JPH0829618A - 光学異方フィルム及びそれを用いた液晶表示素子 - Google Patents

光学異方フィルム及びそれを用いた液晶表示素子

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JPH0829618A
JPH0829618A JP6162058A JP16205894A JPH0829618A JP H0829618 A JPH0829618 A JP H0829618A JP 6162058 A JP6162058 A JP 6162058A JP 16205894 A JP16205894 A JP 16205894A JP H0829618 A JPH0829618 A JP H0829618A
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晴義 高津
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 重合性液晶組成物の光重合物であって、且つ
部分的に光学位相差が異なる重合層を有することを特徴
とする光学異方フィルム及びその製造方法、該光学異方
フィルムを有する液晶表示素子。 【効果】 本発明の光学異方フィルムは、その光学位相
差に基づき偏光フィルムとの組み合わせにより発色し、
液晶表示素子用カラーフィルターとして用いることがで
きる。また各画素に対応して光学位相差が制御されてい
るため、位相差フィルムを積層することなく配色数を増
やすことができる。また、これを用いた液晶表示素子
は、発色が光学位相差に基づいた偏光フィルムとの組み
合わせによるため、色素等の吸収を利用して発色する液
晶表示素子と比較して、光透過率の低下が小さく、明る
い表示が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、重合性液晶組成物の光
重合物であって、且つ部分的に光学位相差が異なること
を特徴とする光学異方フィルム及びその製造方法、該光
学異方フィルムを有する液晶表示素子に関する。
【0002】
【従来の技術】現在のカラー液晶表示素子は、明るい表
示を得るために消費電力が大きいバックライトを内蔵し
ており、その消費電力の大きさがカラー液晶表示素子を
携帯用の機器に搭載するにあたっての問題となってい
る。これを解決するための手段として西野等は、バック
ライトを必要とせず、液晶と位相差フィルムの双方の複
屈折性を利用してカラー表示を行う反射型カラー液晶表
示素子を提案している(日経マイクロデバイス、199
4年1月号99頁)。しかしながら、この方法では、そ
の原理から配色数を増やそうとすると複数の位相差フィ
ルムの積層が必要となるため、光透過率の低下を招き、
明るい表示が得られにくいという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、配色数と透過率の兼ね合いに制限されるこ
となく、カラー表示を可能にする光学異方フィルム及び
その製造方法、該光学異方フィルムを用いた液晶表示素
子を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記課題を
解決するための手段について鋭意検討した結果、かかる
課題が、位相差フィルムとして、液晶表示素子の画素に
対応する部分ごとに、光学位相差が異なる一枚の光学異
方フィルムを用いることによって解決できることを見い
だし本発明を提供するに到った。
【0005】即ち、本発明は第一の発明として、重合液
晶組成物の光重合物であって、且つ部分的に光学位相差
が異なることを特徴とする光学異方フィルム、第2の発
明として、該光学異方フィルムの製造方法、第3の発明
として、該光学異方フィルムを有する液晶表示素子を提
供する。
【0006】まず第一の発明の光学異方フィルムについ
て詳細に説明する。本発明の光学異方フィルムは、重合
液晶組成物の光重合物であって、且つ部分的に光学位相
差が異なる重合層を有することを特徴とするものであ
る。
【0007】本発明で使用する重合性液晶組成物として
は、液晶状態での光重合の際の意図しない熱重合の誘起
を避け、均一な配向状態を固定するために、少なくとも
2つの6員環を有する液晶性骨格を部分構造として有す
る環状アルコール又はフェノール又は芳香族ヒドロキシ
化合物のアクリル酸又はメタクリル酸エステルである第
1の単官能アクリレート又は第1の単官能メタクリレー
トを含有し、液晶相を示すことを特徴とする重合性液晶
組成物を用いることが好ましい。このような単官能アク
リレート又は単官能メタクリレートは液晶性骨格を部分
構造として有する単官能アクリレート又は単官能メタク
リレートとしては、例えば、一般式(I)
【0008】
【化5】
【0009】(式中、Xは水素原子又はメチル基を表わ
し、6員環A、B及びCはそれぞれ独立的に、
【0010】
【化6】
【0011】を表わし、nは0又は1の整数を表わし、
mは1から4の整数を表わし、Y1及びY2はそれぞれ独
立的に、単結合、−CH2CH2−、−CH2O−、−O
CH2−、−COO−、−OCO−、−C≡C−、−C
H=CH−、−CF=CF−、−(CH24−、−CH
2CH2CH2O−、−OCH2CH2CH2−、−CH2
CHCH2CH2−又は−CH2CH2CH=CH−を表わ
し、Y3は水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、炭素原
子数1〜20のアルキル基、アルコキシ基、アルケニル
基又はアルケニルオキシ基を表わす。)で表わされる化
合物を挙げることができる。その中でも特に、上記一般
式(I)において、6員環A、B及びCはそれぞれ独立
的に、
【0012】
【化7】
【0013】を表わし、mは1又は2の整数を表わし、
1及びY2はそれぞれ独立的に、単結合又は−C≡C−
を表わし、Y3はハロゲン原子、シアノ基、炭素原子数
1〜20のアルキル基又はアルコキシ基を表わす化合物
が好ましい。
【0014】このような化合物の代表的なものの例と、
その相転移温度を示すが、本発明で使用することができ
る単官能アクリレート又は単官能メタクリレート化合物
は、これらの化合物に限定されるものではない。
【0015】
【化8】
【0016】
【化9】
【0017】(上記中、シクロヘキサン環はトランスシ
