JPH08294240A - エアバッグ電子制御装置 - Google Patents

エアバッグ電子制御装置

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JPH08294240A
JPH08294240A JP7097025A JP9702595A JPH08294240A JP H08294240 A JPH08294240 A JP H08294240A JP 7097025 A JP7097025 A JP 7097025A JP 9702595 A JP9702595 A JP 9702595A JP H08294240 A JPH08294240 A JP H08294240A
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JP
Japan
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diagnosis
backup capacitor
electronic control
diagnostic
value
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JP7097025A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Konishi
博之 小西
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Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 内燃機関の始動によってバッテリ電圧が変動
し、エアバッグ電子制御装置の再リセットが発生した場
合にもバックアップコンデンサの診断を完了することが
可能なエアバッグ電子制御装置を提供する。 【構成】 揮発性メモリ135の第1の特定番地RAM
1にはエアバッグ電子制御装置の動作状態を表す特定デ
ータを、RAM2にはバックアップコンデンサ141等
の診断時間を表すデータが書き込まれる。エアバッグ電
子制御装置がリセットされた場合にRAM1の内容を検
査して電源オンによるリセットか、外来雑音によるリセ
ットかを判定する。電源オンによるリセットであると
き、あるいは外来雑音によるリセットであってもRAM
2に記憶されたデータが診断時間が短いことを示してい
る場合にはバックアップコンデンサの診断を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエアバッグ電子制御装置
に係わり、特にバックアップコンデンサの診断機能を具
備するエアバッグ電子制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エアバッグ電子制御装置は事故発生時で
も確実に作動する必要があることから電源としてバッテ
リの外にバックアップコンデンサを具備するだけでな
く、バックアップコンデンサの短絡あるいは断線故障を
検出するためにエアバッグ電子制御装置内に診断機能を
具備する。
【0003】そしてバックアップコンデンサの診断は、
エアバッグ電子制御装置が電源投入によりリセットされ
る度に、バックアップコンデンサの充電電圧が所定時間
内に所定電圧以上上昇することを確認することにより行
うことが一般的である。しかしエアバッグ電子制御装置
はイグニッションスイッチがオンとなるときにリセット
されるだけでなく外来雑音によってもリセットされるた
め、外来雑音によりバックアップコンデンサに診断が開
始されることもありうる。
【0004】外来雑音によってリセットされた場合は、
すでにバックアップコンデンサの充電が完了しているた
め充電電圧は変化しないため、バックアップコンデンサ
が異常であるとする誤診断が発生してしまう。この課題
を解決するために、本出願人はイグニッションスイッチ
がオンとなる度に揮発性メモリに暗号を書込み、暗号が
保持されている限りバックアップコンデンサの診断を実
行しないエアバッグ電子制御装置を提案している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、イグニ
ッションスイッチがオンとされた後はスタータが始動し
てバッテリ電圧が変動するため、エアバッグ電子制御装
置が電源オンによってリセットされバックアップコンデ
ンサの診断を開始した後に電源電圧が一時的に低下して
バックアップコンデンサの診断が完了する前にエアバッ
グ電子制御装置に再度のリセットが発生することを回避
することはできない。
【0006】この場合には揮発性メモリに記憶されてい
る暗号は保持されているため、既提案のエアバッグ電子
制御装置においては再度のリセットを外来雑音によるリ
