JPH08299893A - シート状積層体の製造方法 - Google Patents
シート状積層体の製造方法Info
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- JPH08299893A JPH08299893A JP7108675A JP10867595A JPH08299893A JP H08299893 A JPH08299893 A JP H08299893A JP 7108675 A JP7108675 A JP 7108675A JP 10867595 A JP10867595 A JP 10867595A JP H08299893 A JPH08299893 A JP H08299893A
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- Japan
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- coating layer
- sheet
- electron beam
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- coating
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- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 成型面上に樹脂被覆層端部の硬化残留物がな
く、エアーの巻き込みがなく、塗布ムラのない表面平滑
性に優れた電子線硬化樹脂被覆層を有するシート状積層
体を提供。 【構成】 シート状基体の一面上に、電子線硬化性樹脂
組成物を含む少なくとも1層の内側塗布層を形成し、別
に、成型面上に、電子線硬化性樹脂組成物を含む最外側
塗布層を形成し、前記成型面上においてこれに電子線硬
化された最外側塗布層を形成し、前記最外側塗布層上
に、前記シート状基体上の内側塗布層を重ね合わせて、
最外側塗布層および内側塗布層からなる重積層を形成
し、この重積層に電子線照射を施して、これを硬化し、
接着して形成されたシート状積層体を、前記成型面から
剥離する製造方法において、前記シート状基体上に設け
られた内側塗布層の端部が、前記成型面上に設けられた
最外側塗布層の端部よりも内側に位置するように塗布さ
れ、かつ成型面上の樹脂被覆層の硬化残留物をナイフ状
塗膜除去装置で連続して掻き落とす。
く、エアーの巻き込みがなく、塗布ムラのない表面平滑
性に優れた電子線硬化樹脂被覆層を有するシート状積層
体を提供。 【構成】 シート状基体の一面上に、電子線硬化性樹脂
組成物を含む少なくとも1層の内側塗布層を形成し、別
に、成型面上に、電子線硬化性樹脂組成物を含む最外側
塗布層を形成し、前記成型面上においてこれに電子線硬
化された最外側塗布層を形成し、前記最外側塗布層上
に、前記シート状基体上の内側塗布層を重ね合わせて、
最外側塗布層および内側塗布層からなる重積層を形成
し、この重積層に電子線照射を施して、これを硬化し、
接着して形成されたシート状積層体を、前記成型面から
剥離する製造方法において、前記シート状基体上に設け
られた内側塗布層の端部が、前記成型面上に設けられた
最外側塗布層の端部よりも内側に位置するように塗布さ
れ、かつ成型面上の樹脂被覆層の硬化残留物をナイフ状
塗膜除去装置で連続して掻き落とす。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシート状積層体の製造方
法に関するものである。さらに詳しく述べるならば、本
発明は電子線照射により硬化し得る不飽和有機化合物を
主成分とする塗料組成物(以下、電子線硬化性樹脂組成
物という)の硬化物からなる被覆樹脂層をシート状基体
の少なくとも一面上に形成する際、成型面上に塗膜の残
留物を残さず、塗膜表面でのピットの発生を抑え、かつ
均一な厚さの塗膜を有し、写真印画紙用支持体、溶融型
熱転写受容シート、昇華型熱転写受容シート、高光沢感
熱記録シート、工程用剥離紙、ホワイトボード、印刷用
紙、金属蒸着紙等として使用するのに有用なシート状積
層体を安定に、連続して製造する製造方法に関するもの
である。
法に関するものである。さらに詳しく述べるならば、本
発明は電子線照射により硬化し得る不飽和有機化合物を
主成分とする塗料組成物(以下、電子線硬化性樹脂組成
物という)の硬化物からなる被覆樹脂層をシート状基体
の少なくとも一面上に形成する際、成型面上に塗膜の残
留物を残さず、塗膜表面でのピットの発生を抑え、かつ
均一な厚さの塗膜を有し、写真印画紙用支持体、溶融型
熱転写受容シート、昇華型熱転写受容シート、高光沢感
熱記録シート、工程用剥離紙、ホワイトボード、印刷用
紙、金属蒸着紙等として使用するのに有用なシート状積
層体を安定に、連続して製造する製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】電子線硬化樹脂被覆層の表面を平滑化あ
るいは型付けする場合として、例えば特開昭49−45
946号公報には、板状基材に放射線硬化材料を塗布
し、凹凸模様を有するエンドレスベルトを重ね合わせ、
塗布層に凹凸模様を形成させながら放射線照射を行な
い、硬化させた後、該エンドレスベルトから剥離する方
法が開示されている。また特公昭55−10302号公
報には、移動するシート状基体上に電子線硬化性樹脂組
成物を塗布した塗布層に金属製円筒型回転体(以下、ド
ラムという)を圧着し、シート状基体の背面から電子線
を照射して電子線硬化性樹脂組成物を硬化させた後、ド
ラムから剥離する方法が開示されている。また特公昭6
0−17105号公報や特開昭59−206043号公
