JPH08299601A - ロボットシステム - Google Patents

ロボットシステム

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JPH08299601A
JPH08299601A JP13723395A JP13723395A JPH08299601A JP H08299601 A JPH08299601 A JP H08299601A JP 13723395 A JP13723395 A JP 13723395A JP 13723395 A JP13723395 A JP 13723395A JP H08299601 A JPH08299601 A JP H08299601A
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fingers
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Yuichiro Ichioka
祐一朗 市岡
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 観客を相手に、ジャンケン等の手を用いた遊
戯動作をよりリアルに行うことができるロボットシステ
ムを提供する。 【構成】 ロボットシステム100は、曲げ伸ばし可能
に構成された複数の指106〜110を有する手機構9
0を備えたロボット101と、ロボット制御部102を
含む。そして、手状態設定手段164が手機構90に対
し、「グー」、「チョキ」、「パー」の3状態のうちの
いずれかを設定する。また、手機構制御部136〜13
8は、手機構90の指106〜110の曲げ伸ばしの駆
動を制御する。手状態検出・判別手段104、164
は、対戦相手が出した手に対し、「グー」、「チョ
キ」、「パー」の3状態を検出・判別する。そして、組
合せ判定手段164が、検出された対戦相手の手の状態
と、手機構90の状態との組合せを判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はロボットシステムに関
し、特に観客を相手にジャンケン等の手を用いた遊技動
作を行うことができるロボットシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、観客との間で双方向のコミュニケ
ーションを行うことができるロボットの1つとして、観
客との間でジャンケンを行うロボットが知られている。
これは、観客がボタン操作部等によりグー、チョキ、パ
ーのいずれを出すかを選択するとともに、ロボット側で
は所定の表示部に、グー、チョキ、パーの手の形を表す
画像を表示してロボット側の選択手を観客に知らせ、そ
の勝敗を判定して結果に応じた動作ないし対応を行うも
のである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記ロボットにおいて
は、観客が実際に自分の手を使ってジャンケンを行うの
ではなく、また、ロボット側も手の形を映像表示するの
みであるためリアリティに乏しく、面白みに欠ける難点
がある。
【0004】本発明の課題は、観客を相手に、ジャンケ
ン等の手を用いた遊戯動作をよりリアルに行うことがで
きるロボットシステムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】上述の課
題を解決するために、本発明のロボットシステムは、下
記の要件を備えたことを特徴とする。 ロボット:曲げ伸ばし可能に構成された複数の指を有
する手機構を備える。 手状態設定手段:手機構に対し、少なくとも3状態、
すなわち、全ての指を伸ばした状態、一部の指のみを伸
ばした状態、及び全ての指が曲げられた状態のうちのい
ずれかを設定する。 手機構制御部:手機構の少なくとも指の曲げ伸ばしの
駆動を制御し、手状態設定手段による設定内容に基づい
て、手機構の状態を上記3状態のうちのいずれかのもの
とする。 手状態検出・判別手段:対戦相手が出した手に対し、
手機構の3状態に対応して、その指が全て開いた状態
と、一部の指のみを伸ばした状態と、全ての指が曲げら
れた状態の3状態を少なくとも検出・判別する。 組合せ判定手段:検出された対戦相手の手の状態と、
手機構の状態との組合せを判定する。 ロボット制御手段:組合せ判定手段による判定結果に
応じて、ロボットの動作ないし対応を制御する。
【0006】上述のように構成されたロボットシステム
は、人間の手の動作を模写する手機構を備え、ジャンケ
ン等、手を使用した遊戯行為をよりリアルに演じること
