JPH08298601A - 映像信号処理装置 - Google Patents

映像信号処理装置

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JPH08298601A
JPH08298601A JP7124570A JP12457095A JPH08298601A JP H08298601 A JPH08298601 A JP H08298601A JP 7124570 A JP7124570 A JP 7124570A JP 12457095 A JP12457095 A JP 12457095A JP H08298601 A JPH08298601 A JP H08298601A
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JP
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digital
resolution
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signal
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Application number
JP7124570A
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English (en)
Inventor
Koji Kurosawa
宏司 黒沢
Hiroshi Kihara
拓 木原
Fumihiko Sudo
文彦 須藤
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ディジタル信号処理回路に対してアナログディ
ジタル変換回路の語長を変更する場合等において、直線
性の劣化を有効に回避することができる映像信号処理装
置を提案する。 【構成】映像信号をレベル圧縮してディジタル映像信号
に変換した後、ディジタル信号処理手段によりディジタ
ル信号処理するようにし、ディジタル信号処理手段が処
理可能な分解能に対して、アナログディジタル変換手段
より出力されるディジタル映像信号の分解能がほぼ1:
2のn乗の関係になるように、レベル圧縮手段の圧縮率
を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、映像信号処理装置に関
し、映像信号をディジタル信号処理するテレビジョンカ
メラ等において、語長の異なるディジタル信号処理回路
を使用することによる直線性の劣化を有効に回避する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の映像信号処理装置でなる
テレビジョンカメラにおいては、撮像結果でなる色信号
を予めレベル圧縮した後、アナログディジタル変換して
ディジタル信号処理することにより、視覚特性を有効に
利用して限られた語長により色信号をディジタル信号処
理するようになされている。
【0003】すなわちこの種のテレビジョンカメラは、
レンズからの入射光をダイクロイックプリズムにより赤
色、緑色、青色の入射光に分離した後、これら赤色、緑
色、青色の入射光をそれぞれ撮像素子で受光し、赤色、
緑色、青色の色信号を生成する。続いてテレビジョンカ
メラは、各色信号の信号レベルを補正し、アナログディ
ジタル変換回路でディジタル色信号に変換する。
【0004】さらにテレビジョンカメラは、続くディジ
タル信号処理回路において、各ディジタル色信号に対し
て、リニアマトリックス処理、ガンマ処理等を実行し、
これによりビデオ信号を合成する際に各色信号に対して
必要とされる種々の処理をディジタル信号処理により実
行した後、これらディジタル色信号をビデオ信号に変換
する。
【0005】このようにして色信号をアナログディジタ
ル変換して処理する際に、テレビジョンカメラ1は、デ
ィジタル色信号において、低輝度レベル側の分解能に比
して高輝度レベル側の分解能が大きくなるように、予め
各色信号をレベル圧縮した後、アナログディジタル変換
回路によりディジタル色信号に変換する。
【0006】すなわち人間の視覚特性を考慮してこれら
色信号をディジタル信号処理する場合、高輝度レベル側
は、分解能を大きく設定しても画質劣化が知覚されにく
い反面、低輝度レベル側は、分解能を大きく設定すると
画質劣化が著しく知覚されるようになる。
【0007】このためこの種のテレビジョンカメラは、
図21に示すような入出力特性のレベル圧縮回路によ
り、予め色信号をレベル圧縮した後、ディジタル信号処
理する。ここでこのレベル圧縮では、このレベル圧縮回
路に入力する色信号の最大信号レベルを600〔%〕と
したとき、このレベル圧縮回路に入力する色信号の信号
レベルが150〔%〕以下の範囲については、1:1の
入出力特性で色信号を出力し、このレベル圧縮回路に入
力する色信号の信号レベルが150〔%〕を越える範囲
については、1/9にレベル圧縮して色信号を出力す
る。これによりテレビジョンカメラ1では、レベル圧縮
回路から出力される色信号(すなわちアナログディジタ
ル変換回路(A/D)に入力される色信号でなる)の最
大信号レベルが200〔%〕になるように、各色信号を
レベル圧縮する。
【0008】このようにすれば、アナログディジタル変
換回路の語長を10ビットとしたとき、レベル圧縮回路
に入力する色信号の信号レベルが150〔%〕以下の範
囲については、200〔%〕の信号レベルが値3FF
〔H〕で表されることになる。従ってこの範囲のディジ
タル色信号の分解能は、次式
【数1】 より、0.02〔%〕になる。
【0009】これに対してレベル圧縮回路に入力する色
信号の信号レベルが150〔%〕を越える範囲について
は、1/9にレベル圧縮したことにより、この範囲のデ
ィジタル色信号の分解能は、150〔%〕以下の分解能
の9倍になる。すなわちこの150〔%〕を越えるディ
ジタル色信号の分解能は、次式
【数2】 より、1.76〔%〕になる。
【0010】これに対して何らレベル圧縮しない場合、
600〔%〕の信号レベルが10ビットで表されること
により、分解能は、次式
【数3】 より、0.59〔%〕になる。
【0011】これによりこの種のテレビジョンカメラで