報には、ドラム表面に電子線硬化性樹脂組成物を塗布
し、シート状基体を貼り合わせ、基体背面からの電子線
照射により、電子線硬化性樹脂組成物を硬化させた後、
ドラムから剥離する技術が開示されている。
るいは型付けする場合として、例えば特開昭49−45
946号公報には、板状基材に放射線硬化材料を塗布
し、凹凸模様を有するエンドレスベルトを重ね合わせ、
塗布層に凹凸模様を形成させながら放射線照射を行な
い、硬化させた後、該エンドレスベルトから剥離する方
法が開示されている。また特公昭55−10302号公
報には、移動するシート状基体上に電子線硬化性樹脂組
成物を塗布した塗布層に金属製円筒型回転体(以下、ド
ラムという)を圧着し、シート状基体の背面から電子線
を照射して電子線硬化性樹脂組成物を硬化させた後、ド
ラムから剥離する方法が開示されている。また特公昭6
0−17105号公報や特開昭59−206043号公
報には、ドラム表面に電子線硬化性樹脂組成物を塗布
し、シート状基体を貼り合わせ、基体背面からの電子線
照射により、電子線硬化性樹脂組成物を硬化させた後、
ドラムから剥離する技術が開示されている。
【0003】しかしこれらの技術はいずれも単層の塗膜
を有するシート状積層体の製造方法を開示したにすぎ
ず、例えば写真印画紙用支持体などのように、現像液に
対する耐性と塗布物の柔軟性といった異なる複数の性質
を満足させるためには、十分な方法とはいえなかった。
を有するシート状積層体の製造方法を開示したにすぎ
ず、例えば写真印画紙用支持体などのように、現像液に
対する耐性と塗布物の柔軟性といった異なる複数の性質
を満足させるためには、十分な方法とはいえなかった。
【0004】そこで本発明者らは、異なる複数の性質を
満足させる方法について検討を行い、成型面上であらか
じめ電子線硬化させた樹脂被覆層を、シート状基体上に
設けられた電子線硬化性樹脂組成物の塗布層に貼り合わ
せた後、さらに電子線の照射により接着・硬化させて成
型面から剥離する方法を発明し、特開平5−93984
号公報、特開平5−216163号公報に開示した。
満足させる方法について検討を行い、成型面上であらか
じめ電子線硬化させた樹脂被覆層を、シート状基体上に
設けられた電子線硬化性樹脂組成物の塗布層に貼り合わ
せた後、さらに電子線の照射により接着・硬化させて成
型面から剥離する方法を発明し、特開平5−93984
号公報、特開平5−216163号公報に開示した。
【0005】この方法は、異なる性質を持つ2種類以上
の樹脂被覆層の長所を合わせ持つシート状積層体が得ら
れるという点で極めて優れた方法ではあるが、場合によ
っては樹脂被覆層端部が成型面上に残留し、さらにその
上に樹脂被覆層が形成され、その樹脂被覆層がさらに残
留するという現象が繰り返され、成型体とシート状基体
上に塗布された樹脂被覆層との間に空隙を生じることと
なり、そのために、エアを巻き込みピットや塗布ムラの
発生を引き起こさせたり、場合によっては空隙部分に発
生する硬化不良により成型面からの剥離不良を引き起こ
し、紙切れの原因となることがあった。
の樹脂被覆層の長所を合わせ持つシート状積層体が得ら
れるという点で極めて優れた方法ではあるが、場合によ
っては樹脂被覆層端部が成型面上に残留し、さらにその
上に樹脂被覆層が形成され、その樹脂被覆層がさらに残
留するという現象が繰り返され、成型体とシート状基体
上に塗布された樹脂被覆層との間に空隙を生じることと
なり、そのために、エアを巻き込みピットや塗布ムラの
発生を引き起こさせたり、場合によっては空隙部分に発
生する硬化不良により成型面からの剥離不良を引き起こ
し、紙切れの原因となることがあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、成型
面上に樹脂被覆層端部の硬化残留物を形成させず、安定
に連続して樹脂被覆層を有するシート状積層体を得よう
とするものであり、この方法によりエアーの巻き込みが
なく、塗布ムラのない表面平滑性に優れた複数の電子線
硬化樹脂被覆層を有するシート状積層体の製造方法およ
び製造装置を提供しようとするものである。
面上に樹脂被覆層端部の硬化残留物を形成させず、安定
に連続して樹脂被覆層を有するシート状積層体を得よう
とするものであり、この方法によりエアーの巻き込みが
なく、塗布ムラのない表面平滑性に優れた複数の電子線
硬化樹脂被覆層を有するシート状積層体の製造方法およ
び製造装置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るシート状積
層体の製造方法は、シート状基体の一面上に、電子線硬
化性樹脂組成物を含む少なくとも1層の内側塗布層を形
成する工程と、別に、成型面上に、電子線硬化性樹脂組
成物を含む最外側塗布層を形成し、前記成型面上におい
てこれに電子線照射を施して硬化して、硬化された最外
側塗布層を形成する工程と、前記成形面上の硬化された
最外側塗布層上に、前記シート状基体上の内側塗布層を
重ね合わせて、最外側塗布層および内側塗布層からなる
重積層を形成する工程と、この重積層に電子線照射を施
して、これを硬化し、接着する工程と、このようにして
形成されたシート状積層体を、前記成型面から剥離する
工程とを含んでなる、電子線硬化樹脂被覆層を有するシ
ート状積層体の製造において、前記シート状基体上に設
けられた内側塗布層の端部が、前記成型面上に設けられ
た最外側塗布層の端部よりも内側に位置するように形成
され、かつ、成型面上に残留した塗膜をナイフ状塗膜除
去装置で連続して掻き落とすことを特徴とするものであ
る。
層体の製造方法は、シート状基体の一面上に、電子線硬
化性樹脂組成物を含む少なくとも1層の内側塗布層を形