ができる。そして、ロボットの手機構の状態と、対戦相
手の手状態との組合せに基づいて、ロボットに多様な対
応・動作を行わせることができ、ひいては対戦相手たる
観客に人間的な親近感を与えて、斬新な面白みを醸し出
すことができる。
【0007】ここで、対戦相手の手の状態と手機構の状
態との各組合せに対し、勝ち、負け、引き分けのいずれ
かが設定され、組合せ判定手段は、その勝ち、負け、引
き分けを判定するものとすることができる。また、その
組合せ判定手段が引き分けと判定した場合には、手状態
設定手段を手機構の状態を再設定するように構成するこ
とができる。
【0008】次に、ロボット制御手段は、組合せ判定手
段が勝ちと判定した場合には、ロボットの動作ないし対
応を喜びのものとし、組合せ判定手段が負けと判定した
場合には、該動作ないし対応を落胆、悲しみ又は怒りの
ものとするように構成することができる。すなわち、ジ
ャンケンの勝敗結果に応じてロボットが豊かな感情表現
を行うことになるので、観客はロボットとのより充実し
たコミュニケーション感を味わうことができる。
【0009】手状態検出・判別手段は、CCDセンサや
撮像管等の画像センサを含むものとすることができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
する。図1は、本発明のロボットシステムの一構成例を
示すものである。ロボットシステム100は、ロボット
101とロボット制御部102を備え、画像センサとし
ての2次元CCDセンサ(以下、単にCCDセンサとい
う)104が、センサコントローラ103を介してロボ
ット制御部102に接続されている。
【0011】ロボット101は手機構90を備えてい
る。図2に示すように、手機構90は掌部を構成する枠
体105と、その枠体105に取り付けられた5本の指
106〜110を備える。図3に示すように、各指10
6〜110(以下、人差指107で代表させる)は、複
数(例えば3つ)の指骨を形作るリンク111〜113
が、指関節に相当するピン(回動支点部)114及び1
15により長さ方向に連なるように、かつ互いに回動可
能に接続されている。
【0012】また、指の付け根の部分に相当するリンク
113の後端部には、リンク116がピン119により
連結され、さらにそのリンク116には、枠体105上
に固定されたシリンダ135により進退駆動させられる
ピストンロッド145の先端部が、ピン120を用いて
回動可能に取り付けられている。また、リンク113の
後端部は、これに近接して枠体105に設けられた固定
部121に対し、ピン122により回動可能に固定され
ている。
【0013】一方、リンク112の後端部と固定部12
1との間には、両者をつなぐリンク123がピン124
及び125により回動可能に取り付けられている。ま
た、先端の指骨を形作るリンク111の後端部と、リン
ク113の先端部との間には、両者をつなぐリンク12
6がピン127及び128により回動可能に取り付けら
れている。このようにして構成された指107は、ピス
トンロッド145が収縮すると(a)に示す伸長状態と
なり、ピストンロッド145が伸長すると(b)に示す
屈曲状態となる。
【0014】また、図2に示すように、各指106〜1
10を屈伸させるシリンダ131〜135のうち、親指
106、薬指109及び小指110に対応するシリンダ
131〜133は同一のシリンダ駆動制御部136に接
続され、各ピストンロッド141〜143を同時に伸縮
させる。これにより、親指106、薬指109及び小指
110は同時に曲げ伸ばし駆動される。一方、人差指1
07と中指108に対応するシリンダ135及び134
は、それぞれ別のシリンダ駆動制御部137及び138
に接続され、人差指107と中指108とを互いに独立
に曲げ伸ばし駆動する。これらシリンダ駆動制御部13
6〜138がロボット制御部102とともに手機構制御
手段を構成することとなる。なお、各シリンダ駆動制御
部136〜138は、ON状態で対応するシリンダのピ
ストンを伸長させ、OFF状態でピストンを収縮させる
ものとする。
【0015】これにより、全てのシリンダ駆動制御部1
36〜138がOFF状態のときには、全ての指106
〜110が伸長状態となり、手機構90は図2に示すよ
うに、ジャンケンの「紙」を表す状態(以下、「パー」
状態という)となる。また、シリンダ駆動制御部136
のみがON状態のときには、人差指107と中指108
のみが伸長状態となり、手機構90は図4に示すよう
に、ジャンケンの「鋏」を表す状態(以下、「チョキ」
