JPH08293494A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

Info

Publication number
JPH08293494A
JPH08293494A JP7098500A JP9850095A JPH08293494A JP H08293494 A JPH08293494 A JP H08293494A JP 7098500 A JP7098500 A JP 7098500A JP 9850095 A JP9850095 A JP 9850095A JP H08293494 A JPH08293494 A JP H08293494A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
semiconductor device
tan
oxide film
tantalum oxide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7098500A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiichi Tamura
清一 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP7098500A priority Critical patent/JPH08293494A/ja
Publication of JPH08293494A publication Critical patent/JPH08293494A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Formation Of Insulating Films (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)
  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高い比誘電率、低誘電損失、低リーク電流と
いう優れた特性をもつタンタル酸化膜を得る。 【構成】 窒化タンタル膜を酸化することで得られたタ
ンタル酸化膜TaOx(x=2.5±0.1)を絶縁膜
102とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置に係わり、特
に絶縁膜としてタンタル酸化膜を用いる半導体装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、MOS型DRAMの高集積化に伴
い、シリコンの酸化膜を薄くし、電界を高めることで蓄
積電荷を一定値以上に保つ試みがなされてきている。極
薄シリコン酸化膜の改良はフラッシュメモリーの実用化
等から、数nmのレベルにまで進められてきたが、現実
にはほぼ限界に近い。
【0003】そこで、シリコンの酸化膜に比べて比誘電
率が約20〜25と大きいTa2 5 膜が次世代DRA
Mに使用される絶縁膜として注目されており、有機アル
キルガスを用いるCVD法、反応性スパッタによる方
法、そしてTaの直接酸化法等が広く検討されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術によって成膜されたTa2 5 膜は、Ta2 5
の酸素欠陥に起因すると思われるリーク電流あるいは誘
電損失の増加から、高い誘電率を持ちながらも、実用レ
ベルでは使用が困難であった。又、熱処理や酸素プラズ
マ処理によるTa2 5 膜の改質により、酸素欠陥を補
ってリーク電流を減らす方法が検討されているが、酸化
に伴うSi層とのシリサイド化(TaSi)や、下地S
i層の酸化による実質的な誘電率の低下(Ta2 5
SiO2 )等の問題が示唆されている。
【0005】本発明の目的は、上記従来例の問題点、す
なわちTa2 5 膜のリーク電流に代表される膜特性を
改善し、誘電膜として実用可能なTa2 5 膜を作成す
ることにある。又、本発明の別の目的は、より簡便な方
法でストイキオメトリなTa 2 5 膜を作成することに
ある。さらに、本発明の目的は、最小限の工程で半導体
装置内に抵抗体及び誘電体膜を作成することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置は、
窒化タンタル膜を酸化することで得られたタンタル酸化
膜を絶縁膜とすることを特徴とする。なお、ここでいう
「絶縁膜」には勿論誘電体膜も含まれ、例えば本発明に
係わる絶縁膜は絶縁ゲート型トランジスタのゲート絶縁
膜、コンデンサの誘電体膜として好適に用いられる。
【0007】本発明においては、従来例に於いて示され
た問題点を解決し、高集積なMOS−FETに適用可能
な高い比誘電率をもち、低いリーク電流、低誘電損失な
Ta 2 5 膜を作成することを可能とした。
【0008】本発明によれば、反応性スパッタリング
法、CVD法等によって作成したTa 2 N及びTaNの
混合膜であるTaN0.8 膜を酸化することで、酸素欠陥
が少なくリーク電流の小さいTa2 5 膜を作成でき
