JPH08295900A - 石鹸の製造方法 - Google Patents

石鹸の製造方法

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JPH08295900A
JPH08295900A JP12439295A JP12439295A JPH08295900A JP H08295900 A JPH08295900 A JP H08295900A JP 12439295 A JP12439295 A JP 12439295A JP 12439295 A JP12439295 A JP 12439295A JP H08295900 A JPH08295900 A JP H08295900A
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soap
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kneading
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武 長谷川
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博宣 大谷
Yoshiaki Minoshima
良哲 箕嶋
Shigeaki Fujinami
繁明 藤並
Kenichiro Kawamoto
賢一郎 川元
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 石鹸組成物をバレル2内のすりつぶし混練室
3に供給口4から供給し、その供給口4から横方向に離
れて配置された排出口5から排出する。その間に、その
すりつぶし混練室3に配置された互いに逆方向に回転駆
動される平行な2本の軸の外周に設けた送りヘリカルギ
アにより、石鹸組成物に供給口4から排出口5への推進
力を付与する。その互いに噛み合わされる一方の軸の各
ヘリカルギアの歯と他方の軸の各ヘリカルギアの歯との
間で石鹸組成物に含まれた微粒をすりつぶす。そのすり
つぶし工程の途中に、石鹸組成物を前記互いに噛み合わ
されるヘリカルギアの配置されていない冷却領域20で
流動させる冷却工程を介在させる。 【効果】 石鹸の品質を低下させることなく生産性を向
上することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、石鹸組成物に含まれる
微粒のすりつぶし工程を有する石鹸の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、固形石鹸の製造方法として、例え
ば、ニートソープを乾燥した後にプロッダーによってペ
レット状に押出し、この乾燥生地に顔料や香料などを混
ぜたものを混練してから押出し成型する方法が知られて
いる。しかし、このような方法で成型された石鹸では、
その表面に硬い小さな微粒が現れ、それが手などに触れ
たときにざらついた感触を与える場合があった。これ
は、石鹸組成物中に含まれた微粒が成型前に充分すりつ
ぶされていないためである。
【0003】そこで、ニートソープを乾燥した直後に、
図12に示すローラー型混練装置101を用いて混練す
ることが行なわれている。その混練装置101は、カバ
ー103に内蔵された3本のローラー106と、そのロ
ーラー106間の混練部102への石鹸組成物供給口1
04と、その供給口104から横方向に離れた位置に配
置された石鹸組成物排出口105と、各ローラー106
を図中矢印で示すように隣接するもの同志を互いに逆方
向に回転駆動する手段とを備え、それらローラー106
は供給口104から排出口105に向かう方向に直角な
横方向に沿って互いに平行に配置されている。図中破線
矢印で示すように、その供給口104からすりつぶし混
練室102に供給された石鹸組成物は、各ローラー10
