JPH08298263A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置の製造方法Info
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- JPH08298263A JPH08298263A JP10375095A JP10375095A JPH08298263A JP H08298263 A JPH08298263 A JP H08298263A JP 10375095 A JP10375095 A JP 10375095A JP 10375095 A JP10375095 A JP 10375095A JP H08298263 A JPH08298263 A JP H08298263A
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- wiring
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- gold plating
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Abstract
(57)【要約】
【目的】イオンミリング工程を用いず、選択的に金めっ
きを行うことで形成する。 【構成】FETなどの素子が形成されたGaAs基板1
上の絶縁膜2上全面に電流供給層となるW膜14Aを成
膜し、フォトレジスト膜16AをマスクにTi膜3B、
Pt膜4B、Au膜17を連続的に蒸着してリフトオフ
処理を行う。フォトレジスト膜6Bをパターニングして
金めっき膜7Bを8μmで成膜し、フォトレジスト膜6
Bについで、SF6 あるいはCF4 ガスでマグネトロン
放電プラズマイオンエッチングで電流供給層を除去し、
厚膜U字形金めっき配線13Aを形成する。
きを行うことで形成する。 【構成】FETなどの素子が形成されたGaAs基板1
上の絶縁膜2上全面に電流供給層となるW膜14Aを成
膜し、フォトレジスト膜16AをマスクにTi膜3B、
Pt膜4B、Au膜17を連続的に蒸着してリフトオフ
処理を行う。フォトレジスト膜6Bをパターニングして
金めっき膜7Bを8μmで成膜し、フォトレジスト膜6
Bについで、SF6 あるいはCF4 ガスでマグネトロン
放電プラズマイオンエッチングで電流供給層を除去し、
厚膜U字形金めっき配線13Aを形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置の製造方法に
関し、特に金配線の形成方法に関する。
関し、特に金配線の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、GaAs化合物半導体などによる
集積回路では、配線材料として、低抵抗で耐マイグレー
ション性の高い金が用いられている。金配線の形成に
は、スパッタリング法等の方法ではデポジションレート
が低いため、1μmオーダーの膜厚の成膜手段として
は、めっき法による成膜が最も広く使われている。
集積回路では、配線材料として、低抵抗で耐マイグレー
ション性の高い金が用いられている。金配線の形成に
は、スパッタリング法等の方法ではデポジションレート
が低いため、1μmオーダーの膜厚の成膜手段として
は、めっき法による成膜が最も広く使われている。
【0003】金配線の一般的に行われている形成方法
(第1の従来例)は次の通りである。
(第1の従来例)は次の通りである。
【0004】まず、図4(a)に示すように、GaAs
基板1などの表面に図示しないコンタクトホールなどの
接続孔を有する絶縁膜2を形成した下地基板を準備し、
蒸着法又はスパッタリング法により、図4(b)に示す
ように、チタン膜3を例えば100nm、白金膜4を例
えば100nm堆積する。次に、図4(c)に示すよう
に、所定パターンの開口5を有するフォトレジスト膜6
を形成し、白金膜4及びチタン膜3の2層膜を電流供給
層として例えば厚さ1μmの金めっき膜7を形成し、次
に図4(d)に示すように、フォトレジスト膜6を除去
する。次に、イオンミリングにより、金めっき7で覆わ
れていない部分の2層膜を除去して、金配線8を形成す
る。