は、信号レベルが150〔%〕を越える範囲の分解能を
犠牲にして信号レベルが150〔%〕以下の範囲の分解
能を小さく設定し、10ビットの語長により色信号をデ
ィジタル信号処理した場合でも、この語長の制限による
画質劣化を有効に回避できるようになされていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところでこの種のテレ
ビジョンカメラは、近年、アナログディジタル変換回路
の語長を長く設定することにより、S/N比を向上し、
また画像の高精度化、ダイナミックレンジの拡大等を図
るようになされている。
【0013】ところがテレビジョンカメラでは、アナロ
グディジタル変換回路の語長を長くすると、その分ディ
ジタル信号処理回路においても、語長を長くする必要が
ある。特にこの種のテレビジョンカメラに適用されるデ
ィジタル信号処理回路は、小型化、低消費電力化等の要
求により、集積回路(LSI)で形成されており、語長
を変更するためには、いちいち設計をやり直す必要があ
る。
【0014】このためこの種のテレビジョンカメラで
は、ディジタル色信号の語長を変更する場合、多大な費
用と時間を要し、その分簡易に語長を変更することが困
難な欠点があった。
【0015】この欠点を解決する1つの方法として、予
め語長の長いディジタル信号処理回路を集積回路により
形成し、この語長の長いディジタル信号処理回路を語長
の短いテレビジョンカメラに流用することが考えられ
る。
【0016】このようにすれば、その後アナログディジ
タル変換回路の語長が長くなると、この長くなった語長
を分解能の向上に振り分けたり、またこれに代えて長く
なった語長をダイナミックレンジの向上に振り分けたり
することができると考えられる。ちなみに分解能を小さ
くすれば、その分量子化ノイズを低減することができ、
また画像を高精度化することができる。これに対してダ
イナミックレンジを拡大すれば、明暗差の大きな被写体
についても、画質を向上して表現することができる。
【0017】ところがこのように、増大した語長により
ディジタル色信号を処理する場合、信号処理したディジ
タル色信号において、信号レベルに応じて分解能が変化
し、これにより直線性が劣化して画質が劣化する場合が
ある。この場合、語長が増大したにも係わらず期待され
る画質改善効果を得ることが困難になる。
【0018】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、ディジタル信号処理回路に対してアナログディジタ
ル変換回路の語長を変更する場合等において、直線性の
劣化を有効に回避することができる映像信号処理装置を
提案しようとするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、映像信号をレベル圧縮手段により
非線型にレベル圧縮した後、規程語長のディジタル映像
信号に変換し、続いてディジタル信号処理手段によりデ
ィジタル信号処理するように構成する。さらにこの構成
において、ディジタル信号処理手段が処理可能な分解能
に対して、アナログディジタル変換手段より出力される
ディジタル映像信号の分解能がほぼ1:2のn乗の関係
になるように、このレベル圧縮手段の圧縮率を設定し、
このnが、整数でなるようにする。
【0020】
【作用】映像信号をレベル圧縮手段により非線型にレベ
ル圧縮した後、規程語長のディジタル映像信号に変換
し、続いてディジタル信号処理手段によりディジタル信
号処理する構成において、先のレベル圧縮手段が、ディ
ジタル信号処理手段が処理可能な分解能に対して、ディ
ジタル映像信号の分解能がほぼ1:2のn乗の関係にな
るように、映像信号をレベル圧縮すれば、均一の分解能
により映像信号を処理することができる。
【0021】
【実施例】以下、適宜図面を参照しながら本発明の実施
例を詳述する。
【0022】(1)直線性改善の概要 ここでは、信号レベルに応じて分解能が変化する原因を
詳述する。
【0023】ここでこの種の映像信号処理装置における
ディジタル信号処理は、ディジタル色信号を形成する各
データを演算処理することにより実行され、この演算処
理のうちの乗除算処理においては、演算処理により語長
が増大する場合がある。このような場合において、演算
処理後、増大した語長を丸め処理すると丸め誤差が発生
する。具体的には、増大した語長を例えば切り捨てるこ
とにより丸め処理すると、この切り捨てられた語長によ
り表現される数値が丸め誤差となる。
【0024】例えば図2に示すように、ディジタル映像
信号を0.75倍する演算処理を実行した後、丸め処理
により増大した語長を切り捨てると、直線で表した語長
を制限しない場合に比して、切り捨てた語長の分だけ入
出力の関係がばらつくようになる。
【0025】この図2の場合、丸め誤差は、入力される
ディジタル映像信号の信号レベルに応じて変化し、これ
によりディジタル信号処理による丸め誤差の分、処理後
のディジタル映像信号において、分解能が不均一に、か
つ入力されるディジタル映像信号の信号レベルに応じて
変化することがわかる。すなわち処理後のディジタル映
像信号において直線性が劣化することになる。
【0026】これによりこの種のディジタル信号処理回
路においては、ディジタル信号処理の丸め処理により、
本来的に丸め誤差が発生し、図2の場合、この丸め誤差
が映像信号の信号レベルに応じて変化し、これにより映
像信号の信号レベルに応じて分解能が変化することがわ
かる。
【0027】この丸め誤差が信号レベルに応じて変化す
る現象は、ディジタル信号処理回路において、充分な演
算語長を確保することにより、有効に回避することがで
きる。
【0028】ところがこの語長を無制限に増大すると、
その分ディジタル信号処理回路、続くディジタルアナロ
グ変換回路の構成が煩雑化する。従ってこの語長は、デ
ィジタル信号処理回路が適用を予測される映像信号処理
系の特性に応じて、実用上、充分な範囲に設定される。
すなわちディジタル信号処理回路においては、映像信号
処理系としてダイナミックレンジが規程された場合、一
義的に処理可能な分解能が決まることになり、この分解
能以下の範囲については、丸め誤差が発生することにな
る。
【0029】従って語長の長いディジタル信号処理回路
