JP2010275900A - 車載制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、故障が特定されず故障コードが残らないような始動不良を含む全ての始動状態を残し、正常時と異常時のデータを後から比較して、サービス作業の向上や作業中での検証作業を軽減することを目的としている。
【解決手段】このため、温度検出手段と、所定の回転速度以下のクランキング時間を演算するタイマ手段と、データ保存手段とを備え、データ保存手段に内燃機関の始動に際してデータを保存する車載制御装置において、データ保存手段は、複数の所定始動回数分のクランキングデータを保存する記憶領域を有する一方、始動に伴って内燃機関の温度とクランキング時間を含むクランキングデータを作成し、データ保存手段の記憶領域にクランキングデータを保存する際に、記憶領域を満たす前は予め定めた序列に書き込み、記憶領域を満たした後は時期の古いものを優先して更新しつつ保存する。
【選択図】図1

Description

この発明は車両に搭載される電子コントローラにおけるデータ保存機能に関し、特に故障コードとは別であって内燃機関等の始動状態などコンディションに関わるデータの保存機能に関するものである。
車両には、法規制によって車載制御装置が搭載されている。
この車載制御装置は、車両における異常、つまり故障発生時の警報機能や異常内容である故障内容を記憶する機能を備えている。
特開2006−161604号公報
ところで、従来の車載制御装置においては、エンジンストールやエンジン始動不良といった症状ベースの不具合に関するデータの保存が可能である。
しかし、保存されるデータは異常と判断した時の単発データのみである。
この結果、データの保存時の状態は判断することができるが、そのようなエンジン冷却水温状態で発生することが多いかといった不具合発生傾向を推定するための情報を得ることができないという不都合がある。
また、始動不良に関する上記の不都合を改善するために、エンジン冷却水温領域毎に始動時間や始動不良発生回数を保存し、その統計データからエンジン始動不良が発生し易いエンジン冷却水温領域のデータ取得が可能となったものも考えられている。
しかし、この方策においては、顧客が不具合と感じていない過去の始動データも統計データに含まれている。
この結果、顧客が始動不良を認識し、車両を修理業者へ持ち込む多くは、最近発生した不具合の修理を依頼する場合であると考えられることから、上記の統計データのみでは、より的確な不具合発生傾向を把握できない可能性があるという不都合がある。
よって、直近の始動履歴情報が判れば、顧客が始動不良を認識した時期の、より的確な不具合発生傾向を把握することが可能であるため、過去のエンジン始動履歴データを指定回数分保存する方策の開発が望まれていた。
また、上述の特許文献1に開示される先行技術の内容は、始動異常検出前後の車両データを取得するものである。
異常検出があったことをトリガとし、異常が生じてからデータ保存となるため、異常が生じる前の状態はどうであったのかをさかのぼることはしておらず、過去の始動時データの履歴をごく一部しか取得できない。
そのため、正常時のデータと異常時のデータとを比較して検証することができず、過去の始動不良が何回発生したかの頻度や、相対的に始動不良が発生する水温領域の特定ができないという不都合がある。
また、一方で、近年、内燃機関の始動を1つの制御装置だけで完結できず、複数の制御装置の協調制御によって始動を行う技術が進展しているが、このような始動を行う場合には、始動時データの保存手法が確立されていないという不都合がある。
この発明は、過去の始動状態のデータを正常時も含めて残すこと、過去の始動状態のデータを更新によって直近の指定回数分のものだけを蓄積すること、故障が特定されず故障コードが残らないような始動不良を含む全ての始動状態を残すこと、それらによって正常時と異常時のデータを後から比較可能にすること、それらによりサービス作業の向上や作業中での検証作業を軽減することを目的とする。
また、この発明は、過去の始動状態のデータを正常時も含めて残すことについては、通信による協調制御によって始動を行うとともに、保存を行って、過去の始動状態のデータを確実に残すことを目的とする。
そこで、この発明は、上述不都合を除去するために、内燃機関の温度を検出する温度検出手段と、スタータがオンされかつ前記内燃機関の回転速度が所定の回転速度以下であるクランキング時間を演算するタイマ手段と、故障の解析に必要なデータを保存するデータ保存手段とを備え、このデータ保存手段に前記内燃機関の始動に際してデータを保存する車載制御装置において、前記データ保存手段は、複数の所定始動回数分のクランキングデータを保存する記憶領域を有する一方、始動に伴って前記内燃機関の温度とクランキング時間を含むクランキングデータを作成し、前記データ保存手段の記憶領域にクランキングデータを保存する際には、この記憶領域を満たす前では予め定めた序列に書き込むとともに、この記憶領域を満たした後では時期の古いものを優先して更新しつつ保存することを特徴とする。
以上詳細に説明した如くこの発明によれば、内燃機関の温度を検出する温度検出手段と、スタータがオンされかつ内燃機関の回転速度が所定の回転速度以下であるクランキング時間を演算するタイマ手段と、故障の解析に必要なデータを保存するデータ保存手段とを備え、データ保存手段に内燃機関の始動に際してデータを保存する車載制御装置において、データ保存手段は、複数の所定始動回数分のクランキングデータを保存する記憶領域を有する一方、始動に伴って内燃機関の温度とクランキング時間を含むクランキングデータを作成し、データ保存手段の記憶領域にクランキングデータを保存する際には、記憶領域を満たす前では予め定めた序列に書き込むとともに、記憶領域を満たした後では時期の古いものを優先して更新しつつ保存する。