基板1などの表面に図示しないコンタクトホールなどの
接続孔を有する絶縁膜2を形成した下地基板を準備し、
蒸着法又はスパッタリング法により、図4(b)に示す
ように、チタン膜3を例えば100nm、白金膜4を例
えば100nm堆積する。次に、図4(c)に示すよう
に、所定パターンの開口5を有するフォトレジスト膜6
を形成し、白金膜4及びチタン膜3の2層膜を電流供給
層として例えば厚さ1μmの金めっき膜7を形成し、次
に図4(d)に示すように、フォトレジスト膜6を除去
する。次に、イオンミリングにより、金めっき7で覆わ
れていない部分の2層膜を除去して、金配線8を形成す
る。
【0005】また、これら集積回路の高周波領域への利
用を考慮した場合、配線として最も重要な問題点は、高
周波電流による電流損失である。つまり配線を電磁波が
伝播する場合、電流は電磁波に接した配線の表面部分に
集中して流れる、いわゆる表皮効果が起こり、周波数が
高くなるに従って電流が流れる表皮厚さは薄くなるが、
配線の単位長さ当たりの抵抗値は、配線中電流の流れる
部分の断面積に反比例するため、周波数が高くなるほど
抵抗値が大きくなり、結果として電流損失が大きくな
る。従って、表面積の小さい断面長方形状の配線では、
低抵抗の材質を使用しても、電流損失が大きくなるの
で、配線の表面積を大きくするために厚めっき化し、更
にその断面U字状の配線(以下、U字形金配線と記す)
が1992年電子情報通信学会秋季大会講演論文集分冊
2の第420頁に提案されている。
用を考慮した場合、配線として最も重要な問題点は、高
周波電流による電流損失である。つまり配線を電磁波が
伝播する場合、電流は電磁波に接した配線の表面部分に
集中して流れる、いわゆる表皮効果が起こり、周波数が
高くなるに従って電流が流れる表皮厚さは薄くなるが、
配線の単位長さ当たりの抵抗値は、配線中電流の流れる
部分の断面積に反比例するため、周波数が高くなるほど
抵抗値が大きくなり、結果として電流損失が大きくな
る。従って、表面積の小さい断面長方形状の配線では、
低抵抗の材質を使用しても、電流損失が大きくなるの
で、配線の表面積を大きくするために厚めっき化し、更
にその断面U字状の配線(以下、U字形金配線と記す)
が1992年電子情報通信学会秋季大会講演論文集分冊
2の第420頁に提案されている。
【0006】このU字形金配線の形成方法(第2の従来
例)について説明する。図5(a)に示すように、Ga
As基板1などの半導体基板上に形成された絶縁膜2
(図示しないコンタクトホールなどの接続孔を有する)
の所望の部分に公知フォトリソグラフィー技術により約
10μm厚のフォトレジスト膜9を形成する。次にスパ
ッタリング法によって、図5(b)に示すように、金め
っきの際に電流供給層10となる金属膜を全面に成膜す
る。この後、めっき法によって図5(c)に示すよう
に、膜厚1μmの金めっき膜11を形成する。更にこの
後、図5(d)に示すように、配線形成部分に、配線形
成時のマスク材となるフォトレジスト膜12を形成す
る。次にイオンミリングにより配線部分以外の金めっき
膜の電流供給層を除去し、最後にフォトレジスト膜1
2,9を剥離して、図5(e)に示すようにU字形金配
線13を形成する。
例)について説明する。図5(a)に示すように、Ga
As基板1などの半導体基板上に形成された絶縁膜2
(図示しないコンタクトホールなどの接続孔を有する)
の所望の部分に公知フォトリソグラフィー技術により約
10μm厚のフォトレジスト膜9を形成する。次にスパ
ッタリング法によって、図5(b)に示すように、金め
っきの際に電流供給層10となる金属膜を全面に成膜す
る。この後、めっき法によって図5(c)に示すよう
に、膜厚1μmの金めっき膜11を形成する。更にこの
後、図5(d)に示すように、配線形成部分に、配線形
成時のマスク材となるフォトレジスト膜12を形成す
る。次にイオンミリングにより配線部分以外の金めっき
膜の電流供給層を除去し、最後にフォトレジスト膜1
2,9を剥離して、図5(e)に示すようにU字形金配
線13を形成する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した第1,第
2の従来例では、いずれもイオンミリングによって金属