セットと判断するため、バックアップコンデンサの診断
がおこなわれないという課題が発生する。本発明は上記
課題に鑑みなされたもので、内燃機関の始動によってバ
ッテリ電圧が変動し、エアバッグ電子制御装置の再リセ
ットが発生した場合にもバックアップコンデンサの診断
を完了することが可能なエアバッグ電子制御装置を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかるエアバ
ッグ電子制御装置は、リセット信号が入力されたときに
スクイブ点火用バックアップコンデンサに対する診断を
行う診断手段を具備するエアバッグ電子制御装置におい
て、診断手段によるバックアップコンデンサに対する診
断に先立ち揮発性メモリの第1の特定番地に予め記憶さ
れた値がエアバッグ電子制御装置の特定動作状態を示す
値であることを判定する第1の判定手段と、第1の判定
手段においてエアバッグ電子制御装置が特定動作状態で
あると判定されたときに揮発性メモリの第2の特定番地
に予め記憶されたバックアップコンデンサの診断時間を
表す値が所定のしきい値以上であることを判定する第2
の判定手段と、第1の判定手段においてエアバッグ電子
制御装置が特定動作状態でないと判定されたときおよび
第2の判定手段において診断時間を表す値が所定時間以
上であると判定されたときに診断手段の実行を許容しそ
れ以外のときに診断手段の実行を禁止する診断制御手段
と、をさらに具備する。
【0008】請求項2にかかるエアバッグ電子制御装置
は、第2の判定手段が、バックアップコンデンサの診断
時間を表す値として電源電圧とバックアップコンデンサ
両端電圧との差電圧を使用するものである。請求項3に
かかるエアバッグ電子制御装置は、第2の判定手段が、
バックアップコンデンサの診断時間を表す値として充電
開始後の経過時間を使用するものである。
【0009】
【作用】請求項1にかかるエアバッグ電子制御装置にあ
っては、エアバッグ電子制御装置が外来雑音によりリセ
ットされた場合にもバックアップコンデンサの診断時間
が短いと判断されたときはバックアップコンデンサの診
断が再開される。請求項2にかかるエアバッグ電子制御
装置にあっては、バックアップコンデンサの診断時間は
電源電圧とバックアップコンデンサ両端電圧との差電圧
によって判定される。
【0010】請求項3にかかるエアバッグ電子制御装置
にあっては、バックアップコンデンサの診断時間は診断
開始後の経過時間によって判定される。
【0011】
【実施例】図1は本発明にかかるエアバッグ電子制御装
置の構成図であって、バッテリ11はイグニッションス
イッチ12、電源バス121およびレギュレータ122
を介して制御部13に電力を供給する。レギュレータ1
22はバッテリ11の電圧約12Vを制御部13の動作
電圧約5Vに降圧するために使用される。
【0012】また電源バス121の信頼性の向上のため
に、バッテリ11からアクセサリスイッチ111および
DC−DCコンバータ112を介してレギュレータ12
2に電力を供給する経路が設けられている。なおDC−
DCコンバータ112は、バッテリ11の電圧が低下し
ている場合にも電源バス121の電圧を所定の電圧以上
に維持するために設置される。
【0013】さらにアクセサリスイッチ111から直接
レギュレータ122に電力を供給する経路も設けられ
る。電源バス121には、放電ダイオード151、15
2および充電抵抗161、162を介して相互に並列接
続された2つのバックアップコンデンサ141、142
が接続される。
【0014】さらに直列接続された2つの分割抵抗18
1、182が2つのバックアップコンデンサ141、1
42と並列接続される。制御部13はマイクロコンピュ
ータシステムであって、データバス131を中心として
CPU132、A/Dコンバータ133、不揮発性メモ
リ(ROM)134および揮発性メモリ(RAM)13
5から構成されている。
【0015】図2は、診断ルーチンのフローチャートで
あって制御部13がリセットされるたびに実行される。
ステップ21において診断フラグXDをリセットする。
次にステップ22において揮発性メモリ135中の第1
の特定番地に記憶された値が特定の値であるか、あるい
は第2の特定番地に記憶された充電開始後の経過時間を
表す値が所定値以上であるかを判断する判断処理を実行
する。
【0016】その後ステップ23においてプライマリチ
ェックを、ステップ24においてCPUモニタチェック
をステップ25において常時チェックを実行する。また
ステップ22の判断ルーチンから分岐してステップ25
に進み、常時チェックが実行される。リセットが発生す
るまで以後は常時チェックを繰り返し実施する。
【0017】図3は診断ルーチンのステップ22で実行
される第1の判定ルーチンのフローチャートであって、