クロヘキサン環を表し、また相転移温度スキームのCは
結晶相、Nはネマチック相、Sはスメクチック相、Iは
等方性液体相を表わし、数字は相転移温度を表わす。) また、本発明で使用する重合性液晶組成物には、これま
でに知られている液晶性骨格を部分構造として有する第
2の単官能アクリレート又は、第2の単官能メタクリレ
ート化合物を添加してもよい。このとき、得られる重合
性液晶組成物は、室温においてエナンチオトロピックな
ネマチック液晶相を示すことが望ましい。ここで用いる
ことができる単官能アクリレート又は単官能メタクリレ
ートとしては、例えば一般式(II)
【0018】
【化10】
【0019】(式中、Rは水素原子又はメチル基を表わ
し、pは2〜12の整数を表わし、Y 4は単結合又は−
COO−を表わし、Y5はシアノ基、炭素原子数1〜6
のアルキル基、アルコキシ基又はフェニル基を表わ
す。)で表わされる化合物を挙げることができ、具体的
には以下の化合物を挙げることができる。
【0020】
【化11】
【0021】(式中、R1、R2及びR3はそれぞれ独立
的に、水素原子又はメチル基を表わし、j、k及びlは
それぞれ独立的に、2〜12の整数を表わし、R4は炭
素原子数1〜6のアルキル基又はフェニル基を表わ
す。) このように、本発明で使用する重合性液晶組成物は、第
1の単官能(メタ)アクリレートのみを含有しても良
く、あるいは第2の単官能(メタ)アクリレートのみを
含有しても良く、第1及び第2の単官能(メタ)アクリ
レートを併用しても良い。
【0022】重合性組成物として第1及び第2お単官能
(メタ)アクリレートを併用する場合は、第2の単官能
(メタ)アクリレートの含有量は、第1の単官能(メ
タ)アクリレートに対して50重量%以下であることが
好ましい。これは第2の単官能(メタ)アクリレートの
含有量が増えるに従って、得られる光学異方フィルムの
機械的強度及び耐熱性が劣る傾向があるからである。
【0023】また、光学異方フィルム製造の際に、電場
によって重合性液晶組成物の配向状態を部分的に制御す
る場合は、重合性液晶組成物の誘電率異方性が正である
ことが好ましく、誘電率の異方性Δεが0.5以上であ
ることが特に好ましい。このような重合性液晶組成物を
得るためには、シアノ基を有する第1及び第2の単官能
(メタ)アクリレートを含有することが好ましい。
【0024】また、本発明で用いる重合性液晶組成物に
は重合性官能基を有していない液晶化合物を、重合性液
晶組成物中の総量が10重量%を超えない範囲で添加し
てもよい。重合性官能基を有していない液晶化合物とし
てはネマチック液晶化合物、スメクチック液晶化合物、
コレステリック液晶化合物等の通常この技術分野で液晶
と認識されるものであれば特に制限なく用いることがで
きる。しかしながらその添加量が増えるに従い、得られ
る光学異方フィルムの機械的強度が低下する傾向にある
ので、添加量を適宜調整する必要がある。
【0025】また、重合性官能基を有しているが、液晶
性を示さない化合物も添加することができる。このよう
な化合物としては、通常この技術分野で高分子形成性モ
ノマーあるいは高分子形成性オリゴマーとして認識され
るものであればよいが、アクリレート化合物が特に好ま
しい。
【0026】これらの液晶化合物又は重合性化合物は適
宜選択して組み合わせて添加してもよいが、少なくとも
得られる重合性液晶組成物の液晶性が失われないよう
に、各成分の添加量を調整することが必要である。
【0027】また、本発明で使用する重合性液晶組成物
には、その重合反応性を向上させることを目的として、
光重合開始剤や増感剤を添加してもよい。ここで、使用
することができる光重合開始剤としては、例えば、公知
のベンゾインエーテル類、ベンゾフェノン類、アセトフ
ェノン類、ベンジルケタール類等を挙げることができ
る。その添加量は、重合性液晶組成物に対して10重量
%以下が好ましく、5重量%以下が特に好ましい。
【0028】また、本発明で使用する重合性液晶組成物
には、その保存安定性を向上させるために、安定剤を添
加してもよい。ここで使用することができる安定剤とし
ては公知のヒドロキノン、ヒドロキノンモノアルキルエ
ーテル類、第三ブチルカテコール等を挙げることができ
る。その安定剤の添加量は0.05重量%以下が好まし
い 更に、本発明で用いる重合性液晶組成物には、ねじれネ
マチック配向、又はコレステリック配向等の螺旋構造を
導入する目的で、光学活性化合物を添加してもよい。こ
こで使用することができる光学活性化合物は、それ自体
が液晶性を示す必要はなく、また重合性官能基を有して
いても、有していなくてもよい。またそのねじれの向き
は使用する目的によって適宜選択することができる。そ
のような光学活性化合物としては、例えば、光学活性基
としてコレステリル基を有するペラルゴン酸コレステロ
ール、ステアリン酸コレステロール、光学活性基として
2−メチルブチル基を有する「CB−15」、「C−1
5」(以上BDH社製)、「S−1082」(メルク社
製)、「CM−19」、「CM−20」、「CM」(以
上チッソ社製)、光学活性基として1−メチルヘプチル
基を有する「S−811」(メルク社製)、「CM−2
1」、「CM−22」(以上チッソ社製)を挙げること
ができる。
【0029】また、本発明の光学異方フィルムの光学位
相差(リタデーション)は画素に対応する部分によって
各々異なる値をとるが、その値は0〜1.8ミクロンの
範囲にあるのが好ましく、更に好ましくは0〜1.2ミ
クロンの範囲である。均一なリタデーションをとる画素
に対応する部分の形と大きさは、全く自由に設定するこ
とができ、一辺が60ミクロン程度の四辺形の微小な画
素から大きさが数十センチ程度の円、三角、絵柄等のパ
ターンまでその用途に応じて適宜選択するのが好まし
い。
【0030】本発明の光学異方フィルムにおける重合層
の厚さは、0.1〜100ミクロンの範囲が好ましく、
特に0.5〜50ミクロンの範囲が好ましい。また、本
発明の光学異方フィルムは前述のような重合層単独であ
ってもよく、この重合層が透明性基板上に担持されたも
の、あるいは2枚の透明性基板間に挟持されたものであ
ってもよい。また、重合層を第3の透明性基板へ転写し
たものも同様に使用することができる。
【0031】また、本発明の光学異方フィルムの表面を
保護する目的で、熱硬化性もしくは光硬化性の樹脂を用