膜を除去しているので、イオンミリングによって下地基
板から除去された金属がイオンミリング装置内に再付着
するのを避けることができない。従って、イオンミリン
グ装置の清浄化が困難であり、導電性のごみ(パーティ
クル)によって配線間の短絡が生じ易いという第1の問
題点がある。
2の従来例では、いずれもイオンミリングによって金属
膜を除去しているので、イオンミリングによって下地基
板から除去された金属がイオンミリング装置内に再付着
するのを避けることができない。従って、イオンミリン
グ装置の清浄化が困難であり、導電性のごみ(パーティ
クル)によって配線間の短絡が生じ易いという第1の問
題点がある。
【0008】またイオンミリング工程中にイオンミリン
グされた白金や金などの金属が配線下部や側面に再付着
し、配線間の短絡を起こし配線不良の原因となるという
第2の問題点がある。
グされた白金や金などの金属が配線下部や側面に再付着
し、配線間の短絡を起こし配線不良の原因となるという
第2の問題点がある。
【0009】この第1,第2の問題点は、集積回路の集
積度の向上に伴なって深刻化してくる。
積度の向上に伴なって深刻化してくる。
【0010】この第2の問題点は、第1の従来技術で
は、フォトレジスト膜6の開口の形状を底部で大きく上
部で小さくなるようにすることによって、金めっき膜7
の断面が台形状になるようにすることによって一応回避
できることは、特開昭63−292630号公報に記載
されている通りである。しかし、そうすると金配線の断
面積が小さくなって抵抗値が大きくなるので、その分予
め幅広に設計しなければならない。従って配線の微細化
と両立しない。
は、フォトレジスト膜6の開口の形状を底部で大きく上
部で小さくなるようにすることによって、金めっき膜7
の断面が台形状になるようにすることによって一応回避
できることは、特開昭63−292630号公報に記載
されている通りである。しかし、そうすると金配線の断
面積が小さくなって抵抗値が大きくなるので、その分予
め幅広に設計しなければならない。従って配線の微細化
と両立しない。
【0011】従って、本発明の目的は、このような配線
の微細化の阻害要因のない金配線の形成方法を提供する
ことにある。
の微細化の阻害要因のない金配線の形成方法を提供する
ことにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置の製
造方法は、下地基板の表面に反応性イオンエッチング可
能な第1の金属膜を被着する工程と、リフトオフ法によ
り白金を含む第2の金属膜を所定パターンに形成する工
程と、前記所定パターン上に少なくとも一つの開口を有
するレジスト膜を形成し前記開口部に前記第1の金属膜
を電流供給層として金めっき膜を形成する工程と、前記
レジスト膜を除去したのち反応性イオンエッチングによ
り前記金めっき膜で覆われていない部分の第1の金属膜
を除去する工程とにより金配線を形成するというもので
ある。
造方法は、下地基板の表面に反応性イオンエッチング可
能な第1の金属膜を被着する工程と、リフトオフ法によ
り白金を含む第2の金属膜を所定パターンに形成する工
程と、前記所定パターン上に少なくとも一つの開口を有
するレジスト膜を形成し前記開口部に前記第1の金属膜
を電流供給層として金めっき膜を形成する工程と、前記
レジスト膜を除去したのち反応性イオンエッチングによ
り前記金めっき膜で覆われていない部分の第1の金属膜
を除去する工程とにより金配線を形成するというもので
ある。
【0013】ここで、所定間隔で2つの開口を有するレ
ジスト膜を形成することによって断面U字状の金配線を
形成することができる。
ジスト膜を形成することによって断面U字状の金配線を
形成することができる。
【0014】また、好ましくは、第1の金属膜としてタ
ングステン膜又はチタン膜を被着し、SF6 ガス又はC
F4 ガスによるマグネトロン放電プラズマエッチングを
行なうことができる。
ングステン膜又はチタン膜を被着し、SF6 ガス又はC
F4 ガスによるマグネトロン放電プラズマエッチングを
行なうことができる。
【0015】
【作用】第1の金属膜を反応性イオンエッチングで除去
するので、ガス状の反応生成分の少なくとも一部はエッ
