JP4143857B2 - 型鍛造方法及び鍛造型 - Google Patents

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Description

本発明は、金型内でワークを移動させて荒地、仕上等の複数の鍛造工程を行う鍛造方法及び鍛造型に関するものである。
一般的に、自動車等のエンジンのクランクシャフトは、熱間鍛造によって所定形状に成形された後、バリ抜き、鍛造調質、機械加工及び熱処理が施されて完成される。複雑な形状を有する多気筒エンジン用のクランクシャフトの熱間鍛造においては、切断、加熱されたビレットは、荒地鍛造及び仕上鍛造の2つの鍛造工程を経て、所定形状に成形される。多気筒エンジン用のクランクシャフトの従来の熱間鍛造型の一例について、図2を参照して説明する。
図2に示すように、熱間鍛造型1の金型は、荒地鍛造用のインプレッション2A、3Aを有する上型2及び下型3と、仕上鍛造用のインプレッション4A、5Aを有する上型4及び下型5とからなり、荒地鍛造用の上下型2、3と仕上鍛造用の上下型4、5と互いに隣接して配置されて、プレス機械のボルスター6、7に装着されている。インプレッション2A、4Aの周囲には、鍛造材料の余肉を逃がすためのフラッシュランド及びガッターが形成されている。
そして、切断、加熱されたビレットを荒地鍛造用の下型3にセットし、型打して荒地鍛造品W1(ワーク)を成形した後、更に、荒地鍛造品W1を移動して仕上鍛造用の下型5にセットし、型打して仕上鍛造を行う。このようにして、荒地鍛造及び仕上鍛造の2工程を順次実行することによって、所定形状の鍛造品を得る。
このとき、荒地鍛造用の下型3から仕上鍛造用の下型5への荒地鍛造品W1の移動は、作業者の手作業によって行われるが、荒地鍛造品W1は、重量が大きいため、相当の労力を要する。そこで、図2に示すように、仕上鍛造用の上型4と下型5のインプレッション4A、5Aを反転させて配置し、荒地鍛造品W1を下型3から下型3、5上で転動、反転させて、仕上鍛造用の下型5にセットすることにより、移動のための労力を大幅に軽減するとともに、サイクルタイムを短縮することができる。
しかしながら、上記従来の熱間鍛造型1では、次のような問題がある。荒地鍛造品W1の周囲には、鍛造によってバリ8が突出するため、プレス機械のストロークSの不足によって、バリ8が上型2、4及び下型3,5と干渉して、荒地鍛造品W1を反転させることができない場合がある。この場合、プレス機械のストロークSを増大させることによって、荒地鍛造品W1の反転が可能となるが、設備改修のため多大なコストがかかる。また、反転ピッチ(反転による荒地鍛造品W1の移動距離)が増大することにより、工程間ピッチ(荒地鍛造用のインプレッション2A、3Aと仕上鍛造用のインプレッション4A、5Aとの間の距離)が大きくなるため、装置全体が大型化するという問題を生じる。
なお、特許文献1には、プレス機械において、工程間でワークを移動する際、ワークとツールとの干渉を防止する技術が開示されている。
実公平3−21775号公報
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、工程間のワークの移動を容易に行うことができる型鍛造方法及び鍛造型を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に係る発明は、金型内に複数のインプレッションを形成し、該複数のインプレッション間でワークを移動して、順次、複数の鍛造工程を行う型鍛造方法において、前記金型の表面の前記インプレッションの側部に前記ワークの反転ピッチが移動工程間の型ピッチと一致するように設定された所定の深さの凹部を形成し、鍛造後のワークを前記凹部内に挿入しながら転動、反転して次工程へ移動することを特徴とする。
請求項2に係る発明の型鍛造方法は、上記請求項1の構成において、前記凹部は、移動工程間において隣接する2つの前記インプレッション間の中央に配置されていることを特徴とする。
請求項3に係る発明の型鍛造方法は、上記請求項1又は2の構成において、前記凹部の両側部には、該凹部の底部側で互いに接近する傾斜面が形成されていることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、金型内に複数のインプレッションを備え、該複数のインプレッション間でワークを移動して、順次、複数の鍛造工程を行う鍛造型において、前記金型の表面の前記インプレッションの側部に、鍛造後のワークを挿入しながら転動、反転して次工程へ移動する凹部が形成され、該凹部は、前記ワークの反転ピッチが移動工程間の型ピッチと一致するように設定された所定深さの凹部であることを特徴とする。
請求項5に係る発明の鍛造型は、上記請求項4の構成において、前記凹部は、移動工程間において隣接する2つの前記インプレッション間の中央に配置されていることを特徴とする。
請求項6に係る発明の鍛造型は、上記請求項4又は5の構成において、前記凹部の両側部には、該凹部の底部側で互いに接近する傾斜面が形成されていることを特徴とする。
本発明に係る型鍛造方法及び鍛造型によれば、工程間でワークを移動する際、ワークの突出部を凹部内に挿入することにより、ワークを金型に干渉することなく、転動、反転して次工程に移動することができる。その結果、ワークの工程間の移動が容易になり、サイクルタイムを短縮することができる。また、金型のストロークが小さくてすむ。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、図2に示す従来例に対して、同様の部分には同一の符号を付して、異なる部分についてのみ詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る熱間鍛造型9(鍛造型)では、仕上鍛造用の上型4と下型5のインプレッション4A、5Aは、荒地鍛造用の上型2及び下型3のインプレッション2A、3Aに対して、反転した位置に配置されている。下型3、5の金型表面上において、インプレッション3Aのインプレッション5A側の側部、すなわち、インプレッション3Aとインプレッション5との間には、凹部10が形成されている。凹部10は、型打された荒地鍛造品W1(ワーク)を下型3から仕上鍛造用の下型5へ向って転動、反転させたとき、荒地鍛造品W1から突出するバリ8が挿入され、これにより、反対側から突出するバリ8が上型2、4と干渉することがなく、また、転動、反転された荒地鍛造品W1が仕上鍛造用の下型5にセットされるように、反転ピッチが型ピッチPと一致すべく、その形状及び寸法が設定されている。したがって、凹部10は、移動工程間において隣接する2つのインプレッション4A、5Aの中央(図示のものでは、下型3、5間の接合部)に配置されている。本実施形態では、凹部10は、断面形状が台形とされて両側部に傾斜面が形成されており、また、反転中の荒地鍛造品W1のバリ8の先端部が凹部10の底部に当接するようになっている。
仕上鍛造用の下型5及びボルスター7の表面には、インプレッション5Aの外側の側部に凹部11が形成されている。凹部11は、上記凹部10と同様、型打された仕上鍛造品W2(ワーク)をインプレッション5Aから外側へ転動、反転させたとき、仕上鍛造品W2から突出するバリ11が凹部11に挿入されることにより、反対側に突出するバリ12が上型4及びボルスター6に干渉しないように、その形状及び寸法が設定されており、また、断面形状が台形となっている。
以上のように構成した本実施形態の作用について、次に説明する。
切断、加熱されたビレットを荒地鍛造用の下型3にセットし、型打して荒地鍛造を行う。型打された荒地鍛造品W1を転動、反転して、仕上鍛造用の下型5にセットする。このとき、反転中の荒地鍛造品W1から突出するバリ8が凹部10に挿入されることにより、反対側から突出するバリ8が上型2、4と干渉することなく、荒地鍛造品W1を円滑に転動、反転させることができる。荒地鍛造品W1の反転ピッチと型ピッチPとが一致しており、また、反転中に凹部10に挿入されたバリ8は、凹部10の両側部の傾斜面に案内され、凹部10の底部に当接して安定的に支持されるので、反転された荒地鍛造品W1を仕上鍛造用の下型5に容易にセットすることができる。
そして、下型5にセットされた荒地鍛造品W1を型打して仕上鍛造を行う。その後、型打された仕上鍛造品W2を外側へ転動、反転して、熱間鍛造型1から取出す。このとき、上記と同様に、仕上鍛造品W2から突出するバリ12が凹部11に挿入されることにより、反対側から突出するバリ12が上型4及びボルスター6と干渉することないので、仕上鍛造品W2を円滑に反転して容易に取出すことができる。このようにして、荒地、仕上鍛造工程間のワークの移動を円滑かつ容易に行うことができるので、サイクルタイムを短縮して生産性を向上させることができる。また、プレス機械のストロークSを増大させる必要がないので、設備コストも安価ですみ、熱間鍛造型9の汎用性を高めることができる。
なお、上記実施形態では、一例として熱間鍛造について説明しているが、本発明は、これに限らず、温間鍛造及び冷間鍛造にも同様に適用することができる。鍛造工程は、荒地及び仕上鍛造の2工程に限らず、他の複数の工程にも同様に適用することができる。また、ワークは、クランクシャフトに限らず、他の鍛造品であってもよい。
本発明の一実施形態に係るクランクシャフトの熱間鍛造型の要部の概略構成を示す縦断面図である。 従来のクランクシャフトの熱間鍛造型の要部の概略構成を示す縦断面図である。
符号の説明
2 上型(金型)、2A インプレッション、3 下型(金型)、3A インプレッション、4 上型(金型)、4A インプレッション、5 下型(金型)、5A インプレッション、9 熱間鍛造型(鍛造型)、10、11 凹部、W1 荒地鍛造品(ワーク)、W2 仕上鍛造品(ワーク)