成する工程と、別に、成型面上に、電子線硬化性樹脂組
成物を含む最外側塗布層を形成し、前記成型面上におい
てこれに電子線照射を施して硬化して、硬化された最外
側塗布層を形成する工程と、前記成形面上の硬化された
最外側塗布層上に、前記シート状基体上の内側塗布層を
重ね合わせて、最外側塗布層および内側塗布層からなる
重積層を形成する工程と、この重積層に電子線照射を施
して、これを硬化し、接着する工程と、このようにして
形成されたシート状積層体を、前記成型面から剥離する
工程とを含んでなる、電子線硬化樹脂被覆層を有するシ
ート状積層体の製造において、前記シート状基体上に設
けられた内側塗布層の端部が、前記成型面上に設けられ
た最外側塗布層の端部よりも内側に位置するように形成
され、かつ、成型面上に残留した塗膜をナイフ状塗膜除
去装置で連続して掻き落とすことを特徴とするものであ
る。
【0008】本発明に係るシート状積層体の製造装置
は、連続的に供給されるシート状基体の1面上に、電子
線硬化性樹脂組成物を含む第1塗布液を塗布する少なく
とも1個の第1塗布装置と、前記第1塗布装置の下流に
配置され、塗布層形成用成型面を提供する成型装置と、
この成型面上に電子線硬化性樹脂組成物を含む第2塗布
液を連続的に塗布する第2塗布装置と、前記成型面に対
向して配置され前記成型面上の第2塗布液塗布層に電子
線を照射してこれを硬化する第1電子線照射装置と、前
記第1塗布装置から、第1塗布液を塗布されたシート状
基体を前記成型面上に導き、前記成型面上の硬化された
第2塗布液硬化膜層上に、前記シート状基体上の第1塗
布液塗布層を重ね合わせて重積層を形成するガイドロー
ルと、前記成型面に対向して配置され、前記成型面上の
重積層に電子線を照射してこれを硬化し接着する第2電
子線照射装置と、前記成型面上で形成されたシート状積
層体を、前記成型面から剥離する剥離ロールと、前記成
型面上に残留する前記第2塗布液塗布層硬化物を掻き落
とすナイフ状塗膜除去装置を有することを特徴とするも
のである。
は、連続的に供給されるシート状基体の1面上に、電子
線硬化性樹脂組成物を含む第1塗布液を塗布する少なく
とも1個の第1塗布装置と、前記第1塗布装置の下流に
配置され、塗布層形成用成型面を提供する成型装置と、
この成型面上に電子線硬化性樹脂組成物を含む第2塗布
液を連続的に塗布する第2塗布装置と、前記成型面に対
向して配置され前記成型面上の第2塗布液塗布層に電子
線を照射してこれを硬化する第1電子線照射装置と、前
記第1塗布装置から、第1塗布液を塗布されたシート状
基体を前記成型面上に導き、前記成型面上の硬化された
第2塗布液硬化膜層上に、前記シート状基体上の第1塗
布液塗布層を重ね合わせて重積層を形成するガイドロー
ルと、前記成型面に対向して配置され、前記成型面上の
重積層に電子線を照射してこれを硬化し接着する第2電
子線照射装置と、前記成型面上で形成されたシート状積
層体を、前記成型面から剥離する剥離ロールと、前記成
型面上に残留する前記第2塗布液塗布層硬化物を掻き落
とすナイフ状塗膜除去装置を有することを特徴とするも
のである。
【0009】本発明の製造方法を図面により説明する。
図1はシート状基体イ上に塗布された樹脂被覆層ロの両
端部が、成型面ニに塗布された樹脂被覆層ハの端部より
も、貼り合わされたときに、内側に位置するように塗布
されていることを示している。また図2は成型面5上に
残留する樹脂被覆層を掻き落としていることを示してい
る。シート状基体11上に塗布された第1塗布液塗布層
12は、成型面5上に塗布された第2塗布液塗布層14
の両端部を残すように貼り合わされた後、硬化・接着
し、成型面5上から剥離される。成型面5上に残留した
樹脂被覆層は成型面5の塗工端両部に設置されたナイフ
状塗膜除去装置17で連続して掻き落とされる。
図1はシート状基体イ上に塗布された樹脂被覆層ロの両
端部が、成型面ニに塗布された樹脂被覆層ハの端部より
も、貼り合わされたときに、内側に位置するように塗布
されていることを示している。また図2は成型面5上に
残留する樹脂被覆層を掻き落としていることを示してい
る。シート状基体11上に塗布された第1塗布液塗布層
12は、成型面5上に塗布された第2塗布液塗布層14
の両端部を残すように貼り合わされた後、硬化・接着
し、成型面5上から剥離される。成型面5上に残留した
樹脂被覆層は成型面5の塗工端両部に設置されたナイフ
状塗膜除去装置17で連続して掻き落とされる。
【0010】図1において、成型面上の片方の端部もし
くは両端部に残留した樹脂被覆層をナイフ状塗膜除去装
置で連続して掻き落とさなかった場合、この端部が次第
に盛り上がり、内側塗布層と最外側塗布層との貼り合わ
せ部分に空隙を生じ、エアを巻き込み硬化不良が発生
し、最終的には表面性不良、紙切れを起こす。
くは両端部に残留した樹脂被覆層をナイフ状塗膜除去装
置で連続して掻き落とさなかった場合、この端部が次第
に盛り上がり、内側塗布層と最外側塗布層との貼り合わ
せ部分に空隙を生じ、エアを巻き込み硬化不良が発生
し、最終的には表面性不良、紙切れを起こす。
【0011】本発明の方法は、第1電子線照射装置6に
より最外側塗布層を硬化させ、その後シート状基体11
上の第1塗布液塗布層12と貼り合わせる場合において
有利に利用されるが、第1電子線照射装置6による硬化
なしで、すなわちウエットオンウエットの場合に本発明
の方法を利用することも可能である。
より最外側塗布層を硬化させ、その後シート状基体11
上の第1塗布液塗布層12と貼り合わせる場合において
有利に利用されるが、第1電子線照射装置6による硬化
なしで、すなわちウエットオンウエットの場合に本発明
の方法を利用することも可能である。
【0012】本発明の方法は、使用する電子線硬化性樹