状態という)となる。そして、全てのシリンダ駆動制御
部136〜138がON状態のときには、全ての指10
6〜110が曲げられ、図5に示すように、手機構90
はジャンケンの「石」を表す状態(以下、「グー」状態
という)となる。ここで、シリンダ駆動制御部138の
みをOFF状態とすれば、人差指107のみを伸ばした
状態を作ることもできる。一方、手機構90を「グ
ー」、「チョキ」、「パー」の3状態の間でのみ駆動制
御する場合は、シリンダ134及び135を一つのシリ
ンダ駆動制御部で駆動制御するようにしてもよい。
【0016】次に、ロボット101は、図6に示すよう
に、関節機構31〜37で互いに接続された下記の骨格
単位を有する骨格19を備える。 ・頭部20:それぞれ駆動可能な目部20aと口部20
cを備え、目部20aには明滅可能なランプ20bが配
置される。口部20cは開閉駆動可能とされている。こ
こで、図1に示すように、口部20cの開閉駆動は口部
開閉制御部153により、ランプ20bの明滅はランプ
点灯制御部155によりそれぞれ制御される。また、ロ
ボット101がメッセージ等を音声出力するためのスピ
ーカ156が設けられ、これにアンプ157及び音声合
成部158が接続されている。また、口部20cの開閉
は、スピーカ156からの音声出力と同期して制御され
るようになっている。 ・肩21、背骨22、腰骨23:これらは、互いに結合
されて胴体部を形成している。 ・左右の腕部:それぞれ上腕骨24、下腕骨25を備え
る。 ・左右の脚部:それぞれ上肢骨26、下肢骨27、足首
30を備える。 そして、左右の腕部のいずれか少なくとも一方に、前述
の手機構90が接続される。また、各骨格単位は、関節
機構31〜37に設けられたパルスモータ、サーボモー
タ、ピストンシリンダ等の骨格アクチュエータ150
(図1)により駆動され、その駆動制御は図1の骨格駆
動制御部151が行う。
【0017】次に、図6に示すように、ロボット101
に近接してCCDセンサ104が配置される。CCDセ
ンサ104は例えばスタンド152等の上に置かれ、そ
のセンサ面に対向して配置された光源149により、図
7に示すように、対戦相手(あるいは観客)の手Hのシ
ルエットが投影されるようになっている。従って、セン
サ104上の暗領域が手Hの像を形成することとなる
が、手Hによる光の反射により像を投影することもで
き、この場合は明領域が手Hの像となる。また、図1に
示すように、CCDセンサ104が接続されるセンサコ
ントローラ103には、CCDセンサ104側から、シ
ーケンサ159、アンプ160、A/D変換器161、
比較器162が接続されている。
【0018】図8に模式的に示すように、CCDセンサ
104は感光セル104aが縦横にマトリクス状に配列
した構造を有し、各感光セル104aに蓄積された電荷
は、シーケンサ159によりマトリクス配列に従い所定
のクロック周波数で順次取り出され、その取り出された
電荷信号がアンプ160で増幅された後、A/D変換器
161によりデジタル信号とされ、さらに比較器162
により一定出力以下の信号がカットされて、手Hの像I
の2値画像データとされる。
【0019】次に、図1に戻って、ロボット制御部10
2は、I/Oポート163と、これに接続されるCPU
164、RAM166、ROM167等を備える。ま
た、I/Oポート163には、センサコントローラ10
3、手機構90のシリンダ駆動制御部136〜138、
骨格駆動制御部151、口部開閉制御部153、ランプ
点灯制御部155、音声合成部158がそれぞれ接続さ
れる。
【0020】また、ROM167には、以下の各プログ
ラムとデータが格納されている。 (1)ジャンケン実行プログラム167a:手機構90に
よるジャンケン動作の実行と、その判定結果に基づくロ
ボット101の駆動を行う。 (2)ジャンケン判定プログラム167b:対戦相手の手
状態をCCDセンサ104の出力に基づいて判別し、ジ
ャンケンの勝敗の判定を行う。 (3)勝敗テーブル167c:図9(b)に示すように、
手機構90の状態と対戦相手の手状態との各組み合わせ
に対し、ロボット側から見たジャンケンの勝敗データを
与える。 (4)手機構制御プログラム167d:手機構90を「グ
ー」、「チョキ」、「パー」のいずれかの状態にするた
めの駆動制御を行う。 (5)骨格駆動プログラム167e、口部駆動プログラム
167f、ランプ駆動プログラム167g、音声出力制
御プログラム167h:図6の骨格19及び口部20c
の駆動、ランプ20bの明滅、さらにスピーカ156か
らの音声出力を制御する。 (6)判定用画像データ167i:CCDセンサ104か