6間で圧縮力を受けつつ混練され、スクレーパー107
により最下流のローラー106から掻き取られて排出口
105から排出される。しかし、この従来のローラー型
混練装置101を用いる方法では、ローラー106間で
の石鹸組成物とローラー106との接触面積が小さいた
めローラー106間においてすりつぶされる微粒が少な
く、微粒のすりつぶしを充分に行なえないという問題が
ある。
【0004】また、石鹸組成物に含まれる微粒をバレル
に内蔵された断面凸レンズ状の回転パドルの間ですりつ
ぶし可能なパドル型混練装置が提案されている(特開平
1‐190800号公報)。しかし、このパドル型混練
装置を用いる方法では、パドル間での石鹸組成物とパド
ルとの接触面積が小さいためパドル間においてすりつぶ
される微粒が少なく、また、バレルとパドルとの間をす
り抜ける石鹸組成物が多いため、やはり微粒のすりつぶ
しを充分に行なえないという問題がある。
【0005】また、互いに平行な横方向に並列する2本
の軸を上下複数段に設け、各軸にダブルヘリカルギアを
取り付け、各段における一方の軸のダブルヘリカルギア
と他方の軸のダブルヘリカルギアとを噛み合わせ、各段
における2本の軸を互いに逆方向に回転駆動し、石鹸組
成物を上方から下方へ流動させることで互いに噛み合う
ダブルヘリカルギアの歯の間で石鹸組成物に含まれる微
粒をすりつぶし可能ないわゆるギアコンパウンダーが混
練装置として従来から用いられている。しかし、このギ
アコンパウンダーを用いる方法では、粘度の高い石鹸組
成物はヘリカルギアの歯面に付着し、石鹸組成物の上方
から下方への流動が阻害されるため、単位時間当たりに
処理できる石鹸組成物の量は極端に少なく、実質的に石
鹸の製造に用いることは不可能であった。
【0006】そこで、石鹸組成物をバレル内のすりつぶ
し混練室に供給口から供給し、その供給口から横方向に
離れて配置された排出口から排出するまでの間に、その
供給口から排出口に向かう方向に沿ってすりつぶし混練
室に配置された互いに平行な2本の軸を互いに逆方向に
回転駆動し、各軸の外周に設けた送りヘリカルギアによ
り石鹸組成物に供給口から排出口への推進力を付与し、
互いに噛み合わされる一方の軸の各ヘリカルギアの歯と
他方の軸の各ヘリカルギアの歯との間で石鹸組成物に含
まれた微粒をすりつぶす工程を有する石鹸の製造方法が
提案されている(特開平4‐72400号公報)。この
従来の方法によれば、すりつぶし混練室において互いに
噛み合わされるヘリカルギアの歯の間で石鹸組成物に含
まれる微粒を充分にすりつぶし、また、石鹸組成物に排
出口へ向かう推進力を付与することで生産効率を低下さ
せることなく混練を行なうことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、その従来の方
法においては、互いに噛み合わされるヘリカルギアの回
転により石鹸組成物に大きな剪断エネルギーが付与され
るため、石鹸組成物の温度が発熱により大幅に上昇す
る。その温度上昇に伴い石鹸組成物は粘度が低下するた
め、微粒のすりつぶし効果が低下する。また、石鹸組成
物に含まれる香料等は温度上昇に敏感に反応するため品
質が低下する。また、すりつぶし工程の次工程において
石鹸組成物を型打ちして所望形状に成形する場合、石鹸
組成物の温度が高いと粘度が低下して形状保持ができな
いため所望形状に成形できなくなる。さらに、石鹸組成
物の温度が高くなるにつれて粘度低下により、より大き
なすりつぶし効果を付与できなくなる。これを防止する
ため、その互いに噛み合わされるヘリカルギアの回転数
を低くすると、生産性が低下し、さらにすりつぶし効果
も低下するという問題があった。
【0008】本発明は、上記課題を解決することのでき
る石鹸の製造方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、石鹸組成物を