る。
【0009】上記TaN0.8 膜は、CVD法による場合
は、原料ガスとしてTaCl4とNH4を用い、堆積温度
400〜600℃の間で成膜を行うことで得られ、反応
性スパッタリング法による場合は、純度4N8(99、
998%)以上のTaターゲットをAr及びN2 の混合
ガス中でDCスパッタリングする事で得られる。
【0010】反応性スパッタリング法を用いる場合、上
記混合ガス中のN2流量比を変化させることで、Ta2
N→TaN0.8 →TaNへと膜の組成を変化させること
ができる(CVD法による場合、上記2種類のガス流量
比を変えることで、反応性スパッタリングと同様に膜の
組成を変化させることができ、TaN0.8 を成膜するこ
とができる。)。なお、窒化タンタル膜の膜の組成を変
化させるには、全ガス圧力(Ar+N2 )、DCパワ
ー、基板温度等を変えてもよい。この膜質の変化はX線
回折(XRD)によって観測、判別される。
【0011】図4は、N2 流量比の変化に対して、基板
上に堆積した窒化タンタル膜のXRDピークを示したも
のである。図に示したように、N2 流量比の増化に伴っ
て((a)→(b)→(c))、ピーク位置が変化し、
ピーク位置から膜組成がTa 2 N→TaN0.8 →TaN
と変化しているのがわかる。この膜組成の変化に伴っ
て、窒化タンタル膜の比抵抗は、図5に示すようになだ
らかに上昇し、EPMA(電子プローブ微小分析法)の
測定によると膜中の窒素含有量も増加しているのがわか
る。
【0012】さらに、図4,図5に示した3種類の窒化
タンタル膜の抵抗体としての安定性を調べるため、各窒
化タンタル膜をパターニング等によって加工し、電圧を
パルス状に印加して抵抗変化を測定した。各窒化タンタ
ル膜厚は約0.1μm、巾及び長さは10μm×30μ
m(約3シート)、電極取り出しにアルミニウム配線を
用い、パッシベーション膜としてプラズマCVDによる
SiN膜を堆積している。又基板は熱酸化膜が約1.0
μm形成されたSiウエハである。印加電圧は約25
V、パルス巾は3μsec、パルス周波数は20kHz
である。
【0013】測定結果を図6に示す。図4に示した
(a)型のピークを示すTa2 N膜の抵抗変化は初期抵
抗値Rint に対して負の方向、すなわちΔR/Rint<
0の方向へ抵抗変化が生じている。又、(c)型のピー
クを示すTaN膜はΔR/Rint>0の方向へ抵抗変化
が生ずる。一方、(b)型のピークを示すTaN0.8
は、与えられたパルス印加に対して、
【0014】
【数1】ΔR/Rint <±1.0% の挙動を示し、前述した(a)及び(c)型のXRDピ
ークを示す窒化タンタル膜とは異なった挙動を示す。こ
れらの挙動は、以下の様に説明される。
【0015】すなわち、パルス印加を与えられた窒化タ
ンタル膜は、その熱エネルギーにより、Ta原子とN原
子の結合と解離が生ずる。図4において(a)型のピー
クを示すTa2 N膜は化学的に安定な状態にある完全な
Ta2 N膜へ近づいていくためTa原子とN原子の解離
反応が進み、実際に抵抗体として測定される抵抗値が低
くなっていく。一方、(c)型のピークを示すTaN膜
は、やはり安定なTaN膜へ構造が変化するため、Ta
原子との結合に関与していなかったN原子がTa原子と
結合し、抵抗値が増加する。ところが、(b)型のピー
クを示すTaN 0.8 膜は、ほとんど全てのN原子とTa
原子が結合に関与しているため、上記(a)型及び
(b)型の窒化タンタル膜で示した様な再結合あるいは
解離反応が進行しない。ゆえに、熱エネルギーを与えた
際にも抵抗値の変化が生じない。言い換えれば、図4に
示した(b)型のピークを示すTaN0.8 膜は、Ta原
子とN原子が強く結合したエネルギー的に安定な状態の
タンタル化合物であると言える。
【0016】なお、Ta原子とN原子が強く結合したエ
ネルギー的に安定な状態のタンタル化合物であるか否か
はX線回折により(b)型のピークを示すか否かで判断
できるが、実用上パルス印加による熱ストレスに対し
て、2.0×108パルスを加えたときに抵抗変化が±
1.0%以内の条件を満足するものであることが好まし
い(例えば、前述した条件下で抵抗率変化の測定を行い
抵抗変化が±1.0%以内か否かの測定を行う)。そし
て、(b)型のピークを示すTaN0.8 膜の製造条件の
設定にあたっては、抵抗率変化がより少なくなるように
条件設定を行うことが望まれる。
【0017】このように図4において(b)型のピーク
を示し、パルス印加によるストレステストによって抵抗
変化率が±1.0%以内と化学的に強い結合力を持ち、
結晶性の良い窒化タンタル膜を陽極酸化法、低温(30
0〜600℃)ドライO2 酸化、O3 −プラズマ酸化法
等で酸化した。図7に例として低温でドライO2 酸化を
施した場合の酸化時間に対する酸化膜厚の関係を示す。
参考のためTaを同様の条件で酸化した場合も図中に示
してある。図7より、Taに比べて上記窒化タンタル膜
の酸化速度は著しく遅い。この傾向は、他の酸化方法で
ある陽極酸化やO3 −プラズマ酸化においても同様であ
