JPH08292585A - 電子写真感光体とそれを用いた電子写真装置及び装置ユニット - Google Patents

電子写真感光体とそれを用いた電子写真装置及び装置ユニット

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JPH08292585A
JPH08292585A JP10111595A JP10111595A JPH08292585A JP H08292585 A JPH08292585 A JP H08292585A JP 10111595 A JP10111595 A JP 10111595A JP 10111595 A JP10111595 A JP 10111595A JP H08292585 A JPH08292585 A JP H08292585A
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JP10111595A
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Takeo Oshiba
武雄 大柴
Akihiko Itami
明彦 伊丹
Yoshihiko Eto
嘉彦 江藤
Katsumi Matsuura
克巳 松浦
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Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 感光体表面の摩耗、損傷がなく、かつオゾン
等の活性種による感光層の疲労劣化がなく長期に亘る繰
り返しての像形成の過程で高濃度、鮮明な画像が得られ
る電子写真感光体、それを用いた電子写真装置及び装置
ユニットを提供する。 【構成】 導電性支持体上に設けられる感光層中に電荷
輸送物質に対する量比が0.01〜1.0となるように
ヒンダードフェノール又はヒンダードアミン誘導体を含
有し、かつ該感光層上に設けられる保護層中に体積平均
粒径が0.05〜2.0μmの無機粒子を含有する電子
写真感光体、該感光体が用いられかつクリーニング手段
として弾性ブレードクリーニング手段が用いられる電子
写真装置及び少なくとも前記感光体とクリーニング手段
とが一体的に支持され、装置本体に着脱自在とされた装
置ユニット。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高耐久性が付与された電
子写真感光体、該感光体が組み込まれた電子写真装置及
び装置ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】カールソン法を用いる電子写真装置にお
いては、電子写真感光体表面に一様な帯電を付与した
後、像露光を施して静電潜像を形成し、得られた静電潜
像を現像してトナー像を形成し、該トナー像を転写材上
に転写、定着して像形成が行われる。又転写後の前記感
光体表面は残留トナーの除去及び除電が行われて長期に
亘り繰り返し使用される。
【0003】従って前記感光体としては、感度、帯電、
暗減衰及び残留電位等の電子写真特性は勿論、繰り返し
使用時の耐刷性、耐摩耗性、耐湿性等の物理的性質や、
コロナ放電時に発生するオゾン、NOX等の活性種及び
像露光時の紫外線等への耐性においても良好であること
が要請される。
【0004】前記のように電子写真感光体を繰り返して
使用する場合の、帯電時発生するオゾン、NOX等の活
性種及び像露光時の紫外線等の作用で前記感光体の感光
層における最上層の光導電性物質及びバインダー樹脂等
が分解、変質して電子写真性能が劣化する。
【0005】又現像、転写、分離及びクリーニングの工
程で前記感光体の表面が機械的に摩耗、損傷して次第に
電子写真特性が失われる。
【0006】ところで従来電子写真感光体としてアモル
ファスシリコン、セレン、硫化カドミウム等の無機光導
電性物質を主成分とする無機感光体が多く用いられてき
たが、近年低コストで毒性がなく、加工性も優れてい
て、用途に応じて選択の自由度が大きい有機光導電性物
質を主成分とする有機感光体が主として用いられるよう
になった。有機感光体は無機感光体に比して感光層が前
記帯電時の活性種及び像露光時の紫外線等により疲労劣
化し易く、かつ比較的軟質の有機質から成るため、前記
現像、転写、分離及びクリーニング等の工程で、より一
層摩耗、損傷し易く、この点からも電子写真性能が劣化
し易いと言う問題がある。
【0007】そこで従来電子写真感光体の最上層のバイ
ンダー樹脂の改良、研究がなされ、物性が優れていて硬
く、耐摩耗性が大なる合成樹脂が用いられるようになっ
た。しかしながら前記合成樹脂は硬化すると逆に脆くな
ると言う欠点があり、バインダー樹脂の改良では感光体
の繰り返し使用時に十分な耐久性が得られないと言う問
題があった。
【0008】そこで例えば特開平1−205171号公
報(公報1)には有機感光体の感光層の最上層、例えば
電荷輸送層又は保護層中に無機粒子を含有せしめ、感光
体表面の耐摩耗性を向上せしめる技術が提案されてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記公報
1には、前記帯電時のオゾン、NOX等の活性種及び像
露光時の紫外線等による感光体の疲労劣化を防止する手
段に関して全く記載されておらず、繰り返し使用される
感光体の疲労劣化の問題を解決するものではない。
【0010】前記公報1に記載されているように感光層
の最上層に無機粒子を含有せしめて感光体を形成した場
合、該感光体の機械的耐摩耗性は強化されるが、反面前
記帯電時の活性種及び像露光時の紫外線等は前記最上層
中に浸透し、前記感光体の最上層の有機光導電性物質及
びバインダー樹脂を分解又は変質せしめ、さらには最上
層の下の電荷発生物質を含有する層又は電荷輸送物質を
含有する層にも作用して前記感光体の電子写真性能を劣
化せしめる。
【0011】他方、特開平1−118138号公報(公
報2)には、前記帯電時に発生する活性種及び像露光時
の紫外線等による疲労劣化を防止するため、感光層中に
酸化防止剤としてヒンダードフェノール誘導体又はヒン
ダードアミン誘導体を含有させた電子写真感光体が提案
されている。
【0012】しかしながら前記酸化防止剤を感光層の最
上層中に存在させると、しばしば該最上層の強度を低下
せしめ、かえって前記感光体の耐久性が低下すると言う
問題があった。
【0013】本発明は前記実情に鑑みて提案されたもの
であり、その第一の目的とするところは、有機感光層等
の光導電性物質やバインダー樹脂の分解又は変質による
電子写真性能の劣化を防止し、併せて前記感光層の最上
層の機械的耐摩耗性を改善して、真に高耐久性の電子写
真感光体を提供することにある。
【0014】さらに本発明の第二の目的は、電子写真感
光体として前記高耐久性の感光体を用いると共に、クリ
ーニング手段として弾性クリーニング手段を前記感光体
と組み合わせて用いることにより、繰り返しての像形成
の過程で前記感光体表面の摩耗損傷がなく、かつ電子写
真性能の劣化がなく、長期に亘り高濃度、鮮明な画像が
安定して得られる電子写真装置を提供することにある。
【0015】さらに又本発明の第三の目的は、電子写真
感光体として前記高耐久性の感光体を用いることにより
前記感光体の交換を行うことなく長期に亘り繰り返し高
画質の像形成が可能であり、前記感光体以外の像形成手
段に欠陥を生じた場合でも、速やかにかつ容易に交換可
能であり、電子写真装置の維持管理が容易とされた装置
ユニットを提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の前記の目的は、
導電性支持体上に感光層を有する電子写真感光体におい
て、前記感光層の最上層が、バインダー樹脂、無機粒
子、電荷輸送物質及びヒンダードフェノール誘導体とヒ
ンダードアミン誘導体から選ばれる少なくとも一種の酸
化防止剤を含有し、前記無機粒子の体積平均粒径が0.