バレル内のすりつぶし混練室に供給口から供給し、その
供給口から横方向に離れて配置された排出口から排出す
るまでの間に、その供給口から排出口に向かう方向に沿
ってすりつぶし混練室に配置された互いに平行な2本の
軸を互いに逆方向に回転駆動し、各軸の外周に設けた送
りヘリカルギアにより石鹸組成物に供給口から排出口へ
の推進力を付与し、互いに噛み合わされる一方の軸の各
ヘリカルギアの歯と他方の軸の各ヘリカルギアの歯との
間で石鹸組成物に含まれた微粒をすりつぶす工程を有す
る石鹸の製造方法において、そのすりつぶし工程の途中
に、石鹸組成物を前記互いに噛み合わされるヘリカルギ
アの配置されていない冷却領域で流動させる冷却工程を
介在させることを特徴とする。
【0010】その冷却領域をスリーブの滑らかな外周面
とバレルの内周面との間の空間により構成し、そのスリ
ーブの外周に周方向に沿って形成した環状突出部により
石鹸組成物の冷却領域での流動を抑制するのが好まし
い。
【0011】なお、本発明方法で処理される石鹸組成物
としては、例えば、炭素数8〜24のアルキル基または
アルケニル基を有する植物油脂、動物油脂もしくはこれ
らの混合物、またはこれらの油脂から得られるエステル
または脂肪酸とアルカリ剤(アルカリ金属水酸化物)と
の反応で得られる脂肪酸アルカリ金属石鹸を単独あるい
は2種以上混合したものなどを挙げることができる。植
物油脂としては、パーム核、パームステアリン、ヤシ
油、オリーブ油、ヒマシ油、ゴマ油、綿実油、大豆油、
キリ油、落花生油、ナタネ油など、動物油脂としては、
牛脂、豚脂、鯨脂などが使用される。また、必要に応じ
て、キレート剤、保湿剤、抗酸化剤、顔料、香料、殺菌
剤、過脂肪剤などの添加物を配合してもよい。さらに、
脂肪酸アルカリ金属石鹸の水分量は、中和や酸化反応後
に、必要に応じて乾燥を行うことにより、5〜30重量
%程度に調整するのが好ましいが、さらに好ましい水分
量として、10〜16重量%に調整するのがよい。
【0012】
【発明の作用および効果】本発明によれば、すりつぶし
混練室において互いに噛み合わされるヘリカルギアの歯
の間で石鹸組成物に含まれる微粒を充分にすりつぶすこ
とができる。
【0013】そして、ヘリカルギアにより大きな剪断エ
ネルギーを付与された石鹸組成物が発熱により温度上昇
しても、そのヘリカルギアの配置されていない冷却領域
において石鹸組成物を冷却することができる。これによ
り、生産性を向上し、且つ、石鹸組成物の温度を低下さ
せ、冷却領域の下流において石鹸組成物の粘度を大きく
して微粒のすりつぶし効果を向上することができる。ま
た、香料等の温度上昇に敏感に反応する物質への悪影響
をなくして石鹸の品質を向上できる。また、石鹸組成物
の温度を低下させて粘度を大きくして形状保持ができ、
次工程における型打ちに支障が生じるのを防止できる。
さらに、石鹸組成物の温度を装置内で低下させること
で、より少ないギアでより大きなすりつぶし効果を付与
することができ、さらに装置をコンパクトにできる。
【0014】また、そのスリーブの外周の環状突出部に
より石鹸組成物の流動を抑制することで、石鹸組成物の
冷却領域における滞留時間を長くして冷却効果を大きく
することができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の石鹸の製造方法の実施例を図
面を参照して説明する。
【0016】図1は、石鹸組成物に含まれた微粒のすり
つぶしシステムであって、3台のすりつぶし混練装置1
a、1b、1cを直列に配列することで構成され、中流
のすりつぶし混練装置1bは、上下流のすりつぶし混練
装置1a、1cとは異なる構成を備えている。
【0017】図2〜図4は、上記すりつぶしシステムに
おける上下流のすりつぶし混練装置1a、1cを示す。
各すりつぶし混練装置1a、1cはバレル2を備え、そ
のバレル2の内部にすりつぶし混練室3が設けられてい
