JPH0829376B2 - エンジン用ロッカーアームの生産方法 - Google Patents
エンジン用ロッカーアームの生産方法Info
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- JPH0829376B2 JPH0829376B2 JP18945093A JP18945093A JPH0829376B2 JP H0829376 B2 JPH0829376 B2 JP H0829376B2 JP 18945093 A JP18945093 A JP 18945093A JP 18945093 A JP18945093 A JP 18945093A JP H0829376 B2 JPH0829376 B2 JP H0829376B2
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- hole
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21K—MAKING FORGED OR PRESSED METAL PRODUCTS, e.g. HORSE-SHOES, RIVETS, BOLTS OR WHEELS
- B21K1/00—Making machine elements
- B21K1/20—Making machine elements valve parts
- B21K1/205—Making machine elements valve parts rocker arms
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
- Forging (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジン用ロッカーア
ームの生産方法に関するものである。
ームの生産方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、4サイクルガソリンエンジンにお
ける代表的な動弁系の構造例としては、カム軸をシリン
ダブロックに設けて、プッシュロッドとロッカーアーム
を介して弁を駆動するプッシュロッド/ロッカー方式
と、カム軸がシリンダヘッドに配置され、ロッカーアー
ムまたはリフターを介して弁を駆動する頭上カム軸方式
とに分類される。そして、いずれの場合も1シリンダ当
たり4〜6個のロッカーアームが使用される為、生産量
が大変膨大になる。
ける代表的な動弁系の構造例としては、カム軸をシリン
ダブロックに設けて、プッシュロッドとロッカーアーム
を介して弁を駆動するプッシュロッド/ロッカー方式
と、カム軸がシリンダヘッドに配置され、ロッカーアー
ムまたはリフターを介して弁を駆動する頭上カム軸方式
とに分類される。そして、いずれの場合も1シリンダ当
たり4〜6個のロッカーアームが使用される為、生産量
が大変膨大になる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記エ
ンジン用ロッカーアームを加工する方法としては、熱間
ハンマーないし熱間鍛造プレスにより所定のロッカーア
ーム形状部を製作し、その後、数箇所の横穴ボーリング
加工、横穴リーマ加工、フライス盤によるエンド切り欠
き加工等の切削加工を行うとともに、縦穴ドリル加工、
タッピング加工、浸炭焼入れ後、中心部両端研磨加工、
数箇所の横穴ホーニング加工、切り欠き部の研磨加工等
を経て完成に至る。このロッカーアームの熱間鍛造品素
材より完成に至る迄の工程プロセスは、前述したように
非常に多くの工程を経なければならない。しかも、各工
程は多くの工数(加工時間)を必要としている。また、
長い間の努力による合理化や、生産ラインの自動化が図
られているが、現状の生産方法における生産原価の低減
は既に限界に達しているため生産性を上げることができ
ないという解決すべき課題がある。本発明は、上記の課
題を解決するためになされたもので、穴明けなどの切削