05〜2.0μmであり、かつ前記酸化防止剤を前記電
荷輸送物質に対する重量比が0.001〜1.0となる
ように含有せしめたことを特徴とする電子写真感光体に
より達成される。
【0017】又本発明の前記の目的は、導電性支持体上
に感光層を有する電子写真感光体、静電潜像形成手段、
現像手段、転写手段及びクリーニング手段を有する電子
写真装置において、前記感光層、最上層が、バインダー
樹脂、無機粒子、電荷輸送物質及びヒンダードフェノー
ル誘導体とヒンダードアミン誘導体から選ばれる少なく
とも一種の酸化防止剤を含有し、かつ前記無機微粒子の
体積平均粒径が0.05〜2.0μmであり、前記酸化
防止剤を前記電荷輸送物質に対する重量比が0.001
〜1.0となるように含有せしめた層として構成され、
前記クリーニング手段が弾性ブレードクリーニング手段
であることを特徴とする電子写真装置により達成され
る。
【0018】さらに又本発明の前記の目的は、導電性支
持体上に感光層を有する電子写真感光体及び複数の像形
成手段を有する装置ユニットにおいて、前記感光層の最
上層が、バインダー樹脂、無機粒子、電荷輸送物質及び
ヒンダードフェノール誘導体とヒンダードアミン誘導体
から選ばれる少なくとも一種の酸化防止剤を含有し、か
つ前記無機粒子の体積平均粒径が0.05〜2.0μm
であり、前記酸化防止剤を前記電荷輸送物質に対する重
量比が0.001〜1.0となるように含有せしめた層
として構成され、前記感光体と、前記像形成手段として
の帯電手段、現像手段、転写手段及びクリーニング手段
の少なくとも1つとが一体的に支持され、装置本体に着
脱自在に装着されていることを特徴とする装置ユニット
により達成される。
【0019】本発明の電子写真感光体の最上層に含有さ
れる無機粒子としては、好ましくはモース硬度で4以上
の硬質の粒子とされ、電子写真性能に悪影響を与えない
ものとされる。
【0020】このような無機粒子としては、例えば酸化
セリウム、酸化クロム、酸化アルミニウム、酸化マグネ
シウム、酸化ケイ素、酸化錫、酸化ジルコニウム、酸化
鉄、酸化チタンなどの酸化物;硫酸カルシウム、硫酸バ
リウム、硫酸アルミニウムなどの硫酸塩;珪酸カルシウ
ム、珪酸マグネシウムなどの珪酸塩;チッ化ホウ素、チ
ッ化チタンなどのチッ化物;炭化ケイ素、炭化チタン、
炭化ホウ素、炭化タングステン、炭化ジルコニウムなど
の炭化物;ホウ化ジルコニウム、ホウ化チタンなどのホ
ウ化物などが挙げられ、これらのうち1種を、又は、必
要に応じて2種以上が用いられる。
【0021】前記無機粒子は体積平均粒径が0.05〜
2.0μmとされ、好ましくは長径/短径の比が2.0
未満の実質的に球形粒子とされる。
【0022】前記無機粒子の体積平均粒径が0.05μ
mを下廻ると感光体表面の十分な機械的強度が得られ
ず、又粒子の表面積が大きくなる結果、吸水量が増大
し、繰り返し像形成の過程で前記感光体表面が摩耗、損
傷して電子写真性能が劣化する。又2.0μmを上廻る
と感光体表面粗さが大となりクリーニングブレードが摩
耗、損傷してクリーニング特性が悪化し、クリーニング
不良を生じかつ画像ボケが発生し易くなる。前記無機粒
子が実質的に球形とは、電子顕微鏡で10,000倍に
拡大した粒子が不定形ではなく前記長径/短径の比が
2.0未満の球形と見なされるものである。その場合感
光体表面の摩擦係数を低減することができ、従来問題と
されてきた弾性クリーニングブレードの反転を防止する
ことができる等の利点を生ずる。
【0023】なお、前記無機粒子の体積平均粒径はレー
ザー回折/散乱式粒度分布測定装置LA−700(堀場
製作所製)により測定される。平均粒子径は球相当径と
して、粒度分布は体積を基準とした測定値を得る事がで
きる。本発明の体積平均粒径及び体積粒度分布は上記の
測定値として定義する。
【0024】又前記無機粒子としては、例えばチタンカ
ップリング剤、シランカップリング剤、高分子脂肪酸又
はその金属塩等の疎水化処理剤により疎水化されたもの
が好ましい。
【0025】前記チタンカップリング剤としては、テト
ラブチルチタネート、テトラオクチルチタネート、イソ
プロピルトリイソステアロイルチタネート、イソプロピ
ルトリデシルベンゼンスルフォニルチタネート、ビス
(ジオクチルパイロフォスフェート)オキシアセテート
チタネートなどがある。さらに、シランカップリング剤
としては、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルト
リメトキシシラン、γ−(2−アミノエチル)アミノプ
ロピルメチルジメトキシシラン、γ−メタクリロキシプ
ロピルトリメトキシシラン、N−β−(N−ビュレベン
ジルアミノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシ
ラン塩酸塩、ヘキサメチルジシラザン、メチルトリメト
キシシラン、ブチルトリメトキシシラン、イソブチルト
リメトキシシラン、ヘキシルトエリメトキシシラン、オ
クチルトリメトキシシラン、デシルトリメトキシシラ
ン、ドデシルトリメトキシシラン、フェニルトリメトキ
シシラン、o−メチルフェニルトリメトキシシラン、p
−メチルフェニルトリメトキシシランなどが挙げられ
る。又、脂肪酸及びその金属塩としては、ウンデシル
酸、ラウリン酸、トリデカン酸、ミリスチン酸、パルミ
チン酸、ペンタデカン酸、ステアリン酸、ヘプタデカン
酸、アラキン酸、モンタン酸、オレイン酸、リノール
酸、アラキドン酸などの長鎖脂肪酸が挙げられ、その金
属塩としては亜鉛、鉄、マグネシウム、アルミニウム、
カルシウム、ナトリウム、リチウムなどの金属との塩が
挙げられる。
【0026】これら化合物は、前記無機粒子に対して重
量で1〜10%添加し被覆することが良く、好ましく
は、重量で3〜7%である。また、これらの材料を組み
合わせて使用することもでき、通常前記無機粒子表面に
単分子層又はそれに近い層が形成される。
【0027】本発明においては、前記感光体の最上層中
に含有される無機粒子としては特にシリカ粒子が好まし
く用いられ、さらには吸湿性が小さく、表面の活性水酸
基が少ないシリカ粒子が好ましく用いられる。このよう
なシリカ粒子としては、RH80%の高湿下で調湿した
シリカ粒子を示差走査熱量分析方によりその吸熱特性を
測定したとき、40〜200℃に吸熱ピークを有しない
か、又は吸熱ピークを有したとしても、該吸熱ピークの
面積から計算される吸熱エネルギーの変化量ΔHが20
J/g以下とされる。又好ましくは前記シリカ粒子を前
記シランカップリング剤等で疎水化処理して前記吸熱ピ
ークを有しないか、又は前記吸熱エネルギーの変化量Δ
Hが10J/g以下のものとされる。
【0028】なお、前記シリカ粒子の示差走査熱量分析
法では、以下のようにして測定された。
【0029】即ち示差走査熱量分析計OSC20(SE
IKO Instruments& Electron
ics→SEIKO I&E社製)にRH80%に一ヶ
所調湿したシリカ粒子を充填し、温度制御装置SSC/
580(SEIKO I&E社製)を用いて毎分10℃
の速度で昇温しながら空気静止条件下で吸熱性を測定す
る。
【0030】前記シリカ粒子の示差走査熱量分析におい
て、吸熱エネルギーの変化量ΔHが0J/gとは、前記
シリカ粒子に水などの熱により揮発する成分が吸着され
ておらず、昇温の過程で吸熱特性カーブ上に吸熱ピーク
が現れない場合であり、又、該吸熱エネルギーの変化量
ΔHが0J/gでない場合は、前記シリカ粒子が水など
の熱により揮発する成分が吸着されていて、昇温の過程
で吸熱特性カーブ上に吸熱ピークが現れる場合であり、
該吸着ピークの面積から吸熱エネルギーの変化量ΔHJ
/gが求められる。
【0031】前記シリカ粒子の疎水化処理は、シリカ表
面のシラノール基を化学反応により前記した疎水化処理
剤と反応させることにより達成される。
【0032】前記シリカ粒子の疎水化処理方法として
は、例えばシラノール基を高圧下でトリメチルクロロシ
ランと反応させる方法(Kolloid−Z,149,
39(1956))、アルコールとのエステル化(DB