らの出力結果に基づいて、対戦相手の手状態を判定する
ための比較用画像データを与える。「グー」、「チョ
キ」、「パー」の3種類の手形状の画像データを含む。 (7)音声データ167j:スピーカ156から出力され
るロボットのメッセージ内容等を与える。図9(a)に
そのメッセージの一覧を示す。 (8)ロボット駆動データ167k:骨格(すなわちロボ
ット101)19に「喜び」動作あるいは「悔しがる」
動作等、定められた動作を実行させるための各アクチュ
エータの駆動データを与える。
【0021】さらに、RAM166には、以下の各記憶
部が形成されている。 (1)画像データ記憶部166a:センサコントローラ1
03からの出力に基づく対戦相手の手の像の画像データ
を格納する。その格納領域は、図8に示すCCDセンサ
104の各感光セル104aに対応するマトリックス状
に形成され、2値出力が「0」の感光セル104aに対
応する格納領域に対しては記憶値が0となり、「1」の
格納領域に対しては記憶値が1となって(あるいはその
逆)、画像データを記憶する。 (2)ジャンケン結果記憶部166b:対戦相手と複数の
ジャンケン対戦を行った場合、その勝敗の結果と、対戦
相手が「グー」、「チョキ」、「パー」をそれぞれ何回
出したかを記憶する。 (3)勝ち数記憶部166c:ロボット側から見たジャン
ケンの勝ち数Mを記憶する。(4)負け数記憶部166
d:ロボット側から見たジャンケンの負け数Nを記憶す
る。 (5)ジャンケン回数記憶部166e:対戦相手との合計
対戦回数Pを記憶する。(6)メッセージ補助記憶部16
6f:図9(a)のメッセージ208及び209のFに
セットされるべきメッセージ(212〜214のいずれ
か)を格納する。
【0022】以下、ロボットシステム100の作用及び
処理の流れをフローチャートを用いて説明する。まず、
ジャンケン実行プログラム(以下、実行プログラムとい
う)167a(図1)の起動に伴い、図10のS1におい
て、メッセージ201(メッセージ内容については図9
(a)を参照)の出力指令を音声出力制御プログラム1
67hに送る。音声出力制御プログラム167h側で
は、メッセージ201の音声データを読み出して音声合
成部158に送り、スピーカ156からメッセージを出
力させる。以下の説明では、この一連の処理の流れを単
に「メッセージ201を出力させる」等と記すことにす
る。
【0023】これと並行して、ロボット骨格19のう
ち、ジャンケン動作を行なわせる手機構90が取り付け
られた腕部(24、25のいずれか)を前方に突き出す
ための制御が行われ、さらにS2において、手機構90を
グー状態とする制御が行われる。これにより、ロボット
101は「最初はグー」と言いながら、腕を突き出して
手機構90をグー状態とする(以下、”「グー」を出
す”等という)。続いて、対戦相手とのジャンケン対戦
処理に移る。以下の説明では、対戦相手と合計11回の
ジャンケン対戦を行う場合を例にとる。
【0024】まず、対戦回数Pを1とし(S3)、メッセ
ージ201「ジャンケンポン」を出力させながら(S
4)、「グー」、「チョキ」、「パー」のどれを出すか
を決定する。その決定方法は、ジャンケン回数Pが7以
外の場合は、乱数を発生させてそれを3で割り(S6)、
例えばその余りが1の場合は「チョキ」を、2の場合は
「グー」を、0の場合は「パー」を出すように判断す
る。そして、手機構90をそれぞれ対応する状態にする
ための制御を実行し、また、どれを出すかの判断結果を
ロボット側結果情報としてジャンケン判定プログラム
(以下、判定プログラムという)167b側へ送信する
(S7〜S13)。
【0025】図15は判定プログラム167b側の処理
の流れを示しており、T1において、対戦相手の手の像の
画像データをRAM166から読み込み、判定用画像デ
ータ167iとの比較により、対戦相手の手形状が「グ
ー」、「チョキ」、「パー」のいずれであるかを判定す
る(T1〜T3)。ここで、出された手Hの像(図8等)に
対し、その指の本数を判別するようにし、例えば指が5
本判別される場合には「パー」、2本判別される場合に
は「チョキ」、判別される指が0の場合には「グー」と
判定するようにしてもよく、この場合は判定用画像デー
タ167iは不要となる。
【0026】次に、その対戦相手の手状態の判別結果
(すなわち、「グー」、「チョキ」、「パー」のどれで
あるか。以下、結果情報という)を実行プログラム16
7a側へ送信する。そして、T7において、その判別結果
と、実行プログラム167a側からのロボット101に
おける判断結果とを比較する。さらに、図9(b)の勝