る。そのバレル2の上部に、そのすりつぶし混練室3へ
の石鹸組成物の供給口4が形成されている。その供給口
4から横方向に離れた位置において、そのバレル2の下
部に、そのすりつぶし混練室3からの石鹸組成物の排出
口5が形成されている。その排出口5の開口面積は、バ
レル2に取り付けられた可動プレート5aにより変更可
能とされている。
【0018】そのバレル2は、両端が開口する本体2a
と、この本体2aの両端にボルトによって着脱可能に取
り付けられた軸受けプレート2b、2cとを有する。そ
の軸受けプレート2b、2cに回転可能に支持された互
いに平行な横方向に並列する2本の軸6、7が、すりつ
ぶし混練室3に供給口4から排出口5に向かう方向に沿
って略水平に配置されている。なお、各軸6、7は軸受
けプレート2a、2cに軸受8とシール部材9とを介し
て支持される。両軸6、7の各一端はバレル2の外部に
突出し、各突出端に駆動ギア10a、10b、11a、
11bが取り付けられ、一方の軸6の突出端にカップリ
ング12を介してモータ13の出力軸が接続される。そ
のモータ13により一方の軸6が回転駆動され、その一
方の軸6の回転は駆動ギア10a、10b、11a、1
1bを介して他方の軸7に伝達される。これにより、両
軸6、7は互いに逆方向に回転駆動される。
【0019】そのバレル2の外周は冷却ジャケット14
により覆われ、また、各軸6、7を貫通する冷却液通路
(図示省略)が形成され、その冷却ジャケット14およ
び冷却液通路において水等が冷却液として流動すること
で、すりつぶし混練室3に供給される石鹸組成物の冷却
がなされる。
【0020】各軸6、7の外周に、複数の送りヘリカル
ギア15a、15bと複数の戻しヘリカルギア16a、
16bとが設けられている。一方の軸6の各送りヘリカ
ルギア15aと他方の軸7の各送りヘリカルギア15b
とが噛み合わされ、一方の軸6の各戻しヘリカルギア1
6aと他方の軸7の各戻しヘリカルギア16bとが噛み
合わされる。各ヘリカルギア15a、15b、16a、
16bの外周とバレル2の内周との間の隙間は僅かなも
のとされている。また、各ヘリカルギア15a、15
b、16a、16bは、相隣接するもの同志の歯溝が互
いに通じるものとされている。
【0021】各送りヘリカルギア15a、15bの歯す
じのねじれ方向は、前記モータ13による各軸6、7の
回転と同行回転することで、石鹸組成物に供給口4から
排出口5への推進力を付与するように設定されている。
各戻しヘリカルギア16a、16bの歯すじのねじれ方
向は、前記モータ13による各軸6、7の回転と同行回
転することで、石鹸組成物に排出口5から供給口4への
推進力を付与するように設定されている。
【0022】各ヘリカルギア15a、15b、16a、
16b個々により石鹸組成物に付与される推進力は相等
しく、送りヘリカルギア15a、15bの総数は戻しヘ
リカルギア16a、16bの総数よりも多くされ、これ
により、各送りヘリカルギア15a、15bによる全推
進力は各戻しヘリカルギア16a、16bによる全推進
力よりも大きくされている。なお、送りヘリカルギア1
5a、15bの総数と戻しヘリカルギア16a、16b
の総数とを等しくし、送りヘリカルギア15a、15b
の歯すじのねじれ角と戻しヘリカルギア16a、16b
の歯すじのねじれ角とを相異なるものとしたり、あるい
は、送りヘリカルギア15a、15bの軸方向寸法を戻
しヘリカルギア16a、16bの軸方向寸法よりも大き
くすることで、各送りヘリカルギア15a、15bによ
る全推進力を各戻しヘリカルギア16a、16bによる
全推進力より大きくしてもよい。
【0023】その互いに噛み合わされる各ヘリカルギア
15a、15b、16a、16bは、前記供給口4から
排出口5との間の全域に亘ってすりつぶし混練室3に配
置されている。各ヘリカルギア15a、15b、16
a、16bは、各軸6、7に抜き差し可能に嵌め合わさ