P 1074559)オートクレーブ中でのエステル
化、(Bull.Chem.Soc.Jpn,49(1
2),3389(1976))などが知られているが、
特にシランカップリング剤による処理法が一般的であ
る。シランカップリング剤による処理方法については例
えば「シランカップリング剤」(信越化学工業)、「技
術試料 No.Z003」(東芝シリコーン)等に記載
されている方法によって行うことができる。
【0033】前記したような吸湿性が小さく、表面の活
性種の少ないシリカ粒子は例えば化学炎CVD(Che
mical Vapor Deposition)法に
より製造されるが、その中でも金属ケイ素粉末を燃焼用
混合ガス中に投入し、爆発的に燃焼、反応させて製造す
るのが好ましい。
【0034】この製造法の詳細は例えば特開昭60−2
55602号、特開平5−193908号、同5−19
3909号、同5−193910号、同5−19392
8号、同5−196614号、同6−107406号の
各公報に詳細に記載されている。
【0035】前記各号公報記載の製造方法では、予め原
料となる硅素金属素材を高純度の水で複数回洗浄して溶
解成分を除去すると共に、加熱処理して気相成分を除去
して高純度の硅素微粉末を得る。次に製造装置頭部のバ
ーナーにLPG等の可燃ガスと酸素ガス等の支燃ガスを
導入して着火用の火炎を形成しておき、該着火用の火炎
中に前記高純度の硅素粉末を分散含有する空気等のキャ
リアガスを導入して着火燃焼を開始する。その後前記支
燃ガスを多段に供給して前記硅素粉末を爆発的に酸化燃
焼させて高純度のシリカ粒子を得るようにしている。
【0036】以上の製造方法によれば、前記示差走査熱
量分析法で測定される吸熱特性において、吸熱ピークを
有してないか、又は吸熱ピークを有していたとしても、
前記吸熱エネルギーの変化量ΔHが10J/g以下であ
り、かつシャープな粒度分布を有する高純度のシリカ粒
子を得ることができると共に、目的に応じて種々の粒径
に変化させて製造することができる。
【0037】前記のようにして製造されたシリカ粒子は
含有される不純物が極めて少なくアルミニウム成分が1
000ppm以下、好ましくは200〜1ppm、カル
シウム成分が300ppm以下、好ましくは50〜1p
pm、鉄成分が1000ppm以下、好ましくは200
〜1ppmの範囲とされる。なお前記シリカ粒子中のA
l及びFeはICP発光分析法により、Caはフレーム
レス原子吸光法により測定される。
【0038】前記無機粒子、特にシリカ粒子を最上層中
に含有する電子写真感光体としては、セレン、アモルフ
ァスシリコン、硫化カドミウム等を用いた無機感光体で
あってもよいが、好ましくは有機の電荷発生物質(CG
M)と電荷輸送物質(CTM)とを含有する感光層を有
する感光体とされ、本発明では前記感光体層中の少なく
とも前記CTMを含有する層にヒンダードフェノール誘
導体又はヒンダードアミン誘導体から成る酸化防止剤が
含有される。
【0039】本発明に用いられる前記ヒンダードフェノ
ール誘導体とは下記一般式〔A〕で示されるものであ
る。
【0040】
【化1】
【0041】式中、R1は水素原子又は有機基R2又はR
6の少なくとも一方が炭素数3以上の有機基、残りの1
つとR3、R4、R5は水素原子又は有機基である。
【0042】前記一般式〔A〕で示されるヒンダードフ
ェノール誘導体のうち特に好ましいものとしては、下記
一般式〔1A〕、〔2A〕、〔3A〕、〔4A〕及び
〔5A〕で示されるものがある。
【0043】
【化2】
【0044】〔一般式〔1A〕中、R8は分岐状アルキ
ル基、R9、R10、R11は水素原子又はヒドロキシ基、
アルキル基、アリール基を表し、R10及びR11は相互に
連結して環を形成してもよい。R7は水素原子、アルキ
ル基又はアルキリデン基を表す。
【0045】前記R8は炭素数3〜40のtert-若しくはse
c-アルキル基が好ましい。
【0046】R9、R10及びR11のアルキル基として
は、炭素数1〜40のものが好ましく、アリール基として
はフェニル、ナフチル、ピリジル基等が挙げられる。
【0047】またR10とR11が環となる場合にはクロマ
ン環が好ましい。
【0048】R7の表すアルキル基、アルキリデン基と
しては、炭素数1〜40のものが好ましく、特に好ましい
のは、炭素数1〜18のものである。
【0049】Y1は水素原子又は有機残基、好ましくは
有機残基である。〕 〔一般式〔2A〕中、R12は水素原子又はアルキル基、
アリール基、アラルキル基、R13、R17は分岐状アルキ
ル基、R14、R15、R16及びR18、R19、R20は水素原
子又は置換基を表す。
【0050】m、pは0又は正整数であり、且つm+p
は2〜4である。またWは連結基である。
【0051】前記R12の表すアルキル基としては、炭素
原子数1〜40個のアルキル基であって置換基を有しても
よい。R12に対する置換基としては、アリール基、アル
コキシ基、カルボキシル基、アミド基、ハロゲン原子等
任意のものが可能である。
【0052】またアラルキル基としては、ベンジル基、
フェネチル基等が挙げられる。
【0053】またR13、R17の表す分岐状アルキル基と
しては炭素数1〜40個の分岐状アルキル基であり、例え
ば(t)ブチル、(sec)ブチル、(sec)オクチル、(t)オクチ
ル基等が挙げられる。
【0054】R14〜R16及びR18〜R20のとりうる置換
基としては、例えばアリール基、アルコキシ基、カルボ
キシル基、アミド基、ハロゲン原子等が挙げられる。
【0055】また連結基Wはm、pの値如何によって変
化する。Wとしては例えばメチレン基、エチレン基、プ
ロピレン基、フェニレン基、スルフィド、ポリスルフィ
ド基が代表的なものとして挙げられる。
【0056】なお、上記においてはWがなくフェニル基
同士が直接結合する場合も含まれる。〕 〔一般式〔3A〕中、R21、R22及びR23で表される炭
素原子数1〜4のアルキル基は直鎖でも分岐していても
よく、具体的には例えばメチル基、エチル基、プロピル
基、i-プロピル基、ブチル基、sec-ブチル基、t-ブチル
基等が挙げられる。
【0057】これらの基の中で特にt-ブチル基が好まし
い。R21、R22及びR23は同じでも異なっていてもよ
い。〕 〔一般式〔4A〕中、R24及びR25は各々、アルキル
基、アルケニル基、シクロアルキル基、アリール基又は
複素環基を表し、R26、R27、R28及びR29は各々、水
素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、シ
クロアルキル基、アリール基、アルコキシ基、アルキル
チオ基、アリールオキシ基、アリールチオ基、アシル
基、アシルアミノ基、アルキルアミノ基、アルコキシカ
ルボニル基又はスルホンアミド基を表す。〕 〔又、一般式〔5A〕中、R30は炭素原子数1〜18のア
ルキル基を表し、R31及びR32は各々、水素原子又は炭
素原子数1〜18のアルキル基を表す。R33は水素原子又
は炭素原子数1〜10のアルキル基を表す。
【0058】更に、一般式〔5A〕において、R30、R
31及びR32で表される炭素原子数1〜18のアルキル基は
直鎖でも分岐でもよく、例えばメチル基、エチル基、プ
ロピル基、i-ブチル基、t-ブチル基、ペンチル基、オク
チル基、ドデシル基等を挙げることができる。
【0059】R33で表される炭素原子数1〜10のアルキ
ル基は直鎖でも分岐でもよく、例えばメチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基、t-ブチル基、sec-ペンチル
基、ヘキシル基、ノニル基等を挙げることができる。〕 前記一般式〔1A〕〜〔5A〕に含まれるヒンダードフ
ェノール誘導体のうち特に重要な化合物例を以下に示
す。
【0060】
【化3】
【0061】さらに前記ヒンダードフェノール誘導体に
含まれるその他の有用な化合物例を以下に示す。
【0062】
【化4】
【0063】
【化5】
【0064】次に本発明に用いられるヒンダードアミン
誘導体とは下記一般式〔B〕で示されるものである。