脂組成物の性状に特に制限はないが、内側塗布層に使用
される樹脂組成物の硬化性が不良であったり、成型面か
らの剥離性が良好でない場合に特に有利に利用される。
脂組成物の性状に特に制限はないが、内側塗布層に使用
される樹脂組成物の硬化性が不良であったり、成型面か
らの剥離性が良好でない場合に特に有利に利用される。
【0013】本発明において、電子線硬化性樹脂組成物
を塗工する方法は特に制限はなく、例えばバーコート
法、ロールコート法、エアードクターコート法、ブレー
ドコート法、リバースロールコート法、グラビアロール
コート法、トランスファーロールコート法、ファウンテ
ンコート法、スロットダイコート法のような方法を用い
ることが出来る。
を塗工する方法は特に制限はなく、例えばバーコート
法、ロールコート法、エアードクターコート法、ブレー
ドコート法、リバースロールコート法、グラビアロール
コート法、トランスファーロールコート法、ファウンテ
ンコート法、スロットダイコート法のような方法を用い
ることが出来る。
【0014】本発明に利用される塗工巾制御の方法は、
使用する塗工装置の形式によりいかなる方法も用いるこ
とが出来る。例えばロールコーターではアプリケーター
ロールやバックアップロールのカット幅調整、エッジワ
イパーによるアプリケーターロールもしくはシート状基
体上の樹脂被覆層の掻き落としなどの方法が有利に利用
できるし、ダイコーターでは塗料吐出幅の制御等の方法
が利用できる。
使用する塗工装置の形式によりいかなる方法も用いるこ
とが出来る。例えばロールコーターではアプリケーター
ロールやバックアップロールのカット幅調整、エッジワ
イパーによるアプリケーターロールもしくはシート状基
体上の樹脂被覆層の掻き落としなどの方法が有利に利用
できるし、ダイコーターでは塗料吐出幅の制御等の方法
が利用できる。
【0015】本発明方法において、各塗布層の塗工量
は、各層それぞれ、1〜50g/m2であり、その合計
塗布量が3〜100g/m2であることが好ましい。各
層の塗工量が1g/m2より少ないと、本発明の効果を
十分に発揮することが難しく、また塗布層中にピンホー
ルなどの塗工欠陥が生じるという問題が生じる。また各
層の塗工量が50g/m2を超える、または合計塗工量
が100g/m2を超えると、得られるシート状積層体
は、全体としての適度の柔軟性を維持することが難しく
なり、またコストの点で実用的でない。
は、各層それぞれ、1〜50g/m2であり、その合計
塗布量が3〜100g/m2であることが好ましい。各
層の塗工量が1g/m2より少ないと、本発明の効果を
十分に発揮することが難しく、また塗布層中にピンホー
ルなどの塗工欠陥が生じるという問題が生じる。また各
層の塗工量が50g/m2を超える、または合計塗工量
が100g/m2を超えると、得られるシート状積層体
は、全体としての適度の柔軟性を維持することが難しく
なり、またコストの点で実用的でない。
【0016】本発明に用いられる成型面提供ドラムは、
その材質および形状を特に限定するものではないが、ス
テンレススチール、銅、クロームなどで鏡面仕上げされ
た平滑な表面を有するドラムが最も好ましく用いられ
る。さらに必要に応じて硬化した樹脂被覆層の剥離を容
易にするために、ドラムの表面にシリコーンオイルやワ
ックスなどの剥離助剤を供給することもできる。
その材質および形状を特に限定するものではないが、ス
テンレススチール、銅、クロームなどで鏡面仕上げされ
た平滑な表面を有するドラムが最も好ましく用いられ
る。さらに必要に応じて硬化した樹脂被覆層の剥離を容
易にするために、ドラムの表面にシリコーンオイルやワ
ックスなどの剥離助剤を供給することもできる。
【0017】本発明に用いられる成型面提供用材料とし
て使用するシート状材料は、その材質形状を限定するも
のではないが、具体的には金属またはプラスチックなど
の比較的厚さの薄いものが適当である。厚くなると柔軟
性が乏しくなり、貼合わせや剥離の工程で折曲がり易く
なる。また成型面として使用するシート状材料の表面
は、硬化した樹脂被覆層の剥離を容易にするために、そ
の表面にシリコーンオイルやワックスなどの剥離助剤を
供給してもよい。さらにシート状材料の表面に適宜の処
理、例えばシリコーン処理のような処理を施して、硬化
した樹脂被覆層の剥離を容易にしてもよい。
て使用するシート状材料は、その材質形状を限定するも
のではないが、具体的には金属またはプラスチックなど
の比較的厚さの薄いものが適当である。厚くなると柔軟
性が乏しくなり、貼合わせや剥離の工程で折曲がり易く
なる。また成型面として使用するシート状材料の表面
は、硬化した樹脂被覆層の剥離を容易にするために、そ
の表面にシリコーンオイルやワックスなどの剥離助剤を
供給してもよい。さらにシート状材料の表面に適宜の処
理、例えばシリコーン処理のような処理を施して、硬化
した樹脂被覆層の剥離を容易にしてもよい。
【0018】成型面として使用するシート状材料は、エ
ンドレスベルト状に加工して使用しても差し支えない。
成型面として使用するシート状材料は、繰り返し使用す
ることもできるが、度重なる電子線の照射による衝撃は
シート状材料を劣化させるため、その繰り返し使用回数
には限度がある。
ンドレスベルト状に加工して使用しても差し支えない。
成型面として使用するシート状材料は、繰り返し使用す
ることもできるが、度重なる電子線の照射による衝撃は
シート状材料を劣化させるため、その繰り返し使用回数
には限度がある。
【0019】本発明に用いられるナイフ状塗膜除去装置
に使用されるナイフ状物は、その材質および形状を特に
限定するものではないが、成型面に傷が入ることを避け