加工に代えて順次汎用プレス機により加工を行うことに
より、ロッカーアームの加工時間を大幅に短縮すること
ができ、それによって安価に製造することができるよう
にしたもので、汎用プレス機によるエンジン用ロッカー
アームの生産方法を提供することを目的とする。
ンジン用ロッカーアームを加工する方法としては、熱間
ハンマーないし熱間鍛造プレスにより所定のロッカーア
ーム形状部を製作し、その後、数箇所の横穴ボーリング
加工、横穴リーマ加工、フライス盤によるエンド切り欠
き加工等の切削加工を行うとともに、縦穴ドリル加工、
タッピング加工、浸炭焼入れ後、中心部両端研磨加工、
数箇所の横穴ホーニング加工、切り欠き部の研磨加工等
を経て完成に至る。このロッカーアームの熱間鍛造品素
材より完成に至る迄の工程プロセスは、前述したように
非常に多くの工程を経なければならない。しかも、各工
程は多くの工数(加工時間)を必要としている。また、
長い間の努力による合理化や、生産ラインの自動化が図
られているが、現状の生産方法における生産原価の低減
は既に限界に達しているため生産性を上げることができ
ないという解決すべき課題がある。本発明は、上記の課
題を解決するためになされたもので、穴明けなどの切削
加工に代えて順次汎用プレス機により加工を行うことに
より、ロッカーアームの加工時間を大幅に短縮すること
ができ、それによって安価に製造することができるよう
にしたもので、汎用プレス機によるエンジン用ロッカー
アームの生産方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するための具体的手段として、複数個のロッカーアー
ム形状部がつなぎ部により連結された半加工品に対し、
前記各ロッカーアーム形状部の所定位置に施す穴抜き加
工と、つなぎ部を切断して所定個数毎に分割する分割加
工と、つなぎ部を一部分残して所定個数毎のロッカーア
ーム形状部の外周を打抜くトリミング加工と、所定箇所
に施す横穴明け加工及び横穴サイジング加工と、前記残
された一部分のつなぎ部を切断して各ロッカーアーム形
状部毎に分断する分断加工と、仕上げサイジング加工と
を順次汎用プレス機により行うことを特徴とするエンジ
ン用ロッカーアームの生産方法が提供される。
決するための具体的手段として、複数個のロッカーアー
ム形状部がつなぎ部により連結された半加工品に対し、
前記各ロッカーアーム形状部の所定位置に施す穴抜き加
工と、つなぎ部を切断して所定個数毎に分割する分割加
工と、つなぎ部を一部分残して所定個数毎のロッカーア
ーム形状部の外周を打抜くトリミング加工と、所定箇所
に施す横穴明け加工及び横穴サイジング加工と、前記残
された一部分のつなぎ部を切断して各ロッカーアーム形
状部毎に分断する分断加工と、仕上げサイジング加工と
を順次汎用プレス機により行うことを特徴とするエンジ
ン用ロッカーアームの生産方法が提供される。
【0005】
【作用及び発明の効果】上記構成のエンジン用ロッカー
アームの生産方法によれば、複数個のロッカーアーム形
状部がつなぎ部により連結された半加工品に対し、前記
各ロッカーアーム形状部の所定位置に施す穴抜き加工
と、つなぎ部を切断して所定個数毎に分割する分割加工
と、つなぎ部を一部分残して各対毎のロッカーアーム形
状部の外周を打抜くトリミング加工と、所定箇所に施す
横穴明け加工及び横穴サイジング加工と、各ロッカーア
ーム形状部毎に分断する分断加工と、仕上げサイジング
加工とを順次汎用プレス機により行う。従って、外形の
形状加工や穴明け等の切削加工等を行なわないから、ロ
ッカーアームの加工時間を大幅に短縮することができ、
それによって安価に製造することができるという優れた
効果がある。
アームの生産方法によれば、複数個のロッカーアーム形
状部がつなぎ部により連結された半加工品に対し、前記
各ロッカーアーム形状部の所定位置に施す穴抜き加工
と、つなぎ部を切断して所定個数毎に分割する分割加工
と、つなぎ部を一部分残して各対毎のロッカーアーム形
状部の外周を打抜くトリミング加工と、所定箇所に施す