【0065】
【化6】
【0066】〔一般式〔B〕中、R32、R35、R36、R
37及びR38は、水素原子又は有機基であり、R33
34、R39及びR40の少なくとも1つが水素原子以外の
有機基であり、残りは水素原子又は有機基であり、Xは
酸素原子、=C(R41)R42又は=N−R43であり、R
41、R42及びR43は水素原子又は有機基である。〕 前記一般式〔B〕で示されるヒンダードアミン誘導体の
うち、特に好ましいものとしては、下記一般式〔1B〕
及び〔2B〕で示されるものがある。
【0067】
【化7】
【0068】〔前記一般式〔1B〕,〔2B〕におい
て、R41〜R51は水素原子又はアルキル基であり、該ア
ルキル基としては、炭素原子数1〜40のものが好まし
く、又例えば、ハロゲン原子、アルコキシ基、アリール
基若しくはアミド基等の置換基を有してもよい。又R41
〜R51の少なくとも1つは水素原子以外のアルキル基で
あることが好ましい。
【0069】又Y1〜Y4は水素原子若しくは有機基であ
り、好ましくは有機基である。〕 前記一般式〔1B〕,〔2B〕のうち一般式〔1B〕が
重要であり、該一般式〔1B〕に含まれるヒンダードア
ミン誘導体のうち特に有用な化合物例を以下に示す。
【0070】
【化8】
【0071】
【化9】
【0072】さらに本発明に用いられる下記一般式〔3
B〕及び〔6A〕を構造単位として有する化合物から成
るヒンダードフェノール誘導体〔C〕がある。
【0073】
【化10】
【0074】〔前記一般式〔3B〕及び〔6A〕におい
て、式中、R52、R53、R54及びR55は水素原子又はア
ルキル基、アリール基を表し、Zは含窒素脂環を構成す
るに必要な原子団を表す。またR52、R53の組及び
55、R56の組の夫々の組においてその1つはZの中に
組込まれて二重結合を与えてもよい。
【0075】更に、R56は分岐状アルキル基、R57、R
58及びR59は水素原子又はヒドロキシ基、アルキル基、
アリール基を表し、R58及びR59は相互に連結して環を
形成してもよい。R60は水素原子、アルキル基又はアル
キリデン基を表す。
【0076】前記R52、R53、R54及びR55は好ましく
は炭素数1〜40個のアルキル基であって、該アルキル基
は置換基を有してもよく置換基としては、例えばアリー
ル基、アルコキシ基、カルボキシル基、アミド基、ハロ
ゲン原子等任意のものが挙げられる。
【0077】Zは含窒素脂環を構成するに必要な原子団
であり、好ましくは5員環、6員環を構成する原子団で
ある。
【0078】好ましい環構造としては、ピペリジン、ピ
ペラジン、モルホリン、ピロリジン、イミダゾリジン、
オキサゾリジン、チアゾリジン、セレナゾリジン、ピロ
リン、イミダゾリン、イソインドリン、テトラヒドロイ
ソキノリン、テトラヒドロピリジン、ジヒドロピリジ
ン、ジヒドロイソキノリン、オキサゾリン、チアゾリ
ン、セレナゾリン、ピロール等の各環が挙げられ、特に
好ましくはピペリジン、ピペラジン、モルホリン及びピ
ロリジンの各環である。
【0079】前記R56は炭素数3〜40のtert-もしくはs
ec-アルキル基が好ましい。
【0080】R57、R58及びR59はアルキル基として
は、炭素数1〜40のものが好ましく、アリール基として
はフェニル、ナフチル、ピリジル基等が挙げられる。
【0081】またR58とR59が環となる場合にはクロマ
ン環が好ましい。
【0082】R60の表すアルキル基、アルキリデン基と
しては、炭素数1〜40のものが好ましく、特に好ましい
のは、炭素数1〜18のものである。〕 前記ヒンダードフェノール誘導体〔C〕のうち特に重要
な化合物例としては、以下のものが挙げられる。
【0083】
【化11】
【0084】
【化12】
【0085】
【化13】
【0086】以下、本発明の電子写真感光体の層構成を
図1により説明する。
【0087】図1(イ)は導電性支持体1上に中間層2
を介してCGMを主成分とする電荷発生層(CGL)
4、CTMを主成分とする第1の電荷輸送層(CTL)
であるCTL3及びバインダー樹脂中に前記無機粒子、
特にシリカ粒子とCTMと前記酸化防止剤とを含有する
第2のCTLであるCTL5とをこの順に積層して成る
感光層6を有する感光体である。又図1(ロ)は導電性
支持体1上に中間層2を介して前記CGL4及び前記無
機粒子、特にシリカ粒子と前記酸化防止剤とを含有する
CTL3をこの順に積層して成る感光層6を有する感光
体である。又図1(ハ)は導電性支持体1上に中間層2
を介してCGMとCTMとを共に含有し、かつ前記無機
粒子、特にシリカ粒子と前記酸化防止剤が含有された単
層構成の感光層6を有する感光体である。又図1(ニ)
は導電性支持体1上に前記CTL3及び前記無機粒子、
特にシリカ粒子とCTMと前記酸化防止剤とを含有する
CGL4をこの順に積層して成る感光層6を有する感光
体である。
【0088】なお前記図1(イ)のCTL5、図1
(ロ)のCTL3、図1(ハ)の感光層6及び図1
(ニ)のCGL4はいずれも本発明で言う最上層を形成
するものであり、それぞれのバインダー樹脂に対する無
機粒子、特にシリカ粒子の量比は0.001〜2.0と
される。又前記したように用いられる無機粒子、特にシ
リカ粒子は前記方法により疎水化されたものが好まし
い。尚、図1(ニ)のCGL4層においてもある程度の
CTMは含有させるものとする。
【0089】前記無機粒子のバインダー樹脂に対する量
比が0.001より小さいと前記感光体の最上層の機械
的強度が不十分となり、又電子写真性能も劣化し易く、
2.0より大きいとクリーニング時、クリーニングブレ
ードの感光体に接する端面が摩耗、損傷してクリーニン
グ不良となると共に画像ボケが発生し易くなる。
【0090】又前記最上層に含有されるCTMは、該最
上層が図1(イ)のCTL5又は図1(ニ)のCGL4
の場合は各層のバインダー樹脂に対して0.01〜2.
0の量比で含有されるのが好ましく、前記CTMのバイ
ンダー樹脂に対する量比が0.01より小さいと感光体
の繰り返し使用により残留電位の上昇や感度の低下を生
じ易く、2.0より大きいと、帯電電位低下、暗減衰の
増大及び感度低下を生じ易い。
【0091】又前記図1(イ)のCTL5又は図1
(ニ)のCGL4に含有されるCTMは下層のCTL3
のCTMと同じでも異なってもよい。
【0092】なお前記最上層が図1(ロ)のCTL3又
は図1(ハ)の感光層6の場合は、既に所定量のCTM
が含有されているので、特に添加する必要はない。
【0093】次に前記各種最上層には前記酸化防止剤
が、好ましくは前記各種最上層中のCTMに対して0.
001〜1.0の量比で含有される。前記酸化防止剤の
量比が0.001より小さいと、感光体の繰り返し使用
の際感度低下及び残留電位の上昇を招き、電子写真性能
が劣化する。又1.0より大きいと、同様感度低下及び
残留電位の上昇を招く。
【0094】又前記感光体の最上層に含有される酸化防
止剤は前記各最上層中のバインダー樹脂の劣化防止に寄
与することができ、特に前記バインダー樹脂に対して前
記酸化剤が0.001〜1.0の量比で含有される場合
に顕著な効果がある。
【0095】本発明の電子写真感光体としては図1
(イ)の層構成を有するものが特に好ましく、該感光体
では、温湿度等の環境変化の影響を受けにくく、オゾ
ン、NOX等の活性種による電子写真性能の劣化が少な
く、かつ機械的耐摩耗性にも優れていることから、長期
に亘る繰り返しての像形成体の過程で、図1の他の層構
成の感光体より優れた画質の画像が安定して得られ易
い。
【0096】前記図1(イ)の感光体において、CTL
5の膜厚は0.1〜2.0μm、好ましくは0.2〜1
0μmとされ、前記膜厚が0.1μmより小さいと、C
TL5の機械的強度が不足し、20μmより大きいと画
質が劣化し易い。
【0097】なお前記CTL5の膜厚が比較的に薄い場
合、帯電時に発生するオゾン、NOX等の活性種及び像
露光時に発生する紫外線等が前記CTL5を透過して下
層のCTL3を疲労劣化せしめることがあり、その場合
CTL3中のCTMに対して前記酸化防止剤を0〜1.