り、その理由として、上述した(b)型の強く化学結合
した窒化タンタル膜を酸化する場合、O原子がN原子と
Ta原子の強い結合を断ってから、Ta原子と結合しな
ければならないため、酸化に余分なエネルギーを必要と
し、酸化速度がTa膜を直接酸化する場合よりも遅くな
るものと考えられる。このような酸化速度の低下によっ
てよりち密で、制御性の良いTa2 5 膜を得ることが
できる。さらに、上記効果によって、下地にシリコン基
板を用いた場合にも、酸化膜とシリコン基板界面で反応
するシリサイド化を制御するために充分な酸化速度を得
ることができる。なお、O3 −プラズマ酸化法で酸化を
行う場合は、成膜温度100〜400℃で10〜60
分、Rf出力0.5〜1.0W(50kHz)、圧力
1.0〜2.0Torrの条件下で行うことができる。
【0018】このように、上記窒化タンタル膜を酸化す
ることによって得られたタンタル酸化膜の特性を調べる
ため、図8に示したようなn型シリコン基板803上に
上記タンタル酸化膜802を600℃のドライO2 酸化
で作成し、さらにAl電極801を上部電極としてパタ
ーニングしたMIS型キャパシタを作成した。又、比較
検討のために、前述した(a)型及び(c)型のX線回
折ピークを示す窒化タンタル膜と、タンタル膜を前述し
た方法で酸化し、同一のMIS型キャパシタを作成し
た。容量の測定は10kHzでのC−V測定結果から下
部電極の空乏層容量が無視できる上部電極負バイアスで
の容量値として測定した。又、I−V特性の測定は上部
電極に正又は負の電圧を印加掃引して測定した。
【0019】図9にaccumlate側、すなわち上
部電極負バイアス時に得られた容量値から計算した各酸
化膜の比誘電率を示す。比較のため、代表的なSiO2
の値も示すが、
【0020】
【数2】 に比べ、3種数の窒化物から得られたタンタル酸化膜の
比誘電率ε(TaOx)は約20〜25と約3倍の値を示す。
【0021】Ta膜の酸化によるタンタル酸化膜は他の
3種類に比べ弱干低い比誘電率の値を示すが、これは界
面でのSiとの酸化反応により、Ta2 5 /SiO2
の二重構造をとるために実質的な比誘電率の低下が生じ
ているためである。
【0022】図10は、上記各タンタル酸化物の誘電損
失角tanδを測定した結果である。tanδはタンタ
ル酸化物の前駆体がTa>>TaN>Ta2 N>TaN
0.8の順に小さな値を示しており、酸化膜に電場がかか
った際に生ずるヒステリシスが上記の順に小さいことを
意味している。このことは、前述したTa原子とN原子
の結合力の強さの差と、窒化物の平衡状態の安定性の差
によって、タンタル酸化物の酸素欠陥等の組成の安定性
が前駆体の状態に依存していることを示している。
【0023】さらに、上記各タンタル酸化物のI−V特
性すなわちリーク電流の挙動を測定したのが図11であ
る。図中曲線(a)は前駆体がTaN、(b)はTaN
0.8、(c)はTa2 N、(d)はTaの特性である。
図からわかるように、(b)のTaN0.8 が印加電圧に
対して最も小さいリーク電流値を示し、V=−3〜+3
Vの範囲においてJ=10-7A/cm2 以下である。
(a)のTaN及び(c)のTa2 Nの場合はJ=10
-7A/cm2 以下の範囲はV=−1〜2Vであり、
(b)のTaN0.8 を前駆体として作成されたタンタル
酸化膜は、著しくリーク電流を減少させることが判明し
た。(d)で示されたTaを前駆体とした酸化膜は、酸
素欠陥の多さと、Si界面でのシリサイド化により、誘
電膜としては使用不可能な特性であった。
【0024】以上示したように、X線回折によって図4
の(b)に示すピークを持つTaN 0.8 膜をドライO2
酸化、陽極酸化、O3 −プラズマ酸化等で酸化すること
で得られたタンタル酸化膜は、他のタンタル酸化膜と比
べ、誘電損失角tanδやリーク電流特性等、DRAM
ゲート酸化膜やキャパシタとして充分実用可能であるこ
とが判明した。又、上記TaN0.8 膜は、上記酸化方法
によりTa原子とN原子が他の窒化物と比べて非常に強
く結合した安定な化合物であるために、前述したTaN
0.8 膜が下地Si界面とのシリサイド化が少なく、又高
い結晶性ゆえによりストイキオメトリーなTa2 5
近い酸化膜が得られた。
【0025】さらに、上記TaN0.8 は、高い印加電
圧、大電流に対しても安定な抵抗体であるため、半導体
装置内に一度に抵抗体と誘電体を作製することが可能で
ある。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
詳細に説明する。 〔実施例1〕図1は本発明に於いて示したタンタル酸化
物の誘電体をp型MOSトランジスターのゲート膜及び
キャパシタ膜として適用した場合の一般的な構成を示す
断面図である。図1では、DRAMメモリセルの場合に
ついて示した。図1に於いて、100はn型Si基板、
101はフィールド酸化膜、102はゲート膜及びキャ
パシタ膜としてのTa2 5 膜、103はポリシリコン
ゲート電極及びキャパシタ電極、104はビット線であ
るAl配線、105は層間膜であるところのPSG膜、