横穴明け加工及び横穴サイジング加工と、各ロッカーア
ーム形状部毎に分断する分断加工と、仕上げサイジング
加工とを順次汎用プレス機により行う。従って、外形の
形状加工や穴明け等の切削加工等を行なわないから、ロ
ッカーアームの加工時間を大幅に短縮することができ、
それによって安価に製造することができるという優れた
効果がある。
【0006】
【実施例】本発明のエンジン用ロッカーアームの生産方
法の一実施例を添付図面を参照して説明する。図1は4
個のロッカーアーム形状部が一体に成形された状態を示
す平面図である。図2は前記一体に成形されたロッカー
アーム形状部の断面図である。図3は各工程における加
工温度と加工取り数を示した工程図である。本実施例は
図3に示すように、1面の金型で4個のロッカーアーム
形状部1a〜1dがつなぎ部2によって一体となるとと
もに、それぞれ下穴加工が施された半加工品の形状加工
を熱間鍛造プレスにより行う。続いて4個が一体となっ
た前記ロッカーアーム形状部1a〜1dに対する外周ト
リミング及び穴抜き加工と、前記ロッカーアーム形状部
1a〜1dと、ロッカーアーム形状部1aと1b及び1
cと1dの2組に分割する2分割加工と、前記ロッカー
アーム形状部1aと1b及び1cと1dに対する横穴加
工及び横穴サイジング加工とをそれぞれプレス加工にて
行う。続いてタッピング加工をタッピングマシンにて行
い、前記ロッカーアーム形状部1aと1b及び1cと1
dを1個づつに分断する分断加工と、分断された各ロッ
カーアーム形状部1a〜1dに対する仕上げサイジング
加工とをプレス加工にて行う。続いて熱処理及び浸炭焼
入加工、内径研磨加工、そして内径ホーニング加工を行
って完成に至るものである。
法の一実施例を添付図面を参照して説明する。図1は4
個のロッカーアーム形状部が一体に成形された状態を示
す平面図である。図2は前記一体に成形されたロッカー
アーム形状部の断面図である。図3は各工程における加
工温度と加工取り数を示した工程図である。本実施例は
図3に示すように、1面の金型で4個のロッカーアーム
形状部1a〜1dがつなぎ部2によって一体となるとと
もに、それぞれ下穴加工が施された半加工品の形状加工
を熱間鍛造プレスにより行う。続いて4個が一体となっ
た前記ロッカーアーム形状部1a〜1dに対する外周ト
リミング及び穴抜き加工と、前記ロッカーアーム形状部
1a〜1dと、ロッカーアーム形状部1aと1b及び1
cと1dの2組に分割する2分割加工と、前記ロッカー
アーム形状部1aと1b及び1cと1dに対する横穴加
工及び横穴サイジング加工とをそれぞれプレス加工にて
行う。続いてタッピング加工をタッピングマシンにて行
い、前記ロッカーアーム形状部1aと1b及び1cと1
dを1個づつに分断する分断加工と、分断された各ロッ
カーアーム形状部1a〜1dに対する仕上げサイジング
加工とをプレス加工にて行う。続いて熱処理及び浸炭焼
入加工、内径研磨加工、そして内径ホーニング加工を行
って完成に至るものである。
【0007】次に、各工程の作動を詳細に説明する。ま
ず、第1工程では、常温にて丸棒鋼材を4個取りに対応
する所定の体積に切断して、ロッカーアーム素材が形成
される。そして、第2工程で摂氏1000〜1200度
に加熱され、熱間鍛造加工が行われる。該熱間鍛造加工
によって図1に示すように4個の同一形状のロッカーア
ーム形状部1a〜1dと、該ロッカーアーム形状部1a
〜1dを接続するつなぎ部2が同時に形成される。この
時外周部にはばり3が発生する。前記つなぎ部2によっ
て4個のロッカーアーム形状部1a〜1dが一体となる
ため、次工程の第3〜第5工程において、各ロッカーア
ーム形状部1a〜1dの位置関係が正確に保持され、ぶ
れやがたつきなどが起こらない。従って、成形される寸
法精度が向上する。
ず、第1工程では、常温にて丸棒鋼材を4個取りに対応
する所定の体積に切断して、ロッカーアーム素材が形成
される。そして、第2工程で摂氏1000〜1200度
に加熱され、熱間鍛造加工が行われる。該熱間鍛造加工