いて光学異方フィルムの表面に保護層を形成してもよ
い。更に、本発明の光学異方フィルム表面に、ITO等
の透明電極を形成することにより、この光学異方フィル
ムを液晶セルの構成部品として用いることができる。こ
の場合には、ITO電極形成時の熱等による光学異方フ
ィルムの損傷を避けるため、光学異方フィルム表面に耐
熱性を有する熱硬化性もしくは光硬化性の樹脂の保護層
を形成するのが好ましい。
【0032】次に、第2の発明である該光学異方フィル
ムの製造方法について詳細に説明する。本発明の光学異
方フィルムは、液晶表示素子の画素に対応する部分ごと
に印加電圧を制御して重合性液晶組成物の配向状態を変
化させ、この状態で重合性液晶組成物に紫外線や電子線
等のエネルギー線を照射することにより、配向状態を固
定することによって製造することができる。このような
製造方法として、本発明は特に以下の3つの製造方法を
提供する。 (製造方法1) (1)電極層を有する配向処理された第1の透明性基板
と、電極層を有する配向処理された第2の基板の間に重
合性液晶組成物を介在させる第1工程、(2)前記2枚
の基板間に画素ごとに印加電圧を制御しながら、第1の
透明性基板の側から光を照射する第2工程、及び(3)
第1の透明性基板及び第2の基板を剥離する第3工程 (製造方法2) (1)電極層を有する配向処理された第1の透明性基板
と、電極層を有する配向処理された第2の基板の間に重
合性液晶組成物を介在させる第1工程(2)前記2枚の
基板間に画素ごとに印加電圧を制御しながら、第1の透
明性基板の側から光を照射する第2工程、及び(3)第
2の基板を剥離する第3工程 (製造方法3) (1)電極層を有する配向処理された2枚の透明性基板
の間に重合性液晶組成物を介在させる第1工程 (2)前記2枚の基板間に画素ごとに印加電圧を制御し
ながら、光を照射する第2工程 を有する光学異方フィルムの製造方法を提供する。
【0033】また、上記の本発明製造方法の他に、電圧
印加により異なる配向状態を得る方法として、電極層を
有する配向処理された2枚の基板間に、重合性液晶組成
物を挟持させた後、この基板上面に所望の画素に対応す
る部分にのみエネルギー線が透過するマスクをかぶせ、
所定の電圧を印加しながらエネルギー線を照射し、所定
の電圧による配向状態を固定化させた後、更に、マスク
を外して、エネルギー線が未照射の部分についても同様
にして、画素に対応する部分によって変化させた電圧を
印加しながらエネルギー線を照射することにより、所定
の電圧により異なる配向状態が固定化された光学異方フ
ィルムを製造する方法もある。
【0034】本発明の光学異方フィルムの製造方法につ
いて、更に詳細に説明する。本発明は、(製造方法1)
及び(製造方法2)においては、電極層を有する配向処
理された第1の透明性基板と、電極層を有する配向処理
された第2の基板を、(製造方法3)においては電極層
を有する配向処理された2枚の透明性基板を電圧印加可
能なように配置し、この2枚の基板間に前述の重合性液
晶組成物を介在させる。
【0035】この時使用する透明性基板としては、電極
層を有する基板が必要である。具体的な例を挙げると、
ITO付きガラス基板、ITO付きプラスチック基板等
を挙げることができる。また、これらの基板には配向処
理をするのが好ましい。配向処理としては、例えば、基
板表面を布等でこするラビング処理あるいはSiO2
斜方蒸着法等を挙げることができる。特にラビング処理
法は、その簡便性から好ましい。基板表面を布等でラビ
ングすることによって適当な配向性を得られないとき
は、公知の方法に従ってポリイミド薄膜又はポリビニル
アルコール薄膜等の有機薄膜を基板表面に形成し、これ
を布等でラビングしてもよい。
【0036】次いで、2枚の基板の画素ごとに印加電圧
を制御しながら、透明性基板の側から光を照射する。電
極層間に電圧を印加する手段としては、通常の液晶表示
素子に使用されるスタティック駆動又は時分割駆動法が
使用でき、好ましい印加電圧は重合性液晶組成物の誘電
率異方性や基板間の距離によって適宜調整されるが、
0.5V以上の交流電圧が好ましい。
【0037】他に、液晶表示素子の画素に対応する部分
ごとに重合性液晶組成物の配向状態を変化させる方法と
しては、2枚の基板間に重合性液晶組成物を挟持させた
後、この基板上面に所望の画素に対応する部分にのみエ
ネルギー線を透過するマスクをかぶせ、重合性液晶組成
物を任意の方向と強さをもつ磁場で配向させながらエネ
ルギー線を照射し、磁場による配向状態を固定化させ、
更にエネルギー線が未照射の部分も同様にして、磁場の
強さと方向を変化させながらエネルギー線を照射させる
ことにより、画素に対応する部分により異なる配向状態
が固定化された光学異方フィルムを製造することができ
る。
【0038】また、磁場の印加によって重合性液晶組成
物の配向を固定化する場合には、基板に電極層を設ける
必要はなく、基板として有機材料、無機材料を問わずに
用いることができる。具体的な例を挙げると有機材料と
しては、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリカー
ボネート、ポリイミド、ポリメタクリル酸メチル、ポリ
スチレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリテトラ
フルオロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、
ポリアリレート、ポリスルホン、セルロース、ポリエー
テルエーテルケトン、また無機材料としては例えば、シ
リコン、ガラス等を挙げることができる。
【0039】更に、電場や磁場などの外場を印加してい
ない部分での重合性液晶組成物の配向構造は、基板の配
向処理と重合性液晶組成物中の光学活性化合物の濃度に
依存するが、その配向構造は、光学異方フィルムの用途
によって適当な配向状態を選ぶのが好ましく、具体的に
は以下の配向構造を挙げることができる。
【0040】ねじれ角が90度以下のねじれネマチック
配向は、例えばラビングした2枚の基板を、それぞれの
ラビング方向が所望のねじれ角をなすように一定の間隔
をもって対向させて配置し、この間に重合性液晶組成物
を挟持させることによって得ることができる。
【0041】カイラルネマチック配向又はコレステリッ