により語長の短いディジタル色信号を処理する場合にあ
っては、これらの条件を前提として、丸め誤差が信号レ
ベルにより変化しないように、分解能を設定すればよ
い。
【0030】ところでこのように語長の長いディジタル
信号処理回路により語長の短いディジタル色信号を処理
する場合、この短い語長を、分解能に振り分ける場合
と、ダイナミックレンジに振り分ける場合とが考えられ
る。
【0031】このうち分解能に振り分ける例として例え
ば図3に示すように、12ビットのディジタル信号処理
回路に10ビットのアナログディジタル変換回路を接続
するとき、このアナログディジタル変換回路の10ビッ
トをディジタル信号処理回路の上位10ビットに接続す
ると共に、ディジタル信号処理回路の下位2ビットを接
地することにより、2ビット分、分解能を低下させるこ
とができる。
【0032】この場合、処理後のディジタル映像信号に
おいては、アナログディジタル変換回路の入力信号が1
0ビットで表現されて出力されることになり、アナログ
ディジタル変換回路の入力レベルを最大200〔%〕と
して、何ら非線型なレベル圧縮処理を受けていない色信
号を処理すると、次式
【数4】 により、0.2〔%〕の分解能を得ることができる。
【0033】これに対してアナログディジタル変換回路
の語長を12ビットに変更した場合、同一の条件で、次
【数5】 により、0.05〔%〕の分解能を得ることができる。
【0034】従ってこの場合、10ビットの分解能は、
12ビットに対して2のn倍になる。この場合におい
て、ディジタル信号処理回路が、この12ビットのディ
ジタル映像信号を処理可能な場合(すなわち丸め誤差が
信号レベルにより変化しない場合でなる)、10ビット
では分解能が2のn乗倍に拡大していることにより、1
2ビットの語長によりディジタル信号処理する場合と同
様に、処理後の分解能を均一に保持することができる。
すなわちこの場合、10ビットの語長によりディジタル
信号処理する場合でも、信号レベルによる分解能の変化
を有効に回避できる。なおここでnは、整数でなる。
【0035】これにより本来の語長によりディジタル信
号処理する際に、丸め誤差が信号レベルにより変化しな
いように充分な演算語長が確保されていることを前提と
して、この演算語長により処理可能な分解能に対して、
語長変化による分解能が2のn乗倍で変化するとき、分
解能の信号レベルによる変化を有効に回避できることが
わかる。
【0036】すなわち非線型にレベル圧縮する場合にお
いても、レベル圧縮しない部分で、丸め誤差が信号レベ
ルにより変化しないように充分な演算語長が確保されて
いることを前提として、このレベル圧縮した部分につい
て、ディジタル色信号の分解能が、レベル圧縮しない部
分に対して2のn乗倍になるようにレベル圧縮回路の特
性を設定して、分解能の信号レベルによる変化を有効に
回避できることがわかる。
【0037】特に、この種のテレビジョンカメラにおい
ては、増減した語長を単に分解能に振り分けた場合、レ
ベル圧縮した部分と、レベル圧縮しない部分とで同じよ
うに分解能が変化することになり、レベル圧縮する部分
としない分とで画像のバランスが乱れることになる。従
ってこのようにレベル圧縮する場合において、語長を変
化させて分解能が2のn乗倍になるようにレベル圧縮率
を切り換えれば、変化した語長を有効に振り分けて色信
号を処理することができ、その分単に分解能に振り分け
た場合に比して、高輝度レベルの部分と低輝度レベルの
部分とのバランスを改善することができる。
【0038】従って特定の信号レベルを境にしてレベル
圧縮回路の圧縮率を切り換える場合、この信号レベルを
境にして分解能が1:2のn乗の関係になるように圧縮
率を選定すれば、信号処理後のディジタル映像信号にお
いて、直線性の劣化を有効に回避できる。また語長を増
大して、この信号レベルを境にしてレベル圧縮回路の圧
縮率を切り換える場合でも、同様にして直線性の劣化を
有効に回避できる。
【0039】(2)実施例の基本的な構成 図4は、上述した直線性劣化の防止原理を適用したテレ
ビジョンカメラを示すブロック図であり、このテレビジ
ョンカメラ1は、レンズ2を介して所望の被写体を撮像
し、ビデオ信号SVを出力する。
【0040】すなわちテレビジョンカメラ1は、交換可
能に保持されたレンズ2を介して被写体を撮像し、この
レンズ2に続いて配置されたダイクロイックプリズム
(図示せず)によりレンズ2の入射光を赤色、緑色、青
色の入射光LR、LG、LBに分解する。さらにテレビ
ジョンカメラ1は、これら赤色、緑色、青色の入射光L
R、LG、LBをそれぞれCCD(Charge Coupled Dev
eice)固体撮像素子(CCD)3R、3G、3Bの撮像
面に集光する。
【0041】各CCD固体撮像素子3R、3G、3B
は、図示しないタイミングジェネレータの駆動パルスに
より動作し、撮像結果にこの駆動パルス成分が混入して
なる撮像信号SR、SG、SBを出力する。
【0042】前処理回路4R、4G、4Bは、撮像信号
SR、SG、SBをそれぞれ赤色、緑色、青色の色信号
に変換した後、規程の前処理を実行し、これら赤色、緑
色、青色の色信号をそれぞれディジタル色信号DR、D
G、DBに変換する。
【0043】より具体的には、図5に示すように、各前
処理回路4R、4G、4Bは、それぞれ撮像信号SR、
SG、SBを相関二重サンプリング回路(CDS)5
R、5G、5Bに入力し、ここで相関二重サンプリング
の手法によりそれぞれ撮像信号SR、SG、SBを順次
サンプリングして減算し、各撮像信号SR、SG、SB
を赤色、緑色、青色の色信号R、G、Bに変換する。
【0044】さらに前処理回路4R、4G、4Bは、続
くトラップ回路6R、6G、6Bにおいて、赤色、緑
色、青色の色信号R、G、Bについて、規定の周波数帯
域をトラップし、これにより各色信号R、G、Bに混入
してなるCCD固体撮像素子3R、3G、3Bの駆動パ
ルス成分を除去する。
【0045】さらに前処理回路4R、4G、4Bは、続
く増幅回路7R、7G、7Bにおいて、赤色、緑色、青
色の色信号R、G、Bをそれぞれ所定利得で増幅する。
続くアナログ信号処理回路9R、9G、9Bは、それぞ
れ水平同期信号及び垂直同期信号に同期した補正信号等
により色信号R、G、Bの信号レベルを補正し、これに
