成分が第2陽イ
オン交換膜21cを透過して侵入し、また第3隔室R3
から陰イオンの硬質成分が第2陰イオン透過膜21eを
透過して侵入して、硬質成分が濃縮される。このため、
硬質成分は第2隔室R2から処理水ととともに流出して
沈澱槽29に流入し、その一部が硅酸カルシウム等の不
溶性塩を形成するとともに、残存するアルカリ性硬質成
分が沈澱槽29に添加されている水溶性ポリ燐酸塩と反
応し燐酸カルシウム等の不溶性塩を形成して沈澱する。
【0035】従って、沈澱槽29から塩水調製槽22に
供給される処理水中には硬質成分は溶存せず、塩水調製
槽22で調製された希薄食塩水にも硬質成分は溶存しな
い。このため、かかる希薄食塩水の電解では硬質成分に
起因するスケールの発生はなく、処理槽21がスケール
により汚染されることはない。
【0036】なお、第1隔室R1を流出する処理水には
陽イオン系の硬質成分がほとんど溶存しないととも、ナ
トリウムイオンが多く溶存し、一方第3隔室R3を流出
する処理水には陰イオン系の硬質成分がほとんど溶存し
ないとともに塩素イオンが多く溶存するため、これら両
イオンを有効に活用するために、塩水調製槽22に供給
するように構成することもできる。
【0037】図5は本発明の第5の製造装置の概略的な
構成を示すもので、当該製造装置30は処理槽31、希
薄食塩水の調製槽32、高濃度の食塩水の供給タンク3
3、電解生成水の収容タンク34a,34bを備えてい
るとともに、水供給管路35a、塩水供給管路35b、
各流出管路36a〜36e、各供給ポンプ37a,37
b、各流量制御バルブ38a,38b、pHセンサー3
8cおよび貯溜槽39を備えている。当該製造装置30
においては、希薄食塩水を電解に先だって電気透析処理
する点、および高濃度食塩水として硬質成分を多く含む
低純度の食塩を使用して調製している点で、第1〜第4
の製造装置10,10a,20,20aとは相違する。
【0038】しかして、当該製造装置30においては、
第2陽イオン交換膜31cとしてナトリウムイオン選択
透過膜が採用され、また第2陰イオン交換膜31eとし
て塩素イオン選択透過膜が採用されていて、第2隔室R
2は水供給管路35aに接続されているとともに、第1
隔室R1および第3隔室R3が塩水供給管路35bに接続
されていて、第2隔室R2は第3流出管路36cを介し
て貯溜槽39に接続されている。また、貯溜槽39は塩
水供給管路35cを介してアノード室Raおよびカソー
ド室Rcに接続されている。従って、予め調製された希
薄食塩水は調製槽32から第1隔室R1および第3隔室
R3に流入後電気透析され、その主成分であるナトリウ
ムイオンおよび塩素イオンが第2隔室R2へ侵入して高
純度の食塩水となって、同隔室R2から貯溜槽39へ流
出する。従って、貯溜槽39からアノード室Raおよび
カソード室Rcに供給される希薄食塩水中には硬質成分
は溶存せず、かかる希薄食塩水の電解では硬質成分に起
因するスケールの発生はなく、処理槽31がスケールに
より汚染されることはない。なお、第1隔室R1からは
陽イオン系の硬質成分を多く含む処理水が排出され、ま
た第3隔室R3からは陰イオン系の硬質成分を多く含む
処理水が排出される。
【0039】このように、当該製造装置30を使用して
電解生成水を製造する場合においては、希薄食塩水は電
解に先だって電気透析処理により硬質成分を除去されて
いて、希薄食塩水中には硬質成分は存在しないため、当
該希薄食塩水を電解しても、硬質成分が処理槽31中で
析出してアノード室Ra、カソード室Rc、各電極31
f,31gにスケールとして付着することはないが、硬
質成分の除去手段として各イオン交換膜31b〜31e
のイオン選択的透過性を利用しているため、イオン交換
樹脂によって構成された軟水化装置のごとき再生工程は
不要である。また、当該製造装置30においては、同一
の処理槽31で希薄食塩水の電気透析による精製と同食
塩水の電解とを行うことができるため、電解生成水の製
造装置を小型化することができるとともに、製造装置を