0の量比で含有されるのが好ましい。
【0098】前記図1(イ)、(ロ)、(ニ)のCTL
4及び図1(ハ)の感光層6に含有されるCGMとして
は、例えばフタロシアニン顔料、多環キノン顔料、アゾ
顔料、ペリレン顔料、インジゴ顔料、キナクリドン顔
料、アズレニウム顔料、スクワリリウム染料、シアニン
染料、ピリリウム染料、チオピリリウム染料、キサンテ
ン色素、トリフェニルメタン色素、スチリル色素等が挙
げられ、これらのCGMは単独で又は適当なバインダー
樹脂と共に層形成が行われる。
【0099】次に前記図1(イ)、(ロ)、(ニ)のC
GL3、図1(ハ)の感光層6、図1(イ)のCTL5
及び図1(ニ)のCGL4中に含有されるCTMとして
は、例えばオキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導
体、チアゾール誘導体、チアジアゾール誘導体、トリア
ゾール誘導体、イミダゾール誘導体、イミダゾロン誘導
体、イミダゾリン誘導体、ビスイミダゾリジン誘導体、
スチリル化合物、ヒドラゾン化合物、ベンジジン化合
物、ピラゾリン誘導体、スチルベン化合物、アミン誘導
体、オキサゾロン誘導体、ベンゾチアゾール誘導体、ベ
ンズイミダゾール誘導体、キナゾリン誘導体、ベンゾフ
ラン誘導体、アクリジン誘導体、フェナジン誘導体、ア
ミノスチルベン誘導体、ポリ-N-ビニルカルバゾール、
ポリ-1-ビニルピレン、ポリ-9-ビニルアントラセン等が
挙げられこれらのCTMは通常バインダーと共に層形成
が行われる。
【0100】これらの中で特に好ましいCTMとしては
下記一般式で示される化合物のものがあげられる。
【0101】
【化14】
【0102】(式中、Ar1、Ar2、Ar3、Ar4は置換、無置
換の芳香族炭化水素基または複素環基を表し、R2は水
素原子もしくは置換、無置換の芳香族炭化水素基または
複素環基を表す。nは1もしくは2である。Ar4とR2
互いに結合していてもよい。)
【0103】
【化15】
【0104】(式中、R3、R4は置換、無置換の芳香族
炭化水素基、複素環基またはアルキル基を表し、互いに
連結していてもよい。R5は水素原子もしくは置換、無
置換の芳香族炭化水素基、複素環基、アルキル基を表
し、Ar5は置換、無置換の芳香族炭化水素基または複素
環基を表す。mは0もしくは1である。)
【0105】
【化16】
【0106】(式中、Yは置換、無置換のベンゼン、ナ
フタレン、ピレン、フルオレン、カルバゾール及び4,
4′-アルキリデンジフェニル基を表し、Ar6、Ar7は置
換、無置換の芳香族炭化水素基または複素環基を表す。
lは1〜3の整数である。)
【0107】
【化17】
【0108】(式中、Ar8、Ar9、Ar10、Ar11の置換、無
置換の芳香族炭化水素基または複素環基を表す。) これらの内、本発明の感光体に好ましく用いられる具体
的化合物例を以下に例示する。
【0109】
【化18】
【0110】
【化19】
【0111】
【化20】
【0112】
【化21】
【0113】
【化22】
【0114】
【化23】
【0115】前記図1の各感光体の感光層6に含有され
るバインダー樹脂としては、ポリエステル樹脂、ポリス
チレン樹脂、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化
ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリカーボネー
ト樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアセテ
ート樹脂、スチレン-ブタジエン樹脂、塩化ビニリデン-
アクリロニトリル共重合体樹脂、塩化ビニル-無水マレ
イン酸共重合体樹脂、ウレタン樹脂、シリコン樹脂エポ
キシ樹脂、シリコン-アルキッド樹脂、フェノール樹
脂、ポリシラン樹脂、ポリビニルカルバゾール等が挙げ
られる。
【0116】なお前記図1の各感光体の最上層に含有さ
れるバインダー樹脂は好ましくは機械的衝撃に強く耐摩
耗性が大であり、かつ電子写真性能を阻害しないものが
よい。好ましいバインダー樹脂としては下記一般式
〔I〕〜〔IV〕の構造単位を有するポリカーボネート樹
脂があげられる。
【0117】
【化24】
【0118】(式中、R1〜R8は水素原子、ハロゲン原
子、炭素数1〜10の置換若しくは無置換のアルキル基、
シクロアルキル基又はアリール基、Zは炭素原子数4〜
11の飽和、不飽和の環形成残基、R9は炭素原子数1
〜9のアルキル基又はアリール基である。)
【0119】
【化25】
【0120】(式中、R35からR42はそれぞれ独立して
水素原子、ハロゲン原子、アルキル基又はアリール基を
表す。)
【0121】
【化26】
【0122】(式中、R63〜R70はそれぞれ独立した水
素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜10の置換若しくは無
置換のアルキル基、シクロアルキル基、又はアリール基
を表す。)
【0123】
【化27】
【0124】(式中、R83〜R98はそれぞれ独立して水
素原子、ハロゲン原子、置換、無置換アルキル基はアリ
ール基を表し、kおよびmは正の整数であって、k/m
が1〜10になるように選択される。) なお前記一般式で示される構造単位を有するポリカーボ
ネート樹脂は好ましくは重量平均分子量30,000以上のも
のとされる。
【0125】次に、前記各層を形成する際に用いられる
溶媒又は分散媒としては、n-ブチルアミン、ジエチルア
ミン、エチレンジアミン、イソプロパノールアミン、ト
リエタノールアミン、トリエチレンジアミン、N,N-ジメ
チルホルムアミド、アセトン、メチルエチルケトン、メ
チルイソプロピルケトン、シクロヘキサノン、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、クロロホルム、ジクロロメタ
ン、1,2-ジクロロエタン、1,2-ジクロロプロパン、1,1,
2-トリクロロエタン、1,1,1-トリクロロエタン、トリク
ロロエチレン、テトラクロロエタン、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、メタノール、エタノール、イソプロピ
ナール、酢酸エチル、酢酸ブチル、ジメチルスルホキシ
ド、メチルセロソルブ等が挙げられる。本発明はこれら
に限定されるものではないが、ケトン系溶媒を用いた場
合に感度、繰り返し使用時に電位変化等が更に良好とな
る。また、これらの溶媒は単独あるいは2種以上の混合
溶媒として用いることもできる。
【0126】次に図1(イ)、(ロ)及び(ハ)の感光
体のCGL4のCGMとバインダー樹脂との割合は、重
量比で1:5〜5:1が好ましく、前記CGL4の膜厚
は5μm以下、好ましくは0.05〜2μmとされる。
【0127】又図1(ハ)の感光層6中のCGMとバイ
ンダー樹脂との割合は重量比で1:5〜5:1とされ、
好ましく、かつ前記感光層6中のCTMとバインダー樹
脂との割合は3:1〜1:5とされ、前記感光層6の膜
厚は5〜50μmとされる。
【0128】又図1(イ)、(ロ)及び(ニ)の各感光
体のCTL3中のCTMとバインダー樹脂との割合は、
重量比で3:1〜1:5とされ、前記CTL3の膜厚は
5〜50μm、特に10〜40μmとされる。
【0129】次に本発明の電子写真感光体の導電性支持
体としては、 1)アルミニウム板、ステンレス板などの金属板 2)紙あるいはプラスチックフィルムなどの支持体上
に、アルミニウム、パラジウム、金などの金属薄層をラ
ミネートもしくは蒸着によって設けたもの 3)紙あるいはプラスチックフィルムなどの支持体上
に、導電性ポリマー、酸化インジウム、酸化錫などの導
電性化合物の層を塗布もしくは蒸着によって設けたもの
等が挙げられる。
【0130】次に本発明の電子写真感光体を製造するた
めの塗布加工方法としては、浸漬塗布、スプレー塗布、
円形量規制型塗布等の塗布加工法が用いられるが、感光
層の最上層、例えば図1(イ)のCTL5又は図1
(ニ)のCGL4等の塗布加工は、下層の膜を極力溶解
させないため、又、均一塗布を達成するためスプレー塗
布又は円形量規制型塗布等の塗布加工方法を用いるのが
好ましい。なお前記スプレー塗布については例えば特開
平3-90250号及び特開平3-269238号公報に詳細にされ、
前記円型量規制型塗布については例えば特開昭58-18906
1号公報に詳細に記載されている。
【0131】なお前記スプレー塗布及び円形量規制塗布
によれば、前記浸漬塗布等に比して塗布液の無駄な消費
がなく、下層を溶解、損傷することがなく、かつ均一塗
布が達成される等の利点を有する。
【0132】又本発明の電子写真感光体において、導電
性支持体1と感光層6との間にバリヤー機能と接着機能
とを有する中間層2を設けることができる。
【0133】前記中間層2の材料としては、カゼイン、
ポリビニルアルコール、ニトロセルロース、エチレン-
アクリル酸共重合体、ポリビニルブチラール、フェノー
ル樹脂ポリアミド類(ナイロン6、ナイロン66、ナイロ
ン610、共重合ナイロン、アルコキシメチル化ナイロン
等)、ポリウレタン、ゼラチン及び酸化アルミニウム等
が挙げられる。中間層2の膜厚は、0.1〜10μmが好まし
く、特には0.1〜5μmが好ましい。
【0134】本発明においては、更に、支持体1と中間
層2との間に支持体1の表面欠陥を補うための被覆を施