れ、各軸6、7に対してキー23を介して同行回転可能
とされ、各軸6、7に形成された段差22と各軸6、7
に抜き差し可能に嵌め合わされたシャフト24とで挟ま
れることで位置決めされている。なお、各シャフト24
は各軸6、7の一端にボルトによって着脱可能に取り付
けられるプレート25により抜け止めされている。
【0024】図5、図6は、すりつぶしシステムにおけ
る中流のすりつぶし混練装置1bを示す。上記の上下流
のすりつぶし混練装置1a、1cとの相違は、互いに噛
み合わされる各ヘリカルギア15a、15b、16a、
16bが、排出口5よりも供給口4側におけるすりつぶ
し混練室3の下流領域において配置されていない点にあ
る。これにより、そのすりつぶし混練室3の下流領域が
冷却領域20とされている。その冷却領域20は、各軸
6、7の外周に取り付けられる複数の円筒形スリーブ2
1の滑らかな外周面とバレル2の内周面との間の空間に
より構成されている。各スリーブ21は各ヘリカルギア
15a、15b、16a、16bと共に、各軸6、7に
抜き差し可能に嵌め合わされ、各軸6、7に対してキー
23を介して同行回転可能とされ、各軸6、7に形成さ
れた段差22と各軸6、7に抜き差し可能に嵌め合わさ
れたシャフト24とで挟まれることで位置決めされてい
る。また、各シャフト24は、各軸6、7の一端にボル
トによって着脱可能に取り付けられるプレート25によ
り抜け止めされているので、各スリーブ21は各軸6、
7に対して着脱可能とされている。そのすりつぶし混練
室3において最も下流に位置するスリーブ21の下流側
端部の外周に、石鹸組成物の供給口4から排出口5への
流動を抑制可能な周方向に沿う環状突出部26が、一体
的に形成されている。他は上記の上下流のすりつぶし混
練装置1a、1cと同様で、同一部分は同一符号で示
す。
【0025】上記すりつぶしシステムにより石鹸を製造
するに際し、石鹸組成物は先ず上流のすりつぶし混練装
置1aに供給口4から供給されることで、混練されると
共に石鹸組成物に含まれる微粒がすりつぶされて排出口
5から排出される。次いで、石鹸組成物は中流のすりつ
ぶし混練装置1bに供給口4から供給されることで、混
練されると共に石鹸組成物に含まれる微粒がすりつぶさ
れて排出口5から排出され、その間に冷却領域20を流
動することで冷却される。次いで、石鹸組成物は下流の
すりつぶし混練装置1cに供給口4から供給されること
で、混練されると共に石鹸組成物に含まれる微粒がすり
つぶされて排出口5から排出される。
【0026】各すりつぶし混練装置1a、1b、1cに
おいて、供給口4からすりつぶし混練室3に供給された
石鹸組成物は、各ヘリカルギア15a、15b、16
a、16bの歯と歯の間の歯溝に入り込み、各軸6、7
の回転により、その歯溝および各ヘリカルギア15a、
15b、16a、16bの外周とバレル2の内周との間
の隙間において流動して混練される。その石鹸組成物に
各送りヘリカルギア15a、15bにより付与される推
進力は、各戻しヘリカルギア16a、16bにより付与
される推進力よりも大きいので、石鹸組成物は流動が阻
止されることなく効率良く混練される。また、その互い
に噛み合わされるヘリカルギア15a、15b、16
a、16bの歯の間で、石鹸組成物に含まれる微粒を充
分にすりつぶすことができる。さらに、その送りヘリカ
ルギア15a、15bと戻しヘリカルギア16a、16
bとの境界近傍において、排出口5へ向かう推進力を付
与された石鹸組成物と供給口4へ向かう推進力を付与さ
れた石鹸組成物とが互いに混じり合うため、混練の均一
化を図ることができる。
【0027】そして、中流のすりつぶし混練装置1bに
おいて、各ヘリカルギア15a、15b、16a、16
bにより大きな剪断エネルギーを付与されて発熱により
温度上昇した石鹸組成物を、冷却領域20における冷却
工程により冷却することができる。上記実施例では、ス