るためテフロン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ
エステルなどのプラスティック製のブレードを使用する
ことが好ましい。また掻き落とされた樹脂被覆層を成型
面やコーター周辺に飛散するのを防止するため、エア吸
引装置を使用することは特に好ましい。
に使用されるナイフ状物は、その材質および形状を特に
限定するものではないが、成型面に傷が入ることを避け
るためテフロン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ
エステルなどのプラスティック製のブレードを使用する
ことが好ましい。また掻き落とされた樹脂被覆層を成型
面やコーター周辺に飛散するのを防止するため、エア吸
引装置を使用することは特に好ましい。
【0020】本発明の、電子線硬化性樹脂組成物は、電
子線照射により硬化しうる少なくとも1種の不飽和有機
化合物と、必要に応じてその他の添加剤を含むものであ
る。電子線照射により硬化しうる不飽和有機化合物とし
ては、 (1)脂肪族、脂環族または芳香脂肪族の1〜6価のア
ルコールおよび/またはポリアルキレングリコールのア
クリレート化合物類 (2)脂肪族、脂環族または芳香脂肪族の1〜6価のア
ルコールにアルキレンオキサイドを付加させたもののア
クリレート化合物類 (3)ポリアクリロイルアルキルリン酸エステル類 (4)カルボン酸とポリオールとアクリル酸との反応生
成物 (5)イソシアネートとポリオールとアクリル酸との反
応生成物 (6)エポキシ化合物とアクリル酸との反応生成物 (7)エポキシ化合物とポリオールとアクリル酸との反
応生成物 などを挙げることが出来る。
子線照射により硬化しうる少なくとも1種の不飽和有機
化合物と、必要に応じてその他の添加剤を含むものであ
る。電子線照射により硬化しうる不飽和有機化合物とし
ては、 (1)脂肪族、脂環族または芳香脂肪族の1〜6価のア
ルコールおよび/またはポリアルキレングリコールのア
クリレート化合物類 (2)脂肪族、脂環族または芳香脂肪族の1〜6価のア
ルコールにアルキレンオキサイドを付加させたもののア
クリレート化合物類 (3)ポリアクリロイルアルキルリン酸エステル類 (4)カルボン酸とポリオールとアクリル酸との反応生
成物 (5)イソシアネートとポリオールとアクリル酸との反
応生成物 (6)エポキシ化合物とアクリル酸との反応生成物 (7)エポキシ化合物とポリオールとアクリル酸との反
応生成物 などを挙げることが出来る。
【0021】具体的に述べるならば、前記不飽和有機化
合物として、ポリオキシエチレンエピクロルヒドリン変
性ビスフェノールAジアクリレート、ジシクロヘキシル
アクリレート、エピクロルヒドリン変性ポリエチレング
リコールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ
アクリレート、ヒドロキシビバリン酸エステルネオペン
チルグリコールジアクリレート、ノニルフェノキシポリ
エチレングリコールアクリレート、エチレンオキサイド
変性フェノキシ化リン酸アクリレート、エチレンオキサ
イド変性フタル酸アクリレート、ポリブタジエンアクリ
レート、カプロラクタン変性テトラヒドロフルフリルア
クリレート、トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌ
レート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペ
ンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリ
トールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールヘ
キサアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレ
ート、1,4−ブタジエンジオールジアクリレート、ネ
オペンチルグリコールジアクリレート、およびネオペン
チルグリコール変性トリメチロールプロパンジアクリレ
ートなどを挙げることが出来る。これらの不飽和有機化
合物は単独、あるいは二種以上を組み合わせて使用する
ことが可能である。
合物として、ポリオキシエチレンエピクロルヒドリン変
性ビスフェノールAジアクリレート、ジシクロヘキシル
アクリレート、エピクロルヒドリン変性ポリエチレング
リコールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ
アクリレート、ヒドロキシビバリン酸エステルネオペン
チルグリコールジアクリレート、ノニルフェノキシポリ
エチレングリコールアクリレート、エチレンオキサイド
変性フェノキシ化リン酸アクリレート、エチレンオキサ
イド変性フタル酸アクリレート、ポリブタジエンアクリ
レート、カプロラクタン変性テトラヒドロフルフリルア
クリレート、トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌ
レート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペ
ンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリ
トールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールヘ
キサアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレ
ート、1,4−ブタジエンジオールジアクリレート、ネ
オペンチルグリコールジアクリレート、およびネオペン
チルグリコール変性トリメチロールプロパンジアクリレ
ートなどを挙げることが出来る。これらの不飽和有機化