106は保護膜であるところのP−SiN膜、107は
ソース及びドレインコンタクト領域であるところのn+
領域である。ここで、ゲート及びキャパシタ膜であるT
2 5 膜は前述したTaN0.8 膜を成膜、パターニン
グした後、前述した酸化方法により同時に形成される。
前述したように、本発明により形成されたTa2 5
102は、高比誘電率であり、又リーク電流も小さいた
め、DRAMメモリセルサイズが小さくなっても充分使
用可能なゲート及びキャパシタ絶縁膜を得ることができ
る。
【0027】又、本実施例においてはゲート及びキャパ
シタ電極にポリシリコン103を用いているが、かわり
に本発明で述べたTaN0.8 膜を用いてもよい。 〔実施例2〕図2は、本発明をMOS型トランジスタ及
びキャパシタ搭載のインクジェット型プリンタヘッドに
適用した場合の構成を示す断面図である。
【0028】近年インクジェット型プリンターがその経
済性、静粛性等から注目をあびているが、使用されるプ
リンタヘッド基板に駆動用ドライバーを搭載すること
で、高速度化、低コスト化を図ることが可能であり、一
種のトレンドとなりつつある。
【0029】図2に於いて、200はSi基板、201
は素子分離のためのフィールド酸化膜、202はMOS
トランジスタのゲート絶縁膜であるところのTa2 5
膜、203はキャパシタ膜であるところのTa2
5 膜、204はゲート電極であるところのポリシリコン
電極、205はTaN0.8 膜、206はAl配線、20
7は層間及び蓄熱層であるところのPSG膜、208は
保護膜であるところのP−SiN膜である。又、209
はヒーター部分であり、発熱が生ずる場所を示す。図2
中には示していないが、発熱部分209上をインクが通
っており、P−SiN膜208を介して熱がインクに伝
わり、発泡、吐出、印字が行われる。
【0030】本実施例において、キャパシタ膜であると
ころのTa2 5 膜203は発熱抵抗体であるところの
TaN0.8 膜205成膜の際同時に成膜される。その
後、フォトリソグラフィー等の技術を用いて所定のパタ
ーニングを行った後陽極酸化によりキャパシタ膜203
が作製される。この方法を用いることにより、キャパシ
タ膜203と発熱抵抗層が一度につくられるため、より
容易で低コストなプロセスを行うことが可能となった。
又、発熱部分209をパターニングによりAl下のTa
Nを露出させるのであるが、この工程を行った後にキャ
パシタ膜203を作製するための陽極酸化を行い、発熱
抵抗層であるTaN0.8 膜205の上層部を一部Ta2
5 へ変化させて高耐久の発熱部分を作製してもよい。
このときキャパシタTa2 5 膜203はやはりTa2
5 /TaNの2重構造をとる。
【0031】又、TaN0.8 は前述したように非常に安
定した金属間化合物であり、シリサイド化反応も少ない
ため、バリアメタルとしても有効に働き、例えば図2中
+領域とのTaN0.8 205を介したコンタクト性も
良好にとる事が可能である。 〔実施例3〕図3は本発明を適用したキャパシタ構造の
一例を示す断面図である。図3において、300はSi
基板、302はPSG膜、303はn+ 領域、304は
Ta 2 5絶縁膜、305a,bはTaN0.8 膜、30
1はn+ ポリシリコンである。
【0032】図3において、キャパシタ膜であるTa2
5 膜304を上下からサンドイッチするようにTaN
0.8 膜305a,bが配されているが、Ta2 5 膜3
04は、下層TaN0.8 膜を酸化して作られている。
【0033】この方法を用いることにより、キャパシタ
膜であるTa2 5 膜304と配線であるTaN0.8
305aを同時に作ることが可能であり、界面の急しゅ
んな良好なキャパシタ構造を得ることができる。
【0034】又、図3中では下層キャパシタ電極305
aとSi基板300の間にコンタクト層としてポリシリ
コン301を使用しているが、カバレッジの許す範囲で
ポリシリコン301をはぶき、直接TaN0.8 膜を成
膜、酸化してキャパシタ構造を得てもよい。TaN0.8
膜でも良好なコンタクト特性を得られる。なお、本実施
例3を前述の実施例1、実施例2に適用してもよい。
【0035】
【発明の効果】以上説明した本発明により、以下に述べ
る特有の効果を得ることができる。
【0036】1)高い比誘電率、低誘電損失、低リーク
電流という優れた特性をもつTa25 膜を得ることに
より、高集積な微細化されたMOSトランジスタ及びキ
ャパシタ構造をもつデバイスを作製することができる。
【0037】2)熱的、化学的に安定であるTaN0.8
膜を酸化することで、より簡便で、低コストに上記Ta
2 5 膜を得ることができる。
【0038】3)上記(2)の方法を用いることで、半
導体装置内に一度に抵抗体及び誘電膜を作製することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したDRAMメモリセル(1ビッ
ト分)の断面図である。
【図2】本発明を実施したMOS型トランジスタ及びキ
ャパシタ搭載のインクジェット型プリンターヘッドの断
面図である。