敗テーブル167cに基づいて勝敗を判定し、「勝
ち」、「負け」、「あいこ(引き分け)」のいずれかの
判定結果をジャンケン実行プログラム167a側へ送信
する(T8)。
【0027】図10に戻って、実行プログラム167a
側ではこれを受け、その判定内容に応じて異なる処理が
実行される。まず、「あいこ」の場合にはS15へ進み、
メッセージ203:「あいこでしょ」を出力させ、S6に
戻ってジャンケン対戦及び判定の処理を繰り返す。次
に、「勝ち」の場合には図11のS101に進み、勝ち数M
を1加算して、メッセージ204、207、206を順
次音声出力させ(S103〜S105)、S106で「喜び」動作を
指令する信号を骨格駆動制御部151及びランプ点灯制
御部155に送信する。すなわち、メッセージは「私の
勝ちだ、ワハハハ。これで私のM勝N敗だ。ようし、も
う1回。」という内容となる(なお、M及びNにはその
時点で記憶されている勝ち数と負け数が挿入されて音声
出力される)。そして、「喜び」動作の指令を受けるこ
とにより、骨格駆動制御部151は、腕を振り上げて万
歳をするなどの「喜び」動作をロボット骨格19に行わ
せる。また、ランプ点灯制御部155は、ロボット10
1の目部に嵌め込まれたランプ20bを点灯させる。次
に、判定プログラム167b側から送信されてきている
対戦相手の結果情報に応じて、RAM166(図1)の
ジャンケン結果記憶部166bに格納されている対戦相
手の「グー」、「チョキ」、「パー」の回数のいずれか
を1加算し(S107)、ジャンケン回数Pを1増加させて
図10のS4に戻り(S108 )、次のジャンケン対戦に移
る。
【0028】一方、「負け」の場合には図12のS201に
進み、負け数Nを1加算して、メッセージ205、20
7、206を順次音声出力させ(S203〜S205)、S206で
「悔しがる(すなわち、落胆、悲しみ、怒り等)」動作
を指令する信号を骨格駆動制御部151に送信する。す
なわち、メッセージは「負けた、クヤシイ。これで私の
M勝N敗だ。ようし、もう1回。」という内容となる。
そして、「悔しがる」動作の指令を受けることにより、
骨格駆動制御部151は、頭を抱えたり地団駄を踏むな
どの「悔しがる」動作をロボット骨格19に行わせる。
以下の処理は「勝ち」の場合と同じである。なお、「喜
び」動作や「悔しがる」動作のパターンを複数用意して
おき、対戦毎に動作を適宜選択して実行するようにする
こともできる。
【0029】このようにしてジャンケン対戦はPが11
になるまで繰り返されるが、途中いずれかの回において
異なる処理を行い、ジャンケン対戦の流れに変化を持た
せることができる。例えば本実施例では、図10のS5に
おいてP=7の場合に図13のS301に進み、ジャンケン
結果記憶部166bに記憶されている対戦相手の「グ
ー」、「チョキ」、「パー」の回数のどれが最も多く加
算されているかを判定し、その最も多いものに対し「勝
ち」となる手をロボット101が出すように処理が進め
られるようになっている(S302〜S312)。その際、メッ
セージ208及び209の 「F」に相当する部分に、
212:「グー」、213:「チョキ」、214:「パ
ー」の各メッセージのうち、その対戦相手が最も多く出
している手に対応するものを挿入する。例えば相手が最
も多く出しているのが「グー」で、ジャンケン結果がロ
ボット側の「勝ち」であった場合はS314へ進んで、メッ
セージ208:「グーを出すと思ったのだ。俺には勝て
んぞ。」を出力し、S104(図11)に戻って以下同様の
処理となる。一方、「負け」の場合はS315へ進み、メッ
セージ209:「グーを出すと思ったのに。だまされ
た。」を出力し、図12のS204へ戻る。なお、「あい
こ」の場合は図10のS15へ進む。
【0030】そして、対戦最後の回(P=11)におい
ては、判定結果が「勝ち」の場合は図11のS101から、
「負け」の場合は図12のS201から、それぞれ図14の
S401へ進み総合勝敗の判定を行う。すなわち、S401で勝
ち数Mと負け数Nの大小判定を行い、勝ち数Mの方が多
ければS402へ進んでメッセージ210:「M勝N敗でオ
レの勝ちだ。今日はこれくらいにしといたろ。」を出力
させるとともに、S403で「喜び」動作を指令し、図10
のS1へ戻って処理を繰り返す。一方、負け数の方が多け
れば、S405へ進み、メッセージ211:「くそう、M勝
N敗でオレの負け。トホホ。いつか、お返ししてやる
ぞ。」を出力させ、S406で「悔しがる」動作を指令して
S1へ戻る。
【0031】なお、ロボットの一部、例えば目、肩部、