によって図1に示すように4個の同一形状のロッカーア
ーム形状部1a〜1dと、該ロッカーアーム形状部1a
〜1dを接続するつなぎ部2が同時に形成される。この
時外周部にはばり3が発生する。前記つなぎ部2によっ
て4個のロッカーアーム形状部1a〜1dが一体となる
ため、次工程の第3〜第5工程において、各ロッカーア
ーム形状部1a〜1dの位置関係が正確に保持され、ぶ
れやがたつきなどが起こらない。従って、成形される寸
法精度が向上する。
【0008】第3工程のトリミング加工は、摂氏100
0〜1200度に加熱した状態で、前記外周部のばり3
を取り除くばり取りを行う。また熱によって金型との摩
擦が大きくなることによるロッカーアーム形状部1の形
状の狂いを修正するサイジング加工も同時に行われる。
続いて、第4工程でロッカーアーム形状部1a〜1dの
側面に、丸穴4及び角穴5を摂氏600〜800度の加
熱状態で加工する。前記丸穴4及び角穴5は、加工指示
寸法よりも直径あるいは幅が0.5〜5ミリ程度の小さ
い下穴をまずプレス加工して、その後のサイジング加工
により加工指示寸法に加工される。また、前記丸穴4及
び角穴5を奇麗に仕上げる目的で、図示略のパンチはテ
ーパ状に形成され先端の角部分はR面取りされている。
0〜1200度に加熱した状態で、前記外周部のばり3
を取り除くばり取りを行う。また熱によって金型との摩
擦が大きくなることによるロッカーアーム形状部1の形
状の狂いを修正するサイジング加工も同時に行われる。
続いて、第4工程でロッカーアーム形状部1a〜1dの
側面に、丸穴4及び角穴5を摂氏600〜800度の加
熱状態で加工する。前記丸穴4及び角穴5は、加工指示
寸法よりも直径あるいは幅が0.5〜5ミリ程度の小さ
い下穴をまずプレス加工して、その後のサイジング加工
により加工指示寸法に加工される。また、前記丸穴4及
び角穴5を奇麗に仕上げる目的で、図示略のパンチはテ
ーパ状に形成され先端の角部分はR面取りされている。
【0009】上記各工程によってロッカーアーム形状部
1a〜1dの平面部の加工が終了する。次に前記ロッカ
ーアーム形状部1a〜1dの側面部の加工を実施する前
に、つなぎ部2を取り除く必要がある。そのため、第5
工程での2分割加工によって摂氏200〜800度の温
度で、ロッカーアーム形状部1a〜1dが図4に示すよ
うに一対のロッカーアーム形状部1aと1b及び1cと
1dに2分割される。その後つなぎ部2の一部分2a
(図4の斜線部)を残して各対毎のロッカーアーム形状
部1a,1b及び1c,1dの外周を打抜くトリミング
加工が行われる。前記トリミング加工を行う雌ダイス6
は図5に示すように、入口角部7にR面取りまたはテー
パー部を設けてばりが発生するのを防止する。また、こ
の時の雌ダイス6とパンチ8とのクリアランスは、打ち
抜かれるロッカーアーム形状部1a〜1dの厚さの0.
2〜2%程度に設定する。これらの加工処置を施こすこ
とによりロッカーアーム形状部1の側面は奇麗な面で仕
上げられると同時に、熱間及び温間加工時としては高精
度に加工することができる。加工されるロッカーアーム
形状部1a〜1dの厚さが20ミリの場合では、0.0
5ミリ以下の寸法誤差で製作することができる。
1a〜1dの平面部の加工が終了する。次に前記ロッカ
ーアーム形状部1a〜1dの側面部の加工を実施する前
に、つなぎ部2を取り除く必要がある。そのため、第5
工程での2分割加工によって摂氏200〜800度の温
度で、ロッカーアーム形状部1a〜1dが図4に示すよ
うに一対のロッカーアーム形状部1aと1b及び1cと
1dに2分割される。その後つなぎ部2の一部分2a
(図4の斜線部)を残して各対毎のロッカーアーム形状
部1a,1b及び1c,1dの外周を打抜くトリミング
加工が行われる。前記トリミング加工を行う雌ダイス6
は図5に示すように、入口角部7にR面取りまたはテー
パー部を設けてばりが発生するのを防止する。また、こ
の時の雌ダイス6とパンチ8とのクリアランスは、打ち
抜かれるロッカーアーム形状部1a〜1dの厚さの0.