チング装置外に容易に排出される。
するので、ガス状の反応生成分の少なくとも一部はエッ
チング装置外に容易に排出される。
【0016】
【実施例】本発明の第1の実施例について説明する。
【0017】図1(a)に示すように、GaAs基板1
に図示しないFETなどの素子を形成し、SiO2 膜な
どの絶縁膜2を形成し、図示しない下層配線や活性層に
達するバイアホールを形成する。次に、図1(b)に示
すように、厚さ50nmのタングステン膜14をスパッ
タリング法などにより成膜する。次に、図1(c)に示
すように、所定パターンの開口15(底部より上部で幅
が小さくなっている)を有するフォトレジスト膜16を
形成し、電子ビーム蒸着法により、厚さ100nmのチ
タン膜3A、厚さ50nmの白金膜4Aを形成する。こ
れらの膜は、フォトレジスト膜16の開口部側面には被
着されない(そのように側面に傾斜をつけておく)。次
にフォトレジスト膜16を剥離する。このようにして、
リフトオフ法により、タングステン膜14上に白金/チ
タン2層膜を選択的に形成することができる。次に、図
1(d)に示すように、2層膜上に開口5Aを有し、厚
さ13μm程度のフォトレジスト膜6Aを形成する。開
口5Aと2層膜とは完全に一致するのが好ましいが、若
干ずれても差支えない。次にタングステン膜14を電流
供給層として金めっき膜7Aを厚さ1μm程度に形成す
る。次に、フォトレジスト膜6Aを除去し、SF6 ある
いはCF4 ガスによるマグネトロン放電プラズマエッチ
ング(反応性イオンエッチング)によりタングステン膜
14をエッチングすることにより、図1(e)に示すよ
うに、金配線8Aを形成する。フッ素系のガスを用いる
ことにより反応生成物は蒸気圧の高いフッ化物となって
堆積し難く、エッチング装置外に排出され易い。従って
エッチング反応室の汚染が生じ難く、パーティクルによ
る金配線間の短絡が生じ難い。また、エッチング工程中
の反応生成物が配線に再付着する危険性もイオンミリン
グに比較するとはるかに少ない。従って、金配線8Aの
断面形状は長方形に設計すれば良い。工程のばらつきに
よってある程度逆台形や台形になるのは避けられない
が、逆台形になっても再付着が殆どないし、台形になっ
ても予め台形になるように設計するのに比べると断面積
の減少は少なくてすむ。
に図示しないFETなどの素子を形成し、SiO2 膜な
どの絶縁膜2を形成し、図示しない下層配線や活性層に
達するバイアホールを形成する。次に、図1(b)に示
すように、厚さ50nmのタングステン膜14をスパッ
タリング法などにより成膜する。次に、図1(c)に示
すように、所定パターンの開口15(底部より上部で幅
が小さくなっている)を有するフォトレジスト膜16を
形成し、電子ビーム蒸着法により、厚さ100nmのチ
タン膜3A、厚さ50nmの白金膜4Aを形成する。こ
れらの膜は、フォトレジスト膜16の開口部側面には被
着されない(そのように側面に傾斜をつけておく)。次
にフォトレジスト膜16を剥離する。このようにして、
リフトオフ法により、タングステン膜14上に白金/チ
タン2層膜を選択的に形成することができる。次に、図
1(d)に示すように、2層膜上に開口5Aを有し、厚
さ13μm程度のフォトレジスト膜6Aを形成する。開
口5Aと2層膜とは完全に一致するのが好ましいが、若
干ずれても差支えない。次にタングステン膜14を電流
供給層として金めっき膜7Aを厚さ1μm程度に形成す
る。次に、フォトレジスト膜6Aを除去し、SF6 ある
いはCF4 ガスによるマグネトロン放電プラズマエッチ
ング(反応性イオンエッチング)によりタングステン膜
14をエッチングすることにより、図1(e)に示すよ
うに、金配線8Aを形成する。フッ素系のガスを用いる
ことにより反応生成物は蒸気圧の高いフッ化物となって
堆積し難く、エッチング装置外に排出され易い。従って
エッチング反応室の汚染が生じ難く、パーティクルによ
る金配線間の短絡が生じ難い。また、エッチング工程中
の反応生成物が配線に再付着する危険性もイオンミリン
グに比較するとはるかに少ない。従って、金配線8Aの
断面形状は長方形に設計すれば良い。工程のばらつきに
よってある程度逆台形や台形になるのは避けられない