リーブ21との摩擦により石鹸組成物がスリーブ21の
回転に伴い周方向に流動することで、冷却ジャケット1
4および冷却液通路による冷却効果を大きくすることが
できる。これにより、生産性を向上し、且つ、石鹸組成
物の温度を低下させることでき、ヘリカルギア15a、
15b、16a、16bによる混練によって温度上昇し
て粘度が低下した石鹸組成物の粘度を大きくし、下流の
すりつぶし混練装置1cにおけるヘリカルギア15a、
15b、16a、16bによる微粒のすりつぶし効果を
向上したり、香料のように温度上昇に敏感に反応する物
質への悪影響をなくして石鹸組成物の品質を向上でき
る。また、石鹸組成物の温度を低下させて粘度を大きく
することで、次工程における型打ちに支障が生じるのを
防止できる。さらに、石鹸組成物の温度を装置内で低下
させることで、より少ないギアでより大きなすりつぶし
効果を付与することができ、さらに装置をコンパクトに
できる。また、スリーブ21の外周に環状突出部26を
形成し、石鹸組成物の供給口4から排出口5への流動を
抑制することで、石鹸組成物の冷却領域20における滞
留時間を長くして冷却効果を大きくすることができる。
また、そのスリーブ21を各軸6、7の外周に着脱可能
に取り付けることで、スリーブ21の交換により環状突
出部26の突出寸法、形状、位置を変更し、石鹸組成物
の冷却領域20における滞留時間を任意に変化させ、冷
却能力を制御することが可能になる。さらに、そのスリ
ーブ21の交換により、スリーブ21の外周面とバレル
2の内周面との間の隙間寸法tを変更し、石鹸組成物の
冷却領域20における滞留時間を任意に変化させ、冷却
能力を制御することが可能になる。
【0028】次に、上記実施例の3台のすりつぶし混練
装置1a、1b、1cにより構成されるすりつぶしシス
テムと、その中流のすりつぶし混練装置1bを上下流の
すりつぶし混練装置1a、1cと同一構成のすりつぶし
混練に置換した冷却領域20のない比較例のすりつぶし
システムとを用い、以下の表1に示す石鹸組成物の混練
と、その石鹸組成物に含まれる微粒のすりつぶしを行な
った。なお、各すりつぶし混練装置のヘリカルギアのモ
ジュール、ねじれ角、外径および幅は、それぞれ6、1
5°、106mm及び35mmに設定した。また、各シ
ステムによる混練およびすりつぶし処理回数は1回とし
た。
【0029】
【表1】
【0030】上記混練およびすりつぶしの後、直径80
mm×長さ400mmのスクリューと直径110mm×
長さ440mmのスクリューの2本を有する真空2段プ
ロッダーで石鹸組成物を押し出して、型打機で縦72m
m、横52mm、厚さ35mmの石鹸を成形した。その
実施例システムおよび比較例システムにより成形した石
鹸それぞれについて、手洗いによる感触、ひび割れ、及
び速泡性に関するテストを行った。
【0031】手洗いテストは、各システムにより得られ
た試料を用いて25±1℃の水道水で手洗いし、そのと
きの泡立ち、溶けむら、ざらつき等を、予め標準として
設定した石鹸で手洗いしたときの感触と比較した。そし
て、その結果を以下の3段階にランク分けした。 ランク0 … 全体の感触が特に良好 ランク1 … 全体の感触が良好 ランク2 … 全体の感触が普通 ランク3 … 全体の感触が不良
【0032】ひび割れテストは、各試料の端に長さが約
5cmの釘を刺し、それを直径約0.3mmの針金で吊
るし、25℃の水中に3時間浸した後、水中から取り出
して吊るしたまま室温で24時間放置した。その後、各
試料のひび割れ状態を目視で観察して、そのひび割れの
程度を次の基準に従って判定した。 ランク1 … ひび割れなしまたは僅かにひび割れがあ
る。 ランク2 … ひび割れがある。 ランク3 … 全体にひび割れがある。
【0033】速泡性テストは、石鹸の位置を固定するた
めのホルダーと、このホルダーに固定された各石鹸試料