2〜2%程度に設定する。これらの加工処置を施こすこ
とによりロッカーアーム形状部1の側面は奇麗な面で仕
上げられると同時に、熱間及び温間加工時としては高精
度に加工することができる。加工されるロッカーアーム
形状部1a〜1dの厚さが20ミリの場合では、0.0
5ミリ以下の寸法誤差で製作することができる。
【0010】続いて摂氏200〜600度の温度で、第
6工程である横穴加工が行われる。前記2分割加工によ
って分割され、図6に示すように一対となっているロッ
カーアーム形状部1aと1b及び1cと1dに対して同
時に横穴9を設ける。この場合に、加工指示寸法に対し
て直径で0.05〜2ミリ程度の取り代を設けて加工さ
れる。またロッカーアーム1a〜1dの横穴9には、一
般的なものとして1つ穴タイプと2つ穴タイプが有る
が、2つ穴タイプで穴と穴の間隔が接近している場合に
は、一方の穴をこの工程で行い、他方の穴は次工程で行
うようにして金型の強度が低下するのを防止する。この
横穴加工時におけるパンチ8は図7に示すように、下側
角部10にR面取りまたはテーパー部を設ける。それに
よって、加工後の横穴9の内壁面が滑らかに仕上がるた
め、次工程の横穴サイジング加工時に、横穴9の内壁面
に傷、欠け、破断面の発生を防止することができる。
6工程である横穴加工が行われる。前記2分割加工によ
って分割され、図6に示すように一対となっているロッ
カーアーム形状部1aと1b及び1cと1dに対して同
時に横穴9を設ける。この場合に、加工指示寸法に対し
て直径で0.05〜2ミリ程度の取り代を設けて加工さ
れる。またロッカーアーム1a〜1dの横穴9には、一
般的なものとして1つ穴タイプと2つ穴タイプが有る
が、2つ穴タイプで穴と穴の間隔が接近している場合に
は、一方の穴をこの工程で行い、他方の穴は次工程で行
うようにして金型の強度が低下するのを防止する。この
横穴加工時におけるパンチ8は図7に示すように、下側
角部10にR面取りまたはテーパー部を設ける。それに
よって、加工後の横穴9の内壁面が滑らかに仕上がるた
め、次工程の横穴サイジング加工時に、横穴9の内壁面
に傷、欠け、破断面の発生を防止することができる。
【0011】次に摂氏200〜600度の温度で、第7
工程である横穴サイジング加工が行われる。前記横穴加
工と同様に2個同時に加工される。前記横穴加工によっ
て加工された横穴の直径0.05〜2ミリ程度の取り代
をサイジング加工する。この場合にロッカーアーム形状
部1a〜1dの外形形状を壊さないように、金型の雌ダ
イス(図略)とストリッパー(図略)はロッカーアーム
形状部1と同一形状になるように設けられる。続いて第
8工程であるタッピング加工が、冷間でロッカーアーム
形状部1a〜1dが2個で一体になった状態に対して行
われる。この工程は一般的なタッピングマシンにより2
個の一体となったロッカーアーム形状部1aと1b、ま
たは1cと1dに、2軸タップによって同時に加工され
る。
工程である横穴サイジング加工が行われる。前記横穴加
工と同様に2個同時に加工される。前記横穴加工によっ
て加工された横穴の直径0.05〜2ミリ程度の取り代
をサイジング加工する。この場合にロッカーアーム形状
部1a〜1dの外形形状を壊さないように、金型の雌ダ
イス(図略)とストリッパー(図略)はロッカーアーム
形状部1と同一形状になるように設けられる。続いて第
8工程であるタッピング加工が、冷間でロッカーアーム
形状部1a〜1dが2個で一体になった状態に対して行
われる。この工程は一般的なタッピングマシンにより2
個の一体となったロッカーアーム形状部1aと1b、ま
たは1cと1dに、2軸タップによって同時に加工され
る。
【0012】そして、第9工程である4分割加工によ
り、2組の一体となったロッカーアーム形状部1aと1
b、及び1cと1dをつなぐつなぎ部2の一部分2aを
取り除いて4個の独立したロッカーアーム形状部1a,
1b,1c,1dに分断される。この4分割加工は、前
記横穴サイジング加工時と同様にロッカーアーム形状部
1a〜1dの既に加工を終了している形状を壊さないよ
うに設定された雌ダイス(図略)とストリッパー(図
略)によってロッカーアーム形状部1a〜1dのうちの
1個を挟み込み、平面部の角穴5及び横穴9にはパイロ
ットピン(図略)を差し込んでプレスにて行われる。
り、2組の一体となったロッカーアーム形状部1aと1
b、及び1cと1dをつなぐつなぎ部2の一部分2aを
取り除いて4個の独立したロッカーアーム形状部1a,
1b,1c,1dに分断される。この4分割加工は、前
記横穴サイジング加工時と同様にロッカーアーム形状部
1a〜1dの既に加工を終了している形状を壊さないよ
うに設定された雌ダイス(図略)とストリッパー(図
略)によってロッカーアーム形状部1a〜1dのうちの
1個を挟み込み、平面部の角穴5及び横穴9にはパイロ
ットピン(図略)を差し込んでプレスにて行われる。
【0013】続いて第10工程で前記4分割されたロッ
カーアーム形状部1a,1b,1c,1dをそれぞれ冷