ステップ31において揮発性メモリ135中の第1の特
定番地RAM1に記憶されている値がプライマリチェッ
クが実行されたことを示す特定値(例えば¥55AA
〔16進数〕)であるかを判定する。ステップ31にお
いて否定判定されたときは、ステップ32に進みRAM
1に記憶されている値がCPUモニタチェックが実行さ
れたことを示す特定値(例えば¥5A5A〔16進
数〕)であるかを判定する。
【0018】ステップ32において否定判定されたとき
は、ステップ33に進みRAM1に記憶されている値が
常時チェックが実行されたことを示す特定値(例えば¥
AA55〔16進数〕)であるかを判定する。ステップ
33において否定判定されたときはステップ34に進
む。これは、ステップ31、ステップ32およびステッ
プ33の全てで否定判定されたとき、即ち揮発性メモリ
135の内容が全て蒸発したと判定されたときは、制御
部13はイグニッションスイッチ12の投入によりリセ
ットされたものと判定してバックアップコンデンサ14
1、142の診断を実行すべくステップ34で診断フラ
グXDをセットしてこの処理を終了する。
【0019】ステップ31において肯定判定されたと
き、即ち揮発性メモリ135の内容が保持されていると
きには、制御部13は外来雑音によってリセットされた
ものと判断して、ステップ35に進む。ステップ35に
おいては、揮発性メモリ135の第2の特定番地RAM
2に記憶されている電源電圧を代表する電圧Vx とバッ
クアップコンデンサの充電電圧Vs との電圧差ΔVが所
定の電圧差ΔVTH以上であるかを判定する。
【0020】ステップ35において肯定判定されたとき
は、電源投入後短時間しか経過していないためにバック
アップコンデンサはまだ放電状態にあり、バックアップ
コンデンサ141、142の診断を実行しても誤診断は
発生しないものとして、バックアップコンデンサ14
1、142の診断を実行するためにステップ34に進
む。
【0021】ステップ33で肯定判定されたときは、制
御部13は外来雑音によりリセットされたものでありバ
ックアップコンデンサ141、142の誤診断が発生す
るものとして、診断フラグXDをセットすることなくこ
の処理を終了する。さらにステップ35において否定判
定されたときは、バックアップコンデンサ141、14
2は充電された状態にあり、診断を実行すると誤診断と
なるため、診断フラグXDをセットすることなくこの処
理を終了する。
【0022】なおステップ32において肯定判定された
ときは、プライマリチェックおよびCPUモニタチェッ
クは正常に完了しているため直接常時チェックに進む。
図4は診断ルーチンのステップ23で実行される第1の
プライマリチェックルーチンのフローチャートであっ
て、ステップ41において揮発性メモリ135の第1の
特定番地RAM1および第2の特定番地RAM2をリセ
ットする。
【0023】ステップ42において、揮発性メモリ13
5の第1の特定番地RAM1にプライマリチェックが実
行されたことを示す特定値¥55AAを書込む。ステッ
プ43において電源電圧を代表する電圧VX および充電
電圧を代表する電圧VS を読み込み、ステップ44にお
いて揮発性メモリ135の第2の特定番地RAM2に次
式で算出される電圧差ΔVを書込む。
【0024】ΔV=VX −VS なお電圧VX 、VS はいわゆるなまし処理(移動平均処
理)を行ったものを使用することも可能である。そして
ステップ45においてバックアップコンデンサ診断処理
を実行し、ステップ46においてスクイブ、Gセンサ等
の診断を行いステップ47においてプライマリチェック
が完了したかを判定する。
【0025】ステップ47で否定判定されたとき、即ち
プライマリチェックが完了していないときはステップ4
2に戻り、肯定判定されたとき、即ちプライマリチェッ
クが完了しているときはこのルーチンを終了する。図5
は診断ルーチンのステップ24で実行されるCPUチェ
ックルーチンのフローチャートであって、ステップ51
において揮発性メモリ135の第1の特定番地RAM1
にCPUモニタチェックが実行されたことを示す特定値
¥5A5Aを書込む。
【0026】ステップ52においてCPUのウオッチド
ッグタイマの停止命令を出力し、ステップ53において
その後所定時間T1 が経過したかを判定する。この操作
は、これはCPUが正常であればウオッチドッグタイマ
停止後所定時間T1 以内にCPUはリセットされること
を利用して自己診断するものである。即ちステップ53
において肯定判定された場合は、CPUモニタリセット
が行われずCPU自体に異常が発生したものとしてCP
U異常警報を発して診断ルーチンを終了する。なお、ス
テップ53において否定判定されたときは、ステップ5
1に戻る。
【0027】図6は、第1の判定ルーチンのステップ3