より各色信号R、G、Bにシェーディング補正等の処理
を実行し、規定の利得で増幅して出力する。
【0046】レベル圧縮回路10R、10G、10B
は、規程の入出力特性により、色信号R、G、Bを増幅
して出力し、続くローパスフィルタ回路(LPF)11
R、11G、11Bは、このレベル圧縮回路10R、1
0G、10Bから出力される各色信号R、G、Bを、帯
域制限して出力する。
【0047】各アナログディジタル変換回路12R、1
2G、12Bは、各色信号R、G、Bを規程の語長によ
りアナログディジタル変換処理し、ディジタル色信号D
R、DG、DBを出力する。
【0048】これによりテレビジョンカメラ1では、相
関二重サンプリング回路5R、5G、5Bからアナログ
ディジタル変換回路12R、12G、12Bまでの前処
理回路4R、4G、4Bにおいて、撮像結果を色信号
R、G、Bに変換して予め規定の処理を実行し、この色
信号R、G、Bをディジタル色信号DR、DG、DBに
変換するようになされている。
【0049】ディジタル信号処理回路14R、14G、
14Bは、12ビットのディジタル色信号DR、DG、
DBをディジタル信号処理するように、集積回路化して
形成され、それぞれセレクタ15R、15G、15Bを
介して、信号処理部16R、16G、16Bにディジタ
ル色信号DR、DG、DBを入力する。
【0050】これに対して信号処理部16R、16G、
16Bは、充分な演算語長を有する14ビットのディジ
タル信号処理回路で形成され、それぞれセレクタ15
R、15G、15Bを介して入力されるディジタル色信
号DR、DG、DBに対して、リニアマトリックス処
理、ディテール信号の付加処理、ペデスタルの付加処
理、ガンマ処理、ニー処理、ホワイトクリップ処理等を
実行する。
【0051】これによりテレビジョンカメラ1は、各デ
ィジタル信号処理回路14R、14G、14Bにおい
て、ビデオ信号SVを合成する際に、色信号R、G、B
に対して必要とされる種々の処理をそれぞれ実行するよ
うになされている。
【0052】ここで図6〜図8に示すように、セレクタ
15R、15G、15Bは、制御コードに対応して接点
を切り換え、これによりセレクタ15R、15G、15
Bに接続された12ビットの入力端子を切り換えて信号
処理部16R、16G、16Bに接続する。
【0053】ここで図6は、入力端子の12ビットを信
号処理部16R、16G、16Bの上位12ビットに接
続し、この信号処理部16R、16G、16Bの下位2
ビットを接地して固定することにより、14ビットのデ
ィジタル色信号を処理する場合に比して、2ビット分、
分解能を低下させる場合である。
【0054】これに対して図7は、信号処理部16R、
16G、16Bの最上位ビット及び最下位ビットを接地
して固定し、12ビットの入力端子を信号処理部16
R、16G、16Bの残りのビットに接続するものであ
る。この場合、14ビットのディジタル色信号を処理す
る場合に比して、1ビット分、分解能を低下させ、1ビ
ット分ダイナミックレンジを低下させることになる。
【0055】これに対して図8は、信号処理部16R、
16G、16Bの最上位ビットから2ビットを接地して
固定し、12ビットの入力端子を信号処理部16R、1
6G、16Bの残りのビットに接続するものである。こ
の場合、14ビットのディジタル色信号を処理する場合
に比して、2ビット分、ダイナミックレンジを低下させ
ることになる。
【0056】これによりディジタル信号処理回路14
R、14G、14Bは、必要とされるレベル圧縮回路1
0R、10G、10Bの特性に対応して、アナログディ
ジタル変換回路12R、12G、12Bとの間の接続を
切り換えることができるようになされている。
【0057】またこれに対応して信号処理部16R、1
6G、16Bは、規程のリードオンリメモリに形成され
たテーブルに従って乗算処理等のディジタル信号処理を
実行し、これによりレベル圧縮回路10R、10G、1
0Bの特性に対応してこのテーブルを切り換えて、ガン
マ補正等の処理を規程の特性に設定できるようになされ
ている。
【0058】これによりテレビジョンカメラ1では、所
望する画質に応じて、アナログディジタル変換回路12
R、12G、12Bの語長を設定すると共に、レベル圧
縮回路10R、10G、10Bの特性を切り換えて、例
えばダイナミックレンジを優先した画像、低輝度の部分
に重きを置いた画像等を出力できるようになされてい
る。
【0059】エンコーダ20(図4)は、ディジタル色
信号DR、DG、DBを重み付けして加減算する演算回
路で形成され、ディジタル色信号DR、DG、DBより
ディジタル信号でなる輝度信号及び色差信号を生成す
る。ディジタルアナログ変換回路(D/A)21は、こ
のエンコーダ20から出力されるディジタル信号をアナ
ログ信号に変換し、ローパスフィルタ22は、このアナ
ログ信号を帯域制限することにより、ノイズ成分を除去
して出力する。これによりテレビジョンカメラ1では、
例えばNTSC方式のビデオ信号SVを輝度信号及び色
差信号の形式で出力するようになされている。
【0060】これによりこの基本的な構成において、所
望する画質に応じて、レベル圧縮回路10R、10G、
10Bの特性を設定するにつき、この上述したレベル圧
縮回路10R、10G、10Bの入出力特性を、分解能
が2のn乗で変化するように設定すれば、丸め誤差の信
号レベルによる変化を有効に回避でき、直線性の劣化を
有効に回避できることがわかる。
【0061】(2−1)具体的なレベル圧縮特性の設定 このような基本構成において、テレビジョンカメラ1
は、レベル圧縮回路10R、10G、10Bに入力され
る色信号R、G、Bの最大信号レベルを600〔%〕と
し、この色信号R、G、Bの100〔%〕以下を圧縮処
理しないようにする。
【0062】さらに10ビットのアナログディジタル変
換回路12R、12G、12Bを適用してディジタル信
号処理する場合を基本的な構成とし、この10ビットの
場合において、圧縮しない範囲の分解能を0.18
〔%〕(180〔%〕/1024(=10ビット))に
設定し、この分解能を基準に設定する。
【0063】この基準により、ここではアナログディジ
タル変換回路12R、12G、12Bの語長を順次11