廉価に提供することができるという大きな利点を有す
る。
【0040】特に、当該製造装置30においては、第2
陽イオン交換膜31cとしてナトリウムイオン選択透過
膜を採用し、かつ第2陰イオン交換膜として塩素イオン
選択透過膜31eを採用して食塩水を高純度化している
ため、食塩水の調製には低純度の食塩を採用できるとい
う大きな利点を有する。
【0041】図6は本発明の第6の製造装置の概略的な
構成を示すもので、当該製造装置30aは第5の製造装
置30を基本構成としている。従って、当該製造装置3
0aにおいて製造装置30と同一の構成部材には同一の
符号を付してその詳細な説明を省略し、必要により説明
するにとどめる。
【0042】当該製造装置30aにおいては、第2陽イ
オン交換膜31cとして陽イオン系の硬質成分を選択透
過させる交換膜が、第2陰イオン交換膜31eとして陰
イオン系の硬質成分を選択透過させる交換膜が採用され
ており、また貯溜槽39に換えて沈澱槽39aが採用さ
れている。しかして、当該製造装置30aにおいては、
第3隔室R3が水供給管路35aに接続されているとと
もに、第1隔室R1および第2隔室R2が塩水供給管路3
5bに接続されていて、第2隔室R2は第3流出管路3
6cを介して沈澱槽39aに接続されている。なお、沈
澱槽39aには、ポリ燐酸カリウム等の水溶性のポリ燐
酸塩が添加されていて、不溶化成分の沈澱が助勢される
ようになっている。
【0043】また、沈澱槽39aは塩水供給管路35c
を介してアノード室Raおよびカソード室Rcに接続され
ている。従って、予め調製された希薄食塩水は調製槽3
2から第2隔室R2で電気透析処理されて沈澱槽39に
流入するが、第2隔室R2内には第1隔室R1から陽イオ
ンの硬質成分が第2陽イオン交換膜31cを透過して侵
入し、また第3隔室R3から陰イオンの硬質成分が第2
陰イオン透過膜31eを透過して侵入して、硬質成分が
濃縮される。このため、硬質成分は硅酸カルシウム等の
不溶性塩となって第2隔室R2から処理水ととともに流
出して、沈澱槽39aに流入して沈澱する。さらに、残
存する陽イオン系の硬質成分は沈澱槽39aに添加され
ている水溶性のポリ燐酸塩と反応し、燐酸カルシウム塩
等の不溶性塩を形成して沈澱する。
【0044】従って、沈澱槽39aからアノード室Ra
およびカソード室Rcに供給される希薄食塩水中には硬
質成分は溶存せず、かかる希薄食塩水の電解では硬質成
分に起因するスケールの発生はなく、処理槽31がスケ
ールにより汚染されることはない。なお、第1隔室R1
を流出する処理水には陽イオン系の硬質成分がほとんど
溶存しないととも、ナトリウムイオンが多く溶存するた
め、このイオンを有効に活用するために上記処理水を塩
水調製槽32に供給するように構成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の製造装置を示す概略的構成図で
ある。
【図2】本発明の第2の製造装置を示す概略的構成図で
ある。
【図3】本発明の第3の製造装置を示す概略的構成図で
ある。
【図4】本発明の第4の製造装置を示す概略的構成図で
ある。
【図5】本発明の第5の製造装置を示す概略的構成図で
ある。
【図6】本発明の第6の製造装置を示す概略的構成図で
ある。
【符号の説明】
10,10a,20,20a,30,30a…製造装
置、11,21,31…処理槽、11b,11c,11
h,21b,21c,31b,31c…陽イオン交換
膜、11d,11e,11i,21d,21e,31
d,31e…陰イオン交換膜、12,22,32…塩水
調製槽、14a,14b,24a,24b,34a,3
4b…収容タンク、15a,25a,35a…水供給管
路、15b,25b,35b,35c…塩水供給管路、
16a〜16e,26a〜26e,36a〜36e…流
出管路、29,39a…沈澱槽、39…貯溜槽。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アノード室およびカソード室を有する処理
    槽にて希薄食塩水を電解処理してアノード室側生成水お