の表面に対して平行に向き合った状態で上下動するスポ
ンジとを有し、このスポンジが上下動の下端に位置する
ときに容器内に入れられた水の中に浸されるように構成
されたテスト装置を用いて、スポンジが1分間に22ス
トロークするようにその上下動の速度を設定して、容器
内の水面が泡で覆われたときのストローク数を速泡性の
値として測定した。
【0034】上記各テストを、石鹸組成物の供給量25
kg/hr、駆動ギアの回転数を200rpmの条件下
で行なった結果を以下の表2に示し、石鹸組成物の供給
量300kg/hr、駆動ギアの回転数を300rpm
の条件下で行なった結果を以下の表3に示す。
【0035】
【表2】
【0036】
【表3】
【0037】上記各表から、本発明方法の実施例によれ
ば比較例に比べ、何れのテストにおいても同等もしくは
良好な結果を得られることを確認できる。また、石鹸組
成物の供給量と駆動ギアの回転数を増大して生産性を向
上した場合、本発明方法の実施例によれば手洗いテスト
とひび割れテストの結果は変動せず、速泡性テストも1
ストロークの変動に過ぎない。これに対し、比較例によ
れば生産性を向上すると何れのテスト結果においても悪
化度合いが大きくなっている。これにより、本発明方法
によれば石鹸組成物の品質を低下させることなく生産性
を向上させ得ることを確認できる。
【0038】図7は本発明の第1変形例に関するもので
ある。上記実施例との相違は、上記実施例のすりつぶし
システムの中流のすりつぶし混練装置1bを、図12で
示した従来例のローラー型混練装置101に置換した点
にある。他は上記実施例と同様で同一部分は同一符号で
示す。この第1変形例によれば、そのローラー型混練装
置101のバレル103の内部の混練室102が、互い
に噛み合わされるヘリカルギアが配置されていない冷却
領域20′とされる。
【0039】さらに、第2変形例として、冷却効果を高
めるために、その第1変形例のローラー型混練装置10
1に代えて、図8の(1)に示すような冷却装置(例え
ば、(株)奈良機械製作所製、パドルクーラー)51を
用いてもよい。その冷却装置51は、ハウジング52
と、このハウジング52に内蔵された左右2本の回転シ
ャフト53と、各シャフト53に設けられた複数の図8
の(2)に示すような掻き上げ部54とを備え、そのハ
ウジング52は冷却ジャケットにより覆われ、そのハウ
ジング52は、一端の供給口52aから他端の排出口5
2bに向かうに従い下方に向かうように傾斜して配置さ
れる。そのハウジング52に上流のすりつぶし混練装置
1aから供給口52aを介し供給される石鹸組成物は、
回転シャフト53の回転によって掻き上げ部54により
掻き上げられつつ、重力により排出口52bに向かい流
動し、その流動の間に冷却され、排出口52bから下流
のすりつぶし混練装置1cに供給される。
【0040】図9は本発明の第3変形例に関するもので
ある。上記実施例との相違は、上記実施例のすりつぶし
システムの中流のすりつぶし混練装置1bにおいて、す
りつぶし混練室3における中流域と下流領域とが冷却領
域20a、20bとされている点にある。他は上記実施
例と同様で同一部分は同一符号で示す。
【0041】図10は本発明の第4変形例に関するもの
である。上記実施例との相違は、上記実施例のすりつぶ
しシステムの中流のすりつぶし混練装置1bにおいて、
すりつぶし混練室3における中流域においてのみ冷却領
域20cを設け、また、スリーブ21の軸方向間中央に
環状突出部26′を形成した点にある。他は上記実施例
と同様で同一部分は同一符号で示す。
【0042】図11は本発明の第5変形例に関するもの
である。上記実施例との相違は、上記実施例のすりつぶ
しシステムの中流のすりつぶし混練装置1bにおいて、
すりつぶし混練室3における上流域においてのみ冷却領
域20dを設け、また、スリーブ21に環状突出部を形
成せず、さらに、最も下流に位置するスリーブ21の下