【図3】本発明を実施したキャパシタセルの断面図であ
る。
【図4】窒化タンタル膜XRDピーク形のN2 流量比依
存性を示す図である。
【図5】窒化タンタル膜比抵抗のN2 流量比依存性を示
す図である。
【図6】窒化タンタル膜の印加パルスに対する抵抗変化
を示す図である。
【図7】窒化タンタル膜の酸化速度を表す図である。
【図8】MIS型キャパシタの概念図である。
【図9】各タンタル酸化膜の比誘電率を示す図である。
【図10】各タンタル酸化膜の誘電損失角を示す図であ
る。
【図11】各タンタル酸化物のI−V特性を示す図であ
る。
【符号の説明】
100 n型Si基板 101 フィールド酸化膜(選択酸化膜) 102 Ta2 5 絶縁膜 103 ポリシリコンゲート及びキャパシタ電極 104 Al配線 105 PSG膜 106 P−SiN保護膜 107 n+ 領域 200 Si基板 201 フィールド酸化膜 202 Ta2 5 絶縁膜(ゲート絶縁膜) 203 Ta2 5 絶縁膜(キャパシタ膜) 204 ポリシリコンゲート電極 205 TaN0.8 膜 206 Al配線 207 PSG層間膜 208 P−SiN保護膜 209 発熱部分 300 Si基板 301 ポリシリコン電極 302 PSG層間膜 303 n+ 又はp+ 領域 304 Ta2 5 絶縁膜 305 TaN0.8
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/8242 29/78

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窒化タンタル膜を酸化することで得られ
    たタンタル酸化膜を絶縁膜とすることを特徴とする半導
    体装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置において、前
    記窒化タンタル膜は、X線回折測定によってTaN0.8
    の回折ピークをもつことを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の半導体装置
    において、前記窒化タンタル膜は、反応性DCスパッタ
    リング法又はCVD法によって得られることを特徴とす
    る半導体装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の半導体装置において、前
    記タンタル酸化膜は、その組成がTaOx(x=2.5
    ±0.1)であることを特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】 請求項1又は請求項4記載の半導体装置
    において、前記タンタル酸化膜は、前記窒化タンタル膜
    を陽極酸化法、ドライO2 酸化法、O3 −プラズマ酸化
    法のいずれかによって酸化することで得られることを特
    徴とする半導体装置。
  6. 【請求項6】 請求項2記載の半導体装置において、前
    記窒化タンタル膜はパルス印加による熱ストレスに対し
    て、2.0×108 パルス印加のときに抵抗変化が±
    1.0%以内であることを特徴とする半導体装置。
  7. 【請求項7】 請求項1又は請求項2記載の半導体装置
    において、前記窒化タンタル膜及び前記タンタル酸化膜
    が、同一の半導体基板内に作製されていることを特徴と
    する半導体装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の半導体装置は記録ヘッド
    用基体であることを特徴とする半導体装置。
JP7098500A 1995-04-24 1995-04-24 半導体装置 Pending JPH08293494A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7098500A JPH08293494A (ja) 1995-04-24 1995-04-24 半導体装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7098500A JPH08293494A (ja) 1995-04-24 1995-04-24 半導体装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08293494A true JPH08293494A (ja) 1996-11-05

Family

ID=14221367

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7098500A Pending JPH08293494A (ja) 1995-04-24 1995-04-24 半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08293494A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998031052A1 (fr) * 1997-01-10 1998-07-16 Hitachi, Ltd. Dispositif a semi-conducteur et procede de fabrication associe