すことや、特に画像入力がレーザー光の場合には問題と
なる干渉縞の発生を防止することなどを目的とした図示
しない導電層を設けることができる。この導電層は、カ
ーボンブラック、金属粒子又は金属酸化物粒子等の導電
性粉体を適当な結着剤樹脂中に分散した溶液を塗布乾燥
して形成することができる。導電層の膜厚は5〜40μm
が好ましく、特には10〜30μmが好ましい。
【0135】上述した各種層は、ディッピング法、スプ
レーコーティング法、スピンナーコーティング法、ビー
ドコーティング法、ブレードコーティング法、ビームコ
ーティング法等の塗布方法によって塗布されることがで
きる。
【0136】また、支持体1の形状はドラム状でもシー
ト状でもベルト状でもよく、適用する電子写真装置に最
適した形状であることが好ましい。
【0137】本発明の像保持部材は、複写機、レーザー
プリンター、LEDプリンター、液晶シャッター式プリ
ンター等の電子写真装置一般に適用し得るものである
が、更には電子写真技術を応用したディスプレイ、記
録、軽印刷、製版、ファクシミリ等の装置にも広く適用
し得るものである。
【0138】図2は本発明の電子写真感光体が組み込ま
れ電子写真装置の一例を示すデジタルカラー複写機の構
成断面図である。図中10は感光体ドラムで矢印方向
(時計方向)に回転駆動され、帯電器12により一様の
帯電が付与される。
【0139】前記感光体ドラム10への一様帯電後、像
露光手段13により画像信号に基づく像露光が行われ
る。前記像露光手段13では、原稿走査光学系133に
より読み取られた画像信号により、図示しないレーザー
光源からのレーザービームを変調し、得られた変調レー
ザービームを高速回転するポリゴンミラー131により
前記感光体ドラム10上を主走査し、かつ該感光体ドラ
ムの回転により副走査して、該感光体ドラム10上に静
電潜像が形成される。
【0140】まず感光体ドラムの1回転目に、前記原稿
走査光学系133によりY画像信号が読み取られ、該Y
画像信号により変調されたレーザービームを用いて前記
感光体ドラム10上に像露光して静電潜像を形成し、該
潜像はYトナーを含むY現像剤が充填された現像器14
Yにより現像され、前記感光体ドラム10上にYトナー
像が形成される。
【0141】次に前記感光体ドラム10の2回転目に、
マゼンタ(M)画像信号が読み取られ、再帯電後の前記
感光体ドラム10上に前記M画像信号に基づくレーザー
像露光が行われて静電潜像が形成され、Mトナーを含む
M現像剤が充填された現像器14Mにより現像されて、
前記感光体ドラム10上に前記Yトナー像に重ね合わせ
てMトナー像が形成される。
【0142】以後同様にして感光体ドラム10の3回転
目及び4回転目において、シアン(C)画像信号及び黒
(K)画像信号に基づく像露光が行われ、かつC現像剤
を収容した現像器14C及びK現像剤を収容した現像器
14Kによりそれぞれ現像されて、前記感光体ドラム1
0上に、前記Yトナー像及びYトナー像に重ね合わせて
Cトナー像及びKトナー像が形成される。
【0143】前記のようにして得られた感光体ドラム1
0上の4色トナー像から成るカラートナー像は給紙装置
16から給送され、タイミングローラ17によりタイミ
ングを合わせて搬送された転写材P上に転写ローラ18
の作用で一括転写され、次いで前記カラートナー像が転
写された転写材Pは分離ブラシにより除電されることに
より、前記感光体ドラム10から分離され、定着装置2
0へ搬送され、熱ローラ201と加圧ローラ202との
圧接下に熱定着されてカラー画像が形成される。
【0144】転写後の感光体ドラム10は除電器23に
より除電された後、クリーニング装置22の弾性クリー
ニングブレード221により清掃され、LED等の除電
ランプ(PCL)11により除電されて次の像形成に備
えられる。
【0145】なお222はトナーガイドローラであり、
該ガイドローラ及び前記弾性クリーニングブレードは不
使用時前記感光体ドラム10から離間される。
【0146】又本発明の電子写真装置では、帯電器1
2、PCL11、クリーニング装置22、除電器23、
分離ブラシ19、転写ローラ18及び感光体ドラム10
がユニットとして一体的に支持され、装置本体100に
着脱自在に装着されている。
【0147】又前記潜像器14Y,14M,14C及び
14Kに充填される現像剤はフェライトをコアとしてそ
のまわりに絶縁性樹脂をコーティングしたキャリアと、
ポリエステルを主材料として色に応じた顔料と荷電制御
剤、シリカ、酸化チタン等を加えたトナーとからなるも
ので、現像剤は層形成手段によって現像スリーブ141上
に100〜600μmの層厚(現像剤)に規制されて現像域へ
と搬送され、感光体ドラム10と現像スリーブ141との間
に直流或いは交流バイアス電圧をかけて現像が行われ
る。
【0148】なお前記説明では、デジタルカラー複写機
を説明したが、これをコンピューター、ファクシミリ、
その他の外部通信手段から画像信号を入力して、カラー
プリンターとして使用してもよく、又モノクロ画像信号
を入力してモノクロ複写機又はモノクロプリンターとし
て使用してもよい。
【0149】前記本発明の感光体は該感光体上に各色ト
ナー像を形成する度に転写材上に転写し、該転写材上で
各色トナー像を重ね合わせてカラー画像を形成するタイ
プのカラー複写機又はカラープリンターに適用してもよ
い。
【0150】又感光体周縁に帯電器、露光器及び現像器
を複数組配置して1パスでカラー画像を形成するカラー
複写機又はカラープリンターに適用してもよい。
【0151】又本発明の感光体はアナログの白黒複写機
に適用できるのは勿論である。
【0152】なお、前記図2のデジタルカラー複写機で
は、帯電器12、PCL11、クリーニング装置22、
除電器23、分離ブラシ19、転写ローラ18及び感光
体ドラム等の像形成手段をユニット化しているが、現像
器と、他の少なくとも1つの像形成手段とをユニット化
するようにしてもよい。
【0153】
【作用】本発明では電子写真感光体、特に有機感光体の
最上層に適正な粒径の無機粒子、特に疎水化されたシリ
カ粒子を含有させ、かつ適量のヒンダードフェノール誘
導体又はヒンダードアミン誘導体から成る酸化防止剤を
含有させたことにより、前記有機感光体の機械的強度の
改善と前記感光体の電子写真性能の改善とを両立させ、
長期に亘る繰り返し像形成に際し、疲労劣化のなく、高
性能の画像を安定して供給できるようにした点に特徴が
ある。
【0154】
【実施例】以下本発明を実施例により具体的に説明する
が本発明の実施の態様はこれにより限定されるものでは
ない。
【0155】〔実施例A群〕 〈無機粒子の作製〉アドマテックス社製の5種類のシリ
カ粒子SOC1,SOC2、試作品No1、試作品No
2及び試作品No3のそれぞれを理論量のトリメチルシ
リルメトキシシランから成るシランカップリング剤で処
理しても表1に示す実施例用の疎水性シリカA1〜A4
及び比較例用のシリカ試作品No3を疎水化した疎水性
シリカA7を得た。又石原産業社製酸化チタン粒子A−
100を前記と同様、理論量のトリメチルシリルメトキ
シシランで処理して表1に示す実施例用の疎水性酸化チ
タン粒子A5を得た。
【0156】又日本アエロジル社製の疎水化されたアエ
ロジルR972を表1の比較例用シリカ粒子A6とし
た。
【0157】
【表1】
【0158】但し、論理量とは粒子表面に単分子層を形
成するのに必要な量であり、下式に従って算出した。
【0159】
【数1】
【0160】(Ws:シランカップリング剤添加量(g)
Wf:微粒子使用量(g) SE:粒子比表面積(m2/g) MCA:シランカップリング剤1g当たりの最小被覆面積
(m2/g)) 〈実施例用感光体1の作製〉直径80mmのアルミニウ
ムドラム上に共重合タイプのポリアミド樹脂「CM−8
000」(東レ社製)1.5重量部をメタノール90容
量部とブタノール10容量部との混合溶媒中に溶解して
成る塗布液を浸漬塗布して膜厚0.3μmの中間層を形
成した。次にポリビニルブチラール樹脂「エヌレック
(BX−L)」(積水化学社製)0.8重量部をメチル
エチルケトン80容量部とシクロヘキサノン20容量部
との混合溶媒中に溶解し、得られた溶液中に下記構造式
で示されるCGM−1の4重量部(CGM/バインダー
樹脂の量比が5.0)を混合、分散して成る塗布液を前
記中間層上に浸漬塗布して乾燥後の膜厚0.2μmのC
GLを形成した。
【0161】
【化28】
【0162】次いでバインダー樹脂としてのポリカーボ
ネート樹脂「ユーピロンZ300」(三菱瓦斯化学社
製)15重量部と、CTMとして例示化合物(T−3
1)を10重量部(CTM/バインダー樹脂の量比が
0.67)及びヒンダードフェノール系酸化防止剤
(H.P.AO剤)としての例示化合物(A)−3を
0.025重量部(H.P.AO剤/CTMの量比が
0.025)をメチレンクロライド100容量部に溶解
して成る塗布液を前記CGL上に浸漬塗布して乾燥後の
膜厚が25μmの第1のCTLを形成した。
【0163】次いでバインダー樹脂としてのポリカーボ
ネート樹脂「ユーピロンZ300」1.5重量部と、表
1の無機粒子A1を0.6重量部(A1/バインダー樹
脂の量比が0.4)と、CTMとしての例示化合物(T
−31)を1重量部(CTM/バインダー樹脂の量比が
0.67)と、ヒンダードフェノール系酸化防止剤
(H.P.AO剤)としての例示化合物(A)−3を
0.25重量部(H.P.AO剤/CTMの量比が0.