    よびカソード室側生成水を生成する電解生成水の製造方
    法において、前記希薄食塩水を調製するための原水を陽
    イオン交換膜と陰イオン交換膜にて区画された隔室にて
    電気透析処理して、前記原水中の硬質成分を除去するこ
    とを特徴とする電解生成水の製造方法。
  2. 【請求項2】アノード室およびカソード室を有する処理
    槽にて希薄食塩水を電解処理してアノード室側生成水お
    よびカソード室側生成水を生成する電解生成水の製造方
    法において、前記希薄食塩水を電解処理に先立って陽イ
    オン交換膜と陰イオン交換膜にて区画された隔室にて電
    気透析処理して、前記希薄食塩水中の硬質成分を除去す
    ることを特徴とする電解生成水の製造方法。
  3. 【請求項3】アノード室およびカソード室を有する処理
    槽にて希薄食塩水を電解処理してアノード室側生成水お
    よびカソード室側生成水を生成する電解生成水の製造装
    置であり、第1の陽イオン交換膜により区画形成されて
    陽極が配置されたアノード室、第1の陰イオン交換膜に
    より区画形成されて陰極が配置されたカソード室、これ
    ら両室間にて前記第1の陽イオン交換膜と第2の陰イオ
    ン交換膜により区画形成された第1の隔室、前記第2の
    陰イオン交換膜と第2の陽イオン交換膜により区画形成
    された第2の隔室、前記第2の陽イオン交換膜と前記第
    1の陰イオン交換膜により区画形成された第3の隔室を
    備えた処理槽と、前記アノード室およびカソード室を前
    記希薄食塩水の供給源に接続する塩水供給管路と、前記
    各隔室を水の供給源に接続する水供給管路と、前記第2
    の隔室を前記希薄食塩水の調製源に接続する流出管路を
    備えていることを特徴とする電解生成水の製造装置。
  4. 【請求項4】アノード室およびカソード室を有する処理
    槽にて希薄食塩水を電解処理してアノード室側生成水お
    よびカソード室側生成水を生成する電解生成水の製造装
    置であり、第1の陽イオン交換膜により区画形成されて
    陽極が配置されたアノード室、第1の陰イオン交換膜に
    より区画形成されて陰極が配置されたカソード室、これ
    ら両室間にて前記第1の陽イオン交換膜と第2の陰イオ
    ン交換膜により区画形成された第1の隔室、前記第1の
    陰イオン交換膜と第2の陽イオン交換膜により区画形成
    された第2の隔室、これら両隔室間に配設されたイオン
    交換膜により区画形成された1または複数の第3の隔室
    を備えた処理槽と、前記アノード室およびカソード室を
    前記希薄食塩水の供給源に接続する塩水供給管路と、前
    記各隔室に水を供給する水供給管路と、これら隔室の1
    隔室を前記希薄食塩水の調製源に接続する流出管路を備
    えていることを特徴とする電解生成水の製造装置。
  5. 【請求項5】アノード室およびカソード室を有する処理
    槽にて希薄食塩水を電解処理してアノード室側生成水お
    よびカソード室側生成水を生成する電解生成水の製造装
    置であり、第1の陽イオン交換膜により区画形成されて
    陽極が配置されたアノード室、第1の陰イオン交換膜に
    より区画形成されて陰極が配置されたカソード室、これ
    ら両室間にて前記第1の陽イオン交換膜と第2の陽イオ
    ン交換膜により区画形成された第1の隔室、前記第2の
    陽イオン交換膜と第2の陰イオン交換膜により区画形成
    された第2の隔室、前記第2の陰イオン交換膜と前記第
    1の陰イオン交換膜により区画形成された第3の隔室を
    備えた処理槽と、前記アノード室およびカソード室を前
    記希薄食塩水の供給源に接続する塩水供給管路と、前記
    第1,第2の隔室を水の供給源に接続する水供給管路
    と、前記第1の隔室を前記第3の隔室に接続する接続管