が、逆台形になっても再付着が殆どないし、台形になっ
ても予め台形になるように設計するのに比べると断面積
の減少は少なくてすむ。
【0018】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。
する。
【0019】図2(a)に示すように、GaAs基板1
に図示しないFETなどの素子を形成し、SiO2 膜な
どの絶縁膜2(厚さ1μm)を形成し、図示しない下層
配線や活性層に達するバイアホールを形成する。次に、
図2(b)に示すように、厚さ50nmのタングステン
膜14Aをスパッタリング法などにより成膜する。次
に、図2(c)に示すように、所定パターンの開口15
A(底部より上部で幅が小さくなっている)を形成し、
電子ビーム蒸着法により、厚さ100nmのチタン膜3
B、厚さ50nmの白金膜4B及び厚さ200nmの金
膜17を形成する。これらの膜は、フォトレジスト膜1
6Aの開口部側面には被着されない(そのように側面に
傾斜をつけておく)。次にフォトレジスト膜16Aを剥
離する。このようにして、リフトオフ法により、タング
ステン膜14A上に金/白金/チタン/3層膜を、選択
的に形成することができる。次に、図2(d)に示すよ
うに、3層膜上に2つの開口5B(一定間隔で互いに並
行して配置されている)を有し、厚さ10μm程度のフ
ォトレジスト膜6Bを形成する。2つの開口5Bの底部
はいずれもその少なくとも一部は3層膜上にくるよう、
フォトリソグラフィーでの目合せを行なう。次に、タン
グステン膜14Aを電流供給層として金めっきを行な
い、金膜17上に高さ8μmの金めっき膜7Bを形成す
る。次に、アッシングなどにより、フォトレジスト膜6
Bを除去したのち、SF6 あるいはCF4ガスによるマ
グネトロン放電プラズマエッチングによりタングステン
膜14Aをエッチングすると、図2(e)に示すよう
に、断面U字状の金配線13Aが得られる。
に図示しないFETなどの素子を形成し、SiO2 膜な
どの絶縁膜2(厚さ1μm)を形成し、図示しない下層
配線や活性層に達するバイアホールを形成する。次に、
図2(b)に示すように、厚さ50nmのタングステン
膜14Aをスパッタリング法などにより成膜する。次
に、図2(c)に示すように、所定パターンの開口15
A(底部より上部で幅が小さくなっている)を形成し、
電子ビーム蒸着法により、厚さ100nmのチタン膜3
B、厚さ50nmの白金膜4B及び厚さ200nmの金
膜17を形成する。これらの膜は、フォトレジスト膜1
6Aの開口部側面には被着されない(そのように側面に
傾斜をつけておく)。次にフォトレジスト膜16Aを剥
離する。このようにして、リフトオフ法により、タング
ステン膜14A上に金/白金/チタン/3層膜を、選択
的に形成することができる。次に、図2(d)に示すよ
うに、3層膜上に2つの開口5B(一定間隔で互いに並
行して配置されている)を有し、厚さ10μm程度のフ
ォトレジスト膜6Bを形成する。2つの開口5Bの底部
はいずれもその少なくとも一部は3層膜上にくるよう、
フォトリソグラフィーでの目合せを行なう。次に、タン
グステン膜14Aを電流供給層として金めっきを行な
い、金膜17上に高さ8μmの金めっき膜7Bを形成す
る。次に、アッシングなどにより、フォトレジスト膜6
Bを除去したのち、SF6 あるいはCF4ガスによるマ
グネトロン放電プラズマエッチングによりタングステン
膜14Aをエッチングすると、図2(e)に示すよう
に、断面U字状の金配線13Aが得られる。
【0020】イオンミリングを使用しないのでごみや再
付着による短絡不良が発生し難いことは第1の実施例と
同じである。また、第2の従来例では、電流供給層10
の形成を蒸着法やスパッタリング法により行なうので段
差被覆性(ステップカバレージ)が悪く、断線が起り易
いので、電流供給層10を厚くつけるとか、フォトレジ
スト膜の側面に傾斜をつけるなどの対策が必要であっ
た。前者では相対的に金めっき膜11が薄くなり配線抵
抗が大きくなる。後者では、U字形金配線13が上部で
広がる(第1の従来例の断面逆台形状に相当)ので配線
間隔を狭くできず、L/S(ラインアンドスペース)が
約5μm/5μmの配線形成が限界であったが、本実施