合物は単独、あるいは二種以上を組み合わせて使用する
ことが可能である。
【0022】また本発明のシート状基体および成型面上
に塗工される電子線硬化性樹脂組成物には各種顔料を混
合することが出来る。この顔料としてはアナターゼ型ま
たはルチル型の二酸化チタン、硫酸バリウム、炭酸カル
シウム、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化マグネシウ
ム、水酸化マグネシウムなどの白色顔料のほか、カーボ
ン黒などの黒色顔料、酸化鉛や酸化クロムなどの有色無
機顔料、アゾ顔料や多環式顔料などの有機顔料などのい
ずれも使用することが出来る。それらの顔料は単独また
は2種類以上を混合して使用することも可能である。
に塗工される電子線硬化性樹脂組成物には各種顔料を混
合することが出来る。この顔料としてはアナターゼ型ま
たはルチル型の二酸化チタン、硫酸バリウム、炭酸カル
シウム、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化マグネシウ
ム、水酸化マグネシウムなどの白色顔料のほか、カーボ
ン黒などの黒色顔料、酸化鉛や酸化クロムなどの有色無
機顔料、アゾ顔料や多環式顔料などの有機顔料などのい
ずれも使用することが出来る。それらの顔料は単独また
は2種類以上を混合して使用することも可能である。
【0023】各種顔料を上記のような電子線の照射で硬
化する不飽和有機化合物中に分散するには、3本ロール
ミル、2本ロールミル、カウレスディゾルバー、ホモミ
キサー、サンドグラインダー、ペイントコンディショナ
ーおよび超音波分散機などを使用することができる。
化する不飽和有機化合物中に分散するには、3本ロール
ミル、2本ロールミル、カウレスディゾルバー、ホモミ
キサー、サンドグラインダー、ペイントコンディショナ
ーおよび超音波分散機などを使用することができる。
【0024】本発明に用いられる電子線照射装置は、特
にその方式を限定するものではなく、例えばバンデグラ
ーフ型スキャニング方式、ダブルスキャニング方式、お
よびカーテンビーム方式のような電子線照射装置を使用
することが出来、これらの中でも比較的安価で電子線の
照射出力の大きい、カーテンビーム方式が好ましい。
にその方式を限定するものではなく、例えばバンデグラ
ーフ型スキャニング方式、ダブルスキャニング方式、お
よびカーテンビーム方式のような電子線照射装置を使用
することが出来、これらの中でも比較的安価で電子線の
照射出力の大きい、カーテンビーム方式が好ましい。
【0025】電子線照射の際、電子線の加速電圧は10
0〜300KVであることが好ましい。電子線の吸収線
量は、第1および第2の電子線照射装置ともに電子線硬
化性樹脂組成物が硬化出来ればよく、0.1〜6.0M
radの範囲であることが好ましく、0.2〜4.0M
radがより好ましい。電子線の吸収線量が0.1Mr
adより小さい場合には、電子線照射による樹脂の硬化
が不十分であり、6.0Mradより大きい場合には、
シート状基体が電子線により劣化し、変色する。
0〜300KVであることが好ましい。電子線の吸収線
量は、第1および第2の電子線照射装置ともに電子線硬
化性樹脂組成物が硬化出来ればよく、0.1〜6.0M
radの範囲であることが好ましく、0.2〜4.0M
radがより好ましい。電子線の吸収線量が0.1Mr
adより小さい場合には、電子線照射による樹脂の硬化
が不十分であり、6.0Mradより大きい場合には、
シート状基体が電子線により劣化し、変色する。
【0026】電子線照射時における雰囲気中の酸素濃度
は500ppm以下であることが好ましい。酸素濃度が
500ppmより高いと、酸素が硬化反応を阻害し、被
覆層の硬化が不十分となる。ただし本発明の場合におい
て、成型面上の塗布層とシート状基体を貼合わせた後に
電子線照射する場合には、電子線照射中に電子線硬化性
樹脂組成物が直接空気に触れることがなく、電子線照射
時における雰囲気中の酸素濃度を低減させる必要はな
い。電子線照射によるオゾン発生を抑制する目的、ある
いは電子線の照射窓を冷却する目的で窒素、アルゴン、
二酸化炭素のような不活性ガスを使用することも可能で
ある。
は500ppm以下であることが好ましい。酸素濃度が
500ppmより高いと、酸素が硬化反応を阻害し、被
覆層の硬化が不十分となる。ただし本発明の場合におい
て、成型面上の塗布層とシート状基体を貼合わせた後に
電子線照射する場合には、電子線照射中に電子線硬化性
樹脂組成物が直接空気に触れることがなく、電子線照射
時における雰囲気中の酸素濃度を低減させる必要はな
い。電子線照射によるオゾン発生を抑制する目的、ある
いは電子線の照射窓を冷却する目的で窒素、アルゴン、
二酸化炭素のような不活性ガスを使用することも可能で
ある。
【0027】または成型面上の最外側塗布層を第1の電
子線照射で硬化する際の雰囲気中の酸素濃度を1000
ppm以上とすることにより、最外側塗布層の表面に薄
い未硬化層を作り、成型体表面上での内側塗布層との濡
れ性を高めることにより、最外側樹脂被覆層と内側樹脂
被覆層とを強固に接着することが有利に用いられる。
子線照射で硬化する際の雰囲気中の酸素濃度を1000
ppm以上とすることにより、最外側塗布層の表面に薄
い未硬化層を作り、成型体表面上での内側塗布層との濡
れ性を高めることにより、最外側樹脂被覆層と内側樹脂
被覆層とを強固に接着することが有利に用いられる。
【0028】本発明に用いられるシート状基体は、通常
50〜300g/m2の坪量を有し、表面の平滑なもの
であれば、特別の制限はない。例えば広葉樹パルプ、針
葉樹パルプのような木材パルプや、リンター、マニラ