ビット、12ビットに変更した場合を詳述する。
【0064】ここでこの10ビットの場合において、レ
ベル圧縮回路10R、10G、10Bに入力される色信
号R、G、Bの最大信号レベルを600〔%〕とし、こ
の色信号R、G、Bの100〔%〕以下を圧縮処理しな
いことにより、レベル圧縮回路10R、10G、10B
において、120〔%〕以上の範囲を1/8に圧縮する
ことにする。
【0065】このようにすれば、図1に示すように、こ
の120〔%〕以下の範囲においては、次式
【数6】 より、0.18〔%〕の基準の分解能を確保でき、この
120〔%〕以上の範囲においては、次式
【数7】 より、1.41〔%〕の分解能を確保することができ
る。
【0066】さらに120〔%〕〜600〔%〕の範囲
が1/8に圧縮されて60〔%〕の信号レベルに変換さ
れることにより、アナログディジタル変換回路12R、
12G、12Bに入力される色信号R、G、Bのダイナ
ミックレンジは、180〔%〕になる。
【0067】これによりこの場合において、アナログデ
ィジタル変換回路12R、12G、12Bは、10ビッ
トの語長のものが適用され、180〔%〕の信号レベル
が値3FF〔H〕になるように、順次入力される色信号
R、G、Bをディジタル色信号DR、DG、DBに変換
する。さらにアナログディジタル変換回路12R、12
G、12Bは、図6〜図8に対応して図9〜図11に示
す接続の何れかの接続によりディジタル色信号DR、D
G、DBを続くディジタル信号処理回路14R、14
G、14Bに出力する。
【0068】なおこの図9に示す接続は、セレクタ15
R、15G、15Bにより信号処理部16R、16G、
16Bの最上位から2ビットを接地し、外部接続により
信号処理部16R、16G、16Bの最下位から2ビッ
トを接地したものである。また図10は、セレクタ15
R、15G、15Bにより信号処理部16R、16G、
16Bの最上位ビット及び最上位ビットを接地し、外部
接続により続く内側各1ビットを接地したものである。
【0069】さらに図11に示す接続は、セレクタ15
R、15G、15Bにより信号処理部16R、16G、
16Bの最下位から2ビットを接地し、外部接続により
信号処理部16R、16G、16Bの最上位から2ビッ
トを接地したものである。
【0070】これに対して11ビットのアナログディジ
タル変換回路12R、12G、12Bを用いてテレビジ
ョンカメラ1を形成する場合、増大した1ビットを分解
能の向上に振り分ける場合と、ダイナミックレンジの向
上に振り分ける場合とがある。
【0071】このうち増大した1ビットにより分解能を
向上する場合、図12に示すように、レベル圧縮回路1
0R、10G、10Bにおいて10ビットの場合と同様
にレベル圧縮する。これによりこの120〔%〕以下の
範囲においては、次式
【数8】 より、0.09〔%〕でなる基準以上の分解能を確保で
き、120〔%〕以上の範囲においては、次式
【数9】 より、0.70〔%〕の分解能を確保することができ
る。
【0072】これに対して増大した1ビットをダイナミ
ックレンジの向上に振り分ける場合、120〔%〕以下
の範囲についてはそのままに保持し、120〔%〕以上
の範囲についてレベル圧縮率を低減することにより、ダ
イナミックレンジを向上することができる。ここではこ
の120〔%〕以上のレベル圧縮率を、120〔%〕以
下の範囲に対して分解能が1:2の関係に保持され、ま
た10ビットの場合に比して1:4の関係に保持される
1/2に設定し、これにより色信号R、G、Bを非線型
にレベル圧縮する。
【0073】これによりこの120〔%〕以下の範囲に
おいては、次式
【数10】 より、0.18〔%〕でなる基準の分解能を確保でき、
120〔%〕以上の範囲においては、次式
【数11】 より、0.35〔%〕の分解能を確保することができ
る。
【0074】さらに120〔%〕〜600〔%〕の範囲
が1/2に圧縮されて240〔%〕の信号レベルに変換
されることにより、アナログディジタル変換回路12
R、12G、12Bに入力される色信号R、G、Bのダ
イナミックレンジは、360〔%〕になる。
【0075】これによりこの場合において、アナログデ
ィジタル変換回路12R、12G、12Bは、11ビッ
トの語長のものが適用され、分解能を向上する場合とダ
イナミックレンジを向上する場合とで、それぞれ180
〔%〕及び360〔%〕の信号レベルが値7FF〔H〕
になるように(図1)、順次入力される色信号R、G、
Bをディジタル色信号DR、DG、DBに変換して出力
する。さらにアナログディジタル変換回路12R、12
G、12Bは、図13〜図14に示す接続よりディジタ
ル色信号DR、DG、DBを続くディジタル信号処理回
路14R、14G、14Bに出力する。
【0076】なおここで図13に示す接続は、セレクタ
15R、15G、15Bにより信号処理部16R、16
G、16Bの最上位ビット及び最下位ビットを接地し、
外部接続により最下位から2ビット目を接地したもので
ある。また図14は、セレクタ15R、15G、15B
により信号処理部16R、16G、16Bの最上位から
2ビットを接地し、外部接続により最下位ビットを接地
したものである。
【0077】さらに図15に示す接続は、セレクタ15
R、15G、15Bにより信号処理部16R、16G、
16Bの最上位ビット及び最下位ビットを接地し、外部
接続により信号処理部16R、16G、16Bの最上位
から2ビット目を接地したものである。また図16は、
セレクタ15R、15G、15Bにより信号処理部16
R、16G、16Bの最下位から2ビットを接地し、外
部接続により最上位ビットを接地したものである。
【0078】これにより最小の分解能として0.09
〔%〕の分解能を確保する場合は、図15又は図16の
接続が選択され、最小の分解能として0.18〔%〕の
分解能を確保する場合は、図14又は図15の接続が選
択されることになる。
【0079】これにより続くディジタル信号処理回路1
4R、14G、14Bにおいて、レベル圧縮回路10
R、10G、10Bの特性に対応してテーブルを切り換
えてディジタル信号処理することにより、所望の特性で
ディジタル色信号を処理することができる。このときレ
ベル圧縮回路10R、10G、10Bの圧縮率を、12