例ではL/Sが約2μm/3μmまで可能であった。
付着による短絡不良が発生し難いことは第1の実施例と
同じである。また、第2の従来例では、電流供給層10
の形成を蒸着法やスパッタリング法により行なうので段
差被覆性(ステップカバレージ)が悪く、断線が起り易
いので、電流供給層10を厚くつけるとか、フォトレジ
スト膜の側面に傾斜をつけるなどの対策が必要であっ
た。前者では相対的に金めっき膜11が薄くなり配線抵
抗が大きくなる。後者では、U字形金配線13が上部で
広がる(第1の従来例の断面逆台形状に相当)ので配線
間隔を狭くできず、L/S(ラインアンドスペース)が
約5μm/5μmの配線形成が限界であったが、本実施
例ではL/Sが約2μm/3μmまで可能であった。
【0021】次に、第3の実施例について説明する。
【0022】図3(a)に示すように、GaAs基板1
に図示しないFETなどの素子を形成し、SiO2 膜な
どの絶縁膜2(厚さ1μm)を形成し、図示しない下層
配線や活性層に達するバイアホールを形成する。次に、
図3(b)に示すように、厚さ100nmのチタン膜3
Cをスパッタリング法などにより成膜する。次に、図3
(c)に示すように、所定パターンの開口15B(底部
より上部で幅が小さくなっている)を形成し、電子ビー
ム蒸着法により、厚さ50nmの白金膜4C及び厚さ2
00nmの金膜17Aを形成する。これらの膜は、フォ
トレジスト膜16Bの開口部側面には被着されない(そ
のように側面に傾斜をつけておく)。次にフォトレジス
ト膜16Bを剥離する。このようにして、リフトオフ法
により、チタン膜3C上に金/白金2層膜を選択的に形
成することができる。次に、図3(d)に示すように、
2層膜上に2つの開口5C(一定間隔で並行して配置さ
れている)を有し、厚さ10μm程度のフォトレジスト
膜6Cを形成する。2つの開口5Cの底部はいずれもそ
の少なくとも一部は層膜上にくるよう、フォトリソグラ
フィーでの目合せを行なう。次にチタン膜3Cを電流供
給層として金めっきを行ない、金膜17A上に高さ8μ
mの金めっき膜7Cを形成する。次に、アッシングなど
により、フォトレジスト膜6Cを除去したのち、SF6
あるいはCF4 ガスによるマグネトロン放電プラズマエ
ッチングによりチタン膜3Cをエッチングすると、図3
(e)に示すように、断面U字状の金配線13Bが得ら
れる。
に図示しないFETなどの素子を形成し、SiO2 膜な
どの絶縁膜2(厚さ1μm)を形成し、図示しない下層
配線や活性層に達するバイアホールを形成する。次に、
図3(b)に示すように、厚さ100nmのチタン膜3
Cをスパッタリング法などにより成膜する。次に、図3
(c)に示すように、所定パターンの開口15B(底部
より上部で幅が小さくなっている)を形成し、電子ビー
ム蒸着法により、厚さ50nmの白金膜4C及び厚さ2
00nmの金膜17Aを形成する。これらの膜は、フォ
トレジスト膜16Bの開口部側面には被着されない(そ
のように側面に傾斜をつけておく)。次にフォトレジス
ト膜16Bを剥離する。このようにして、リフトオフ法
により、チタン膜3C上に金/白金2層膜を選択的に形
成することができる。次に、図3(d)に示すように、
2層膜上に2つの開口5C(一定間隔で並行して配置さ
れている)を有し、厚さ10μm程度のフォトレジスト
膜6Cを形成する。2つの開口5Cの底部はいずれもそ
の少なくとも一部は層膜上にくるよう、フォトリソグラ
フィーでの目合せを行なう。次にチタン膜3Cを電流供
給層として金めっきを行ない、金膜17A上に高さ8μ
mの金めっき膜7Cを形成する。次に、アッシングなど
により、フォトレジスト膜6Cを除去したのち、SF6
あるいはCF4 ガスによるマグネトロン放電プラズマエ
ッチングによりチタン膜3Cをエッチングすると、図3
(e)に示すように、断面U字状の金配線13Bが得ら
れる。
【0023】本実施例は第2の実施例と同様の効果があ
るほか、白金/チタンでなる金拡散のバリア膜の一部を
なすチタン膜を電流供給層として利用しているので、電
子ビーム蒸着工程が少なくてよいという利点がある。
るほか、白金/チタンでなる金拡散のバリア膜の一部を
なすチタン膜を電流供給層として利用しているので、電