麻、バンブー、ケナフ、バガス等をパルプ化した非木材
パルプを主成分とするシート状基体が使用することが出
来る。またポリエチレン、ポリプロピレンのような合成
樹脂を用いた合成パルプ、レーヨン繊維、ビニロン繊
維、ナイロン繊維、ポリオレフィン繊維、ポリエステル
繊維のような合成繊維を含むシート状基体を使用するこ
とが出来る。
50〜300g/m2の坪量を有し、表面の平滑なもの
であれば、特別の制限はない。例えば広葉樹パルプ、針
葉樹パルプのような木材パルプや、リンター、マニラ
麻、バンブー、ケナフ、バガス等をパルプ化した非木材
パルプを主成分とするシート状基体が使用することが出
来る。またポリエチレン、ポリプロピレンのような合成
樹脂を用いた合成パルプ、レーヨン繊維、ビニロン繊
維、ナイロン繊維、ポリオレフィン繊維、ポリエステル
繊維のような合成繊維を含むシート状基体を使用するこ
とが出来る。
【0029】本発明における、シート状基体には、通常
の各種添加剤として、例えばカチオン化澱粉、カチオン
性ポリアクリルアミド、およびアニオン性ポリアクリル
アミド、メラミン樹脂、エポキシ化ポリアミド樹脂のよ
うな紙力増強剤、ロジン、石油樹脂、アルケニル琥珀酸
ソーダ塩のようなサイズ剤、クレー、タルク、カオリ
ン、炭酸カルシウム、水酸化マグネシウム、酸化マグネ
シウムのような填料、硫酸アルミニウムのような定着剤
などが1種以上含まれていてもよい。
の各種添加剤として、例えばカチオン化澱粉、カチオン
性ポリアクリルアミド、およびアニオン性ポリアクリル
アミド、メラミン樹脂、エポキシ化ポリアミド樹脂のよ
うな紙力増強剤、ロジン、石油樹脂、アルケニル琥珀酸
ソーダ塩のようなサイズ剤、クレー、タルク、カオリ
ン、炭酸カルシウム、水酸化マグネシウム、酸化マグネ
シウムのような填料、硫酸アルミニウムのような定着剤
などが1種以上含まれていてもよい。
【0030】またシート状基体には水溶性高分子添加
剤、無機電解質、顔料、pH調節剤、染料、帯電防止
剤、ポリビニルアルコールおよびカルボキシ変性ポリビ
ニルアルコールなどの表面サイズ剤等を表面塗布しても
よい。
剤、無機電解質、顔料、pH調節剤、染料、帯電防止
剤、ポリビニルアルコールおよびカルボキシ変性ポリビ
ニルアルコールなどの表面サイズ剤等を表面塗布しても
よい。
【0031】またポリプロピレンやポリエチレンなどの
ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド
樹脂のような熱可塑性樹脂組成物を溶融押し出し法で形
成したプラスチックフィルムや合成紙をシート状基体と
して使用することも出来る。このようなプラスチックフ
ィルムや合成紙には、クレー、タルク、カオリン、炭酸
カルシウム、二酸化チタン、水酸化マグネシウムのよう
な顔料、ステアリン酸亜鉛や界面活性剤のような分散
剤、有色顔料などが含まれていてもよい。
ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド
樹脂のような熱可塑性樹脂組成物を溶融押し出し法で形
成したプラスチックフィルムや合成紙をシート状基体と
して使用することも出来る。このようなプラスチックフ
ィルムや合成紙には、クレー、タルク、カオリン、炭酸
カルシウム、二酸化チタン、水酸化マグネシウムのよう
な顔料、ステアリン酸亜鉛や界面活性剤のような分散
剤、有色顔料などが含まれていてもよい。
【0032】本発明に係るシート状基体の裏面には、裏
面樹脂被覆層を形成してもよい。裏面樹脂被覆層を形成
するのに用いられるフィルム形成性合成樹脂としては、
従来のポリオレフィン樹脂、または前述の電子線硬化性
樹脂組成物等を使用することが出来る。
面樹脂被覆層を形成してもよい。裏面樹脂被覆層を形成
するのに用いられるフィルム形成性合成樹脂としては、
従来のポリオレフィン樹脂、または前述の電子線硬化性
樹脂組成物等を使用することが出来る。
【0033】裏面樹脂被覆層を形成するためのポリオレ
フィン樹脂としては、エチレン、α−オレフィン類、例
えばプロピレンなどの単独重合体、前記オレフィンの少
なくとも二種の共重合体、およびこれら各種重合体の少
なくとも二種以上の混合物などから選ぶことが出来る。
特に好ましいポリオレフィン樹脂は、低密度ポリエチレ
ン、高密度ポリエチレン、直鎖型低密度ポリエチレン、
およびこれらの混合物である。ポリオレフィン樹脂の分
子量には特に制限はないが、通常は20,000〜20
0,000の範囲のものが用いられる。ポリオレフィン
樹脂には、必要に応じて、少量の酸化防止剤、および滑
剤を添加してもよい。ポリオレフィン樹脂を用いて裏面
樹脂被覆層を形成するには、通常の溶融押し出し塗工を
用いることが出来る。
フィン樹脂としては、エチレン、α−オレフィン類、例
えばプロピレンなどの単独重合体、前記オレフィンの少
なくとも二種の共重合体、およびこれら各種重合体の少
なくとも二種以上の混合物などから選ぶことが出来る。
特に好ましいポリオレフィン樹脂は、低密度ポリエチレ
ン、高密度ポリエチレン、直鎖型低密度ポリエチレン、
およびこれらの混合物である。ポリオレフィン樹脂の分
子量には特に制限はないが、通常は20,000〜20
0,000の範囲のものが用いられる。ポリオレフィン
樹脂には、必要に応じて、少量の酸化防止剤、および滑
剤を添加してもよい。ポリオレフィン樹脂を用いて裏面
樹脂被覆層を形成するには、通常の溶融押し出し塗工を
用いることが出来る。
【0034】裏面樹脂被覆層を形成する電子線硬化性樹
脂組成物に用いる不飽和有機化合物としては、前述の表
面樹脂被覆層の形成に用いられる不飽和有機化合物をす
べて使用できる。更に裏面樹脂被覆層の形成方法も、前
述の表面樹脂被覆層の形成の場合と同様である。