0〔%〕以下の範囲に対して分解能が1:2の関係に保
持され、また10ビットの場合に比して1:4の関係に
保持される1/2に設定したことにより、増大した語長
をダイナミックレンジの増大に振り分けた場合でも、直
線性の劣化を有効に回避することができる。
【0080】これに対して12ビットのアナログディジ
タル変換回路12R、12G、12Bを用いてテレビジ
ョンカメラ1を形成する場合、増大した2ビットを分解
能の向上だけに振り分ける場合、ダイナミックレンジの
向上だけに振り分ける場合、さらには分解能及びダイナ
ミックレンジ、双方の向上に振り分ける場合とがある。
【0081】このうち増大した2ビットにより分解能だ
けを向上する場合、図17に示すように(図12)、レ
ベル圧縮回路10R、10G、10Bにおいて10ビッ
トの場合と同様にレベル圧縮する。これによりこの12
0〔%〕以下の範囲においては、次式
【数12】 より、0.04〔%〕の基準以上の分解能を確保でき、
120〔%〕以上の範囲においては、次式
【数13】 より、0.35〔%〕の分解能を確保することができ
る。
【0082】これに対して増大した2ビットを分解能及
びダイナミックレンジ、双方の向上に振り分ける場合、
120〔%〕以下の範囲についてはそのままに保持し、
120〔%〕以上の範囲についてレベル圧縮率を低減す
ることにより、ダイナミックレンジを向上することがで
きる。ここではこの120〔%〕以上のレベル圧縮率
を、120〔%〕以下の範囲に対して分解能が1:2の
関係に保持され、また10ビットの場合に比して1:4
の関係に保持される1/2に設定し、これにより色信号
R、G、Bを非線型にレベル圧縮する。
【0083】これによりこの場合、11ビットの語長に
おいて、分解能を向上した際の分解能と、ダイナミック
レンジを向上した際のダイナミックレンジを、同時に得
ることができる(図12)。
【0084】これに対して増大した2ビットをダイナミ
ックレンジの向上だけに振り分ける場合、アナログディ
ジタル変換回路12R、12G、12Bに入力する色信
号R、G、Bの信号レベルを4倍に拡大できることによ
り、ダイナミックレンジは、180〔%〕×4=720
〔%〕になる(図17)。この場合最大信号レベルの6
00〔%〕を越えていることにより、何らレベル圧縮し
なくても、所望のダイナミックレンジを確保することが
できる。
【0085】これによりこの場合において、アナログデ
ィジタル変換回路12R、12G、12Bは、12ビッ
トの語長のものが適用され、分解能だけを向上する場
合、分解能及びダイナミックレンジを向上する場合、ダ
イナミックレンジだけを向上する場合とで、それぞれ1
80〔%〕、360〔%〕及び720〔%〕の信号レベ
ルが値FFF〔H〕になるように(図1)、順次入力さ
れる色信号R、G、Bをディジタル色信号DR、DG、
DBに変換して出力する。さらにアナログディジタル変
換回路12R、12G、12Bは、図18〜図19に示
す接続よりディジタル色信号DR、DG、DBを続くデ
ィジタル信号処理回路14R、14G、14Bに出力す
る。
【0086】なおここで図18に示す接続は、セレクタ
15R、15G、15Bにより信号処理部16R、16
G、16Bの最下位から2ビットを接地し、これにより
ダイナミックレンジだけを向上する場合に適用される。
また図19に示す接続は、セレクタ15R、15G、1
5Bにより信号処理部16R、16G、16Bの最上位
ビット及び最下位ビットを接地し、これによりダイナミ
ックレンジ及び分解能を向上する場合に適用される。
【0087】さらに図20に示す接続は、セレクタ15
R、15G、15Bにより信号処理部16R、16G、
16Bの最上位から2ビットを接地し、これにより分解
能だけを向上する場合に適用される。
【0088】これにより続くディジタル信号処理回路1
4R、14G、14Bにおいて、レベル圧縮回路10
R、10G、10Bの特性に対応してテーブルを切り換
えてディジタル信号処理することにより、所望の特性で
ディジタル色信号を処理することができる。このときレ
ベル圧縮回路10R、10G、10Bの圧縮率を、12
0〔%〕以下の範囲に対して分解能が1:2の関係に保
持され、また10ビットの場合に比して1:4の関係に
保持される1/2に設定したことにより、増大した語長
をダイナミックレンジの増大に振り分けた場合でも、直
線性の劣化を有効に回避することができる。
【0089】かくするにつきディジタル信号処理回路1
4R、14G、14Bは、最も小さな分解能が0.04
〔%〕(180〔%〕/4096)で、かつ最大720
〔%〕のダイナミックレンジによりディジタル色信号D
R、DG、DBが入力されることにより、次式
【数14】 により、最大14ビット分の演算語長を確保すれば、こ
のようにレベル圧縮率を切り換えても、直線性の劣化等
を有効に回避してディジタル信号処理することができ
る。従って、この実施例では、この0.04〔%〕が、
ディジタル信号処理回路14R、14G、14Bで処理
可能な分解能になる。
【0090】以上の構成において、レンズ2の入射光
は、CCD固体撮像素子3R、3G、3Bの撮像面に集
光され、ここで光電変換されて撮像信号SR、SG、S
Bが生成される(図4)。この撮像信号SR、SG、S
Bは、前処理回路4R、4G、4Bにおいて、赤色、緑
色、青色の色信号R、G、Bに変換された後、クランプ
等の処理を受け、ディジタル色信号DR、DG、DBに
変換される。
【0091】このディジタル色信号DR、DG、DB
は、ディジタル信号処理回路14R、14G、14Bに
おいて、リニアマトリックス処理等のディジタル信号処
理を受けた後、エンコーダ20で輝度信号及び色差信号
に変換され、この輝度信号及び色差信号がディジタルア
ナログ変換されてビデオ信号SVに変換される。
【0092】このようにしてビデオ信号SVに変換され
て出力される色信号R、G、Bは、前処理回路4R、4
G、4Bにおいて、レベル圧縮回路10R、10G、1
0Bにより規程の特性でレベル圧縮された後、アナログ
ディジタル変換回路12R、12G、12Bによりディ
ジタル色信号DR、DG、DBに変換され、このディジ
タル色信号DR、DG、DBが、ディジタル信号処理回
路14R、14G、14Bによりディジタル信号処理さ
れる(図5)。