025)とをエチルクロライド100容量部に溶解、分
散して成る塗布液を前記第1のCTL上に円形量規制塗
布機を用いて塗布して乾燥後の膜厚が5μmの第2のC
TLを形成し、表2に示す実施例用感光体1を得た。
【0164】〈実施例用感光体2〜9及び比較例用感光
体1〜6の作製〉感光体1の第1のCTLの膜厚及びC
TMに対する酸化防止剤の量比、第2CTLの無機粒子
の種類、粒径及びバインダー樹脂に対する量比、前記第
2CTL中のバインダー樹脂に対するCTMの量比及び
該CTMに対する酸化防止剤の量比を表2の如く変化し
た他は感光体1と同様にして実施例用感光体2〜9及び
比較例用感光体1〜6を得た。
【0165】
【表2】
【0166】(実施例1〜9及び比較例1〜6)以上の
ようにして得た15種類の感光体を少なくとも該感光体
とクリーニング手段とが一体的にユニット10化されて
いる。帯電、像露光、現像、転写、除電及びクリーニン
グの各工程を有するアナログ複写機Konica U−
BIX4145(コニカ社製)に装着して常温、常湿
(20℃、RH60%)下で各感光体毎に像形成テスト
を行ない、得られた画像の画像評価及び電位変動量の測
定を行った。
【0167】〈画像評価〉前記15種類の感光体を順次
前記複写機に装着し、中間調を有する原稿を用いて10
万回の画出しを行った。このとき帯電器はスコロトロン
帯電器が用いられ、ブリッド制御により前記感光体上に
は−750Vの一定帯電条件で像形成が行われた。
【0168】前記10万回の像形成テストを行ない、ク
リーニング不良による地カブリの発生の有無、クリーニ
ングブレードのめくれによる筋故障の有無及び画像の鮮
明度等を目視により観察し、その結果を表3に示した。
【0169】〈電位変動量の測定〉前記10万回の像形
成テスト前後の黒紙電位(Vb)と白紙電位(Vw)を
測定し、その差ΔVb及びΔVwから画出し前後の各感
光体の電位変動量を求め、その結果を表3に示した。
【0170】なお測定用原稿として反射濃度1.3のベ
タ黒領域と反射濃度0.0のベタ白領域を半々に有する
原稿を用い、前記スコロトロン帯電量による−750V
の帯電後、前記原稿からの像露光により形成された静電
潜像を現像量の位置に配置された電位計により測定して
前記黒紙電位(Vb)及び白紙電位(Vw)を測定する
ようにした。
【0171】
【表3】
【0172】表3より実施例用の各感光体を用いた実施
例では、繰り返し像形成の過程で黒紙電位及び白紙電位
等の電位変動が少なく、地カブリ、スジ故障等のない鮮
明な画像が得られるが、比較例用の感光体を用いた各比
較例では繰り返し像形成の過程で地カブリやスジ故障が
発生し、良好な画像が得られないことがわかる。
【0173】〔実施例B群〕 〈実施例用感光体10の作製〉直径80mmのアルミニ
ウムドラム上に感光体1と同様にして中間層を形成し
た。次に感光体1で用いたCGM−1を6重量部及び、
バインダー樹脂としてのポリカーボネート樹脂「ユーピ
ロンZ300」20重量部をエチレンクロライド100
容量部に混合し、サンドミルを用いて分散し、得られた
分散液にCTMとしての例示化合物(T−31)を20
重量部(CGM/CTMの量比が0.3)、ヒンダード
フェノール系酸化防止剤(H.P.AO剤)としての例
示化合物(A)−1を0.5重量部(H.P.AO剤/
CTMの量比が0.025)を混合溶解し、さらに無機
粒子A1を4重量部(A1/バインダー樹脂の量比が
0.2)混合分散して塗布液を得た。
【0174】この塗布液を用いて前記中間層上に浸漬塗
布して乾燥後の膜厚が23μmの感光層を形成して実施
例用の感光体10を得た。
【0175】〈実施例用の感光体11〜15及び比較例
用の感光体7〜9の作製〉感光体10の無機粒子の種類
及びCTMに対する酸化防止剤の量比を表4の如く変化
した他は感光体10と同様にして実施例用の感光体11
〜15及び比較例用の感光体の感光体7〜9を得た。
【0176】
【表4】
【0177】(実施例10〜15及び比較例7〜9)前
記U−BIX 4145を正帯電用に改造した改造機を
用い、前記のようにして得た(実施例用感光体10〜1
5及び比較例用感光体7〜9の10種類の感光体を順次
装着し、正帯電法とした他は実施例1の場合と同様にし
て10万回の像形成テストを行ない、得られた画像の画
像評価及び初期の感光体の白紙電位及び黒紙電位に対す
る10万回コピー後の感光体の前記各電位の変動量を測
定し、その結果を表5に示した。
【0178】
【表5】
【0179】表5より実施例用の各感光体を用いて像形
成テストを行った実施例は、いずれも電位変動量が少な
く、かつ地カブリや筋故障のない鮮明な画像が得られた
が、比較用の感光体を用いた比較例ではいずれも電位変
動量が大きく、かつ地カブリや筋故障が発生し、鮮明な
画像が得られなかった。
【0180】〔実施例C群〕 〈実施例用感光体16の作製〉直径80mmのアルミニ
ウムドラム上に変性タイプのポリアミド樹脂「X−18
74M(ダイヤルヒュルス社製)2重量部をメタノール
90容量部とブタノール10容量部との混合溶媒中に溶
解して成る塗布液を浸漬塗布して膜厚0.3μmの中間
層を形成した。次にポリビニルブチラール樹脂「エヌレ
ック(BX−L)」0.8重量部をメチルイソプロピル
ピルケトン100容量部に溶解し、得られた溶液中に下
記構造式で示されるCGM−2の2重量部(CGM/バ
インダーの量比が2.5)を混合、分散して成る塗布液
を前記中間層上に浸漬塗布して乾燥後の膜厚が0.2μ
mのCGLを形成した。
【0181】
【化29】
【0182】次いでバインダー樹脂としてのポリカーボ
ネート樹脂「ユーピロンZ300」20重量部と、CT
Mとしての例示化合物(T−21)15重量部(CTM
/バインダーの量比が0.75)及びヒンダードフェノ
ール系酸化防止剤(H.P.AO剤としての例示化合物
(3A)−1を0.38重量部(H.P.AO剤/CT
Mの量比が0.025)をエチレンクロライド100容
量部に溶解して成る塗布液を前記CGL上に浸漬塗布し
て乾燥後の膜厚が25μmの第1のCTLを形成した。
【0183】次いでバインダー樹脂としてのポリカーボ
ネート樹脂「ユーピロンZ300」6重量部と、表1の
無機粒子A1の2.4重量部(A1/バインダーの量比
が0.4)と、CTMとしての例示化合物(T−21)
を4重量部(CTM/バインダーの量比が0.67)及
びヒンダードフェノール系酸化防止剤(H.P.AO剤
/CTMの量比が0.025)をエチレンクロライド1
00容量部に溶解して成る塗布液を前記第1のCTL上
に円形量規制型塗布機により塗布して、乾燥後の膜厚が
5μmの第2のCTLを形成し、表6に示す実施例用に
感光体16を得た。
【0184】〈実施例用感光体17の作製〉感光体16
の無機粒子A1に代えて表1の無機粒子A5(酸化チタ
ン)を用いた他は感光体16と同様にして表6に示す実
施例用の感光体17を得た。
【0185】〈実施例用感光体18の作製〉感光体16
の第2のCTLを除き、第1のCTLに無機粒子A1を
2.0重量部(A1/バインダーの量比が0.1)を含
有させ、酸化防止剤としての例示化合物(3A)−1に
代えて(C)−4を用いた他は感光体16と同様にして
表6の実施例用の感光体18を得た。
【0186】
【表6】
【0187】(実施例16〜18)前記複写機U−BI
X 4145に前記実施例用16〜18の3種類の感光
体を順次装着し、実施例1と同様にして、負帯電法で1
0万回の像形成テストを行ない、得られた画像の画像評
価及び初期の感光体の白紙電位及び黒紙電位に対する1
0万回コピー後の前記各電位の変動量を測定し、その結
果を表7に示した。
【0188】
【表7】
【0189】前記実施例16〜18では前記実施例A群
の感光体とは処方又は層構成が大幅に変更されたが、最
上層の構成が本発明の要件を満たしていることから、前
回と同様10万コピー前後の電位変動が少なく、かつ画
質が優れていることがわかる。
【0190】〔実施例D群〕 〈実施例用感光体19の作製〉直径100mmのアルミ
ニウムドラムを用い、実施例A群の感光体1の第1のC
TL及び第2のCTL中に含有されたヒンダードフェノ
ール系酸化防止剤(H.P.AO剤)としての例示化合
物(A)−3に代えて(5A)−1を用い、かつCGM
1に代えてCuKの特性X線を用いたX線回折図におい
て、ブラッグ角(2θ±0.2°)が27.3°に最大
ピークを有し、その他に9.5°,11.6°,15.