間で、精度の向上及び最終仕上げの目的で汎用プレス機
にて仕上げサイジング加工を行う。この場合の金型構造
はカム(図略)を利用してプレス機の1ストロークで同
時に形状や穴径等の寸法修正を行う。これにより次工程
の焼入れ歪みを見越して僅かでも精度の向上を図り、精
度の高いロッカーアーム1を製作する。そのためロッカ
ーアーム1が大量に生産されても常に高い精度で生産す
ることができる。そして、第11工程で熱処理及び浸炭
焼入れ加工が行われ、第12工程で内径研磨加工、第1
3工程で内径ホーニング加工が行われて完成に至る。
カーアーム形状部1a,1b,1c,1dをそれぞれ冷
間で、精度の向上及び最終仕上げの目的で汎用プレス機
にて仕上げサイジング加工を行う。この場合の金型構造
はカム(図略)を利用してプレス機の1ストロークで同
時に形状や穴径等の寸法修正を行う。これにより次工程
の焼入れ歪みを見越して僅かでも精度の向上を図り、精
度の高いロッカーアーム1を製作する。そのためロッカ
ーアーム1が大量に生産されても常に高い精度で生産す
ることができる。そして、第11工程で熱処理及び浸炭
焼入れ加工が行われ、第12工程で内径研磨加工、第1
3工程で内径ホーニング加工が行われて完成に至る。
【0014】本実施例では、金型1面で4個取りとして
いるが、それに限定されるものではない。1面の金型に
おける多数個取り加工では、同時加工数量が多いほど生
産性は高いが、同時に金型製作上の難度も高くなり、金
型の強度も問題となる。また、熱間鍛造加工だけでな
く、その後の冷間プレス加工についても考慮が必要とな
る。したがって、生産されるロッカーアーム1の形状や
加工難度及び生産数量などを考慮して1個取りから6個
取り程度の金型に決定される。
いるが、それに限定されるものではない。1面の金型に
おける多数個取り加工では、同時加工数量が多いほど生
産性は高いが、同時に金型製作上の難度も高くなり、金
型の強度も問題となる。また、熱間鍛造加工だけでな
く、その後の冷間プレス加工についても考慮が必要とな
る。したがって、生産されるロッカーアーム1の形状や
加工難度及び生産数量などを考慮して1個取りから6個
取り程度の金型に決定される。
【0015】また本実施例では、金型1面で製作される
ロッカーアーム1の形状は同じ形状のものとしている。
しかしながら、エンジンの1シリンダにおいて使用され
ているロッカーアーム1は1個1個形状が異なってい
る。そのため、例えば1シリンダ当たり4個のロッカー
アーム1を使用する場合には、4セットの金型が必要と
なり、金型に非常に大きな投資が必要となる。それに対
して例えば4個取りの金型の場合に、1シリンダの別々
のロッカーアーム1の形状に対応した異なった形状とす
ることも可能である。この場合には1セットの金型で全
ての種類のロッカーアーム1を生産することができるた
め、金型費を抑えることができる。その結果少量の生産
においても対応が可能となるため多品種少量生産に適し
ている。しかし生産数量が多い場合には1個当たりの金
型費の割合が低くなり、また金型の耐久性や破損したと
きの修理が容易であるため生産性に結び付く場合もあ
る。また、取り数の内の1個に不具合などがあっても残
りの部分で補うことができる。従って、以上述べた条件
に基づいてロッカーアーム1を生産する場合には、1面
の金型での製品の取り数、及び1面の金型で同じ種類を
生産するか別々の種類を生産するかを決定する。
ロッカーアーム1の形状は同じ形状のものとしている。
しかしながら、エンジンの1シリンダにおいて使用され
ているロッカーアーム1は1個1個形状が異なってい
る。そのため、例えば1シリンダ当たり4個のロッカー
アーム1を使用する場合には、4セットの金型が必要と
なり、金型に非常に大きな投資が必要となる。それに対
して例えば4個取りの金型の場合に、1シリンダの別々
のロッカーアーム1の形状に対応した異なった形状とす
ることも可能である。この場合には1セットの金型で全
ての種類のロッカーアーム1を生産することができるた
め、金型費を抑えることができる。その結果少量の生産
においても対応が可能となるため多品種少量生産に適し
ている。しかし生産数量が多い場合には1個当たりの金
型費の割合が低くなり、また金型の耐久性や破損したと
きの修理が容易であるため生産性に結び付く場合もあ
る。また、取り数の内の1個に不具合などがあっても残
りの部分で補うことができる。従って、以上述べた条件
に基づいてロッカーアーム1を生産する場合には、1面
の金型での製品の取り数、及び1面の金型で同じ種類を
生産するか別々の種類を生産するかを決定する。
【0016】上記実施例によると、エンジン用ロッカー
アームの金型を一般のプレス装置に組み込むことができ
るので、特別な装置を必要としない。また、プレス装置
に組み込んで一体として、エンジン用ロッカーアームの
専用加工装置とすることも可能である。また、各工程間
のロッカーアーム1の搬送は自動搬送機若しくは搬送ロ
ボットにより行う。
アームの金型を一般のプレス装置に組み込むことができ