EP1115148A1 (en) * 1998-08-03 2001-07-11 NEC Corporation Vapor growth method for metal oxide dielectric film and vapor growth device for metal oxide dielectric material
JP2002314067A (ja) * 2001-04-13 2002-10-25 Toshiba Corp 半導体装置およびmis型電界効果トランジスタの製造方法
US6734488B1 (en) 1999-08-19 2004-05-11 Renesas Technology Corp. Semiconductor device and manufacturing method thereof
JP2007509488A (ja) * 2003-09-25 2007-04-12 インフィネオン テクノロジーズ アクチエンゲゼルシャフト 基板上に多機能誘電体層を形成する方法
JP2008053318A (ja) * 2006-08-22 2008-03-06 Nec Electronics Corp 絶縁膜形成方法および半導体装置の製造方法
US7579231B2 (en) 1999-01-29 2009-08-25 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor device and method of manufacturing the same
US7816283B2 (en) 2004-05-31 2010-10-19 Canon Anelva Corporation Method of depositing a higher permittivity dielectric film
JP2011199003A (ja) * 2010-03-19 2011-10-06 Tokyo Electron Ltd シリコン酸化膜の形成方法、及びプラズマ処理装置
US9218993B2 (en) 2010-08-19 2015-12-22 Hitachi Kokusai Electric, Inc. Method of manufacturing semiconductor device and method of processing substrate

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998031052A1 (fr) * 1997-01-10 1998-07-16 Hitachi, Ltd. Dispositif a semi-conducteur et procede de fabrication associe
EP1115148A1 (en) * 1998-08-03 2001-07-11 NEC Corporation Vapor growth method for metal oxide dielectric film and vapor growth device for metal oxide dielectric material
EP1115148A4 (en) * 1998-08-03 2005-06-01 Nec Corp APPARATUS AND GAS PHASE SEPARATION METHOD FOR DIELECTRIC METAL OXIDE FILMS
US7579231B2 (en) 1999-01-29 2009-08-25 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor device and method of manufacturing the same
US6734488B1 (en) 1999-08-19 2004-05-11 Renesas Technology Corp. Semiconductor device and manufacturing method thereof
JP2002314067A (ja) * 2001-04-13 2002-10-25 Toshiba Corp 半導体装置およびmis型電界効果トランジスタの製造方法
JP2007509488A (ja) * 2003-09-25 2007-04-12 インフィネオン テクノロジーズ アクチエンゲゼルシャフト 基板上に多機能誘電体層を形成する方法
US9269669B2 (en) 2003-09-25 2016-02-23 Infineon Technologies Ag Process for producing a multifunctional dielectric layer on a substrate
US7816283B2 (en) 2004-05-31 2010-10-19 Canon Anelva Corporation Method of depositing a higher permittivity dielectric film