    路と、同第3の隔室を前記希薄食塩水の調製源に供給す
    る流出管路を備えていることを特徴とする電解生成水の
    製造装置。
  6. 【請求項6】アノード室およびカソード室を有する処理
    槽にて希薄食塩水を電解処理してアノード室側生成水お
    よびカソード室側生成水を生成する電解生成水の製造装
    置であり、第1の陽イオン交換膜により区画形成されて
    陽極が配置されたアノード室、第1の陰イオン交換膜に
    より区画形成されて陰極が配置されたカソード室、これ
    ら両室間にて前記第1の陽イオン交換膜と第2の陽イオ
    ン交換膜により区画形成された第1の隔室、前記第2の
    陽イオン交換膜と第2の陰イオン交換膜により区画形成
    された第2の隔室、前記第2の陰イオン交換膜と前記第
    1の陰イオン交換膜により区画形成された第3の隔室を
    備えた処理槽と、前記アノード室およびカソード室を前
    記希薄食塩水の供給源に接続する塩水供給管路と、前記
    各隔室を水の供給源に接続する水供給管路と、前記第2
    の隔室を硬質成分の除去装置に接続する流出管路と、前
    記除去装置内の除去処理水を前記希薄食塩水の調製源に
    供給する流出管路を備えていることを特徴とする電解生
    成水の製造装置。
  7. 【請求項7】アノード室およびカソード室を有する処理
    槽にて希薄食塩水を電解処理してアノード室側生成水お
    よびカソード室側生成水を生成する電解生成水の製造装
    置であり、第1の陽イオン交換膜により区画形成されて
    陽極が配置されたアノード室、第1の陰イオン交換膜に
    より区画形成されて陰極が配置されたカソード室、これ
    ら両室間にて前記第1の陽イオン交換膜と第2の陽イオ
    ン交換膜により区画形成された第1の隔室、前記第2の
    陽イオン交換膜と第2の陰イオン交換膜により区画形成
    された第2の隔室、前記第2の陰イオン交換膜と前記第
    1の陰イオン交換膜により区画形成された第3の隔室を
    備えた処理槽と、前記第1,第3の隔室を希薄食塩水の
    供給源に接続する塩水供給管路と、前記第2の隔室を水
    供給源に接続する水供給管路と、前記第2の隔室内の処
    理水を前記アノード室およびカソード室に供給する流出
    管路を備えていることを特徴とする電解生成水の製造装
    置。
  8. 【請求項8】アノード室およびカソード室を有する処理
    槽にて希薄食塩水を電解処理してアノード室側生成水お
    よびカソード室側生成水を生成する電解生成水の製造装
    置であり、第1の陽イオン交換膜により区画形成されて
    陽極が配置されたアノード室、第1の陰イオン交換膜に
    より区画形成されて陰極が配置されたカソード室、これ
    ら両室間にて前記第1の陽イオン交換膜と第2の陽イオ
    ン交換膜により区画形成された第1の隔室、前記第2の
    陽イオン交換膜と第2の陰イオン交換膜により区画形成
    された第2の隔室、前記第2の陰イオン交換膜と前記第
    1の陰イオン交換膜により区画形成された第3の隔室を
    備えた処理槽と、前記第1,第2の隔室を希薄食塩水の
    供給源に接続する塩水供給管路と、前記第3の隔室を水
    供給源に接続する水供給管路と、前記第2の隔室を硬質
    成分の除去装置に接続する流出管路と、前記除去装置内
    の除去処理水を前記アノード室およびカソード室に供給
    する流出管路を備えていることを特徴とする電解生成水
    の製造装置。
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JP4833077B2 (ja) * 2003-11-13 2011-12-07 シ−メンス ウォーター テクノロジーズ ホールディング コープ 水処理方法

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