従って、異常検出の有無に関わらず、過去の始動時データ(「クランキングデータ」ともいう。)を保存して故障の判断の解析に利用することができ、その履歴を取得し、正常時のデータと異常時のデータを比較して検証することができる。
また、始動100回中に始動不良が何回発生したかの頻度が取得できる。
更に、始動不良が発生する水温領域の特定ができる。
図1はこの発明の第1実施例を示す車載制御装置における履歴データ保存処理用フローチャートである。(実施例1) 図2は車載制御装置を搭載する車両の概略構成図である。(実施例1) 図3は車載制御装置の通信ハード構成を示す図である。(実施例1) 図4はエンジン始動履歴データの出力例を示す図である。(実施例1) 図5はこの発明の第2実施例を示す車載制御装置における履歴データ保存処理用フローチャートである。(実施例2) 図6はエンジン始動履歴データの出力例を示す図である。(実施例2) 図7はこの発明の第3実施例を示す車載制御装置における履歴データ保存処理用フローチャートである。(実施例3) 図8は車載制御装置と内燃機関制御装置の協調制御機能を示すブロック図である。(実施例3) 図9はこの発明の第4実施例を示す車載制御装置における履歴データ保存処理用フローチャートである。(実施例4)
以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細に説明する。
図1〜図4はこの発明の第1実施例を示すものである。
図2及び図3において、1は車両である。
この車両1は、内燃機関(「エンジン」とも記載する。)2と通信診断システム3とを搭載している。
この通信診断システム3には、車載制御装置(「車載機」ともいう。)4として、複数の、例えば、第1車載制御装置4A、第2車載制御装置4B…が備えられ、また、故障診断装置(「故障診断テスタ」ともいう。)5が前記車両1から離れて備えられている。
前記第1車載制御装置4A、第2車載制御装置4B…は、通信線として、シリアル通信可能で双方向のデータ通信が可能な車両側通信線6を介して互いに接続され、通常時には互いにデータの送受信を実施しながら制御対象を制御する。
この車両側通信線6には、車両側接続コネクタ7が設けられている。
前記故障診断装置5は、前記複数の車載制御装置4のいずれか一つの車両用制御装置に接続され、一つの車両用制御装置のプログラムの書換え処理、あるいは前記車両1や前記内燃機関2の故障診断(OBD:On Board Diagnostic)を実行するものである。
この故障診断装置5には、ディスプレイ8が備えられ、また、前記車両側接続コネクタ7に結合可能な車外コネクタ9を設けた通信線である車外通信線10が接続している。
この車外通信線10は、前記車両側通信線6に接続可能である。
前記第1車載制御装置4Aと第2車載制御装置4Bとは、同一構造であり、ここでは、第2車載制御装置4Bの構造についてのみ説明する。
この第2車載制御装置4Bは、例えば、ボディコントロールモジュール(BCM)、エンジンコントールモジュール(ECM)、トランスミッション(A/T)コントローラ、ABS(アンチロックブレーキシステム)コントローラ、エアバックコントローラ等の複数の車載制御装置(車載用電子コントローラ:エレクトリックコントロールユニット(ECU))中から選択されたものであり、故障診断機能(自己診断)を有する。
図3に示すように、前記第2車載制御装置4Bは、車両側通信線6に接続した受信手段である通信ポート11と、車載用センサ12からの信号を入力して波形処理するとともに通信ポート11に出力する入力処理装置13と、通信ポート11に連絡するとともに入力処理装置13からの信号に基づいて目的の制御に対する最適制御量を演算し、この演算結果に基づいた制御信号を出力する中央処理装置(CPU)14と、制御用のプログラムやデータを格納するブロック書き換え可能な不揮発性メモリ(ROM)からなる書込み用記憶手段15と、工場でプログラムする場合等に使用される不揮発性のEEPROM(電気的に消去・書込み可能なROM)からなるデータ保持用記憶手段16と、前記中央処理装置(CPU)14が演算、つまり故障の解析を行うために必要なデータを保存するデータ保存手段(RAM)17と、データをバックアップ保存するバックアップ記憶手段(RAM)18と、前記中央処理装置(CPU)14からの制御信号を受けてアクチュエータ(燃料噴射弁など)19を駆動するように前記通信ポート11に接続した出力制御装置20と、電源供給回路21とを備えている。
前記第2車載制御装置4Bの電源供給回路21には、電力の供給を受けるように電力線22によって電源(「バッテリ」ともいう。)23が接続し、また、イグニション信号を受けるようにイグニション信号線24によってイグニションスイッチ25が接続している。
前記電源23には、前記車両側接続コネクタ7に接続した車両側電源線26及び車両側グランド線27が接続している。
一方、前記故障診断装置5には、車外コネクタ9に接続した車外側電源線28及び車外側グランド線29が接続している。
この車外側電源線28は、前記車両側電源線26に接続可能である。
また、前記車外側グランド線29は、前記車両側グランド線27に接続可能である。