ク配向は、例えば水平配向が得られる2枚の基板を一定
の間隔をもって対向させ、この間に螺旋ピッチ(P)を
調整した重合性液晶組成物を挟持させることによって得
ることができる。また水平配向が得られる1枚の基板上
に螺旋ピッチ(P)を調整した重合性液晶組成物を一定
の厚さで担持させることによっても得ることができる。
【0042】また、上記のように、重合性液晶組成物中
に光学活性化合物を含有しない場合、光学異方フィルム
の配向状態は基板の配向処理に依存するが、その配向構
造は、光学異方フィルムの用途によって適当な配向状態
を選ぶのが好ましく、具体的には以下の配向構造を挙げ
ることができる。
【0043】ホメオトロピック配向は、例えば垂直配向
が得られる2枚の基板を一定の間隔をもって対向させ、
この間に重合性液晶組成物を挟持させることによって得
ることができる。
【0044】ホモジニアス配向は、例えばラビングした
2枚の基板を、それぞれのラビング方向が0又は180
度の角度をなすように一定の間隔をもって対向させて配
置し、この間に重合性液晶組成物を挟持させることによ
って得ることができる。
【0045】重合性液晶組成物層の厚さ方向に垂直配向
から水平配向まで連続的に変化するハイブリッド配向
は、例えばラビングした基板と垂直配向が得られる基板
を一定の間隔をもって対向させ、この間に重合性液晶組
成物を挟持させることによって得ることができる。
【0046】以上のように電場や磁場などの外場による
配向と基板の配向処理との組み合わせによって、部分的
に重合性液晶組成物の配向状態を変化させることができ
る。光重合は紫外線又は電子線等のエネルギー線を、前
述の2枚の基板間に担持された重合性液晶組成物に照射
することによって行うことが好ましく、従って、少なく
とも照射面側の基板は、適当な温度が与えられていなけ
ればならない。重合の際の温度は、重合性液晶組成物の
液晶状態が保持される温度でなければならないが、意図
しない熱重合の誘起を避ける意味から室温に近い温度で
重合させることが好ましい。
【0047】以上のようなことから、2枚の基板の間に
重合性液晶組成物を挟持させて光重合を行う場合は、少
なくとも照射面側の基板には適当な透明性が与えられて
いなければならない。
【0048】次いで、使用目的に応じて、前述のように
製造の際に使用した基板を1枚あるいは2枚とも剥離す
る。このとき、基板を容易に剥離するためには、基板に
良好な剥離性を付与するために、あらかじめ、基板表面
に有機材料の薄膜等を形成することが好ましい。このよ
うな有機材料として、ポリテトラフルオロエチレン等の
フッ素化ポリマーやポリビニルアルコールと1,8−オ
クタンジオール等のジオール化合物との混合物、及びレ
シチン等を挙げることができる。
【0049】以上のような製造方法により、部分的に異
なる配向構造が固定された重合層を有する本発明の光学
異方フィルムを得ることができる。次に第3の発明であ
る液晶表示素子について詳しく説明する。本発明の液晶
表示素子は第一の発明である光学異方フィルムを有する
ことを特徴とする。本発明の液晶表示素子に用いること
ができる光学異方フィルムとしては、製造の際に用いた
2枚の透明性基板間に重合層が挟持された状態、1枚の
透明性基上に重合体が担持された重合層のみの状態、又
は少なくとも1枚の基板を剥離した後に第3の透明性基
板へ重合層を転写した状態のものをあげることができ
る。また、本発明の液晶表示素子としては、ツイステッ
ドネマチック型、スーパーツイステッドネマチック型、
相転移型、ゲストホスト型、強誘電液晶表示素子を用い
ることができ、高分子分散型の調光層を有する液晶表示
素子、例えばNCAP、PDLCも用いることができ
る。また、調光層として透明性固体物質の三次元網目状
構造を有することを特徴とするポリマーネットワーク型
液晶表示素子(PN−LCD)は駆動電圧も低く好適に
用いることができる。これらの液晶表示素子の駆動方法
は、液晶表示素子の種類によって適宜選択するのが好ま
しいが、ツイステッドネマチック型や高分子分散型はT
FT(薄膜トランジスタ)方式のようなアクティブ素子
を用いて駆動するのが表示容量の点から好ましい。
【0050】本発明の液晶表示素子の構造を以下に述べ
る。本発明の液晶表示素子は、前述のような光学異方フ
ィルムを有するものであり、この光学異方フィルムは通
常、偏光板と液晶セルの間に配置するが、前述のような
電極層を有する光学異方フィルムは、液晶セル内に配置
して用いることができる。
【0051】本発明の液晶表示素子においては、2枚の
偏光板のうち、1枚を反射板に置き換えることもでき、
反射板を用いる場合には、液晶表示素子の一方の電極面
に反射板としての機能も兼ね合わせるようにすると、液
晶表示素子の視差が改善されるために好ましい。
【0052】また、偏光板の偏光軸と本発明の光学異方
フィルムの光軸のなす角度は、構成する液晶表示素子に
よって適宜調整されるが、一般に45度の角度をなすよ
うに配置するのが好ましい。また、2枚の偏光板を用い
る場合には、その2枚の偏光板の偏光軸は互いに平行か
直交するように配置するのがコントラストの点から好ま
しい。
【0053】また、本発明の液晶表示素子には、光学位
相差に基づく発色の色純度を向上させるため、通常用い
られているマイクロカラーフィルターを付加して用いて
も良い。
【0054】
【実施例】以下、本発明の実施例を示し、本発明を更に
具体的に説明する。しかしながら、本発明はこれらの実
施例に限定されるものではない。 (実施例1) 式(a)
【0055】
【化12】
【0056】の化合物47.5重量部及び式(d)
【0057】
【化13】
【0058】の化合物47.5重量部及び式(g)
【0059】
【化14】
【0060】の化合物5重量部からなる重合性液晶組成
物(A)を調整した。得られた組成物は室温(25℃)
でエナンチオトロピックなネマチック相をしめし、ネマ
チック相から等方性液体相への転移温度は52℃であっ
た。また25℃におけるne(異常光屈折率)は1.6
7、no(常光屈折率)は1.51、誘電率の異方性は
+0.7であった。重合性液晶組成物(A)99重量部
に光重合開始剤「IRG−651」(チバガイギー社
製)1重量部からなる重合性液晶組成物(B)を得た。
次に3.0gのポリビニルアルコール(重合度約50
0)と3.0gの1,8−オクタンジオールを水100