Claims (6)

  1. 金型内に複数のインプレッションを形成し、該複数のインプレッション間でワークを移動して、順次、複数の鍛造工程を行う型鍛造方法において、前記金型の表面の前記インプレッションの側部に前記ワークの反転ピッチが移動工程間の型ピッチと一致するように設定された所定の深さの凹部を形成し、鍛造後のワークを前記凹部内に挿入しながら転動、反転して次工程へ移動することを特徴とする型鍛造方法。
  2. 前記凹部は、移動工程間において隣接する2つの前記インプレッション間の中央に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の型鍛造方法。
  3. 前記凹部の両側部には、該凹部の底部側で互いに接近する傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の型鍛造方法。
  4. 金型内に複数のインプレッションを備え、該複数のインプレッション間でワークを移動して、順次、複数の鍛造工程を行う鍛造型において、前記金型の表面の前記インプレッションの側部に、鍛造後のワークを挿入しながら転動、反転して次工程へ移動する凹部が形成され、該凹部は、前記ワークの反転ピッチが移動工程間の型ピッチと一致するように設定された所定深さの凹部であることを特徴とする鍛造型。
  5. 前記凹部は、移動工程間において隣接する2つの前記インプレッション間の中央に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の鍛造型。
  6. 前記凹部の両側部には、該凹部の底部側で互いに接近する傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の鍛造型。
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