前記第2車載制御装置4Bにおいては、故障診断プログラムが備えられており、所定条件の成立時に故障診断が実施される。
ここで、前記所定条件とは、エンジンストールとエンジン始動不良とを識別可能な条件であり、また、第2車載制御装置4Bの前記中央処理装置14の故障判定部14Aで故障と判定された場合に、内部の、例えば、前記データ保持用記憶手段16等の所定の記憶手段に故障コードと走行状態とが保存される。
そして、前記車両1が修理工場に持ち込まれた場合に、前記車両1の第2車載制御装置4Bに前記故障診断装置5を接続し、第2車載制御装置4Bの内部のデータ保持用記憶手段16に保存された故障コードと走行状態及び前記エンジン2の冷却水温度毎の始動時間の統計データとエンジン冷却水温度毎の始動不良発生回数を読み出し、故障診断装置5のディスプレイ8に表示する。
このとき、前記車載制御装置4は、前記内燃機関2の温度、例えば水温を検出する温度検出手段30と、スタータ(「電源用(始動用)スイッチ」ともいう。)31がオンされかつ前記内燃機関2の回転速度が所定の回転速度以下であるクランキング時間を演算するタイマ手段32と、故障の解析に必要なデータを保存する前記データ保存手段17とを備え、このデータ保存手段17に前記内燃機関2の始動に際してデータを保存する。
そして、前記車載制御装置4において、前記データ保存手段17は、複数の所定始動回数分のクランキングデータを保存する記憶領域33を有する一方、始動に伴って前記内燃機関2の温度とクランキング時間を含むクランキングデータを作成し、前記データ保存手段17の記憶領域33にクランキングデータを保存する際には、この記憶領域33を満たす前では予め定めた序列に書き込むとともに、この記憶領域33を満たした後では時期の古いものを優先して更新しつつ保存する。
詳述すれば、前記車載制御装置4は、クランキング開始後に、前記温度検出手段30から始動時冷却水温データを取得するとともに、前記タイマ手段32によってクランキング時間の計測を行い、クランキング終了後に始動履歴保存用メモリである前記データ保存手段17の記憶領域33の使用状況を確認し、この記憶領域33にクランキングデータを保存する。
このとき、前記データ保存手段17の記憶領域33の使用状況が、この記憶領域33を満たす前、つまり空きがある場合には、予め定めた序列にクランキングデータを書き込む。
また、前記データ保存手段17の記憶領域33の使用状況が、この記憶領域33を満たした後、つまり空きがない場合には、時期の古いクランキングデータを優先して今回取得の新しいクランキングデータで更新しつつ保存する。
図4に示す表は、故障診断テスタである前記故障診断装置5で読み出すときに、保存しているクランキングデータの並び替えをして出力することを示す例であり、リストの「No.1」を「新しいクランキングデータ」、「No.100」を「古いクランキングデータ」として出力する。
このとき、前記データ保存手段17の記憶領域33を以下のようにしている。
(1)過去100回分のエンジン始動履歴データを保存
(2)クランキングデータは、クランキング時のエンジン冷却水温とクランキング時間からなる。
(3)始動不良の有無に関わらず、直近100回分のクランキングデータを保存する。
(4)指定回数を上回った場合には、最も古いクランキングデータへ上書きする。
そして、実際の保存処理には、「現在位置データ」が必要となる。
保存領域として100個分枠があると仮定した場合、領域の「No.1」位置から順に保存する。
「現在位置データ」が現在の保存領域を更新して示す。
50回保存した時は、「現在位置データ」は50個目を示す現在位置「50」になる。
現在位置「50」は「No.50」の位置を示す。
保存が101回に達した場合は、「No.1」の保存領域にクランキングデータを上書きするとともに、現在位置データを「No.1」に戻す。
故障診断テスタである前記故障診断装置5に出力する際には、現在位置「N」の最新データに対して「+1」が一番古いデータと判別でき、逆順に辿ってデータを連続させてまわすことにより、図4に示すリストを作成する。
このリストは、前記車載制御装置4、故障診断テスタである前記故障診断装置5のいずれでも作成できる。
従って、異常検出の有無に関わらず、過去の始動時データ(「クランキングデータ」ともいう。)を保存して故障の判断の解析に利用することができ、その履歴を取得し、正常時のデータと異常時のデータを比較して検証することができる。
また、始動100回中に始動不良が何回発生したかの頻度が取得できる。
更に、始動不良が発生する水温領域の特定ができる。
次に、図1の前記車載制御装置4における履歴データ保存処理用フローチャートに沿って作用を説明する。
前記イグニションスイッチ25がONされて、前記車載制御装置4における履歴データ保存処理用のプログラムがスタート(101)すると、クランキング開始か否かの判断(102)に移行する。
このクランキング開始か否かの判断(102)がNOの場合には、判断(102)がYESとなるまで判断(102)を繰り返し行う。
そして、クランキング開始か否かの判断(102)がYESの場合には、前記温度検出手段30から始動時冷却水温データを取得する処理(103)に移行する。
この始動時冷却水温データ取得の処理(103)の後に、前記タイマ手段32によってクランキング時間を計測する処理(104)に移行する。
このクランキング時間計測の処理(104)の後には、クランキング終了か否かの判断(105)に移行する。