gとエタノール100gからなる混合溶媒に溶解させて
液晶配向処理剤用組成物の溶液を作製した。この溶液
を、第1図に示すような大きさ25mm×30mm、I
TO透明電極層として電極層(A)、(B)、(C)を
有するガラス基板(i)にスピンコートした。このスピ
ンコートで溶媒はほとんど乾燥した。この時のガラス基
板上には1,8−オクタンジオールの析出がみられ、均
一な膜が得られていなかった。次に、このガラス基板を
110℃で5分間加熱した後に室温まで冷却し、1,8
−オクタンジオールの析出のない均一な膜を得た。これ
を第1図に示してある方向にラビング処理して、配向処
理されたガラス基板(i−R)を作製した。
【0061】次に第2図に示すようにガラス基板(i)
と同じ大きさで且つ基板全面にITO透明電極層を有す
るガラス基板(ii)上に、ポリイミド配向処理剤「A
L−1254」(日本合成ゴム社製)をスピンコートし
た。この基板を180℃で80分間保ち、基板上にポリ
イミド膜を形成した。このポリイミド膜を第2図に示し
てある方向にラビング処理して、配向処理されたガラス
基板(ii−R)を作製した。ガラス基板(i−R)と
ガラス基板(ii−R)をラビング処理した面を対向さ
せ、この間に重合性液晶組成物(B)を挟持させた。こ
の時のガラス基板間の間隔は9ミクロンに、互いのラビ
ング方向のなす角度は180度になるように設定した。
2枚のガラス基板間に挟持された重合性液晶組成物を、
2枚の直交する偏光板の間において観察したところ、均
一な1軸配向(ホモジニアス配向)が得られていること
が確かめられた。次に、ガラス基板(i)の電極層
(A)と対向電極間に4.1Vrms、電極層(B)と
対向電極間に2.9Vrms、電極層(C)と対向電極
間に3.3Vrmsの周波数1KHzの正弦波を印加し
た。この重合性液晶組成物に電圧を印加した状態で、室
温において紫外線ランプ(UVP社製、UVGL−2
5)を用いて、160mJ/cm2の光量の紫外線を照
射して、重合性液晶組成物を光重合させて2枚のガラス
基板に挟持された光学異方フィルムを得た。これを15
0℃に5分間保った後、室温において冷却した。室温ま
で冷却後、光学異方フィルムからガラス基板(i−R)
を剥離して、ガラス基板(ii−R)に担持された光学
異方フィルムを得た。この光学異方フィルムを、光学異
方フィルムの光軸(ラビング方向)と偏光板の偏光軸と
のなす角度が45度になるように、2枚の直交する偏光
板の間において干渉色を観察したところ、第3図に示す
ような結果を得た。電極層(A)に接していた部分の干
渉色は赤、電極層(B)に接していた部分の干渉色は
緑、電極層(C)に接していた部分の干渉色は青、その
他の部分は黄緑色と、1枚の光学異方フィルムの部分的
に異なる電極層に均一な干渉色を呈した。従って、各画
素に対応して部分的に光学位相差が異なる光学異方フィ
ルムが得られたのは明かである。またこの光学異方フィ
ルムを150℃の温度に保っても、均一な干渉色は変化
せず耐熱性も何等問題なかった。 (実施例2)第4図に示すような大きさ25mm×30
mm、ITO透明電極層として電極層(A’)、
(B’)、(C’)を有するガラス基板(iii)にポ
リイミド配向処理剤「AL−1254」をスピンコート
した。この基板を180℃で80分間保ちガラス基板上
にポリイミド膜を形成した。このポリイミド膜を第4図
に示してある方向にラビング処理して、配向処理された
ガラス基板(iii−R)を作製した。次に、第5図に
示すように、ガラス基板(iii)と同じ大きさで且つ
基板全面にITO透明電極層を有するガラス基板(i
v)上にポリイミド配向処理剤「AL−1254」をス
ピンコートした。この基板を180℃で80分間保ち、
ガラス基板上にポリイミド膜を形成した。このポリイミ
ド膜を第5図に示してある方向にラビング処理して、配
向処理されたガラス基板(iv−R)を作製した。ガラ
ス基板(iii−R)とガラス基板(iv−R)をラビ
ング処理した面を対向させ、この間に屈折率の異方性が
0.189、誘電率の異方性が7.2のネマチック液晶
組成物「PN−019」(ロディック社製)を挟持させ
た。このときのガラス基板間の間隔は5.3ミクロン
に、互いのラビング方向のなす角度は90度になるよう
に設定し、ツイステッドネマチック液晶セルを作製し
た。このツイステッドネマチック液晶セルに実施例1で
作製した光学異方フィルムを重ね、これを偏光軸が互い
に平行な2枚の偏光フィルムの間に配置した。このとき
2枚の偏光フィルムの偏光軸は、光学異方フィルムの光
軸(ラビング方向)に対して45度の角度をなすように
した。またツイステッドネマチック液晶セルを構成する
2枚の基板のそれぞれのラビング方向は偏光フィルムの
偏光軸に対して平行又は直角になるようにし、液晶セル
の電極層(A’)の部分に光学異方フィルムの干渉色が
赤の部分が重なり、液晶セルの電極層(B’)の部分に
光学異方フィルムの干渉色が緑の部分が重なり、液晶セ
ルの電極層(C’)の部分に光学異方フィルムの干渉色
が青の部分が重なるように液晶セルと光学異方異方フィ
ルムを重ね合わせた。このようにして作製した液晶表示
素子は、電圧が無印加時には、電極層(A’)の部分が
赤、電極層(B’)の部分が緑、電極層(C’)の部分
が青色の鮮やかな発色が得られた。また電圧の印加によ
って電極層(A’)の部分は緑、電極層(B’)の部分
は赤、電極層(C’)の部分は黄色の鮮やかな発色が得
られた。 (実施例3)実施例2で使用したネマチック液晶組成物
「PN−019」80重量部、カプロラクトン変性ヒド
ロキシピバリン酸ネオペンチルギリコールジアクリレー
ト「HX−220」(日本化薬株式会社製)13.6重
量部、ラウリルアクリレート「L−A」(共栄社油脂化
学工業株式会社製)6重量部、光重合開始剤「IRG−
651」(チバガイギー社製)0.4重量部からなる重
合性組成物(C)を調製した。次に、第6図に示すよう
な大きさ25mm×30mm、ITO透明電極層として
電極層(A'')、(B'')、(C'')を有するガラス基
板(v)と、第7図に示すようにガラス基板(v)と同
じ大きさで且つ基板全面にITO透明電極層を有するガ
ラス基板(vi)を用意し、ガラス基板(v)及びガラ
ス基板(vi)の電極層面を対向させ、この間に調製し
た重合性組成物(C)を挟持させた。このときのガラス