2において肯定判定されたときに実行される常時チェッ
クルーチンのフローチャートであって、ステップ61に
おいて揮発性メモリ135の第1の特定番地RAM1に
CPUモニタチェックが実行されたことを示す特定値¥
AA55を書込む。ステップ62において、エアバッグ
システムの構成部品、例えばスクイブ、加速度センサ等
の診断を実行する。
【0028】ステップ63において異常発生時の警報ラ
ンプ点灯等のダイアグノーシス処理を実行し、このルー
チンを終了する。ただし、一度常時ルーチンに入るとリ
セット発生まで、このルーチンが繰り返し実行される。
図7は第2の実施例において診断ルーチンのステップ2
2で実行される第2の判定ルーチンのフローチャートで
あって、ステップ71において揮発性メモリ135中の
第1の特定番地RAM1に記憶されている値がプライマ
リチェックが実行されたことを示す特定値(例えば¥5
5AA〔16進数〕)であるかを判定する。
【0029】ステップ71において否定判定されたとき
は、ステップ72に進みRAM1に記憶されている値が
CPUモニタチェックが実行されたことを示す特定値
(例えば¥5A5A〔16進数〕)であるかを判定す
る。ステップ72において否定判定されたときは、ステ
ップ73に進みRAM1に記憶されている値が常時チェ
ックが実行されたことを示す特定値(例えば¥AA55
〔16進数〕)であるかを判定する。
【0030】ステップ73において否定判定されたとき
はステップ74に進む。これは、ステップ71、ステッ
プ72およびステップ73の全てで否定判定されたと
き、即ち揮発性メモリ135の内容が全て蒸発したと判
定されたときは、制御部13はイグニッションスイッチ
12の投入によりリセットされたものと判定してバック
アップコンデンサ141、142充電開始後の経過時間
を示すカウンタCNTをリセットする。
【0031】さらにステップ75でバックアップコンデ
ンサ141、142の診断を実行すべくステップ34で
診断フラグXDをセットしてこの処理を終了する。ステ
ップ71において肯定判定されたとき、即ちプライマリ
チェックが完了していると判断されるときには、制御部
13は外来雑音によってリセットされたものと判断して
ステップ76に進む。
【0032】ステップ76において、カウンタCNTの
カウント値が予め定められた所定値K以下であるかを判
定する。ステップ76において肯定判定されたときは、
充電開始後時間が経過していないためにバックアップコ
ンデンサはまだ放電状態にあり、バックアップコンデン
サ141、142の診断を実行しても誤診断は発生しな
いものとして、バックアップコンデンサ141、142
の診断を実行するためにステップ75に進む。
【0033】ステップ73で肯定判定されたときは、制
御部13は外来雑音によりリセットされたものであるた
めバックアップコンデンサ141、142の誤診断を避
けるために、診断フラグXDをセットすることなくこの
処理を終了する。さらにステップ76において否定判定
されたときは、バックアップコンデンサ141、142
は充電された状態にあり診断を実行すると誤診断となる
ため、診断フラグXDをセットすることなくこの処理を
終了する。
【0034】なおステップ72において肯定判定された
ときは、プライマリチェックおよびCPUモニタチェッ
クは正常に完了しているため直接常時チェックに進む。
図8は第2の実施例において診断ルーチンのステップ2
3で実行される第2のプライマリチェックルーチンのフ
ローチャートであって、ステップ81において揮発性メ
モリ135の第1の特定番地RAM1および第2の特定
番地RAM2をリセットする。
【0035】ステップ82において、揮発性メモリ13
5の第1の特定番地RAM1にプライマリチェックが実
行されたことを示す特定値¥55AAを書込む。ステッ
プ83においてカウンタCNTをインクリメントし、ス
テップ84において揮発性メモリ135の第2の特定番
地RAM2にカウンタCNTのカウント値を書込む。
【0036】そしてステップ85においてバックアップ
コンデンサ診断処理を実行し、ステップ86においてス
クイブ、Gセンサ等の診断を行いステップ87において
プライマリチェックが完了したかを判定する。ステップ
87で否定判定されたとき、即ちプライマリチェックが
完了していないときはステップ82に戻り、肯定判定さ
れたとき、即ちプライマリチェックが完了しているとき
はこのルーチンを終了する。
【0037】図9は第1のプライマリチェックルーチン
のステップ45あるいは第2のプライマリチェックルー
チンのステップ85で実行されるバックアップコンデン
サ診断処理の診断項目の1つのフローチャートである。
ステップ9aにおいて診断フラグXDがセットされてい
るかを判定し、肯定判定されたときはステップ9bに進
み診断完了フラグXFがセットされているかを判定す