るので、特別な装置を必要としない。また、プレス装置
に組み込んで一体として、エンジン用ロッカーアームの
専用加工装置とすることも可能である。また、各工程間
のロッカーアーム1の搬送は自動搬送機若しくは搬送ロ
ボットにより行う。
【図1】本発明の4個のロッカーアーム形状部が一体に
成形された状態を示す平面図である。
成形された状態を示す平面図である。
【図2】図1におけるロッカーアーム形状部を示す断面
図である。
図である。
【図3】各工程と加工温度及び加工取り数を表す工程図
である。
である。
【図4】2分割後のロッカーアーム形状部を示す平面図
である。
である。
【図5】2分割加工を行う雌ダイスを示す断面図であ
る。
る。
【図6】横穴が加工された状態を示す側面図である。
【図7】横穴加工時のパンチを示す断面図である。
1...ロッカーアーム、 1a〜1d...ロッカーアーム形状部、 2...つなぎ部、 3...ばり部、 4...丸穴、 5...角穴、 9...横穴
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−200336(JP,A) 特開 昭62−156039(JP,A) 特開 平1−91931(JP,A) 特開 平2−200338(JP,A) 特開 平2−200334(JP,A) 実開 昭61−127841(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】 複数個のロッカーアーム形状部がつなぎ
部により連結された半加工品に対し、前記各ロッカーア
ーム形状部の所定位置に施す穴抜き加工と、つなぎ部を
切断して所定個数毎に分割する分割加工と、つなぎ部を
一部分残して所定個数毎のロッカーアーム形状部の外周
を打抜くトリミング加工と、所定箇所に施す横穴明け加
工及び横穴サイジング加工と、前記残された一部分のつ
なぎ部を切断して各ロッカーアーム形状部毎に分断する
分断加工と、仕上げサイジング加工とを順次汎用プレス
機により行うことを特徴とするエンジン用ロッカーアー
ムの生産方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18945093A JPH0829376B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | エンジン用ロッカーアームの生産方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18945093A JPH0829376B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | エンジン用ロッカーアームの生産方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0716692A JPH0716692A (ja) | 1995-01-20 |
JPH0829376B2 true JPH0829376B2 (ja) | 1996-03-27 |
Family
ID=16241459
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18945093A Expired - Lifetime JPH0829376B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | エンジン用ロッカーアームの生産方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0829376B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007056729A (ja) * | 2005-08-23 | 2007-03-08 | Nsk Ltd | ロッカーアームの製造方法 |
CN103934637A (zh) * | 2014-04-16 | 2014-07-23 | 重庆易妥机械有限公司 | 一种通用气门摇臂的生产方法 |
WO2019155040A1 (en) * | 2018-02-09 | 2019-08-15 | Eaton Intelligent Power Limited | System and method to improve manufacturing using nested parts |
CN110355527A (zh) * | 2018-04-11 | 2019-10-22 | 张文票 | 一种半球的冲压生产工艺 |
-
1993
- 1993-06-30 JP JP18945093A patent/JPH0829376B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0716692A (ja) | 1995-01-20 |
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