そして、このクランキング終了か否かの判断(105)がNOの場合には、上述したクランキング時間計測の処理(104)に戻る。
また、クランキング終了か否かの判断(105)がYESの場合には、始動履歴保存用メモリである前記データ保存手段17の記憶領域33を全て使用済みか否かの判断(106)に移行する。
この前記データ保存手段17の記憶領域33を全て使用済みか否かの判断(106)において、判断(106)がNO、つまり前記記憶領域33を満たす前の場合には、前記データ保存手段17の記憶領域33の空きメモリに今回取得したクランキングデータを予め定めた序列にて書き込み、保存する処理(107)に移行する。
また、前記データ保存手段17の記憶領域33を全て使用済みか否かの判断(106)がYES、つまり前記記憶領域33を満たした後の場合には、最も古いクランキングデータを優先して今回取得の新しいクランキングデータで更新しつつ保存する処理(108)に移行する。
そして、前記データ保存手段17の記憶領域33に保存する処理(107)または処理(108)の後には、前記車載制御装置4における履歴データ保存処理用のプログラムのエンド(109)に移行する。
図5及び図6はこの発明の第2実施例を示すものである。
この第2実施例において、上述第1実施例のものと同一機能を果たす箇所には、同一符号を付して説明する。
この第2実施例の特徴とするところは、上述の第1実施例における前記データ保存手段17の記憶領域33の保存位置を判別するための現在位置データを記憶時に更新し、クランキングデータに付帯情報を関連付けて保存する構成とした点にある。
すなわち、付帯情報としては、他の車載装置の操作状態に依存して始動が禁止されている状態であることを示す始動禁止判定フラグ、前記内燃機関の始動完了を示す始動判定フラグ、前記内燃機関の始動未完であったことを示す始動不良フラグがあり、これらのフラグのうち1つ以上を含む付帯情報をクランキングに関連付けて保存するものである。
従って、正常に始動を完了したこと、未完に終わったこと、その原因となること等の情報を付加することによって、検証作業を容易化できる。
図6に示す表は、故障診断テスタである故障診断装置で読み出すときに、保存しているクランキングデータの並び替えをして出力することを示す例であり、リストの「No.1−2」を「新しいデータ」、「No.199−200」を「古いデータ」として出力する。
このとき、前記データ保存手段の記憶領域は、上述した第1実施例の(2)〜(4)のものに以下の付加情報を加えている。
(5)エンジン始動不良判定成立有無(始動不良判定)を識別する情報(始動不良フラグ)
(6)エンジン始動したか否か(始動判定)を識別する情報(始動判定フラグ)
(7)イモビライザ等のその他要因による始動禁止であるか(始動禁止判定)を識別する情報(始動禁止判定フラグ)
そして、実際の保存処理には、「現在位置データ」が必要となる。
保存領域として200個分枠があり、これを100回で利用すると仮定した場合、領域の「No.1−2」位置から順に保存する。
「現在位置データ」が現在の保存領域を更新して示す。
50回保存した時は、「現在位置データ」は50個目を示す現在位置「50」になる。
現在位置「50」は「No.99−100」の位置を示すものであるが、現在位置「50」として「No.99」の位置だけを示すものでも良い。
保存が101回に達した場合は、「No.1−2」の保存領域にデータを上書きするとともに、現在位置データの現在位置「N」を「No.1−2」(または「No.1」のみ)に戻す。
故障診断テスタである前記故障診断装置に出力する際には、現在位置「N」の最新データに対して「+2」が一番古いデータと判別でき、逆順に辿ってデータを連続させてまわすことにより、図6に示すリストを作成する。
このリストは、前記車載制御装置、故障診断テスタである前記故障診断装置のいずれでも作成できる。
次に、図5の前記車載制御装置における履歴データ保存処理用フローチャートに沿って作用を説明する。
前記イグニションスイッチがONされて、前記車載制御装置における履歴データ保存処理用のプログラムがスタート(201)すると、クランキング開始か否かの判断(202)に移行する。
このクランキング開始か否かの判断(202)がNOの場合には、判断(202)がYESとなるまで判断(202)を繰り返し行う。
そして、クランキング開始か否かの判断(202)がYESの場合には、前記温度検出手段から始動時冷却水温データを取得する処理(203)に移行する。
この始動時冷却水温データ取得の処理(203)の後に、前記タイマ手段によってクランキング時間を計測する処理(204)に移行する。
このクランキング時間計測の処理(204)の後には、クランキング終了か否かの判断(205)に移行する。
そして、このクランキング終了か否かの判断(205)がNOの場合には、上述したクランキング時間計測の処理(204)に戻る。
また、クランキング終了か否かの判断(205)がYESの場合には、始動禁止判定が成立したか否かの判断(206)に移行する。
この始動禁止判定が成立したか否かの判断(206)がYESの場合には、他の車載装置の操作状態に依存して始動が禁止されている状態であることを示す始動禁止判定フラグをONする処理(207)に移行し、この処理(207)の後に始動判定が成立したか否かの判断(208)に移行する一方、上述の始動禁止判定が成立したか否かの判断(206)がNOの場合には、そのまま始動判定が成立したか否かの判断(208)に移行する。