る。
【0038】ステップ9bで否定判定されたとき、即ち
診断完了していないときはステップ9cに進み、診断処
理開始後の経過時間を表す第1のカウンタC1をインク
リメントする。ステップ9dにおいて第1のカウンタC
1が第1の所定値H1以上であるか、即ち診断開始後第
1の所定時間が経過したかを判定する。
【0039】ステップ9dにおいて肯定判定されたと
き、即ち診断開始後第1の所定時間が経過して正確な診
断が可能であると判断されたときはステップ9eに進
む。ステップ9eにおいて第1のカウンタC1が第2の
所定値H2以下であるか、即ち診断開始後第1の所定時
間より大きい第2の所定時間に到達していないかを判定
する。
【0040】ステップ9eにおいて肯定判定されたとき
は、ステップ9fに進み電源電圧V X と充電電圧VS
の電圧差ΔVが所定電圧差ΔV0 以下であるかを判定す
る。ステップ9fで肯定判定されたとき、即ち電源電圧
X と充電電圧VS との電圧差ΔVが小さいときはバッ
クアップコンデンサ141、142と電源バス121と
の接続が切れているためイグニッションスイッチ11オ
ン直後に充電電圧V S が電源電圧VX にまで上昇したも
のと判断してステップ9gに進む。
【0041】ステップ9gで、バックアップコンデンサ
141、142と電源バス121との接続が切れている
と連続して検出された回数をカウントする第2のカウン
タC2をインクリメントし、バックアップコンデンサ1
41、142が正常であると連続して検出された回数を
カウントする第3のカウンタC3をリセットする。ステ
ップ9hにおいて第2のカウンタのカウント値が第3の
所定値H3以上となったかを判定し、否定判定されたと
きは直接この処理を終了する。
【0042】ステップ9hにおいて肯定判定されたと
き、即ち連続して所定回数以上差電圧ΔVが小さい状態
が検出されたときはステップ9iに進み、バックアップ
コンデンサ141、142が異常である旨の警報を出力
する。そしてステップ9jで診断完了フラグXFをセッ
トしてこの処理を終了する。ステップ9fで否定判定さ
れたとき、即ち電圧差ΔVが所定電圧差ΔV0 以上であ
るときにはステップ9kに進み、第2のカウンタC2を
リセット、第3のカウンタC3をインクリメントしてス
テップ9lに進む。
【0043】ステップ9lにおいて第3のカウンタC3
のカウント値が第4の所定値H4以上であるかを判定
し、否定判定されたときは直接この処理を終了する。ス
テップ9lにおいて肯定判定されたときは、バックアッ
プコンデンサ141、142の正常状態を連続して所定
回数以上検出しているので、ステップ9mでバックアッ
プコンデンサ141、142正常としてステップ9jに
進む。
【0044】図10は本発明の効果の説明図であって、
横軸に時間を、縦軸にバックアップコンデンサの充電電
圧をとる。即ち時刻t0 でイグニッションスイッチがオ
ンとされると、充電電圧は徐々に上昇し時刻t1 におい
て動作電圧VOPを越えるとエアバッグ電子制御装置はリ
セットされ、バックアップコンデンサの診断を開始す
る。なおバックアップコンデンサの診断には時間TD
要するため診断完了は時刻tF であるものとする。
【0045】充電電圧が一点鎖線で示すようにしきい値
電圧VTH以上の電圧を維持する場合には、バックアップ
コンデンサの診断は完全に実行される。しかし実際は、
スタータの作動により電源電圧は変動するため充電電圧
は、バックアップコンデンサの診断が終了する前の時刻
2 において停止電圧VST以下に低下しエアバッグ電子
制御装置はバックアップコンデンサの診断は中断されて
しまう。
【0046】そして従来のエアバッグ電子制御装置にあ
っては、時刻t3 において再度動作電圧VOP以上に上昇
した場合にも外来雑音によってリセットされたものと判
断するため、バックアップコンデンサの診断は実行され
ない。これに対し本発明にかかるエアバッグ電子制御装
置にあっては、揮発性メモリ135の特定番地RAM1
およびRAM2に特定データが維持されている場合に
も、時刻t1 から時刻t2 までの時間が短いことからバ
ックアップコンデンサの診断は完了していないものと判
断してバックアップコンデンサの診断を再開する。
【0047】
【発明の効果】請求項1にかかるエアバッグ電子制御装
置によれば、エアバッグ電子制御装置が外来雑音により
リセットされた場合にもバックアップコンデンサの診断
時間が短いと判断されたときはバックアップコンデンサ
の診断を再開することにより、内燃機関始動後電源電圧
が低下した場合にもバックアップコンデンサを確実に診
断することが可能となる。
【0048】請求項2にかかるエアバッグ電子制御装置
によれば、バックアップコンデンサの診断時間を電源電
圧とバックアップコンデンサ両端電圧との差電圧によっ