【0093】このレベル圧縮において、色信号R、G、
Bは、120〔%〕以下が圧縮処理されず、120
〔%〕以上が1/8にレベル圧縮されることにより、続
くアナログディジタル変換処理において、圧縮した範囲
と圧縮しない範囲との分解能の比が1:2×4になるよ
うに、非線型にレベル圧縮され、180〔%〕のダイナ
ミックレンジにより続くアナログディジタル変換回路1
2R、12G、12Bに出力される(図1)。
【0094】このようにレベル圧縮された色信号R、
G、Bは、アナログディジタル変換回路12R、12
G、12Bにおいて10ビットの語長によりディジタル
色信号DR、DG、DBに変換され、このレベル圧縮回
路10R、10G、10Bに対応した特性によりディジ
タル信号処理される。
【0095】このときレベル圧縮回路10R、10G、
10Bにおいて、色信号R、G、Bは、圧縮した範囲と
圧縮しない範囲との分解能の比が1:2×4になるよう
に、非線型にレベル圧縮されたことにより、丸め誤差の
信号レベルによる変化を有効に回避でき、これにより直
線性の劣化を有効に回避することができる。
【0096】この10ビットの語長を基本にして、アナ
ログディジタル変換回路12R、12G、12Bの語長
が11ビットに変更されると、増大した1ビットが分解
能の向上又はダイナミックレンジの向上に振り分けられ
る。
【0097】このうち分解能の向上に振り分けられる場
合、色信号R、G、Bは、レベル圧縮回路10R、10
G、10Bにおいて10ビットの場合と同様にレベル圧
縮され、アナログディジタル変換回路12R、12G、
12Bにおいて11ビットの語長によりディジタル色信
号DR、DG、DBに変換される。これによりこの色信
号R、G、Bは、120〔%〕以下の範囲及び120
〔%〕以上の範囲において、それぞれ0.09〔%〕及
び0.70〔%〕の分解能に設定され、180〔%〕の
ダイナミックレンジが確保される。
【0098】これによりこれらディジタル色信号DR、
DG、DBは、ディジタル信号処理回路14R、14
G、14Bにおいて、この語長とレベル圧縮回路10
R、10G、10Bに対応した特性によりディジタル信
号処理され、分解能を向上した分、高品質のビデオ信号
SVが生成される。
【0099】これに対して増大した1ビットがダイナミ
ックレンジの向上に振り分けられる場合、色信号R、
G、Bは、レベル圧縮回路10R、10G、10Bにお
いて、120〔%〕以下が圧縮処理されず、120
〔%〕以上が1/2にレベル圧縮される。これにより続
くアナログディジタル変換処理において、圧縮した範囲
と圧縮しない範囲との分解能の比が1:2になるよう
に、すなわちディジタル信号処理回路14R、14G、
14Bの処理可能な分解能に対して2のn乗倍の分解能
になるように、非線型にレベル圧縮され、360〔%〕
のダイナミックレンジにより続くアナログディジタル変
換回路12R、12G、12Bに出力される(図1)。
【0100】このようにレベル圧縮された色信号R、
G、Bは、アナログディジタル変換回路12R、12
G、12Bにおいて11ビットの語長によりディジタル
色信号DR、DG、DBに変換され、このレベル圧縮回
路10R、10G、10Bに対応した特性によりディジ
タル信号処理される。
【0101】このときレベル圧縮回路10R、10G、
10Bにおいて、色信号R、G、Bは、ディジタル信号
処理回路14R、14G、14Bの処理可能な分解能に
対して2のn乗倍の分解能になるように、非線型にレベ
ル圧縮されたことにより、丸め誤差の信号レベルによる
変化を有効に回避でき、これにより直線性の劣化を有効
に回避することができる。
【0102】これに対して、アナログディジタル変換回
路12R、12G、12Bの語長が12ビットに変更さ
れると、増大した2ビットが分解能だけの向上、ダイナ
ミックレンジだけの向上又は分解能及びダイナミックレ
ンジの向上に振り分けられる。
【0103】このうち分解能だけを向上する場合、色信
号R、G、Bは、レベル圧縮回路10R、10G、10
Bにおいて10ビットの場合と同様にレベル圧縮され、
アナログディジタル変換回路12R、12G、12Bに
おいて12ビットの語長によりディジタル色信号DR、
DG、DBに変換される。これによりこの色信号R、
G、Bは、120〔%〕以下の範囲及び120〔%〕以
上の範囲において、それぞれ0.04〔%〕及び0.3
5〔%〕の分解能に設定され、180〔%〕のダイナミ
ックレンジが確保される。
【0104】これによりこれらディジタル色信号DR、
DG、DBは、ディジタル信号処理回路14R、14
G、14Bにおいて、この語長とレベル圧縮回路10
R、10G、10Bに対応した特性によりディジタル信
号処理され、分解能を向上した分、高品質のビデオ信号
SVが生成される。
【0105】これに対して分解能及びダイナミックレン
ジ、双方を向上する場合、色信号R、G、Bは、レベル
圧縮回路10R、10G、10Bにおいて、120
〔%〕以上が1/2にレベル圧縮されることにより、続
くアナログディジタル変換処理において、圧縮した範囲
と圧縮しない範囲との分解能の比が1:2になるよう
に、すなわちディジタル信号処理回路14R、14G、
14Bの処理可能な分解能に対して2のn乗倍の分解能
になるように、非線型にレベル圧縮され、360〔%〕
のダイナミックレンジにより続くアナログディジタル変
換回路12R、12G、12Bに出力される(図1)。
【0106】このようにレベル圧縮された色信号R、
G、Bは、アナログディジタル変換回路12R、12
G、12Bにおいて12ビットの語長によりディジタル
色信号DR、DG、DBに変換され、このレベル圧縮回
路10R、10G、10Bに対応した特性によりディジ
タル信号処理される。
【0107】このときレベル圧縮回路10R、10G、
10Bにおいて、色信号R、G、Bは、ディジタル信号
処理回路14R、14G、14Bの処理可能な分解能に
対して分解能が2のn乗倍になるように、非線型にレベ
ル圧縮されたことにより、丸め誤差の信号レベルによる
変化を有効に回避でき、これにより直線性の劣化を有効
に回避することができる。
【0108】これに対してダイナミックレンジだけを向
上する場合、色信号R、G、Bは、レベル圧縮回路10
R、10G、10Bにおいて、何らレベル圧縮の処理を