また、この始動判定が成立したか否かの判断(208)において、この判断(208)がYESの場合には、前記内燃機関の始動完了を示す始動判定フラグをONする処理(209)に移行し、この処理(209)の後に始動不良判定が成立したか否かの判断(210)に移行する一方、上述の始動判定が成立したか否かの判断(208)がNOの場合には、そのまま始動不良判定が成立したか否かの判断(210)に移行する。
更に、この始動不良判定が成立したか否かの判断(210)において、この判断(210)がYESの場合には、前記内燃機関の始動未完であったことを示す始動不良フラグをONする処理(211)に移行し、この処理(211)の後に始動履歴保存用メモリである前記データ保存手段の記憶領域を全て使用済みか否かの判断(212)に移行する一方、上述の始動不良判定が成立したか否かの判断(210)がNOの場合には、そのまま始動履歴保存用メモリである前記データ保存手段の記憶領域を全て使用済みか否かの判断(212)に移行する。
そして、この前記データ保存手段の記憶領域を全て使用済みか否かの判断(212)において、判断(212)がNO、つまり前記記憶領域を満たす前の場合には、前記データ保存手段の記憶領域の空きメモリに今回取得したクランキングデータと付加情報を予め定めた序列にて書き込み、保存する処理(213)に移行する。
また、前記データ保存手段の記憶領域を全て使用済みか否かの判断(212)がYES、つまり前記記憶領域を満たした後の場合には、最も古いクランキングデータと付加情報を優先して今回取得の新しいクランキングデータと付加情報で更新しつつ保存する処理(214)に移行する。
そして、前記データ保存手段の記憶領域に保存する処理(213)または処理(214)の後には、前記車載制御装置における履歴データ保存処理用のプログラムのエンド(215)に移行する。
図7及び図8はこの発明の第3実施例を示すものである。
この第3実施例の特徴とするところは、複数の制御装置が相互通信する一方で、複数の制御装置に機能が分散されて機能するよう構成されたエンジン始動制御装置に適用することとし、携帯機と車体制御装置認証した後に始動を行い、その後、分散された機能がシステムとして保存動作するのに必要な通信を行って、この始動の際に得た保存データを残すことを示す点にある。
そして、前記エンジン始動制御装置に適用する車載制御装置41は、図8に示す如く、通信ライン42を介して接続された車両制御装置(「車両ECU」ともいう。)43と内燃機関制御装置(「エンジンECM」ともいう。)44の協調制御機能によって実現されるものであって、前記車載制御装置41と前記内燃機関制御装置44が互いに通信ライン42を介して情報通信することによって前記内燃機関45の始動を行い、前記内燃機関制御装置44がクランキングデータを作成し、前記車載制御装置41と前記内燃機関制御装置44の1つ以上にクランキングデータの保存を行う。
従って、異常検出の有無に関わらず、過去の始動時データであるクランキングデータを保存して故障の解析に利用することができる。
詳述すれば、車両には、図8に示す如く、電源制御又はエンジン制御に関わる情報を扱う複数の制御装置(「ECU」ともいう。)、例えば前記車両制御装置43などと、これらの各制御装置43などからの情報が載せられて総合に送信又は受信を可能とする制御エリア通信手段(CAN等)46とを有し、前記内燃機関45の始動を含む各種制御を行う前記内燃機関制御装置44を搭載している。
スイッチ操作の入力信号を基に車両の電源(アクセサリ:ACC、イグニション:IG)47及びスタータモータ48を制御する車両システムである。
前記車両には、運転者の要求であるスイッチ入力とスイッチ操作とが正規の使用者(「ユーザ」ともいう。)の操作で有るか否かを判定するための携帯機49またはトランスポンダの照合する機能、及びその照合が正規の使用者であると判定された場合に前記電源47を遷移させる出力と電源47が遷移されたか否かを判定するための入力とスイッチ入力とのその他の条件により前記スタータモータ48を駆動/停止させる出力機能を有する前記車両制御装置43と、エンジン回転センサ50等から前記内燃機関45の始動状態が最適であるか否かを判断する機能、及び前記車両制御装置43とを照合することにより車両制御装置43への操作が正規の使用者による操作か否かを判定して内燃機関45の燃料噴射、点火を許可するか否かを判定する機能を有する前記内燃機関制御装置44を備えている。
このような車両システムにおいて、照合により正規の使用者によりスイッチ入力がなされたと判定すると、前記車両制御装置43は、前記電源47をOFF状態から車両機器が制御可能な状態に遷移させ、遷移状態を入力信号により判定している。
前記内燃機関制御装置44は、前記電源47がイグニション(IG)の場合のみ制御可能であり、前記車両制御装置43によって電源47が供給されると、車両制御装置43と照合を実施し、正規の使用者による操作か否かを判定し、照合結果が一致していれば、燃料噴射(始動中は始動時噴射制御、完爆時は始動後噴射制御)、および点火を許可する。
前記内燃機関45の完爆(「始動完了」とも換言できる。)判定は、前記内燃機関制御装置44がエンジン回転速度が判定閾値を超えた状態を判定することによって行う。
この完爆判定、若しくは、始動未完判定までに至るクランキングデータを保存する。
クランキングデータには、それらの判定前までのデータを残す形態と、それらの判定を含む付帯データを含めて判定時までのデータを残す形態とがある。