基板間の間隔は12ミクロンになるように設定した。こ
の2枚の基板に挟持された重合性組成物に80Wのメタ
ルハライドランプを用いて500mJ/cm2に相当す
るエネルギーの紫外線を照射することによって重合性組
成物を重合させ、2枚の基板の間に透明性固体物質及び
液晶材料からなる調光層を有する液晶セルを作製した。
この液晶セルに実施例1で作製した光学異方フィルムを
重ね、これを偏光軸が互いに直交する2枚の偏光フィル
ムの間に配置した。このとき光学異方フィルムの光軸
(ラビング方向)は偏光フィルムの偏光軸に対して45
度の角度をなすようにした。また液晶セルの電極層
(A”)の部分に光学異方フィルムの干渉色が赤の部分
が重なり、且つ液晶セルの電極層(B”)の部分に光学
異方フィルムの干渉色が緑の部分が重なり、且つ液晶セ
ルの電極層(C”)の部分に光学異方フィルムの干渉色
が青の部分が重なるように液晶セルと光学異方異方フィ
ルムを重ね合わせた。このようにして作製した液晶表示
素子は、電圧が無印加時には、電極層(A”)、
(B”)、(C”)の部分が白濁(白)の表示が得られ
た。また電圧の印加によって電極層(A”)の部分は
赤、電極層(B”)の部分は緑、電極層(C”)の部分
は青色の鮮やかな発色が得られた。
【0062】
【発明の効果】本発明の光学異方フィルムは、その光学
位相差に基づき偏光フィルムとの組み合わせにより発色
し、液晶表示素子用カラーフィルターとして用いること
ができる。また各画素に対応して光学位相差が異なるた
め、位相差フィルムを積層することなく配色数を増やす
ことができる。またこの光学異方フィルムを用いた液晶
表示素子は、発色が光学位相差に基づいた偏光フィルム
との組み合わせによるため、色素等の吸収を利用して発
色する液晶表示素子と比較して、光透過率の低下が小さ
く、明るい表示が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で使用したガラス基板(i)を示した
図である。
【図2】実施例1で使用したガラス基板(ii)を示し
た図である。
【図3】実施例1における本発明の液晶表示素子用カラ
ーフィルターの観察結果を示した図である。
【図4】実施例2で使用したガラス基板(iii)を示
した図である。
【図5】実施例2で使用したガラス基板(iv)を示し
た図である。
【図6】実施例3で使用したガラス基板(v)を示した
図である。
【図7】実施例3で使用したガラス基板(vi)を示し
た図である。
【手続補正書】
【提出日】平成7年9月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】重合性組成物として第1及び第2の単官能
(メタ)アクリレートを併用する場合は、第2の単官能
(メタ)アクリレートの含有量は、第1の単官能(メ
タ)アクリレートに対して50重量%以下であることが
好ましい。これは第2の単官能(メタ)アクリレートの
含有量が増えるに従って、得られる光学異方フィルムの
機械的強度及び耐熱性が劣る傾向があるからである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】また、本発明で使用する重合性液晶組成物
には、その保存安定性を向上させるために、安定剤を添
加してもよい。ここで使用することができる安定剤とし
ては公知のヒドロキノン、ヒドロキノンモノアルキルエ
ーテル類、第三ブチルカテコール等を挙げることができ
る。その安定剤の添加量は0.05重量%以下が好まし
い。更に、本発明で用いる重合性液晶組成物には、ねじ
れネマチック配向、又はコレステリック配向等の螺旋構
造を導入する目的で、光学活性化合物を添加してもよ
い。ここで使用することができる光学活性化合物は、そ
れ自体が液晶性を示す必要はなく、また重合性官能基を
有していても、有していなくてもよい。またそのねじれ
の向きは使用する目的によって適宜選択することができ
る。そのような光学活性化合物としては、例えば、光学
活性基としてコレステリル基を有するペラルゴン酸コレ
ステロール、ステアリン酸コレステロール、光学活性基
として2−メチルブチル基を有する「CB−15」、
「C−15」(以上BDH社製)、「S−1082」
(メルク社製)、「CM−19」、「CM−20」、
「CM」(以上チッソ社製)、光学活性基として1−メ
チルヘプチル基を有する「S−811」(メルク社
製)、「CM−21」、「CM−22」(以上チッソ社
製)を挙げることができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】以上のように電場や磁場などの外場による
配向と基板の配向処理との組み合わせによって、部分的
に重合性液晶組成物の配向状態を変化させることができ
る。光重合は紫外線又は電子線等のエネルギー線を、前
述の2枚の基板間に担持された重合性液晶組成物に照射
することによって行うことが好ましく、従って、少なく
とも照射面側の基板は、適当な透明性が与えられていな
ければならない。重合の際の温度は、重合性液晶組成物
の液晶状態が保持される温度でなければならないが、意
図しない熱重合の誘起を避ける意味から室温に近い温度
で重合させることが好ましい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】以上のような製造方法により、部分的に異
なる配向構造が固定された重合層を有する本発明の光学
異方フィルムを得ることができる。次に第3の発明であ
る液晶表示素子について詳しく説明する。本発明の液晶
表示素子は第一の発明である光学異方フィルムを有する
ことを特徴とする。本発明の液晶表示素子に用いること
ができる光学異方フィルムとしては、製造の際に用いた
2枚の透明性基板間に重合層が挟持された状態、1枚の
透明性基板上に重合体が担持された重合層のみの状態、
又は少なくとも1枚の基板を剥離した後に第3の透明性
基板へ重合層を転写した状態のものをあげることができ
る。また、本発明の液晶表示素子としては、ツイステッ
ドネマチック型、スーパーツイステッドネマチック型、
相転移型、ゲストホスト型、強誘電液晶表示素子を用い
ることができ、高分子分散型の調光層を有する液晶表示
素子、例えばNCAP、PDLCも用いることができ
る。また、調光層として透明性固体物質の三次元網目状
構造を有することを特徴とするポリマーネットワーク型