子ビーム蒸着工程が少なくてよいという利点がある。
【0024】なお、第1の実施例において、タングステ
ン膜14の代りにチタン膜を形成し、かつ白金/チタン
の2層膜の代りに白金膜を形成してもよいことは当然の
ことである。
ン膜14の代りにチタン膜を形成し、かつ白金/チタン
の2層膜の代りに白金膜を形成してもよいことは当然の
ことである。
【0025】以上、第1の金属膜がタングステン膜、チ
タン膜の場合について説明したが、反応性イオンエッチ
ングにより除去可能な金属で半導体装置に使用できるも
のであれば何でもよい。また、単層膜に限らず多層膜で
もよい。第2の金属膜としては、白金/チタン、金/白
金の2層膜、金/白金/チタンの3層膜の場合について
説明したが、これは、反応性イオンエッチングが困難な
白金を含む膜であれば何でもよい。
タン膜の場合について説明したが、反応性イオンエッチ
ングにより除去可能な金属で半導体装置に使用できるも
のであれば何でもよい。また、単層膜に限らず多層膜で
もよい。第2の金属膜としては、白金/チタン、金/白
金の2層膜、金/白金/チタンの3層膜の場合について
説明したが、これは、反応性イオンエッチングが困難な
白金を含む膜であれば何でもよい。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、反応性イ
オンエッチングで除去可能な金属膜を電流供給層として
金めっき膜を選択形成したのち、電流供給層を反応性イ
オンエッチングすることにより金配線を形成するのでイ
オンミリングを用いることによるごみや再付着物による
配線間の短絡を防止することができる。また、配線側面
は基板面に対してほぼ垂直にすればよく、傾斜させるこ
とにより微細化を妨げることはない。従って、金配線を
有する半導体装置の微細化,高密度化に寄与する効果が
ある。
オンエッチングで除去可能な金属膜を電流供給層として
金めっき膜を選択形成したのち、電流供給層を反応性イ
オンエッチングすることにより金配線を形成するのでイ
オンミリングを用いることによるごみや再付着物による
配線間の短絡を防止することができる。また、配線側面
は基板面に対してほぼ垂直にすればよく、傾斜させるこ
とにより微細化を妨げることはない。従って、金配線を
有する半導体装置の微細化,高密度化に寄与する効果が
ある。
【図1】本発明の第1の実施例の説明のための(a)〜
(e)に分図して示す工程順断面図である。
(e)に分図して示す工程順断面図である。
【図2】本発明の第2の実施例の説明のための(a)〜
(e)に分図して示す工程順断面図である。
(e)に分図して示す工程順断面図である。
【図3】本発明の第3の実施例の説明のための(a)〜
(e)に分図して示す工程順断面図である。
(e)に分図して示す工程順断面図である。
【図4】第1の従来例の説明のための(a)〜(e)に
分図して示す工程順断面図である。
分図して示す工程順断面図である。
【図5】第2の従来例の説明のための(a)〜(e)に
分図して示す工程順断面図である。
分図して示す工程順断面図である。
1 GaAs基板 2 絶縁膜 3,3A,3B,3C チタン膜 4,4A,4B,4C 白金膜 5,5A,5B,5C 開口 6,6A,6B,6C フォトレジスト膜 7,7A,7B,7C 金めっき膜 8,8A 金配線 9 フォトレジスト膜 10 電流供給層 11 金めっき膜 12 フォトレジスト膜 13,13A,13B U字形金配線 14,14A タングステン膜 15,15A,15B 開口 16,16A,16B フォトレジスト膜 17,17A 金膜
Claims (3)
- 【請求項1】 下地基板の表面に反応性イオンエッチン
グ可能な第1の金属膜を被着する工程と、リフトオフ法
により白金を含む第2の金属膜を所定パターンに形成す
る工程と、前記所定パターン上に少なくとも一つの開口
を有するレジスト膜を形成し前記開口部に前記第1の金
属膜を電流供給層として金めっき膜を形成する工程と、
前記レジスト膜を除去したのち反応性イオンエッチング
により前記金めっき膜で覆われていない部分の第1の金
属膜を除去する工程とにより金配線を形成することを特
徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項2】 所定間隔で2つの開口を有するレジスト