受けず、続くアナログディジタル変換回路12R、12
G、12Bに出力される(図1)。これにより720
〔%〕のダイナミックレンジにより12ビットのディジ
タル色信号DR、DG、DBに変換された後、ディジタ
ル信号処理される。
【0109】以上の構成によれば、ディジタル信号処理
回路の処理可能な分解能に対して、1:2のn乗倍の分
解能になるように、レベル圧縮してディジタル信号処理
することにより、丸め誤差の信号レベルによる変化を有
効に回避でき、これにより語長を変化させて性能を改善
するような場合でも、直線性の劣化を有効に回避するこ
とができる。
【0110】従って語長の異なるディジタル信号処理回
路を利用して、テレビジョンカメラを形成することがで
き、その分効率的かつ簡易にテレビジョンカメラを設計
することができる。
【0111】なお上述の実施例においては、14ビット
の演算語長を有するディジタル信号処理回路を用いて最
大12ビットの語長によりディジタル信号処理する場合
について述べたが、本発明はこれに限らず、必要に応じ
て種々の語長のディジタル信号処理回路に広く選定する
ことができる。
【0112】さらに上述の実施例においては、ディジタ
ル信号処理回路において、テ−ブルを切り換えて特性を
切り換える場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、例えばレベル圧縮された特性をディジタル信号処理
回路において元の特性に戻してディジタル信号処理する
場合、さらにはパラメ−タを切り換えて特性を切り換え
る場合等、種々の手段を広く適用することができる。
【0113】また上述の実施例においては、本発明をテ
レビジョンカメラに適用した場合について述べたが、本
発明はこれに限らず、映像信号をディジタル信号に変換
してディジタル信号処理する映像信号処理装置に広く適
用することができる。
【0114】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、ディジタ
ル信号処理手段の処理可能な分解能に対して、1:2の
n乗の関係に分解能を保持するように、レベル圧縮した
後、映像信号をディジタル信号処理することにより、丸
め誤差の信号レベルによる変化を有効に回避でき、これ
により直線性の劣化を有効に回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるテレビジョンカメラの
レベル圧縮の説明に供する特性曲線図である。
【図2】丸め誤差の説明に供する特性曲線図である。
【図3】分解能を変更する場合の接続を示す接続図であ
る。
【図4】本発明の一実施例によるテレビジョンカメラを
示すブロック図である。
【図5】図4の前処理回路を示すブロック図である。
【図6】ディジタル信号処理回路の接続を示す接続図で
ある。
【図7】図6のセレクタを切り換えた一態様を示す接続
図である。
【図8】図6のセレクタを切り換えた他の態様を示す接
続図である。
【図9】10ビットの語長によりディジタル信号処理す
る場合のディジタル信号処理回路の接続を示す接続図で
ある。
【図10】図9の他の一態様を示す接続図である。
【図11】図9の残りの一態様を示す接続図である。
【図12】レベル圧縮の説明に供する図表である。
【図13】11ビットの語長によりディジタル信号処理
する場合のディジタル信号処理回路の接続を示す接続図
である。
【図14】図13の接続を切り換えた一態様を示す接続
図である。
【図15】図13の接続を切り換えた他の一態様を示す
接続図である。
【図16】図13の接続を切り換えた残りの一態様を示
す接続図である。
【図17】12ビットの語長によりディジタル信号処理
する場合のレベル圧縮回路の特性を示す特性曲線図であ
る。
【図18】12ビットの語長によりディジタル信号処理
する場合のディジタル信号処理回路の接続を示す接続図
である。
【図19】図18の接続を切り換えた一態様を示す接続
図である。
【図20】図18の接続を切り換えた他の一態様を示す
接続図である。
【図21】従来のテレビジョンカメラにおけるレベル圧
縮の説明に供する特性曲線図である。
【符号の説明】
1 テレビジョンカメラ 2 レンズ 3R、3G、3B CCD固体撮像素子 4R、4G、4B 前処理回路 10R、10G、10B レベル圧縮回路 12R、12G、12B アナログディジタル変換
回路 14R、14G、14B ディジタル処理回路 15R、15G、15B セレクタ 16R、16G、16B 信号処理部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】映像信号を非線型にレベル圧縮するレベル
    圧縮手段と、 前記レベル圧縮手段より出力される前記映像信号を、規
    程語長のディジタル映像信号に変換するアナログディジ
    タル変換手段と、 前記ディジタル映像信号を入力してディジタル信号処理
    するディジタル信号処理手段とを有し、 前記レベル圧縮手段は、 前記ディジタル信号処理手段が処理可能な分解能に対し
    て、前記アナログディジタル変換手段より出力されるデ
    ィジタル映像信号の分解能がほぼ1:2のn乗の関係に
    なるように、規程の圧縮率で前記映像信号をレベル圧縮
    し、 前記nは、 整数でなることを特徴とする映像信号処理装置。
  2. 【請求項2】前記映像信号処理装置は、 内蔵の撮像手段より得られる映像信号を処理する撮像装
    置でなることを特徴とする請求項1に記載の映像信号処
    理装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7043095B2 (en) 2000-03-29 2006-05-09 Nec Corporation Image sensing apparatus with image quality mode setting and digital signal processor
JP2007325140A (ja) * 2006-06-05 2007-12-13 Fujifilm Corp ディジタル・カメラおよびその制御方法

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