クランキングデータを保存する領域(RAM)51、52を前記車両制御装置43と前記内燃機関制御装置44とに夫々設け、判定後に、前記通信ライン42を介して前記内燃機関制御装置44から車両制御装置43にデータを書き込み要求で送信し、クランキングデータを車両制御装置43に保存する。
これにより、前記内燃機関制御装置44は、複数の制御装置が相互通信する一方で、複数の制御装置に機能が分散されて機能するよう構成されたシステムにおいて、それぞれが有する情報を互いに通信して速やかに前記内燃機関45を使用すること、始動完了(あるいは未完)に関わるデータを保存することができるものである。
前記エンジン始動制御装置に適用する車載制御装置41は、操作スイッチ(「スタートスイッチ」ともいう。)53と、電源制御又はエンジン制御に関わる情報を扱う複数の制御装置として、一の制御装置である前記車両制御装置43及び他の制御装置である前記内燃機関制御装置44と、これらの車両制御装置43及び内燃機関制御装置44からの情報が載せられて綜合に送信又は受信を可能とする前記制御エリア通信手段(CAN等)46とを有し、前記内燃機関45の始動を含む各種制御を行う。
前記操作スイッチ53はプッシュスイッチタイプのものである。
前記エンジン始動制御装置に適用する車載制御装置41には、無線による通信が可能な前記携帯機49(若しくはトランスポンダ)が設けられる。
この携帯機49は、エンジン始動制御装置に適用する車載制御装置41の車両制御装置43と無線通信を行う。
この車両制御装置43は、図8に示す如く、前記携帯機49と通信可能な通信部54を備え、電源用(始動用)スイッチである前記操作スイッチ53に接続し、無線による外部通信機能と、有線による外部通信機能と、前記電源47の入力状態に関する車両検知手段55と、前記内燃機関45のの始動機能とを有する。
また、前記車両制御装置43は、前記電源47の入力状態に関する検知手段として前記車両検知手段(IG状態遷移信号)55を有している。
前記内燃機関制御装置44は、図8に示す如く、前記内燃機関45に接続しているとともに、内燃機関45の状態に関する検知手段である前記エンジン回転センサ50、水温センサ(上述第1実施例の温度検出手段30参照。)等に接続し、また、ブレーキスイッチ56に接続している。
有線の前記通信ライン42によるコントロールエリア通信および外部通信機能と、前記電源47の入力状態に関するエンジン検知手段(IG信号)57とを有する。
また、前記内燃機関制御装置44は、前記電源47の入力状態に関する検知手段としてエンジン検知手段57を有している。
この内燃機関制御装置44と前記車両制御装置43との相互の情報通信は、前記通信ライン42を通して定期的に通信している制御データの通信(特定の信号通信)である。
各種センサ出力や判定出力などの情報が相互通信される。
前記車両制御装置43は、電源用(始動用)スイッチである前記操作スイッチ53がONされ、且つ、前記携帯機49との称号により正規の使用者であると確認されている場合に、正規の使用者の操作と認識して、電源繊維を実施する。
この電源繊維後は、繊維状態信号により、正規に繊維できたか否かを判定する。
そして、前記車両制御装置43は、前記内燃機関制御装置44との照合を実施するとともに、この内燃機関制御装置44からの照合に対し、規定の返信を実施すると同時に、使用者のスイッチ操作がエンジン始動を要求しているかを判断し、エンジン始動が要求されている場合には、そり要求信号を送信する。
前記内燃機関制御装置44は、前記車両制御装置43からの信号とブレーキ(図示せず)が踏み込まれている条件を前記ブレーキスイッチ56から確認し、スタータモータ駆動要求信号を車両制御装置43へ送信する。
ブレーキが踏み込まれている条件に加えて、変速装置(図示せず)からの選択したレンジ状態の条件等を加えてもよい。
スタータモータ駆動要求信号を受信した前記車両制御装置43は、前記内燃機関制御装置44からのスタータモータ駆動要求信号に応じ、前記スタータモータ48を駆動させる。
このとき、前記内燃機関制御装置44は、エンジン始動状態を判定する。
そして、前記車両制御装置43は、スタータモータ48の駆動/停止制御を実施し、つまり、スタータモータ48の停止を要求するまでスタータモータ48を駆動させ、前記内燃機関45を始動させる。
前記内燃機関制御装置44は、予め決めたサンプリング周期で各種データを取得する。
エンジン始動状態を判定するめ過程で、エンジン回転速度を監視してクランキングの開始を判定し、予め決めたサンプリング周期で得られる水温データを取得したり、エンジン回転速度を監視してクランキング時間の計測やクランキングの終了判定をしたりする。
それにより得られたクランキングデータを、演算や判定を行った前記内燃機関制御装置44の内部にある前記領域(RAM)52に残す。
これにより、保存データを残すことができる上、通信に関わる制御プログラムの負担や、それにかかるコスト負担、通信データ費の増加負担がなくて済む。
あるいは、得られたクランキングデータを、演算や判定を行った前記内燃機関制御装置44の内部にある前記領域(RAM)52に書き込みせず(残さず)、そのデータを前記車両制御装置43宛に送り、車両制御装置43の内部にある領域(RAM)51に残す。
これにより、保存データを残すことができる上、保存データを残すメモリ増設を前記内燃機関制御装置44に過剰負担させずに済む。
また。製造上、コスト上の負担を分散させることができる。
ただし、通信にかかわる制御プログラムや、それにかかるコスト負担、通信時期および通信データ量の増加負担がかかる。