脂組成物に用いる不飽和有機化合物としては、前述の表
面樹脂被覆層の形成に用いられる不飽和有機化合物をす
べて使用できる。更に裏面樹脂被覆層の形成方法も、前
述の表面樹脂被覆層の形成の場合と同様である。
【0035】裏面樹脂被覆層の被覆量は、特に制限はな
いが、一般に5〜40g/m2(固形分)であることが
好ましい。
いが、一般に5〜40g/m2(固形分)であることが
好ましい。
【0036】また本発明のシート状基体の裏面には、電
子線硬化性樹脂組成物を電子線照射により硬化した被覆
層や、水溶性樹脂、溶剤系樹脂あるいは熱可塑性樹脂の
ような樹脂組成物を主成分とする被覆層を塗工法または
溶融押し出し法で形成してもよい。
子線硬化性樹脂組成物を電子線照射により硬化した被覆
層や、水溶性樹脂、溶剤系樹脂あるいは熱可塑性樹脂の
ような樹脂組成物を主成分とする被覆層を塗工法または
溶融押し出し法で形成してもよい。
【0037】
【発明の効果】本発明の製造方法および製造装置によ
り、シート状基体上の、電子線硬化性樹脂組成物を用い
た電子線硬化樹脂被覆層において、表面でのピットの発
生が低減でき、かつ均一な厚さを有し、互いに特性の異
なる2種以上の電子線硬化樹脂被覆層を効率よく形成す
ることが可能となり、それによって所望の物性、例え
ば、最外側塗布層が優れた光沢と耐水性を有し、さらに
内側塗布層には、柔軟性に優れた樹脂被覆層を形成すれ
ば、全体として良好な光沢、耐水性と適度な柔軟性を有
するシート状積層体を安定的に連続して製造することが
出来るという効果を奏する。
り、シート状基体上の、電子線硬化性樹脂組成物を用い
た電子線硬化樹脂被覆層において、表面でのピットの発
生が低減でき、かつ均一な厚さを有し、互いに特性の異
なる2種以上の電子線硬化樹脂被覆層を効率よく形成す
ることが可能となり、それによって所望の物性、例え
ば、最外側塗布層が優れた光沢と耐水性を有し、さらに
内側塗布層には、柔軟性に優れた樹脂被覆層を形成すれ
ば、全体として良好な光沢、耐水性と適度な柔軟性を有
するシート状積層体を安定的に連続して製造することが
出来るという効果を奏する。
【図1】本発明の塗工巾の1実施態様を示す説明断面図
である。
である。
【図2】本発明の製造装置の1実施態様を示す説明図で
ある。
ある。
イ・・・シート状基体 ロ・・・内側塗布層 ハ・・・最外側塗布層 ニ・・・成型面 1・・・樹脂組成物塗工硬化設備 2・・・第2塗布液容器 3・・・第2塗布液 4・・・第2塗布装置 5・・・成型面提供ドラム 6・・・第1電子線照射装置 7・・・第2塗布液硬化膜層 7a・・・第2塗布液塗布層 8・・・第1塗布液容器 9・・・第1塗布液 10・・・第1塗布装置 11・・・シート状基体 12・・・第1塗布液塗布層 13・・・ガイドロール 14・・・第2電子線照射装置 15・・・剥離ロール 16・・・シート状積層体 17・・・ナイフ状塗膜除去装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03C 1/74 7416−2H B41M 5/26 H 1/79 7416−2H 101H
Claims (1)
- 【請求項1】 シート状基体の一面上に、電子線照射に
より硬化し得る不飽和有機化合物を主成分として含む少
なくとも1層の内側塗布層を形成する工程と、別に、成
型面上に、電子線照射により硬化し得る不飽和有機化合
物を主成分として含む最外側塗布層を形成し、前記成型
面上においてこれに電子線照射を施して硬化して、硬化
された最外側塗布層を形成する工程と、前記成形面上の
硬化された最外側塗布層上に、前記シート状基体上の内
側塗布層を重ね合わせて、最外側塗布層および内側塗布
層からなる重積層を形成する工程と、この重積層に電子
線照射を施して、これを硬化し、接着する工程と、この
ようにして形成されたシート状積層体を、前記成型面か
ら剥離する工程とを含んでなる、電子線硬化樹脂被覆層
を有するシート状積層体の製造において、前記シート状
基体上に設けられた内側塗布層の端部が、前記成型面上
に設けられた最外側塗布層の端部よりも内側に位置する
ように形成され、かつ、成型面上に残留した塗膜をナイ
フ状塗膜除去装置で連続して掻き落とすことを特徴とす
るシート状積層体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7108675A JPH08299893A (ja) | 1995-05-02 | 1995-05-02 | シート状積層体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7108675A JPH08299893A (ja) | 1995-05-02 | 1995-05-02 | シート状積層体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08299893A true JPH08299893A (ja) | 1996-11-19 |
Family
ID=14490831
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7108675A Pending JPH08299893A (ja) | 1995-05-02 | 1995-05-02 | シート状積層体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08299893A (ja) |
-
1995
- 1995-05-02 JP JP7108675A patent/JPH08299893A/ja active Pending
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