膜を形成することによって断面U字状の金配線を形成す
る請求項1記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項3】 第1の金属膜としてタングステン膜又は
チタン膜を被着し、SF6 ガス又はCF4 ガスによるマ
グネトロン放電プラズマエッチングを行なう請求項1又
は2記載の半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10375095A JPH08298263A (ja) | 1995-04-27 | 1995-04-27 | 半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10375095A JPH08298263A (ja) | 1995-04-27 | 1995-04-27 | 半導体装置の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08298263A true JPH08298263A (ja) | 1996-11-12 |
Family
ID=14362258
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10375095A Pending JPH08298263A (ja) | 1995-04-27 | 1995-04-27 | 半導体装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08298263A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19717363A1 (de) * | 1997-04-24 | 1998-10-29 | Siemens Ag | Herstellverfahren für eine Platinmetall-Struktur mittels Lift-off-Prozesses |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63164338A (ja) * | 1986-12-26 | 1988-07-07 | Nec Corp | 半導体装置の製造方法 |
JPH05114659A (ja) * | 1991-10-21 | 1993-05-07 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 配線構体 |
-
1995
- 1995-04-27 JP JP10375095A patent/JPH08298263A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63164338A (ja) * | 1986-12-26 | 1988-07-07 | Nec Corp | 半導体装置の製造方法 |
JPH05114659A (ja) * | 1991-10-21 | 1993-05-07 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 配線構体 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19717363A1 (de) * | 1997-04-24 | 1998-10-29 | Siemens Ag | Herstellverfahren für eine Platinmetall-Struktur mittels Lift-off-Prozesses |
DE19717363C2 (de) * | 1997-04-24 | 2001-09-06 | Siemens Ag | Herstellverfahren für eine Platinmetall-Struktur mittels eines Lift-off-Prozesses und Verwendung des Herstellverfahrens |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19970819 |