流側端部の外周に、下流に向かうに従い径外方向に向か
うテーパ面30を形成し、各ヘリカルギア15a、15
b、16a、16bの歯底径を各スリーブ21の外径よ
りも大きくすると共にテーパ面30の最大外径に等しく
した点にある。他は上記実施例と同様で同一部分は同一
符号で示す。そのテーパ面30により、石鹸組成物の冷
却領域20dから各ヘリカルギア15a、15b、16
a、16bの間への流動の円滑化が図られている。
【0043】なお、本発明は上記実施例や変形例に限定
されるものではない。例えば、冷却領域をすりつぶし混
練室3における上流域と中流域とに設けたり、上流域と
下流域とに設けたり、3つ以上の冷却領域を設けるよう
にしてもよい。また、すりつぶしシステムの上流や下流
のすりつぶし混練装置に冷却領域を設けてもよい。ま
た、すりつぶしシステムを構成するすりつぶし混練装置
の台数は特に限定されず、2台以下でもよいし4台以上
であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のすりつぶしシステムの構成説
明図
【図2】本発明の実施例のすりつぶしシステムの上下流
のすりつぶし混練装置の平断面図
【図3】図2のIII‐III線に沿う断面図
【図4】図3のIV‐IV線に沿う断面図
【図5】本発明の実施例のすりつぶしシステムの中流の
すりつぶし混練装置の平断面図
【図6】図5のVI‐VI線に沿う断面図
【図7】本発明の第1変形例のすりつぶしシステムの構
成説明図
【図8】本発明の第2変形例の冷却装置の(1)は構成
説明図、(2)は要部の斜視図
【図9】本発明の第3変形例のすりつぶし混練装置の縦
断面図
【図10】本発明の第4変形例のすりつぶし混練装置の
平断面図
【図11】本発明の第5変形例のすりつぶし混練装置の
縦断面図
【図12】従来例の混練装置の構成説明図
【符号の説明】
1 すりつぶし混練装置 2 バレル 3 すりつぶし混練室 4 供給口 5 排出口 6、7 軸 13 モータ 15a、15b 送りヘリカルギア 16a、16b 戻しヘリカルギア 20、20a、20b、20c、20d、20e 冷却
領域 21 スリーブ 26、26′ 環状突出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤並 繁明 和歌山県和歌山市湊1334番地花王株式会社 研究所内 (72)発明者 川元 賢一郎 和歌山県和歌山市湊1334番地花王株式会社 研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石鹸組成物をバレル内のすりつぶし混練
    室に供給口から供給し、その供給口から横方向に離れて
    配置された排出口から排出するまでの間に、その供給口
    から排出口に向かう方向に沿ってすりつぶし混練室に配
    置された互いに平行な2本の軸を互いに逆方向に回転駆
    動し、各軸の外周に設けた送りヘリカルギアにより石鹸
    組成物に供給口から排出口への推進力を付与し、互いに
    噛み合わされる一方の軸の各ヘリカルギアの歯と他方の
    軸の各ヘリカルギアの歯との間で石鹸組成物に含まれた
    微粒をすりつぶす工程を有する石鹸の製造方法におい
    て、そのすりつぶし工程の途中に、石鹸組成物を前記互
    いに噛み合わされるヘリカルギアの配置されていない冷
    却領域で流動させる冷却工程を介在させることを特徴と
    する石鹸の製造方法。
  2. 【請求項2】 その冷却領域をスリーブの滑らかな外周
    面とバレルの内周面との間の空間により構成し、そのス
    リーブの外周に周方向に沿って形成した環状突出部によ
    り石鹸組成物の冷却領域での流動を抑制する請求項1に
    記載の石鹸の製造方法。
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