液晶表示素子(PN−LCD)は駆動電圧も低く好適に
用いることができる。これらの液晶表示素子の駆動方法
は、液晶表示素子の種類によって適宜選択するのが好ま
しいが、ツイステッドネマチック型や高分子分散型はT
FT(薄膜トランジスタ)方式のようなアクティブ素子
を用いて駆動するのが表示容量の点から好ましい。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0061
【補正方法】変更
【補正内容】
【0061】次に第2図に示すようにガラス基板(i)
と同じ大きさで且つ基板全面にITO透明電極層を有す
るガラス基板(ii)上に、ポリイミド配向処理剤「A
L−1254」(日本合成ゴム社製)をスピンコートし
た。この基板を180℃で80分間保ち、基板上にポリ
イミド膜を形成した。このポリイミド膜を第2図に示し
てある方向にラビング処理して、配向処理されたガラス
基板(ii−R)を作製した。ガラス基板(i−R)と
ガラス基板(ii−R)をラビング処理した面を対向さ
せ、この間に重合性液晶組成物(B)を挟持させた。こ
の時のガラス基板間の間隔は9ミクロンに、互いのラビ
ング方向のなす角度は180度になるように設定した。
2枚のガラス基板間に挟持された重合性液晶組成物を、
2枚の直交する偏光板の間において観察したところ、均
一な1軸配向(ホモジニアス配向)が得られていること
が確かめられた。次に、ガラス基板(i−R)の電極層
(A)と対向電極間に4.1Vrms、電極層(B)と
対向電極間に2.9Vrms、電極層(C)と対向電極
間に3.3Vrmsの周波数1KHzの正弦波を印加し
た。この重合性液晶組成物に電圧を印加した状態で、室
温において紫外線ランプ(UVP社製、UVGL−2
5)を用いて、160mJ/cm2の光量の紫外線を照
射して、重合性液晶組成物を光重合させて2枚のガラス
基板に挟持された光学異方フィルムを得た。これを15
0℃に5分間保った後、室温において冷却した。室温ま
で冷却後、光学異方フィルムからガラス基板(i−R)
を剥離して、ガラス基板(ii−R)に担持された光学
異方フィルムを得た。この光学異方フィルムを、光学異
方フィルムの光軸(ラビング方向)と偏光板の偏光軸と
のなす角度が45度になるように、2枚の直交する偏光
板の間において干渉色を観察したところ、第3図に示す
ような結果を得た。電極層(A)に接していた部分の干
渉色は赤、電極層(B)に接していた部分の干渉色は
緑、電極層(C)に接していた部分の干渉色は青、その
他の部分は黄緑色と、1枚の光学異方フィルムの部分的
に異なる電極層に均一な干渉色を呈した。従って、各画
素に対応して部分的に光学位相差が異なる光学異方フィ
ルムが得られたのは明かである。またこの光学異方フィ
ルムを150℃の温度に保っても、均一な干渉色は変化
せず耐熱性も何等問題なかった。 (実施例2)第4図に示すような大きさ25mm×30
mm、ITO透明電極層として電極層(A’)、
(B’)、(C’)を有するガラス基板(iii)にポ
リイミド配向処理剤「AL−1254」をスピンコート
した。この基板を180℃で80分間保ちガラス基板上
にポリイミド膜を形成した。このポリイミド膜を第4図
に示してある方向にラビング処理して、配向処理された
ガラス基板(iii−R)を作製した。次に、第5図に
示すように、ガラス基板(iii)と同じ大きさで且つ
基板全面にITO透明電極層を有するガラス基板(i
v)上にポリイミド配向処理剤「AL−1254」をス
ピンコートした。この基板を180℃で80分間保ち、
ガラス基板上にポリイミド膜を形成した。このポリイミ
ド膜を第5図に示してある方向にラビング処理して、配
向処理されたガラス基板(iv−R)を作製した。ガラ
ス基板(iii−R)とガラス基板(iv−R)をラビ
ング処理した面を対向させ、この間に屈折率の異方性が
0.189、誘電率の異方性が7.2のネマチック液晶
組成物「PN−019」(ロディック社製)を挟持させ
た。このときのガラス基板間の間隔は5.3ミクロン
に、互いのラビング方向のなす角度は90度になるよう
に設定し、ツイステッドネマチック液晶セルを作製し
た。このツイステッドネマチック液晶セルに実施例1で
作製した光学異方フィルムを重ね、これを偏光軸が互い
に平行な2枚の偏光フィルムの間に配置した。このとき
2枚の偏光フィルムの偏光軸は、光学異方フィルムの光
軸(ラビング方向)に対して45度の角度をなすように
した。またツイステッドネマチック液晶セルを構成する
2枚の基板のそれぞれのラビング方向は偏光フィルムの
偏光軸に対して平行又は直角になるようにし、液晶セル
の電極層(A’)の部分に光学異方フィルムの干渉色が
赤の部分が重なり、液晶セルの電極層(B’)の部分に
光学異方フィルムの干渉色が緑の部分が重なり、液晶セ
ルの電極層(C’)の部分に光学異方フィルムの干渉色
が青の部分が重なるように液晶セルと光学異方異方フィ
ルムを重ね合わせた。このようにして作製した液晶表示
素子は、電圧が無印加時には、電極層(A’)の部分が
赤、電極層(B’)の部分が緑、電極層(C’)の部分
が青色の鮮やかな発色が得られた。また電圧の印加によ
って電極層(A’)の部分は緑、電極層(B’)の部分
は赤、電極層(C’)の部分は黄色の鮮やかな発色が得
られた。 (実施例3)実施例2で使用したネマチック液晶組成物
「PN−019」80重量部、カプロラクトン変性ヒド
ロキシピバリン酸ネオペンチルギリコールジアクリレー
ト「HX−220」(日本化薬株式会社製)13.6重
量部、ラウリルアクリレート「L−A」(共栄社油脂化
学工業株式会社製)6重量部、光重合開始剤「IRG−
651」(チバガイギー社製)0.4重量部からなる重
合性組成物(C)を調製した。次に、第6図に示すよう
な大きさ25mm×30mm、ITO透明電極層として
電極層(A'')、(B'')、(C'')を有するガラス基
板(v)と、第7図に示すようにガラス基板(v)と同
じ大きさで且つ基板全面にITO透明電極層を有するガ
ラス基板(vi)を用意し、ガラス基板(v)及びガラ
ス基板(vi)の電極層面を対向させ、この間に調製し
た重合性組成物(C)を挟持させた。このときのガラス
基板間の間隔は12ミクロンになるように設定した。こ
の2枚の基板に挟持された重合性組成物に80Wのメタ
ルハライドランプを用いて500mJ/cm2に相当す