あるいはまた、得られたクランキングデータを、エンジンや判定を行った前記内燃機関制御装置44の内部にある前記領域(RAM)52に残した上で、そのデータを前記車両制御装置43宛に送り、その複製を車両制御装置43の内部にある領域(RAM)51に残す。
これにより、保存データを残すことができる上、通信にかかわる制御プログラムや、それにかかるコスト負担、通信データ量の増加負担が比較的多くかかるものの、複製にかかわる通信時期の制限が少なくて済む。
また、データ通信は通信量が少ない任意の時に行えばよい。
更にまた、前記内燃機関制御装置44をプッシュスイッチに替えて、回動操作するチャンネルスイッチタイプ、キースイッチタイプとしてもよい。
また、前記内燃機関45を人為的な始動操作あるいは人為的な停止操作を伴わなくても自動的に始動や停止を行う自動停止始動機能を備えたものとし、その自動停止始動制御におけるスタータモータによるクランキングやスタータに類するモータによるモータリングによるクランキングの制御に基づいてクランキング動作状態をデータに含めることができる。
あるいは、データを記憶させる別の保存領域を用意すること可能である。
自動停止ないし始動が行われる適用条件では機関温度が冷機状態ではない等といった運転状態が異なることがあるため、基本的に不具合が生じ難いものである。
次に、図7のエンジン始動制御装置に適用する前記車載制御装置41における履歴データ保存処理用フローチャートに沿って作用を説明する。
前記イグニションスイッチがONされて、前記車載制御装置41における履歴データ保存処理用のプログラムがスタート(301)すると、通信データを取得する処理(302)に移行する。
この通信データを取得する処理(302)の後には、クランキング開始か否かの判断(303)に移行する。
このクランキング開始か否かの判断(303)がNOの場合には、判断(303)がYESとなるまで判断(303)を繰り返し行う。
そして、クランキング開始か否かの判断(303)がYESの場合には、前記温度検出手段から始動時冷却水温データを取得する処理(304)に移行する。
この始動時冷却水温データ取得の処理(304)の後に、前記タイマ手段によってクランキング時間を計測する処理(305)に移行する。
このクランキング時間計測の処理(305)の後には、クランキング終了か否かの判断(306)に移行する。
そして、このクランキング終了か否かの判断(306)がNOの場合には、上述したクランキング時間計測の処理(305)に戻る。
また、クランキング終了か否かの判断(306)がYESの場合には、通信データを取得する処理(307)に移行する。
この通信データを取得する処理(307)の後には、始動履歴保存用メモリである前記データ保存手段の記憶領域を全て使用済みか否かの判断(308)に移行する。
この前記データ保存手段の記憶領域を全て使用済みか否かの判断(308)において、判断(308)がNO、つまり前記記憶領域を満たす前の場合には、前記データ保存手段の記憶領域の空きメモリに今回取得したクランキングデータを予め定めた序列にて書き込み、保存する処理(309)に移行する。
また、前記データ保存手段の記憶領域を全て使用済みか否かの判断(308)がYES、つまり前記記憶領域を満たした後の場合には、最も古いクランキングデータを優先して今回取得の新しいクランキングデータで更新しつつ保存する処理(310)に移行する。
そして、前記データ保存手段の記憶領域に保存する処理(309)または処理(310)の後には、前記車載制御装置41における履歴データ保存処理用のプログラムのエンド(311)に移行する。
図9はこの発明の第4実施例を示すものである。
この第4実施例の特徴とするところは、データ保存手段の記憶領域の保存位置を判別するための現在位置データを記憶時に更新し、クランキングデータに付帯情報を関連付けて保存する第2実施例の構成と、車載制御装置をエンジン始動制御装置に適用する第3実施例の構成とを併合した点にある。
従って、第2実施例と同様に、正常に始動を完了したこと、未完に終わったこと、その原因となること等の情報を付加することによって、検証作業を容易化できるという効果を得ることができる。
また、第3実施例と同様に、異常検出の有無に関わらず、過去の始動時データであるクランキングデータを保存して故障の解析に利用することができるという効果を得ることができる。
次に、図9のエンジン始動制御装置に適用する車載制御装置における履歴データ保存処理用フローチャートに沿って作用を説明する。
前記イグニションスイッチがONされて、前記車載制御装置における履歴データ保存処理用のプログラムがスタート(401)すると、通信データを取得する処理(402)に移行する。
この通信データを取得する処理(402)の後には、クランキング開始か否かの判断(403)に移行する。
このクランキング開始か否かの判断(403)がNOの場合には、判断(403)がYESとなるまで判断(403)を繰り返し行う。
そして、クランキング開始か否かの判断(403)がYESの場合には、前記温度検出手段から始動時冷却水温データを取得する処理(404)に移行する。
この始動時冷却水温データ取得の処理(404)の後に、前記タイマ手段によってクランキング時間を計測する処理(405)に移行する。
このクランキング時間計測の処理(405)の後には、クランキング終了か否かの判断(406)に移行する。
そして、このクランキング終了か否かの判断(406)がNOの場合には、上述したクランキング時間計測の処理(405)に戻る。
また、クランキング終了か否かの判断(406)がYESの場合には、通信データを取得する処理(407)に移行する。