US7691758B2 (en) 2006-08-22 2010-04-06 Nec Electronics Corporation Method of forming insulating film and method of manufacturing semiconductor device
JP2008053318A (ja) * 2006-08-22 2008-03-06 Nec Electronics Corp 絶縁膜形成方法および半導体装置の製造方法
JP2011199003A (ja) * 2010-03-19 2011-10-06 Tokyo Electron Ltd シリコン酸化膜の形成方法、及びプラズマ処理装置
US9218993B2 (en) 2010-08-19 2015-12-22 Hitachi Kokusai Electric, Inc. Method of manufacturing semiconductor device and method of processing substrate

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6846711B2 (en) Method of making a metal oxide capacitor, including a barrier film
CN100446178C (zh) 形成方法以及包含钌和包含钨层的集成电路结构
US6107136A (en) Method for forming a capacitor structure
US8441077B2 (en) Method for forming a ruthenium metal layer and a structure comprising the ruthenium metal layer
US9159731B2 (en) Methods of forming capacitors and semiconductor devices including a rutile titanium dioxide material
US20040036051A1 (en) Integrated capacitor with enhanced capacitance density and method of fabricating same
US20060124983A1 (en) Semiconductor device and method for fabricating the same
US5981367A (en) Method for making an access transistor
JPH10223863A (ja) 集積回路コンデンサ
US6274899B1 (en) Capacitor electrode having conductive regions adjacent a dielectric post
JPH08293494A (ja) 半導体装置
KR100291150B1 (ko) 반도체기억장치및그제조방법
KR19990083038A (ko) 개선된 강유전성 용량 특성을 갖는 강유전체 메모리 장치
WO2003060955A2 (en) Barrier stack with improved barrier properties
US7157761B2 (en) Capacitor with noble metal pattern
JP2003100909A (ja) キャパシタ及びそれを有する半導体素子の製造方法
US20020045310A1 (en) Semiconductor integrated circuit device and process for manufacturing the same
US6268258B1 (en) Method for fabricating capacitor in semiconductor device
KR20030069864A (ko) 소자 제조 방법 및 금속층과 절연층을 갖는 소자
US20030077858A1 (en) Recess Pt structure for high k stacked capacitor in DRAM and FRAM, and the method to form this structure
JP4781571B2 (ja) 半導体装置の製造方法
US6306666B1 (en) Method for fabricating ferroelectric memory device
JP4067079B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2002313953A (ja) 半導体素子のキャパシタ製造方法
US6730616B2 (en) Versatile plasma processing system for producing oxidation resistant barriers