胸部、腹部等に対戦相手の手状態(「グー」、「チョ
キ」、「パー」等)を画像として認識するCCDカメラ
等の画像認識手段を設け、この画像を画像判別部で処理
することにより、対戦相手が出した手状態を判別し、こ
れに基づいてロボットに次の動作をさせる制御を行うこ
とも可能である。この場合、対戦相手の手状態を互いに
異なる複数の方向(例えば2方向)から撮影するCCD
カメラ等を設ければ、対戦相手の手状態の判別精度を高
めるのに有効となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のロボットシステムの全体構成を示すブ
ロック図。
【図2】全ての指を伸ばした状態の手機構の平面図。
【図3】指の側面図。
【図4】一部の指のみを伸ばした状態の手機構の平面
図。
【図5】すべての指を曲げた状態の手機構の平面図。
【図6】ロボット骨格の模式図。
【図7】CCDセンサへの手の投影状態を示す平面図。
【図8】CCDセンサの感光セルの配置を示す模式図。
【図9】音声データ及び勝敗テーブルの詳細を示す説明
図。
【図10】ジャンケン実行プログラムの流れを示すフロ
ーチャート。
【図11】図10のBに続くフローチャート。
【図12】図10のCに続くフローチャート。
【図13】図10のAに続くフローチャート。
【図14】図11及び図12のIに続くフローチャー
ト。
【図15】ジャンケン判定プログラムの流れを示すフロ
ーチャート。
【符号の説明】
19 骨格 90 手機構 100 ロボットシステム 101 ロボット 102 ロボット制御部(手状態設定手段、手機構制御
手段、組合せ判定手段) 104 2次元CCDセンサ(画像センサ) 106〜110 指 136〜138 シリンダ駆動制御部(手機構制御手
段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 曲げ伸ばし可能に構成された複数の指を
    有する手機構を備えたロボットと、 その手機構に対し、少なくとも3状態、すなわち、全て
    の指を伸ばした状態、一部の指のみを伸ばした状態、及
    び全ての指が曲げられた状態のうちのいずれかを設定す
    る手状態設定手段と、 前記手機構の少なくとも前記指の曲げ伸ばしの駆動を制
    御し、前記手状態設定手段による設定内容に基づいて、
    該手機構の状態を前記3状態のうちのいずれかのものと
    する手機構制御部と、 対戦相手が出した手に対し、前記手機構の3状態に対応
    して、その指を全て伸ばした状態と、一部の指のみを伸
    ばした状態と、全ての指が曲げられた状態の3状態を少
    なくとも検出・判別する手状態検出・判別手段と、 その検出された対戦相手の手の状態と、前記手機構の状
    態との組合せを判定する組合せ判定手段と、 前記組合せ判定手段による判定結果に応じて、前記ロボ
    ットの動作ないし対応を制御するロボット制御手段と、 を含むことを特徴とするロボットシステム。
  2. 【請求項2】 前記対戦相手の手の状態と前記手機構の
    状態との各組合せに対し、勝ち、負け、引き分けのいず
    れかが設定され、前記組合せ判定手段は、その勝ち、負
    け、引き分けを判定するものとされている請求項1記載
    のロボットシステム。
  3. 【請求項3】 前記組合せ判定手段が引き分けと判定し
    た場合には、前記手状態設定手段は前記手機構の状態を
    再設定する請求項2記載のロボットシステム。
  4. 【請求項4】 前記ロボット制御手段は、前記組合せ判
    定手段が勝ちと判定した場合には、前記ロボットの動作
    ないし対応を喜びのものとし、前記組合せ判定手段が負
    けと判定した場合には、該動作ないし対応を落胆、悲し
    み又は怒りのものとする請求項2又は3に記載のロボッ
    トシステム。
  5. 【請求項5】 前記手状態検出・判別手段は画像センサ
    を含む請求項1ないし4のいずれかに記載のロボットシ
    ステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011245575A (ja) * 2010-05-25 2011-12-08 Univ Of Tokyo ロボットハンド及びロボットシステム
CN111001154A (zh) * 2020-01-10 2020-04-14 北京铭客教育科技有限公司 一种带有语音播报功能的智能猜拳娱乐系统

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