この通信データを取得する処理(407)の後には、始動禁止判定が成立したか否かの判断(408)に移行する。
この始動禁止判定が成立したか否かの判断(408)がYESの場合には、他の車載装置の操作状態に依存して始動が禁止されている状態であることを示す始動禁止判定フラグをONする処理(409)に移行し、この処理(409)の後に始動判定が成立したか否かの判断(410)に移行する一方、上述の始動禁止判定が成立したか否かの判断(408)がNOの場合には、そのまま始動判定が成立したか否かの判断(410)に移行する。
また、この始動判定が成立したか否かの判断(410)において、この判断(410)がYESの場合には、前記内燃機関の始動完了を示す始動判定フラグをONする処理(411)に移行し、この処理(411)の後に始動不良判定が成立したか否かの判断(412)に移行する一方、上述の始動判定が成立したか否かの判断(410)がNOの場合には、そのまま始動不良判定が成立したか否かの判断(412)に移行する。
更に、この始動不良判定が成立したか否かの判断(412)において、この判断(412)がYESの場合には、前記内燃機関の始動未完であったことを示す始動不良フラグをONする処理(413)に移行し、この処理(413)の後に始動履歴保存用メモリである前記データ保存手段の記憶領域を全て使用済みか否かの判断(414)に移行する一方、上述の始動不良判定が成立したか否かの判断(412)がNOの場合には、そのまま始動履歴保存用メモリである前記データ保存手段の記憶領域を全て使用済みか否かの判断(414)に移行する。
そして、この前記データ保存手段の記憶領域を全て使用済みか否かの判断(414)において、判断(414)がNO、つまり前記記憶領域を満たす前の場合には、前記データ保存手段の記憶領域の空きメモリに今回取得したクランキングデータと付加情報を予め定めた序列にて書き込み、保存する処理(415)に移行する。
また、前記データ保存手段の記憶領域を全て使用済みか否かの判断(414)がYES、つまり前記記憶領域を満たした後の場合には、最も古いクランキングデータと付加情報を優先して今回取得の新しいクランキングデータと付加情報で更新しつつ保存する処理(416)に移行する。
そして、前記データ保存手段の記憶領域に保存する処理(415)または処理(416)の後には、前記車載制御装置における履歴データ保存処理用のプログラムのエンド(417)に移行する。
1 車両
2 内燃機関(「エンジン」とも記載する。)
3 通信診断システム
4 車載制御装置(「車載機」ともいう。)
4A 第1車載制御装置
4B 第2車載制御装置
5 故障診断装置(「故障診断テスタ」ともいう。)
6 車両側通信線
7 車両側接続コネクタ
8 ディスプレイ
9 車外コネクタ
10 車外通信線
11 通信ポート
12 車載用センサ
13 入力処理装置
14 中央処理装置(CPU)
14A 故障判定部
15 書込み用記憶手段
16 データ保持用記憶手段
17 データ保存手段(RAM)
18 バックアップ記憶手段(RAM)
19 アクチュエータ(燃料噴射弁など)
20 出力制御装置
21 電源供給回路
22 電力線
23 電源(バッテリ)
24 イグニション信号線
25 イグニションスイッチ
26 車両側電源線
27 車両側グランド線
28 車外側電源線
29 車外側グランド線
30 温度検出手段
31 スタータ(「電源用(始動用)スイッチ」ともいう。)
32 タイマ手段
33 記憶領域

Claims (3)

  1. 内燃機関の温度を検出する温度検出手段と、スタータがオンされかつ前記内燃機関の回転速度が所定の回転速度以下であるクランキング時間を演算するタイマ手段と、故障の解析に必要なデータを保存するデータ保存手段とを備え、このデータ保存手段に前記内燃機関の始動に際してデータを保存する車載制御装置において、前記データ保存手段は、複数の所定始動回数分のクランキングデータを保存する記憶領域を有する一方、始動に伴って前記内燃機関の温度とクランキング時間を含むクランキングデータを作成し、前記データ保存手段の記憶領域にクランキングデータを保存する際には、この記憶領域を満たす前では予め定めた序列に書き込むとともに、この記憶領域を満たした後では時期の古いものを優先して更新しつつ保存することを特徴とする車載制御装置。
  2. 記憶領域の保存位置を判別するための現在位置データを記憶時に更新し、クランキングデータには、他の車載装置の操作状態に依存して始動が禁止されている状態であることを示す始動禁止判定フラグ、前記内燃機関の始動完了を示す始動判定フラグ、前記内燃機関の始動未完であったことを示す始動不良フラグのうち1つ以上を含む付帯情報がクランキングデータに関連付けられて保存されることを特徴とする請求項1に記載の車載制御装置。
  3. 前記車載制御装置は通信ラインを介して接続された車両制御装置と内燃機関制御装置の協調制御機能によって実現されるものであって、前記車両制御装置と前記内燃機関制御装置が互いに通信ラインを介して情報通信することによって前記内燃機関の始動を行い、前記内燃機関制御装置がクランキングデータを作成し、前記車両制御装置と前記内燃機関制御装置の1つ以上にクランキングデータの保存を行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車載制御装置。
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