るエネルギーの紫外線を照射することによって重合性組
成物を重合させ、2枚の基板の間に透明性固体物質及び
液晶材料からなる調光層を有する液晶セルを作製した。
この液晶セルに実施例1で作製した光学異方フィルムを
重ね、これを偏光軸が互いに直交する2枚の偏光フィル
ムの間に配置した。このとき光学異方フィルムの光軸
(ラビング方向)は偏光フィルムの偏光軸に対して45
度の角度をなすようにした。また液晶セルの電極層
(A”)の部分に光学異方フィルムの干渉色が赤の部分
が重なり、且つ液晶セルの電極層(B”)の部分に光学
異方フィルムの干渉色が緑の部分が重なり、且つ液晶セ
ルの電極層(C”)の部分に光学異方フィルムの干渉色
が青の部分が重なるように液晶セルと光学異方異方フィ
ルムを重ね合わせた。このようにして作製した液晶表示
素子は、電圧が無印加時には、電極層(A”)、
(B”)、(C”)の部分が白濁(白)の表示が得られ
た。また電圧の印加によって電極層(A”)の部分は
赤、電極層(B”)の部分は緑、電極層(C”)の部分
は青色の鮮やかな発色が得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G02F 1/1335 515 // C08J 5/18 CER

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重合性液晶組成物の光重合物であって、
    且つ部分的に光学位相差が異なる重合層を有することを
    特徴とする光学異方フィルム。
  2. 【請求項2】 重合性液晶組成物が、少なくとも2つの
    6員環を有する液晶性骨格を部分構造として有する環状
    アルコール、フェノール又は芳香族ヒドロキシ化合物の
    アクリル酸又はメタクリル酸エステルである第1の単官
    能アクリレート又は第1の単官能メタクリレートを含有
    し、液晶相を示すことを特徴とする請求項1記載の光学
    異方フィルム。
  3. 【請求項3】 第1の単官能アクリレート又は第1の単
    官能メタクリレートが一般式(I) 【化1】 (式中、Xは水素原子又はメチル基を表わし、6員環
    A、B及びCはそれぞれ独立的に、 【化2】 を表わし、nは0又は1の整数を表わし、mは1から4
    の整数を表わし、Y1及びY2はそれぞれ独立的に、単結
    合、−CH2CH2−、−CH2O−、−OCH2−、−C
    OO−、−OCO−、−C≡C−、−CH=CH−、−
    CF=CF−、−(CH24−、−CH2CH2CH2
    −、−OCH2CH2CH2−、−CH2=CHCH2CH2
    −又は−CH2CH2CH=CH−を表わし、Y3は水素
    原子、ハロゲン原子、シアノ基、炭素原子数1〜20の
    アルキル基、アルコキシ基、アルケニル基又はアルケニ
    ルオキシ基を表わす。)で表わされる化合物であること
    を特徴とする請求項2記載の光学異方フィルム。
  4. 【請求項4】 一般式(I)において、6員環A、B、
    及びCはそれぞれ独立的に、 【化3】 を表わし、mは1又は2の整数を表わし、Y1及びY2
    それぞれ独立的に、単結合又は−C≡C−を表わし、Y
    3はハロゲン原子、シアノ基、炭素原子数1〜20のア
    ルキル基又はアルコキシ基を表わすことを特徴とする請
    求項3記載の光学異方フィルム。
  5. 【請求項5】 重合性液晶組成物が、液晶性骨格を部分
    構造として有する第2の単官能アクリレート又は第2の
    単官能メタクリレートを含有することを特徴とする請求
    項3又は4記載の光学異方フィルム。
  6. 【請求項6】 第2の単官能アクリレート又は第2の単
    官能メタクリレートが一般式(II) 【化4】 (式中、Rは水素原子又はメチル基を表わし、pは2〜
    12の整数を表わし、Y 4は単結合又は−COO−を表
    わし、Y5はシアノ基、炭素原子数1〜6のアルキル
    基、アルコキシ基又はフェニル基を表わす。)で表わさ
    れることを特徴とする請求項5記載の光学異方フィル
    ム。
  7. 【請求項7】 重合性液晶組成物が、室温においてエナ
    ンチオトロピックなネマチック液晶相を示すことを特徴
    とする請求項6記載の光学異方フィルム。
  8. 【請求項8】 透明性基板及び前述重合層からなること
    を特徴とする請求項3又は4記載の光学異方フィルム。
  9. 【請求項9】 (1)電極層を有する配向処理された第
    1の透明性基板と、電極層を有する配向処理された第2
    の基板の間に重合性液晶組成物を介在させる第1工程、
    (2)前記2枚の基板の画素ごとに印加電圧を制御しな
    がら、第1の透明性基板の側から光を照射する第2工
    程、及び(3)第1の透明性基板及び第2の基板を剥離
    する第3工程を有する光学異方フィルムの製造方法。
  10. 【請求項10】 (1)電極層を有する配向処理された
    第1の透明性基板と、電極層を有する配向処理された第
    2の基板の間に重合性液晶組成物を介在させる第1工程
    (2)前記2枚の基板の画素ごとに印加電圧を制御しな
    がら、第1の透明性基板の側から光を照射する第2工
    程、及び(3)第2の基板を剥離する第3工程を有する
    光学異方フィルムの製造方法。
  11. 【請求項11】 (1)電極層を有する配向処理された
    2枚の透明性基板の間に重合性液晶組成物を介在させる
    第1工程(2)前記2枚の基板の画素ごとに印加電圧を
    制御しながら、光を照射する第2工程を有する光学異方
    フィルムの製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至8記載の光学異方フィル
    ムを有することを特徴とする液晶表示素子。
  13. 【請求項13】 液晶表示素子がツイステッドネマチッ
    ク型であることを特徴とする請求項12記載の液晶表示
    素子。
  14. 【請求項14】 液晶表示素子が高分子分散型の調光層
    を有することを特徴とする請求項12記載の液晶表示素
    子。
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