0°及び24.1°に少なくとも1つ以上のピークを有
する下記構造のオキシチタニウムフタロシアニンから成
るCGM−3を用いた他は感光体1と同様にして実施例
用の感光体19を得た。
【0191】
【化30】
【0192】〈実施例用感光体20の作製〉感光体19
の第2のCTLに含有された無機粒子A1に代えてA4
を用いた他は感光体19と同様にして実施例用の感光体
20を得た。
【0193】(実施例19,20)感光体ドラム、帯電
極、AC除電極、クリーニング装置、帯電前除電極、転
写装置を含む装置ユニットが着脱自在に装着されたデジ
タルカラープリンター「Lp−7010」(コニカ社
製)に前記実施例用感光体19及び20の2種類の感光
体を順次装着し、20℃、RH60%の条件下で10万
回の黒画像プリントを行ない、画像評価及び電位変動量
の測定を行ない、その結果を表8に示した。
【0194】なお前記黒画像プリントでは、−750V
の帯電、レーザー像露光、及びDC−600V、AC5
KHZで2.3KV(P-P)のバイアス印加下の反転現像
により像形成が行われた。
【0195】又前記電位変動量の測定では、初期の感光
体の未露光部電位VH及び露光部電位VLと10万回プリ
ント後の感光体の前記各電位との差|ΔVH|と|ΔVL
|を求めるようにした。
【0196】
【表8】
【0197】表8より実施例用の感光体19及び20を
デジタルカラープリンターに装着して像形成を行った場
合でも電位変動が少なく、かつ優れたプリント像が得ら
れることがわかる。
【0198】〔実施例E群〕 〈実施例用感光体21〜29及び比較例用感光体11〜
16の作製〉実施例A群の各感光体のヒンダードフェノ
ール系酸化防止剤(H.P.AO剤)としての例示化合
物(3A)−1に代えてヒンダードアミン系酸化防止剤
(H.P.AO剤)としての例示化合物(1B)の2を
用いた他は前記実施例A群の各感光体と同様にして、そ
れぞれ相対応する表9の実施例用感光体21〜29及び
比較例用感光体11〜16を得た。
【0199】
【表9】
【0200】(実施例21〜29及び比較例用11〜1
6)前記複写機U−BIX 4145に前記実施例用感
光体21〜29及び比較例用感光体11〜16の15種
類の感光体を順次装着し、実施例1と同様にして負帯電
法で10万回像形成テストを行ない、得られた画像の画
像評価及び初期の感光体の白紙電位及び黒紙電位に対す
る10万回コピー後の前記各電位の変動量を測定し、そ
の結果を表10に示した。
【0201】
【表10】
【0202】表10より実施例用の感光体を用いた場合
は、10万回の像形成テストにおいて、白紙電位及び黒
紙電位等の電位変動が少なく、かつ画質も優れている
が、比較例用の感光体を用いた場合は前記電位変動が大
きく、又地カブリや黒スジ等の画像欠陥が発生していて
画質が悪く、実用性に乏しいことが理解される。
【0203】
【発明の効果】本発明によれば、繰り返し像形成の過程
で感光体表面の機械的摩耗、損傷がなくかつ帯電及び像
露光の繰り返しの際発生するオゾン、NOXその他の活
性種による疲労劣化がなく長期に亘り、高濃度、鮮明な
画像が得られる電子写真感光体を提供することが出来
る。
【0204】又、本発明の前記感光体と共に特定のクリ
ーニング手段を組み合わせて用いることにより、繰り返
し像形成の過程で前記感光体表面の摩耗損傷がなく、ク
リーニング不良による画像欠陥の発生もなく、高耐久性
であり、高濃度、鮮明な画像が安定して得られる電子写
真装置を提供することができる。
【0205】さらに又、組み込まれる感光体が高耐久性
とされることから該感光体の交換を行うことなく繰り返
し安定して像形成が可能であり、若し感光体以外の像形
成手段に欠陥を生じたとしても速やかにかつ容易に交換
可能であり、長期に亘り高画質の画像が安定して得られ
る装置ユニットを提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる感光体の層構成を示す断面図。
【図2】本発明に係わる画像形成装置の断面図。
【符号の説明】
1 導電性支持体 2 中間層 3 電荷輸送層(CTL)又は第1の電荷輸送層(第1
のCTL) 4 電荷発生層(CGL) 5 第2の電荷輸送層(第2のCTL) 6 感光層 10 感光体ドラム 11 除電ランプ 12 帯電器 13 像露光手段 14 現像器 18 転写ローラ 19 分離ブラシ 22 クリーニング装置 23 除電器 30 装置ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松浦 克巳 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に感光層を有する電子写
    真感光体において、前記感光層の最上層が、バインダー
    樹脂、無機粒子、電荷輸送物質及びヒンダードフェノー
    ル誘導体とヒンダードアミン誘導体から選ばれる少なく
    とも一種の酸化防止剤を含有し、前記無機粒子の体積平
    均粒径が0.05〜2.0μmであり、かつ前記酸化防
    止剤を前記電荷輸送物質に対する重量比が0.001〜
    1.0となるように含有せしめたことを特徴とする電子
    写真感光体。
  2. 【請求項2】 前記無機粒子が実質的に球形であること
    を特徴とする請求項1に記載の電子写真感光体。
  3. 【請求項3】 前記無機粒子が疎水化処理されているこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の電子写真感光
    体。
  4. 【請求項4】 前記最上層の膜厚が0.1〜20μmで
    あることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の電子
    写真感光体。
  5. 【請求項5】 導電性支持体上に電荷発生層と電荷輸送
    層とをこの順に積層し、最上層が請求項1、2、3又は
    4に記載の電子写真感光体。
  6. 【請求項6】 前記無機粒子がシリカ粒子であることを
    特徴とする請求項1、2、3、4又は5に記載の電子写
    真感光体。
  7. 【請求項7】 前記シリカ粒子を相対湿度80%に調湿
    した後、示差走査熱量分析法により前記シリカ粒子の吸
    熱特性を測定したとき、40〜200℃の温度範囲にお
    ける吸熱エネルギーの変化量ΔHが0〜20J/gであ
    ることを特徴とする請求項6に記載の電子写真感光体。
  8. 【請求項8】 導電性支持体上に感光層を有する電子写
    真感光体、静電潜像形成手段、現像手段、転写手段及び
    クリーニング手段を有する電子写真装置において、前記
    感光層の最上層が、バインダー樹脂、無機粒子、電荷輸
    送物質及びヒンダードフェノール誘導体とヒンダードア
    ミン誘導体から選ばれる少なくとも一種の酸化防止剤を
    含有し、かつ前記無機粒子の体積平均粒径が0.05〜
    2.0μmであり、前記酸化防止剤を前記電荷輸送物質
    に対する重量比が0.001〜1.0となるように含有
    せしめた層として構成され、前記クリーニング手段が弾
    性ブレードクリーニング手段であることを特徴とする電
    子写真装置。
  9. 【請求項9】 導電性支持体上に感光層を有する電子写
    真感光体及び複数の像形成手段の少なくとも2つを有す
    る装置ユニットにおいて、前記感光層の最上層が、バイ
    ンダー樹脂、無機粒子、電荷輸送物質及びヒンダードフ
    ェノール誘導体とヒンダードアミン誘導体から選ばれる
    少なくとも一種の酸化防止剤を含有し、かつ前記無機微
    粒子の体積平均粒径が0.05〜2.0μmであり、前
    記酸化防止剤を前記電荷輸送物質に対する重量比が0.
    001〜1.0となるように含有せしめた層として構成
    され、前記感光体と、前記像形成手段としての帯電手
    段、現像手段、転写手段及びクリーニング手段の少なく
    とも1つとが一体的に支持され、装置本体に着脱自在に
    装着されていることを特徴とする装置ユニット。
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