て判定することにより、診断が完了していないことを確
実に検出することが可能となる。請求項3にかかるエア
バッグ電子制御装置によれば、バックアップコンデンサ
の診断時間を診断開始後の経過時間によって判定するこ
とにより、診断が完了していないことを確実に検出する
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施例の回路図である。
【図2】図2は、診断ルーチンのフローチャートであ
る。
【図3】図3は、第1の判定ルーチンのフローチャート
である。
【図4】図4は、第1のプライマリチェックルーチンの
フローチャートである。
【図5】図5は、CPUモニタチェックルーチンのフロ
ーチャートである。
【図6】図6は、常時チェックルーチンのフローチャー
トである。
【図7】図7は、第2の判定ルーチンのフローチャート
である。
【図8】図8は、第2のプライマリチェックルーチンの
フローチャートである。
【図9】図9は、バックアップコンデンサ診断処理ルー
チンのフローチャートである。
【図10】図10は、本発明の効果の説明図である。
【符号の説明】
11…バッテリ 111…アクセサリスイッチ 112…DC−DCコンバータ 12…イグニッションスイッチ 121…電源バス 122…レギュレータ 13…マイクロコンピュータ 131…データバス 132…CPU 133…A/Dコンバータ 134…不揮発性メモリ 135…揮発性メモリ 141、142…バックアップコンデンサ 151、152…放電ダイオード 161、162…充電抵抗 181、182…分割抵抗

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リセット信号が入力されたときにスクイ
    ブ点火用バックアップコンデンサに対する診断を行う診
    断手段を具備するエアバッグ電子制御装置において、 前記診断手段によるバックアップコンデンサに対する診
    断に先立ち、揮発性メモリの第1の特定番地に予め記憶
    された値がエアバッグ電子制御装置の特定動作状態を示
    す値であることを判定する第1の判定手段と、 前記第1の判定手段においてエアバッグ電子制御装置が
    特定動作状態であると判定されたときに、揮発性メモリ
    の第2の特定番地に予め記憶されたバックアップコンデ
    ンサの診断時間を表す値が所定のしきい値以上であるこ
    とを判定する第2の判定手段と、 前記第1の判定手段においてエアバッグ電子制御装置が
    特定動作状態でないと判定されたとき、および前記第2
    の判定手段において診断時間を表す値が所定のしきい値
    以上であると判定されたときに前記診断手段の実行を許
    容し、それ以外のときに前記診断手段の実行を禁止する
    診断制御手段と、をさらに具備するエアバッグ電子制御
    装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の判定手段が、 バックアップコンデンサの診断時間を表す値として、電
    源電圧とバックアップコンデンサ両端電圧との差電圧を
    使用するものである請求項1に記載のエアバッグ電子制
    御装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の判定手段が、 バックアップコンデンサの診断時間を表す値として、充
    電開始後の経過時間を使用するものである請求項1に記
    載のエアバッグ電子制御装置。
JP7097025A 1995-04-21 1995-04-21 エアバッグ電子制御装置 Withdrawn JPH08294240A (ja)

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EP0872940A2 (de) * 1997-04-15 1998-10-21 TEMIC TELEFUNKEN microelectronic GmbH Verfahren zum Betreiben eines Energieversorgungsgeräts und Energieversorungsgerät

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EP0872940A3 (de) * 1997-04-15 1999-06-02 TEMIC TELEFUNKEN microelectronic GmbH Verfahren zum Betreiben eines Energieversorgungsgeräts und Energieversorungsgerät

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